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洗剤の商品学的研究――品質とその評価について――

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(1)

洗剤の商品学的研究――品質とその評価について―

著者

斎藤 晋一

雑誌名

東北学院大学論集. 経済学

69

ページ

158-132

発行年

1975-12-30

URL

http://id.nii.ac.jp/1204/00024253/

(2)

洗 剤 の 商 品 学 的 研 究

品 質 と そ の 評 価 に

ついて

一 1 . は じ め に 2. 洗剤の品質構造 3 . 洗剤の品質形成 4. 洗剤の品質評価 ( 1 ) 一般的評価 ( 2 ) 物理化学的‘・l価 ( 3 ) 感覚的評価 ( 4 ) 心理的評価 5. む す び

1.

は じ め に

洗剤は身体や衣服などの

11

1

i

れ を 落 し , 我 々 の

f

t

ら し の

11

l

'

i

潔 さ を 保 持 す る た め に 欠 く こ と の で き な い も の で あ る

い わ'

1

l)る , 洗 剤 と は 「 汚 れ を 落 す 化学物質( l )

で あ る。 し か し , こ れ で は

商 品 と し て の 洗 剤 と は

の 答 え に は な ら な い

そこで洗剤の商品学的究明が必要となる

従 来 , 洗 剤 の 研 究 に は 界 面 活 性 剤 の 構 造 , 性 質 , 洗

1

'

f

'

, ビ ル ダ 一 等 と ,, そ れ ら を い か に 活 用 し, い か に 作 る か と い っ た 技 術 的 研 究 , 更に洗剤は市

場において売買されるのでMerchandising,selling

points等の販売の

ための研究, 最終的には消

1

t

, 者 に よ っ て 使 わ れ る の で ,

般f高費に関する 研 究 が あ る

こ の よ う な 技 術 , 長 反 売 , 消

l

t

に関する研究は各分野ごとには

_

数 多 く 存 在 し て い る

商品学における洗剤の研究は, 個 別 商 品 と し て , 化学商品の項で記述的 に取上げ, 実証的研究はほんの

f

整かである

し か し , そ れ ら の 研 究 に お い て は 論 理 的 究 明 は な さ れ て い な い

と こ ろ で , 商 品 学 に お け る 商 品 の 研 究 方 法 は , 次 の よ う な

4

つの立場に 1

(3)

洗剤の商品学的研究 分 け る こ と が で き る( 2 )

l1) 流通過程における商品特性を研究しようとする市場論的立場 (2) 商 品 を 消 費 の 立 場 よ り 研 究 し よ う と す る 品 位 論 的 立 場 (3) 経 済 学 的 方 法 論 よ り 商 品 を 研 究 し よ う と す る 経 済 学 的 立 場 (4) 商品を生産・流通・消費の全過程に っ き 研 究 し よ う と す る 正 続 的 立 場 筆者は商品を売買の可能性を持ちうる生1l

1

l

1

物 で あ る と 考 え る

その商品 は 生 産 者 に よ り 形 成 さ れ , 市場において売買され, 消 費 者 に よ り 使 用 さ れ る の で , 当 然 生 産 ・ 流 通 ・ 消 費 の 全 過 程 に わ た り 研 究 す る

い わ ゆ る 正 統 的立場に組する

ま た , 商 品 学 の 研 究 主 題 で あ る

「品質」

の概念規定には 「使用価値の現 象形態( 3 )

「質的市場価値の現象形態( 4 )

「 使 用 価 値 の 再 評 価 さ れ た も の( 5 )

と 極 々 あ る が , 筆者は

そ の 商 品 た ら し め る も の( 6 )」 が 品 質 で あ る と 考 え , 存在論的に把握する

従来の品質研究においては

個別商品研究 ( 解 説 ) から総括理論への直 結 に 大 き な 欠 陥 が あ っ た し 又 現 在 も 認 め ら れ る こ と

で あ り , 「各論にお ける系統化, 理論化の研究が欠除している

こ と が 指 描 で き る( 7 )

そ こ で , 従 来 の 欠 陥 を 補 い っ つ , 洗 剤 の 商 品 学 的 研 究 , と く に 品 質 と そ の評価にっいて研究を行ない, それに要する洗剤の実験, 調査を試み, 総 合 的 な 考 察 に よ り 結 論 を 導 き 出 す と い う , 洗剤研究を媒:介として商品の理 論 的 把 握 と そ の 方 法 論 を 実 証 的 に 確 立 す る こ と を 期 し た の で あ る

注 ( 1 ) 門奈仁之著『洗剤の恐怖』新時代社 1972 p

.

35.

_

( 2 ) 星富啓著『近代商品学入門』邦光書房 1969 p

.

12. 五 ( 3 ) 島田記史雄・飯島義郎編『商品学講義』青林1

1

l111

院新社 1 9 7 2 p . 6 3

.

( 第 七 4章「商品の品質と価格」飯島義郎執筆) ( 4 ) 三谷茂『理論商品学』広文'11

11

l

' 1966

.

( 5 ) 橋 本 ・ 中 村 ・ 河 野 ・ 飯 島 共 著 『 品 質 基 礎 理 論 』 税 務 経 理 協 会 1965 p. 24

.

(第2章「使用価値と品質」 中村巧執筆) ( 6 ) 星富啓 前掲書 p . 2 4 . ( 7 ) 星宮啓「品質と品位に

い て」商品研究 第59号 1965 p . 1 2

.

2

(4)

洗剤の商品学的研究

2.

洗剤

品質構造

洗剤とは界面活性剤surface

active agent

一「 l l)る物質が液体にと

けてその涛'

;

液から界面に吸字i

'

し, 界面エネルキ'

を:者

'

し く 減 じ ,

i一

の界面 活性能によ,, て 湿 潤 , 乳 化 , 分 散 , 発 泡, 可 溶 化 , 洗

1

1

f

-

, 潤 i

1

'

l

'な ど の

:

] う な作用を

,

-

」、す第三物質( l )

」 一

の 作 用 の う ち , 浸透作用, 分1程i作用,

孔化

作用の三つを

1

f

す る も の で あ る。その洗剤の中で石lナん

soap以外のもの

が合成洗剤synthetic detergentと呼ばれている

そ の 洗 剤 の 中 で 歴 史 的 に も 古 い 石 け ん を 例 に と り

.

界面活性剤の構造, い わl

,

1

bる そ の 分 子 構 造 を み る と 第 2

-

1 図

( 2 )に な る

その分子構造は全く 第2

-

1国 石けんの親水基と親油基 相 異 な る

=

つ の 部 分 か ら な っ て お り , まず

つ は 親 水 性 一 水 に 親 和 性 を 示す

の 部 分 で あ る と こ ろ の 親 水 基

hydrophilic group

の原子団であ る

-

)

つは親

1

ll1

1性

油 性 物 質 に 親 和 性 を 示 す 一 の 部 分 で あ る 親 油

基lipohilic

group

の 原 子 団 で あ る

と こ ろ で , ;

fi

け ん と し て 機 能 を す る に は , 親水基と1

1

S

i

油基の力は適当な パ ラ ン ス を 有 す る と 共 に

.

定 以 上 の 大 き さ を 有 す る こ と が 必 要 で あ る と さ れ る。 ま た , 各 種 の 親 水 基 と 親 油 基 の 組 合 わ せ に よ り , 各極の界面活性 剤 が で き , そ の 特 性 に よ っ て 洗 剤 を は じ め 起 泡 剤 , 乳化剤, 浸 透 剤 な ど と

_

し て , 繊 系 に 工 業 , パ ル プ・製紙工業, プ ラ ス チ ッ ク 工 業 , 化 粧 品

医薬品

工業, 金属工業等の各方面に広く利用されている( 3 )

界而活性剤における品質の諸性質をみると第2

-

2 図 の 如 く , 洗

ii

'

・力,, 表面張力並びに浸透圧などは大体0

.

2 %

前 後 で 大 き く 変 化 を 示 し て お り ,, そ の 斜 線 の 部 分 を と く にc ・ m ・ c ( ミ セ ル 臨 界 生 成 濃 度 ) と い う

その 3

(5)

各 性 ・

: : -・ 洗刺の商品学的研究 第 2

-

2

国 c・m・c

.

付近の界面活性剤 の ;J

-

、す

;

語性質, c ・ m ・ c 以 上 の 濃 度 に お い て 浸 透 , 吸着, 分般

.

乳化等の各作用が始め て 発 都 さ れ る

し か し

.

図 で も ゎ か る よ う に

c ・ m ・ c

よ り 濃 度 を 濃 く し た と し て も, そ の 特 性 は そ れ ほ ど 良 く は な

'

,

-

)な い

し た がって

c ・ m ・ c

は 界 面 活 性 剤 の 評 価 だ け で な く , 使用に対しての経済濃度を示す指標にも 使 わ れ て い る( 4 )

次に, 洗剤の主たる機能一

1

1

i

れ を 落 す 一 で あ る 洗 浄 作 用 を

.

例 え ば

衣服の洗ll

t過 程 に よ り 説 明 す る と 次 の よ う に な る( 5 )

1

衣服内に洗浄液が侵入する過程

2

汚 れ を 衣 服 面 か ら 分 離 す る 過 程 と , 汚 れ を 分 散 さ せ て 保 護 す る 過

_

3

汚れを衣眼面より外へ脱除する過程 し か し な が ら , 界面活性剤の洗浄作用において, その単体の洗浄力には 自 ず と 限 度 が あ る

そ こ で , ビルダー

B u i l d e r 一 「

そのもの自身は界面 活性が, ほとんど無いが界面活性剤に配合した場合に活性剤の界面活性を 増加する効果を有するもの( 6 )

を 添 加 す る こ と に よ り

.

その洗浄力を 4

(6)

洗剤の商晶学的研究 增 す こ と が で き る の で ,

般 市 販 洗 剤 の 全 て に と い っ て も よ い ほ ど ビ ル ダ ーが 配 合 さ れ て い る

現在, 洗 剤 に 配 合 さ れ て い る ビ ル ダーには無機ビルダーと 有 機 ビ ル ダー の

=

つ が あ る。 そ の う ち 無 機 ビ ル ダーとしては炭酸塩

.

り ん 酸 塩 , ケ イ 破 ;

lii

な ど が あ り , 有 機 ビ ル ダーに は

CMC

,

E D T A

.

N T A

な ど が あ る

また

.

よ り 仕 上 げ を 良 く す る 目 的 に 漂 自 剤

.

1

l

11

l

光剤

,

l

'

ii

l素などの添加剤が 配 合 さ れ て い る

と く に 近 年

n

蓄好上の間題から番料や色素が多く使われて い る こ と も 目 立 つ( 7 )

そ こ で

.

市販洗剤の

-

)ち衣服用合成洗剤のヘビ一系洗剤(弱アルカリ性 ( 8 ) 洗 剤 ) と ラ イ ト 系 洗 剤 ( 中 性 洗 剤 ) の

般 成 分 を み る と , 次 の 如 く で あ る

ヘビ一系洗剤 (

%

) ラ イ ト 系 洗 剤 (

%

) 界面活性成分 15~25 ト リ ポ リ リ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 20~30 炭 酸 ナ ト リ ウ ム 2 ~ 5 ケイ酸一1

ト リ ;1

'

ム 3~ 10 C M C 0 . 5 ~ 1

.

0 けい光染料 0

.

2 ~ 0 . 5 ポ ウ 硝 , そ の 他 残部 界面活性成分 ポ ウ 硝 けい光增自剤 C M C 20~40 60~80 0

.

l ~ 0

.

3 0

.

5 ~ 1

.

0 と こ ろ で , 市販洗剤の品質は

「洗浄力」

「泡切れのよさ

「仕上剤螢光

剤」

な ど の 客 観 的 品 質 か ら , 「 洗 た く 中 の 香 り

」 「

カ ラ フ ル な 美 し さ

な どの主観的品質, さ ら に は 「洗たく液の色の変化」 と い う 客 観 的 ・ 主 観 的 品質の両方を

i

e

備 え た も の ま で 出 現 し , さ ら に , 今 日 の 社 会 情 勢 を 反 映 し

_

て , 「河川を汚さない

「手荒れしやすい人のための洗剤」 と無公書や安

全性面を強調した客観的品質が目立つ

こ れ に よ り , 当然界面活性剤やビ ル ダーの転化が行なわれ, 成 分 や 性 能 な ど に 変 化 を も た ら し て い る( 9 )

な お , 市

ll

反 さ れ て い る 洗 剤 だ け で も 非 常 に 沢 山 あ る の で 分 類 す る こ と が 必 要 と な る が ,

般 的 な 分 類 の し か た と し て は , 界面活性剤が水溶液中で 5

(7)

分 類 衣 類 一 用 ・ , l : 所 用 住 居 用 そ の

ビ一

1

木綿

.

合成繊維用

l

- l - - ー イ ト 系 lウ ー ル

.

お し ゃ れ 洗剤l着用 〃 : 同 (液体) ; 口 l ク レ ン ザー

1:

ヒ'

f

'

' ラ イ ト 系

l重

1

ラス・ 特殊用途一 タ イ

,

.

lンャ ン プ

頭髪洗l

i

'

五 三 他

,

ミ ガ キ 調理具

t

l

-

fール ア ル コール

l

;

l

非 イ オ界面活性剤,

=

l

尿素 ,, 石英配

一 一 食器用 L A S 硫 酸 ナ ト リ ウ ム 自:l: 家

-i

l

-

用 な l L A S 使器 歯みがき用 主 一成 一 分 一

1

1

備 考

_

i

f

L

_

l

ト リ ポ リ リ ン 酸 ナ ト ・ A O S

l

リ ウ ム

1

L A S 流 般 ナ ト リ ウ ム

l

弱 ア ル カ リ 性1 A S 炭 酸 ナ ト リ ウ ム

'

ケ イ 酸 ナ ト リ ウ ム

l

果物用

l

L A S l 硫 酸 ナ ト リ ウ ム L E S 中 性

l

-

;

,

l

ピロ リ ン 酸 ヵ リ ウ ム 弱 ア ル カ リ 性

1

ーア ル カ リ 性

l

中性

~

1

ア ル カ リ 性

l

酸 性

a

s

一 A L ア ル 一 A l -l -一 一 中 性 リ ン 酸 ヵ ル シ ウ ム

1

炭酸ヵル シ ウ ム

1

中 性 洗剤の商品学的研究 示 す イ オ ン 状 態 に よ っ て 陰 イ オ ン 系 , 陽 イ オ ン 系 , 非 イ オ ン 系 , 両性系の 4 極 類 に 分 類 を し て い る

し か し , 商品学では用途別に分類すると便利で あ る と 思 わ れ る。 そ こ で , 今日洗剤の主流であるところの合成洗剤を分類 す る と 第 2

-

1 表(1

o

)の 如 く に な る

2

-

1 表 用 途 別 分 類 表 用途別

l

機 能 別 主 用 途 注) A 〇 S ; aーオ レ フ イ ン ス ル ホ ン 酸 ナ ト リ ウ ム L A S ; 直 鑽 ア ル キ ル ぺ ン

-

l

i

ン ス ル ホ ン 酸 ナ ト リ 1

'

ム A S ; 順 肪 族 ア ル コール 硫 酸 ナ ト リ ウ ム A B S ; 分 岐 鎖 ア ル キ ル ベ ン ゼ ン ス ル ホ ン 酸 ナ ト リ ウ ム L E S ; ポ リ オ キ シ ェチ レ ン ラ ウ リ ル エーテ ル 硫 酸 ナ ト リ ウ ム

(8)

洗剤の商品学的研究 注 ( 1 ) 西・今井 ・笠井共編『界面活性剤使覧』産業図書株式会社 1960 p

.

1

.

( 2 ) 辻聴著l「洗

il

tと洗

i

l

l

11

l

』 地 人

-1lf

館 1967 p.33. ( 3 ) 辻務

-

前掲

11

養 p

.

35

.

( 4 ) 荻野圭三著『合成洗剤の知識.'幸書

-

,

i 1974 p.158~159. ( 5 ) 中垣正幸「洗

11

1

,

の化学」科学と工業 第33巻 1958 p . 3 . ( 6 ) 西・今井・笠井 前掲

,

l

;

p.328

.

( 7 ) 今木・大木・7

a

'llI共著『洗1

i

リ:r)科学』 ド メ ス 出 版 1972

.

( 8 ) 今 木 ・ 大 木 ・ 商 l.l1 前掲書 p

.

35~38

.

( 9 ) 荻野主三 前掲1

l

1

:

p.

184. (10) 日本1菜

1

延用合成洗剤工業会編『日本の合成流刺』化学経済研究所 1969p. 57.

3.

洗剤の

品質形成

洗剤の本質的な機能を左右する客観的品質は生産過程において形成され る こ と は い う ま で も な い

しかしながら主観的ないし心理的品質-

-

一 消 費 者の欲望を満足させる洗剤の品質

に っい て は , 流通過程も大いに寄与 し て い る と し て い る( l )。 そ こ で , 我国における洗剤の品質形成にっき実態 を 中 心 と し て 触 れ て み る

我 国 に お け る 洗 剤 メ

カーの

-

)ち大手5社を上げると花王石l驗, ラ イ オ ン 油 脂 , 第

工 業 製 薬 , 旭 電 化 , 口本油順になり,その市場占拠率は約80

%

に な っ て い る

そ の う ち

11

l

i1

-

f1

石 l 驗 と ラ イ オ ン 油 脂 の 大 手 2 社 の 市 場r

ll

i拠

率は50%

以 上 で あ り ( 2 ), '

:11E.

さ に 洗 剤 の i

l

i

場構造は

二極集中的」 市場構造 を 示 し て い る こ と に な る

ま た , 洗 剤 に お け る 価 格 体 系 を み る と , 昭和28年独占禁止法の改正の際,, 同 法 の 適 用 除 外 と す る 規 定 ( 第 2 4 条 の 2 ) が 設 け ら れ , ゲンブと牛乳石織 会 な ど で 早 く か ら 実 施 し て い た

と こ ろ が , 昭和39年花王石織は卸売段階

-五 か ら 小 売 段 階 ま で の

一1

1

-

-

し た 再 販 制 度 を 実 施 し た こ と に よ り ,

帳合 二 制が実現し最低指示価格も

割 引 ま で と し , それにより卸売店同士や小売 店 同 士 の 競 争 も な く な り , 販 売 店 は 経 営 の 安 定 を 迎 え る こ と に な っ た

こ の結果をみて全国の洗剤メーカーも次第に再販制度に移行し, 各 メーカー の主力商品はほとんど再販商品となった( 3 )

7

(9)

五 9l 洗剤の商品学的研究 し か し な が ら , 中小メーカーに お い て は メ

カーの設定した価格体系が な い も の や あ っ て も そ の 価 格 で 取 引 さ れ て い な い の が 実 状 で あ る

それに 対 し て , 大手メーカーの価格は

画自

:

的」

で あ り , い わ ゆ る 管 理 価 格 が 実 施 さ れ て い る こ と に な る( 4 )

と こ ろ で , 第二次大1

lll

i

後の技術革新に伴い, 家庭用電気洗たく機が普及 を 示 し , 従 来 の タ ラ イ 洗 た く で 使 用 し て い た 固 形 石 け ん か ら , 能 率 的 な 電 気洗たく機で使いやすい合成洗剤が好まれ, 多 く 使 わ れ 始 め た

それに伴 い, 昭和38年には合成洗剤の生産量が, そ れ ま で 主 流 を な し て い た 石 け ん の 生 産 量 よ り 多 く な っ た 時 代 で あ る

( 第 3

-

1図参照( 5 )) そ れ 以 来 合 成 洗剤の生産量は伸び続けている

洗剤の客観的品質の形成過程である製造方法を, 例えば合成洗剤の製造 8 0 0 6 0 ◆o 4n 3 2 P 10 ︵ -" - : ,・ ト ン ー 第 3

-

1 図 洗剤・電気洗たく機の生産量 500 400 300 200 100 35 3 6 3 7 3 8 3 9 4 0 4 1 4 2 4 3 4 4 4;o 4 6・

_

( 年 ) 資料 通産省化学工業統計調査室 通産省機械続計調査室

(10)

洗剤の商品学的研究 工程によ l)説 明 す る と 第 3

-

2 図

( 6 )の よ う に な る

まず主原料の高級アル コール や 石 油 系 ア ル キ ル べ ンーL:ンを反応工程で硫酸あるいは発煙硫酸で化 第 3

-

2図 合成洗1

i1

の製造工程 A.B.S係 L

.

A

.

S 係 第 3 - 3 図 S 03N a A B

_

s

. 系1ll

-

面活性J1ll1製造工程図

五 〇

(11)

洗剤の商品学的研究 学処理し, カ セ イ ソーダ等で中和させて界面活性分を作る

これを用途別 に 副 原 料 ( ビ ル ダー) を 配 合 し , 粒状洗剤や液体洗剤を形成する

と く に , その製造工程における原料並びに反応工程にっいて

A B

S系界面活性 剤 を 用 い て 詳 し く 説 明 す る と 第 3

-

3 図

( 7 )の 如 く に な る

次に, 主観的・心理的品質の形成の場でもぁる流通販売過程にっいてみ る と

.

販売促進を流通段階における自社製品の価格を維持するがために, 近年販売店の系列化や規制の強化を行なっている

1

延用合成洗剤の主な 流通経路を第3

-

4 図( 8 ) の 如 く 示 す こ と が で き , 例 え ば ラ イ オ ン 油 脂 で は全国の約300店の代理店並びに特約店を組織し( 9 ), そ れ を 通 じ て 販 売 し , 花 王 石 鹹 は 全 国 の 1 0 4 社 の 花 王 製 品 販 売 ( 株 ) を 通 じ て 販 売 を し て い る( l

o

)

a) (b 第 3

-

4 国 合成洗剤の流通経路

-

般 小 売 店 メ

(代理店)B1占:( 特 約 店 ) →

'

l

二書

1

-

購 買 会

代 行 l

,

1i

- '

般 小 売 店

-

般 小 売 店 花 王 石 厳 ㈱ 一

,

花 王 製 品 販 売 ㈱

1

一量 販 店 一 百 貨 店 l 一 購 買 会 ま た

.

販売政策では洗剤に必要と さ れ る 客 観 的 品 質

-

一 洗 浄 力

.

再汚染 性 な ど一一 は い ず れ も ほ ぼ 同 水 準 に あ る た め , メ 一 カーでは消

l生者が同極

の 商 品 に っ き 十 分 な 知 識 を 有 し て い な い よ う な 場 合 , メ 一 カーは自社の商

_

品 に っ い て

.

自 社 の 品 質 の 特 徴 を 広 告 ・ 宣 伝 な ど を 通 じ て 強 調 し , 競 争 状

?

11l

重lに あ る 商 品 と 差 異 が ぁ る か の 如 き イ メージ を 消 費 者 に う え っ け る こ と に

1

; り , 間 定 的 な 刷 客 を 獲 得 し よ う と し て い る( 1 1 )

い わ ゆ る 製 品 の 差 別 化 政 策 で あ り , こ れ が 心 理 的 品 質 の 形 成 と み る こ と が で き る

そ こ で , 大 手 メーカーの 主 な 衣 服 用 洗 剤 の ブ ラ ン ド 別 広 告

直伝費をみ る と 第 3

-

1 表

( l 2 )の 如 く に な り , 新 ブ ラ ン ド 発 売 な ど を 実 施 し た と き に 10

(12)

-

-

サ' プ :l,1o ュ

-

-

-

人 ス .

-

ク ブ ル

-

-

f

-

.

・ イ ム ホリ イ ト ;フ ン ダーノ ル

l

ビ ン, キ

-

( '7 2 . 2 ~ ) 1 洗剤の商品学的研究 第 3 - 1 表 広告主別及び:

11

1 要 プ ラ ン ド 別 広 售 貨 (単位

t

意円) l 1971年 1972年

t

e

' 王 イ1

-

l1l金 l 73.6 93.4 ラ イ オ ン 油 順 54.8 81.8 日 本 サ ン J

-

ム 6

.

2 8.5 1971年 1972年 は広告 ・ 宣伝費は大相'

'

iな對y1加を

1 、 し て い る

な お ,

l

e

t

i1

1

1

カーの・

-

) ら上位2社の表服用合成洗剤の原価

t

1

f

i

成 を み る と 第 3

-

2 表

( l 3 )の 如 く に な り ,

t

t

用の

-

)ち原材料費の低下と販売促進費 の上

-

i

l

・の 傾 向 が と く に 目 立 )

ま た , 原 材 料 費 の 一 部 で あ る ハー ド型ア ル キ ル べ ンーt

_

ンの製造原価を示 す と 第 3

-

3 表( l 4 ) の 如・

に な リ , ト ン 、

'

i

り 約 7 万 円 に な

_

)て い る

注 ( 1 ) 里宮li1l 前

1l

1l

l

i,

l

''

p.130~135. ( 2 ) 通商

ifi

業 省 企 業 局 細 『 取 引 条 作 の 実 態 ( 2 ) . 大構省f1l1刷局 197l p

.

3. ( 3 ) 日本油脂工業会無『油11

t

i工業更.l1972 p . 2 6 2 . f1lし

.

昭和48年10月19日付 の告示

.

「納歯みがき」 「家長通用1fti・用ll11'け ん 」 及 び 「 家1延用合成洗角

1

」 を il

i

販 商品に指定する告示 (昭和‘l6年公正取引・套

i

l

t

'

111i,

1、第31号) を廃止する。 ( 4 ) 公正取引委

i:i

、1

f務1"i細 『 管 理 価 格 』 大 渡 省 印 刷 局 1970. ( 5 ) 日本油脂工業会

石 船 ・ 油

'l

li製品・原料油脂年報l第22号 1972年版より作 成。 ( 6 ) 荻野1

1i

三 前相1l

1l

: p . 5 8 . ( 7 ) 辻旅

o

' 前掲

a

f

p . 8 0 . ( 8 ) 通商産業省企業局細 前1

l

1

,

1

,

1

l

1l p . 8 . 2.9 1.6 2.5 5.5 1.6 4.9 5 . 3 4 一 5 一 8 一 一 8 1 -3 4 5 一 一 一 1i

四 八

(13)

第 3

-

2 表

般衣料用粒状洗剤の原価

.

収益 ( 上 位 2 社 ) 41年上期 (

翻解

!無

oo

)

l

36年上期

= 1

oo

1

原 材 料 費

l

( 6 1

.

9)

l

( 能

.

1) 86.6 ( 5 9 . 9 ) 包 装 費 ( 2 4 . 7 ) ( 2 7

.

9)

l

103

.

9

l

( 2 8 . 1 ) l

-

:t a , r

,

l,

,

o

,

,

l

,

e

;l';l 1?j 只 減 価

l1111

却 費 製 造 原 価 広 告 費 販 売

fE

1 進 費 運 送 費

般管理販売費 総 原 価 利 益 販 売 価 格 ノ 5

0

9 8 9 3 1 0 2 2 f 3 0 l 8 6 4 囲 0 6 6 0 7 0 0

' l・ ' l./ ( 4

.

9) (100.0) 6 7 . l 8.9 10.4 4.3 32.9 100.0 9

.

2 109.2

0 9 0 0 4 6 6 1 3

7 1 0 9 8 5 8 5 1 n 2 9 0 4 9 1 9 4 0 1 l 1 1 1 1

5

0

2 4 3 1 8 0 9 9 f 3 0 5 9 1 4 M 0 0 0 0 6 1 0 1 1 1 1 1 /

7 3 0 8 6 8 0 5 9 4 8 5 2 7 3 3 5 0 6 0 6 4 64 8 8 9 9 8 8 0 5 9 1 9 9 1 1 1 1

6

3

6

7

0

5 4 5 2 5 0 2 2 2 5 4 3 0 4 9 1 4 的 0 7 7 6 2 0 6 1 0 0 1 1 1

6 6 7 9 6 7 0 2 5 7 1 5 8 8 9 7 1 7 4 3 5 3 7 2 8 8 9 9 8 0 6 9 2 9 1 9 1 1 1 1 (注) 上位2社の実續を単純平均し指数化したもの

(14)

洗剤の商品学的研究 ( 9 ) 大蔵省印刷局発行「有価証券報告書総

;t

ライオン油脂株式会社」No.7

-53 1972,12. (10) 大蔵省印刷局発行「有価証劵報告書総覧 花王石船株式会社

_

l N o

.

7

-

53 1973

.

3. ( l 1 ) 公正取引委員会事務局編『ll

i

販制度』大1l装省印刷局 1971

p . 8 .

(12) 株式会社電通調べ。 (13) 公正取引發員会事務局無 前相書 p

.

87. (14) 表笠喪二

ソフト化技術の開発と経

111

l

l

性」化学経済 第13巻 第l1号 1966 p.38

~

43. 第 3

-

3 表 ハー ドァルキルべン原価計算 (推定) 項 生 建 産 規 一 設 一 日 一 プ ロ ビ レ ン ぺ ン セl ン そ の 他 ユー テ ィ リ テ ィ ー 剛 製 品 控 除 ; 変 動 費 小 労 務 修 締 償 却 建 設 金 そ の 他 管 理 相英 1要 原 単 位 1

.

2 ト ン 0.47トン 30名 3

%

0.9X1/8 10

%

5 % 30,000トン/年

1

1,800百万円 単 価

1

金 額 ( 円 / ト ン ) -25円/kg一

30円/kg 800千円/年 人

-30,000 14,l00 2,000 5,400 △ 3

.

600 47,900 800 1,800 6,750 6,000 3

.

000 国 定 費 小 計 l

-

_ _ _

-製 造 原 価 18

.

350

4

.

洗剤の

品質評価

品 質 評 価 の 理 論 と し て , マ ク ロ 的 な 側 面 で あ る 価 格 , 販売数量並びに市 場占拠率等の客観的データ に よ る も の と , ミ ク ロ 的 な 側 面 で あ る 消 費 者 の 購買行動における選択の集計, す な わ ち , 消

1

l

11

t

者の価値判断をふまえた行 動 科 学 に よ る も の と の 二 つ の 側 面 を 考 え る こ と が で き る

し か し , 経済学 的 データ に よ っ て だ け で は 商 品 の 質 的 側 面 に 対 し て は な ん ら 明 ら か に す る 13

四 六

(15)

洗剤の商品学的研究 こ と は で き な い

そこで品質評価の解明にはミクロ的な側面である消費者 の価値意識を根拠とし,商品選択の心理学的究明,商晶の効用分析,使用 価値分析との対応関係にっいても把握されねばならない( 1 )

洗剤の品質を評価する場合, 客 観 的 に 行 な う に は ま ず , 洗剤の種類性分 表面張力, 耐硬水性, 起泡力と泡の安定度などを規格化された

J I S

な ど の試験を用いる

し か し な が ら , 客観的に把握されるはずの洗浄力は洗浄 機構の複雑さと, 天然の汚れのモデルとなる人工汚染布に多くの間題があ り , ま た , 天 然 汚 染 布 に お い て も 同 様 で あ る た め , ま だ 規 格 化 さ れ る に 至 っ て い な い

し か し , 今 口 の 研 究 か ら み る と , 洗浄力試験の規格化は近い 将 来 に 実 現 さ れ る で あ ろ う

洗剤における主観的品質の客観的評価もまだ確立されていない

例 え ば 洗 た く 後 の 布 地 の ソ フ ト 性 の よ さ は 手 で 触 る こ と に よ り わ か る が

.

客観的 評 価 を す る こ と は 困 難 で あ る

そ こ で , その主観的品質の評価は官能試験 に よ り 行 な う の が 通 例 で あ る が , 判定者の環境・ 経験などの諸条件により 異 な る た め , 正 確 に 判 定 す る こ と は む ず か し い

し か し , こ の よ う な デー タ で も 集 續 し て い く こ と に よ り , 主観的品質を客観化することは可能であ る( 2 )

そ こ で , 以 上 の 点 を 留 意 し , 洗 剤 の う ち と く に 市 販 の 洗 た く 洗 剤 を 取 上 げ以後実証分析を試みてみる

(

1

)

般的評価 今回の調査に( 3 )お い て , 各家座の洗たく洗剤の購入先をみると, スーパ ー マーケ ッ ト が 7 7

.

4

%

と 断 然 多 く ,

次に薬局が20.8

%

.

生協が20

.

2

%

と 続

_

い て お り , 装 身 具 類 や 呉 服 類 な ど と は 異 な り , 自宅から近い店で購入して

い わ ゆ る 最 寄 り 品 で あ る こ と が 理 解 で き る

次に

.

現 在 使 用 し て い る 洗 た く 洗 剤 の 組 類 を み る と , 合成洗剤が74

.

9

%

,

粉 せ っ け ん が 3 3

.

1

%

, 固 形 せ っ け ん が 6

.

1

%

と な っ て い る

と こ ろ で 粉せっけが約30%使 わ れ て い る こ と は 興 味 深 い

次に, 現 在 使 用 し て い る 洗 た く 洗 剤 を プ ラ ン ド 別 に , その市場占拠率を 14

(16)

洗剤

o:

)商

i

品学的研究 み る と 次 の 如 く に な る

・ コ ー プ セ フ タ ー

(生 協 )

.

15

.

3 (

%

)

ス ーパ ー ザ プ

xo(花王石l

iS

l )

13

.

5

スパー ク ( ラ イ オ ン 油 脂 )

12

.

3

ニ ューモ ノ ゲ ン オール( 日 本 サ ン ホーム ) 9

.

2

ニ ュ ー

ーズ(花王石l

ii

l )

7

.

9

ピ ン キー ( ラ イ オ ン 油 脂 )

7

.

9

ダ ッ シ ュ ( ラ イ オ ン 油 脂 )

7

.

9

ポ ピ ン ズ ( 花 王 石 鹸 ) ・

6.

9

ニュープ ラ ス ( 日 本 サ ン ホーム )

6

.

2

ホ ワ イ ト ヮ ン ダ フ ル ( 花 王 石 l 驗 )

3

.

7

こ れ か ら す る と , 上 位 1 0 位 プ ラ ン ド の う ち コープ セ フ ター ( 生 協 ) を 除 き 全て大手メーカーの 商 品 で あ る こ と が ゎか る

また, 各家

1

で使用する洗たく洗剤のーカ月間の使用量並びに費用をみ る と ,

第 4

-

1 図 の 如 く に な る

使用量では1.0~3

.

0kgまでが全体の約7

第4

-

;1

国 洗たく洗剤の・l ケ'月間の使用址と費用 15

四 四

(17)

四 三 洗剤の商品学的研究 割を占め, 費用では全体の約9割までが500円以内ですむとしている

そ こ で ,

世 帶 に お け るーカ月間の平均使用量並びに費用を単純計算により 求 め て み る と ,

世帶平均家族3. 6 人 ( 今 回 の 世 帯 人 数 よ り 求 め た ) に 対 し, 平均使用量は約2kg と な り ,

平 均 費 用 ( 2

.65kg入れ

4 5 0 円 と す る ) は

350円となる

と こ ろ で , 現在使用している洗たく洗剤を基準として,

便宜上5年前の

洗たく洗剤と比べ, 品 質 イ メ ージ と 価 格 イ メージ は ど う で あ る か を み る と ,

第 4

-

2 図 の 如 く に な る

品 質 イ メージ で は 5 年 前 よ り 「 良 く な っ た

と す る の が 5 5

.

3

%

で過半数を占め, 逆に 「 悪 く な っ た

と す る の が

3.6

%

で あ る

価 格 イ メージでは

高 く な っ た

とするのが47.8

%

と約半 数 を 占 め て い る

4

-

2 国洗たく洗剤の品質

価 格 イ メ ー ジ 五 年 前 よ り 安 く な っ た また, こ れ か ら の 洗 た く 洗 剤 に 消 費 者 は 何 を 望 ん で い る か を み て み る と , 第 4

-

3 図 の 如 く に な る

す な わ ち , 価格面が5

.

1 %

番少なく, 機 能 面 で あ る 汚 れ が 良 く 落 ち る ( N e e d s ) とする15

.0%

,

仕 上 が り が よ り 16

(18)

洗剤の商品学的研究 第

4

-

3 図 こ れ か ら の 洗 た く 沈1

1f

l

1

に望むこと ソ フ ト

(Wants)

で あ る と す る 1 7 . 2 %が 約 3 割 を 占 め て お り , 安全性面す なわち安心して使用できるものを望んでいる人が62.1% と過-半数を占めて い る

こ の こ と は 粉 せ っ け ん が l 写 認 識 さ れ て き た こ と か ら で も 理 解 で き る o

(

2 )

物理化学的評価 洗 た く 洗 剤 の 客 観 的 品 質 要 素 は 組 々 あ る が , 今 回 , と く に そ の 中 の 洗 浄 性 , 水 分 , ア ル カ リ 度 , ア ル コール不溶性分にっき実験( 4 ) を 行 な っ た

( 第 4

-

1 表 参 照 ) まず, 洗 剤 の 生 命 と も い え る 洗

t

i

f

'

性 を み る と

.

i展

i

ア ル カ リ 性 洗 剤 で は , ホ ワ イ ト ヮ ン ダ フ ル が 5 9 . 6

%

, ダッシュが56.4

%

と高い洗浄効率を示し, それに比べてコープ セ フ ター

が46

.

9

%

, テルが48.8

%

と 低 い 値 を 示 し て い るのが目立つ

中性洗剤ではァ ク ロ ン が 5 7 . 6

%

, モ ノ ゲ ン

ニが56

.

2 %

, サ ラ ッ ト ウー

ルが57.4

%

と 大 差 が 認 め ら れ な い

と こ ろ で , 今回の人工汚染布による実験結果だけで, ど の プ ラ ン ド の 洗 浄性が

「良い

か と 結 論 を 出 す こ と は 危 険 で あ る

そ こ で , 従 来 の 洗 浄 効 果, ビルダ

一効果,

汚染布等の研究を(5 )参 考 と し た う え で 考 察 す る な ら ば , 17

四 二

(19)

プ ラ ン ド

'

l

言 プ ル ー チ ャ イ ム ダ ッ シ ュ ピ ン キ

-プ ル ー ダ ィ ヤ ス パ

-

ク ア ク ロ ン(中性) ポ ピ ン ズ ス ー パ ー ザ プxo ニ ュ

-

-

ズ ホ ワ イ ト ヮ ン ダ プ ル ニ ュー ワ ン ダ フ ル ニ ュ ーモ ノ ゲ ン オー ル テ ル モ ノ ゲ ン ュ ニ ( 中 性 ) ニ ツ サ ン ホーマー ア ポ ロ カ ラ

-プ レ イ ア デ カ ソ フ ト サ ラ ッ ト ウール(中性)

1

=

:

タ 一 ア 不

1

% 一 洗剤の商品学的研究 第

4

-

1 表 実 験 1 4 2 0 6 6 0 8 3 6 6 6 8 2 2 1 3 9 4 9 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ . ・ .

. 4 6 3 2 4 7 0 0 4 9 5 4 8 6 9 9 9 9 7 6 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 4 5 4 4 4 4 5 4 4 0 0 1 7 4 6 1 0 0 2 5 0 1 9 4 5 1 2 6 4 4 4 2 l 6 4 4 2 3 5 1 0 2 5 5 0 1 3 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 4 1 9 3 9 5 2 3 0 2 5 5 2 8 -o 9 0 7 7 5 1 3 0 6 8 8 4 5 3 7 7 3 0 0 1 l 6 6 6 8 6 6 7 7 6 6 7 6 6 6 6 6 6 7 7 7 7 6 6 6 7 度

0

' f

%

リ 0 -一 5 0 1 0 7 3 2 0 3 6 2 0 5 5 0 7 8 9 5 6 f N a 一 8 8 8 7 6 1 l4 7 6 7 8 7 6 0 5 4 6 6 0 7 ノ

多 少 の 差 は 認 め ら れ る に し て も , それは誤差の範囲内にはいり有意な差異 と 考 え る こ と は で き な い

水分では, 弱 ア ル カ リ 性 洗 剤 の ア ポ ロ カ ラー

が5.4

%

, ニ ツ サ ン ホーマ ー

が 5

.

9

%

と 低 い 値 を 示 し , ニ ューワ ン ダ フ ル が 1 5

.

2 %

番高い値を示

_

し て い る

ま た , 中 性 洗 剤 の ア ク ロ ン が 6

.

4 %

, モ ノ ゲ ン

=

が2

.

1

%

, サ

ラ ッ ト ウ ー ル が 3

.

2 %

と な っ て お り , 弱 ア ル カ リ 性 洗 剤 と 比 べ る と 大 分 少 な い こ と が 目 立 つ

と こ ろ で ,

J I

S「衣料用合成洗剤」

の 水 分 ( 加 熱 減 量 法 ) の 項 目 を み る と , 弱 ア ル カ リ 性 洗 剤 と 中 性 洗 剤 の 水 分 含 有 量 は

「16

%

以下

と 規 定 さ れ て お り , 実験結果と比べると全てが規格の範囲内にあ る こ と に な る

18

(20)

洗剤の商品学的研究 次 に , ア ル カ リ 度 ( N a20 ) を み る と , 珊 ア ル カ リ 性 洗 剤 で は ァ ポ ロ カ ラーの4

.

7 %

か ら ブ ル ー チ ャ イ ム の 8

.

5 %

までの範囲内に大部分が含まれて い る が , ポ ピ ン ズ だ け が 他 と 異 な り

14.2%

を 示 し て い る

こ れ は お そ ら く 他 の 洗 剤 の 使 用 し て い る ビ ル ダーと 異 な る も の が 配 合 さ れ て い る 可 能 性 が 強い

ま た , 中 性 洗 剤 で は ァ ク ロ ン が 1

.

3

%

.

モ ノ ゲ ン

ニ と サ ラ ッ ト

'

ールが0.5%

と な っ て い る

これは中性洗剤であるので当然の結果である と 考 え ら れ る

次に, ア ル コ ール不溶性分では, 弱 ア ル カ リ 性 洗 剤 の ニ ツ サ ン ホーマー

が77

.

5 %

, ア ポ ロ カ ラー

が76.9

%

, コープ セ フ ター

が76.5%

と高い値を示 し , 逆 に プ ルーチャ

イムが61.4

%

, ニ ュー

ズが63.0%

, ニ ューモ ノ ゲ ン オー

ルが63.5

%

と 低 い 値 を 示 し て い る の が 日 立 つ 程 度 で あ る

ま た , 中 性 洗 剤 の モ ノ ゲ ン

ニが70.

2

%

, サ ラ ッ ト ウー

ルが68.7%

で あ ま り 差 が な く , ア ク ロ ン に お い て は 7 8 . 5 % と多少高い

1

直 を 示 し て い る

こ の ア ル コー ル不溶性分は洗剤の成分のうち,界面活性相当分を除く無機ビルダー, 用 量剤等の総量を示すものである

以上の実験結果より考察するならば, 洗剤の各成分においては多少の差 異 が 認 め ら れ る が , その総合的成果である洗浄性では有意な差異が認めら れず, 結局, 客 観 的 品 質 に は 差 異 が 認 め ら れ な い と い う 結 論 に な る

(

3

) 感覚的評価 仙台市内のスーパーマーケ ッ ト よ り 任 意 にll降入した4銘柄の洗たく洗剤 と 各 家 庭 に お い て 現 に 使 用 し て い る 洗 た く 洗 剤 と の 合 計 5 極 類 を 試 料 洗 剤 と し , 実 際 に 各 家 座 で 行 な っ て い る 洗 た く の 方 法 に よ l り 使 用 テ ス ト を 実 施 し た

_

その評価結果( 9 ) に っ い て , 次 に よ り 述 べ て み た い

g

自 宅 で 使 用 し て い る 洗 た く 洗 剤 と 試 料 と し て 配 布 し た

J

( ダ ッ シ ュ , ラ イ オ ン 油 脂 ) , P ( ニ ュー

ーズ , 花 王 石 l 驗 ) , Q (テル, 日 本 サ ン ホー ム ) , R ( ニツ サ ン ホーマ ー, 日 本 油 脂 ) と の 評 価 結 果 を み る と , 第 4

-2 表 の 如 く に な る

「溶け具合」 「泡立ち

」 「

すすぎ」 「汚れの落ち具合」 19

(21)

種 類 項 目 一

-l

-j 用

n

使

, -⋮ ⋮ 一 一' -一 l 自 洗 一 J 一 P Q R 洗剤の商品学的研究 第4

-

2 表 自宅使用流剤 試料洗剤の項目別評価結果 番 り

れ の 落 ち 具 合 す す ぎ 泡 立 ち 溶 け -異 合 ソ フ ト ー

-布 地 の 状 態 ,

-:

-一 静 電 防 止 作 用 一 ー ヒ フ の 状 態 lfl

:

汚 染 防 止 作 用 十46.8

1

十47

.

4

l

十34

.

1

l

十46

.

5

j

十17

.

0l 十3.4;

-

23

.

1

1

十4

.

7

l

十5

.

2

l

十23

.

0 -

-

l

-- -

- - l

----

-

-

- - l -

-

-十24.9l 十24.2十 0

.

6十 6.0十 1.9 十0.8

-

8.9

-

2.0

-

6

.

8 十25.91十22.1l十23

.

3十23.3十 3.4

'

十3.6

-

17.0: 0

-

3.4

-

2.

4

-

0.8

1

十25.8

l

十20

.

3:十17

.

5

.

十 3.9'

-

5.5

1

十4.2

:

-

9.31十2.9

-

2 . 7 '

-

3

.

2

l

十25

.

8

1

十16

.

4

1

十23

.

8

l

十 1 4

l

-

16.4

:

十3.5

-

9

.

6

1

十l

.

5

l

-

3.5

-

1.-6 に

いては全体的にみて 「良い

と す る 割 合 が 「 悪 い

と す る 割 合 よ り か な り 多 く な っ て い る

と く に 自 宅 使 用 洗 剤 が 試 料 洗 剤 よ り 約 2 倍 も 「 良 い

と す る 割 合 が 多 く な っ て い る

ま た ,

すすぎ」の項目でJだ け が 十

0

.

6 と , 他の洗剤より 「良い

とする割合が非常に少ないのが目立つ

次 に , 仕 上 が り の

ソ フ ト 性 」 で は 全 て プ ラ ス に な っ て い る が , 全体的 に み る と 「 良 い」 と す る 割 合 が 少 な い

「 番 り

ではQ,

R

の マ イ ナ ス が 目 立 ち ,

「布地の状態」

で は

J

だ け が 「 悪 い

と す る 割 合 が 「 良 い」 と す る 割 合 よ り 多 く な っ て い る

11先 た く 後 の

ヒ フ の 状 態 」

再汚染防止作

用」

では自宅使用洗剤だけが「良い

と す る 制 合 が 多 く な っ て お り , 他は

三 九 20 第4

-

3 表 使用テス トによる総合順位結果 」

t

2 位

l

3 位

4 位 自宅使用洗剤 56

1

26 17 5 . .

1

-l

-1 0 一 1 7 一 1 5 -1 1 一 一 一 一

-一

1

-,

i

一 一 一 一 一 一 J P 一 Q I K 一 -一

-l

1

一 -. 一 5 -7 i 7 一 4 -一 2 一 2 l 2 l 2 l l

-

一 2 3 一 2 2 . 1 7 一 2 5 2 0 : 5 位

l

不明

-

-

r

-54

1

54 1 9 , 54

l

2

4_

L

54

l

31

1

54

l

163 163 163 163 163

(22)

洗剤の商品学的研究 全 て マ イ ナ ス に な っ て い る

「静電防止作用

では全てが

「悪い

と す る 割合の方が多く

.

とくに自宅使用洗剤の

一23

.

1が目立つ

さ ら に , 自:;

1i

使 用 洗 剤 と 試 料 洗 剤 を 含 め た 総 合 順 位 を も 記 入 し て も ら い , そ の 結 果 は 第 4

-

3 表 の 如 く で あ る

そ こ で , わ か り や す く す る た め 1 位 に は 3

.

2 位 に は 2, 3 位 に は 1, 4 位 に は ゼ ロ , 5 位 に は 一 1 を そ れ ぞ れ 乘 じ , そ れ を 集 計 し て み る と , 次 の よ・

l1

な総合順位結果が得られ た

第 1 位 自宅使用洗剤 十

232

第 2 位

P

95

第 3 位

Q

89

第 4 位

J

70

第 5 位

R

65

と こ ろ で , 自宅使用洗剤と試料洗剤とのプランドが同

のものが約20%

含 ま れ て お り

.

それを項目別に集計したのが第4

-

4 表 で あ る

ニ ュー

ーズの「香り

と ダ ッ シ ュ の 洗 た く 後 の

ヒフの状態」 の項目では

.

ま っ た く 逆 の 評 価 結 果 が み ら れ る

その他の項日では「良い

「悪い

の割合 第4

-4

表 同

人物による同

プ ラ ン ド 評 価 ( ニ ュービーズ 溶

1

l

1

立 ち け 具 合 53.8

1

十462

l

す ぎ 十30

.

9

1

十3S

.

5

1

十25

.

0 46

?

1

l j

30・8

1

+

23

?

8・3

1

-一 再 汚 染 防 止 作 用

一 シ 一

-l

-一 . - J フ の 状 態

l

-()

-

77 '

-

23

.

1 0

1

t

:

'

8・2

1

+

2

°

°

l

l

-

54.5

=

l

-

l

2

t

-

自宅使用の ダ ッ シ ュ 試 料 の ダ ッ シ ュ 十46

.

1十61

.'

十 認

.

5

1

十46

.

2

1

十 7

.

8l

-

7.6

l-

54.5

l

十7

.

7

l

十15

.

4十18

.

2 十38.5十23

.

i十30

.

8十15

.

6十 7

.

8

-

7

.

6

-

36

.

4 0

-

7

.

6

l

十 9

.

1

l

21 =

一一

(23)

洗剤の商品学的研究 が多少異なるにせよ, 同 様 な 傾 向 を 示 し て い る

そ こ で , 各 項 目 の 評 価 結 果 を 単 純 に 集 計 し て み る と , 次 の よ う に な る

ニ ュー

ーズ

自宅使用洗剤 十

163.6

1L

試料洗剤 十

95

.

6

ダ ッ シ ュ

{

自宅使用洗剤 十

179.3

試料洗剤 十

73.4

以 上 述 べ た こ と よ り み る と , 各 極 ブ ラ ン ド 間 に は 品 質 的 差 異 が あ る と し , と く に 自 宅 で 使 用 し て い る 洗 剤 は 試 料 と し て 配 布 さ れ た 洗 剤 よ り も 品 質が 「良い

と し て い る

し か し な が ら , 自宅で使用している洗剤と試料洗剤とが偶然にも同じも の が あ り , 同 じ 評 価 結 果 が 得 ら れ る も の と 思 わ れ た が , こ こ で も 同 様 に 自 宅で使用している洗剤の方が

「良い

と い う 結 果 に な っ て い る

し か し こ こ で は , 洗剤, 使用者, 洗たく方法等の語条件が同

に 近 く , た だ 異 な る 点 と い え ば , 試 料 の ブ ラ ン ド が 何 ん で あ っ た か が 使 用 者 に は わ か ら な か っ た こ と で あ る

す な わ ち , 実 在 的 品 質 を 正 し く 評 価 し て い る の で は な く ,, まさに心理的 (観念的) 品 質 を 評 価 し て い る の で あ る

(

4

)

心理的評価 各 家 庭 に お け る 洗 た く 洗 剤 の 購 入 態 様 を ァ ン ケ ー ト 調 査 に よ り 求 め , そ れ に よ り 心 理 的 品 質 の 評 価 を み て み た い

まず, 現在各家庭で使用している洗たく洗剤の選択理由をみると, 次の

_

よ う な 結 果 が 得 ら れ た

=

;

i

広 告 ・ 宣 伝 に よ る

49.1(

%

)

手が荒れない

8

.6

汚 れ が よ く 落 ち る

34.9

香 り が よ い

8

.

6

価格が安い

16.5

泡立がよい

6

.

1

す す ぎ が 簡 単 で あ る

14

.

1

商 品 テ ス ト の 結 果 が よ い

5

.

5

友 人 の す す め に よ る

12

.

3

布 地 を い た め な い

4

.

3

22

(24)

洗剤の商品学的研究 すなわち, 消費者は洗たく洗剤の購入に際しては, その洗剤の品質等に つ い て 価 値 判 断 を し , 購 入 す る わ け で あ る が , そ の 際 の 動 機 と し て は

「汚

れ が よ く 落 ち る

「価格が

'

i

:

,

と い う 合 理 的 基 準 に よ る こ と は 常 識 的 で あ り , 今 回 の 調 査 で も そ の よ う な 結 果 が 現 わ れ て い る

し か し な が ら ,

「広告

・ 宣 伝 に よ る

とした動機が49.1%

と約半数おり,不合理性が潜ん で い る と 解 す る こ と が で き る

次に

.

洗たく洗剤を購入する際に

番重要視した情報をみると

テ レ ビ

広告」

が56.

7 %

と過半数を占め, 「 友 人 の す す め ( 口 コ ミ ) 」

が18

.

0 %

と 目立つ程度で,

他 は 2 %

弱 で あ る

また, 洗たく洗剤の広告・宜伝の見間き状態を媒体別にみると,

第 4

-4 図 の 如 く に な る

。 「

テ レ ビ

では洗たく洗剤の広告・ 宣 伝 を 見 た こ と が な い と い う 人 は 全 く 存 在 し な い と い っ て も 過 言 で は な い よ う で あ る

その 逆に,

ラ ジ オ

を間いていて洗たく洗剤の広告・宣伝を聞いた人は極め て 少 な い こ と に な る

次に

.

洗たく洗剤の知名度をみると,

第 4

-

5 表 の 如 く に な る

第 1 位

4

-

5

表 洗たく洗剤の知名度(第1~10位) 1 一 2 一 3 一 順 位

l

プ ラ ン ド ピ ン キ

-(

%

) 76

.

1

三 六 1 ザ プ 73.3 ポ ピ ン ズ 58

.

9 4

ースー パ

-

ク 58

.

3 5 6 ーダー ッ シ ュ

l

一 7 プ ル ー チ ャ イ ム

1

57

.

7 51

.

6 ュ ー ビ ー ズ 47

.

3 l 8

l

プ ル ー ダ イ ヤ 39

.

3 9 モ ノ ゲ ン オ ー ル 32

.

5 10 ホ ワ イ ト ヮ ン ダ フ ル 29

.

4 23

(25)

三 五 24 洗剤の商品学的研究 第4

-

4

国 媒体別による洗たく流剤の広告

宣伝の見間き状雄 00 3 8 0 - 0 6 0 ・ 5 0 4 0 3 0 - 0 1 0 ll l 1o

S ・2

0 0 0 〇 テレビ

(26)

洗剤の商品学的研究 か ら 第 1 0 位 ま で の う ち , 第 9 位 の モ ノ ゲ ン オール ( 日 本 サ ン ホーム ) を 除 き , 他 は 花 王 石 l 驗 と ラ イ オ ン 油 脂 の 商 品 で 占 め ら れ て い る

と こ ろ で , 前 述の第3

-

1 表 か ら で も ゎ か る 如 く , 広告・宣伝に力を入れている商品で あ り , さ ら に 広 告 ・ 宣 伝 の 見 聞 き 状 態 か ら 考 え て も , 当 然 知 名 度 が 高 く な る こ と が 理 解 で き る

そ こ で , 現在使用中の洗たく洗剤と知名度との関係をみると第4

-

6 表

の 如 く に な る

占拠率順位と知名度順位とには相関がみられる

し か し な 第4

-

6表 洗剤の占拠率順位に対する知名度順位 プ ラ ン ド ( メー カ コープ セ フ ター (生 協 ) 朝名度 20 ス

=

'

フ'

x

o ( 花 王 石

)

1

2-

;

-

2

ー ス パ ー ク ( ラ イ オ ン 油 脂 )

1

3 4

ンー

; i

ィォ

a

4

L

5 ピ ン キ ー ( ラ イ オ ン 油 脂 )

j

4

1

1

=

ー ヒ ' ー ス '-( 花 一

1

E一石

?

)

l

7 が ら , コープ セ フ ター

(生協)

は 占 拠 率 に お い て 第 1 位 で あ る が , 知名度 では第20位(6.3

1

l

'

o

)

と 低 迷 で あ る

そ こ で 占 拠 率 に お い て 第 1 位 と なっ た理由としては,近年,合成洗剤の安全性や公害が騒がれている折柄, コ ープ セ フ タ ー の キ ャ ッ チ フ レーズ と し て 「 公 害 の モ ト と な ら な い 高 級 ア ル コール系

と い っ た , 安 全 性 や 無 公 害 性 を 強 調 し て い る こ と と:

n

:に, お く 様 た ち に よ る 口 コ ミ に よ る も の と 考 え ら れ る

こ の こ と は 口 コ ミ の 方 が 広

告・

宣 伝 よ り も 影 響 が 大 き ぃこ と を 示 し て い る

以 上 の 結 果 よ り , 洗 剤 を 購 入 す る 際 , 特 有 な イ メージが広告

宣伝

口 コ ミ 等 に よ っ て 形 成 さ れ 評 価 さ れ て い る こ と に な る

い わ ゆ る こ れ が 心 理 的 品 質 で あ り , 価値意識の変容が認められる

三 四

(27)

26 洗剤の商品学的研究 注 ( 1 ) ill

,

iiii

i

k 前

itt

i

p.50~61. ( 2 ) 五一

l

-・

11i

1

t

n

召吉・本間意

ll

'l 「洗剤洗l争性能の評価に

いて」繊系

ft

製品消費科学 第13'容・ 第 2 号 1972 p.83. ( 3 )

洲illi期出

1

は昭和48年5月下i1l1よ り 6 月 下 句 ま で , 1lllし調査実態は昭和48年5 月 1 日 と す る

fJ:集

・11は仙台市内の公営住宅に属

a

i す る 9,797ll

t

特(昭和48年 12月現在仙合市役所住宅

果調べ, 但し5月より12月までの用減計算は省略)。 標本抽出は析立リ」

-

営住宅390世帶25購の う ち 7 9

t

(200l

u

:帶)を任意に抽出し た。 な お

.

調査速成数163,回収率81.5%で あ る

‘識1illil方法は使用テストに時間を要するため, 留置:調査法を実施した

( 4 ) 試料は昭和48年4~5月仙台i

l

i 内 の スー

、ーマーケ ッ ト よ り 任 意 に 購 入 し た。9社20銘柄を用いた。 実験項目のうち, 洗l

1

l性は油化学協会法による人工

i

l

1

l染布を用いて実験をし その他の水分

.

ア ル カ リ 度 , ア ル コール不

i

容性分は合成洗剤‘式験 方 法 ( J I S K3362

-

1955) に よ る

( 5 ) 例えば

.

荻野1

-l

i三

「洗11

1力試験法

第 5 回 洗

11

tに関するシンポジウム資料。 角 田 ・ 大 場 ・ 相 「大然1

-

考一染布と人工汚染布(1) ( 2 ) 」 表 面 。 矢 部 章 彦 「 洗

1f

力試験法における人工汚染布」繊消科学。 な ど

( 6 ) 第 4

-

2 ・ 4 表 に お け る 項 目 別 の 数 値 は

.

項目別評価「良い

」 「

普通」 「 l

11

'l い

の百分率を求め

.

そ の 百 分 率 に 対 し 「 良 い 」 に は 十 1

.

t

1

1

ll

通」

には

-

t:' 口,

「lll

i

に は 一 1 を そ れ ぞ れ に 乗 じ , そ の 結 果 に お け る プ ラ ス と マ イ ナ ス との差を求めた。

5

.

洗剤 ( 洗 た く 洗 剤 ) の品質構造は実在的品質 (客観的・主観的品質) と 観念的品質(心理的品質) と か ら な っ て い る

その実在的品質は生産過程 に お い て 形 成 さ れ , 油脂産業が主要な役割を果している

ま た , 観念的品 質 は 流 通 過 程 に お い て 広 告 ・ 宣 伝 ・ 口 コ ミ 等 に よ り 形 成 さ れ る。 と く に 今 「lの:

ll

1

l

l1占市場下の大手メーカーでは事前に消

'

ili

:

者の心理を提えて製品計画 を 行 な い , 大

i

l

t

生 産 に よ っ て 得 ら れ た 洗 剤 を 広 售 ・ 宣 伝 等 に よ っ て 大

i

11

i販 売 を 行 な っ て い る

と こ ろ で , 消l

ll1l

1者 は 洗 剤 の 実 在 的 品 質 を 正 し く 評 価 で き る も の と 考 え , そ れ に よ り

i

す ぐ れ た 洗 剤 を 購 入 し て い る と 信 じ て い る が , 実は観念的 品 質 を 無 意 識 の う ち に 広 告 ・ 宣 伝 等 に よ り 評 価 さ せ ら れ , その観念的品質 を 恰 も 実 在 的 品 質 で あ る か の 如 く 思 わ さ れ て い る

し か し な が ら , 今日の技術革新の普及に伴い, 各 メ

カーに お け る 実 在

(28)

洗剤の商品学的研究 的 品 質 に は 差 異 が 認 め ら れ な く な り , も し 差 異 が 認 め ら れ る と し た な ら ば, それは観念的品質の差異だけであると思われる

い わ ゆ る , こ れ が 星 宮 教 授 の 提 唱 し た と こ ろ の

第三次品質

で あ る

し か し , 以 上 に よ り , 洗剤の商品学的究明が完結したわけではなく, さ らに今後の理論的実証的研究の足がかりにしたいと考えている

27

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