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経路選択を考慮した放射環状道路網モデル

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Academic year: 2021

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1−F−1 2002年日本オペレーションズ・リサーチ学会 秋季研究発表会

経路選択を考慮した放射環状道路網モデル

01606150 明海大学 三浦英俊 HidetoshiMiura 交通量密度を表す.また図形gにおける環状路方向の 通過時間を土山z),放射路方向の通過時間をfん(z)とす る・ただし毎(z)および亡ん(z)は,∬における通過交 虐β 1.はじめに 放射環状道路網を持つ円形都市内を移動する旅行者 が2つの経路を選択できるモデルを作成し,全旅行者 の平均移動時間が最小となる経路選択を求める.経路 選択を組み込んだ数理モデルを用いて,都市内の道路 の増加(減少)が与える交通量の地理分布の変化および 平均移動時間への影響を考察し,道路網構造の変化と 交通量の関係を議論する. 2.放射環状都市モデルと平均移動時間の計算方法 ♂ 交通量敬(ZいAz 交通容量q(Z)・Az 通過時間k(z) 無限に桐密な放射・環状道路網がある半径月の円形 都市を考える(図1).都市内では交通が単位時間・単 位面積2あたり一様に発生する.都市内の出発地をズ, 目的地をyとし,都心0との距離をそれぞれェ,yと する.都心からの見込角の角度∠ズOyをβと置く.ズ, y間の移動経路は由1のように環状路利用経路(α),ま たは都心経由経路(りのどちらかを利用するものとす る.ただし経路(α)では∬,yのうち′トさいほうを与え るズまたはyを通る環状路を利用する. 図2:図形∬ 通量密度恥(z)および恥(z)によって決まると仮定し, 米国道路局(U.S.BureauofPublicRoad)が開発した BPR関数を用いて以下のように定める.ここでα,βは 定数である. 七山z)= (2) 玩(z)におけるz△β/叫,fん(z)における△z/叫は∬を よぎる旅行者がほ.かに1人もいない場合の通過時間を 表す・Cバz)は環状路方向の単位長さあたりの断面交通 容量密度,Ch(z)は放射路方向のlラジアンあたりの断 面交通容量密度を表す. 単位時間当たり都市全体で発生する交通量Ⅳのうち 図形∬をよぎる交通に関する総移動時間f(z)は, f(z)=土山z)恥(z)△z+fh(z)恥(z)△β (3) と表される.よって交通量〃に関する平均移動時間iは, △β→0,△z→0としてf(z)を0≦β≦2町0≦z≦月 の範囲で2重積分し,〃で除すことによって得られる. 図1:ズ,y間の移動経路 次に旅行者全体の平均移動時間の算出方法について 述べる.単位時間当たり都市全体で発生する交通量を Ⅳとする.Ⅳのうち,角度△βの扇形と内側半径z,外 側半径z+△zの薄いリングに切り取られた図形∬を 環状路方向によぎる通過交通量を恥(z)・△z,放射路方 向によぎる交通量を恥(z)・△βとする(図2)・ここで 恥(ヱ)は環状路方向の単位長さあたりの断面交通量密度 を表し,恥(z)は放射路方向の1ラジアンあたりの断面 −110− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

る交通容量を都心リングの放射路に加える.ただ し増加容量は都心リングの全ての地点において一 定となるように調整する.同様に中間リングの放 射路に加える場合をⅡ−2,郊外リングの放射路に 加える場合をⅢ一3とする. ●モデルⅢ−1:モデルⅠ−3の交通容量に加えて,モ デルⅡ−1,2,3と同じ交通容量を都心リングの環状 路の交通容量に加える.中間リングの環状路に加 える場合をⅢ−2,郊外リングの環状路に加える場 合をⅢ−3とする. 6モデルの平均移動時間の最′ト値戸を図4に示す.紙 面の都合上,各モデルの経路選択確率彗,ムβや交通量 恥(z),恥(z)は省略した・これら6つの計算例から,放 射路については都心に近い地域で増やすことが有効で あり,環状路であれば中間地域に増やすことが効果的 であると言えるだろう. 亡★(時間) 3.平均移動時間を最小にする経路選択の導出 2地点ズ,y間の経路は環状路利用経路(図3(α))と 都心通過経路(図3(わ))のどちらかを選択する・都心通 過経路の選択確率を以下のように定める.Jを定数とし て,都市を幅月/JのJ個のリングに分割して,内側か らrl,r2,.‥,・′1とする.2地点ズ,yがリングriおよ びrJに所属し,見込角βが訂わー1)/m≦β<打β/m(m は定数.β=1,2,.‥,m)の範囲内にある場合の環状路 通過経路の選択確率は一定で彗,ムβとし,都心利用経 路の選択確率を1一彗,j,βとする(図3)・ 0.80 0.75 0.70 0.65 0.60 0.55 0.50 図3:都市の分割と経路選択確率 4.計算例 経路選択確率彗,J,きを変数として,平均移動時間iの 最小化問題を解く.パラメータを以下のように与える. 月=10(km),Ⅳ=100,000(人/時間),叫=00(km/時), m=8,J=3(リング数3・内側から都心リン久 中間 リン久 郊外リングと称する),α=0.44,β=3.1(文 献【5】による)・以下のように道路の交通容量を変化さ せた.得られた平均移動時間の最/ト値を戸とする. ●モデルⅠ:すべての旅行者が放射環状道路網にお ける最短経路(β<2radの場合は環状路利用経 路,2rad≦βの場合は都心通過経路)を通る場 合の通過交通量を交通容量として与える(モデル ト1とする).このときの戸は0.238時間であっ た.同様に交通容量がモデルⅠ−1の75%の場合 (ト2)は戸=0・343時間,モデルト1の50%の 場合(ト3)はi=0.788時間であった.これら 3つの計算例における経路選択は全て最短経路で あった. ●モデルⅡ−1:モデルト3の交通容量に加えて,断 面交通量10000(人/時),長さ2月の道路に相当す tト1 Ⅰト2 1ト3 Ilト1 1Ⅰト2 1Il−3 図4:最小平均移動時間戸 参考文献 【1】大津晶,腰塚武志(1997):都市域の交通流集中に関 する数理的分析,都市計画論文集,No.32,pp.133−138.

[2】田中健一,栗田治(2001):放射・環状道路網を有す

る扇形都市平面上の通過交通量の分布,都市計画論文 集,No.36,pp.865−870.

【3】小林亨,田口東(2001)‥交通路と居住地の配分を考慮

した都市の立体構造の分析,J㈹mαJ毎払eOpe†Ⅶ如mβ Reβeα化ゐgociefy扉J叩α恥Vbl・44,No・3,pp・28ト295・ 【4】栗田治(2001):放射・環状道路網を有する扇形都市 平面上の通過交通量の分布,都市計画論文集,No.36, pp.859−864. 【5】松井寛,山田周治(1998)‥道路交通センサスデータ に基づくBPR関数の設定,交通工学,Vbl.33,No.16, pp.払16. −111− © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

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