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フランスにおける高齢者最低所得保証の起源--老齢被用者手当(AVTS) 利用統計を見る

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フランスにおける高齢者最低所得保証の起源--老齢

被用者手当(AVTS)

著者

中上 光夫

著者別名

NAKAGAMI Mitsuo

雑誌名

国際地域学研究

2

ページ

57-80

発行年

1999-03

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00003903/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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国際 地域 学 研究 第2 号1999 年3 月

フ ラン スにおけ る高齢者最低所得保証の起源

―老齢被用者手当(AVTS) −

夫*

57 は じ め に 日 本 で は、 現 在 、 国 民 年 金 や 厚 生 年 金 な ど の 公 的 年 金 制 度 の 老 齢 年 金 を 受 給 す る に は 、 原 則 と し て 、 最 低20 年 と か25 年 と い っ た 年 金 制 度 へ の 加 入 期 間 ( 実 質 的 に は 、 保 険 料 の 拠 出 期 間 ) が 必 要 と さ れ る。 そ の 加 入 期 間 を 満 た し て い な い 者 に は 、「 カ ラ 期 間 」とい っ た 特 例 の あ る場 合1)は 別 とし て 、 年 金 が 支 給 さ れ ず、 そ の 者 は「 無 年 金 者 」 と な る 。「 無 年 金 者 」 は 自 分 自 身 で 生 計 を た て る か 家 族 の 扶 養 に 頼 る か 、 そ れ ら で も生 活 す る に 不 十 分 で あ る と す れ ば「 生 活 保 護 」に 頼 る し か な い 。「 カ ラ 期 間 」 や 「 免 除 期 間 」 の た め に 、 低 額 の 年 金 し か 受 領 で き な い 者 も 似 た よ う な 状 況 と な る 。 日 本 と 同 じ 社 会 保 険 方 式 の 年 金 制 度 を 有 す る フ ラ ン ス で は 、 社 会 保 障 の 中 に 高 齢 者 に 最 低 所 得 を 保 証 す る 仕 組 み2) が 設 定 さ れ て い る 。 国 籍 や 居 住 、 年 齢 な ど の 条 件 を 満 た せ ば 、 つ ま り 「 フ ラ ン ス に 住 ん で い る 高 齢 者 」 で あ れ ば 、 た と え 年 金 保 険 料 を 払 っ て い な い 場 合 で も 、 収 入 が 一 定 以 下 で あ る な ら ば 、 最 低 保 証 額 まで の給 付 の 支 給 が 保 障 さ れ る わ け で あ る。 こ う し た 所 得 の 最 低 保 証 の た め の 給 付 は 、 拠 出 と無 関 係 に、し か もmeanstest^ )を 伴 い な が ら 支 給 さ れ る の だ か ら 、公 的 扶 助 の 範 躊 に 属 し て い る と言 う こ と も 可 能 で あ る 。 た だ し 、 日 本 で は 、 公 的 扶 助 と い え ば 「 生 活 保 護 」 が 想 起 さ れ 、「 ミ ー ン ズ・テ ス ト 」 も 生 活 保 護 の 厳 し い 「 資 産 調 査 」 の こ と とし て 理 解 さ れ る が 、 こ う し た も の と は 随 分 異 な る よ う で あ る。( む し ろ 日 本 で「 社 会 手 当 」や「 社 会 扶 助 」と 呼 ぶ も の一 丿 列え ば 、 児 童 手 当 や 老 齢 福 祉 年 金- に 近 い の か も し れ な い 。) 日 本 で は 、 公 的 年 金 制 度 は 社 会 保 険 な の で あ っ て 、 公 的 扶 助 で あ っ て は な ら ず 、 両 者 に は、 保 険 料 の 拠 出- す な わ ち 自 助 努 力− の 有 無 と い う 大 き な 違 い が 存 在 し て い る の で あ り 、 両 者 は 厳 し く 峻 別 さ れ ね ば な ら な い と い う 考 え が あ る の だ ろ う。4)こ う し た 考 え 方 は 社 会 保 険 方 式 す な わ ち 保 険 料 の 拠 出 制 を 堅 固 に 守 る た め に 必 要 と さ れ る の だ ろ う が 、 日 本 の 社 会 保 障 を 厳 し い も の にし てい る一 つ の 要 素 で あ り 、 ま た 、 そ う し た 考 え 方 も保 険 料 の 拠 出 制 を 守 れ る と は 限 ら な い とい う の が昨 今 の 日 本 の 状 況 で あ る の だ ろ う。 と も あ れ、 フ ラ ン ス で は 、 ど の よ う な 思 想 に 基 づ い て 、 ど の よ う な 経 緯 を 経 て 、 ど の よ う な 内 容 の 高 齢 者 の 最 低 所 得 保 証 の 仕 組 み が 作 ら れ る こ と に な っ た か を 、「 老 齢 被 用 者 手 当(AVTS )」に 焦 点 を 当 て な が ら 、時 期 的 に は 、1928-30 年 社 会 保 険 法 の 制 定 か ら 第 二 次 世 界 大 戦 が 終 結 し 、 社 会 保 障 計 画 が 出 来 て く る 頃 ま で の 時 期 を 中 心 に し て 考 察 し て み よ う と す る こ と が ー そ れ が ど の 程 度 果 た さ *東 洋 大 学 国 際 地 域 学 部;FacultyofReeionalDevelopmentStudies,ToyoUniversity

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58 国際地 域 学研究 第2 号1999 年3 月 れ た か は 別 とし て一 本 稿 の 目 的 で あ る 。1.1928-30 年 社 会 保 険 法 の 老 齢 保 険1928 年4 月5 日 の 社 会 保 険 法 は ヽ 特 殊 職 域 を対 象 に 設 立 さ れ た 特 別 制 度 に 属 す る 賃 金 労 働 者 ( 被 用 者 ) や 年 収 が 上 限 を超 え て い る 賃 金 労 働 者 を 除 い た 賃 金 労 働 者 を対 象 に 、 労 働 災 害 と 職 業 病 を 除 く 労 働 者 の リ ス ク に 対 し て 一 般 的 保 険 を 制 定 し た 。そ れ は 、1930年 法 に よ っ て 改 定 さ れ 、次 い で1935 年 に も修 正 さ れ た 。5)30 年 社 会 保 険 法 の 「 老 齢 保 険 」 す な わ ち 高 齢 退 職 者 に 老 齢 年 金 を 支 給 す る 仕 組 み の 基 本 は 、 次 の よ う な も の で あ っ た 。 被 保 険 者 は 、 徴 収 さ れ る 社 会 保 険 の 保 険 料6) の 半 分 す な わ ち 保 険 料 算 定 の 基 礎 と な る「 基 礎 賃 金 」の4 % の 保 険 料 を「 老 齢 保 険 」の た め に 拠 出 す る。30 年 間 以 上 保 険 料 を 拠 出 し た 被 保 険 者 は、60 歳 か ら 、16 歳 以 後 の 「 基 礎 賃金 」 の 平 均 の40 % を 下 回 ら な い 「 完 全 年 金 」 に 受 給 権 が で き る 。 減 額 年 金 は55 歳 か ら 受 給 で き る こ と に な っ て お り 、 被 保 険 者 は55 歳 で 満 額 の 年 金(fullpension )の6 割 の 年 金 が 受 給 可 能 で あ っ た 。60 歳 以 降 に 年 金 の 受 給 を 延 期 す る こ と に よ る 増 額 年 金 の 受 給 も 可 能 で あ っ た 。刀 こ の 年 金 額 は 保 険 料 額 と拠 出 期 間 に 比 例 的 で あ る と い え る 。 こ う し た 仕 組 み を 制 度 的 に 保 証 す る た め に 、 老 齢 保 険 を 扱 う 「 老 齢 金 庫 」 が 設 け ら れ て お り 、 こ れ は 、 長 期 保 険 を 扱 う 「 積 立 の 金 庫 」 の 範 躊 に 分 類 さ れ て い た 。 被 保 険 者 はい ず れ か の 老 齢 金 庫 に 加 入 す る。 老 齢 金 庫 は 各 被 保 険 者 の た め に 個 人 口 座 を 開 設 し 、 そ こ に 割 り 当 て ら れ た 保 険 料 を 積 み 立 て て い き、 そ の 個 人 ご と の 積 立 金 を 原 資 に し て 年 金 を 支 給 す る と い う 積 立 方 式 が 採 ら れ て い る。 年 金 原 資 に 割 り 当 て ら れ る 保 険 料 は 、 法 律 に は 規 定 さ れ て い な か っ た が 、 被 保 険 者 の 年 齢 に よ っ て 異 な り 、30 歳 以 上 の 者 は 賃 金 の3.6% 、 そ れ 未 満 の 者 は 賃 金 の2 % を 充 当 す る こ と と さ れ た 。 こ れ は 予 定 利 子 率 で 金 庫 に 積 み 立 て ら れ た 。8)1910 年 の 労 働 者 農 民 老 齢 年 金 法 (ROP ) の と き も そ う で あ っ た が 、 老 齢 年 金 設 定 の た め の 積 立 の 方 式 に は 二 通 り あ り 、 被 保 険 者 は そ の い ず れ か を 選 択 す る こ と に な っ て い た 。 そ れ は 、「 元 金 譲 渡 (capitalaliene)」 の 方 式 と 「 元 金 留 保 (capital「eserve」」 の 方 式 で あ る 。 元 金 譲 渡 方 式 で は 、 被 保 険 者 は 、 一 定 の 年 齢 で 支 給 さ れ る 終 身 年 金 と 引 き 換 え に 、 そ の 積 立 金 を 決 定 的 に 放 棄 す る 。 こ れ に 対 し て 、 元 金 留 保 方 式 で は 、 被 保 険 者 が 金 庫 に 拠 出 し た 保 険 料 は 、 一 定 の 年 齢 で 終 身 年 金 の 支 給 に 充 て ら れ る ほ か に 、 そ の 被 保 険 者 が 死 亡 し た と き 、 年 金 の 支 給 開 始 の 前 で あ っ て も 後 で あ っ て も 、 そ の 権 利 継 承 者 に 無 利 子 で 返 還 さ れ る。(1886 年7 月20 日 法 第5 条9 、12 項 ) 二 つ の 方 式 の 下 で 支 給 さ れ る 終 身 年 金 の 金 額 は 、 拠 出 さ れ た 保 険 料 の 産 出 物 の 払 い 戻 し の 可 能 性 を 勘 案 し な が ら 算 出 さ れ る の で 、 両 者 の 間 に は か な り の 差 が 生 じ て くる 。 元 金 留 保 方 式 の 場 合 、 被 保 険 者 が死 亡 し た 時 に 個 人 口 座 に 記 載 さ れ た 金 額 が 妻 な ど に 支 払 わ れ る 代 わ り に 、 被 保 険 者 が 受 け 取 る 年 金 額 は か な り 引 き 下 げ ら れ る こ と に な る 。9)例 を あ げ れ ば 、30 歳 の 被 保 険 者 が 利 率 (tarif)5.5% で100 フ ラ ン の 一 回 限 り の 拠 出(versementunique )を し た 場 合 、60 歳 に お い て 彼 の 受 け 取 る 年 金 は 、 元 金 譲 渡 方 式 で の 拠 出 で あ れ ば73.34 フ ラ ン で あ る が 、元 金 留 保 方 式 で の 拠 出 で あ れ ば57.94 フ ラ ン と な る 。こ の 同 じ 被 保 険 者 が10 フ ラ ン の 年 々 の 拠 出 (versementannuei )を し て い っ た場 合 、 年 金 額 は60 歳 で 、 元 金 譲 渡

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中上 :フ ラン スにお け る高 齢者 最低所 得保 証 の起 源 ―老 齢 被用 者手 当(AVTS) 一一 59

方式 で あ れば102.38フ ラ ンで あ るが、元 金留保 方式 であ れ ば72.60フ ラ ンで あ る とい う。10)(

表1 参 照)

表1 老 齢 終 身 年 金 の 概 算 の た め の 要 約 表[ 各 年 齢 時 の1 フ ラ ン の 拠出 が 、60 歳 時 点 で もた ら す 老 齢 終 身 年 金額 田] 適 用 利 率 4 % 4.4% 4.6% 5 % 元 金 留 保 譲 渡 留 保 譲 渡 留 保 譲 渡 留 保 譲 渡 拠 出 時 の 年 齢16 −20 歳21 −2526-3031 −3536 −4041 −4546 −5051 −5556 −60 0.58 0.45 0.34 0.26 0.19 0.14 0.10 0.07 0.04 0.74 0,59 0.47 0.37 0.29 0.23 0.18 0.14 0.10 0.72 0.55 0.41 0.31 0.23 0.16 0.11 0.08 0.05 0.90 0.70 0.55 0.43 0.33 0.26 0.20 0.15 O.II 0.80 0.61 0.45 0.34 0.25 0.17 0.12 0.08 0.05 0.99 0.76 0,59 0.46 0.35 0.27 0.20 0.15 0.目 1.00 0.74 0.54 0.40 0.30(2〉0.200.140.090.06 口9 0.91 0.69 0.52 0.39 0.30 0.22 0.16 0,11 出 所:p.TISSIER,P.CLOSSETetp.O.DESARDAN.TraiiedesAssurancesSociales,LibrairiedesJuris-ClasseursEditionGodde.1931,p.l35. 川 表 の 中 の 各 数 値 は 、各 年 齢 段 階 の5 ヵ 年 間 の 平 均 値 で あ る 。従 っ て、一 定 の 適 用利 率 と 決 ま っ た 元 金 の扱 い 方 の 下 で 、16歳 か ら60 歳 まで 毎 年l フ ラ ン拠 出 し 、60歳 で 年 金 を受 給 し 始 め る場 合 の 終 身 年 金の 概 算 値 は 、いず れ かの 適 用利 率 の も との 元 金留 保 か 元 金 譲 渡 の ど ち ら か の 列 の 各 年 齢 段 階 毎 の 数値 を5 倍し た もの の 合計 と し て 計 算 さ れ る。(2) 元 の 数 値 は 、0.20 と な っ て い る が 、 前 後 関 係 か ら 考 え て 間 違 い で あ ろ う と思 わ れ る。0.30 は 筆 者 の推 定 値 で あ る 。 こ う し た 老 齢 年 金 の 二 つ の 設 定 方 法 に つ い て は 賛 否 両 論 が あ っ た 。 一 方 で は、 元 金 留 保 方 式 は 一 種 の 貯 金 で あ り 、 死 亡 保 険 の 萌 芽 を な す も の とし て 、 妻 子 の あ る 被 保 険 者 や 相 続 人 に な に が し か の 資 産 を 残 し た い と い う 人 の た め に 必 要 だ と い わ れ て い た 。 元 金 留 保 方 式 は、 被 保 険 者 が 自 分 の 年 金 が 減 少 す る と い う 犠 牲 を払 い な が ら 他 に 利 益 を 与 え る とい う 利 他 主 義 的 な 方 法 で あ る の に 対 し て 、 元 金 譲 渡 方 式 は死 亡 し た と き に 関 係 す る 相 続 人 の い な い 被 保 険 者 に 適 し た よ り 利 己 的 な 方 法 と もい わ れ て い た 。 だ が 、 他 方 で は 、 元 金 譲 渡 方 式 こ そ が 老 齢 年 金 の 設 定 に と っ て は合 理 的 で 通 常 の や り 方 な の だ と考 え ら れ て い た 。 そ れ は 、 被 保 険 者 が 将 来 受 け 取 る 年 金 の 元 金 の 絶 え ざ る増 加 を 可 能 に す る し 、 金 庫 が 果 た す べ き 社 会 的 役 割 の 効 率 性 の 観 点 か ら も望 まし い と さ れ て い た。 老 齢 年 金 推 進 の 立 場 か ら は 、 老 齢 金 庫 は 貯 蓄 金 庫 に な っ て は な ら な い と さ れ 、 元 金 譲 渡 方 式 の 発 展 が 期 待 さ れ て い た 。11)30 年 社 会 保 険 法 も、 老 齢 金 庫 の 個 人 口 座 へ の 保 険 料 の 積 立 に 関 し て 、 元 金 譲 渡 と 元 金 留 保 の 二 方 式 を 規 定 し て い た が 、 元 金 譲 渡 方 式 が 基 本 と さ れ、 被 保 険 者 が 元 金 留 保 方 式 を 特 に 希 望 し な い 限 り は 元 金 譲 渡 方 式 が適 用 さ れ 、 元 金 留 保 方 式 を 希 望 す る場 合 は そ の 旨 を 書 面 に て 申 請 し な け れ ば な ら な か っ た 。 年 齢 上 の 理 由 で 必 要 な 回 数 の 拠 出 が 行 え な い 被 保 険 者 に つ い て は 、 元 金 譲 渡 方 式 で 拠 出 が 行 わ れ ね ば な ら な い と さ れ て い た 。 ま た 、 既 に 被 保 険 者 と し て 拠 出 を 行 っ て き て い る者 が 元 金 の 扱 い 方 の 変 更 を 希 望 す る場 合 、 元 金 譲 渡 か ら 元 金 留 保 へ の 変 更 は将 来 の 拠 出 分 に つ い て は 可 能 で あ る が 、 過 去 に 元 金 譲 渡 とし て 拠 出 さ れ た 保 険 料 分 に つ い て は 元 金 留 保 に切 り 換 え る こ と は で き な い と さ れ て い た 。 元 金 留 保 か ら 元 金 譲 渡 へ の 変 更 の 場 合 は 、 将 来 の 拠 出 分 に つ い て は勿 論 の こ と、 過 去 の 拠 出 分 に つ い て も変 更 が 可 能 で あ っ た 。12) 元 金 留 保 方 式 の 選 択 も遺 族 に 対 す る 一 種 の 配 慮 と な る も の で あ っ た が 、 被 保 険 者 は ま た 、 彼 の 年 金 の 元 金 の 半 分 を 配 偶 者 名 義 の 「 委 譲 年 金 (rente「eversible」」 の 設 定 に 充 当 す る こ と も 可 能 で あ っ た 。 こ の や り 方 を 選 択 す る場 合 に は、 被 保 険 者 は 老 齢 年 金 の 受 給 請 求 の と き に そ の 旨 を 明 確 に 申 請

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60 国 際 地 域 学 研 究 第2 号1999 年3 月 す る だ け で な く 、 同 時 に 、 施 行 規 則 に よ っ て 決 定 さ れ た 諸 表 に 基 づ き 、 金 庫 に い か な る 追 加 的 な 負 担 も 負 わ せ な い よ う に 計 算 さ れ た 年 金 の 減 額 を 受 け 入 れ る と い う こ と を 申 し 立 て ね ば な ら な か っ た 。 こ の 減 額 は 絶 対 的 で あ っ て 、 た と え 被 保 険 者 の 配 偶 者 が 被 保 険 者 の 生 存 中 に 死 亡 し て し ま っ た と し て も 、 元 に 戻 す こ と は で き な い 。 委 譲 年 金 を 受 給 す る た め に は 、 被 保 険 者 の 配 偶 者 は55 歳 に 達 し て い な け れ ば な ら な い が 、 年 金 の 受 給 を60 歳 以 後 に 延 期 す る こ と も で き た 。 年 金 受 給 の 際 の 被 保 険 者 の 配 偶 者 の 年 齢 に 応 じ て 老 齢 年 金 の 増 減 が 生 じ た 。 こ の 委 譲 年 金 を 選 択 し た 被 保 険 者 に は 、 月 額 保 険 料 の 拠 出 を 条 件 と し て 、 本 人 と そ の 配 偶 者 の た め の 疾 病 保 険 の 現 物 給 付 の 受 給 権 が 認 め ら れ る こ と に な っ て い た 。13) ま た 、 非 稼 得 者 で あ る 被 保 険 者 の 妻 は 、 定 額 の 保 険 料 を 支 払 う こ と に よ っ て 彼 女 自 身 の 権 利 と し て 少 額 の 年 金 を 受 給 す る こ と が で き る よ う に す る こ と も 可 能 で あ っ た 。14)30 年 社 会 保 険 法 に よ る 老 齢 年 金 制 度 は ま た 、 こ の 法 律 が 施 行 さ れ た1930 年7 月1 曰 に お い て30 歳 以 上 で あ っ て 、60 歳 ま で に30 年 間 の 拠 出 を 行 え な い 被 保 険 者 を 対 象 に 、経 過 措 置 と し て 、5 年 間 の 拠 出 で600 フ ラ ン を 下 回 ら な い 年 金 の 支 給 を 保 証 し て い た 。5 年 以 上 拠 出 し た 場 合 に は 、 年 金 の 最 低 保 証 額 は 、 平 均 基 礎 賃 金 の40 % の30 分 の1 ( す な わ ち 、 平 均 基 礎 賃 金 の75 分 の1 )に 拠 出 年 数 を 乗 じ た 表2 拠 出 年 数 別 老 齢 年 金 最 低保 証 額 表田 (単位: フラン) 被 保 険 者 の 範 躊 I II

m

IV V 基 礎 賃 金 1,800 3,600 5,400 7,200 10,800 各範瞭内30 年拠出の最低保証許 ) 720 │,440 2,160 2,880 4,320 30 分 の1(3) 24 48 72 96 144 同 一 範 鴫 内 拠 出 年 数5 年678910II12131415161718192021222324252627282930600 μ )ノ ノノ ノノ ノ) μ μ/; ノ; μ μ; ノ) ノ ノノ ノノ ノノ ノI μ μ μ624648672696720 600 μ ノノ μ μ μ; フII6246727207688168649129601,0081,0561.1041.1521.2001,248│,2961,3441,3921,440 600 ;; ノフn6487207928649361.0081.0801,1521,2241,2961,3681,4401,5 】21,5841,6561.7281.8001,872 【,9442,0162,0882,160 600 ノフ6727688649601,0561.1521.2481,3441,4401,5361,6321,7281,8241,9202.0162.1122.2082.3042,4002,4962.5922,6882,7842.880 720 864 1,008 1,152 1,296 1,440 1,584 1,728 1,872 2,016 2,160 2,304 2,448 2,592 2,736 2,880 3,024 3.168 3.312 3,456 3,600 3,744 3,888 4,032 4,176 4,320 ( 出 所>p.Tissier,P.Clossetetp.O.deSardan.op.cii 。p 」37.0) こ の 表 は30 年 法 の 規 定 に 基 づ く も の であ り 、 法 施 行 時30 歳以 上 の 被保 険 者 に適 用 さ れ る 。36 年 以 後 は 被 保 険 者 の範 鴎 区 分 は な い 。(2)30 年 間 の拠 出 に よ り 平均 基 礎 賃 金 の40% の 年 金 が 保 証 さ れる 。(3)1 年 の 拠 出 に つ き、 平 均 基 礎 賃 金 の40% の30 分 の | の 年 金 最 低 保 証額 が 増 額 さ れ る 。

(6)

中 上 : フ ラ ン ス に お け る 高 齢 者 最 低 所 得 保 証 の 起 源 − 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS )一 61 金 額 か600 フ ラ ン か い ず れ か 高 い 方 の 金 額 と さ れ た。( 表2 参 照 )ま た 、支 給 さ れ る 年 金 額 は 拠 出1 年 に つ き 基 礎 賃 金 の平 均 の75 分 のI を 下 回 ら な い こ と と も さ れ て い た 。最 低 保 証 額 は 、3人 以 上 の 子 供 を16 歳 まで 育 て た 被 保 険 者 に は1 割 増 額 さ れ る こ と に な っ て い た 。15) こ の 老 齢 年 金 額 の 最 低 保 証 と 公 的 扶 助 と の 関 連 に つ い て も 社 会 保 険 法 は 触 れ て お り 、「600 フ ラ ン 以 上 の 老 齢 年 金 を受 給 す る 被 保 険 者 は 、 障 害 や 不 治 の 高 齢 者 へ の 扶 助 に 関 す る1905 年7 月14 日 法 を 利 用 す る こ と は で き な い 。」(28 −30 年 法 第57 条 ) と最 低 保 証 の 年 金 額 の受 給 者 を 高 齢 者 扶 助 の対 象 か ら 除 外 し た。 こ の 場 合 、 老 齢 年 金 は 元 金 譲 渡 方 式 で の 拠 出 に 基 づ い て 設 定 さ れ る と み な さ れ、 そ れ 以 外 の や り 方 が 採 ら れ た 場 合 に は 、 元 金 譲 渡 方 式 の も と で 積 み 立 て が 行 わ れ て い た 場 合 の 年 金 額 に 換 算 し て 、そ の 金 額 が600 フ ラ ン以 上 と な れ ば1905 年7 月14 日 の 高 齢 者 扶 助 法 の 対 象 か ら は ず す こ と に し て い る。 た だ し 、 市 町 村 が 被 扶 助 者 に与 え る 救 済 金 が 被 保 険 者 と し て受 給 す る 年 金 を 上 回 る 場 合 は 、 被 保 険 者 に 扶 助 さ れ る 権 利 が あ る の な ら ば 、 市 町 村 は そ の 負 担 に お い て 、 そ の 被 保 険 者 に 救 済 金 と 同 額 に な る よ う に 補 足 的 な 給 付 を 支 給 し な け れ ば な ら な い(28-30 年 法 第57 条 )と さ れ て い た 。16)老 齢 年 金 の 最 低 保 証 額 の 受 給 者 が 、 原 則 と し て 、 公 的 扶 助 の 対 象 か ら は ず さ れ る と い う こ と は、 最 低 保 証 額 が 公 的 扶 助 の 給 付 金 額 を ほ と ん ど 下 回 っ て い な い と い う こ と を 意 味 す る だ ろ う し 、 場 合 に よ っ て は 、 市 町 村 が 最 低 保 証 額 以 上 の 公 的 扶 助 の 給 付 金 を 支 給 す る こ と が あ り 得 る とい う こ と は 、 ほ と ん ど の 公 的 扶 助 給 付 が 最 低 保 証 額 以 上 で は な い と い う こ と を 意 味 す る だ ろ う 。 とい う こ と は 、 老 齢 年 金 の 最 低 保 証 額 は 公 的 扶 助 の 給 付 と 同 レ ベ ル で あ る と い う こ と に な ろ う 。 言 い 換 え れ ば、 老 齢 年 金 の 最 低 保 証 額600 フ ラ ン は 、最 低 生 活 費 を 想 定 し な が ら 、 公 的 扶 助 の 給 付 と 同 レ ベ ル に 設 定 さ れ た と 推 測 す る こ とが で き る で あ ろ う 。 老 齢 年 金 の 最 低 保 証 を行 う た め の 制 度 と し て は 、「一 般 保 証 金 庫 (CaissegeneraledeGarantie )」 の 中 に 設 け ら れた 「 割 増 連 帯 基 金 (fondsdeMa 」orationetSolidarite)」 が 利 用 さ れ る こ と に な っ て い た 。 被 保 険 者 が 拠 出 す る 老 齢 保 険 の 保 険 料 は 、「 老 齢 金 庫 」に払 い 込 ま れ る 部 分 と「 一 般 保 証 金 庫 」 に よ っ て 管 理 さ れ る 「 割 増 連 帯 基 金 」 に 払 い 込 ま れ る 部 分 と に分 け ら れ る こ と に な る。 後 者 の 部 分 は 、 一 定 の 拠 出 条 件 を 満 た し て い る 被 保 険 者 に 対 し て 、 先 に 述 べ た よ う な 「 老 齢 最 低 保 証 」 と 呼 ば れ る一 定 額 の 年 金 の 支 給 を 保 証 す る た め に 、 老 齢 金 庫 の 個 人 口 座 の 積 立 金 が 生 み 出 す 終 身 年 金 と最 低 保 証 額 と の 差 額 を 生 め る 補 足 金 を 支 給 す る の に 充 て ら れ る こ と に な っ て い た 。 こ の 補 足 金 は 、 終 身 年 金 に 追 加 し て 支 払 わ れ る の で あ る。 こ の 最 低 保 証 の た め に、 被 保 険 者 の 保 険 料 の一 部 、 す な わ ち 、30歳 以 上 の 者 は 賃 金 の0.4% 、 そ れ 未 満 の 者 は 賃 金 の1.6% が 、割 増 連 帯 基 金 に 支 払 わ れ る こ と に な っ て い た / )こ う し て 支 払 わ れ た 被 保 険 者 の 保 険 料 の一 部 は、 と り わ け 法 施 行5 年 経 過 後 に 最 低 保 証 額 の 年 金 が 支 払 わ れ る よ う に な っ て か ら は 、 積 み立 て ら れ ず に 、 そ の ま ま年 金 の 最 低 保 証 の 資 金 に充 て ら れ る よ う に な っ て い く。 こ の 部 分 に つ い て は、「 賦 課 方 式 」 が 行 わ れ て い た の で あ る 。 フ ラ ン ス の30 年 法 に よ る老 齢 年 金 制 度 は 、 以 上 の よ う に 、 拠 出 額 と 拠 出 期 間 に応 じ て 年 金 額 が 決 定 さ れ て く る 部 分 と 必 ず し も拠 出 に 対 応 し な い で 年 金 額 が 決 ま っ て く る 部 分 、 制 度 的 に は 、 個 人 口 座 へ の 積 立 の 部 分 と 最 低 年 金 額 を 保 証 す る た め の 拠 出 部 分 の 二 つ の 部 分 か ら 構 成 さ れ て い た わ け で あ り 、年 金 財 政 の 基 盤 に 着 目 す る な ら ば 、積 立 方 式 が 採 用 さ れ て い る 部 分 と、事 実 上 賦 課 方 式 と な っ

(7)

62 国際地 域学 研 究 第2 号1999 年3 月

て い る 部分 とい う 異な る 財 政方 式 が 採 ら れてい る二 つ の部 分 の混 合 物 で あ っ た とい う こ と が で き

る。18)

こ の年 金制 度が 物 価 と賃 金 の安 定 し た時 代 に成熟 期 に達 す るこ とが で きた のな ら ば、 賦課 方 式 の

部 分 は消 滅 する こ とに なっ たか もし れない 。 それ まで の間 に、 金 庫 は、巨 額 な資 金 を積 み 立 て、 そ

こ か ら、 退職 人口 の多 くに賃 金 の40% の年 金 を支払 う こ とがで きたか もし れ ない。 だが、 制 度 が で

き て10年 と経た ない うち に、 戦 争 とイ ン フレ がそ うし た希望 を終 わら せ た。 し か も、 金 庫 の投 資 の

権 限 は非常 に厳し く 制限 さ れて い て、投 資対 象 とし う るの は政 府 のデ クレ に よっ て認 め ら れ た中央

政 府 や地 方政 府発 行 の有 価証 券、 公共 団体 や 鉄道会 社 への貸 付 金、 建 物 への投 資 な どに 限 ら れて い

た。33 年 末 の平均利 子率 は、 金 庫 のた め に預 金供 託 金 庫 に よっ て なさ れた投 資 で は5.46% 、 金 庫 に

よっ て 直 接 なさ れた投 資 で は5.36% であ り、36年 から38年 に金 庫 が そ の加 入 者 の口 座 に 記 載 し う る

利 子 率 の最 高 限度 は4.8% であ っ て、高 率 の インフレ を 前に し て年金 制 度 は全 く無力 な存 在 に なっ て

し まっ た の であっ た。19)

2 。 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS:Allocationauxvieuxtravailleurssalaries

(1)AVTS 創 設 の 背 景30 年 社 会 保 険 法 が 施 行 さ れ て か ら 少 な く と も5 年 間 は 、 年 金 の 「 最 低 保 証 」 は適 用 さ れ な い。 そ の 間 、 割 増 連 帯 基 金 に は保 険 料 の 一 部 の 割 当 分 が 蓄 積 さ れ た に し て も、「 最 低 保 証 」が 行 わ れ る よ う に な る と蓄 積 分 は 急 速 に 減 少 し 、 そ の 財 政 方 式 は 実 質 的 な 賦 課 方 式 に 移 行 し た も の と 思 わ れ る 。 積 立 方 式 に 基 づ き、老 齢 金 庫 の 個 人 口 座 へ の 拠 出 に よ っ て も た ら さ れ る 老 齢 年 金 に つ い て は、 そ の「 適 度 」 な 年 金 額 の 支 払 を 法 施 行 の30 年 後 に 繰 り 延 べ て お り 、 最 低 拠 出 期 間 の 定 め は な い か ら 被 保 険 者 は 短 期 間 の 保 険 料 の 拠 出 で あ っ て も年 金 の 受 給 が 可 能 で あ っ た に せ よ、 最 低 保 証 が 適 用 さ れ な い と す れ ば 、 極 め て 僅 か な 年 金 で し か な か っ た だ ろ う し 、 最 低 保 証 が 適 用 さ れ た 場 合 も、 そ れ は 経 過 年 金 な の で あ っ て 、「 適 度 」な 年 金 額 に は 達 し て い な か っ た で あ ろ う 。 し か も、 イ ン フ レ は、 そ う し た 少 な い 年 金 を さ ら に 価 値 の 少 な い も の に し て し ま い 、 年 金 の 「 最 低 保 証 」 とい う 仕 組 み を も ほ と ん ど 意 味 の な い も の に し て い く の で あ っ た 。1939 年 に 、50 億 フ ラ ン の 社 会 保 険 の 保 険 料 収 入 の う ち 、「 積 立 の 金 庫 」が 、1910 年 の 労 働 者 農 民 老 齢 年 金 法 に よ る 年 金 と 社 会 保 険 法 に 基 づ く 年 金 の た め に 支 払 っ た 金 額 は5 千 万 フ ラ ン を 超 え な か っ た。20)支 給 さ れ た 個 々 の 年 金 の 金 額 の 少 な さ に加 え て 、 年 金 受 給 者 も ま だ 少 な い とい う 状 況 で あ っ た た め、 年 金 の 総 額 も 少 な か っ た の で あ る。 加 え て、 社 会 保 険 が カ バ ー す る は ず の 労 働 者 で あ っ て も、 そ こ か ら 洩 れ て い る人 々 も 少 な く な か っ た の で あ る。21)1939 年9 月 の 第 二 次 世 界 大 戦 の 勃 発 、40 年6 月 の フ ラ ン ス のド イ ツ へ の 降 伏 と そ の 後 の ド イ ツ 軍 に よ る 占 領 の 結 果 、 老 人 の 生 活 の 悲 惨 さ は 一 層 増 大 し た。 老 齢 年 金 は 老 人 の 生 活 を 支 え な く な っ て お り 、 大 き く 減 価 し た 年 金 し か 生 み 出 さ な い 年金 制 度 に は 強 い 不 信 感 が も た れ る こ と に な っ た 。 窮 乏 し た 老 人 た ち は 政 府 の 緊 急 対 策 を 求 め て い た。 こ う し た 事 情 が 直 接 的 な契 機 と な り 、22)ヴ ィ シ ー 政 府 は 受 け 入 れ難 い 老 人 の 悲 惨 さ を 軽 減 す る た め に「 老 人 退 職 年 金 (retraitedesvieux )」 を 創 設 し 、

(8)

中 上 : フ ラ ン ス に お け る 高 齢 者 最 低 所 得 保 証 の 起 源 一 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS )− 63

間 もな くそ れが1941年3 月14 日 法に よっ て制定 さ れ た「老 齢 被用者 手 当(AVTS )」に変 わ って い く

の で ある。23)

(2)AVTS

の制 度 の内 容AVTS

は、 基本的 に は、 十分 な生活 手 段 を持 た な い全 て の老 齢 被 用者 (賃 金労 働者 ) に所得 の最

低 限 を保 証 し よう とす る もので あ る。 こ れ は、フ ランス 解放24)後 の1945年2 月2 日の オ ルド ナ ンス

に よっ て再 組織化 さ れ る。

まず1941年3 月14日 法25)に よっ て、こ の手 当 の制 度 を見て お こ う。こ の手当 は65歳以 上 の老齢 被

用者 、例外 的 に は、60歳以 上 の老 齢被 用者 に支 給 さ れる。65歳 か らAVTS

を受 給 す るに は、申請 者

は、 フ ラン ス人 で あっ て、現 に 社会 保 険 法 に よる 被用者 (賃 金 労働 者 ) であ る かそ れ と同 等 の者 で

あ る こと、また は、失業 扶助 を受 給 し て い るこ と、あ るい は、50歳以 後 本 国領 土 に居 住し 、5 年以 上

の 間、 社会 保 険法 の意 味で の賃 金 が支 給 さ れ る雇 用( 被用者 とし ての 雇 用) か同 等 の雇 用 に就 いて

い て、その 雇用 が その者 の最 後 の職 業 活 動で あ っ たこ とを証 明 し なけ れ ばな ら ない。

(法第1 条第1

項 ) この最 後 の ケー スで は、彼 ら はそ の雇 用 から正 常 な報 酬 を得 てい な け れば な らず、 そ の後 に被

用 者 とし てで ない 職業 活動 が行 わ れて いて は なら ない。 また、 手 当受 給 後 に、 農業以 外 で 賃労働 を

す る こ とも禁 止さ れてい た。(法 第2 条 )60

歳 から64歳 の労働 者 も、認 定 の た めの 「 地域 委員 会」 に よっ て労 働 に 適し ない と認 めら れる な

ら ば、 手当 を受 給 す る こ とが で き る。 地 域 委員 会 の決 定 は「全 国委 員 会」へ上訴 し う る。(法第1 条

第2 項 )外国人 はこ のAVTS

を受 給 で きない。(法第20 条)退 職 年 金の「特 別制 度」に加 入 し てい る

労 働 者 のた め には、特 別 な規 定 が置 か れ てい た。

手 当 は、受 給 申請 者で あ る労 働者 の 個人 収 入 (ressourcespersonnelles

そ の収 入が ど んな性

質 の もので あ れ一

の合 計 額が 年 に9 千 フ ラン を超 え る場 合 、また、その 者が 既婚 者で あ る場 合 は、

夫 婦 の収 入(ressources

)の総 額 が1 万1 千 フラ ン を超 える場 合 に は支 給 さ れない。AVTS

と収 入 の

合 計 額 が これ らの限度 額 を超 える と きは、 手 当 は限 度額 を超 え ない よう に減額 さ れ る。 受 給 者 は、

手 当 の減 額や 廃 止 につ な が り う る収 入 の状 態 の変 化 を知 ら せ る 責 任 を負 い 、 こ うし た 申 告 をし な

かっ た場 合 や偽 り の申 告 をし た場 合 に は刑 法 の罰 則 が科 さ れ る。(法 第6 条) 無 申告 や 虚 偽申 告 に

対 す る刑 法適 用 の法 律 条文 への 明 記 は、収 入限 度額 の要 件 が、 基本 的 に受 給希 望 者 の申告 に よっ て

判 断 さ れ、 申 告内容 等 の詳細 な 審 査 の後 で 要件 に該 当 する か否 か の判 断 がな さ れる とい う ケー ス は

少 数 で あ ると いう こ とを示唆 する であ ろ う。

被 用 者で あっ て も、 社会保 険 の 強制 加 入 の対 象 とな らない 加 入上 限以 上 の所 得 を もた らす 雇用労

働 に従事 し てい た老 齢 労働者 は、 手当 の受 給者 か ら一

年金 の 最低 保証 から も一

排 除 さ れる。 要

す るに、AVTS

は、不 十分 な 社会 保 険老 齢 年金 を受 給 して い る人々 に対 し てだ けで な く、社 会保 険

制 度 に加 入 し た ことの ない 高齢 者 に対 し て も、 フ ラン ス人 で あ り、 被 用 者で あ り、収 入 が限 度額以

下 で あ る こと が証 明 さ れ る限 り、 支払 われ る こ ととさ れてい た ので あ る。26)41

年3 月14日 法 は、65歳以 上 の 労働 者 に 年金 や手当 を支 給す るこ とに よっ て、 彼 らを労 働 の場 か

(9)

64 国 際 地 域 学 研 究 第2 号1999 年3 月

ら 排 除し 、 より若 い 労働 者 に職 を明 け 渡 す ことに よる失 業 の 減少 を一 つ の目的 とし てい た。 同 法 で

は、 手当受 給者 が雇 用労 働 に就 くと手 当 の支給 が停 止 さ れる こ とや、65歳以 上 の者 への 職業 紹 介 は

し な い こ とを定 めた (法 第4 条 ) ば かり でな く、 手 当 の支 給 は賃 労働 をし ない こ とが条 件 であ る こ

と を繰 り返 し た(法第2 条、第13、14、15条 )

。し かし、手当 支 給 の制 限 は まもな く緩 和 さ れた。27)

た、 この 法 律で は、戦 時 下 にあ っ た からで あ ろう が、小 さ な市 町村 へ の移 住 を促 進 す る条項 が置 か

れ て いた。(法第3 条 第3 項、 第 フ条)41

年3 月14日 法 は手 当 額 を年3 千6 百 フ ランに決 め てい た。

(法第3 条 第1 項) こ れは、社会 保 険

金 庫 に よっ て支払 わ れて い る年 金 より ずっ と高かっ た。28)

パ リ 地区 に 住む 労働者 に は、さ ら に1 千6

百 フ ラン の補 足手 当 が支 給 さ れた。

(法第3 条第2 項 )

夫 婦が 二人 と も手 当 の受 給者 で あ る場 合 に は、-45

年2 月2 日 の オ ルド ナン スで は、5年以 上 別居 し てい た り、夫 が 年金 を渡 さ ない よ う な場 合 を

除 い て 、 の文 言 が挿 入さ れた(ord.第3 条第2 項 )一

妻 の手 当 は半分 に 減額 さ れた。(法第3 条 第4

項 ) この手 当 は、さ ら に、被 扶 養配 偶者 の ため に年1 千 フ ラン が割増 さ れ、家 族 手当 や 扶 養 さ れる

子供 の た めの 主 婦 手 当 に よっ て も割 増 さ れ、5 人 以 上 の子 供 が い る受 給 者 に は5 百 フ ラ ン の給 付

(bonification)も支給 さ れ るこ とに なっ て いた。(法 第3 条 第5 項 )

こ の手当 は公定 制度 の 年金 を受 給 す る労 働者 に は支給 さ れ ない と、 両者 の併 給 は禁 止 さ れた が、

今後 のデ クレ に よっ て、公 的年 金 等 の受 給者 に41年3 月14日 法 で規 定さ れたAVTS

等 の 給付 に対応

す る給 付 を支 給で きる よう に改 訂 す るこ と とし た。

(法 第5 条第1 項) そ して、AVTS の 支給 対 象 と

な る労働 者 に支給 さ れ る手 当 は、彼 ら が 社会保 険 やROP

の名 の 下 に受 給 す る年 金 と一 体 化 さ れる

こ とに なっ ていた。

(法 第5 条 第2 項 ) こうし た規 定 は、年 金 の受 給 者 が手 当 を併 給 する こ とはで き

ない が、65 歳 か らは手 当 額 に等 しい 年 金 の支給 が保 証 され る よう にし てい く とい う こ とで あ るの だ

ろ う。 し かし、 これ は、良 い 意 味で も悪 い 意味で も、年 金 と手 当 の境 目 を見 えに く くす る こ とに な

ろう 。AVTS

の創 設 に伴 い 、 社会 保 険 被保 険 者 の 老齢 年 金 の 設 定 の あ り 方 に も変 更 が もた ら さ れた。AVTS

を創 設し た41年3 月14日 法 は、そ の ための 特別 な財 源 を設 け はし な かっ た。必 要 な 資金 は、

もっ ぱら社 会保 険 の 老齢保 険 の 財 源に 見 いださ れ るこ とに なっ た。 その た めに、 社会 保険 の老 齢 年

金 は賦 課 方式 の下 で設 定 さ れ る (法 第9 条 第1 項 ) こと とし、 個人 口 座 への積 立 金 を原 資 にし て 年

金 を支 払 う とい う積 立 方式 は41年1 月1 日 を もっ て停止 する こ と とし た(法第9 条 第2 項 )

。 社 会 保

険 の老 齢保 険 に割 り 当 て られた 保険 料 の総 額 が、 今 後 は、AVTS

の費 用 を も負担 す る一 般保 証 金 庫

に払 い 込 ま れる こ とに なっ たの で あ る。(以 前 は、 保険 料 のう ち、 年 金 の「 最低保 証 」に充 当 さ れ る

部分 だけ が、 一般 保 証金 庫 の管 理 す る割増 連帯 基 金に 払い 込 ま れてい たo)

そ の結 果、 従 来 か らの 老

齢保 険 は崩壊 さ せ られ る こ とに なっ た。41

年3 月14日 法 は60歳 時 点 に お け る 社 会 保 険 の 老 齢 年 金 の受 給 要 件 に つ い て 否 定 は し な かっ

た。29)

し た がっ て、 形式 的 に は、 次の 点 は変 わっ た とは 言え ない。(1

)30 年 間 拠出し た 者 に は完 全 年 金が 支給 され る。

(2)30 年7 月1 日 時点 に30歳 以 上 で、60歳 までに5 年 間以 上 の 継続 的 な拠出 を 行っ た被 保 険 者 は、

(10)

中 上 : フ ラ ン ス に お け る 高 齢 者 最 低 所 得 保 証 の 起 源 一 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS )一 65

600 フラ ン を下回 らない最 低 保証 の年 金 の受 給権 を得 る。30)

(3) 支 給 され る年 金の 額 は、1 年 の拠 出 につ き 基礎賃 金 の平均 の75分の1 を下 回 らな い。

また、41 年1 月1 日以 前の 時期 に 老齢 保 険 の個 人口 座 に積 み立 て ら れた 年金 原資 に基 づ く 年金 の

受 給 権 は、 今 後 も被保 険 者 に認 めら れ ( 法第9 条 第2 項)、 この部 分 に つい て は、「元 金留 保」 のや

り 方 も継 続 され る とさ れてい た。31)これ は、 積立 方式 を採 用し てい た時 に 老齢 金 庫の 個人 口 座 に 積

み立 て られ た元金 を 原資 とする 年金 の受 給権 につ い ては、 少 な く と も形 式 上 は、今 後 も保 証 す ると

い う こ との約 束で あ り、 既得 権 を侵 害 し ない こ と を表し てい る。 と同 時 に、 この部 分 は基 本的 に 、

こ れから 行 わ れるこ と にな る賦課 方式 の部 分 とは切 り離 さ れた もの と なっ た とい う ことで あ る。

従 来の 積立 方式 の や り方 を止 めて 賦課 方式 に変 更 す るとす れ ば、 積立 方 式 を止 めた 時点以 後 に 拠

出 さ れ た老齢 年 金 に充 てら れ る保 険 料 は、 原 理的 に は、 全て が老 齢 年 金 とし て年 金受 給者 に分 配 さ

れ るこ とに な るわけ だ ろう。 賦課 方 式 の 下で は、 被 保険 者が 、 自分 の 拠出 し た保険 料 の金 額 分 (お

よび その利 子分)につ い て権利 を主 張 す る という こ とはあ り え なく な る。 この 意味 で、 原 則 とし て、

被 保険 者 は、41 年1 月1 日以 降 彼 が行 っ た老 齢保 険 への 拠出 金 につ い て は、 そ れを彼 自身 の 個人 口

座 の 積立 金 とし て みな す権利 を失 う とい う こ とにな る。32)だが、 老 齢 年金 を個々 の被 保 険 者 に どの

よう に配 分 ・ 支給 する のか とい う問 題 が あ る。41

年3 月14 日法 は、 社会保 険 法 に よる 老齢 年 金の 年金 額 の決定 方法 を 被保険 者 の年 齢別 に提示 し

て い る。 そ れに よる と、41年1 月1 日 現 在50歳以 上の非 農業 の被保 険 者33)は60歳 で 年金受 給 権 を得

る が、 そ の老齢 年金 額 は、30年7 月1 日 と35年12月3旧 の間 に5 年以 上 の保険 料 の 拠出 を す るか、36

年1 月1 日以 降 毎年60フ ラ ン以 上 を保 険料 とし て控 除 さ れた 場 合 に は、 上述 の(3)の部 分 が15分

の60倍 す なわ ち4 倍さ れ、また 、

(2)の 最低 保 証 も適 用さ れ る。

(法 第10条 第1,2項) これ は、要 す る

に、5 年 間の 拠出 者に対 す る600フ ラン の老 齢 年金 の 最低保 証 を確 認 し た もの と言 え よう。この 条件

を満 たさ ない41年1 月1 日 現在50 歳以 上 の 非農 業 の被保 険者 の場 合、 つ まり継 続し た5 年以 上 の保

険 料 の 拠出 が なさ れて い ない よ うな場 合 に は、60歳 の時 点 で、4! 年1 月1 日 の 前 に彼 の個人 口 座に

拠 出さ れ た積 立金 に基 づ く年 金 に加 え て、41 年1 月1 日以 後 老齢保 険 へ 払 い込 まれる拠 出 金の総 額

の4 分 の1 に等し い年 金 が支 給 さ れる こ と とさ れた。

(法第10 条第3 項 )50歳 以 上 の農業 の 被保 険者

に つい て は、 こ れ とは異 な る老齢 年 金 の算 定 方法 が示 さ れた (法 第日 条 ) が、 詳細 は省 略 す る。41

年1 月1 日時 点で50 歳未 満 の被保 険 者 に つ いて は、今 後 、賦 課 方式 の 枠内 で 年金権 が設定 さ れ

るこ と とさ れた (法第12 条) が、 具 体的 な こ とは示 さ れてい ない。 た だし、 い ず れ の場 合 に も、彼

らの受 け取 る老齢 年 金 は、老 齢 被 用者 手当 (AVTS )の 額 を下回 ら ない とさ れた(法第12 条)

。 これ

は、 経過 規定 として で なし に、 社会 保 険 の被 保険 者 が受 給す る老 齢 年金 の 最低 保 証額 を 定め た とい

う こ とにな る だろう し、そ の金額 を 非 拠出 の場 合 に も支 給 さ れ るAVTS

の手当 額 と一 致 させ た とい

うこ とであ る だろう。 換 言 す ると、 正 常期 に 適用 さ れる一 般 的規 定 とし て、AVTS

の金 額を 老齢 年

金 の 最低 保証 額 とし て 決 めた とい う こ とで あ る。 た だし、AVTS

の手当 は65歳 から支 給 さ れる にし

て も、老 齢 年金 の支 給 開始 年齢 は こ こで は明 らか に はされて い な い。 こ の次 の条 項で は、 被 保険 者

は、65歳 で、AVTS

の 手当 に等 し い年 金 を受 給 す るた めに年 金 の見 直 し を請 求 する こ とがで きる と

(11)

66 国際 地域 学 研究 第2 号1999 年3 月

さ れ、 そ の年 金に は、停 止 さ れた 個人 口 座 に記載 さ れてい る年金(rentes)に等し い金 額 が割 増 さ れ、

ま た、 停止 日以 降 の老 齢保 険 へ の拠 出額 の10分 の| も割増 され る こ ととさ れた。(法第13 条)この 規

定 の対 象者 は41年 】月 】日現 在50歳 未満 の被保険 者 であ る と考 え られ るが、彼ら は65歳 でAVTS

金額 に 等し い 年金 に拠 出 合計 額 の1 割相 当 額 など の割 増 が付 加 さ れた 年金 が支 給さ れる とい う の だ

ろ う。し かし 彼 らに は、前 条で 、何歳 から かは明 瞭で は ない が一

一般 的 に は60歳 からー

、AVTS

の額 に等し い 老齢 年 金が保 証 さ れ てい る のだ とす れば、65歳 以 上で 違っ て く るの は割 増 が付 く とい

う点 だけ であ ろ う。 いず れ にし て も、41 年1 月1 日 時点 で50歳 未満 の 被保 険者 に つい て は、 老 齢保

険 の保 険料 が具体 的 に どの よう に彼 の将 来 の 年金( 額)と関 係 す るかに つい て は、 何 も決 め ら れて い

な い とい う状 態 になっ た ので あ る。34)

また、41 年3 月14日法 が 実施 さ れ る前 に既 に老齢 年金 を受 給 し てい た65歳以 上 の社 会保 険 の被 保

険 者で 、賃労 働 をし ない こ と を約束 し て い る者 は、個人 口座 に 基づ く年 金(rentes

)に加 えて、AVTS

の手 当 も受 給 で き るとさ れ(法第14 条)

、1910 年の労 働者 農 民老 齢 年金 法 の被保 険 者 に国 か ら支 給 さ

れ る給 付 も、 賃労 働 をし ない とい う条 件 で、AVTS

の手 当 に代替 さ れる (法第15条 ) とさ れ た。

こ うし て、 当 面の状 況 とし て は、賃 金労 働 者 は60歳 から 社会 保 険の 老齢 年 金 を受 給 で きる が、 そ

の 年 金額 は 最低保 証 さ れて い る場 合で あ って も生活 を保 障 で き る金額 で はな く一 一

働 い て い る60歳

以 上 の年 金受 給者 も少 な くなか っ た と思 わ れるが、 彼 ら に対し て は、 社会 保険 法 が適 用 さ れ る こ と

に なっ て お り

(第17条 )

、 保険 料 が 徴収 さ れた であ ろうー

、 老齢 年金受 給 者 が65歳 に達 し た ときに

は、AVTS (41年に は3,600フ ラ ン)は社 会保 険金 庫 に よっ て 支払 わ れ る年金(最 低保 証 の年 金 額で

さ え600 フ ラ ン)よ りず っ と高 かっ だ の だか ら、 年 金 の受 給をAVTS

の受 給 に切 り替 えた と考 え ら

れ る。 これ は、事 実 上(AVTS

の受 給 可 能 な65歳以 上 の者 に とっ て)社 会保 険 の老齢 年 金 はAVTS

に よっ て代 替 さ れた とい う こ とで あ るし、特 に、社 会保 険 の年 金 の最低 保 証 はAVTS

に とっ て代 わ

ら れ た とい う ことを 意味 す るだ ろ う。33)

(3 )AVTS 制 度 の 定 着1944 年 第1 四 半 期 に 、老 齢 被 用 者 手 当 は165 万 人 に 支 払 わ れ た 。そ れ は65 歳 以 上 の 老 齢 人 口 の お よ そ36 % に な る も の だ っ た。165 万 の 手 当 受 給 者 の う ち 、90 万 人 は 社 会 保 険 に もROP に も 加 入 し て い な か っ た 。(老 齢 労 働 者 は 、 そ の50 % が 、社 会 保 険 に 全 く 登 録 し て い な か っ た 、 と い う 言 い 方 も さ れ る 。36)) し か も、 こ の 数 字 に は 、 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS ) 法 の 名 の 下 に年 金 補 足 を 受 給 し た 特 別 制 度 の 年 金 の 加 入 者 が 含 ま れ て い な い げ )AVTS の 制 度 は、 社 会 保 険 の 被 保 険 者 で あ る か 過 去 に 被 保 険 者 で あ っ た こ と を 手 当 の 受 給 要 件 の 一 部 に 含 ん で い る と は い え、 被 保 険 者 で な か っ た 者 に も手 当 が 支 給 さ れ る わ け で あ り 、 保 険 料 の 拠 出 が 給 付 支 給 の 要 件 に な っ て い る と は い え な い と い う 点 で 、 保 険 あ る い は 社 会 保 険 と い う カ テ ゴ リ ー と は 無 縁 で あ る。 また 、 こ の 手 当 の 受 給 資 格 を 得 る に は 一 定 以 下 の 収 入 で な け れ ば な ら ず 、 そ の こ と は ミ ー ン ズ テ ス トー 具 体 的 に ど の よ う な 方 法 で 「 資 産 調 査 」 が な さ れ た の か は わ か ら な い が 、 前 に も述 べ た 通 り 、 日 本 の 資 産 調 査 と は 随 分 異 な る よ う だー に よっ て 確 認 さ れ る と い う 意 味

(12)

中 上 : フ ラ ン ス に お け る 高 齢 者 最 低 所 得 保 証 の 起 源 − 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS )一 67 で「 ミ ー ン ズ テ ス ト の あ る 手 当(means-testedallowance)J^^) だ っ た の で あ り 、 実 際 に も、 多 数 の受 給 者 が まっ た く 社 会 保 険 等 の 被 保 険 者 で は な か っ た の だ か ら 、 こ う し た 点 か ら も、AVTS は公 的 扶 助 の カ テ ゴ リ ー に 入 る も の だ と い え よ う 。39) だ が 、AVTS の 財 源 は 社 会 保 険 の 老 齢 保 険 に 求 め ら れ た 。 社 会 保 険 に は 国 か ら 補 助 金 が 出 さ れ る の が 一 般 的 で あ ろ う が 、 フ ラ ン ス で は 、35 年 に 社 会 保 険 に 対 す る 国 庫 補 助 が 大 幅 に 引 き下 げ ら れ た 後 、AVTS が 創 設 さ れ た41 年 に は こ れ が 廃 止 さ れ た 。4o)とい う こ と は、AVTS は、 社 会 保 険 保 険 料 と し て 拠 出 さ れ た も の( の 一 部) だ け を 財 源 に し て い た と い う こ と に な る だ ろ う 。 極 端 に い え ば 。 「 社 会 保 険 料 に よ っ て 賄 わ れ る公 的 扶 助!? 」 と い う 代 物 が 出 現 し た こ と に な る だ ろ う 。‘1)AVTS の 制 度 が 、 もし 社 会 保 険 加 入 者 だ け を 対 象 とし て い た の で あ れ ば 、 ミ ー ン ズ テ ス ト が 実 際 に ど の よ う に 行 わ れ る か に も よ る の で あ ろ う が 、 収 入 制 限 付 き で 年 金 の 最 低 保 証 額 を 引 き 上 げ た の と 同 じ で あ り 、 そ れ は 社 会 保 険 の カ テ ゴ リ ー の 中 に 入 る もの で あ っ た だ ろ う 。 し か し 、 そ の 場 合 に は 、多 数 の 貧 し い 老 人 が 救 済 さ れ ず に 放 置 さ れ る こ と に な る 。財 政 状 況 の 厳 し か っ た 政 府 と し て は 、 貧 窮 し た 老 人 の 救 済 の た め に は、 社 会 保 険 の 資 金 に 手 を 着 け ざ る を 得 な か っ た とい う こ と に な る の だ ろ う 。 と は い え 、「AVTS の た め の い か な る 財 源 も真 剣 に は 用 意 さ れ な か っ た 」42)の で あ る か ら 、AVTS の こ う し た 財 源 調 達 の 方 法 は 、 資 金 を 吸 い 上 げ ら れ る 社 会 保 険 の 老 齢 年 金 の 財 政 を 破 滅 状 態 に 追 い 込 む こ と に な る と い う こ と は 早 い 段 階 か ら 予 想 さ れ て い た。1944 年 ま で に は 、保 険 料 はAVTS の た め に は も は や 十 分 で は な か っ た 。 そ し て 、 諸 金 庫 は そ れ ぞ れ の 積 立 金 か ら 資 金 を 引 き 出 す よ う に 強 い ら れ た 。43)し か し 、ヴ ィ シ ー 政 権 の 下 で は 明 確 な 対 策 は 採 ら れ ず 、1944年12 月30 日 の オ ル ド ナ ン ス が 社 会 保 険 の 財 政 再 建 を 担 う こ と に な る 。 こ の オ ルド ナ ン ス は 、 社 会 保 険 で 保 険 料 算 定 の 基 礎 と な る 賃 金 の4 %( 別 の 規 定 が あ る 奉 公 人 を 除 く)44)の 、 雇 主 が 負 担 す る 特 別 拠 出(contributionspeciale) を 創 設 し た 。≪)AVTS の 支 払 の た め の 支 出 は一 元 社 会 保 険 被 保 険 者 やROP の 元 被 保 険 者 に 支 給 さ れ た 手 当 分 を 除 い て ー 、今 後 は、 こ の 特 別 拠 出 に よ っ て 賄 わ れ る こ と に な る。46)また 、44年12 月30 日 の オ ルド ナ ン ス は 、社 会 保 険 の 労 使 の 二 重 保 険 料 の 料 率 を8% か ら12 % に引 き 上 げ る が 、そ の 埋 め 合 わ せ の た め に 、 賃 金 給 与 の 分 類 所 得 税 を 引 き 下 げ 、 賃 金 給 与 の 基 礎 控 除 も1 万 フ ラ ン か ら2 万 フ ラ ン に 引 き 上 げ た。47)こ う し て 、AVTS は 財 源 を 与 え ら れ、 制 度 存 立 の 基 礎 を 得 る。

「老 齢 被 用者手 当 を新 た な基 礎 の上 に 組織 化し 、 社会 保険 の老 齢 年 金 と廃 疾年 金 の制度 を修 正 す

る1945年2 月2 日 の第45-170号 オ ルド ナン ス」48)

は 、その第1 条 で 、まず

「1941年3 月14 日法 と 言わ

れる 行 為」 の無 効 を確認 す る とし た上 で 、有 効 な部 分 もあ る とい っ た留 保 を 付し て、 実 際 には、41

年 法 の 規定 の大 部 分を、 一部 手直 し を し なが ら 引 き継い だ。 こ の オルド ナ ン スの下 で は、AVTS

手 当 の 年額 は、 人 口5 千 人以 上 の市 町 村 か アレ テ によっ て同 等 とさ れ た市 町 村 の 労働 者 の場 合 は7

千2 百 フ ラン、 それ以 外 の地域 の 労働 者 は5 千4 百 フ ラン と決 め ら れた。(Ord. 第3 条第1 項) さら

に、 次 の よう な補足 的給 付 が、 い くつ か の条 件 を満 た す とき、 そ の手 当 に追 加し て支 給 さ れる こ と

になっ た。

(13)

68 国際 地域学 研 究 第2 号1999 年3 月 I ) 受 給 者 の 扶 養 す る配 偶 者 の た め に 、年2 千 フ ラ ン の 割 増 、 並 び に、家 族 法典 に よ っ て 定 め ら れ た 家 族 手 当 や 単 一 賃 金 手 当 。2 )5 人 以 上 の 子 供 を 持 つ 老 齢 労 働 者 に 対 す る 年1 千 フ ラ ン の 給 付 (bonification)。 た だ し 、 父 母 が と も に こ の 給 付 に 権 利 を 持 つ と き は 父 に 支 給 さ れ る。3 ) パ リ 地 区 に2 年 以 上 住 ん で い る 受 給 者 の た め の 年1 千6 百 フ ラ ン の 補 足 手 当 (allocationcomplementaire )。(Ord. 第3 条 第3 項 ) 受 給 者 の 収 入 総 額 の 限 度 額 は 、 単 身 者 の 場 合 は 年1 万5 千 フ ラ ン 、 夫 婦 の 場 合 は 年2 万 フ ラ ン に 引 き 上 げ ら れ た 。(Ord. 第5 条 第1 項 冲) そ し て 、手 当 額 等 の41 年 法 の 規 定 は 、44 年12 月31 日 ま で 適 用 さ れ 、45 年1 月1 日 か ら オ ル ド ナ ン ス の 規 定 が 適 用 さ れ る こ と と さ れ た 。(Ord. 第7 条 )45 年2 月2 日 の オ ルド ナ ン ス は 、 ま た 、 手 当 の 受 給 資 格 者 が 死 亡 し た と き 、 自 ら は 手 当 や 年 金 の 受 給 者 で は な い 被 扶 養 者 の 寡 婦 は 、65 歳 以 上 で あ れ ば 直 ち に 、 そ う で な け れ ば65 歳 に 達 し た と き か ら 、 故 人 の 手 当 の 半 分 に 等 し い「 終 身 援 助 金(secoursviager )」を 受 け 取 る と し た 。 た だ し 、 故 人 が60 歳 に な る 前 に 結 婚 が な さ れ て い な け れ ば な ら な い 。こ の 終 身 援 助 金 は 、5人 以 上 の 子 供 を 育 て た 労 働 者 の た め の 給 付 や 、 パ リ 地 区 の 労 働 者 に 支 給 さ れ る 補 足 手 当 の 半 分 の 金 額 に よ っ て 増 額 さ れ る 。 (Ord. 第4 条 )50)41 年 法 は 、 既 に 述 べ た よ う に 、60 歳 未 満 の 被 保 険 者 を50 歳 以 上 と50 歳 未 満 に 分 け て 、 今 後 の 老 齢 年 金 の 設 定 に 関 す る 方 法 を 別 々 に 記 述 し た 。45 年 の オ ル ド ナ ン ス は 、41 年1 月1 日 に50 歳 以 上 の 農 商 工 業 の 被 保 険 者 の 老 齢 年 金 の 設 定 に 関 す る41 年 法 の 規 定 は 暫 定 的 に 維持 さ れ る と し た(Ord. 第12 条 ) が 、50 歳 未 満 の 被 保 険 者 に つ い て は 特 に 触 れ て い な か っ た 。 し た が っ て 、50 歳 末 満 の 被 保 険 者 にAVTS の 金 額 を 下 回 ら な い 老 齢 年 金 が 保 証 さ れ る と い っ た41 年 法 の 規 定 も45 年 の オ ル ド ナ ン ス に は 引 き 継 が れ て い な い の だ ろ う 。 こ れ ら の 被 保 険 者 の 年 金 に つ い て は、 ペ ン デ ィ ン グ の 部 分 が 拡 大 し た と 言 う べ き だ ろ う 。 一 方 で 、 社 会 保 険 の 老 齢 年 金 の ミ ニ マ ム か 、 老 齢 年 金 に 転 換 し た 廃 疾 年 金 か 、1910 年 の 労 働 者 農 民 老 齢 年 金 法 の 強 制 被 保 険 者 に 国 か ら 支 給 さ れ る手 当 の い ず れ か を 受 給 す る 老 齢 年 金 の 受 給 権 者 は 、65 歳 ( 労 働 に 不 適 応 と 認 め ら れ た 場 合 は60 歳 ) で 、(1)7,200Fr. の 手 当 、(2)40年12 月31 日 に 停 止 さ れ た 彼 ら の 個 人 口 座 に 登 録 さ れ た 年 金(rente)、 を 含 む 年 金 を 受 給 し 、 補 足 的 給 付 に も受 給 権 を 持 つ と、 こ の オ ル ド ナ ン ス は 規 定 し た 。 そ し て 、 個 人 口 座 に 登 録 さ れ た 年 金 (rente) を 除 く 手 当 は 、 扶 養 さ れ て い た 彼 ら の寡 婦 の た め の 終 身 援 助 金 に割 り 当 て る た め に委 譲 で き る とし た 。(Ord. 第13 条 第1 項 )51)こ こ で 、7 千2 百 フ ラ ン の 手 当 と い う の が、AVTS の 手 当 と 同 じ 金 額 で あ り 、実 質 的 にAVTS に あ た る が 、 こ の 手 当 を 含 む 年 金 が 支 給 さ れ る と い う こ とで 、 最 低 保 証 さ れ て い る 社 会 保 険 の 老 齢 年 金 を受 給 で き る 高 齢 者 はAVTS と同 じ も の を 年 金 と い う 名 称 で 受 給 で き る こ と が 明 ら か に な っ た 。41 年 法 が 謳 っ た 手 当 と 年 金 の 一 体 化 が具 体 化 し て い る と い う こ と な の で あ ろ う が 、 こ の こ と は 、 公 的 扶 助 に 関 す る ス テ ィ グ マ の 問 題 に 関 係 す る だ ろ う 。 こ の オ ルド ナ ン ス で は 、 ま た 、AVTS の 費 用 は 基 本 的 に1944 年12 月30 日 の デ クレ( オ ル ド ナ ン ス ) で 定 め ら れ た 条 件 で 賄 わ れ る (Ord. 第H 条 )と い う こ と や 、 退 職 年 金 の 特 別 制 度 に加 入 し て い る 労

(14)

中 上 : フ ラ ン ス に お け る 高 齢 者 最 低 所 得 保 証 の 起 源 一 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS )一 69

働者 も少な く ともAVTS

と同 等の 給付 を受 給 す る(Ord. 第15 条第1 項 ) とい う こ とが明 記 さ れ た

り、入 院費 の支 払 の場合 を除い て 年2,400フラ ン までの 手当 は譲 渡 や差 押 え が禁 止さ れ る ことが 規定

され た

(Ord. 第8 条 )

。65歳以 上 の者 に 失業 救 済や 職業 紹 介 は行 わ れない とい う41年 法 の規定 はそ の

ま ま引 き継 がれ た (Ord. 第6 条) が 、賃 労 働 をし ない こ と をAVTS

支 給 の条 件 とす る こ とは な く

なっ た。

こうし て、45年 の オルド ナン スに よっ て、AVTS

は恒 久 的 な制 度 とな るこ とがで き たので あ る。

(4) 新 た な展 開AVTS

の手 当額 は、 イン フレ に合 わせ て た び たび 増 額 され て いっ た。( 表3 お よ び表4 参 照 ) だ

が、 こう し た努力 に もか か わら ず、 生 き るた めに こ の手当 し か持 た ない 退 職者 の資 金 とし て は不十

分 で あ るこ とが すぐ に証明 さ れ る。 政府 は、1956 年 には、「高齢 者 の一 般 的保 護 政策 を促 進 す る」

めに国 民 連帯 基金 (FondsNationaldeSolidarite 、 略称FNS ) の創 設 を決 め、AVTS

の受給 者 に追

加手 当 (allocationsupplementaire

) を 支給 し 始 めた。52

)40

年 代 に は100万 人以 上 を数 えたAVTS

の受 給 者 数 も、時 が 経過 し 、社会 保障 制度 の再 建・整 備 が

進 む につ れ て、 そ の数 を減 らし てい く。(表5 −1、5-2

、5−3 参照 )

「 子 供5 人 の 母親 へ の手 当」

表3 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS ) 年 額 の 推 移 (一 般 制 度 ) (単 位 : フ ラ ン(7)) 実 施 日 パ リ 地 域 圏 人口5 千以 上 の 地域 人 口5 千未満 の地域 扶 養 配 偶 者 へ の割 増 収入 上 限 AVTS のみ川 AVTS 十 追 加 手 当(2) のみ川AVTS AVTS 十 追 加 手 当(2) のみ川AVTS AVTS 十 追 加 手 当(2) 65歳未 満

退1カロ手 当 受 給 権 者(2)(3)単身者 夫 婦 1950.1.1 1951.1.1 1951.10.1 1954.l.I 1956. □1956.4. 】1958.1.11959.1.11961.I.I1962.4.11963.7.11964.1.1 480 550 632 692 757.8 μ μ ;; μ 1,004 1,020 1,072 450 520 598 658 723.8 I) μ II 刀 970 986 │,038 420 490 564 624 686.4 ノノ ノ; μ/ ノ 936 952 1.004 50 50 50 50 I) μ μ ノノ ノノ505050 225 260 299 329 361.9 )l μ /ノ μ600700900 641 657 700 1,440 1.800 1,880 1,940 2.010 II ノ] μ 刀 2,300 2.900 3,100 1,800 2,160 2.320 2,440 2,580 μ ノノ// ノ/3,2004.4004,700 A B A B A B A B 1,112 1,212 1,078 117 1.044 1,144 749 1,120 1/ l,( 849 1,220 00 00 フ ラ ン ス 全 体 (4 ) AVTS の み AVTS 十追 加 手 当 A(75 歳 末 満) B(75 歳以 上) 800 900−800(5)900(6) │,32011,420 1,500 1 1,600 1,600(6)

出 所:AnnuaireStalls 向'tiedelaFrance.V' ぶ 。65,p.335,Vol.70.p.427.よ り 作 成 。(1)AVTS は 、 受給 者が3 人 以 上 の 子 供 を 育 てた 場 合 。10 % 割 増 さ れ る。(2)A

は75 歳 未 満 の 場 合 、B は75歳 以 上 の場 合 。(3)

追 加 手 当 の 受 給 権 者 で あ っ て 、 労 働 不 能 ま た は65 歳 以 上 。(4)1952

年4 月1 日 以 降 、 居 住 地 が ど こ であ ろ う とAVTS の 金 額 は 単 一 と な っ た。(5)75

歳 以 上 の 受 給 権 者 の 場 合 は900 フ ラ ン 、75 歳 未 満 の 受 給 権 者 の 場 合 は800 フラ ン (経 過 規 定 )。(6)1964 年I 月I 日 以 降 、 年 齢 や 居 住地 が な ん で あ れ 、 単 一 額 のAVTS と 単一 額 の追 加 手当 し か な い 。 く7)1959 年 まで は100 旧 フ ラ ン 、1960 年 か ら は ( 新 ) フ ラ ン 。

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70 国 際地 域学 研究 第2 号1999 年3 月 表4 老 齢 ミ ニ マ ム を構 成 し て い る 諸 手 当 の 年 額 と収 入 上 限 の 年 額 の 推 移 (1964 年 ∼1986 年 ) ( 単 位 : フ ラ ン) 年 月 日 AVTS 等 山 FNS の 追 加 手 当 全 体( ミニ マ ム 年 金 十FNS) 収 入 上 限 単 身 者 夫 婦 1964,1,1 1964.11.1 1965.7.1 1966.1.1 1966.7.1 1967.1.1 1967.10.1 1968.1.1 1968.2.1 1968.7.1 1969.1.1 1969.10.1 1970.1.1 1970.1O.I 1971.1.1 1971.10.1 1972.I.I 1972.10」1973.7.11974.1.11974.7.11975.1.11975.4.11976.1.11976.7 」1977.I.I1977.7.11977.12.11978,7.11979.1.11979.7.11979.12.11980.6.1198i.1.11981.7.11982.1.11982.7 」1983.1.11983.7.11984.1.11984.7 」1985.1.11985.7.11986.1.1 900 1,000 1.100 1,150 1,250 1,300 1.400 1,450 1,450 1.550 1,550 1.650 1,650 1,750 1,750 1,850 │,850 2,100 2,250 2.450 3,000 3,250 3,500 3,750 4,000 4,300 4,750 5.250 5,800 6,400 7,000 7,400 7,900 8.500 9,400 10,100 10,900 11,300 11,750 11,960 】2,220 12,640 12.990 13,160 700 700 700 750 750 800 800 850 950 950 1,050 1,050 1,250 1,250 1,500 1.550 1,800 2,400 2,550 2,750 3.300 3.550 3,800 4.300 4,500 4,700 5.250 5,750 6,200 6.50O 6,800 7,200 7.700 8,500 11,000 13.900 14,600 15,200 15,810 16,090 16.440 17,000 17,480 17.710 1,600 1,700 1,800 1,900 2.000 2,100 2.200 2,300 2,400 2.500 2,600 2.700 2,900 3,000 3.250 3.400 3.650 4,500 4,800 5.200 6,300 6.800 7.300 8,050 8.500 9,000 10,000 川.000 12,000 12,900 13,800 14,600 15.600 17,000 20,400 24,000 25.500 26,500 27.560 28,050 28,660 29,640 30,470 30,870 3.100 3,200 3.300 3,400 3,500 3,600 3,700 3、8003,9004,0004,1004,2004.4004,5004,7504,9005,1506,0006,1006,4007.2007,7008,2008,9509,4009.90010,90011,00012.90013,80014,70015,50016,50017.90021,30024,90026,40027,40028,46028.95029.56030,54031,37031,770 4,700 4,800 5,000 5,100 5,250 5,400 5.550 5,700 5,850 6,000 6,150 6,300 6,600 6,750 7,125 7,350 7,725 9,000 9,600 10,400 12,600 13,600 14,600 16,100 17,000 18,000 20,000 22,000 24,000 25,800 27,600 29,200 31,200 34,000 40.200 44,400 47,200 49,000 50,470 51.380 52,300 53,870 55,220 55,940 出 所:J.、F.CHADELAT&G.PELLISSIER,UsretraUesdesFratifais,p.101. 出AVTS 、終身援助金、主婦手当 、特別手当の割増のない もの。すなわ ち、年 金のミニマム。

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中 上 : フ ラ ン ス に お け る 高 齢 者 最 低 所 得 保 証 の 起 源 一 老 齢 被 用 者 手 当 (AVTS )− 表5 −I 一 般 制 度 の 各 年12 月31 日 現 在 の 老 齢 保 険 被 保 険 者 数 と支 給 さ れ た 年 金 額 71 ( 単 位 : 人 、 百 万 旧Fr.) 年 金 や 手 当 の 種 類 1951 年 1952 年 1953 年 1954 年 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者数 年金・手当額 「労 働者農 民退職(ROP) 」年金F 社会保険」と フ社会保則 の年金6 域 改訂年金mm 被保険者) 委 譲 年 金AVTS 子 供5 人 の 母 親 へ の 手 当 終 身 援 助 金 そ の 他 合 計 17,619 282,160 748,645 27.852 900,848 85,038 (1) 92.141 2,154,303 54 10,449 53,070 2,088 52,634 4.846 (I) 4,457 127,598 9.3川266,791782,61534.702829,58687,111(1 )101.9682, 日2,084 46 12,922 63.484 2.896 57,555 6,083 (1) 6,756 149,742 5,833 295.921 748.994 71,761 893,664 92.948 110,259 − 2,219,380 54 13,490 69,川63.48857,0116,1413,5783.524156,391 6.121 341,871 763,548 82.333 803,072 99,138 117.849 2,214,232 39 19.238 73.292 4,569 59.239 7.109 3,996 4,456 171,938 追 加 手 当 合 計 一 一 一 一 一 一 -一 一 -出所.'AnnuaireStatisiiquedelaFrance.Vol.59.p.295.Vol.60.p.289.Vol.61,p.290.Vol.62,p.330. よ り作 成。 表5 −2 一 般 制 度 の 各 年12 月31 日 現 在 の 老 齢 保 険 被 保 険 者 数 と 支 給 さ れ た 年 金 額 { 単 位: 人 、 百万 旧Fr. 」 年 金 や 手 当 の種 類 1955 年 1956 年 1957 年 1958 年 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 「 労 働者農民 退l(ROP) 」年金 「 社会顛 」と 岨m \の年金65t 改訂年金(社会保険被保険都 委 譲 年 金AVTS 子 供5 人 の 母 親 へ の 手 当 終 身 援 助 金 そ の 他(2) 合 計 6,256 391.998 790,737 97.225 751,190 103,204 116,668 2,257.278 39 24,503 75,115 5.246 55.484 7,420 4,023 5,167 176,997 7,591 416,161 8日,585104 、360698,697106,145 川4,8982,259.437 51 30,433 78.210 6.016 50.892 7,371 3.876 6.703 183,552 8,588 466.038 802.872 112,764 655,357 111,646 114.456 2,271,721 46 38,005 81.774 7.142 47,459 7,488 3,796 7,日8192.828 8,984 501,754 825,897 122.568 596,307 109,134 109,885 2,274.529 54 49,543 84,795 8.441 43、7027,4883.7397,587205,349 追 加 手 当(3) 合 計 -一 一 484.962 (4) 11,723 195,275 1.208,546 (4) 50.742 243,570 1,246,748 (4) 46,556 251,905

出所:Ann 凹ireSialistique・elaFrance.Vol.64,p.330,Vol.65,p.334、Vol.67,p.433.より作成。

表5 −3 一 般 制 度 の 各 年12 月31 日 現 在 の 老 齢 保 険 被 保 険 者 数 と 支 給 さ れ た 年 金 額 ( 単位 :人 、 百万( 新)F「.」 年 金 や 手 当 の種 類 1959 年 1960 年 1961 年 1962 年 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 受 給 者 数 年金・手当額 「労働者農民退l(ROP)」年金 「社会雖 」と「胎 鯖 」の年金65i 改訂年金(社会保険mm) 委 譲 年 金AVTS 子供5人の母 親への手当 終 身 援 助 金 そ の 他 合 計 9,455 580,952 827,390 133.904 549,452 109,502 108,394 2,299,049 0.58 618.19 911.16 101.88 406.33 74.60 36.64 81.34 2,230.72 9,890 636,911 831,844 144.930 501,794 108,238 111,017 2,344.624 0.67 766.98 966.30 121.37 369.79 75.92 35.29 78.26 2,414.58 10,441 738,694 807.367 162,531 451,929 108,日9101.1962,360,277 O、74961.981.035.81145.04340.6273.4234.0271.132.662.7611,014 827,741 798,629 178.532 406,456 107,073 93,154 2,422,599 0.91 1,300.57 1,162.59 178.73 356.37 84.86 48.97 74.91 3,207.91 1 追 加 手 当(3)1 合 計 1,256.967 (4) 494.91 2,727.63 1,178、660(4) 472.99 2,887.57 1,092,292 (4) 541.65 3,204.41 1,096,301 (4) 577.99 3.786.90 出 所:AnnuaireStatistiquedelaFrance.Vol.69,p.377 ・(1) 「 終 身 援 助 金 」 は 次 の項 の 「 そ の 他 」 に 含 まれ る。(2) こ こ に は 、1958 年 に、 社 会 保 障 全 国 金 庫 に よ っ て 老 齢 保 険 地 域 金 庫 に 払 い戻 され た 郵 税 が 含 ま れ る。(3 )1959 年 | 月1 日 以 降 。 一 般 制 度 が負 担 す る 支 出(1958 年12 月30 日 財 政 法 )。 そ れ以 前 は 、 こ れ ら の 支 出 は 国民 連 帯 基 金 に よ っ て賄 わ れ た(4) こ れ ら の 追 加 手 当 の 受 給 者 は 既 に--般 制 度 の 老 齢 給 付 を受 給 し て い る 。 し た が っ て 、 そ の受 給 者 数 は 上 記 の 合計 に は追 加 さ れ な い 。

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