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生命の気づきから尊さを育む保育の創造園

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(1)

生命の気づきから尊さを育む保育の創造園

保育士の{動きかけ を 中 心 じ

A Study on a  P r e s c h o o l  Teaching Method f o r   t h e  D i s c o v e r y  o f  t h e  Value o f  P l a n t   and Animal L i f e   I I I  

三 ‑

口 え イ 名

l s a a k i   Noguchi 

I  はじめに

目的は、

f

生命の気づきから尊さを育む保育(以下においては、

f

生命の保育

J

及び

f

生命を 大切にする部宵

J

と略称することがある。〉を創造するために、保育士の働き

連の究明に課題設定して 幼児保育士協働型の県青国保育において幼児の育ち

きかけの重要性について実践的に考察を試みることにある。この

f

生命の気づきから尊さを育む保育 を研究チ マに設定した最も大きな事由は、幼児保脊において

f

平和の心の芽

J

を培う保育活動とし

生命への愛をもたせ、生命への畏敬を培う「生命の保育」が必要本可欠であると考えていたから である。この「生命の気づきから噂さを育む無育の創造j に関する保育研究誌、平成 15年 9 月 10~ 四 日に京都で開催;された平成

1 5

年度第47回全出採育研究大会において、ヰゴーとして五所川原市長橋保脊.毘 の古田純子主任保育士が口頭発表した「生命の気づきから尊さを育む保育の創造

j

の、私も共同研究 者の一人として本絡が

j

な研究開姶〈王子成1

4

年)から既に

4

ヶ年を経過し、その聞に2

0 0 4

(平成

1 6 )

年 3月の弘前学院大学社会福祉学部研究紀要第 4号において、

f

生命の悔育

j

の創造に関わる無脊方法の 命の気づきから尊さを育む保育の創造

j

について、そして

2 0 0 5

(平成1

7 )

3月の弘前学院大学社会福祉学部研究紀要第 5

号においては、

関わる保育方法の究明を踏まえて、幼児の発達過程に却

試みた「生命の気づきから輔さを育む保育の創造互~

f

生命の保育

j

における指導計画の立て方を中 これちの保脊実践研究においては、幼児の

かけ

j

としての許画 の創造に関わる指導計両の作成のあ しての保脊観察(関与しながらの観察)、

しての「生命の気づき・認識・尊さの発達の流れと姿(幼児の遊び・課題活動)

J

較には保育の広が りとしての異年齢交流保育・家庭との連携・地域子脊て支援などについて具体的に明らかにされては

これらの保脊去の働きかけに待う幼児の育ちの問題については、これら しては今後の研究課題として残されていたものである。

そこで本縞においては、

Y J )

克保宵…

L

協{動型採育における幼児の育ちに児られる保育

j

二の(動き 重要性について究明するために、この「生合の気づきから尊さを育む

i

保育研究の基本的な考え

} f

と その研究経過及び生命の保育研究の成果

( f 1 

・立・

V  J

執筆・野

υ

役名入保育t::の檎きかけとして

と幼児の育ちを中心に据えた津軽野保育園の保脊実践研究

(fm

J執筆・主任保育土本島和子)、

かけとしての直接指導と幼児の育ちを

r l l

心 に 控 い た 長 橋 保 育 園 の 掠 育 実 践 研 究 執

、などの三つの問題を課題設定して検討を加えるものである。(野

I J

伐名〉

2 2  

(2)

弘前学院大学社会福社学部研究紀要第

6

( 2 0 0 6

1f:.)

n r

生命の保警の議

I J

j

に関する慌育研究の基本的な考え方及びその研究経過と成果

この「生命の気づきから尊点を育む保脊の創造

J

に関する保育研究の基本的な考え方について検討 最初に「生命の気づきから尊さを育む保育の創造

j

の研究経過と成果にっし

て置きたい。この「牛A命の保育の創造

J

に関する研究経過と或果については、既に弘前学院大学社会 福祉学部研究紀要第 4号及び第 5号において、詳細に究明された長舗保育園の「生命輝くお散歩

j

凹純子主怪保育土)と沖軽野保青闘における「りんご栽培臼然体験活動

J

(水島和子主佐保育士) 脊実践のJ研究経過とその成果をもとに考察を試みることにしたい。

1 .   r

生命の保嘗

j

としての投機保欝醤の f生命綱くお散歩

j

と津軽野保欝躍における fりんご栽培自 然体験活動

J

の保警東識の研究経過とその成果

ガ ) 、

の保育の創造

j

に関する研究は、結巣的には、基礎的研究 (保育士の額いを込めた計雨的な{動きかけ)、発展的研究

の働きかけのあり 見える保育 一一一七の働きかけ〉などいわば三段踏の研究経過を辿っている。

(  1 )   r

生命の保育の創造

J

に関する基礎的研究

に関しては、本島和子主任保脊土と共に共同研究者の‑人として参加した、平

8

4日の平成 1 5

年護青森県保膏研究大会、平成

1 5

7

9日、‑ 1 1

自に福島県郡山

れた平成 15年度北j毎道・東北ブロック保育研究大会、そしてヂ成 15年 9 月1O~12 日の平成 15年変全国 保育研究大会において、主として長橋保青嵐の吉田純子主任熊野士が、「坐命の気づきから尊さ 保育の館造

j

と婚して、「動植物とのかかわりの中で幼児の発達のプロセスを究明しながら、保育士の 働きかけとしての計画的な環境構成と援助、異年齢交流保育などの今日的な保育のあり方と子育て支 援のあり方

J

について口頭発表を行い、これが「生命の保育の創造

J

に関する基礎的研究となってい

( 2 )   r

生命の保育の勧進

j

に関する継続的研究

その継続的研究(保育士の願いを込めた計画的な働きかけ)の成果については、長橋保育冨の友田 純子主任保育士は、幼児拭一年を通して(横額的発達)、生命との「触れ合いの保脊

j

から「生命に気 づき

J

、生命との「深め合いの掠脊

j

から「生命への愛若心

j

を若い、生命への「振り返りの保育

J

か ら

l '

生命の尊さを育む

J

ことなど、これらにさつの標語的発達過程を経て発展的に発達していくこと

1

の保育

J

で重要なことは、出然環境の設定と言う計画的な を保障することである。それは、触れ合いや思いやり、知 っていくためには、自由に動樟物と関わり合い、身近に感じられるよう

感性を尊重した保育士の緩鳴の必要性を意味している。牛.命への「深め合いの保脊

j

に関して

I f B I

自分な環境講成として「夢中になって遊び込みム幼児河上や保育上と一緒に「楽しい・嬉ししリと う「ゆとり

j

を保障することである。そして、幼史同士が深い関りをもち、思いやりや知的探究心を

っていくためには、「これ、なあに?などの知的好奇心が宵まれるように幼児の主体的な遊びを大 保育:士の諜立与が極めて竜安:なことである。生舎への「振り返りの探育

J

については、いつで

りお tU~~話ができる自然環境の設定という計i極的な環境構成において自己を表出でき くり

J

を持障することである。幼児の知的探究心・知的射

t

奇心や思いやりを培うために は、幼党問

f ‑

や保育上と共感し合い、応答的な関わりを大切にする掠宵十?の援助が大切なのである。

その意味で、保育の発展的な掻新の期間別特徴〈横断的発達)を踏まえた保育士の織きかけ(保育士 の頼いを込めた討雨的な働きかけ〉は、幼児の「生命の気づきから尊さを育む保育

J

の最も重要な原

となるものでみる。津軽野保曹関の継続的研究(保育士の願いを込めた五十両

i

的な働きか

ついて、 について、 き

J

から

2 3  

(3)

生命の気づきから尊さを育む保育の創造皿

尊さ」を育むためには、「保育の発展的なプロセス」を明らかにしたいという視点から、幼児の主体的 な遊びゃ活動の姿を通して縦断的な発達の年齢別特徴を考察し、「生命の尊さ」を育む保育は

5

歳児に おいて、縦断的発展的に発達していくこと、そしてそれぞれの年齢の発達段階において計画的な保育 士の取り組みが重要であること、より具体的には、幼児の生命の「気づき」から「認識」、そして「尊 さ」へと「りんご栽培自然体験活動」を展開し発展するためには、保育士や保護者からの「働きかけ」

と異年齢交流を含む集団保育の遊びゃ活動における幼児同士の「関わり合し

¥ J

が必要であり且つ重要 であることを明らかにしている。そしてこの生命の「気づき」から「認識」、そして「尊さ」へと発展 するための保育士の願いを込めた「働きかけ」と幼児の「生命への思い」を伝える「関わり合しリに ついては、「生命に気づけない

J 1 ・ 2

歳児が、保育士の「生命への願いを込めた働きかけ

J

(カエル さんはあなたと同じで、傷ついてしまう生き物だから生命あるものをむやみに傷っけないようにしよう ね)と、「カエルさん踏んだらかわいそうだよ」という幼児同士の遊びにおける「生命への思い」を伝 える「関わり合い」によって「生命に気づく」ようになる。そして「生命に気づいている

3

歳児」が、

3

歳児の「オタマジャクシはエサ食べるの?

J  I

いつカエルになるの

?J

などの質問に、「お魚さんみ たいにエサ食べるんだよ

J I

足が出て手が出て、しつぼが短くなったらカエルになるんだよ」と応答的 に関わる保育士の「生命への願し

¥ J

を込めた「働きかけ」と、

3

歳児が大きい幼児のカエルとの遊び を真似て水や葉つばをかけたり、「すごし¥!跳ねた

J I

冷たいね、やわらかいね」と言うような幼児同 士の遊びの模倣からカエルの生態を知るなどの「生命への思い」を伝える「関わり合し

¥ J

によって、

幼児のこれまでの経験による知識の疑問が、経験や活動によって新たな知識を生み出し、生命の存在 を認識できるようになるのである。更に「生命の存在を認識している

4

歳児」は、オタマジャクシの 生命を知りながらも遊びに夢中になって傷つけてしまう幼児に対して、「強くつかんで

夕マジヤクシは小さくて柔らかくて弱し

1

から、ケガしたり死んだだ、りするんだだ、よね」と言う「と生主命への 願い(生命への畏敬の念)汁」を込めた保育士の「働きかけ」と集団保育における幼児同士の「優しく 触つてあげればいいんだだ、よ、こうやってすくうんだよ」と言ってオタマジャクシを傷っけないような 触れ合いとしての「生命への思い」を伝える「関わり合しリによって

5

歳児になると「生命の尊さを 理解する」ようになることを明らかにしている。とのように「生命に気づけない

J 1 ・ 2

歳児が、

3

歳児になるとほとんど「生命に気づく」ようになり、

4

歳児は「生命の存在を認識できる」ように

なって、

5

歳児は「生命の尊さを分かる」ようになるのである。そして水島和子主任保育士は、「生命 の保育」における保育士の働きかけとして、生命の「気づき」は幼児の「自発性」へ、生命の「認識」

は幼児の「自主性」へ、生命の「尊さ」は幼児の「主体性」へと働きかけるととの必要性を指摘して いる。

( 3 )   r

生命の保育の創造」に関する発展的研究

「生命の保育の創造」に関する発展的研究の問題は、「幼児の育ちが見える保育士の働きかけ」のあ り方について究明することである。それは、指導計画の作成において保育上の幼児への働きかけとし ての保育の評価(育ちの視点)が適切に行われるためには、幼児の育ちがよりよく見える保育実践記 録の導入が必要不可欠であると考えられたからである。何故なら幼児の育ちを見るためには、保育士 は、保育の評価(育ちの視点)と対応させて、幼児を観察しそして観察した事柄を主観や偏見を交え ずに正確に記録して、その記録について考察する必要があるからである。その活用の方法については、

長橋保育園の「生命輝くお散歩」、津軽野保育園の「りんご栽培自然体験活動」の両研究共に、保育十:

の働きかけ及び幼児の遊びゃ活動の姿から幼児の「育ち」を見る、マイクロティーチングを取り入れ たカンファレンス(省察)の導入などであり、その「生命の保育の創造」に関する発展的研究の具体 的な内容については、前号の弘前学院大学社会福祉学部研究紀要第5号においても問題提起として検討 が加えられているが、その詳細は、本稿の

I I I I

津軽野保育園の実践 保育士の働きかけとしての援 助と幼児の育ち ~J 及び IN 長橋保育園の実践 保育士の働きかけとしての直接指導と幼児の育ち

2 1  

(4)

弘前学院大学社会福社学部研究紀著書 第 6号(2006年)

におし

γζ

、 して

し 1

2 .   r

生命の儲曹の鋸造

J

(こ関する保育研究の基本的な考え方

から尊さを育む保育の創造

J

に関する保育研究の基本的な考え

H

として、

、養護と教育の A体化、保育観察記録の導入と活用の方法、「生命の保 らい・内科

J

の設定、「生命の保育

J

における環境構成と援助のあり方などの五つの 問題について簡単に触れて置きたい。

(  1 

)幼児保育士協働問保育の追究

この保育実践研究のもう Aつの日的は、研究テ 主導型保育か幼児主噂型保育か、の保育形態 状を把躍しながら、主として

3

に入れた幼児保育

り方としての

をどのように創造していくべきか、具体的実践的に明らかにすることである。この「生命の保育」

において幼児保吉士協働別保育による新しい保育のあり

) j

について追究するのは、

r r

どもたちが生得 的にもっている能力だけに頼らず、保育士による保育(指導)者重視

J

して、生命の保育を「子ども と保育者の共同の創造活動(スポヂク

B .Spodek)

として構築しようとする意気込みにある。ここに討 う保育土による「保育(指導)を重視」とは、保育士の「教育(保育)は(幼児の)学習を容易にす る条件の供与を意味

J

(パーキン

W.P a r k y n )

し、それは保育上の「教育(保育)から(幼児の)学習 への慎重な働きかけで、相互に関連し合うもの

J

である。その意味では、「子どもた

ている能力

j

を先ず尊草する幼児中心の幼泥主導型の保書と においては、「子どもの興味や欲求から

もらったり、

ちない。

( 2 )

養護と教育の一体化の間賠

らとン

として認めてやら

1 9 9 9  

(平成11)年に改訂された「保育所保育指針」では、「養護と教育が体となって、豊かな人間 性を持った子どもを育成するところに保育所における保育の特性がある

J

と記述ざれ、保育所保育の 特性は、養護と教育が‑体化して営まれるところにあると強調されている。しかしながら、養護の働 きは、「保育所保育指針

J

においては、「保育上が行わなければならない基礎的な事項

j

として重視さ いるので、この「坐命の侃育

j

の研究においては、長橋保脊国の保育実践(活動)では、養護と 教育が a体化されて保育活動を展開しているが、「生命輝く

1

やりから

とした教育の視点

J

について、それぞれ正確に捉える ことが重要であると考えられたからである。この長橋保有国が、あえて養識的ねらいと教育的ねちい

25 

(5)

正主命の気づきから尊さを育む保育の創造部

とを分離して、それぞれを独立させて指導計嗣を作成しているのに対して、津軽野保育園では、「りん ご栽培昌然活動 j の指導計画を作成する上で、保育士の働きかけとしての f

穣議

j 合基盤とする教育

養護と教蒋は、

・環境構成・予想、謀れる

(活動)・援助・直接指導・配慮、事項などの諸項目(要素)に具体的に盛り込んでいくことが必要であ る。つまり、 fりんご栽培自然体験活動 J の指導計画を作成する上では、保育士の働きかけとしての養 護的活動を教育活動とは独立させて設定することによって保育園保育の養識的側耐が生かされ、それ が教育的側 i 耐の基盤を形成する役割を果たすことになるのである。その意味で「りんご栽培自然体験 活動」は、韓礎的事項の内特を合む養護的活動(側面)を重要視しているのである。

(3) 

r 生命の気づきから聴さを背む j 指導計画の作成(

1)‑

r ねらい・内容 J の設定

この「牛 命を大切する侭育の創造 J に関する指導計画の作成は、幼児の牛蜘命との「出会い C 1 期)、

f 触れ合い C I I 期 ) J 、「深め合い(斑期 ) J 、「振り返り(主期 ) J の横断的発達と生命への f C 生命あるも

のへの)いたずらゆ ~2 歳)、 f気づきは歳)J 、「思いやりは歳)J 、 f~) たわり (5 歳)、 f尊さ

なわち横断的縦断的発達道程に即した指導討画の作成の開顕である。

長揖保育園と津軽野保育掴の豊かな忠

してこれらの f ねらい・

の計画的な環境構成と援助のあり方についても実際的に究明できると考えられたからである。吏には f 生命の禄育 J における「保育の広がりを求めて J 、奥年齢交流保育や家庭との連携、子育て支援など を取り入れた指導計両在作成して保育土の f f 動きかけ J C 保育実践)と保育の反省・評価安試みてい る 。

この「生命の保育」における「ねらい・内容 J の設定については、それらの保育実践事例を 5 月7 日に行われた

4

5

歳児(ばんび・きりん組)の H 指導計

l

j から示すと次のように実践されている。

主 題 タンポポとの関わりの中で f 生命の気づき?から尊さを育む」

ねらい ・タンポポとの関わりを通して、異年齢交流の中で共感する喜びを味わい、思いやりゃい

内 容

りの心を脊み、生命の尊 d に気づく。

‑一人一人の患いを受持 とができるようにする。

1 やり

2 6  

自分の考えをありのままに現すこ

ること

くO

(6)

弘前学院大学社会福祉学部研究紀要

6

(2006

年)

ねらい・内容は、「生命の保育」において、保育所保育指針をふまえて、その「発達の流れと節目」

にふさわしい「ねらい・内容」を設定されなければならない。「生命の保育」においても、幼児に対し て「育てたいもの」は何かを示すのが「ねらしリであり、そのために「経験させたい

J

と思うものが

「内容」である。とすれば、この保育実践研究の具体的な研究成果としては、保育上と幼児が生活を共 有する中で、幼児に「育てたいもの

J

(ねらし¥)は何か、そのために「経験させたしリ(内容)ものは 何かを、外形的な活動の姿ではなくて、幼児の内面的な充実感・達成感を重視し、幼児の実態と一人 一人の興味・関心を踏まえて捉えていくことがどんなに重要かっ必要で、あるかが明らかにされたこと である。

(4) 

r

生命の気づきから尊さを育む」指導計画の作成(2 )一環境構成と援助のあり方

それでは生命の気づき(認識)に対する発達のプロセスに添った指導計画はどうあるべきなのであ ろうか。この「生命の保育」を創造する指導計画の具体的な作成においては、幼児の自然との自由な 遊びゃ触れ合し

1

からタンポポやカエルの世話などの課題活動へと展開するような保育士の働きかけが 重要である。そしてこの「生命の保育」における保育士の「働きかけ

J

としての計画的な環境構成と 援助を行う上で、感性の育成・遊びの展開・知的好奇心の誘発なとの三つの「生命の保育」の保育条 件を満たすことが重要であると考えられている。この計画的な環境構成と援助における三つの保育条 件を「満たすこと」とは、一つには、計画的な環境構成においては、感性に関わる自由にのびのび、と 楽しみ触れ合う直接体験が可能になる自然環境を保障して設定することであり、その幼児の活動に伴 う援助の重要なポイントとしては、例えばカエルへのかわいいという思いや死を悲しんだりする、幼 児の個性や感性を尊重することである。保育士が幼児の感性に関わる直接体験を可能にする自然環境 を保障する計画的な環境を構成することによって、幼児はのびのび、と自然と触れ合い、初めてオタマ ジャクシやカエルの動きや感触に驚く幼児の姿(遊び・活動)が予想され、その時に幼児の個性や感 性を尊重する援助が必要であると考えられたのである。二つ目は、計画的な環境構成において遊びの 展開を保障するための物的・時間的・空間的な「ゆとり」が必要なことである。この好きな遊びの たっぷりと十分楽しむことができる「ゆとり」を持つ計画的な環境構成に対して、そしてその幼児の 活動に伴う基本的な援助としては、面白い、楽しいという幼児の主体的な遊びを大切にすることであ る。この幼児の遊びの展開を図る物的・時間的・空間的な「ゆとり」を保障することによって、カエ ルと一緒になって飛び跳ねたり、水に泳がせて遊んだ、りして、たっぷりと触れ合いを楽しむ姿(遊び・

活動)が予想され、その時にこそ保育士による幼児の主体的な遊びを大切にする援助が重要になるの である。それは、面白い、楽しいという思いから主体的にタンポポとの遊びを展開し身近な素材とし て触れ合うような幼児の主体的な遊びを大切にすることである。その三としては、計画的な環境構成 において幼児の知的好奇心が誘発されるような雰囲気を作ること(雰囲気づくり)である。この自己 を表出できる温かい雰囲気づくり、そして知的好奇心を誘発するような雰囲気づくりという環境構成 に対して、その幼児の活動に伴う援助の重要なポイントは、保育士による幼児との応答的な関わりを 大切にすることである。幼児の知的好奇心が誘発されるような雰囲気づくりを保障することによって、

「カエルのお家は小川ゃあじさいのお花だよ」と言う幼児の姿(遊び・活動)が予想され、保育士は幼 児との応答的な関わりを大切にする援助が必要となるからである。それは、幼児がカエルと一緒に遊 ぶことによって生命に気づき「お世話」を通してカエルを「いたわる」ような幼児との応答的な関わ りを大切にすることである。その意味では、計画的な環境構成と幼児の活動に伴う援助としての保育 士の「働きかけ」は、「生命の保育の創造」の成否を左右する最も重要な保育充足条件である。

( 5 )

保育観察記録の導入と活用の方法

この「生命の気づきから尊さを育む保育」を創造するために最も重要な問題は、評価としての「幼 児の育ち」について究明することである。それは、長橋保育園の「生命輝くお散歩

J

においても津軽 野保育園の「りんご栽培自然体験活動」の指導計画の評価である「育ちの視点」のみでは、「幼児の育

27 

(7)

生命の気づきから尊さを育む保育の創造

E

ち」を正確に評価することができなし、からである。と言うのは指導計画の評価の視点と実際の育ちと は異なることがしばしばあるからである。そこでこの問題を解決するために、関与しながらの保育観 察を通して「保育実践記録」を作成して、より実際的な「幼児の育ち」の評価を試みようとしたので ある。その詳細は、本稿の

I I I I

津軽野保育園の実践」及び

IN

長橋保育園の実践」において具体 的に考察が試みられている。以下において、保育士の「働きかけと幼児の育ち」の関連について、津 軽野保育園の実践においては「保育上の働きかけとしての援助と幼児の育ち」を中心に、そして長橋 保育園の実践においては「保育士の働きかけとしての直接指導と幼児の育ち」を中心に考察を試みる ものである。(野口伐名)

津軽野保育園の保育実践 保育士の働きかけとしての援助と幼児の育ち 1.はじめに

「生命の気づきから尊さを育む保育」を創造するために最も重要なことは、「生命へのかかわり」に おける幼児への保育士による働きかけと幼児の育ちの関係を明らかにすることである。この研究では

「生命へのかかわり」、特に、幼児の「生命への思いやりに気づき合う」と言う育ちを達成するために、

幼児と保育士の協働による「生命への思いやりに気づき合う」保育活動として、保育士による計画的 な働きかけとしての援助の方法と幼児の育ちの関連を究明することである。それは、保育士と幼児に よる協働の保育活動である次のような三段階の保育過程(保育の流れ)、すなわち、第一段階の「興味 の芽生え」では、「応答」する援助によって幼児同士が「生命に気づき合しリ、第二段階の「活動の展 開」では、「共感」する援助によって幼児同士が「生命への思いやりに気づき合う」育ちへと進展し、

第三段階の「振り返り」では、「受容」する援助によって幼児は「生命の尊さに気づき合う」育ちへと 発展していくと言う保育士による援助の重要性である。このように「生命の気づきから尊さを育む」

ためには、幼児が単に「生きている」と言う生命そのものに気づくことだけでなく、「生命への思いや り(生命の大切さ)に気づくこと」の必要性が見い出され、そのためには保育士による計画的な働き かけとしての援助が欠かせないのである。保育士による計画的な働きかけとしての援助は、幼児が単 に「生命に気づく」という一人一人の幼児の育ちに留まるのではなく、幼児同士が相互に「気づき合 う」という集団の持つ力(伝え合う)を効果的に活用する援助によって、より「豊かな生命への思い やり」が培われ「生命の気づきから尊さ」が育まれていくと言う重要な役割を担っているのである。

すなわち、「気づく」と言う活動と「尊さを育む」と言う活動の聞に、「思いやりに気づき合う(認 識)

J

という幼児の育ちの保育活動における保育士の働きかけの重要性が今回の研究で新たに発見され たからである。そこで「生命へのかかわり」、すなわち「生命への思いやりに気づき合う」と言う視点 から、保育士の働きかけとしての援助と幼児の育ちの関連について、「りんご栽培白然体験活動」を通 して保育実践的に考察を試みるものである。具体的には、保育士と幼児の協働による次の三段階の保 育活動、すなわち「興味の芽生え

J I

活動の展開

J I

振り返り」の保育過程における計画的な働きかけ としての「応答

J I

共感

J I

受容」の具体的な援助の方法と幼児の育ちについて、平成1

7

8

月3

1

日の 津軽野保育園での年長組による「りんご栽培自然体験活動(りんごの実の観察・晩夏の自然体験)

J

の 関与しながらの観察における保育実践を通して考察したい。

2 .   I

興味の芽生え

J

での「応答

J

する援助による幼児の「生命の気づき合い

J

の育ち

計画的な保育上の働きかけとしての援助の方法の一一つは、保育過程「興味の芽生え」での「応答」

する援助による幼児の「生命の気づき合しリの育ちを目指した保育活動である。「興味の芽生え」の保 育過程では、りんご園へ出発する前に活動について「話し合いの場」を設ける環境構成によって、幼 児はそれぞれ自分の考えや意見を発表することができるのである。そこでの保育上による応答の援助

2 8  

(8)

弘前学院大学社会福祉学部研究紀要 第 6

(2006斗'.)

とは、第一に「自己イメージを広げるような応答」であり、第二に「知的好奇心を誘発するような応 答」であり、第三の「意欲が膨らむような応答」など、次の三つの援助である。この第一の「自己イ メージを広げるような応答」の援助とは、自分の育てたりんごがどうなっているかと想像したり、り んご園でどんな活動や遊びをしょうかと想像することができるような援助である。第:の「知的好奇 心を誘発するような応答」の援助とは、前回おこなった「りんごの袋掛け」によって、りんごがどの ように生長したり変化しているかを考えることができるような援助である。第三の「意欲が膨らむよ うな応答」の援助とは、自分がしたい活動の自己イメージを広げて皆の前で発表したり、その活動を 行うために自分で必要な備品や教材を準備したくなるような応答の援助である。これらの応答する援 助は、「興味の芽生え」の保育過程においては、幼児が興味や関心を抱いて活動し遊べるようにするた めに働きかけられているが、これら三つの応答する援助は、単独に現れるものではなく複合的に展開 されているのである。そこでの三つの応答の援助による幼児の育ちの保育実践は次の通りである。

実践例

1 r

興味の芽生え

J

における応答する援助

‑5

歳児りんごの観察の保育実践

( H 1 7 .8 .   3

1)  保育士「皆のりんご、どうなっているかな

?J

と問し、かける→皆「大きくなっている」と応え る→保育士「そうだね。先生もそうなっていると思うよ。じゃあ、袋の中のりんごの色はどう なってるかな

?J

と尋ねる→皆「緑、緑!

J

と応える→ L男「赤くなっている」と言い張る→保 育士「そうかあ、じゃありんご園に行ったら、袋を取って中を見てみょうか」と応える→皆「そ うしよう」と言って、りんごに対する興味が深まっていく→保育士「りんごを見た後は何をして 遊びたい

?J

と尋ねる→皆「ままごと!

J  I

りんごの枝で描くやっ!

J  I

りんごのスダンピング」

「虫探す!

J

など、それぞれのしてみたい活動を皆の前で話す→保育士「使いたいものは、自分で 準備してね。」と話す→虫かご、ポケット図鑑、袋など、各自自分でやりたい活動の備品や教材を 準備する→保育園パスで移動しりんご園に到着する→M子

1M

子のりんごどこかなあ

?J

と友達 同士探す→保育士「何処にあるかなあ、皆で探そう」と応え一緒に探す→

S

子「こっちに

M

子の あるよ」と友達のりんごを見つける→M子「あった、 M子のりんご」と自分のりんごを見つけ喜 ぶ→保育士「見つけた?よかったね」と応える→M 子「すごい、すごーい、これ大きしリとりん

ごに触り、喜びながら友達にも見せてりんごの生長に気づき合う

この保育実践から分かるように、「りんごがどうなっているか」や「何をしたいか」と言う保育士に よる第一の「自己イメージを広げられるような応答」の援助によって、幼児は自分のりんごがきっと

「大きくなっている」と想像したり、「ままごとや虫探し」など遊びたい活動を想像することができる ように成長しているのである。また、「袋の中のりんごはどんな色か」と言う保育士による第二の「知 的好奇心を誘発するような応答」の援助では、「緑」と「赤」という二つの意見が出され、実際に「袋 を取って中を見てみよう」と言う言葉掛けによって、幼児はりんごの生長と色の変化に対する知的好 奇心を強く抱くことだけでなく何かを発見しようと言う思いが培われているのである。更にりんご園 で「何をして遊びたいか」と言う保育士による第三の「意欲が膨らむような応答」の援助によって、

幼児は「りんごの枝のお絵かき」など自分がしたい活動を皆の前で発表したり、その活動に必要な備 品や教材を意欲的に準備しようとしているのである。このように、保育園出発前の「話し合しリの場 での保育士による応答の援助によって、幼児はりんご園に到着すると主体的・意欲的にりんごを探し 始め、友達のりんごも探して教えたり、発見した友達のりんごの生長を一緒に喜び合い、幼児同士が

「りんごの生命に気づき合う」と言う「幼児の育ち」としてのねらいを達成しているのである。

3 .   r

活動の展開

J

での「共感

J

する援助による幼児の「生命への思いやりの気づき合い

J

の育ち

J

十両的な保育士の働きかけとしての援助の

} i

法の二つ目は、保育過程「活動の展開」での「共感」

2 9  

(9)

生命の気づきから尊きそ脊む保脊の議

I J

議謹

1 やりの気づき合しリを自指した保脊活動である。 1 活動の展開 j の保育 りんごの生長に気づき愛着を深め大事に帯てていこうと苦う気持ちになるために、

の保青過樫で獲得された「広がる自己イメ…ジ J や「りんごの生長に対する知的好奇 や子活動への意欲 J をりんご罷での「活動の展開 J の場で自ら実践していくのである。そこでの よる f 共感 j する援助とは、第一に「喜び、や感動への共感 j であり、第二に生命の不思議さ に対する「知的折奇心へ問し晴、ける共感 J であり、第二三に思いやりのある f 励ましの共感 j など次の 三つの援助である。第‑の「喜びゃ感動への共感」の援助とは、保育士が幼児の五感に働きかける直 接体験の場を保障することによって、愛着のある「自分のりんご J に触れたときの漏れる幼児の喜び の感動を共有することであり、幼児の内面から湧き起こる心情を受け止め幼児と共にその溢れる喜び を感じることができるような援助である。第二の生命の不思議さに対する「知的好奇心へ問し、かける 共感 J の援助とは、幼児が直接体験で気づく「袋に入ったりんごの位 J の不思議さな共に感じ、「どう してかな?なぜだろう」という知的好奇心が膨らむように問しゅ、ける援助である。そして第三の思い やりのある「励ましの共感 J の援助とは、保育士が幼児のりんごの豊な生長さと共に願い、難しい袋掛 けの作業へも椴気強く気負いなく取り組み世話ができるように励ます援助である。これらの共感する 援助は、「活動の繰開 J の耐育過程において、

行われるものであるが、これら三つの共感する援助は、

働きかけとして焼閉されているのである。そこ 育実践を晃ると次のようになっている。

実践例 2 r 活動の展開J(こおける共感する援助 ‑5 意見りんごの観察の保育識蛾 らりんご

と小声で応える→ S 子「前より大きい

る一~A 子「うんJ と言ってりんごの袋を開けると「りんご締だけど、ちよびつ

ンクになってる j と予想外のりんごを見て嬉しそうに話す→保育士 f えっ、ほんと、ど してそこだけピンクになったのかなあ ?J と共感しながら問し 1 かける→ A子「太陽にあたってし るから j と嬉しそうに応える→保育士「そうだね、そこだけ特別に太陽さんこんにちは…て、

たっているからだね J と共感する→A子「あっ、袋の中あったかーしリと喜ぶ→保宵 1 あっ かいね。 Aちゃんのりんごもっと大きくなるようにって、また袋をかけようか J と共感しなが 話す→A子「うん J と応えてりんごに袋を掛けようとする。→ S子「あれ、 Aちゃんできなし の ?J となかなか袋を掛けられないでいる A ちゃんを見て話す→ Af1 ちょっと、高くて台が いとできない J (二言うと、 S子は咋者にコンテナの台を持ってくる→保脊何十て IS 子ちゃん、健 いね、ありがとう J とぎう→ S 子「私がやってあげる。こうやって、こうやって、どこ け ?J と A f に尋ねる→ A 子 f ここが針金だね J と応える→ S 子 f あれ、袋ちょっと ちゃんできる ?J と言う→A 子「で設ないよ、先生どうやるの ? J と言う→保育すゴ にかぶせてしまって、端を閉じたら針金をギ

1

ツと曲

と見守りながら討う→ A子[うん、葉っぱとれちゃっ よ」と励ます→A

かけを続ける→

A

ちゃんができるところま た」と

する

d

(10)

W

'‑

弘語 i

学錠大学社会福祉学部研究紀要第

6号 ( 2 0 0 6

年}

ら分かるように、保育士は、りんごに子で触れたときの A 子の内聞から湧き起こる 再びを共有しながら「この前より大きいね J と共感しているのである。このような保育士による第‑

の「喜びゃ感動への共感 j の援助によって、 A子は小さな実のときから育ててきた「自分の ηん」

に対する愛着心を深めているのである。また A 保惇躍での「話し合~

¥ J で袋に入ったりん」

色は緑か赤だと言う二つの予知、に反して、「緑だけど、ちょとだけピンク j と言う予想外の「りんごの 色」の「生命の不思議を喜んでいる。この生命の不思議さに対する A子の喜びの今笑顔を受けて、

うしてそこだけピンクに 詰ったのかなあ ?J と知的妻子奇心が膨らむような問いかけをとしているのである。このような保育士に よる第:の

f

知的好奇心ヘ問いかける共感 j の援助によって、

A

子は「太陽仁あたっているから J と

りんごの生長と太陽によるりんごの色の変化について不思議ざの発見合喜びながら より深く自分のりんごに愛着心を抱いていくのである。この愛着心によって A子は、

の働きかけで培われたりんごへの愛着心をりんごの袋掛けという難しい作業に対して、何穫も 繰り掘しながらも時聞を掛けて根気強く行い、りんごの世話をできるようになるのである。りん」

世話ができるようになるのは、 A子の袋掛けの失敗を温かく見守りながら、と 心配する思いに「大丈夫だよ j と安心感を控けるようにし、保育士の穫しく

あるからである。このように、徳育士による第三の忠いやりのある f 励ましの共感 j の援助によって、

いる S 子が A 予の同っている様子に気づいて…

A

緒に台をとりに行ったり、りんご りしている。また周りの幼克が、袋掛けをなかなか出来ないでいる A子に

?J と言って心配しながら見守るなど、幼児同士が A子の困っている様子に気づき合 い 、 A子に対する思いやりが幼児同士の心や行為へ広がり、そこには幼児同士の育ち(思いやり)が

られるのである。つまり、保育士の思いやりのある「励ましの共感 J という援助が、

「生命への思いやり」を広げ、「気づき合う J という幼児同士

a

の関わり合いを成就させている

4 .   r 振り返り j での

f

受容 J する搬助による幼克の

f

生命の尊さの気づき合い j の育ち

な保育士の{動きかけとしての援助の方法のその三として誌、採青過程の f 振り返り j での さの気づき合い j を昌指した保育活動でみる。「振り返り j の保宵 りんごに愛着を深め一生懸命 f 袋掛け j をしたことによる「幼児の育ちの成 るために、

f

活動の展開 j における共感の諜助によって、「牛.命への思いやり J に気づき 合うと言うねらいが達成されたかどうかを「振り返り J の場で評価することである。その「振り返り J の保育過栴において最も重要なことは、自由に話せる雰閤気づくりの環境構成によって、幼児同士が

りんご闘での体験を振り返りながら自分の感じたことや思いや考えを語り合い、幼児自身が一人一人 の幼児の育ちを認識し「生命の特注に気づき合う J 保育士の働きかけとしての援助であるむその機き かけとして特に注意しなければならないことは、保育士による受替の援助である。そこ

りたいと言う f 自 などの「伝えたし することであ

実践例 3 r 振り返り

j

における受容する援助一 5歳児りんごの観棋の保育実践 ( H 1 7 .8 .   3 1 )   皆は片付けや帰り支度をする→ N子「先牛見て、りんごお母さんにあげるの J と袋に人った青 りんごを見せる→ K男 rK男もお母さんにあげるよ」と言う→保育士「そう、お母さん事ぶね J と応える→N子 r s 男(弟・ホちゃん)のりんごもあるよ、お父さんにもあげる J と話す→保育

ゃん、慢しいね、小さくてかわいいりんごは S 男ちゃんにあ

31 

(11)

生命の気づきから尊さを育む保育の創造lU

る一+持子「うん

j

と古って

K

鳴 と 一 緒 仁 実 顔 で 応 え る → 掠 育 上 男 く ん 、 そ れ な あ に ? と持杓る→日男 fクワガタだよ

j

と応える→保育士「すごいね、よく見つけたね

j

と言う→W男

f

ぼく、バッタ見つけたよ、でも逃がしたよ

j

と話す→保脊土「バッタさん逃がしてもらって でるよ」と褒める→

H

男│クワガタお姉ちゃんに見せるんだ

J

と古う→保育士「お姉ちゃん、

びっくりしない

?J

と聞く→

H

男「しないよ、お姉ちゃん鈴虫育ててるよ、おれクワガタの飼い 方知ってるよ

J

と応える→保育土[育て方知ってるの、すごいね、大事に宵ててね」と H男の忠 る→

H

男「うん分かった、大事に育てるよ

j

と応え、

W

男にクワガタを見せながら帰

この探脊実践から分かるように、りんご関での掃り擦に

N f

と長男は fりんごお母さん と言って袋に入った青りんごを見せ合い、{栄育土の「お母さん喜ぶね

j

という幼克の f岳 受容

j

する援助を受けて、[可子は「お父さんにもあげる

J

と話し笑顔溢れる充実感に満足してい

また

H

男も保育土に「それなあに?と問いかけられて fクワガタだよ

j

と応え、「すごいね、よく見 つけたね

J

と言う「自己所有欲を受脅

J

する援助を受けて、「お姉ちゃんに見せるんだ

J

と言って満足 感に溢れている。またW男は、「バッタ見つけたよ、でも逃がしたよ

j

と話し、保育士に「パ、ソタさん してもらって喜んでるよ

j

と褒められて、自分自身の「生命への思いやり

J

の育ちの達成感に渦 このりんご関での保育土による

f

振り返り

j

の受容の援助とは、バッタを逃がしたW男 内己所有欲

j

の満足感など岳黙体験によっ

ってるの、

f

クワガタの館い方知ってるよ、大事に脊てるよ

J

と言う日

したW男の│生命への忠いやり

j

の姿を見て「生命の尊さに気づき合う

j

という

育ち

j

を達成するのである。この「生命の尊さに気づき合う

j

という「例の育ち」から「集団の育ち

J

へと発展するために、侃背士二の計画的な働きかけとしては、保育園に帰ってからクラスの皆が自由な

る「語り合いの場

J

としての環境を構成している。それは、りんご園での臼然体験で幼 てたりんごお母さんにプレゼントする

J 1 ¥

柿るときパ、ソタを逃がしたよ

J1

クワガタお などと言うように、「生舎への思いやりの気づき合しリを引き出すような保育士の

のである。

5 .   r

計画的な保育士の僑脅かけとしての援助の重要性jと f幼児の膏ちjにおける研究成集 これまで保育土の働きかけと幼児の育ちについて、関与しながらの観察におけ

考察してきたように、保育土による計画的な働きかけ(援助)とは、清緒の安定な

りとなる f愛と信頼の確立

j

な基盤としながら、「生命への思いやりに気づき合う

J

と言う保育活動の けて保育環境を構成し、集団の持つ力(伝え合う)を効果的に活用して、幼児の個性を尊

「共感[受符

j

など三つの援助を行うことである。この計画的な働者かけ(援助)

は、

っと触って

j

と 自然、に帰したり

現(行動)させるなのである。また、

を持ち、人間的愛情的交流を通して

う持の「生命への思いやり

j

と ら起こる「心暗

j

であり、

いるものでで、ある。つまり「生命への忠 Lい1 やりに!気支河Lづづ、 z窓ぎ合う j とは、幼児が周りの幼児や保宵 f~ と したり共感したり受符しながら、幼児自身が保育

L

の働きかけ(援助)や幼児向上の関わり合いの中

32 

(12)

弘前学院大学社会福社学部研究紀要第 6サ (2006年)

で「生命への思いやり

J

に気づき、望ましい方向ヘ協働してまとまり発展的に変智し発達していくこ となのである。ここ‑cの保育土による計画的な働きかけとなる適切な援助とは、幼児の白

し、幼児の内面から湧き起こる心情へ「共感」し、 」人 A人の(間性を尊重しながら幼 るという緩助である。より

としての

は、 ると言うことである。

ら、幼児は、保育士の溢かいつながりのある「応答

j

の援助によって、心の内から湧き起こる 好奇心に誘発され興味を抱いて動樟物と自告に関わりながら活動し、幼児同士や保奇士:と

の中で、生命力溢れる動植物在保育土との感情交流の媒介としながら、快・不快や喜思表楽な 様々な感情を表出していくのである。そこで幼児は、保育士による盟な思いやりのある

助によって、幼児同士が「虫を殺したらためだよ」という善悪の判断や「かわいそうだから逃がそう と首う円命への思いやり

J

に気づき合い、人間形成につながる自己の心情をつくろい感じ方や態度 や考え

j j

を変容させながち思いやりの心を穿生えさせていくのである。そして幼児は、保育上のぬく もりのある「受容

J

の援関によッて、

f

死んだらかわいそうだから、三匹だけ僕のにして、あとは逃が

昌己所脊欲と思いやりの葛藤を指えたあるがままの吉己を表出し、未発達な思いやりも偶 していくのである。

リ か ら

くのである。幼把期における「生命への思いやりに気づき合う

J

と言う育ちは、幼児土保青

f :

との

│ 愛と信頼の確立」を基盤として、保育士による温かいつながりのある「応符

J

、豊な思いやりのある

「共感」、ぬくもりのある「受容

J

と言う三つの援助によって育まれていくのである。とすれば保育士 による計画的な働きかけとしての援助は、幼児が「生命とのかかわり

J

の中で「生命への思いやりに 気づき合う

J

と言う育ちを促すために必要な働きかけであり、幼児期のより豊な人間性の基礎を培う

卜ふで最も必要且つ重要な役割を相っているのである。「生命の保育

J

の創造において、「生命への関わ る幼児への

f

保育士による計画的立働きかけ土しての援助

J

と「幼史の育ち

i

の関係は強

I V  

長橋保育璽の実践 保育士の働きかけとしての直接指導と幼児の腎ち 1.はじめに

、 や

これまでの長橋保育闘における「生命の気づきから尊さを育む保育の創造

J

の保育研究は、牛島命あ る動植物及び保育上や幼児同士のかかわりを通して育ち合う思いやりについて究明している。この研 究を本稿においてはさらに発展させ、幼児の援本的な保有諜題と言える生活背捕の確立や人とかかわ

さらに自然・社会とかかわる力を形成する:つの保育場耐に担点をあて、幼克・保育 ち

33 

(13)

生命の気づきから尊さを育む保育の厳選彊

が必要であり、そのための生命ある動植物と「触れ合い・探め合い・振り返り j などの環境構成(直 の重要牲について触れ、このことな受けた社会福祉学部研究紀要第 5号「生命輝くお散歩活 動 J の指導計画作成の中では、養護と教育の視点をどちらも大切であるからこそ分離して、計両 i 的な 保育上の機会かけとなる環境講戒によって幼児が主体的に遊びゃ活動を牒開する

いい!という愛着心をもっ幼児の育ち(思いやり)を捉え

係(問いかけ)を大切にするなど、援助の必要性について明らかにしている。そこで、本稿において これらの[かかわり J をさらに発壊させ、幼児の根本的な保育課題と言える生活留慣の謹立や人 とかかわる力の脊成、さらに民然・社会とかかわる力を形成する三つの保寄場面に視点

‑保育士協{動型保育を展開する中で思いやりを育成するための重要な役割を担う

働きかけとなる出接指導(言葉がけ)の重要性について究明を試みてみたい。この計画的な保育士の 働きかけとなる臨接指導(言葉がけ)については、幼児の主体;性を尊重し、幼党が生命の尊さに

し若しくは、人とのかかわりの中で気づき合うための保育士の役割とそれに伴う育ちの問題につい て、機断的・縦掛的な幼児の発達〈育ち・患いやり)を晃通しながら、第一に生活習慣の確立という 視点から「安全性から思いやりを育む J 保育士の言葉がけのあり方、第三に人とのかかわる力の育成

という視点から「個と集団を生かし、生命についてなえ合い考え合う j 保育士の言葉がけのあり ) j 、 そして、第ヨに自然;・社会とかかわる力の形或という視点から「幼児の情感に訴え自律心を培う 育寸つの言葉がけのあり ) j などこれら三つの問題について検討し、考察を試みるものである。なぜなら

くお散君主 j の体験活動を過して計画的な保育士の働きかけとなる重接指導(言葉がけ〉を 中心に幼児の育ち乙思いやり)を検討することは、螺旋状に発達する幼児&人一人の「思いやりの心 J が集団の中で愛と信頼関係を基にして、より「確かな育ち j へと脅.まれていくと考えているからであ

る 。

そこで次仁、この臨接指導〈言葉がけ)、すなわち第一の「安全性から思いやりを育む J 直鞍指導と 幼児の育ち、第ての 1 1 障と集団を生かし、生命を伝え合い考え合う│という保育士の願いを込めた 接指導と幼児の育ち、そして、第三の「構惑に訴え自律心を培う J 1 直接指導と幼児の育ちなどこれら 手.つの間賠について具体的に考察することにしたい。なお、思いやりを育むための計両的な保育士の

i 動きかけとしての産接指導(言葉がけ)の保育実践とえ f J 克の育ちの関連については、紙轄の都合によ り保育のブ口セスとなる「興味の芽生え 1I 活動の展開 J I 振り返り i の保育渦程の中で、 f 興味の芽生 え J I 振り返り│は割愛

2 .   r 安全性から思いやりを腎む J I:案審土の車線指導と幼克の膏ち

生活習慣の纏立とは、毎日の生活の中で繰り沼し人や物とかかわりながら、生きるための行動の仕 方を獲得しその人の行動基準となる思いやりが身につくことである。ここでは、この視点から幼児 期における i 生命の保育 i を展開する上で「安全性から思いやりを育む」革製なポイントについて考 察するものである。それ誌、保育実版より生活習慣の確立の提点から「安全性から患いやりを育む j 保奇士の言葉がけのありについて、兵手本的な i 直接指導としては「大丈夫かなあ ?J という

より幼克の青ちがどのように変科したのかを具体的に実践的に検討することである。

計画的な保育士の働きかけとなる「環境構成 j の実路では、。成児から 5 歳定の幼児が安心して異 年齢交流が関れるよう安全な場所の確保をすることによって幼児は安心感を抱き嬉しそうな表情をみ せ、好きな遊びをしながらも約束事項を守って喜由に活動している。それは、保育士の「援助 J とし ていつもと同じ場所であっても、週一回のペースで幼児への安全指導、すなわち部一人であまり速く

¥②道路には絶対行かない、そして道路の近くでも遊ばない、③お友達に何かあった ぐ持脊士に知ちせるなどを実施しているからである。録育士が幼児と

し合いながら約束事項を伝えることによって幼党の昌の輝きから

3 4  

(14)

弘 前 学 院 大 学 社 会 福 祉 学 部 研 究 紀 要 第

6

( 2 0 0 6

年)

われると共に、幼児なりに安全の約束について納得するようにうなずいている。しかしながら、保育 実践例では前日に安全指導を行っているので、現地に着くとそのまま自由な活動に入っている。この 日の援助活動は、自由な活動の中で幼児一人一人について見落としのないよう保育士同士が連携を図 り、幼児が安全で安心して活動できるよう温かく見守ると共に幼児の主体性を大切にしている。そし て、保育土が危険を察知した時は、幼児が大きな怪我に繋がらないよういつで、も助けたり、支えるこ とができるように必ず幼児の近くへ行くなど安全の確認をするとともに職員問で共通理解を図ってい る。次に示すのは安全性から思いやりを育む保育士の直接指導(言葉がけ)についての保育実践であ る。

保育実践事例1.安全性から思いやりを育む保育士の言葉がけ「大丈夫かなあ

?J

の有効性

( 9 . 2 0 )

自由な活動の中で、

l

歳児

Y

子と

4

歳児

S

子の三人は、「お散歩」と言って一緒に一回りしてき ては「ただいま」と行って戻ってくるなどの短い交流をもって遊んだり、それぞれ自由で好きな 活動を楽しんだりしている。すると、

1

歳児

Y

子は一人遊びを楽しみ、歩くことに夢中になって いるので、保育土が危険を察知して少しずつ近づくと、保育土の側にきた

4

歳児

S

子もその様子 に気づき、一緒に心配して見守る。保育士が安全性から思いやりを育む直接指導として、側にき た

4

歳児

S

子に聞こえるように「大丈夫かなあ

?J

と言葉がけると、

4

歳児

S

子はその言葉を受 けて心配し、

l

歳児

Y

子のところへ行き

IY

ちゃん、こっちにおいで!こっち、こっち」と皆が いる方に連れてくる。保育士は

4

歳児

S

子に

15

ちゃん、ありがとう」と微笑みながらお礼を言 うと嬉しそうに微笑み返し、

1

歳児

Y

子の様子をさらに見守っている。再び

1

歳児

Y

子が離れて 遊びに行くと、

4

歳児

S

子は今度は自ら

1

歳児

Y

子の側へ行く。そして、

4

歳児

S

子は、草を摘 んだり、歩き出したりする 1歳児 Y子の歩調に合わせて、少しずつ保育士や皆のいるところに連 れて来る。

このように、「生命輝くお散歩」の体験活動における関与しながらの保育観察と保育実践記録を通し て、保育士が

4

歳児

S

子に「大丈夫かなあ

?J

と直接指導(言葉がけ)をすることによって幼児の育 ちとして捉えることができる

4

歳児

S

子の変容の姿は、①

4

歳児

S

子の

IY

ちゃん、こっちにおい で!こっち、こっち」と言う言葉、②心配し皆の所に連れてくるがさらに見守っている姿、③自ら

Y

子の側へ行き、小さい幼児の歩調に合わて連れてくる姿などの三点から、

4

歳児

S

子の「安全性から 思いやりが育まれている」幼児の育ちを確認することができる。この「安全性から思いやりが育まれ ている」幼児の育ちについては、

4

歳児

S

子自身が皆から遠くへ離れないように気を付けているので、

小さい幼児に対してあまり遠くへ行かないよう心配し、見守り、小さい幼児の歩調に合わせて連れて 来るなどの自然、に同情が芽生え始めていることから確認できる。このことは、これまでの毎日の生活 の中で繰り返し人や物とかかわりながら生きるための安全に関する遠くへ行かない等行動の仕方を獲 得し、その人の行動基準となる思いやりが身についていることを示している。従って、生活習慣の確 立の視点となる「安全性から思いやりを育む」ための直接指導「大丈夫かなあ

?J

という保育土の言 葉がけの有効性が明らかになっているのである。この実践事例で反省すべき点として、保育土がお散 歩コースの現地で幼児と一緒に確認をしながら安全指導をすることについては重要且つ必要で、あり、

多すぎると言うことはないので、前日のみならず当日も常に必要でなかったかということである。

3 .   I

個と集団を生かし、生命について伝え合い考え合う

J

保育士の直接指導と幼児の育ち

人とかかわる力の育成の目的は、愛と信頼関係を基に自分と他の人とのかかわりを通して日と日を 合わせて通じ合い、手と手や肌と肌を合わせて温もりを感じ、心と心が通い合う紳のような「かかわ り」によって互いに育ち合う相互作用から「相手を思いやることができるようになる

I

ことである。

3 5  

(15)

生命の気づきから尊さを育む保育の創造

E

そこで、人とかかわる力の育成の視点から幼児期における「生命の保育

J

を展開する上で「個と集団 を生かし、生命について伝え合い考え合う

J

直接指導(言葉がけ)の重要なポイン卜について考察す るものである。具体的には、保育実践より人とのかかわる力の育成の視点から「個と集団を生かし、

生命について伝え合い考え合う

J

保育士の直接指導(言葉がけ)

I

どう思う

?J

の有効性と保育土の直 接指導(言葉がけ)により幼児の善悪の判断の育ちがどのように変容したかを検討していきたい。

計画的な保育士の働きかけとなる「活動の展開」で、幼児達は、死んでいるクワガタのために生き ているナメクジをお墓(農家の人が刈った草を集めたもの)に埋めて供え、「ナムミョウホウレンゲ キョウ

j

とお経を唱え、

I (

クワガタが)生き返るように

J

と拝んで生き生きと活動しているのである。

この幼児の姿はあくまでもクワガタの生命を惜しみ、天国から生き返れるようにと純粋に願って、ナ メクジを供えている行動なのである。しかしながら、保育士の日には、この活動はいわゆる「お葬式 ごっこ

J

として捉えられるように映ったので、この活動を生かして「生命の保育」の展開から思いや りを培うためにも保育土の働きかけとしての「環境構成

j

は、自己表出できるような「話し合しリの 保育の場を設定することにする。保育士の働きかけとしての環境構成の基で幼児の話し合いが次のよ うに展開されている。それは、

4

歳児

N

子は「なんか、お花とかあげればいいんだよね」という思い を表出し、

5

歳児

SN

男は

I (

花は)いらない。こっちにはさ‑一。

J

と言いかけ、

T

男が「ナメクジい るんだね

J

と、クワガタが好きなナメクジを供えてあげていることを主張している幼児もいて、それ ぞれの幼児が自己主張することから互いの思いの違いに気づき合っている。そこで、ここに保育士は それぞれの個の思いが周りに伝わり、周りの考えが一人の幼児に伝わるように「援助」することに よって、幼児達は死んでいるクワガタと生きているナメクジと、後から埋めた生きているテントウ虫 について皆も考え始める。この伝え合いによって少し前まで「ナメクジを供えたから花は必要ない」

とナメクジの生命については考えていなかった T男が「死ぬよ。息できなくて死ぬよ」と虫の立場に なって考え発言するようになる。次に示すのは愛と信頼関係を基盤とした「個と集団を生かし、生命 について伝え合い考え合う

J

直接指導によって認知的葛藤から幼児の善悪の判断を培う保育実践事例 である。

保育実践事例

2 .

人とかかわる力の育成の視点から「個と集団を生かし、生命について伝え合い考 え合う」保育士の言葉がけ「どう思う

?J

の有効性(1

7 . 6 .   8 )  

(略)一一保育士は T男の生命への気づ、きを受けて、「ナメクジは生きてて、テントウ虫も生き てて、クワガタは死んでいて、じゃあ、ナメクジとテントウ虫はいいの

?J

と尋ねると、幼児達 はみんな考えている。でも、

Y

子は「生きたままここに生めておく」と代表してみんなの思いを 主張するように言う。保育士は、幼児達の仲間意識が育ってきていることに嬉しさを感じながら も、どんなに小さな虫であっても尊い生命には変わりが無いことや自分達が行動している善悪に 気づいてほしいと願い、「生きたまま埋められたらみんなはどう思う

?J

と問いかけをする。する と、皆はすかさず「し

1

やだ」という。幼児らしい感性であり素直な一面であると感じる。保育士 は「そうだね。じゃあ、ナメクジもテントウ虫も嫌だと思っているんじゃない

?J

と尋ねる。み んなは再度考える。

SH

男が気づき、「あっ、そうすればナメクジとれば(出せば)いいんだよ」

と言う。すると、一人の思いを尊重し、周りにいた幼児達も共感し、すぐに草を取り払い始める。

それを見て保育士は、「優ししリと幼児達の思いやりに共感する。保育士も幼児達と一緒に中を覗 き込むと、

SN

男が「ナメクジいた

J

と、言って見つける。保育士が「生きてる

?J

と尋ねると

SN

男が「うん、生きてるよ。(生きてるはず)

J

と言う。保育士は「良かったね。」と言う。

T

男 は「ナメクジ!

J

とナメクジに優しく話しかけ、小枝に乗せ、指でトントンしながら「ょっ!

と声をかけ、生きているかどうか確かめている。

Y

子は「あと、テントウ虫は

?J

と心配そうに 探す。周りにいる幼児も不安になっている。保育士が「テントウ虫、草にかくれていなし

1

かな

?J

36 

参照

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