石森 晴菜
ISHIMORI, Haruna
平織表現による新しいテキスタイルの提案 Creative thinking through hands
図2 : 砂海 / The sea of sand
紙糸、ポリエステル糸、ラメ糸 / Paper yarn, polyester yarn, lamé yarn 84 × 84 cm
#005 / ラミー麻、銀糸 / 平織、撚り
Ramie, silver thread / plain weave, twist / 130 ×70 cm #004 / ラミー麻 / 平織、撚り
Ramie / plain weave, twist / 90 × 80 cm
#008 / ラミー麻 / 平織、撚り
Ramie / plain weave, twist / 120 × 120 cm #006 / ラミー麻 / 平織、撚り
Ramie / plain weave, twist / 80 × 105 cm
#007 / ラミー麻、銀糸 / 平織、撚り
市川 蓉子
ICHIKAWA, Yoko
Textile design created from originative yarn production
図1:《 From yarn 》に用いた糸
図2:《 From yarn 》テキスタイル部分のディテール
図3:《 From yarn 》
毛、絹、リネン、葛、紙、木材/ テキスタイル技法(手紡ぎ、手撚糸、手績み、手織り、手編み、縮絨)の複合テクニック
鵜戸 春花
UDO, Haruka
Analysis for the structure of surface design in the space
おいて何かしら人々は想起し知覚している。そして、それぞ れの想起によってもたらされる知覚的な感情をもって人々は テキスタイルと接していると考えられる。 まとめ これまでの実験や制作を通して、空間とテキスタイルと人 の関係性についてテキスタイルにおけるサーフェスデザイン を「色彩」「繰り返し」「境界」の観点から考察を行ってきた。 そして、サーフェスの表現についても奥行をもつデザイン、 色としてこちらに向かってくるようなデザイン、繰り返しに空 間をもたらすデザイン、空間とテキスタイルの境界を曖昧に するデザインなど表現方法も様々に実験を行った。これらそ れぞれの表現が真に関係性とその用途とかみ合ってこそデザ インと成立するだろう。この関係性とは「空間構造との関係」 「人とのエモーショナルな関係」である。そして、色や形な どの図像はshape(形こうした実験においてテキスタイルに おけるサーフェスデザインに取り組む中での主題は「関係性」 であると感じた。 これらを使って客観的に見つめ、生み出す関係性こそが form(形態)ではないかという結論に行き着いた。 つまり、色や形といったものだけでは空間におけるサーフェ スデザインにおいては機能になり得ない。もちろん視覚的効 果として色や形がもたらす空間や我々にもたらす影響は強い がそれぞれの「関係性」への確固たるセオリーと繋がりを持 たなければ真に効果のあるサーフェイスは生まれない。 間の ーイメージ1ー / Image1 絹、酸性染料、シルクスクリーンプリント Silk, acid dyes, silk-screenprinting 300 × 114 cm
参考文献
アンリ・ベルクソン「物質と記憶」2011 年、白水社
神谷 彩香
KAMIYA, Ayaka
Textile design inspired by feathers
《Goura victoria(オウギバト)》42 × 230 cm 麻、綿、ポリエステル / 二重織、 絣、 縫製
Hemp, cotton, polyester / Double weave, kasuri, sewing 《Balearica regulorum(ホオジロカンムリヅル)》 42 × 230 cm
麻、ポリエステル / 二重織、カッティング Hemp, polyester / Double weave, cutting
《Pteridophora alberti(フキナガシフウチョウ)》 110 × 140 cm ナイロン、ポリエステル / 織、転写プリント、カッティング Nylon, polyester / Weave,transfer printing, cutting 《Polyplectron emphanum(パラワンコクジャク)》 110 × 140 cm
綿、ウールシルク / 二重織、絣 Cotton, woolsilk / Double weave, kasuri
《Psittacus erithacus(ヨウム)》 110 × 140 cm ウール / 織り絞り、縮絨
Wool / Woven shibori, felting 《Casuarius casuarius(ヒクイドリ)》 110 × 140 cm
黄 楷惇
HUANG, KaiTun
Interactive wear at night
図1: 夜には三着が同じシーンにいる様子を見るとネオンイエローと白は一番見え やすい色であるとわかった
髙橋 典子
TAKAHASHI, Noriko
Expression in paper-making technique and batik, and engaging through a creative approach
図1: Dialog1~12 / 90 × 70 cm(12点)
楮、木材パルプ、藁、段ボール、葛、バナナ繊維、パイナップル繊維、蝋
Kōzo (paper mulberry), wood pulp, straw, corrugated fibreboard, banana fiber, pineapple fiber, wax
横井 絵里子
YOKOI, Eriko
Design process for recycled batting planter
わたの色 研究で用いる材料は、古着を使用する。回収した古着か らは、わた加工する際に機械にかけられないボタンやファス ナーなどのパーツ部は取り外している。制作物への着色は染 色を行わず、収集した衣類を感覚的に色分けし(図3)、①わ た状にほぐす②シート状に加工する 二つの段階で混色・調 色を行う。リサイクルわたを不織布に加工する際には、熱接 着繊維を配合して、加熱してシート状に固めている。使用す る熱接着繊維は、白・ライトグレー・ベージュの三色を、リ サイクルわたの色に合わせて使用する。取材を行った反毛わ たを扱うメーカーのインタビューでもあったが、古着を色別 のわたに加工する場合、人の目視で調色を行うため、安定し た色を大量に作り出すことは難しい。制作の中でも、ある傾 向の色で古着を収集しても、同色を大量に集めることは難し い。かえって微妙に異なるトーンや色味の古着を混ぜたわた 素材は、複雑な色合いを作り出せる。また、その時々に異な る色が生まれる偶然性を、価値と捉えられないかと考えた。 プロトタイプ提案 素材が、植物を支える器と植物が育つ土台の役割を兼ね備 えたプランターを考案するプロトタイプを制作する。ここでは、 素材の特徴となる色の偶然性を活かす二つの要素を造形に 盛り込む。一つはブロックにする際に、複数色のわたシート を交互に積層して、わた自体の混色から更に複雑な色を表現 する。もう一つは、種を植え付ける部分と土台部分をパーツ で分け、凹凸を付けたブロック形状にする。ブロックの組み 合わせで、植物を植える部分と土台部分が分別しやすいだけ でなく、偶然的な色のバリエーションを更に増やせるようにし た(図2)。加工は、ギロチン裁断機を使用した仕上げにより、 同形を複製しやすくした。柔らかい素材感を断面で見せるこ とで、視覚的な情報を残しつつ、平面と鋭角な角で造形の全 体を構成することで、本来の素材感では見られない質感も同 時に感じ取ることができる。視覚的な印象と触感覚のズレが 生じるような造形を目指した。 おわりに 今回提案するプロトタイプは、プランターとしての機能を満 たす、シンプルな造形を表現した(図1)が、それ以上の機 能を持つ表現ができていない。研究への取り組みは、廃棄さ れてしまうものを、素材として見直し、既存の利用方法にとら われずに用途を考えることの、一つの答えを導くきっかけに なったと思う。この素材があることで、植物はもっと、私たち の身近な存在となりえるかもしれない。これまでの経過に基 づき、より実践的に取り組みたいと考えている。 図2: テキスタイルプランターの提案
古着、熱接着繊維 / 開繊、ヒートプレス / Used clothes, heat bonding fiber/ carding machine, heat press