回路シミュレータ
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st2015/06/01 L
st2020/03/22
v2.0, Mar.2029
SPICEの問題点
2SPICEは強力なツールであり、扱いにくい問題にも適用できる。SPICEの基本的な機能の根幹にあるのは、時間領域でキ ルヒホッフの公式を解くことである。SPICEでは、回路ネットリストからコンダクタンス行列を生成し、行列演算を用いて計算 を行う。計算の進め方としては、1つ目の時間ステップにおいて計算を繰り返し、結果が正解に十分近いと判定できると、
次の時間ステップに進むということを繰り返す。SPICEでは、抵抗/インダクタ/コンデンサなどの単純な受動素子が直列/
並列に接続されたネットワークとして回路をモデル化する。このモデルは温度による影響も表現する。能動素子は受動素 子の組み合わせとしてモデル化し、それに可変電圧源と可変電流源を組み合わせる。また、ノイズの印加など直接モデル 化しにくい現象/効果は、仮想素子を用いた式によって与えることができる。
SPICEの問題点は、解析結果の良しあしがモデルの良しあしによって決まることである。ICの設計者はSPICEに頼ってい るが、その結果が現実には起こり得ないようなものであることは珍しくないし、基板の設計者もSPICEに不満を感じたこと があろう。そのような経験を持つ人が多いことから、SPICEの出す解析結果の妥当性、SPICEそのものの有用性について 疑問が呈されることが多くなっている。
ICの設計部門は、現実のトランジスタや受動素子の動作によりよく適合するモデルを入手しようと、数十~数百万米ドル もの費用を払っている。このような努力にもかかわらず、動作温度や高密度配置の影響によって、ICの特性を予測するこ とが困難になっている。
米National Semiconductor社のBob Pease氏は、「SPICEには何度もだまされたし、明らかに間違っている解もあった。
SPICEの結果がどうであれ、それを信じ込むのは良くない。設計者はとにかく頭を使わなければならない。シミュレーション ではなく、紙と鉛筆を使うのだ。SPICEの結果が正しいこともあるが、回路がどのように動作するのかについて自分自身で 解析し理解しなければ、正しいのかどうかも判断できないだろう」と述べる。
設計者はSPICEの解析結果を十分に吟味し、予期しない結果があれば、その妥当性を十分に検討しなければならない。
SPICEは線形性を前提として行列計算を行うが、ダイオードやトランジスタの特性は本質的に非線形である。また、特に ダイオードでは指数関数的な電流/電圧特性を扱うため、電流/電圧の動作点がわずかに狂うと、それ以降の計算結果が 大きくずれることになる。このような計算が時間ステップごとに繰り返されると、結果が収束しない確率も高くなり、最終的 にシミュレーションが「収束エラー」のメッセージで終了することになる。SPICEによってトランスのような非線形磁気素子を 解析する場合には、このような収束性の問題がさらにクローズアップされることになる。
http://ednjapan.com/edn/articles/0704/01/news006.html
ハーモニックバランス手法
3【周波数領域解析の利点】
マイクロ波回路の設計者は周波数領域解析を多用し、Sパラメータを重用している。彼らが SPICEツールによる時間領域解析を利用することは珍しく、LNA(Linear Network Analysis)/
ハーモニックバランス手法を使用して周波数領域で回路解析を行うことが多い。ハーモニック バランス手法は、周波数領域でキルヒホッフの公式を解くものである。キルヒホッフの公式は、
任意の閉回路における電圧降下の総和とその閉回路の起電力の総和は等しい(電圧則:キル ヒホッフの第2法則)、任意の点に流れ込む電流の総和とその点から流れ出す電流の総和は 等しい(電流則:キルヒホッフの第1法則)という2つの法則から成る。ハーモニックバランス手法 を適用したシミュレータはロシアの数学者で海軍士官であったAlexei Krylov氏(写真1)が20世 紀初頭に発明した手法を利用する。Krylov氏の手法は、マイクロ波領域の問題を解析するた めの計算を、時間領域シミュレータよりも短時間で行える。言い換えれば、ハーモニックバラン ス手法では単一周波数のマイクロ波信号の応答を短時間で解析できる。SPICEシミュレータに よる時間領域の解析では、回路動作が定常状態に入るまでは微小時間ステップごとに計算し て解を求める。それに対し、ハーモニックバランス手法では、システムが定常状態にあることを 前提とし、代数問題としてスパース行列(0要素がほとんどである行列)を計算することになる。
この計算によって単一周波数に対する解を求めるのである。ハーモニックバランス手法を採用 した解析ツールで、例えば「order=5」と入力すると、基本周波数と第2次~第5次の4個の高調 波に対する解が得られる。マイクロ波では少数の高調波の中に大半のエネルギが含まれる。
そのため、こうした問題を解析する上で、ハーモニックバランス手法は効率的な手段となる。一 方、マイクロ波/RF回路用のシミュレータの多くは、LNAのようなSパラメータシミュレータともい えるモジュールを備えており、Sパラメータを入力とする解析が可能である。
http://ednjapan.com/edn/articles/0704/01/news006_5.html
回路 シミュレータ 4
Simulation Program with Integrated Circuit Emphasis (SPICE) University of California, Berkeley (UCB) で開発
spice3f LTspice TINA-TI PSpice
胡椒 山椒 七味
一味(唐辛子)
シナモン
ターメリック
クミン
コリアンダー
入力電圧の設定
④
振幅と周波数③
波形選択※このケースでは、“波形として正弦波を選択し、最大振幅が250V、周波数が60Hz”
に設定される。
②
選択①
右クリック⑤
OK5
解析時間の設定
解析終了時刻 t=1 s (開始はt=0 s) データ保存開始時刻 t=0.95 s
過渡解析 時刻設定
※このケースでは、“t=0秒からt=1秒まで解析を行い、データは定常状態(と 予想される)t=0.95秒からt=1秒までの0.05秒間だけを保存する”という意味 6
半波整流回路+π型フィルタ+負荷抵抗
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全波整流回路+π型フィルタ+負荷抵抗
※NGの例(グランドが電源側に付いている)
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半波整流回路+π型フィルタ+負荷抵抗
※OKの例(グランドが負荷側に付いている)
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解析結果の一例
0.95 s 1.0 s
ここの電圧
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解析結果の一例
0.95 s 1.0 s
ここの電圧
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解析結果の一例(入力電圧も追加表示)
0.95 s 1.0 s
V(n003) V(n001)
V(n004) V(n001)-V(n004)
演算結果
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