長崎医学会雑誌第29巻第12号981‑1001頁 981
Shigella groupの抗原構造に関する研究
II. Shigella dysenteriae type 1に於ける3種の凝集阻止性抗原の 証明とその阻止機転に就いて
長崎大学風土病研究所血清学部(主任: 高橋庄四郎助教授)
中原呉郎
なか はら こ ろう
最 前 報告l (長崎医学会雑誌, 29巻, lo草,
昭2ウ,抱載)に於て,志賀菌のC,E, F,O 抗原の中,主とLてC抗原の諸性状に就いて 記述した.
其の際, C抗原にも阻止性能は認められる が隈在性の微窺なもので,志賀生菌が死菌免 疫血清に対して示す顕著な阻止性能の本態は,
別個に求めらるべき所産に就いて触れて患い た.
本報Ⅱに於てはE,F阻止原の性状を明に すると共に,志賀菌に於ける阻止原現象の発 現横作を規定するものが之等3種阻止原の配 合状態に在ることに就いて記述する.
B. E抗原に閲す各研究
吸収術式Iの劇毒: ‑・‑I
E抗体の分離にはI術式Ⅰ(前額Ⅰ参照〕による IH目菌が使用されるがJ術式Ⅰと異なってJ此の場 合Ⅰ相菌ほ不適でJ E血清の分離は∬相菌による場 合のみ可能である蕃は前額の通りである.束術式ほ 次の所産から立案された.
a.吸収術式Ⅰの1変法としてJ偶ミ脱落処置 (温漫, P‑操作〕が低温から開始され100‑Cに迄継 続された場合の吸収血清に就いて】既述のC抗原抗 体に依ってほ説明し碍ない所見が得られた.即ち表 21に示される吸収血清はⅠ相〔Am. 20 (I))処置吸 収原に依るものであるが,之に対LてAm.20( I 〕, Am. 20 〔Ⅱ )共にその加熱死菌反応原は夫々の生菌 庶に比して高い凝集価を示Lて居る.然るに此の実 験結果は同時に行ったⅠ相(Am. 20(I)〕処置菌を 吸収原とした実験には見られないものである(表22 参照).以上の所見は所謂術式l (原法)に放てJ
I相菌1 Ⅰ相菌何れによってもC因子血清が得られ
表21術式Ⅰ変法によった場合の所見(Ⅰ〕
皮 症 原
血 清 読 書 冨
「( N
柿 釈 倍 数
⊂〉 ⊂〉 ⊂〉 ⊂) ⊂〉
志喜冠冨呂
■・■
ァ
;旨i
対
照 Am.20(T〕生
〟 100‑C 1)/望H
Am.20(皿〕生
〟 10(PC ll/望H
≠十+⊥‑「‑‑一 廿廿サ+⊥士 ‑ ‑ 一
H‑+ア
H‑ 4f ‑H‑ ‑H‑ + ‑J‑
■‥
註.供試血清 Am.20 (No.1〕 (菌相不明,研究室 保存血清).
吸収原: Am.20〔Ⅱ〕.
吸収術式Ⅰ変法:術式Ⅰ原注は100‑C 2i/BH加熱 法であるがJ訪変法は100‑C沸騰前の低温(温度 不明なるも70‑C前後)から初めて1000Cに上昇
せLめている点のみ相違する.
982 中 原 表22 術式Ⅰ変法によった場合の所見叩)
反 応 原
Am.20(I)壁
血 清 稀 釈 倍 数
罵害害毒岩室毒喜喜
T‑t
対
卜照
〟 100ロC
ll/BH
Am.20Cn)隻
^ 100‑C ll/望H
サ+⊥ ‑ ‑ 一 ‑ ‑ 一
二二二二 ̲.
+⊥‑―‑,丁 ‑
∵ エ ‥ ■ 一
課.供試血清: Am.20血清(No.1).⊥' 吸収原: Am.20rI〕.
吸収術式:術式Ⅰ変法.
た場合の所見とは明に異なるものである〔報告Ⅰ参 照〕.裁に表22は術式Ⅰの変法によるものである カう1然しその成置引去C因子血清〔術式Ⅰ原法〕内所見
I
に類似して居る(表10〕ことを基にして考察するキ' 秦.21に得られて居る吸収血清内にはC以外甲抗体
が含まれて居る様に考えられるのである.而Lてそ の抗体の分離はⅡ相菌が供託されたこととJ脱離操 作を低温から開始したことに関係Lて居ると考えら れる.これがⅡ相菌を使って,新たに術式Ⅱを求め
るに至った端著である.
b・借術式∬の創案には下記する業報に示唆を受 けた処も歩くない.川田(io) (1953;の電顕による 業績,即ち大隈菌を60‑Cに加熱すると透過性が表わ れるが100‑Cに加熱するとJ細胞膜様の陵が罷著 になると云う所見も,術式Ⅰを試みる上の1暗示と なった.亦A. J. Weiin> ri946)の Shigellagroup 中の阻止性を持つものを70‑C数分問加熱すると菌 浮滞液が提琴するが100‑Cで処置された場合ほ透 明であると云う報告も1暗示となった.つまり60‑
70‑C附近で菌体から抽出されて来る物質があると 考えたわけである.著者の簡単な契験でも70CC30 M加熱に際LてJ I相菌の粘桐度は‡相菌よりも著
明に増加する事が想定された〔表23参照).
表 23 . Am.20〔Ⅰ〕,Am.20(n)各生食浮薄液〔Ice i/望mg)の70‑C30如加熱所見 所 見■
菌浮滞液
揖̀壷'し た 時 の 直 の 状 態 泡 の 出来 る 場所 泡 の 消 え 方
唱桐苧?噛)
判 定
Am.20 〔Ⅰ〕
液の上部に少く,液中柾 多く出来る
抱は長く上部にとゞま り,撞く消える
Am. 20 (皿)
泡の上面に出来るJ液中 に出来たものも速に液面 に浮上する
以上の結合的考察からJ結局60‑Cから始めて 100‑Cに上昇せしめる方法,即ち術式∬が得られた のであるがJ以下本法実施に際して必要と思われる 事頁を列記しておく.
c・吸収原の100‑C加熱時間は,蓑24の実験によ って分る様にI 2Hよりも3Hの方がよい. 3H, 4H問の差は認められない.本稿では既述の様に3
Hが採用されて居る.
・d.術式Ⅰによる吸収血清は,術式1に比較Lて, かなり窮境価が高いのでJ全く陰性所見と云うこと は例外的で, C抗体分離に比Lて比較的容易である.
著 明
早く消える
著変なし
I
例外的成績を避けるた酬こほ脱落操作の条件に注意 する必要がある. 3単位にも及ぶと痩議抗体を全く 認め碍ない場合があり' 2単位でも可なり著明‑な抗 体価の低下が認められる〔表25参照).
筒哉に生菌免疫血清の場合には3単位畳一の吸収菌 でも直ちに凝集して沈むがJ死菌免疫血清の場合に は1単位量の同一吸収菌でも殆ど沈まないと云う現 象が見られて居る.蓑25 A,Bにもこの陵向が認め られる.借乏に関連する事項に就いては択報に放て 言及する.
Sもi酢Ila groupの抗原構造に関する研究 983 轟 24 術式Ⅱの加熱時間誌・定
吸・収 原
菌畳単位 処 置 反 応 原
血 清 簡 釈 倍 数
こ〉 ⊂⊃ ⊂) ⊂) 寸 CO くロ N
rH CO 蓋 罵 冨 誌,.喜
T・■ oa in ⊂)
▼・(
1 1H
加熱
Am.20〔Ⅰ〕生
〟 100‑C ll/望H
士 士 一 一‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ CA〕
≠ + ⊥ 土
1 2H
加熱
ク 生
〟 100日C ll/望H
⊥ 土 一 ‑ (B〕
≠ サ + ⊥ 土(土N
1 SKi
加熱
ク 生
ク.1冒ヲ詣
+ ⊥ 土 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ (c〕
廿 ≠ サ + ⊥ 士 ‑ ‑ 一
対、
照
1 4H
加熱
〟
〟
生
100‑
11/望H
+ ⊥ 土 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ (D) 廿 廿 サ + ⊥ 土 ‑ ‑ 一
誌.供試血清‥何れもAm.20〔皿〕死菌免疫血清(No. 7).之を術式∬処置 によるAm. 20 (Ⅰ),並に大野生菌で琴収Lたも由. (A〕 (B) rc〕
(I))は夫々100‑c加熱時間を1H, 2H, 3H, 4Hに変えた実験. (士):痕跡的陽性 表25A 術式Ⅰの吸収菌量を.2単位特
Lた場合の所見
表25B 術式Ⅰの吸収菌量を2単位に した場合の所見
反 l血清稀釈倍数 対
症 原
Am.20(I)壁
〟 100‑C li/2H
⊂) ⊂⊃ ⊂〉 ⊂I ⊂〉 ⊂〉 ⊂) ⊂〉 ⊂) l寸I CO くD N 寸 (氾 <0 <M 一寸 r‑f co to N in I( N
*H‑oa in ヨ 照
⊥ 土
+十廿1十 + ⊥ ‑ ‑ ‑ ‑
証.供詞血清: Am.20(n‑> T〕生菌血清(No.8).
故収原:術式Ⅱ処置によるAm.20(fl)菌.
J. p一操作が強力に実施されねはならない事ほI 術式Ⅰと同様である. P一操作が行われない時も, C抗体と違って魂革はするが'其の抗体価は甚だ低 い(表26参照).
f.術式∬で得られた抗体対応の抗原がJ脱落処 置抗原である蕃は当然であるが,脱落処置抗原が阻 止尿であるかどうかは問題である.即ち表14宋鹸の 分軌抗体とJ表2A所見の本態と思われる阻止原と の対応性であるがJ之は後述の実験によって確かめ られた(E抗原の阻止性の頁参照).
皮 症 m
血 清
⊂) O ⊂) 廿 CO く亡l
†・・(
稀 釈 倍 数
⊂〉 ⊂〉 ⊂) ⊂) ⊂)
芯謁 誤巴 品
rH W ITつ ⊂) r■
吊n
対
照 Am.20〔 Ⅰ〕生
100‑C ク wsH
⊥ 土 ‑ ‑ 一 ‑ ‑ 一 ‑
HKB登EKSE ‑ ニ ユ
読.供試血清 Am.20 (n)死菌血清(No.ア〕.
現収原:術式Ⅰ処置Am.20〔∬).表25 A宋験と異なりJ吸収菌の凝集塊形成が故弱 である.
韓26 術式Ⅱに放けるP一操作の意義 皮
応 原
血清稀釈倍数
‑‑‑‑ ‑ ■ l ■ ■ . ̲̲. ‑‑I‑==
専志望呂霊気罵呂
■・■ C<1 Ifi
対r
罪
Am.20(I〕生
クIOOcci* /望tI
Am.20〔Ⅱ〕生
ク10Q‑C] i/望H
++4‑ ‑
一 一 ‑ ‑・・‑ ‑‑・
⊥ ̲ ̲
註.供託血清: P一操作を省略Lた術式Ⅱ処置 Am.20 〔Ⅰ)菌'哉に大野生菌を以てAm.20 (Ⅱ‑I)血清(No. 8〕を吸収した血清.
吸収原洗聴:吸収度菌液加熱後遠1日l回.
9別 中. 原
IwmzMzMzM醒コ‑≡
a.志賀死菌免疫血清(No. 7)を術式Ⅰに従って Am.20(n〕で吸収し,更に大野生菌(府中緬〕で 吸収Lた血清について表14の阻止性所見を得た.
表14実験ほ,術式Ⅰ処置に際しての脱落原とク そ の対応抗体との凝集反応である.虫に残存した抗体 をE抗体,之に対応する抗原をE抗原と呼ぶ.大野 菌によって吸除されたものはC抗体である.
b.志賀生菌血清(No.8〕を月恥、てJ上記同様の 実験を行い,蓑27の所見を得た.
次にAm.20 ( I〕生菌免疫血清(Nム.3), Am.20 (Ⅰ)生菌免疫血清しNo. 5〕を用いて同様の実験を 行い夫々蓑28A, 28Bの所見を得た.
表28凡 Am.20〔Ⅰ)血清からのE抗体に 対する反応
反 応 原
Am.20(Ⅰ〕生
血 清 稀 釈 倍 数
⊂⊃ ⊂) ⊂〉 ⊂> ⊂〉 ⊂⊃ ⊂〕 ⊂〉 ⊂〉
寸 GO <」> <M 寸 OO く.ロ N 寸 r■ CO CO <M 10 r‑i W rH CSl in ⊂) Tl
〟 100ロC ll/望H
Am.20(fl〕生
〟 100ロC ll/望H
対
照 + 」
≠≠廿サ + ⊥ 土 ‑ 一
誌.供試血清 Am.20(1〕生菌免疫血清(No.3〕
を蓑2ア実験と同様に処置したもの.
以上3種の血清の京す所見からⅠ相生菌による免 疫血清内のE抗体価は大体2560x程度と考えられ る.この値ほ時に多少の動揺をまぬがれないが生菌 血清の場合は2560xに出る実験例が最も多い.
加熱菌免疫血清の場合も大体同様で2560x (No.4〕
‑1280x (No.7〕である 2560xの場合も境集塊を 参考にすると生菌血清の場合に比して精々劣る所見 である(実験例省略〕.之に反してⅠ相菌によるE
■ー抗体r誌ほ生菌血清J死菌血清何れの場合も最高640 xが認められるに過ぎない(蓑28C参照).
之等の事実は, I, I相菌問のE抗原の量的関係 と,免疫学的諸耐性の大要を示すものと考えられる 夫々関係頁下で解説される.
c.筒Ⅰ朝に於て保試されたE抗体分離にⅠ相菌 の不利なこと並に表8所見に就いて,本壬頁下に記述 する予定であったが,詳しくは後日一括することに
して重宝には省略する.
表2丁 志賀生菌血清から得たE因子血 清に対する凝集反応
対 照 皮
症 原
血 清
⊂) ⊂〉 ⊂) tポ ∝) tD r■
蘇 釈 倍 数
冨罵罵声蓋I・■ CM m ⊂〉
rH
⊂〉
さ正 m
Am.20(1〕生
〟 100‑C 1)/望H
Am.20(∬〕生
〟 100‑C ll/BH
+⊥
≠廿ササ+⊥‑ ‑
+ ⊥ 士 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ サ+⊥ 士 ‑ ‑ ‑ 一
誌.供試血清:志賀生菌血清〔No.8〕を大野生菌 並にⅠ術式処置のAm.20 (甘〕で吸収したもの.
表28B Am.20rn)血清からのE抗体に 対する反応
反 応 m
血 清
⊂) ⊂) ⊂〉
寸 ∝〕 tD Tl
稀 釈 倍 数 1対
⊂〉 ⊂) ⊂〉 ⊂〉 ⊂) 寸 亡ロ (ロ <M ‑*
CD CVJ in rH N
rH 03 in ヨ 得 慕CO
Am.20(I)壁
〟 100‑C ll/望H
Am.20(fl〕生
〟 100‑C ll/望H
⊥ ̲ ̲̲. ̲ ̲ ̲
廿≠廿サ+⊥士 一 ‑
+ ⊥ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 謎.供試血清: Am.20(廿〕生菌免疫血清(No.5〕
を蓑27実験と同様に処置したもの.
E抗体の耐性:】‑・・・・
Am.20 ( fl〕死笥血清(No. 7)と当該免疫菌の問 に現収術式Ⅱを適用Lて得たE因子血清を20x稀釈 液とLて,各別に60‑C IH, 72‑C IH処置を施し E抗体の耐熱性をAm.20(I), Am.20(fl〕によ って検定した結果は表29に示す通りである.
無処置因子血清内で1280 xを示した反応価は60‑C で既に明な低下を示し72‑Cでは完滅して居る.班 述のC抗体の耐性は大野菌C抗原によって換せられ たものではあるがJともあれC抗体とは明な差を示 す所見である.
E抗 原:小′・、
報告Ⅰに於ける諸巽晩(例之I表10)によってJ C抗原の反応原性は100‑C 1.5Hで失われること を証明した.亦表14等り成績からして術式Ⅰによつ て得られた抗体に対応し100‑C 1.5H加熱に耐え るものでJ西買菌との共通抗原Fとは異なる抗原の
Shigella groupの抗原構造に関する研究 985 表 28亡 者種血清から得られたC,旦因子血清の抗体価
‑‑‑‑≡
血 清
反応原
\
応因子
iZI
iZ5
Am.20(I)
C E
Arn. 20 (H〕
C E
(20B〕
160 〔28 A〕
160 (20 B ) 320 (.20 A )
2560 (20 B )
2560 (28A J 2560 C20B ) 80 (20A〕
〔28 A) 0〔20x〕 (20A〕
Am.20〔 Ⅰ 〕生血 No. 3
Am.20〔 Ⅰ 〕死血 No. 4
0(20x〕 (20A)
̲) ヽ
Am.20( ][ 〕生血
No. 5
320 (20A 〕 2560 (20B ) 2560 〔28 Ⅰ主〕
640 〔20A〕 80 (20B) 80 (28B )
(20A〕
Am.20(J )死血 No. 7
Am.20(Ⅰ‑Ⅰ〕
生血 No. 8
1280 (20 B 〕 1280 ( 14) 12即 〔17〕
2560 〔20B 〕
2560 〔27〕
160 (20A〕 0〔40x〕 (20B) 160 (14〕
160 (17 〕
640 (20 B )
640 c27〕
80 (20A〕 320 〔20 A)
註 (20A) :表20A参照J以下同様. 即: 80x,以下之に準ずる. 0:反応陰性.
表 29 E抗体の耐熱性 限界 釈
j血 清
血 清 稀
反 応 原l専 宗 ァ ooQ 等
iH CO <0
⊂〉
謁「■
倍 数
⊂∋ 1=) ⊂)
<D W 寸Ln I‑1 N ca m o
■(
対
照
Am.20(Ⅰ)壁
〟
E因子血清 1口00C
ll/2H
サ + ⊥
4f ‑H‑ ‑H‑ ‑H‑ + ‑L ‑ ‑ ‑
E因子血清〔同上〕
60ロC IH
加 燕
Am.20(Iつ坐
‑*
100‑C 1)/牙H
Am.20 〔Ⅰ)壁
〟 100‑C ll/望H
Cア)‑ ‑ ‑ ‑ ‑ =二̲ = =「̲
+ + ⊥〔土〕
土 ‑ ‑ ‑
E因子血清〔同上〕
72‑C IH 加 熱
Am.20〔.Ⅰ〕生
〟 100ロC
WaH A皿.20(I;壁
A:壬望7詣
醍. E因子血清: Am.20(Ⅰ)死菌免疫血清(No.7〕より作ったEE登子血清.
No. 7‑(Am. 20 CJ〕 〔術式Ⅱ〕+大野生菌).
∴
986 中 原 存在する事が考えられる.之ほ表21, 22に就いての
考察の結果と一致するものでJ例えば蓑27, 28A‑
B等に放て既に証明し得て居る抗原である.
E抗原の阻止性:叫二
a. Ⅱ相菌に比してⅠ相菌のC原価が低いことは 既に報告Ⅰに放て証明した処である.亦従って表 2Aに見られる阻止環象の本態がJ C抗原を主体と するものでないこともⅠ' Ⅰ相菌問の阻止性能差か ら極めて明らかである.然るに他方表14並に15実験 によってC抗原にも陪在性阻止性能が証明されて 居る.従って志賀菌に放ける死菌免疫血清内阻止現 象の凍態は' C抗原と未知阻止原作用の紀和によつ て発現するものと考えざるを碍ない.今劫に既述の E原を,求むる未知の阻止原と仮定して次の成績を 土沢め得た.
b.先づE原自体の阻止性能証明であるが高橋の 法式に従つでAm. 20 〔Ⅰ)をE因子血清によって 感作反応原とした場合の死菌免疫血清CNo. 7〕内 窮集反応成績ほ,蓑30に示す通りである.この際食 塩水ほ0.4プ左のものが用いられたがJこれでもなお 全く痕跡的でほあるが対照に自発性凝集が見られた ので終売価の判定は之を避けたが'加燕原所見を参 考にすると阻止性が失われて屠ることを明らかに親 政出来る.なお金塊凌が0.85タ左の場合には' (⊥〕
一〔+)程度に自発性反応が見られるので'この感作 反応原による実験はNaClの濃度,菌液の均質化に注
意されねばならない.
c・ ̲上の原理を'試験的凝集反応で試みると表31 Aの様になる.
E因子血清C40x), A皿 20(1)死菌血清〔No. 7, 20x〕並に対照としての血清稀釈用生食液督1滴宛 を1硝子坂上に探り,其の督液にAm.20(T〕生菌 を常法によって混和する.
此の際認められる凝集所見は両血清内では土' 生食内では‑である.次いでこの中J対照以外の 2例を混和すると比較的速かに≠度の所見が現わ
表30 感作反応原による凝集反応 皮
応 原
血 清 稀 釈 倍 数
⊂) ⊂) ⊂) ⊂) ⊂〉 ⊂〉 ⊂) ⊂〉 ⊂⊃ ⊂〕
寸 OO <D CQ 寸 00 CO 小1 寸 【沿
▼( co <o <M m r・イ Cq 寸 r■ cvi LO ⊂) ⊂) I・」 Cq
対
罪
註.供試血清: Am.20(I│)死菌免疫血清(No. 7).
感作反応原: 20xE因子血清2ccにAm.20('I) 4mgを入れ4時間放置疎遠挽 0.4プ左食塩水で充分 に洗瀬遠心,同操作を2回反覆後, 0.4^食塩水2cc を加えて菌液とする.
食 塩 水: 0.4^のものを招いて凝集反応実施.
(土) :全く痕跡的場性.・
れて来る.
各対照血清内所見は大体同時間内に土産反応に 止って屠るので≠定圧応ほ時間に伴う増強所見で はない.之はE因子血清によって感作されてE原の
阻止性能を失ったAm. 20 Cl 〕菌が死菌血清内で F‑0反応を現わLたものと考えられるのであ る. E因子血清内で反応が≠程度に止まって居る 表 31R 試験的凝集反応に放ける感作所見
三三‑‑子=
Am.20( I ) Am.20(]〕
E因子血;:死菌血
清 40xi清20x (認諾清) +(諾謂)
廿
廿
≠
註.死菌血清: Am.20(H〕死菌免疫血清(No.7).
衰31 B 感作血清を加えて待った試験管凝集反応 血
宿
反 応 原
血 痕 等 完 壱I・■
稀 釈 倍 数 封
呂喜室員喜l照
≠ サ ー ー ー Am.20(fl〕死血(No.7; Am. 20 〔Ⅰ) ::xtKiii
No.7+E因子血清 Am.20(I) ≠ ≠ ≠ 廿 サ + +
証.包子血清: Am.20〔Ⅱ )死菌免壁血清(No.7)を術式Ⅰ処置の‑ゝm.20〔Ⅱ 〕'並に大野生菌で吸収したもの・
Shigella groupの抗原構造紅師する研究 987 のは供託血清の稀釈琵にも関係Lて居るが,感作処
置度にも亦関連して居ると考えられ亭.
1A甲. 20 (‑廿〕の場合は死菌血清内で既に≠度反 応が認められる.之は後記する様にE抗原が小量で 阻止性を映ぐためである.而Lて廿‑≠の増強が 認められるのはAm.20(fl〕にも少量ながら筒E原 が含まれて由るためと解される.
本甥象は'・試験管内凝集試験の型式を探っても明に
証明することが出来る(蓑31B参照).
E抗原の阻止性は斯く・て証明されたわけで,志賀 死膏血構内でのF ‑0反応に対するinagglutinability
‑hypo娼glulinabilityと解される〔表2参照)..表32 所見には勿論F反応阻止怯も含まれて居るわけであ るがJ血清No.7内のF凝集価の関係から推して0 反応に対する軌、阻止性のあることが明である. C'
E原のF反応阻止性は表36Bの呉験で匪明される.
J I
串'32 志賀菌血清に対する督菌の凝集反応 血
清
志賀生菌血清
:N<x 8
大 反 応 原
⊂コ く=〉
矧 i言i
血 滴 簡 釈 倍 数
毒 害 崇●霊 気 嵩 ヨ 冠 雪l( cvi in ⊂⊃ 亡l
=ユ Efi i
野 生
ク11望ヲ芸
西 買 生
〟 100‑G
IV2H
H‑ ‑H‑ 4f 4f +
+ ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ ̲ ̲ 一‑ ‑ ̲
≠ ≠ ≠ ≠ ≠ ≠ ≠ .+ ‑ ‑ 一 柵 ≠ ≠ ≠ ≠ ≠ + ⊥ 一・‑ ‑
■■■■l■
= =
志賀死菌血清
No. 7
大 野・ 生
〟 100ロC ll/望H
西 買 生
〟 100‑C I3 2H
Am・:20(1〕生
〟 100ロC ll/望H
Am・20rH〕生 ク 壬望冒詣
+ + ⊥ ‑ ‑ ‑ ‑
Ⅶ ∴ 二 二 + ∵ + = + ∴ = +
+■ + ナ ナ ⊥ ⊥
士 + + + ⊥ ‑
EEE 拙!!! !! !! !岩 ‑ iニ ‥
拙 HKWffl 拙
≠ ≠ ≠ ≠ ≠ ≠ 榊 仲 + ⊥ ‑
H‑ ‑H‑ ‑H‑ ‑H‑ ‑H‑ if ‑‑H‑ +1‑
・d. Am. 20 (I〕,Am・20 〔∬〕問のE原量の関 原であるが表27, 28A‑Bから一般には前者が多 量であると解Lてよい.斯く解することによって亦 Am.20 ( Ⅰ\〕の臥ヒ性が車力であることも首肯され I‑る.
凝集価だけからするとAm.20(fl)のC原とAm.
20:( I )のE原との問には比較的著明な反応価の差が 認められるが(蓑28C参照〕.両物質の阻止性配比較 の漂詣でほあり碍ない.督原の性能差に就いてほ後 記̀される. ̲裁では唯志賀菌の阻止原調象の主体を成 すものはE原であることだけを説ぺておく.考察の 上ではC原が特別旺多量な変異型ではCが其の阻止 原調象の主体となる場合も考えられるのであるが, 現在の分離棟中には草だ見られて居ない.
e・次にE抗原の阻止性耐性であるが,一般に阻 止原の性状はJ・既報C原の陪在性阻止功発見Φ過程
表33 E原のF反応阻止性耐性検査
二三こ
160 160 160 160
160 320 640 1280
>
3
■
N き弓
′ ヽ
・‑■
)
生
100ロC
〟
〟
〟
〟
5M IOM 20M 30M 60M
廿 ≠ 十L 士
U^BH 邑t: g
廿 廿 サ ⊥
‑H‑ ‑H‑ ‑H. +
≠ ≠ サ + 廿 廿 廿 サ
話 i. c因子血清‥Am.20(∬†Ⅰ〕生菌血清
〔No.8)をAm.20〔Ⅰ)で吸収〔術式Ⅰ〕したもの.
F血清:西貢生菌血清〔No. 15J).
2. 160.x腐釈F血清は供試時に】60x c血清を出 て義元の様に穂訳される.
988 中 原
等からLても推察L得る様にJ反応原或は吸収原等 衰35薬郡こよる阻LE一性WL性所見
F
に各種のvariantを用いて因子的に比較考察されね ばならない.
黙し乍ら甥帽の資料でほ之等を望み得ないのも 検索範囲をE抗原のF反応阻止性耐性に止めること
皮 応 原
血 清 稀 釈
wm‑:寸 (:0 tロ N▼・■
倍 敬.
⊂〉 ⊂)
品等
⊂) く=) r■ N
⊂) ⊂〉
<O CVI in r‑f N Ln
⊂〉 ⊂⊃ ⊂〉 ⊂)
寸 (泊 くD Cq
サーf co
対き
表
≠三
原 とL,表33実験の型式に放て下記する所産を収め碍 Am. 20 ( I 〕
Isop. Al.
ク 塩酸 Aether ク 石炭酸 // 生 た.
木乗除供託血清ほ其の術式から明な様に督倍数稀 釈血清管内にAm. 20 (I〕のC尿阻止性能を大体中 和するだけのC抗体量が含まれて居るので'虫に阻 止甥象が認められるとすれば其抑まE原の阻止作用 であると解してよい.依って戴に其の作用消滅の状 況を考察すると次の様になる.
100‑C 30M処置原値迄は生菌値との問に殆ど差 を見出し碍ない.然し100‑C 60池原の示す所見は 未処置に依ってE原の阻止性が消滅したことを窺う
に足る差を出て現われて居る.
本所見はE原のF原反応阻止耐性が100‑C 6血 で消失することを示すものである.栽に表41成績か らAm. 20 〔 Ⅰ ) F原の反応原性は100ロC 60M耐性で あることを附記しておく(F原の頭下参照〕.
次に60ロC, 70‑C,釦ロCに放けるE原阻止性の消 滅域を親た成績は表34に示されて居る.温度並に時 間の上昇に平行して窮集価は漸次上昇L, 80‑C30M 以後一定して殆ど終売価を示して居る.偶々100‑C 1.5H処置原価が得られて居ないのであるがJ蓑3 所見等を参考にすると80‑C 30MではE原の阻止
表34 E抗原の阻止性域決定所見 反
症 原
血 清 稀 釈 倍 数 専宗毒罵専雷毒気等
Tl 巾 to w in rH eg r‑f M LO ⊂=〉
r■
対 照 Am.20Cl) IH
〟
〟
70‑C IH 80‑G IOM
ク 20M ク 30 M二
^^Kll租 50M 60M 75M 90M
Am.20(I〕生
≠≠≠廿+⊥士
≠≠≠廿廿サ+⊥ 一 心J≠≠≠廿サ+⊥‑
≠≠≠廿廿♯+⊥ ‑
≠≠≠♯廿廿+⊥土
≠≠≠廿廿廿+⊥土 1廿1廿≠≠廿一汁+⊥ 士
≠≠≠≠≠廿+⊥士
≠≠≠≠廿≠+⊥士
≠≠≠≠廿廿+⊥士
≠1≠†ト+ ‑ ‑ ‑ ⊥ ‑
'/ 100‑C llI望H
拙RHOKKKBS印‑ ‑ 柵≠≠廿̲廿≠+⊥‑‑
!! ::招;; !サ:担ニ ュ ‑
≠廿≠廿サ+⊥‑ 一‑
耕柵≠‑H‑4一 ‑ ‑
≠耕≠廿廿≠+⊥⊥‑
‑●
証t 1) Ispropylalcohol : 〔Isopropano1 30^」含有〕, Aether :'局方原液,石炭酸; 5プ右'塩酸:30^
2)薬剤処置:薬液約3亡Cに4mgの菌を浮滞し' 2.時間後還1日により薬液を除島沈遭に約30cc の食喝水を加えて遠l[∫'上澄除去後'約5ccの食 塩水を加え, P一操作後遠1日'上澄除島2ccの生 食液を加えたものを反応原とする.
3つ 供託血清: Ain.20(D)死菌血清〔No.7〕.
表36H 西貢生菌血清(No.15〕に対する 薬剤処置志賀菌の被凝性
皮 応 罪
血 清 稀 釈 倍 数
等毒害罵霊気罵呂冠雪
IH <M in ⊂⊃ ⊂) l・■ N
対
照 Am.20(I) P
ク H ク A
^ c
Am.20〔Ⅱ) p
ク H ク A
^ c
一 花帝:(佐賀〕p
H A C
̲ 花房〔K3) P
ク H ク A
^ c
註.供試血清: Am.20〔Ⅰ〕死菌免疫血清(No.7〕
を大野生菌,並にAm.20川〕の術式Ⅰ処置原で 吸収Lた血清.
Am.20り)壁
・r壬ワァ詣
‑ ― 一 一 ●‑
二=
・ = 「==
芦⊇ 芦∃
印 ■旦 土 士 .土 士 一事 旦⊆
士 士 士 土
土 士
士
=二 [二=
士 士
士士⊥⊥
⊥ ⊥ 士・‑ ‑ ‑ ‑
H‑ 4f + ‑*‑ ア
註 p : Isopropylalcohol. H、: HCl.
Aethe 乱rbol.
=一二 j
■
■■
==̲̲̲
■
一
Shigella groupの)蘇:匠捷遣に関する研簸 989 性は未だ完全には除去きれて居ないと.解したがよい
様に考えられる.
1
轟36B 西貢生菌血清〔No.15)に対する
≒
‑一志賀菌加熱処置反応原の)被愛性
農36⊂ E‑O血清に対する葉剤処置志賀菌の敬愛陸
生生≠十字
生̲:生I.生
花房(Ks)
ク
^
^
諌.供試血清: Am.20(H)死菌免疫血清(No.‑7) を西買生菌と大野生菌で吸収Lた血清.
衷36 D; E‑O血清に対する各種志賀菌株 の加熱処置反応原の被潔陸
,反・
応 原 Am.20(T)壁 100‑C 30M Ji分11/望H Am.20(fl)坐 A分てこ100‑C 30M
(ン、w2H 花房(佐賀)生 300‑C 30M
^分11/空耳 J花王居(Ks)生
^分高100‑C 30M ク1I/望H Am.20(1)H 一大野生 酉責生
血清稀釈倍数
軒訂篭っ育罵首すす
▼H <N in o o T一‑ N
サ 土 一 ‑ 一 ‑ ‑ ‑
≠廿廿廿+⊥土 ー
≠≠廿廿サ⊥主‑
≠≠廿≠サ.+‑ー
1
廿≠.廿サ+⊥高一‑
≠サ廿サ+⊥ーー 柵≠廿≠+士(土)‑
≠廿サ++士「‑
廿廿.♯.サ十士,一丁 廿珊廿♯サ+〔土)‑
:; 質tixtx:謂 ‑ ‑ 廿≠L廿1⊥⊥‑ ‑ ー 廿廿≠廿廿+土 ‑
: : = 二っっ=っ っ二‥ 「二二二⊥っ =「 」= 「っ==っコ
l l
っ っ っ っ っ… + っ‥ +一 っ っ っ+
F,≡
」二==二二
っ っ
■っっっ■
っっ
1‑ ‑
=二==二.
一
基供関血清:志賀牢菌血清こNo.7) ‑
■ (大野生菌+西貢筆菌;
‑ i
‑ハ頁にE抗原,(C抗原をも含めて)の阻止性耐性草 葉割によって検した所見はJ蓑35の示す通りである.
これで見ると,塩酸Isopropylal亡ohol (CsHTO‡‡) が最もよく Aether,石炭酸はI不充分である.虫 に注意すべきことは例えば石炭酸の場合の様に終売 価低下の原因がJ阻止性除去処置に依って同時に募 ったO〜 F抗原の被愛性の低下に存する場合であ る. F抗体とE+O抗体に分って観察した例を掲 げておi・〔表36.A, B, G, D参照).
来所直によるとF原の反布原性は全例殆ど破壊さ れており,その頃集価からO原と思われるものの反 応原性は塩酸の場合大体鋳たれて居串がIsopropyl‑
alcohol.石炭酸 AetherのI者に著明な影響を慕って 居る.塩酸による場合も凝集塊所見等の点で温熱処
l
置に備及ばないものがある.
I
E就床の瓦春原性: ‑】….. 高 一
E抗原の反応原性の軒耐性限界は高夫3アの示す様 にI 3Hでも充分保持されている.然るに吸収に債 った術式Iに依る加熱慌雅菌(c, E原脱落処置菌) を反応度.に僅うと蓑3sの)鹿軒こ宗全に反応Lない.
二卿 ヰ′ 原
表 3T E抗原の反応原性耐性 反
応 原
血 清 稀 釈 倍 敬
⊂〉 ⊂〉 ⊂〉 ⊂〉 ⊂) ⊂〉 ⊂> ⊂〉 ⊂〉 ⊂)
寸 ∞ ヨ.詞 芯 謁 $52.品等
.†・■ 小I LD ⊂> o r< N
対 罪 Am二20(1〕生
A:壬里芋詣
〟 100日C
3H
1⊥+⊥ ‑ ‑ = ‑ 廿≠廿廿+十一十‑‑ ‑
≠ ≠廿+L+ 土
讃.供試血清: E因子血清. Am.20(1〕死菌免疫 血清(No.7〕を術式Ⅰ処置Am. 20〔Ⅰ〕で吸収 したもの. Eの他に少量りC抗体を含んで居る 従ってE抗原の反応原性ほJ術式Ⅰの加熱洗瓶で 消失するが100‑C 3H問加熱のみでほ消滅Lない ことになる∴即ちEl原を除去するためにほC抗原の 場合同様に機械的な脱韓操件が必要である.本稿で はP,操作が之に相当する.このことは次項との密接 な関係を示して居る.
E抗原Φ吸収度牲: ⊥
吸収術式Ⅰに依ってほ'但L此り際加熱処置時間 を100日C 3.5Hに延長してみても Am.20生菌が 400xを示す桓匿のC抗体が得られるに過ぎない (表5参照).術式肝による場合の2560xとは甚だ趣 きを異にするものである.虫にE原は低温から始め られる(60‑C一斗100‑C〕 3t‡加熱洗惟操作によって, 初めてその吸収原性を朱な5,ことが明である.従っ 七反応原性耐性と同様に,吸収原性耐性限界も脱離
.席 1. E抗原はC.抗原の内側に位置して, 3 種阻止原中最も強力な阻止性を示すも甲であ
る(F原の項下参照・).
E抗原は2560x CE国子血清円最高価とし てl相菌で2560×l∬相菌で640x)の被凝性 を示して居る.
2. E抗原の反応原性は, 100‑C3H処置 に際してもなお保持されて居る.
3. E抗原の反応原性は,術式Ⅰ処置,即 帥oC‑100‑C (大略40M) 100‑C (3H)加熱
並にPipette操作によJjて消失する.
・4. E抗原の吸収原性も同様にして除去さ れfる.
5. E抗原の免疫敵性は100‑C L5H処
こ一義38 一帯武肝処置吸収菌の反応原性 正
一応 w
血 清 稀 釈 倍 数
専毒害呂・蓋罵卦呂居
iH CM ITS ⊂〉
r1
対
照
Am.:20CT)壁
〟
〟
100C ‑
W*H
100‑C 3モ‡
A‑.20= )悪霊農
+⊥ ‑ ‑ 一 ‑ ‑ ‑.―
什廿≠・廿+⊥ 土 ‑ ‑
廿†十≠†十 +⊥ ‑ ‑ 一
誌.・供託血清:耳田子血清. A甲.2o‑c; 〕死菌免 疫血清〔No. 7〕を術式Ⅰ処置Am.20〔・Ⅰ)で吸;
収したもの.少量のC抗体を含んで居る..
処置の有無と術式の別に左右されるものでJ単なる 加熱処置に対しては100CC3.5H耐性と言うことが 出来る.
E抗原の免疫原性: ‑∧‑
表28 cから生菌死菌督免疫血清の示すE反応価は 夫夫2560x, 1280x‑2560xでJ E原の免疫原性 が100‑C 1.5H耐性であることを元Lて居る.耐性 限界ほ未だ検し得て居ない.
E抗原(抗体)と他の抗原(抗体)との関係: ‑・‑
報告lのC抗原虹関する同項目下に鞍てJ亦本報
Ⅰの〟 E原の阻止性:‑・‑d"項に於て既述Lた 通りである.筒表52参照.
Ⅰ相死菌による顕著なE抗体産生に就いてほ後日 追記'される.
"語
置に耐性を示して居る.
6. E因子血清は,術式Ⅰに基いて処置さ れたⅠ相菌供試によって志賀菌免疫血清から 得畠れる吸収血清を,東に大野菌で吸収する 際に分離される. E血清峠一般に1280‑2560
×を示‑して居る. .
7. E抗体は60‑CIH処畠によって殆ど, 72‑CIHに於て完全にその性能を喪失す ち.
8. E抗原は,志賀死菌免疫血清に対する 志賀Ⅰ相菌の阻止原現象に主役を漬するもの である.‑
9. E抗体で感作した志賀生菌ではJ阻止 原現象は,もはや表われて来なv*.これは試 験管凝集反応に於ても,試験的凝集反応に於
Shigella groupの抗原構造に関する研究 991 ても証明される.
10. E抗原の阻止性耐性は 80‑Cl.5H迄 の処櫨範囲では完全には破壊されないようで ある.文藻剤でも試みられたが, Aeth叫石 某酸では, E抗原のみならすF,0抗原迄破 壊されて凝集価が低下する様に思われる.
HClが適当であるが筒1000cl.5H処遣法に 及ぼないようである.
ll. E抗原の阻止性耐性は, F抗原抗体反 応を対象にした場合, 100‑C帥Mで消失す
ち.
12. E抗原の反応原性並にE抗体は比較的 高度の耐熱性を示すが,温熱の影響は既に 紬>CIHにして認められる.■亦阻止性菌(例 之 Am.20(I))の菌浮静液を70‑Cに加湿す ると液は粘調性を帯びて来る.
C・ F抗原に関する研究
.志賀首と西真首との抗原駒関連性:仙 a・志賀菌免疫血清〔No.8)並に西貢菌免疫血清 (No. 15〕中にJ共通する抗体が存在する〔表39,義 40参照〕.
表39 西貢生菌免疫血清(No.15〕に対する志 賀菌の凝集反応
反 応 原
血 清 稀 釈 倍 数 対 等琵琶呂tD
登罵罵ヨ冠雪 i‑(MLOヨ完備 Am‑20 (T〕
Am.20 (]〕
西 買 生
〟 100‑C
】)/望H
+ +⊥士 ‑ ‑ ‑ ‑ ‑ 一
廿≠≠ + ⊥ ‑ ‑ ‑ ‑ 一 廿≠榊柵柵≠廿+ ⊥ ‑ 1≠1廿≠≠1什廿 + 土 ‑ ‑
表40 志賀生菌免疫血清(No. 8〕に対す る酉買菌の凝集反応
皮 症 原:
血 清
⊂) ⊂〉 ⊂>
eq 寸 ∝)
稀 釈 倍 数 品 等 孟 宗 完
co co (M m TH r‑J <M LO
:ォサ:to I‑<
酉頁菌 生 100‑C 30M
対
潤 1+≠≠≠≠ 1⊥+ ⊥ ‑
≠≠廿≠+⊥ 士 ‑ ‑
b・志賀菌に放ける西貢菌共通部分ほ,表39から 分るようにJ志賀菌を生菌反応原とLた場合, 320× (A‑20 I)〕 ‑640x (Am.20(J))を示して
居る.
然るに1000C 30M加薬反応原を供試するとAm.20 (Ⅰ〕, Am.20CII〕何れも終末価が】280x 〔Am.20 (I ))‑2560x (Ain.20 (J)〕に道上昇する(表19参
照〕.加勲処置を100‑C 1.5‑3Hとしても,反応 塊などを考膚に入れると100‑C 30Mの場合担に著 明ではないが(反応原性の項参照〕同じ状態が認め
られる〔表42参照〕.̲
これほ此の共通抗原の外側に C, E 抗原があ って'共通抗原抗体反応に対する阻止原現象を示し ているた●めであるが表19J表42何れの場合も, Am. 20 C I ), Am. 20 (fl 〕問の共通原反応阻止j]に ほ著差は認められないのである.
c・更に表41に供試された血清は志賀Ⅰ, Ⅱ相両 菌を免疫原とした生菌免疫血清(No. 8ぅであるので, Am.20(Ⅰ〕, Am.20(丑)のC,E抗原の阻止性は 何れの場合も大体充分に不満性化されるものとみて 良い.従って表41は主として共通原の阻止所見と看 倣して大過はないものと考えられる〔蓑2A参照〕.
d・此の両菌症に共通な抗原,抗体をF抗原, F 抗体と命名する.
佃ia登Ejgygri郡⇒ czz
これは; F原脱落変異塾の存否も亦F原の脱落処 置法も未知であるのでJ現在の処不可能である.節
t
式Ⅱによっても脱落しない点から100‑C以上の高 熱処置或ほ化学剤処理或はその他による術式が今後 程々試みらるべきである.本稿でほF因子血清に代
えて西貢生菌免疫血清を供試した.
F抗体の耐性: 、〟、(
表13の所見から分る様に, 72‑C 60M加熱された 志賀菌免疫血清内でほ'西貢菌との共通反応は既に 認めらわない. F抗体は70‑C60M処置に耐えない
ものと解される.
F抗 原: 、{ノ小
a・表41, 42の実験によって,反応原性が100‑C 1.5‑3H耐性であることが分る.従ってC抗原とは 異なることも明である.表14のE因子血清中にはJ
992 中 原
F抗体が存在しないこと即ちE'下問の脱敵性差 から, E抗原と異なることも明らかである.文政収 節式Ⅰ, Ⅰによる時夫々C, E抗体が得られるがF 抗体ほ分離されないこと'並に表41に見られる様に F抗体を吸収しても筒E原反応ではない高価な反応 が認められる点から, F原ほ亦0鹿とも別個の抗原 であることが判るJ
b. F原は100‑C30M加熱反応原が供試された 表19所見からする'・とAm.20 ( T)に比してAm.20 川)が栴々高価な反応を示して居る・菌相聞に放 けるF原の量的娼係に就いては後述される・
c. c,E, F,O原間の位置的関係ほ既に記述さ れた処である.
F抗原Φ阻止性: 、′}ー
a.志賀菌免疫血清(No.8〕を西葛生菌で吸収し た血清内で志賀生菌はAm.20〔 Ⅰ〕.Am.20 〔Ⅷ)負 に明らかに阻止性を示して居る〔表41参照).
表41志賀菌F抗原の阻止性耐性 反
症 原
曲‑清 稀 釈 倍 数
⊂) ⊂〉 ⊂〕 ⊂) ⊂〉 ⊂〉 ⊂) ⊂) ⊂) 寸〔符 CO <N 一寸 CO くロ N ■寸 T( erj く丘 CM 00 rH CM r‑i OQ in ⊂⊃
⊂) 白O Tl<
⊂〉
I・・■ N
対 照 巳WJ拙!!! !! ォ:琶 ‑ ‑ ‑ l廿≠≠≠≠廿 +⊥ ‑ ‑ ‑
!! !!!:凹::; サ:明∵琶 ‑ ‑
≠≠≠≠≠廿+⊥土 ‑ ‑
≠≠≠≠≠廿サ+⊥(士 ) ‑ Alli.20( I 〕生
〟
〟
〟
〟
100‑C
5M 100()C IO知 100‑C 20M
IOOロC
30M 100‑C ク 1H
^ 100‑C ll/望H
¥rn.20<二町〕生 A/壬QO‑C
vaH
〟
100ロC
IH ク 圭冒冒:cH 西 頁 生 大 野 生
≠≠≠≠≠≠ササ⊥⊥
≠≠≠≠≠廿サ十+⊥
≠≠≠≠胡≠++ 一 ‑
‑Hf ‑ttf ‑Ht ‑Hl‑ W ‑Ht ‑ff lf + i 一件≠1≠≠≠≠廿廿+土
≠≠≠≠≠♯廿+⊥士
≠廿廿 ≠ + 一
読.供試血清:志賀生菌血清〔No.8〕を酉貢生菌 で現収した血清.茶表はF原の0反応阻止所見で ある. C,E阻せ性音別土中和されている.
表41に放て,両菌塾に環われたF原の0反応阻止 度は略々同程度で,乏ほ表19に於ける南棟F原の被 凝性の閑係と棺逆行した容である.この節係は表43
AのC原に就いても言い得る(表10参照).
西貢菌F原の阻止性に就いてほ後記する.
b.本抗原の阻止性の強さであるが,木頭に放てJ c. E, F督原の阻止性能を比較Lてみる.I
表4]に明らかな様に志賀血清(No. 8)を西青苗 で吸収してF抗体を除去すると上記両抹に著明な阻 止原現象が表われる.木坂収血清内にはC'E抗 体が含まれて居て C, E抗原の阻止告別ま大体中和 されて居る筈であるから〔表13参照〕此の場合の0 反応阻止力の源はF原でなければならない.そのF 原の京Lて居る阻止度は両株同程度であることは叙 上の通りである.
他方表40, 45から志賀生菌血清(No. 8〕内F抗体 は2560x相当量,志賀死菌血清〔No. 7)では640x 相当量と考えられる. No. 7血清内でAm. 20(I) の阻LE原甥象が陰性であることほ'この際C原性能 ほ陪在性で,亦E抗原性告別ま中和されるので(夫々
c,Eの項参照〕, 640x量F抗体によって本菌株の F原が中和されるか之に近い状態におかれることを 示すものである.従ってAm.20〔Ⅰ)よりも少量 であるAm.20CI〕のF原(表39, 46参照〕も亦中 和されるわけであるのに'血清No. 7内でAm.20
〔Ⅰ)に著調な阻Lヒ原現象が表われることは既述
〔表2参照〕の通りである.之からしても志賀菌自体 としての阻止性状を規定する抗原ほ'本稿供試の菌 株の範囲でほ, E原であることを知ることが出来る.
即表2 ,表41等に調われた阻止度の比較から想定す ると現在の供試株に於ける保有状態ではFに比して Eが遠かに強力である様に考えられる.
次にC, F原間の性鴇差ほ各表に表われる所見が 複雑なため,爾く簡単には断じ碍ないが'志賀生菌 血清(No. 8〕を夫夫大野生菌'西貢生菌で吸収した 場合の阻止原現象の強さを蓑43Aと表41の聞で比較 するとC原の阻止能を一応F原の上位にあらしめて
もよいように考えられる.
以上の様にして C, E, F問に阻止能力に関して 順位を附したのであるが'志賀菌抹としての阻止能 はC, E, F各原阻LE力の紐和の現われでなければ ならない.こ申事実は,供試血清から順次阻LE原対 応の抗体を除去するにつれて発現する阻止原現象の 増強によって証明される筈である.表2Aと表43B,
Shigella groupの抗原構造に関する研究 993 表42 志賀菌F抗原の反応原性耐性
皮 症 m
血 清 稀 釈 倍 数
⊂〕 ⊂) ⊂〉 ⊂) ⊂〉 ⊂) ⊂〉 ⊂〉 ⊂〉
寸 ∞ 巴 只 芯 謁」 a 品
TH. N in ⊂) r■
対
罪
Am.20(T)生++⊥土 ク壬曾ヲ:cH‑サ+エ士‑‑
ク10三uHC廿廿≠+⊥
Am.20(J)生≠廿廿+⊥
ク壬冒o‑c /‑2H廿‑‑サ+エ‑‑
ク100‑C
3H≠廿≠サ+土‑‑一
誌.供試血清:西頁生菌免疫血清〔No. 15〕.
表36D所見を比較することによって抗体漸滅と阻止 性増強の相関を認めることが出来る.黙し表43血清J 表36血清内抗体は夫々 E‑F‑O, E‑Oと考え
られるのに両者に認められる阻止所見には著差ほ認 められない.雌の問の機転に就いては未だ明にし得 て屠ないがJ F原の阻止力は故弱なためJ両例の先 験条件下ではFほEの性能下に隠在的な立場を搾つ て居るものと解して居る.
而してE原を以て志賀菌阻止性能の主体と看る時,
Ⅰ相菌(Am.20(I)〕 Ⅰ相菌〔Am.20〔Ⅰ)〕問の阻 止力差は両株のE因子血清内凝集価と平行して居る ことを知ることが出来る(表14,17,27, 28A, B〕.
此の関係ほ上記のC, F原の場合に見らわた関係と 表43 H 志賀生菌血清を大野生菌によって
吸収した血清に放ける家集反応 皮
伝 原
血 清 稀 釈 倍 数
⊂> ⊂) ⊂⊃ ⊂) ⊂〉 ⊂⊃ ⊂) ⊂⊃ ⊂) ⊂) Ln l=) ⊂) ⊂⊃ ⊂) ⊂) ⊂〕 ⊂) ⊂〉 ⊂) rH C3 寸 CO くD N 寸 oo to
■・■ n くロ 03 in rH <M
Am.20(I〕生
100‑Cli/望H
Am.20(∬〕生 100‑Cli/BH 大野歯
(府中株)隻 西買菌
〔No.18;坐
≠≠1廿1≠1廿44‑
≠1廿1廿≠≠≠≠・什+⊥
uiKiBiiKiliiBiiS印ユニ‑
!!!ォ!! !!!虻
i!!Mサiiォiiサ!サa四ユ ニ‑‑
対
照
註.供試血清 Am.20(∬‑+Ⅰ〕生菌血清(No.8) (演義は表15に誤植があったのでその部を訂正 再録したものである).
ほ一致しないものである.此の原EBはまだ明にL得 て居ない.
c・本抗原の阻止性耐性であるが100‑C IOMに して半減, 60Mで完滅するものと考えられる.表41 に見られる通りである.
表43 B 志賀死菌血清を大野生菌によって 吸収Lた血清に放ける凝集反応 皮
応 原
血 清 遠 雷 完
rH CO
柿 釈 倍 数 慕看吊等 誌
<N ID rH <N 寸
「■ N Ln ⊂⊃ t=〉
TI N
os
対 照 Am.20(1〕生 ++士 ‑ 一‑ ‑ ‑ ‑
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Am.20(n〕生 珊≠≠廿+⊥土‑‑ ‑
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大 野. 生
1+†十1+ 寸⊥+ ⊥土 ‑ ‑ 一
誌.供試血清: Arn.20〔I[)死菌血清(No.7〕.
F抗原の五庵原性: }、ハ′
a・一般に共通抗原の或種の性状が菌瞳或は菌株 別によって異なる場合があることほ経験する処であ るがJ F抗原の反応原性に就いても西富菌の場合が 弱い耐性を示Lて居る.表42並に表44の比較に明な 処である.
b・西京菌免疫血清を用いて志賀菌F原の耐性を 検するとJ表42から100‑C3H耐性であることが判 る.此の際生菌価が低いのは C,E原による阻止 原現象に由来するものである.
c・之に対して志賀生菌免疫血清内で親察された 表44 西京菌F抗原の反応原性耐性 反
症 原
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誌.供試血清:志賀生菌免疫血清〔No. 8).
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