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音 楽 科 自分の音楽表現にする

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Academic year: 2021

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音 楽 科 自分の音楽表現にする

子どものまわりには、さまざまな音や音楽があふれている。学校や家庭、地域において音や音楽にふ れ、音楽体験を積み重ねている子どもには、音楽に対する感じ方や考え方が育まれている。子どもの音 楽表現への思いや意図は、その子の音楽に対する感じ方や考え方から生み出される。思いや意図を音楽 で表そうとする際に、教材の本質(音楽に表そうとする際に目を向けていく楽曲の構成やテーマなど)

にふれ、 音楽を形づくっている要素(強弱、速度、音色、音のつながり、音の重なりなど) で照ら し合わせて表現していった時、その子の表している音楽は自分の音楽表現となる。

音楽事象に出会った子どもは、その音楽に含まれるリズム、旋律、ハーモニーなどから、激しさ、明 るさ、美しさなどを味わい、その音楽に浸りたいと感じていく。そして「歌いたい」「奏でたい」とい う思いを生み出す。声に出してみたり、感覚的に音を鳴らしてみたり、楽譜通りに音を出したりする中 で、子どもは躍動的なリズムや軽快な旋律、響き合うハーモニーなど、その音楽のもっ激しさ、明るさ、

美しきなどをさらに味わう。教材の本質にふれることで、子どもはその音楽にさらに浸りたいと感じる。

そして、子どもの「歌いたい」「奏でたい」という思いが強まると、その子の思いは「こうして歌いた い」「あんな演奏をしたい」など意図の加わったものとなる。子どもは、自分の意図を音楽で表そうと 自ら歌ったり音の出るものを試しに鳴らしたりしようとする。

子どもは、自分の意図を音楽に表そうとするが、表している音楽が自分の意図したものになっていな いのではないかと感じていく。自分の意図と表している音楽とがぴったり重ならないことに、子どもは 違和感をもち始めるのだ。子どもは、気になる違和感を小さくしようと 音楽を形づくっている要素

に照らし合わせ、表している音楽を自分の意図に近づけていこうと模索し始める。さまざまな 音楽を 形づくっている要素 で照らし合わせていくうちに、自分の意図が音楽に表せてきたと感じ、自分の意 図と 音楽を形づくっている要素 との照らし合わせがより具体的になっていく子がいる。自分の意図 を音楽に表すために 音楽を形づくっている要素 にどのように照らし合わせていったらいいのか迷い、

悩む子もいる。「楽譜通りに演奏したい」「みんなと合わせたい」という思いが強いために、自分の意図 を音楽に表すことにためらう子もいる。表している音楽が自分の意図したものになっていないと違和感 をもち続ける子どもは、自分の意図を音楽に表していこうと 音楽を形づくっている要素 への照らし 合わせを模索し続ける。その過程で、子どもは友達の表している音楽とのちがいを感じ、 音楽を形づ

くっている要素 にどのように照らし合わせればいいのか考えていく。

教師は、そんな子どもに、自分の意図を見っめていけるような関わりをする。子どもは、考えた自分 の意図が本当に音楽で表せているのか、今の表している音楽を見っめ直す。そして 音楽を形づくって いる要素 への照らし合わせ方を見直していく。自分の意図を音楽に表していきたいと考える子どもは、

改めて教材の本質に目を向ける。そして、自分の意図の実現に関連すると考えた 音楽を形づくってい る要素 でより具体的に照らし合わせたり、自分の意図の実現に関連しないと思われる 音楽を形づくっ ている要素 で照らし合わせたりする。自分の意図と表している音楽とを強く結びっけようと 音楽を 形づくっている要素 で照らし合わせていく中で、子どもは表現の幅の広さを実感したり新たな表現の 仕方を味わったりする。自分の意図の実現につながる 音楽を形づくっている要素 を見出し、自分の 思いや意図を込めて音楽で表していった時、子どもは表している音楽が自分の音楽表現になってきたこ とを実感する。自分の意図を音楽に表す喜びを味わった子どもは、さらに音楽に浸りたいと感じていく。

子どもの「歌いたい」「奏でたい」という思いも一段と強まっていく。

このように、自分の意図と表している音楽とを強く結びっけようと 音楽を形づくっている要素 で 照らし合わせて表現することで、その子の表している音楽は自分の音楽表現となる。こうして自分の音 楽表現にすることが音楽科における学びであり、その子の音楽に関する感じ方や考え方はより強く発揮

される。

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