神 奈川大学総合理学研究所 共同研究 プロジ ェク ト報告書
(平成9年 度}
(1)研 究 テ ー マ
K.14族 ヘ テ ロ原 子 化 合 物 の 生 理 活 性 と構 造 の 相 関 テ ー マ 区 分3)そ の 他
(2)代 表 者名
竹 内 敬 人(理 学 部化学 科教授)
(3)研 究プ ロジ ェク トメ ンバ..r.
田 中 克己(神 奈川大学総合研究所客員研究 員) 田 中 恵子(杏 林大学衛生学部)
(4)成 果の 概要
有 機 ゲル マニ ウム化合 物には免疫賦活性 な どの得意な生理作用 を示 す もの があ る。
しか し、それ らの活 性が構造 とどの ように相 関 して いるかにつ いては、まだほ とん ど 分 か っていな い。その理 由の一つは、知 られ ている有機 ゲル マニウム化合物 の数 が少 な く、また、 ゲル マニ ウム化合物 と気質 との相互作用の本性 が不明 だか らであ る.
我 々は最近 、ひ も状構造(A)を 持 ち、ホ ス トとして有望 と考 えられ る有機 化合物 を合 成紙 、その 構造 を検討 した ところ、予期 した よ うなひ も状構造では な く、ゲル マニ ウ
ム原子 が5価 となった、いわ ゆ る高 配位構造(B)を とって いる ことを確認 した.
この種の 高配位構 造は、有機ゲルマニ ウム化合物の生理作用の発 言に重要 な意味 を 持つ もの と考 え られ 、今後 さ らに検討 を続 ける予定 であ る。
t‑Bu‑Ge(SCHCOON)t‑Bu‐GefOH23
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(A》 (B)
(5)予 算の 執行
本研 究 の鍵 とな る有機 ゲル マニ ウム化 合物の原 料 とな るテ トラ クロ ロゲ ル マ ン を 30万 円購入 し、その他 に6万 円程度の カラーブ リンター を購入 した.後 は消 耗品 で ある。
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