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ごみ処理 の広域化 に関す る一考察
一 東京都 国立市 を事 例 として一
松 本 安 生
1.は じ め に
1970年 代 よ り欧州 では ごみの焼却 処理 にお いて発 生す るダ イオキ シ ン 類 が 問題 視 され 、1980年 代 よ り多 くの国で規 制が進 め られ た。 日本 で も ごみ焼 却炉 か らの ダイオキ シ ン発 生が 確認 され たが、 当時の厚生省 は ごみ 焼却 炉か らの ダイオキシ ン発生 量 は許容範 囲内で ある と し、それ までの焼 却処 理 を重 視 した廃 棄物政策 を継 続 した。 その結果 、焼却 炉の建 設が全 国
各地 で進 め られ た。
しか し、1990年 代 に入 る と欧 州 にお け る ダ イオキ シ ン規 制 の 強化 や 、 テ レビ朝 日に よる埼 玉県所沢 市の ダイオキ シ ン汚染 の報道 な どを きっか け に、 日本で もごみ焼 却炉 か らの ダイオキ シ ン発生が 問題視 され る ようにな
り、本格 的 な規制 が始 まった1)。
こう したなかで、 家庭 や事業所 な どのか らの廃棄物(一 般廃棄物)の 処 理 を行 って いる地 方 自治体 におい ては、 ダイオキ シ ンに汚染 された過去 の 焼 却灰 を埋 め立 てた最終処分場 に、 遮水 シー トの整備 や排 水処理 な どの汚 染拡 大 防止の ための対応 が求 め られた。 また、焼却炉 にお いては、 ダイオ キ シ ンの発生 量 を減 少 させ るた めに、800度 以 上 での高温 に よる焼却 と、
高温 を維 持す るた めの24時 間連続運転 な どが必 要 とされた。 これ らの対
応 を求め られた地方 自治体 で は多額 な設備 投 資 を軽 減す るために、 これ ま で の 自区内処理 の原則 を見直 し、 ごみ処 理の広域化へ と転換 してい る とこ ろ も多 い。
東 京都多摩地域 の一つ で ある国立市 におい て も、す でに1980年 よ り東 京都三 多摩地域 廃棄物広 域処分組 合 に加入 し、西多摩郡 日の出町 にあ る広 域 処分 場 に不燃 ごみや焼 却灰 な どの埋 め立 て処分 を行 って きた。 さ らに、
1999年3月 には市の清掃 工場 が老朽 化 に よ り閉鎖 され た ことを機 に、 隣 接 す る稲城市 です でに稼動 を していた多摩 川衛 生組 合の清掃 工場 に可燃 ご
み を持 ち込 み、広域 的な焼 却処理 に加 わる ことと した。
この ように、 国立市 にお け るごみ処理 は、不燃 ごみ な どの一部 の ごみの 中間処理 を除 き、市 内で発生 す る ごみの多 くが市外 で焼却処理 され、埋 め 立 て処分 される とい う、典 型 的な広域化 に転換 した。 しか し、 こう した広 域化 が 国立 市 の 廃棄 物政 策 に どの よ うな影 響 を与 えて い るのか につ い て
は、 これ まで十分 に明 らか にされ てい ない。
そ こで本研 究 は、 国立市 を事 例 として、 ごみ処理 の広域化 が地 方 自治体 の廃 棄 物政 策 に与 え る影 響 につ いて明 らか にす る こ とを 目的 と して 行 っ た。 まず、 第2章 では、 国立 市 にお け る ごみ処理 体系 の現状 とこれ まで の経 緯 につ いて述べ る。次 に、第3章 で は、 ごみ量 や資源 化量 な どの デ ー タを分析 し、 国立市 にお け るごみ処理 の特徴 を明 らか にす る。以上 の結 果 を もとに、第4章 で は ごみ処理 の広域 化 が 国立 市 の ごみ処理 に与 えた 影響 につ いて考察 を行 う。
なお、本研 究 で扱 う 「ごみ処理」 とは特 に断 りの ないか ぎ り、地方 自治 体 が扱 う一般 廃棄物 の うち 「ごみ」の処理 であ り、一般 廃棄物 と して分類
されて いる 「し尿」 や産業廃棄物 につ いては除外 して い る。
ごみ 処 理 の広 域 化 に 関 す る一 考 察81
2.国 立 市 に お け る ご み 処 理 の 概 要2)
2‑‑1国 立 市 の 概 要
国 立 市 は東 京 都 の 南 西 部 に位 置 し、 府 中 市 、 立 川 市 、 国 分 寺 市 に接 し、
南 は 多 摩 川 を挟 んで 日野市 と接 して い る。 市 の北 部 にJR中 央 線 が 、 中央 部 に はJR南 武 線 が 横 断 し、 都 心 か ら26kmと い う交 通 の便 の よい 都 市 で あ る。 また 、 市 内 に は̲̲̲.橋大 学 な どが 立 地 し、JR国 立 駅 前 周 辺 は民 間 デ ィベ ロ ッパ ー に よる学 園 都 市 を 目指 した計 画 的 な街 並 み整 備 が 行 われ る な ど、 良 好 な住 環 境 を有 した 都 市 とい え る。
国 立 市 の 入 口 は1970年 代 後 半 以 降、65000人 程 度 で推 移 して きた が 、 1990年 代 後 半 に入 る と市外 か らの転 入 者 が 急 増 し、 平 成15年 現 在 、 お よ そ73000人 とな っ て い る(図1)。90年 代 後 半 にお け る急 激 な 人 口 の増 加 とそ れ に伴 う ごみ 量 の増 加 が 、 国 立 市 にお け る ごみ 処 理 政 策 見 直 しの一 つ の大 きな要 因 に な っ て い る。
7s,000
74,000
72,000
70,000
・:111
66,000
64,000
62,000
60,000
(人)
5
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圃 譜 圃 ザ ⑧ 轡 紳 鋤 紳 紳 圃 ず 岬 絆 緯 認 紳 厨
図.1国 立 市 にお け る人 ロ の 推移
2‑2国 立 市 に お け る ご み 処 理 の 現 状
国 立 市 に お け る家 庭 か らの ごみ は、1)可 燃 ご み 、2)不 燃 ごみ 、3)プ ラス チ ッ ク類 、4)可 燃 系 資 源 物(新 聞 、 雑 誌 、 ダ ンボ ー ル 、 牛乳 パ ッ ク、
そ の 他 の 紙 、 古 布)、5)不 燃 系 資源 物(ビ ン ・カ ン ・ペ ッ トボ トル、 ス プ レー 缶 等)、6)有 害 ごみ(乾 電 池 、 体 温 計 、 蛍 光 管 等)の6種 類 が ス テ ー シ ョン収 集 方 式 に よ り、 週1回(可 燃 ご み の み週2回)の 収 集 が 行 わ れ て い る 。 また 、7)白 色 トレイ及 び 有 害 ごみ につ い て は ス ー パ ー 、 商 店 な どで の 拠 点 回 収 も行 わ れ て い る 。 さ ら に、8)粗 大 ごみ 、9)勢 定 枝 に つ い て は住 民 か らの 申 し込 み に よ り、個 別 に収 集 を行 っ て い る。 なお 、 こ れ らの収 集 は主 と して 市 の 委 託 業 者 が 行 っ て い る。
一 方 、 オ フ ィス な どの事 業 所 か ら排 出 され る事 業 系 ご み につ い て は、1) 可 燃 ご み 、2)不 燃 ご み 、3)資 源 物 の3種 類 を対 象 に 委 託 業 者 が 収 集 し て い る ほ か 、 事 業 者 の 直 接 搬 入 に よる持 込 み ごみ も受 け付 け て い る。
収 集 あ る い は 直接 搬 入 され た これ らの ご み の うち、可 燃 ご み につ い て は、
多 摩 川 衛 生 組 合 の 「ク リー ンセ ン タ ー 多 摩 川 」(焼 却 工 場)で 焼 却 処 理 さ れ て い る。 この 焼 却 工場 で は 、 焼 却 に よ っ て発 生 す る廃 熱 に よ り発 電 を行 って い る ほか 、 近 隣 の 病 院 に温 水 の供 給 な ど を行 っ て い る。 また 、 焼 却 処 理 後 の焼 却 灰 は ス ラ グ と して 資 源 化 され 、 最 終 的 に 残 っ た飛 灰 の み が 、 東 京 三 多 摩 地 域 廃 棄 物 広 域 処 分 組 合 の ニ ツ塚 廃 棄 物 広 域 処 分 場 に持 ち 込 ま れ 、埋 め立 て 処 分 され て い る。
不 燃 ごみ 、 プ ラ ス チ ック類 、 可燃 系 及 び 不 燃 系 資源 物 につ い て は、 国立 市 の 「環 境 セ ン ター 」 に持ち 込 まれ、 鉄 、 ア ル ミ、 カ レ ッ ト、生 ビ ンな ど の 資 源 物 が 選 別 回収 され て い る。 残 りの う ち、 一 部 の 可燃 系 の ごみ につ い て は、 前 述 の焼 却 工 場 に運 ば れ 、 焼 却 処 理 され て い るが 、 多 くは破 砕 処 理 に よ り減 容 化 され た の ち に、広 域 処 分 にて埋 め 立 て処 分 され て い る。な お 、 プ ラ ス チ ック類 に つ い て は、 破 砕 処 理 な どに よ り減 容 化 され た の ち、焼 却
ご み処 理 の 広 域化 に関 す る 一考 察 $3
表1国 立市 にお ける主 なごみの収 集 ・処理 ・処分の流 れ
収集 中間処理 最終処分
可燃ごみ 委託 多 摩 川 衛 生 組 合 「ク リー ン 飛 灰 東京都三多摩地域廃棄物広
セ ン タ ー 多 摩 川 」 域処分組合 「ニツ塚廃棄物
広域処分場」
ス ラ グ 資源化
不燃ごみ 委託 国 立市 「環 境 セ ン ター」 不 燃 「ニ ッ塚 廃 棄 物 広 域 処 分 場 」
↓(可 燃) 資 源 選 別 ・回 収 → 資 源 化
多 摩川 衛生 組 合 「ク リー ン 飛 灰 「ニ ツ塚 廃 棄 物 広 域 処 分 場 」 セ ン タ ー 多 摩 川 」
プ ラ ス チ ッ ク 類 委託 国 立市 「環 境 セ ン ター」
↓(減 容 化)
多 摩 川 衛 生 組 合 「ク リー ン 飛 灰 「ニ ツ塚 廃 棄物 広域 処 分場 」 セ ン タ ー 多 摩 川 」
資源物 委託 国 立市 「環 境 セ ン ター 」 資 源 選 別 ・回収 → 資源 化 粗大 ごみ 委託 国 立 市 「リ サ イ ク ル セ ン タ 有 価 修 理 ・販 売
一 」
国 立市 「環 境 セ ン ター 」 不 燃 「ニ ツ塚 廃 棄物 広域 処 分 場 」
↓(可 燃) 資 源 選 別 ・回収 → 資 源 化
多 摩 川 衛 生 組 合 「ク リー ン 飛 灰 「ニ ッ塚 廃 棄 物 広域 処 分 場 」 セ ン タ ー 多 摩 川
工場 に運 ばれ焼 却処理 されてい る(表1)。
収 集 され た粗 大 ごみ につ いて は、 まだ使 え る家具 と 自転 車 の み は市 の
「リサ イ クルセ ン ター」 で修 理 された 後 に、販 売 されて い るが 、 多 くは、
市 の 「環境 セ ンター」 で破砕 され、鉄 な どの資源 回収が 行 われた後 に、焼 却工場 に運 ばれ、焼却 処理 されてい る。
有害 ごみ につ いて は、市 の 「環境 セ ンター」 にて一 時保 管 した後、北 海 道 にあ る野村興産(株)の イ トムカ鉱業所 に持 ち込 まれ、処理 されてい る。
なお、 これ ら以外 に新 聞 ・雑誌 な どの古紙 や ビン類 が 自治会、子供 会 な どが 中心 となって行 う集 団回収 に よって回収 され、 資源化 されてい る。 こ れ らの集 団 回収 に対 して、国立市 では1kg当 り9円(ビ ン類 は7円)の 奨励 金 を実績 に応 じて、 実施 団体 に交 付 している。 また、集 団 回収 に協 力 す る回収 業者 に対 して も1kg当 り3円 の奨励 金 を交付 して いる。
2‑3国 立 市 にお け るごみ処 理 の 経緯
国立 市 にお け る現 在 の ごみ処理 の体 系 は どの よ うに形 成 され て きた の か。次 に、 国立 市 にお け るごみ処理政 策の経緯 につ い て述べ る(表2)。
国立市 にお け る最 初 の ごみ処理 が始 まったのが、1957年 の リヤ カーに よる生 ごみ を中心 と した ごみ収集の 開始 であ った。 それ まで家庭 で 自家処 理 され て きた生 ごみが都 市化 の進展 に よ り、物理 的 に もまた衛生 的 な観点 か らも処理 が困難 になったため、市が収集 し、畜産 産業 に還元 され るこ と となった。 しか し、畜 産還元 もす ぐに限界 とな り、1960年 か らは衛生組 合 での広域 的 な焼 却処理 が始 まってい る。
そ の後 も、高度経 済成長 を通 じて、 プ ラスチ ックごみ な どを中心 と して ごみ量 は増 大 し続 けた。 これ に対応 す るた め、1965年 か らは不燃 ごみの 収 集が 開始 され、1974年 に は、市 内 に清掃 工場 が完 成 し、本格 的 な焼却 処理 が始 まってい る。一方 、1980年 に東 京都 三多摩地 域廃 棄物広域 処分 組 合が発足 し、 最終処分(埋 立)に お ける多摩 地域 で の広域 化が始 まって
い る。
一方で、増 え続 け るごみ量 に対 して、 ごみの減量 や リサ イクルへ の取 り 組 み は、1990年 ごろか ら本格化 した。1989年 に市 の環境 セ ンターが完成
し、粗 大 ごみ の破 砕 、選別 な どが行 われ る よ うにな った。 また、1990年 には1980年 か ら行 わ れて い た集 団 回収 へ の奨励 金が 引 き上 げ られ た ほ か、0部 地域 で の ビ ン ・カ ン分 別収集が実 験的 に開始 され た。 さ らに、牛 乳 パ ックの回収 な ども始 まってい る。 そ こには、市民 の高い意識 や地 域 に おけ る 自主 的 な実践活動 な どが背景 となってい る。
1993年 に は、市 の リサ イ クル セ ン ターが完 成 し、粗 大 ごみ の なか で も まだ使 える家 具 や 自転 車 な どを修理 し、販売 す る事 業 が始 まった。 また、
市 内全域で資源物 の分 別回収 が始 まった ほか、ペ ッ トボ トルの分別 回収 も 開始 され て い る。 これ らは、 国 が 定 め る容 器 包 装 リサ イ クル法 の制 定
ごみ 処 理 の広 域 化 に 関す る 一 考 察
表2国 立市 における ごみ処理 の経緯
1989 1990 1992 1993
1997 1998 1999
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リ ヤ カ ー に よ る市 の 回収 が 始 ま る(生 ごみ 回収 → 畜 産還 元)。
衛 生 組 合 で の焼 却 処 理 が始 まる。
不 燃 ごみ の分 別 回 収 を 開始 。
市 内 に清 掃 工 場 が 完 成 。 → 本 格 的 な焼 却 処 理 が 始 ま る。
東 京 都 三 多 摩 地域 廃 棄 物 広 域 処 分 組 合 が 発 足 。 集 団 回収 へ の奨 励 金 制 度 を開 始 。
環 境 セ ンタ ー が完 成 。 →粗 大 ごみ の破 砕 処理 が 始 ま る。
集 団 回収 へ の 奨 励 金 を引 き上 げ。
資 源 物 の 分 別 回収 を一 部 地域 で 始 め る。
資 源 物 の 分 別 回収 を全市 的 に 開 始 。 ペ ッ トボ トルの 分 別 回収 が 始 ま る。
資 源物 の 分 別 回収 を、 可 燃 系 と不 燃 系 に細 分 化 。 事 業 系 ごみ の 全 量 有 料 化 ・粗 大 ごみ の 品 目別 有 料 化。
市 内 の清 掃 工 場 を閉 鎖 。 多 摩 川衛 生組 合 に加 入 。
分 別 回収 の 一 部 変 更(プ ラス チ ッ ク類 の 焼 却 処 理 な ど) 勢 定 枝 ・落 葉 の 資 源 化 を 開始 。
家 庭 ごみ の 有 料 化 を検 討 中。
(1995年)に 先 立 つ 、 先 進 的 な試 み で あ っ た。 資 源 物 の分 別 回収 は、1997 年 に は 、 可 燃 系 資 源 物 と不 燃 系 資 源 物 の2種 類 に細 分 化 され 、 さ らに 多
くの種 類 が 回収 され る よ う に な って い る。
こ う した な か で 、1998年 に これ まで の 清 掃 工 場 が 老 朽 化 に よ る閉 鎖 さ れ た た め 、1999年 か らは 、 多 摩 川 衛 生 組 合(構 成 市:狛 江 市 、 稲 城 市 、 府 中 市 、 国 立 市)に 加 わ り、 稲 城 市 に あ る 「ク リー ン セ ン ター 多 摩 川 」 (焼 却 工 場)で 、 焼 却 処 理 を行 う こ と とな っ た。 こ う して 国 立 市 の ごみ 処 理 は、 中 間処 理 にお い て も広 域 化 が 始 まっ た。
2000年 に は 、 分 別 収 集 を一 部 見 直 し、 そ れ まで埋 め 立 て て きた プ ラ ス チ ッ ク類 を焼 却 処 理 とす る変 更 が 行 わ れ た 。 さ らに、2003年 か らは 、 勢 定 枝 や 落 ち葉 を回収 し、 資源 化 す る取 り組 み も始 まっ て い る。
な お 、 国立 市 にお け る ごみ 有 料 化 につ い て は 、 清 掃 工 場 の切 り替 え を機
に、1998年 か ら事業 系 ごみの全 面有料化 や粗 大 ごみの 品 目別有料化 が実 施 され、現在 は、家庭 ごみの有料化 が検討 されてい る。
以上 の とお り、 国立市 で は、最 終処分 につ いては1980年 か ら、中 間処 理 につ いて は、1999年 か ら広域 的 な処理 ・処分 が行 われ てい る。 こ うし た ごみ処理 の広域化 が、 国立市 の ごみ処理政 策 に与 えた影響 として は次 の 2つ の 点が考 え られ る。
1)資 源化へ の取 り組 み:国 立 市で は、周 辺市 町村 よ りも早 くか ら資源物 の分別 回収 へ の取 り組 みが 始 まってい る。特 に、ペ ッ トボ トルの分別 回収 は全 国的 に も先進 的 な取 り組 み として始 まっている。現在 で も可 燃 系 資源 物 と不燃 系資源物 として、多 くの品 目を資源 回収 してい る点 で特徴 的で あ る。 こう した資源化へ の熱心 な取 り組 みの背景 には、多 摩地域 で広域 的 な最終処分(埋 立)を 行 って いる 日の出町最終処 分場 をめ ぐる汚染 や新 た な処分場増 設 に対 す る反対運動 な どが ある と考 え られ る。最終 処分場 を市 内 に持 たず に、他の地域 に依存 してい る国立 市 では、少 しで も最 終処分量(埋 立量)を 減 らす 努力が求 め られ たの
であ る。
2)プ ラスチ ック類 の焼 却処理:国 立市 では、 ダイオキシ ン規制へ の対応 か ら、 プ ラスチ ック類 を分 別 回収 し、市 内の施設 で破砕 ・減容化 した の ち広域処 分場 に埋 め立 て処分 していたが、現在 は可燃 ごみ とと もに 焼 却処理 されてい る。 この背景 には、広域処 分場 へ の持 ち込み量 が国 立市へ の配分量 を大 き く超 えていた こ とや、新た に加入 した多 摩川衛 生組合 の焼 却工場 で は プラスチ ック類 も焼却 処理 が可 能で あ り、焼 却 に よ り発生す る熱で発電 を行 う熱 回収 な ども行 われてい たため と考 え られる。 なお、 プラスチ ック類 の多 くを占め る容器 包装 につ いて は現 在、容 器包装 リサ イクル法 に基 づ き、 自治体 が分 別回収 し、事 業者の 責任 で再商 品化す る こ ととされてい るが 、 国立市 で はこれ らの容器包
ごみ 処 理 の 広 域 化 に 関す る 一考 察87
装 プ ラス チ ック も含 め て 、 全 量 が焼 却 処 理 され て い る。
3.国 立 市 にお け るご み 処理 の 特 徴
ここで は、 ごみ処理 の広域化 とそれ に伴 う政策変更が 及 ぼす影響 を考察 す るため に、国立市 の ごみ量や 資源化量 な どのデー タを もとに分析 を行 い、
国立 市 にお け るごみ処理 の特 徴 を明 らか にす る。分析 は、1)一 般廃棄 物 処理 基本計 画 に掲 げ られた 目標 数値 の達成状 況 、2)多 摩 地域 の他 の市 町 村 との比 較 、3)国 立 市 にお け るごみ量 の推 移 、 とい う3つ の視点 か ら行
った。以 下 では、その分析 結果 につ いて述べ る。
3‑1基 本 計 画 の 目標 達 成 状 況
国 立 市 で は、1998年3月 に策 定 され た 「国立 市 一 般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 」3》(以下 、 基 本 計 画)に お い て、 ごみ 資 源 化 率 の 目標 数 値 を、2002年
度 まで に23%、2007年 度 まで に26%、2012年 度 まで に30%、 と して い る。 な お 、 こ こで は 、 資 源 化 率 の 定 義 は、 式(1)の 通 りと して い る。
RR=(GR+SR+AR)/TWx100式(1) RR:資 源 化 率
GR:集 団 回収 回収 量 SR:資 源 物 収 集 量 AR:収 集 後 資 源 化 量
TW:総 排 出量(=総 ご み量+集 団 回収 回収 量)
また、 これ を達成す るための具体 的 な排 出抑 制 ・資源化計 画 として、生 ごみ処理 機の普及や 分別収集 の推 進、事業系 ごみの責任意 識 を高 める施策 な どが掲 げ られ てい るが、 これ らに関連 す る数値 目標 と して、 表3の 通
り、1)家 庭 用生 ごみ処 理機 の普 及台 数 、2)不 燃 ごみへ の ビ ン ・カ ン回 収率 、3)容 器 包装 の回収 量 、4)事 業系 ごみの排 出抑 制率 、の4つ が定 め られてい る。
ここで は、 これ らの数値 目標 に対 す る達成状 況か ら、 国立 市 にお ける廃 棄 物 行 政 の特 徴 につ い て分 析 を行 っ た。 なお 、 短 期 計 画 の 目標 年 度が 2002年 度 であ るため、 ここで は、主 と して2002年 度実績値 を もとに、計 画 目標 の達成状 況 を分析 した。
まず、 基本 計画 で掲 げ られ た ごみ資源 化率 につ いて み てみ る と、2002 年度 にお ける実績 は31%を 達成 し、2002年 度の 目標 数値 であ る23%を 大 きく上 回 り、2012年 度 目標 数値 であ る30%を もす で に上 回ってい る。
ただ し、 資源 化率 は2000年 度 の34%を ピー クにそれ以 降 は低下 傾向 に あ り、資源化率 向上の ための施策が求 め られ ている。
次 に、表3に 掲 げ られた個 別施 策の 目標 数値 の達成状 況 につ いてみ てみ る。 家庭 用生 ごみ処 理機 につ いて は、2002年 度にお け る 目標 普及 台数が
表3基 本計画 にお ける数値 目標 と実績値 の比較
項 目 数値目標 実績値
資源化率 23 31%
家庭用生 ごみ処理機の普及台数 200台 170台 不 燃 ごみへ の ビ ン回収 率 80% fig
不 燃 ごみへ の カ ン回収 率 50 一
容 器 包 装 回 収量
鉄製容器包装 llfi2t 172t ア ル ミ製 容 器 包 装 lfi6t 137t 無 色 ガ ラ ス製 容 器 包 装 521t 334t 茶 色 ガ ラ ス製 容 器 包 装 199t 125t そ の他 ガ ラ ス製 容 器 包 装 164t 151t
紙製容器包装 30t 21t
ペ ッ トボ トル 294t 199t
事業系 ごみ抑制率 25%減 go%増 (注1)不 燃 ご み へ の カ ン回収 率 は不 明 の た め 除 外 。 (注2)数 値 目標 及 び 実 績 値 は 原 則 的 に平 成14年 度 の 値 。 (注3)容 器 包装 回収 量 の 数 値 目標 は平 成13年 度 の 目標 数 値 。 (注4)事 業 系 ごみ抑 制 率 実 績 値 は平 成8年 度 に対 す る増 減 率 。
ごみ 処 理 の広 域 化 に 関 す る一 考察8g
200世 帯 で あ っ た の に対 して、2002年 度 まで の購 入 費助 成 の 累 計 台 数 が 170台 と 目標 達 成 に は至 っ て い な い。
ま た 、 ビ ン ・カ ン 目標 回 収 率[回 収 率=1‑(不 燃 ご み 中 の ビ ン混 入 量/ビ ン資 源 化 量)]は2002年 度 目標(ビ ン)が80%で あ る の に対 し、
2002年 度 の 不 燃 ごみ 組 成 分 析 にお け る生 ビ ン及 び カ レ ッ トの 比 率 か ら推 定 した 実 績 値 は約69%で あ っ た。 なお 、 カ ンにつ い て の 実 績 は 、 現 在 の 統 計 デ ー タで は推 計 で きな い た め こ こ で は 除外 す る。
一 方、 容 器 包 装 回収 量 の2002年 度 実績 値 は、 …鉄製 容 器 包 装172t、 ア ル ミ製 容 器 包 装i137t、 無 色 ガ ラス 製 容 器334t、 茶 色 ガ ラ ス製 容 器 包 装125 t、 そ の 他 ガ ラ ス製 容 器 包 装i151t、 紙 製 容 器 包 装21t、PET製 容 器 包 装
199tと い ず れ も2002年 度 の 目標 回収 量 を下 回 っ て い る 。 と りわ け、 鉄 製容 器 包 装 で は、 目標 回収 量 の15%と 低 い 水 準 に と どま っ て い る。
最 後 に、 事 業 系 ごみ の 目標 排 出抑 制 率 は2002年 度 に25%と 定 め られ て い る。 この 目標 排 出 抑 制 率 の 定 義 が 基 本 計 画 書 で は 不 明 確 で あ る が 、 1996年 度 に お け る事 業系 ごみ 収 集 量(持 込 量)が 、2,853tで あ っ た の に 対 して 、2002年 度 は5,430tと ほ ぼ倍 増(90%増)し て い る。 た だ し、
増 加 の大 きな 原 因 は1998年 度 よ り事 業 系 ごみ の 分 別 回収 が 始 ま り、事 業 系 ご み の 分 別 の徹 底 が 進 ん だ た め と考 え られ る。
これ らの こ とか ら、 基 本 計 画 に 掲 げ られ た 目標 数 値 の 達 成 状 況 か らみ た 国 立 市 にお け る ごみ 処 理 の特 徴 は、 資 源化 率 で 計 画 目標 を大 き く上 回 る成 果 を挙 げ て い る の に対 して 、 容 器 包 装 の 回 収 な どの 個 別 施 策 の 目標 数値 に つ い て は、 ほ とん ど達 成 され て い な い とい う点 で あ る。 この よ う な矛 盾 し た 状 況 が 発 生 して い る 原 因 につ い て は 次 章 で考 察 す るが 、 個 別 施 策 の 目標 数 値 を達 成 す る た め の施 策 の 進 捗 管 理 と同 時 に 、個 別 施 策 の 目標 数値 あ る い は個 別 施 策 そ の もの の 見 直 し も今 後 は検 討 す る 必 要 が あ る と考 え ら れ る。
3‑2多 摩 地 域 市 町 村 との 比 較
次 に 、 国立 市 にお け る ごみ の排 出 か ら処 理 ・処 分 及 び 資 源 化 の状 況 を 、 多 摩 地 域 にお け る他 の市 町 村 と比 較 す る こ とで、 国 立 市 に お ける ごみ 処 理 の 特 徴 を明 らか した。 な お 、 こ こで は、 最 新 の実 績 値 で あ る2003年 度 の デ ー タ を も とに分 析 を行 っ た 。 また、 多 摩 地 域 にお け る他 の市 町村 の 実 績 値 に つ い て は、 「多 摩 地 域 ごみ 実 態 調 査(平 成15年 度 版)」4)の デ ー タを
用 い た。
まず 、 収 集 量 と持 込 量 を合 わせ た 総 ご み 量 につ い て 比 較 した(図2)。
以 下 で は比 較 の た め に、1人1日 当 た りの 重 量(以 下 、 原 単 位)を 用 い て い る。 国立 市 にお け る総 ご み量 は、931g/人 ・日で 多 摩 地 域 の30市 町村 中12番 目に 多 い 自治 体 と な っ て い る。 多 摩 地 域 全体 で は 、9239/人 ・日 で あ り、 国立 市 は多 摩 地 域 の 平 均 的 な ご み 量 よ りもや や 多 くな っ て い る 。 な お 、 最 大 は 、瑞 穂 町 の1350g/人 ・日、 最 小 は、清 瀬 市 の791g/人 ・
日で あ る。
次 に、 総 資 源 化 量 につ い て 比 較 した が 、 こ こで 総 資 源 化 量 とは、 集 団 回 収 に よる 回収 量 と資 源 ごみ と して の収 集 量 、 収 集 後 の 中 間処 理 施 設 にお け る 回収 量 の3つ を合 計 した もの で あ る。 こ こで も比 較 の た め に 、 原 単 位 を用 い て い る。 国 立 市 にお け る総 資 源 化 量 は、304g/人 ・日で 、 多摩 地 域 で は6番 目に 多 い 自治 体 で あ り、 多 摩 地 域 全 体 の258g/人 ・日 を大 き
く上 回 っ て い る。 この た め 、総 資 源 化 量 を総 ごみ量 で 除 した、資 源 化 率 は 、 30.9%と 排 出 され る ごみ の3分 の1近 くが 資 源 化 され て い る こ とに な る。
これ は、 多 摩 地 域 全 体 の26.2%を4.7ポ イ ン ト上 回 り、 多 摩 地 域 の全 市 町村 中8番 目 に高 い 数 値 と な っ て い る。 な お 、 総 資 源 化 率 が 最 も高 い の は調 布 市 の36.7%、 最 も低 い の が 瑞 穂 町 の18.5%と な っ て い る。
最 後 に、 処 理 ・処 分 の 状 況 に つ い て 比 較 を行 っ た 。 まず 、処 理 と して 、 焼 却 処 理 され て い る ごみ 量 は、 国立 市 で は7259/人 ・日で 、 こ れ は総 ご
・11 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0
(9人 ・ 日)
ごみ 処 理 の広 域 化 に 関す る 一 考 察
0
0
盗 日
准
口
馨1
Lii .
総ごみ量 総資源化量
91
焼却量 最終処分量
◇ 最 大 ロ 最 小
△ 国 立 市 x多 摩 地域
図2多 摩地域市 町村 と国立市 との比 較(原 単位)
み量 の77.8%と な ってい る。 この率 は、多 摩地域 全体 の78.4%と ほぼ 同 じで、多摩地域 の全 市町村 中15番 目 とほぼ平均 的 な 自治体 といえる。 こ れ に対 して・最終 的 に埋 め立て られる ごみ量 は、429/人 ・日であ る。 こ れ は、多 摩地域 全体 の埋 立処分 量 原単位 で あ る88g/人 ・日の半分以 下 で、多摩 地域 の全市 町村 中で も3番 目に低 い値 となってい る。
以上 の ことか ら、多 摩地域 にお ける他 の市 町村 と比較 した場合の 国立 市 の ごみ処 理の特 徴 は、総 ごみ量 が多摩地域 の平均 をや や上 回っている一 方 で、総資 源化量 は、多摩地域 の平均 を大 き く上 回 り、比較 的高 い資源化 率
を達成 してい る。
また、焼 却量 は多摩地域 の平均 的 な量で あるが、最終 的 に埋 め立 て処分 され る量 は多摩地域 の平均 を大 き く下 回ってい る。 この ように、 国立市 は 総 ごみ量 の多 さ とい う課 題 はあるが 、高い資 源化率 な どに よ り、最終処分 量が極 端 に少 ない 自治体 となって いる。
3‑3ご み 量 の 推 移
国 立 市 に お け る ごみ 処 理 の特 徴 を明 らか にす る め に、 一 人 一 日当 りごみ 量(原 単 位)の 推 移 を も と に分 析 を 行 っ た 。 分 析 に は 、1987年 度 か ら 2003年 度 ま で の デ ー タ を用 い た が 、 これ は、 基 本 計 画 策 定 時 に数 値 的 な 根 拠 と な っ た の が 、1987年 度 か ら1996年 度 まで の10年 間 の デ ー タで あ
っ た こ とを考 慮 した た め で あ る。
こ の期 間 にお け る総排 出量 及 び可 燃 、 不 燃 、 資源 、粗 大 、 有害 、 集 団 回 収 の6つ の 区分 の ごみ量 を も とに 、 各 年 の10月1日 付 け住 民基 本 台 帳 の 人 口 に よ り、 一 人 一 日当 た りご み 量(以 下 、 原 単 位)を 算 出 した。 なお 、 閏年 を考 慮 し、1987年 度 か ら2004年 度 まで の4年 ご との 年 度 は 年 間366 日 と して計 算 を行 っ て い る(図3)。
この結 果 、 国立 市 が 収 集 した総 ごみ 量 と集 団 回収 に よ る回 収 量 を合 わせ た 総 排 出量 の 原 単 位 は、1991年 度 に10749/人 ・日の ピー ク を迎 えた の ち 、 そ の 後 は 減 少 傾 向 にあ っ た が 、1999年 度 の9459/人 ・日 を境 に 、 2002年 度 まで は微 量 な が ら増 加 傾 向 に あ る こ とが 分 か る。 なお 、2003年
度 の総 排 出 量 原単 位 は、2002年 度 と同 じ9829/人 ・日で あ った 。
区 分 ご との ごみ 量 の 原 単 位 の推 移 を み る と、 可 燃 ごみ 、 不 燃 ごみ と もに 1991年 度 に ピー ク を迎 え、 そ の 後 は減 少 傾 向 に あ っ た が 、1999年 度 を境 に、 微 量 なが ら増 加 傾 向 に あ る こ とが分 か る。 一 方 で 、 資 源 ごみ 量 は、 一 部 地 域 で の 分 別 回 収 が 始 ま っ た1992年 度 か ら市 内全 域 で の分 別 回収 が 始 ま っ た2003年 度 に199/人 ・日か ら809/人 ・日に大 き く増 加 した以 降 も確 実 に収 集 量 が 増 加 し、1997年 度 に は195g/人 ・日 まで増 加 した が 、 この 年 を境 に収 集 量 は安 定 化 した 。 そ れ 以 降 は 、2003年 度 まで 微 量 な増 減 に留 まっ て い る。
ま た、 集 団 回収 回収 量 は、 奨 励 金 が 引 き上 げ られ た1991年 度 に 回収 量 が339/人 ・日か ら359/入 ・日に大 き く増 加 した 以 降 も確 実 に増 加 し
1,200
ご み処 理 の 広域 化 に 関 す る 一考 察g3
1,000
800
600
400
2QO
(9/人 ・ 日)
一 コ 轍憲
難 擬 灘 鍵 繋 欝 擁 雛
,^ー竃饗姦ー姦舞罫
鰭 纏 灘 〆 鯵 霧 鱗 笏
■ 不 燃 ご み量 圏 可 燃 ご み量
■ 資 源 ご み量 囲 集 団 回 収 量 ロ 有 害 ご み量
■ 粗 大 ご み量
1111111111111tìL̀L̀L年
図3国 立 市 に お け る ご み 分 別 原 単 位(一 日 一 人 当 り 排 出 量)の 推 移
て きた が 、1998年 度 の559/人 ・日 を境 に安 定 化 し、2002年 度 に は50 9/人 ・日 と大 き く減 少 した 。
以 上 の こ とか ら、 国 立 市 に お け る ごみ 量 原 単 位 の推 移 は 、1991年 度 か ら減 少 傾 向 に あ った もの が 、1997〜98年 度 頃 に資 源 ごみ の収 集 量 及 び集 団 回 収 回収 量 が 停 滞 した 後 に 、1999年 度 を境 に 、 可 燃 ごみ 、 不 燃 ごみ を 中心 に 微 量 なが ら増 加 傾 向 に入 り、 これ らに伴 い 、 総排 出量 もわ ず か なが
ら増 加 傾 向 に な って い る こ とが 明 らか に な っ た(表4)。
4.考 察 と政 策 的含 意
4‑1高 い 資 源化 率 の 要 因 につ い て
国立 市 にお ける ごみ処 理 の最大 の特 徴 は、 高 い資源化 率 で あ る。2003 年度 にお ける資源化 率 は、基 本計画 におけ る 目標数値 を大 き く上 回 り、多 摩地域 の30市 町村 の なかで8番 目に高い数値 となってい る。 国立市 にお
表4国 立市 におけるごみ区分 年度 1987 ... 1989 1990 igs1 1992 2993
人 ロ 65,521 fi5,409 65,398 s5,7ss ss,Z77 66β84 66,834
総
量
総排出量 23,156 23,877 24,445 25,686 26,058 25,805 z5,sz3
粗大ごみ量 358 434 452 504 娚 481 477
有 害 ごみ 量 28 24 22 23 Zs 21 23
(発生 源 資 源 化 量) 705 794 7sg 905 949 L488 '・.
集団回収量 705 794 788 905 949 1,014 1,013
資源ごみ量 0 0 0 0 0 474 1,955
(可 燃 ・不 燃 ご み) 22,065 22,625 23,183 24,254 24,595 z3,si5 22,155
可燃 ごみ量 17,718 17,938 18,43fi 19,210 19,40? 19,2fi5 18,793
不燃 ごみ量 4,347 4,ss7 4,747 5,044 5,188 4,550 3,3fi2
原
単
位
総排出量 9fi6 i,000 1,024 1.00 x,074 1,060 1,050
粗大 ごみ量 15 18 19 21 20 20 20
有 害 ごみ 量 1.17 LO1 0.92 1・. 1.07 1' α94
(発生 源 資 源 化 量) 29 33 33 38 39 61 122
集団回収量 29 33 33 38 39 42 42
資源 ごみ量 0 0 0 0 0 19 80
(可 燃 ・不 燃 ご み) 920 948 971 1,010 1,014 978 908
可燃 ごみ 量 739 ?51 772 800 800 792 770
不燃 ごみ量 181 196 199 210 214 187 1ss
(可燃 ごみ 比 率) .i 79 .1 79 79 81 85
ける総 ごみ量 は、多摩地域 の なか で もやや多 い地域 であ り、最近 では増加 傾向 に もあ るなかで、 この よ うな高 い資源化率 を達 成 してい る原因 につ い て ここで は考察 を行 う。 そのた め、式(1)の 資源化 率の定義 を次式 の よう
に3つ の項 に分 けて考 える こととす る。
RR=GR/TW+SR/TW+AR/TVA
=GRR+SRR+ARR式(2) RR:総 資源化 率
GRR:集 団 回収 資源化率 SRR:資 源物収集 資源化率 ARR:収 集後 資源化率
総資 源化率 を式(2)の3つ の資源 化率 の総 和 と考 え、 国立市 にお ける
ごみ 処 理 の広 域 化 に 関 す る一 考 察g5
別ごみ総量及び原単位の推移
1994 1995 1996 1997 1998 … Ili 2001 2002 2003
66,676 66,824 67351 68,509 70,278 71,530 72,362 72,911 73,251 73,644 25,347 24,591 24,182 24,549 25,010 24,743 25,65? 25,971 26,266 Zs,47s
484 511 543 580 573 596 fi42 577 592 680
23 21 25 22 23 24 25 23 24 25
3>426 3,sss 4,546 ・1.. 6,302 6,232 6,520 6,570 fi,430 s,soi
x,03? x,114 1,201 1,201 1,399 1,372 1,456 1,451 1,335 1,376
2,389 2,552 3,345 4,565 4,903 4,860 5,064 5,119 5,095 4,925
21,414 20,393 19,068 17,881 18,112 17,891 18,470 18,801 X9,220 X9,470 18,282 17,425 16,535 15.50 15,778 15,61fi 16,079 1fi,401 Ifi,612 is,s70
3,132 2,968 2,533 2,371 2,334 2,275 2,391 2,400 2,608 :11
1,042 1,005 984 982 975 945 971 976 982 982
20 21 22 23 22 23 24 22 22 25
0.95 1' x.02 0.88 1・1 0.92 0.95 1'.・ 1・t 0.93
141 150 185 243 246 238 247 247 240 234
43 46 49 48 55 52 55 55 50 51
98 104 13fi 195 191 iss 192 192 1s1 183
880 834 776 715 cos 683 699 706 719 722
751 712 673 fi20 s15 596 609 616 621 sls
129 121 io3 95 91 87 91 90 98 104
85 85 87 87 87 $7 87 87 :・'. 86%
高 い資 源化率 の要 因につ いて考察 を行 った。 まず 、それぞ れの資源化 率の 2003年 度 にお け る実 績値 を算 出 し、周辺 自治体 との比較 を行 った。
2003年 度 にお ける国立市 のGRR(集 団回収資源化 率)、SRR(資 源物 収 集資 源化率)、ARR(収 集後 資源化率)の3つ の資源 化率の値 はそれぞ れ、5%、19%、7%で 、総資源化 率31%の3分 の2近 くが 資源物収 集
に よる資源化が寄与 してい るこ とが分 か る。
また、 国立市 と同様 に総 資源 化率 が30%を 超 える資源化率上 位10市 と比 較す る と、調布 市、 国分 寺市、狛江市 とは同 じような資源化率 の構 成 となってい る。一 方で、羽村 市や 日野市 では資源物収集 に よる資源化率 の 構成 が、 国立市 な どよ りもさ らに大 き くなってい る。 また、青梅 市や東村 山市 、福生 市で は集団 回収 に よる資源化率が 高 く、一方で、小 金井市で は、
収集 後資源化 率が高 くなって いる(表5)。
表5資 源化率上位10市 の構成(2003年 度)
集 団 回 収 GRR
資 源 物 SRR
収集後
..
資源化率 RR 調布市 6% 21% 10% 37
小金井市 3% 19% 12% 35 国分寺市 6% 20 8% 34
青梅市 11% 14% 7% 32
東村山市 9% 18% 5% 32 羽村市 5% 24% 2% 31%
狛江市
福生市
5%
9%
19%
灘 難 薩灘1難 灘盤嚢
19
7%
2%
31%
30
日野 市 4%24% 2% 30
この ように、 国立市 の資源化 の特 徴 は、資源物収集 が大 きな部分 を占め てい るが、収集 後資源化 も重 要 な要素 となっている点 と考 え られる。
次 に、3つ の資 源化率 の推 移か ら、 国立市 にお ける高 い資源化 率の要 因 につ いて考 察 した。 図4を 見 る と、市 内全 域 での資 源物分 別 回収が 開始 され た1993年 度 よ り、資源物 回収 率(SR)の 値 が急増 してい るこ とが分 か る。 この回収 率 の増加 は、1997年 度 までつ づ き、10%程 度であ った総 資源化率 は30%近 くまで上昇 している。 しか し、資源物 回収率(SR)は
これ 以 降 、 ほ ぼ横 ば い か ら最 近 で は 減 少 傾 向 に あ る 。 こ れ に対 して 、 1999年 度か ら総 資源化率上昇 の要 因 とな ったのは、収集 後資源化率(AR) の増加 であ り、35%近 くまで総資源化 率 を押 し上 げ る要 因 となっている。
しか し、収 集後 資源化率 も最 近 は、減 少 あ るい は横 ばい傾 向 となっている。
なお、集 団 回収 回収 率(GR)は 、 ほぼ5%程 度 で安定 的 に推 移 して きて い る。
以 上の ことか ら、 国立市 におけ る高い 資源化 率 は、 資源物の分別 回収 が 重要 な要素 とな ってい る ことが明 らかに なった。 しか し、 国立市 の資源化 率 が多摩 地域 の平均 的 な資源 率(26%程 度)を 大 き く上 回 り、多摩 地域 にお ける トップ レベ ルにあ るのは、収集 後 の施設 にお ける資源化 が重要 な
ごみ 処 理 の 広 域 化 に 関す る 一 考 察g7
40 35 30 25 20 15 14 5
o舗 紳 碑 絆 ρ 圃 誹 ρ》 紳 圃 紳 岬 絆 紛 糾 厨
図4国 立市 にお ける資源化率 の推移
手段 となって いる こ と も明 らか になった。収 集後 の資源化率 は、多摩川衛 生組 合 におけ る焼 却工場 での広域 的 な処理 が始 まった1999年 度 よ り増 加 してい るが、 これ は、 多摩 川衛 生組 合の焼 却工場 で焼 却後 の焼却 残渣 を溶 融化 し、 ス ラグ として資源化 してい るため であ る。 この結果、 同 じ多摩川 衛生組 合 を構成す る狛江市 で も国立市 と同様 な資源化率 の構成 に なってい る。 この意味 で、 国立市 の高い資源化 率 とい う特徴 は、 その一 部が焼却処 理 の広 域化 に よって もた らされ た もの とい える。
ただ し、 多摩川衛生組 合 を構成 す る他の2市(府 中市、稲城 市)は 、資 源化 率が30%以 下 で多摩地 域 の平均 的 な レベ ルにあ り、 国立市 や狛江市 での高 い資源化 率 には資源物 の分 別収 集の徹底 が重要で あ るこ とも再確 認
され る。
4‑2最 終 処 分 量 の 減 少
国立市 にお ける ごみ処理 の もう一 つの特徴 は、最終処分量 原単位が多摩 地域 の なかで も最 も少 ない都 市 の ひ とつで あ り、その量 も年 々、減少 して きてい る ことであ る。 これ も、 多摩川衛生組 合 にお ける溶融 ス ラグの資源 化 に よる影響 と考 え られ る。 多摩地域 にお け る最終処分量 原単位 の下 位4
市 は、 ま さに多摩 川衛 生組 合 を構 成す る4市 で ある こ とか ら も明 らか で あ る。
特 に国立市 で は、 それ まで分別 回収 し、埋 め立 ててい たプ ラスチ ック類 を2001年 度か ら焼 却処理 して い るこ とが、 最終処分量 の大 きな減 少 に結 びつ いてい る。 この変更 の背景 には、広域 的な最終処 分場 に持 ち込 む処分 量 が配分量 を上 回ってい た こ とな どが あ る。 もちろ ん、 プ ラスチ ック類 を 焼却 処理す るこ とが 可能 な多 摩川衛生組 合での広域 的 な焼却処理 に移行 し
た こ とも大 きな理 由であ ろ う。
この ように、処 理 ・処分 の広域化 を背景 と した処理 方法の変更 が なされ たた め に、国立市 におけ る最終処 分量 の大 きな減少 が達成 されてい る とい える。
4‑3分 別 収 集 の停 滞 とごみ 排 出■ の増 加
自区 内に最終 処分 場 を持 たず に、広域 的 な最終 処分 を行 う国立 市 で は、
最終 処分量 を減 らす こ とが早 くか らごみ処理 におけ る最大 の 目標 ともなっ てい る。 この ため、ペ ッ トボ トルな どの資源物 の分 別 回収へ の取 り組 み も い ち早 く行 われ、現 在で も多様 な資源物 が 回収 されてい る。 また、 さらな る最 終処分量 減少 のため に、分 別 回収 され ているプ ラスチ ック類 を これ ま での埋 立処分 か ら焼 却処理す る政策変 更が成 された もの と考 え られ る。特 に、広域 的 な焼却処 理 を行 う多摩川衛生組 合の焼却工場 にお いて、焼 却 に おい て発生 す る廃熱 を回収 し、再 利用す るだけでな く、焼 却灰 につい て も 溶融 化 し、ス ラ グ として再利 用 され る こ ととなった。 こ うした、焼却 処理 での徹底 的な資源化 が可能 な こ とも、 国立市 におけ る政策変更の大 きな理 由 になっていた と考 え られ る。
この結 果、 国立 市 では最 終処 分 や焼 却処理 の広域化 だ けで な く、資源化 の うち大 きな部 分 も広 域 的 な方 法 に よって行 われ て い る。 こう した、処
ご み処 理 の 広 域化 に関 す る 一考察gg
理 ・処分 か ら資源化 までの幅広 い ごみ処理 の広域 化が、 国立市 に何 らかの 影響 を及ぼ して いるので あろ うか。
国立市 にお け るごみ処理 の特 徴 か らは、 その影響 とも考 え られ るい くつ かの側面 が見 られ る。 まず、 基本計画 で定 め られ た容器 包装 目標 回収量 の 達 成1'の 低 さであ る。 ビン ・カ ン ・ペ ッ トボ トル といずれの容器包装 も目 標 の 回収 量 を達成 していないが、 これ らは、分別が徹 底 され ていない こ と が一つ の要 因 と考 え られる。 不燃 ごみ中の ビンの混在 率の高 さか らもその
こ とが うかが える。 これは、市民 の意識 と行動 の問題 で はあるが、おそ ら く、市 民の意識 を高 め、分別 を徹底 す るため の行政 の啓 発活動 が十分で な か った こ とも、こう した結果 を招 いてい るの で はない だろ うか。背景 には、
前述 の焼 却工場 にお け る機械 的 な資源 化 に よって、数値 的 には資源化率 は 基本計 画の 目標 を上 回 り、多摩地域 で も トップ クラスを維持 で きたこ とが ある と考 え られ る。 国立市か ら公表 されて い る資料 をみ るか ぎ り、高い資 源化率 の 内訳 につ いて詳 細 に述べ られ た ものは な く、高 い資源化率 の数値 だけが一 人歩 きしてい る。 これが、行政 と市 民が双方 ともに多大 な労力 と 費用 を有す る資源物 の分別 回収 に対 して、少 なか らず デ ィス インセ ンテ ィ ブ になって きた ことが伺 える。
広域 的 な処理 に よる影響 と考 え られ る2つ めの 点は、資源物収集量や 集 団回収 回収 量の停滞 傾 向 と、 ごみの総排 出量 の増加傾 向であ る。 国立市 の ごみ量 原単位 は1997年 度〜1999年 度 にか けて、 まず集 団 回収 回収 量 と資 源 物収集 量の停滞 が始 ま り、 次 に総排 出量 の増加傾 向が始 まってい る。 こ れ は、焼 却処理 の広域化 が始 まった1999年 度 とほぼ同 じ時期 であるの は 単 なる偶然 で あろ うか。
国立 市 にお ける資源物 の分 別収集 に よる資源化率 は19%と 多摩地域 の 中で も高 い地域 で はあ るが 、 同 じ多 摩地域 で も国分 寺市(同20%)、 調 布 市(同21%)、 羽村 市(同24%)、 日野 市(同24%)と 、 さ らに高い
地域 が周辺 にいつ くか存 在 す る。 この こ とか ら、 国立 市 にお ける19%が 物理 的 な限界 とは考 えに くく、 さらに資源化率 を高 め る余地 はあ りそ うで あ る。 この数値 で資源化率が停 滞 を招 いてい る ことの理 由 も、容器包装 の 回収 量が低迷 してい るこ とと同様 に考 え られ る。焼却 して もス ラグの資源 化 に よ り資源化 率が 高 ま り、熱 回収 に よって もリサ イクル されて いる とい う意 識が、資源物 の分別収 集 をさ らに徹底 させ る啓 発活動 の障害 となって いるので はないだ ろ うか。
さ らに大 きな 問題 が 、 ごみ総 排 出量 の増 加 傾 向 で あ る。 国立市 で は、
1999年 度 を境 に、 総排 出量 原単位 が増 加傾 向 に転 じてい るが 、 こ う した 傾 向 は、 多摩 地域全 体 の一 般 的 な傾 向 とはい えない。 図5は 、 多摩地 域 の市町村 にお ける1999年 度 と2003年 度の5年 間にお ける総 ごみ量原単 位 の増 減 を見 た もの であ るが、 国立 市 と同 じよ うに この5年 間で増 加 し
てい る市 町村が、 国立市 を含 めて11市 町村 ある一 方で、 変わ らないか減 少 してい る市町村 が、19市 町村 あ る。 各市町村 にお ける増減 につ いては、
個 々の要 因が考 え られ るが 、 国立 市 にお け る この5年 間 の増加 傾 向が 一 般 的 な もの では ない ことは明 らかであ り、何 らかの要 因があ る と考 え られ る。 国立市 の ごみ処理 にお ける この時期の最 も大 きな変化 が焼 却処理 の広 域 化 であ り、 この ことが行 政及 び市民 に焼却処 理へ の依存 とごみ減量意識 の低迷 とい う影響 を及 ぼ してい る ことが考 え られ る。
4‑4政 策 的 含意
以上 の通 り、国立市 にお ける ごみ処理 の特徴 を、 ごみ処理 の広域 化 との 関連か ら考 察 した。 この結果 、 ごみ処理 の広域化 と りわけ近年 で は、焼却 処理 の広域化 に よ り大型で最新 の焼却工場 に移行 した こ とは、 資源化 率の 数値 を高 め、 最終処分量 を極端 に減少 させ た。一方 で、それ らが これ まで の ごみ減量 と資源物収 集へ の協 力 とい う市 民の意識 と行動 に、負 の影響 を
ご み処 理 の広 域 化 に関 す る一 考 察101
平 成11年 度 を100と し た と き の 値 140
120
100
so
60
40
20
西東京市あきる野市奥多摩市檜原村日の出町瑞穂町羽村市稲城市多摩市武蔵村山市東久留米市清瀬市東大和市
狛江市福生市国立市国分寺市東村山市日野市小平市小金井市町田市調布市昭島市府中市青梅市三鷹市武蔵野市立川市八王子市 減増の位単原量みご総るけおに間年5近最の村町市域地摩多5図
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及 ぼ し始 めてい る こ とが伺 える。 これが、行政 に よる啓発活動 の減少 に よ る もの なのか どうかは さ らに調査 が必要 であ るが、少 なか らずそ うした影 響 があ る こ とが、今 回の分析 か ら考 え られ る。
焼 却処 理の過程 にお いて も資源化 を進 める こ とは最終処分場 の不足 を考 え る と不可 欠で はあるが、そ れが及 ぼす影響 につい ては、 十分 な注意が必 要 であ ろ う。特 に、それが もた らす数字 だけの資源化率 の上 昇 を、安易 に 市 民 に公表 し、強調 す る ことは避 け るべ きであ る。 これ までの大量消費 ・ 大 量廃棄 を見直 し、排 出段 階 におけ るごみ減量 や資源化 の取 り組 みか らさ
らには大量消 費の ライフス タイルその もの を見 直す動 きは まだ始 まったば か りで あ り、市民 レベ ルでの取 り組 み とそれ らに対す る行政 の支援や啓 発 活動 は今後 も重 要 であ る。 これ らの障害や負 の動 機付 け とな るこ とが ない ように、広域化 とそれ に伴 う資源化 は最終 的な手段 として進 め るべ きであ
る。今後 、多 くの地 方 自治体 が取 り組 む ごみ処理の広域化 におい て留意 す
べ き点 であ る。 『
5.結 論
本研 究の分析 に よ り、以 下の点が 明 らか に された。
1)国 立市 では、1980年 か ら最終処分 で、1999年 よ り中間処理 にお いて、
周 辺市 町村 との広域 的 な ごみ処理が 行 われてい る。 この こ とが ごみ処 理政策 に与 えた影響 と しては、(1)資 源物 回収へ の先進 的な取 り組 み、
(2)プ ラスチ ック類 の焼却 処理、 とい う2点 が指摘 され る。
2)国 立市 の ごみ処 理 に関 わ るデー タの分析 か ら、 その特 徴 と して、(1) 高い資源化 率、(2)最 終処分量 の少 なさ、(3)資 源収集 量の停滞 とご み総排 出量 の増 加傾 向、 とい う3つ の点が挙 げ られ る。
3)国 立市 にお ける高 い資源化率 は、先進 的 な取 り組 みで ある資源物 の分 別 回収 が大 きな役割 を持 ってい るが、 一.方で、 資源 化率 を トップ レベ ルに押 し上 げてい る要因 は、焼 却処理 にお ける溶融 ス ラグの資源化 で ある。 この こ とが、 また最終処 分量 が極端 に少 ない大 きな原因で もあ る。
4)広 域的 な焼 却処理 が始 まる時期 に、資源物収 集量が停 滞 し、0方 で総 ごみ排 出量 はそれ までの減少傾 向か ら増加傾 向へ と転 じている。 その 理 由 と して、広域 的 な焼却 処理 が影 響 してい る ことが考察 され る。 こ の こ とは、今後 の広域処理 を行 う自治体 の ごみ処理政 策 に重要 な知見
を与 えてい る。
参考文献
1)廃 棄 物 学 会 編(2003)『 新 版 ご み 読 本 」 第4章 ごみ 問 題 と環 境 リ ス ク 、p.175‑2i3
ごみ処理の広城化に関する一考察 103
2)国 立 市 環 境 部 ごみ 減 量 課 清 掃 係(2004)『 国 立 市 の ご み 収 集 〜 事 業 概 要 〜 平 成16年 度 版(15年 度実 績)」
3)国 立 市(1998)『 国立 市 一般 廃 棄 物 処 理 基 本 計 画 リサ イ ク ル型都 市 くに た ち をめ ざ して』
4)財 団 法 人東 京 市 町村 自治 調 査 会 『多 摩 地 域 の ごみ 実 態 調 査(平 成6年 度 版 〜 平 成15年 度 版)』