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(1)

テニス選手におけるパワーのグレーディング特性の 調査 : 握力とメディシンボール投げの測定から

著者 小屋 菜穂子

雑誌名 同志社スポーツ健康科学

号 1

ページ 45‑51

発行年 2009‑03‑01

権利 同志社大学スポーツ健康科学会

URL http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000011622

(2)

Ⅰ.緒 言

 テニス競技は,時々刻々変化する状況に対して,自 分の備えている技術の中から,最適と考えられるもの を選択し実行するという動作を繰り返して,ポイント を重ね,勝敗を決する.球技スポーツには,チーム対 チームの競い合いが行われる集団的競技種目が多い が,テニスは例外で,直接敵と相対する個人競技種目 である.また,攻撃と守備が分業されていて,ポジショ ンが専門化している球技が多い中で,テニス選手は多 岐にわたる技能を要求される.たとえ,いかに強力な 攻撃の武器をもっている選手でも,常時攻撃が可能な

わけではない.守備にまわって相手の攻めをかわし,

攻撃のチャンスを待たなければならない時もある.ま た,ショットひとつを例にとっても,状況によってコー スのみでなく,ボールスピードなどのコントロールも 要求される.そこでは,すべてのショットをフルパワー で打つことが必ずしも勝ちにつながるわけではなく,

状況に応じたショットをそれに適したパワーで打つこ とが重要になる(小屋,

2003

2004

).つまり,ショッ トを放つ際に出力するパワーの強弱も技能のひとつと 考えられる.

 パワーとは力×スピードで表される(池上,

1995

(勝田,

1999

).本研究でいう,力には筋力も含まれて 原 著

テニス選手におけるパワーのグレーディング特性の調査

〜握力とメディシンボール投げの測定から〜

小屋 菜穂子

1

Grading Characteristics of Power in Tennis Players

Measuring Grip Strength and Medicine-ball Throw Nahoko Koya

1

 Tennis is a unique game which requires various skills to react to different situations. It is not always true that hitting every shot at his or her maximum power leads to win, sometimes tennis players needs to hit a ball at their controlled power depending on the situation8) 9). In other words, tennis players should acquire a skill to control their power to hit a ball. However, it is diffi cult to quantify a tennis player’s capacity sorely with a maximal effort. The players need to weaken their force to effectively control the speed and power of the ball. Therefore, it seems to be important to understand grading characteristics of power in tennis players. The purpose of this study was to identify grading characteristics of power in tennis players. We compared the actual results of grip strengths and medicine-ball throws with 100%, 70%, and 50% of maximum efforts and the player’s targets calculated from their maximum power. We considered grip strength testing as to measure generic muscle power and used medicine-ball throwing to measure specifi c muscle power. The main fi ndings of this study were as follows.

 1. Elite male’s tennis players showed better control of power than the sub-elite group.

 2. Male and female players with higher grip strengths demonstrated better control of power compared to the others.

 3. Male tennis players showed more signifi cant results compared to female.

【Keywords】Grading of power, Control, Tennis players

【キーワード】パワーのグレーディング,調整,テニス選手

1 同志社大学スポーツ健康科学部(Faculty of Health and Sports Science, Doshisha University)

(3)

46

Doshisha Journal of Health & Sports Science

いる.パワーに関しては,最大値について論じた研究 が 多 く(

Berne R. M., 1996

)(

Baker, 2005

)(

Macall, 1996

)(

Mario A., 2005

),出力を弱める,もしくは調 整するという研究は少ない(定本と大築,

1977

).ま た最大出力を持続する,もしくは繰り返す(坂井,

2000

)ためのトレーニング法や研究は幅広く行われ ているが(坂井,

2000

)(

William, 2005

),一方で出 力を弱める,もしくは調整するための研究も少ない(定 本,

1977

).これは従来の体力測定自体が,最大値を 測定する目的で行われていることも関係している.た だ,最大値測定で選手の能力を測るという考え方だけ では,状況に応じてパワーのグレーディングが必要な テニス選手の能力を全体的に把握することは難しい.

 以上のことから,本研究は,パワーの最大値とその

70

%,

50

%の値を測定し,測定値と最大値から算出 した目標値とを比較することで,テニス選手に必要な パワーのグレーディングに関する基礎的知見を得るこ とを目的とした.

Ⅱ.方 法

1.被検者

 本研究の被検者は,大学生を中心とした男子

48

名,

女子

36

名,いずれもテニス競技選手であった.表

1

に,

被検者の身体特性の平均値を示した.全ての被検者に 対して,本研究の目的・方法に関する事前説明を十分 に行い,測定参加の同意を得た.

また本研究は,財)日本テニス協会倫理規定に従い,

実施された.

2.測定方法

 一般的なパワーを測定する手段として握力を,技術 的な要素を含んだパワーを測定する手段としてメディ シンボール投げを測定した.握力は,パワーと表現す るより,正確には,パワーの一要素である筋力と表現 するほうが妥当であるが,本研究では,説明用語の統 一性を考え,一般的パワーの測定項目として示す.

 初めに,最大値を

2

回測定し,その後,被検者の主 観による

70

%,

50

%の強度で各々

1

回ずつ測定を行っ た.両者とも徐々に出力を弱めることを条件とした.

握力の測定は利き手のみ行った.メディシンボール投 げでは,男子女子ともに

2kg

のメディシンボールを 使用した.

3.分析方法

 最大値を

100

%とし,その

70

%と

50

%を計算し,

それぞれを

70

%,

50

%の目標値とした.また

70

%,

50

%の測定値は,最大値に対する%に換算した.デー タを分析する際に,①競技レベルから,②最大握力値 レベルからという

2

つの観点を設け,この観点で,被 検者をいくつかの群に分け,それぞれの群で,目標値 と測定値の比較を行った.

 競技レベルの観点からは,男女ともに,ジャパン,

インカレ,関東学生,その他の

4

群に分けた.最も高 い競技レベルを全日本選手権出場とし(ジャパン群),

以下大学生全国大会のインカレ出場(インカレ群),

地域大会の関東学生選手権出場(関東学生群),その 他(その他群)の順とした.

 最大握力値レベルの観点からは,文部科学省新体力 テスト実施要綱(表

2

)の得点によって,群を分けた.

その結果,男子は

10

点群,

9

点群,

8

点群,

7

点群,

6

点群の

5

群に,女子は

10

点群,

9

点群,

8

点群,

7

点群の

4

群に分かれた.

 最大握力値レベルでは,さらに,各パワー(握力

100

%,

70

%,

50

%,メディシンボール投げ

100

%,

70

%,

50

%)同士の相関関係の比較を行った.この 際に,目標値と測定値との差を示す⊿

70

%(

70

%測 定時),⊿

50

%(

50

%測定時)という表現を用いた.

例えば,握力

100

%と,握力⊿

70

%とで相関が認め られた場合,最大握力の高い者ほど,

70

%に近いパ ワーを出すことができるということになる.

表1 被検者の身体特性

表2 握力得点表

文部科学省新体力テスト実施要綱より改編

(4)

 統計処理として,目標値と測定値の比較では,関連

2

群間

t

検定を行った.測定項目同士の相関の比較で は,

2

変量の相関分析を行った.両者ともに,有意水 準

5

%未満を有意性の判定基準とした.

Ⅲ.結 果

1.競技レベル別からの結果

1

)男子選手

 図

1

に,競技レベル別男子選手の平均値を,表

3

に 目標値(

70

%,

50

%)との比較を示した.一般的な パワーを示す握力において,関東学生群と,その他群 で有意差が認められた.インカレ群では有意差は認め られなかったものの,

50

%測定で有意確率が

p=0.063

を示した.

 技術的な要素を含んだパワーを示すメディシンボー ル投げにおいては,有意差が認められた群はなかった.

2

)女子選手

 図

2

に競技レベル別女子選手の平均値を,表

4

に 目標値との比較を示した.握力において,ジャパン群,

インカレ群,関東学生群で有意差が認められた.

 メディシンボール投げにおいて,ジャパン群,関東 学生群,その他群で有意差が認められた.

2.最大握力値レベル別からの結果

1

)男子選手

 図

3

に,最大握力値レベル別男子選手の平均値を,

5

に目標値との比較を示した.握力において,

7

点 群で有意差が認められた.

 メディシンボール投げにおいては,

9

点群,

6

点群 で有意差が認められた.

表3 競技レベル別男子選手の最大値および目標値と 測定値の比較

*:p<0.05 検定は目標値に対して行った.100%のみ実測値

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図1 競技レベル別男子選手の平均値

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㧔ੱᢙ㧕

図2 競技レベル別女子選手の平均値

表4 競技レベル別女子選手の最大値および目標値と 測定値の比較

*:p<0.05 検定は目標値に対して行った.100%のみ実測値

表5 最大握力値レベル別男子選手の目標値と測定値 の比較

*:p<0.05 検定は目標値に対して行った.

࿑㧚ᦨᄢីജ୯࡟ࡌ࡞೎↵ሶㆬᚻߩᐔဋ୯3 最大握力値レベル別男子選手の平均値

ីޓജ ࡔ࠺ࠖࠪࡦࡏ࡯࡞ᛩߍ

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ὐ⟲

㧔ੱᢙ㧕

(5)

48

Doshisha Journal of Health & Sports Science

 図

4

に,男子選手個人の各パワーの相関を示した.

握力

100

%値とメディシンボール投げ

100

%値との間

r

0.655

),握力

100

%値と握力⊿

70

%値との間(

r

=−

0.295

),握力⊿

70

%値と握力⊿

50

%値との間(

r

0.551

)に有意な相関(

p

0.05

)が認められた.

2

)女子選手

 図

5

に,最大握力値レベル別女子選手の平均値を,

6

に目標値との比較を示した.握力において,

10

点群,

9

点群,

7

点群で目標値との間に有意差が認め られた.

8

点群では有意差は認められなかったものの,

有意確率は

50

%値で

p=0.05

を示した.

 メディシンボール投げにおいては,

10

点群,

9

点群,

7

点群で,目標値との間に有意差が認められた.

 図

6

に,女子選手個人の各パワーの相関を示した.

握力

100

%値とメディシンボール投げ

100

%値との間

r

0.393

),握力⊿

70

%値と握力⊿

50

%値との間(

r

0.607

),メディシンボール投げ

100

%値とメディシ ンボール投げ⊿

50

%値との間(

r

=−

0.362

),メディ シンボール投げ⊿

70

%値とメディシンボール投げ⊿

50

%値との間(

r

0.454

)に有意な相関(

p

0.05

) が認められた.

࿑㧚ᦨᄢីജ୯࡟ࡌ࡞೎ᅚሶㆬᚻߩᐔဋ୯

ីޓജ ࡔ࠺ࠖࠪࡦࡏ࡯࡞ᛩߍ

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㧔ੱᢙ㧕

図5 最大握力値レベル別女子選手の平均値

表6 最大握力値レベル別女子選手の目標値と測定値の 比較

*:p<0.05 検定は目標値に対して行った.

※⊿は目標値との差を示す 図4 男子選手の各パワーの相関

(6)

Ⅳ.考 察

 人間の随意運動は,主観が客観をコントロールで きるか否かによって,結果が異なる.そして随意運 動の結果の良否というものは,自分の必要だと思う 強さの運動出力をいかに正確に出せるかによって決ま る(大築,

1988

).これは

J.C.Stevens

Mack

による

magnitude production

法(

1959

)でも報告されている

Stevens, 1959

).自分がしているつもりのことが,客 観的にはどういう性質をもっているのかという主観と 客観の対応関係をよく把握しておくことが,よい随意 運動の成果(パフォーマンス)を生むための必須条件 になる.そういう意味でも,運動出力に関する主観と 客観との関係についての研究を進める必要がある(大 築,

1988

).

 上記と同様に,テニスという競技でも,パワーの大 きさだけではなく,状況に応じてショットを使い分け る技術が求められる.ボールのスピードを調節し,相 手のペースを乱すこともポイントをとるための技能と なるからである.ボールのスピード,パワーを適切に コントロールするには,力を弱める能力がなくては不 可能である.上記のような主観と客観をコントロール する能力,すなわちグレーディング能力がパフォーマ ンスレベルに及ぼす影響は,少なからず存在すると考 えてよいだろう.

 本研究では,テニス選手のパワーに関する情報を収 集し,球技に必要とされるパワーのグレーディングに 関する基礎的知見を得ることを目的とした.一般的な パワーを測定する手段として握力を,技術的な要素を 含んだパワーを測定する手段としてメディシンボール 投げの計

2

種目を測定し,分析した.

1.競技レベルにおける比較

1

)男子選手

 男子選手は,一般的なパワーを示す握力において,

インカレ群以上の競技レベルでは,目標値との間に有 意差は認められなかった.有意差がないということは,

70

%,

50

%測定ともに,目標値に近い値を示したこ とになる.最大値測定では,ジャパン群,インカレ群 の上位

2

群が,他の

2

群と比較して,有意に高値を 示したわけではないにもかかわらず,

70

%,

50

%測 定で目標値に近い値を示したことから,競技レベルの 高い選手ほど,パワーのグレーディングに優れている 可能性が考えられる.

 技術的な要素を含んだパワーを示す,メディシン ボール投げにおいては,目標値に対して,すべての群 で有意差が認められた項目はなかった.今後各競技レ ベルでの被検者数を増やしていくなど,継続的な調査 が必要である.

 以上の結果から,男子選手は,握力測定においては,

競技レベルによるパワーのグレーディングに差が認め られたが,メディシンボール投げにおいては,差は認 められなかった.男子選手の場合,競技レベルが上が るにつれて,多彩なショットやコントロールを求めら れる結果になった.

2

)女子選手

 女子選手は,握力において,目標値に近い値を示し 図6 女子選手の各パワーの相関

※⊿は目標値との差を示す

(7)

50

Doshisha Journal of Health & Sports Science

た群は,最も高い競技レベルのジャパン群と最も低い 競技レベル群のその他群という結果であった.

 メディシンボール投げにおいては,目標値に近い値 を示した群は,全体の

2

番目レベルのインカレ群,

3

番目レベルの関東学生群であった.

 有意差があるということは,目標値に応じた出力が できていないことになる.今回女子では,最も高い競 技レベルのジャパン群で,握力,メディシンボール投 げともに有意差が認められた.以上の結果から,女子 選手は,競技レベルによるパワーのグレーディングの 差は認められなかった.

2.最大握力値レベルにおける比較

今回の測定では,競技レベルによる差が顕著に認めら れず,当初の予想とは異なる結果となり,もう

1

つ観 点を設けることにした.それが最大握力値レベルでの 比較である.最大握力値レベルの観点からは,文部科 学省新体力テスト実施要綱(表

2

)の得点によって,

群を分けた.その結果,男子は

10

点群,

9

点群,

8

点群,

7

点群,

6

点群の

5

群に,女子は

10

点群,

9

点群,

8

点群,

7

点群の

4

群に分かれた.最大握力値レベルの 観点からは,興味深い結果が示されたため,さらに各 パワーの測定項目同士の,相関関係を調べた.

1

)男子選手

 男子選手は,握力において,

7

点群で,目標値と測 定値の間に,有意差が認められた.ただし測定値は,

10

点群,

9

点群,

8

点群,

7

点群,

6

点群の順に,目 標値に近いという傾向を示した.例外は,

7

点群の

70

%測定値のみであった.握力は一般的なパワーを 示すので,最大握力値の大きい,つまり筋力の大きい 選手ほど,グレーディングに優れていると考えられる.

 メディシンボール投げにおいて,

9

点群と

6

点群で,

目標値と測定値の間に,有意差が認められた.測定 値は,

50

%測定で,

10

点群では

44.6

%,

9

点群では

45.8

%を示し,これらの上位

2

群のみが,

50

%未満で あった.このことから,最大握力値の大きい,筋力の 大きい選手ほど,力を弱めることが可能という傾向が 示唆された.

 パワーは力×速度で示される.本研究での力は,主 に筋力を意味している.筋力の調節は運動単位の動員 数とその個々の発射頻度の調節によって達成される.

さらに筋力を規定する一要因として,運動単位の神経 支配比があげられる.筋力が大きいほど,運動単位の 神経支配比は大きくなる.神経支配比が大きいほど,

筋力を調節することができる(池上,

1995

)(勝田,

1999

).このような筋力と運動単位の関係は,本研究 の結果を裏付けるものと考えられる.

 さらに各パワーの測定項目同士の相関関係を調べ た.

 この結果,最大握力値の高い選手ほど,①メディシ ンボールを遠くに投げること,②目標値

70

%に近い 値で力のコントロールができることの可能性が示唆さ れた.さらに,目標値

70

%に近い値を示すことがで きる選手ほど,目標値

50

%に近い値を示すことが示 唆された.

 以上のことから,男子選手は,握力,メディシンボー ル投げの両方において,パワー出力の大きい選手ほど,

グレーディングにも優れている可能性が示唆された.

2

)女子選手

 女子選手は,一般的なパワーを示す握力において,

8

点群を除くすべての群で,目標値との間に有意差が 認められた.ただ,

10

点群(

77.1

%,

60.1

%)の値自 体は目標値には近い傾向にあり,今後さらに調査を進 めていく必要があると考えられる.

 技術的な要素を含んだパワーを示す,メディシン ボール投げにおいて,有意差が認められた群は,

10

点群,

9

点群,

7

点群であった.しかし,握力と比較 するとメディシンボール投げのほうが,全体的に目標 値に近い値を示す傾向があり,これは技術性の高いテ ニス競技の特性と関連があるのかもしれない.

 女子選手個人の各パワーの相関をみると,最大握力 値の高い選手ほど,メディシンボールを遠くに投げら れることが示された.また,目標値

70

%に近い値を 示すことができる選手ほど,目標値

50

%に近い値を 示すことが示唆された.これは,男子選手にも認めら れた傾向であった.さらに,女子選手のみに認められ た傾向としては,メディシンボール投げにおいても,

最大値が高い選手ほど,目標値

50

%に近い値を示し ており,目標値

70

%に近い値を示した選手ほど,目 標値

50

%に近い値を示すという結果になった.

 以上のことから,女子選手は,男子選手ほど,最大 握力値レベルによる差は認められなかったが,パワー の大きな選手ほど,遠くに投げる可能性,遠くに投げ る選手ほど,目標値に近いパワー出力をしている可能 性の

2

点が示唆された.

Ⅴ.まとめ

1

.男子選手は競技レベルが高いほど,パワーのグレー ディングに優れている可能性が示唆された.

2

.男子選手は最大握力値が高いほど,筋力のグレー ディングにも優れている可能性が示唆された.

3

.女子選手は最大握力値が高いほど,筋力のグレー ディングにも優れている可能性が示唆された.

4

.女子選手と比較すると,男子選手のほうが,上記 の結果が顕著に現れた.

 上記の結果から,高い筋力を持っている選手ほど,

(8)

パワーのグレーディングに優れている可能性が示唆さ れた.

謝 辞

 本研究は,財)日本テニス協会スポーツ科学委員会 の協力を得て実施されました.データを収集するにあ たり,スポーツ科学委員および関係者の皆様には多大 なるご協力をいただきました.ここに感謝の意を表し ます.

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