低下傾向が続く婚姻件数、婚姻率
婚姻件数は、第1次ベビーブーム世代が 25歳前後の年齢を迎えた1970年から1974年 にかけて年間100万組を超え、婚姻率(人口 千人当たりの婚姻件数)もおおむね10.0以上 であった。その後は、婚姻件数、婚姻率とも に低下傾向となり、1978年以降2010年まで
年以降、年間60万組台で低下を続け、2018 年に60万組台を割って、58万6,481組(対前 年比20,471組減)と、1947年以降最低となっ た。2019年は、59万8,965組(対前年比12,484 組増)と7年ぶりに前年より増加した。婚姻 率も4.8で過去最低だった前年の4.7から0.1 上回ったが、1970年代前半と比べると半分 程度の水準となっている。(第1-1-8図)
3
第1-1-8図 婚姻件数及び婚姻率の年次推移
婚姻件数婚姻率
婚姻件数 婚姻率(人口千対)
(年)
(万組)
0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0
40
20
0 60 80 100 120
1947 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000 05 10 15
1947 年
最高の婚姻率:12.0
1972 年
最高の婚姻件数:1,099,984 組 2018 年
最低の婚姻件数:586,481 組 最低の婚姻率:4.7 12.0
4.7
2019
資料:厚生労働省「人口動態統計」
未婚率を年齢(5歳階級)別にみると、
2015年は、例えば、30~34歳では、男性は およそ2人に1人(47.1%)、女性はおよそ 3人に1人(34.6%)が未婚であり、35~39 歳では、男性はおよそ3人に1人(35.0%)、
女性はおよそ4人に1人(23.9%)が未婚と
なっている。長期的にみると未婚率は上昇傾 向が続いているが、男性の30~34歳、35~
39歳、女性の30~34歳においては、前回調 査(2010年国勢調査)からおおむね横ばい となっている。(第1-1-9図)
第1-1-9図 年齢(5歳階級)別未婚率の推移
0 10 20 30 40 50 60 70
(%) 80
(年)
25-29 歳 72.7
35.0 35.0
14.2 28.2
47.1 47.1 60.6
60.6
1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 30-34 歳
35-39 歳
【男性】
0 10 20 30 40 50 60
(%) 70
(年)
35-39 歳 30-34 歳
25-29 歳
6.6 10.4 30.6 34.6
61.3
23.9
1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015
【女性】
資料:総務省「国勢調査」
参 考第2章第1章第1章第2章
さらに、50 歳時の未婚割合1をみると、
1970年は、男性1.7%、女性3.3%であった。
その後、男性は一貫して上昇する一方、女性 は1990年まで横ばいであったが、以降上昇 を続け、2010年国勢調査では男性20.1%、女
調査の結果に基づいて出された推計は、これ までの未婚化、晩婚化の流れが変わらなけれ ば、今後も50歳時の未婚割合の上昇が続く ことを予測している2 3。(第1-1-10図)
1 45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均。
2 出生率の低下要因は、我が国では婚外出生が依然少ないため、結婚行動の変化(未婚化)と夫婦の出産行動の変化(有配 偶出生率の低下)にほぼ分解され、前者の引き下げ効果は、後者の効果に比べてはるかに大きいとの指摘がある(岩澤美 帆・金子隆一・佐藤龍三郎(2016)「ポスト人口転換期の出生動向」、佐藤龍三郎・金子隆一編著「ポスト人口転換期の 日本」(人口学ライブラリー17)原書房を参照)。
3 具体的には、1950年代後半から1970年代前半にかけての合計特殊出生率に相当する数値2.01から2012年の1.38ま での変化量は、約90%が初婚行動の変化、約10%が夫婦の出生行動の変化で説明できるとされている(2012年の数値
第1-1-10図 50歳時の未婚割合の推移と将来推計
1.7 2.1 2.6 3.9 5.6
9.0 12.6
16.0 20.1
23.4 26.7 27.1 28.0 28.9 29.5
17.5
18.4 18.5 18.5 18.7
3.3 4.3 4.5 4.3
4.3 5.1 5.8 7.3 10.6
14.1
0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0
1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040
(点線は推計値)
男性 女性
(%)
(年)
資料:1970年から2015年までは各年の国勢調査に基づく実績値(国立社会保障・人口問題研究所「人口統 計資料集」)、2020年以降の推計値は「日本の世帯数の将来推計(全国推計)」(2018年推計)より、
45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均値。
晩婚化、晩産化の進行は鈍化
平均初婚年齢は、長期的にみると夫、妻と もに上昇を続け、晩婚化が進行している。
2018年で、夫が31.1歳、妻が29.4歳となって おり、1985年と比較すると、夫は2.9歳、妻 は3.9歳上昇している。前年(2017年)との 比較では、男女とも横ばいとなっている。
また、出生時の母親の平均年齢を出生順位 別にみると、2018年においては、第1子が 30.7歳、第2子が32.7歳、第3子が33.7歳と 上昇傾向が続いており、1985年と比較する と第1子では4.0歳、第2子では3.6歳、第3 子 で は 2.3 歳 そ れ ぞ れ 上 昇 し て い る。( 第 1-1-11図)
第1-1-11図 平均初婚年齢と出生順位別母の平均年齢の年次推移
平均出生時 年齢
平均初婚 年齢 第1子出生時の
母の平均年齢
1985 1990199520002005200620072008200920102011201220132014 2015 201620172018(年)
1975 1980 34
年齢(歳)
36
32
30
28
26
24
22
第3子出生時の母の平均年齢
25.7
26.4 26.7 27.0 27.5
28.0
29.1 29.2 29.4 29.5 29.7 29.9 30.1 30.3 30.4 30.6 30.7 30.3 30.6
31.4 31.8 32.0
32.3 32.6 32.8 32.9 33.0 33.1 33.2 33.2 33.3 33.4 33.4 33.5
30.7 33.6
24.7 25.2 25.5 25.9 26.3 27.0
28.0 28.2 28.3 28.5 28.6 28.8 29.0 29.2 29.3 29.4 27.0
27.8 28.2 28.4 28.5
28.8
29.8 30.0 30.1 30.2 30.4 30.5 30.7 30.8 30.9 31.1
29.4 31.1 第2子出生時の
母の平均年齢
28.0 28.7
29.1 29.5 29.8 30.4
31.0 31.2 31.4 31.6 31.7 31.8 32.0 32.1 32.3 32.4 32.5 32.6 30.7 33.7
29.4 31.1 32.6
30.7 33.7
29.4 31.1 32.7
31.1
29.4
平均初婚年齢(妻) 平均初婚年齢(夫)
資料:厚生労働省「人口動態統計」
参 考第2章第1章第1章第2章
みると、夫は25~29歳で1990年の68.00‰が 2018年の46.15‰となるなど下降幅が大きく、
35~39 歳 で 1990 年 の 8.25‰ が 2018 年 の 12.51‰となるなど35歳以上で上昇している
となるなど下降幅が大きいが、30~34歳で 1990年の12.73‰が2018年の26.37‰となるな ど30歳以上で上昇しており、夫に比べてそ の上昇幅が大きい。(第1-1-12図)
第1-1-12図 年齢(5歳階級)別初婚率
0 10 20 30 40 50 60 70 80
19 以下 20 ~ 24 25 ~ 29 30 ~ 34 35 ~ 39 40 ~ 44 45 ~ 49
(‰)
(歳)
68.00
46.15
12.51 8.25
1990年 2000年 2010年 2018年
【夫】
【妻】
0 10 20 30 40 50 60 70 80
19 以下 20 ~ 24 25 ~ 29 30 ~ 34 35 ~ 39 40 ~ 44 45 ~ 49 1990年 2000年 2010年 2018年
(‰)
(歳)
54.40
23.79
12.73 26.37
資料:厚生労働省「人口動態統計」を基に作成。
完結出生児数は過去最低の1.94
夫婦の完結出生児数(結婚持続期間が15
~19年の初婚どうしの夫婦の平均出生子供 数)をみると、1970年代から2002年まで2.2 人前後で安定的に推移していたが、2005年 から減少傾向となり、2015 年には 1.94 と、
過去最低となっている。(第1-1-13図)
4 結婚をめぐる意識等
結婚に対する意識
「いずれ結婚するつもり」と答えた未婚者
(18~34 歳)の割合は、2015 年調査で男性 85.7%、女性89.3%となっており、ここ30年 間を見ても若干の低下はあるものの、男女と もに依然として高い水準を維持している。
(第1-1-14図)
また、未婚者(25~34歳)に独身でいる 理由を尋ねると、男女ともに「適当な相手に め ぐ り 会 わ な い 」( 男 性:45.3%、 女 性:
51.2%)が最も多く、次に多いのが、男性で は「まだ必要性を感じない」(29.5%)や「結 婚資金が足りない」(29.1%)であり、女性で は「自由さや気楽さを失いたくない」(31.2%)
や「まだ必要性を感じない」(23.9%)となっ ている。さらに、過去の調査と比較すると、
男女ともに「異性とうまくつきあえない」と いう理由が増加傾向にあり、女性では「仕事
(学業)にうちこみたい」、「結婚資金が足り ない」という理由も増加傾向にある。(第 1-1-15図)
就労形態などによる家族形成状況の 違い
若年者(15~34歳)の完全失業率は全年 齢計より高い水準になっているものの、近 年、男女ともに低下している。最も高かった第1-1-13図 完結出生児数の推移
0.00 0.50 1.00 1.50 2.00 2.50 3.00 3.50 4.00
(人) 4.50
2010 2015(年)
2005 2002 1997 1992 1987 1982 1977 1972 1967 1962 1957 1952 1940
4.27
1.96 1.94 3.50 3.60
2.83 2.65
2.20 2.19 2.23 2.19 2.21 2.21 2.23 2.09
資料:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(夫婦調査)」(2015年)
注:対象は結婚持続期間15~19年の初婚どうしの夫婦(出生子供数不詳を除く)。横軸の年は調査を実施 した年である。
参 考第2章第1章第1章第2章