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☐東日本大震災からの復興に向けて 特集Ⅰ 東日本大震災(1)

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Academic year: 2021

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消防科学と情報 気象庁により「東北地方太平洋沖地震」と命名

されたこの地震では、宮城県北部で震度7を観測 するなど広域でかつ強い揺れに見舞われた。

さらに、伴った津波は各地に来襲し、沿岸域の 防護ラインを超え、街を飲み込んでいった・各地 で指定された避難所や避難施設さえ到達し、甚大 な人的被害を出してしまった。

我が国の地震・津波の防災・減災のあり方を根 幹から検討すべき大災害となった。

被害を受けた地域は、これまでも津波被害を経 験しており、岩手県宮古市田老地区には、1933年 の昭和三陸津波を受けて高さ10m、総延長2.4km にわたる防潮堤が築造されるなど防災意識も高く、

想定した津波に対する防災訓練も実施されていた。

3月11 日から1ヶ月以降を過ぎた現在も余震 活動が活発であり、揺れや津波による2次的な被 害も懸念されている。

沿岸部においては、断層運動により地盤が沈降 しかつ沿岸防災構造物も破壊された状況である。

こうした中でも被災地での捜索、救援、復旧への 作業は目を見張るものがある。

不眠不休でこの大災害に対峙している姿は、感 動も与えている。

地域防災計画は過去の災害履歴をもとに策定さ れているが、今回の東北地方太平洋沖地震は、地 震の規模は数百年に一度と言われ、過去の記録を 遥かに上回る規模で各地に来襲した。

また、交通機関や生産施設など社会基盤での被 害が広範囲にまたがり、救助や救援も阪神淡路大 震災を上回るオペレーションとなっていることに 加え、福島第一原子力発電所の被災により、深刻 な二次災害や風評被害が現出している。

こうした未曾有の大災害の中で、危機管理や緊 急対応、復興計画、防災計画なども再検討されな ければならない。

そのために、今回の地震・津波およびこれらに 関わる災害の全容を多方面から徹底的に解明し、

得られた科学的知見や客観的なデータ・情報を広 く社会に発信・周知され、より迅速でかつ適切な 復旧・復興を実施しなければならない。

地域が主体となるこの取組に対して、様々な分 野から如何に支援できるかが鍵となる。

特集Ⅰ 東日本大震災(1)

☐東日本大震災からの復興に向けて

―地域防災計画の見直しを始めの一歩として―

教 授

今 村 文 彦

東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター

参照

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