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「あなたもサイエンス・エデュケーター」実施報告

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Academic year: 2021

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(1)

研究ノート

日本学術振興会委託事業 ひらめき☆ときめきサイエンス

「あなたもサイエンス・エデュケーター」実施報告

大貫 麻美

Asami Ohnuki

(白百合女子大学)

(Shirayuri University)

・ 宮下 孝広

Takahiro Miyashita

(白百合女子大学)

(Shirayuri University)

石沢 順子

Junko Ishizawa

(白百合女子大学)

(Shirayuri University)

・ 川口 潤子

Junko Kawaguchi

(白百合女子大学)

(Shirayuri University)

目良 秋子

Akiko Mera

(白百合女子大学)

(Shirayuri University)

2017年12月 日(土)に,日本学術振興会委託事業「ひらめき☆ときめきサイエンス」を,白 百合女子大学人間総合学部初等教育学科にて初めて実施した。本稿では,実施当日の様子,及び 実施前後の様子を整理し,今後,類似のイベントを実施する際への知見とすることを試みる。

.事業実施の流れと留意点

日本学術振興会委託事業の「ひらめき☆ときめきサイエンス」は「大学や研究機関で『科研費』(KAKENHI)

により行われている最先端の研究成果に,小学 ・ 年生,中学生,高校生の皆さんが,直に見る,聞く,触 れることで,科学のおもしろさを感じてもらうプログラム」である1)。白百合女子大学では2017年12月 日に,

人間総合学部初等教育学科の大貫麻美を実施代表,川口潤子,石沢順子,目良秋子,宮下孝広を実施分担者と する「あなたもサイエンス・エデュケーター」(小学校第5学年・第 学年の児童30名対象)を実施した。本委託 事業の実施計画書を資料 に,実施の流れを表 に示す。

2016年度内には応募に先立ち,実施代表者が自らの科研費の研究成果物を精査し,本委託事業にて実施可能 なプログラムの立案を行った。その後,実施分担者,職員,外部の研究協力者への実施協力を依頼,承諾を得 た上で,学内での承認を経て,応募した。

2017年 月に採択を受けた後,実施計画書とプログラム概要の提出期日までの期間が短かったため,事業用 メールアドレスの取得や実施日の確定を速やかに行う必要があった。 月に日本学術振興会ホームページを経 由した web 申込が開かれると 月中には予定していた参加者数相当の応募があり, 月初旬には web 申込を 閉じる形になった。一方で, 月以降に学校行事等との重複による欠席連絡が複数あったため,大学所在地で ある調布市の調布市教育委員会にご後援をいただき,近隣の公立小学校に案内を持参・郵送することとした。

結果的に40名の参加申込があり,申込者全員を対象として実施することとしたが,11名が欠席し,29名での 実施となった。web 申込は簡易で,広範の応募者を得られる利便性があるが,実施機関からの連絡に回答がな かったり,連絡なく当日欠席されたりする方もあり,web 申込者との連絡については一部課題があった。また,

申込日から実施日までの期間が長いことから,申込時には予期していなかった事由での欠席の連絡が複数あっ た。冬季の実施であったためか,体調不良による直前・当日の欠席連絡も複数あったが,参加した児童の保護 者から,類似企画は夏季の実施が多く冬季には少ないため,この時期に実施されていてよかったという声もあっ たため,この時期の実施は必ずしも避けるべきとは言い切れないと考えられる。

(2)

表 .事業実施の流れ 2016年度内 応募書類作成,提出

2017年 月 採択通知

事業用のメールアドレスの取得 実施日の決定

実施計画書の作成・提出 プログラム概要の作成・提出 2017年 月 委託契約締結

web 申込みシステムの使用申込

2017年 月 日本学術振興会ホームページにて実施プログラム の公開・web 申込開始

人間総合学部初等教育学科ホームページにて告知 ポスター作製

2017年 月 学生スタッフ募集 2017年 月 web 申込締切

申込者への一次連絡 会場予約

実施協力者との協議

2017年10月 調布市教育委員会後援申請・承認 申込者への二次連絡

食品等に関するアレルギー調査 昼食配送業者決定

2017年11月 近隣小学校への告知ポスター 持参・送付 当日使用物品の準備

実施協力者・学生スタッフとの事前打ち合わせ 読み聞かせに使用する絵本の使用許諾申請・承認 Fax,メールによる受付終了

レクリエーション保険加入 2017年12月 日 実施日当日

2017年12月 アンケートの集計 実施報告書等の作成、提出 実施報告の参加者等への郵送

本事業では,飲食を伴う懇談を予定していた ため,参加者全員に食品等に関するアレルギー についての調査を行った。個別実施した募集案 内では申込書にアレルギーに関する記入欄を設 けることができたが,web 申込者には別途回答 を依頼する必要があり,メールが届かなかった り,返信がなかったりする参加者が複数あり,郵 送で改めて回答を依頼する必要が生じるなど,

事務的処理で一部,作業量が過重になったとこ ろがあり,今後,同様の事業を実施する際には,

事務要員を補強する必要があると考えられる。

.事前打ち合わせの様子

本事業では,参加児童に自然科学教育研究の 成果を身近に感じてもらうために,参加児童自身 が自然科学教育プログラムの実践者(サイエン ス・エデュケーター)となることに大きな特徴が ある。そのために参加児童を少人数の班に分け,

各班に特定の大学生スタッフが「班の先生」とい うファシリテーターとして参与する形式を計画し た。また,活動の最初に大学生スタッフがエデュ ケーター役として子どもにプログラムを紹介する 活動を通して,参加児童が「班の先生」に親近感 をもって一日の活動ができるように工夫した。

そのため,「班の先生」役をする大学生スタッ フは全員,教員養成課程の科目である初等理科 指導法を履修済みの学生とし,扱うプログラム

についての事前打ち合わせを研究代表者らと共にすることを必須とした。

扱う つのプログラムはすべて,自然科学に関する直接体験と読書経験とを有機的に結び付けた「理科読」

プログラムである。事前打ち合わせでは,「理科読」の実践経験が豊かな外部講師も加わり,直接体験で扱う教 材や活動意図,起こりうる問題点などについて実技を交えながら意見交換を行った(図 )。事前打ち合わせを 通して,活動に含まれる絵本の読み聞かせは参加児童が初見で行うのは難しいため大学生が担当することや,

参加児童が主体となれるような活動支援の方法,担当班での安全配慮など,企画意図をふまえた自分自身の役 割について,事前に大学生スタッフが理解できるようにした。

図 .「班の先生」となる大学生スタッフは,実施代表者,分担者,及び「理科読」実践経験が豊かな

(3)

.研究代表者,分担者,事務局の連携協力

実施代表者が中心となり,実施分担者,事務局と連携をしながら,企画,実施,総括を行った。参加者への 連絡等,運営業務全般は,人間総合学部初等教育学科研究室の事務助手が担当した。日本学術振興会との連絡 や学生スタッフの雇用手続きは総務部総務課が,当日配布用の大学案内,飲料水の手配等は入試・広報課が担 当した。

当日の参加児童の活動は主に 教室に分かれて行うため,研究代表者の大貫と研究分担者の川口が各教室の 責任者となって事前打ち合わせを実施するとともに,当日の教室内の活動支援や,安全配慮の責任者を担当し た。

開会式と閉会式の進行は,研究分担者であり人間総合学部長である宮下が主担当として行った。掲示物の作 成・設置,当日の活動記録は研究分担者の石沢が,受付・昼食に関しては研究分担者の目良が主担当として手 配等を行った。

.当日の活動,及び今後の発展性

当日の活動の様子は,資料 のとおりである。この資料 は,参加者の家庭や,近隣小学校等に活動の様子 を報告する資料として作成し,送付した。事後アンケートの集計を行い,日本学術振興会へは別途,所定の様 式に則った実施報告書等を作成し,提出した。

初めての「ひらめき☆ときめきサイエンス」の実施であったが,事後アンケートでは,班で協力してサイエ ンス・エデュケーター役を計画・実施したことや,大学生との関わりが持てたことなどについて,参加者から,

よかったという声が複数寄せられていた。また,「このような企画があれば,また参加したいと思いましたか」

という問いに,参加者全員が「ぜひ参加したい」もしくは「できれば参加したい」を選択してくださっていた。

また,参加者に同伴された保護者の方からも,以下のような回答を頂いた。一部抜粋する(括弧内のみ意味 を推測して追記した)。

体験までのフローと資料,先生方の指導がしっかりしていたので娘も楽しく学習出来たと思います。また保 護者にもていねいに説明下さったのは良かったです。紅葉の素晴らしい季節に先生方,お友達と昼食までご 一緒下さりありがとうございました ^̲^

人に説明すること伝えることが楽しいと思える良い内容のプログラムでした。

自分で考えた事を人にわかりやすく説明できるように(なるに)は適切な指導者のもと学ぶ事が大切だと思 いました。子どものイキイキした瞳を見て,今日参加させて頂いて本当に良かったです。おかげ様で人前で の発表は苦手な娘も自信がついたと思います。ありがとうございました。

子どもが他の子どもに伝えたり,実験を見せている時に,教わっている子の目が輝いていて,教えている側 の子どもも嬉しそうにしているのが印象的でした。家でもできそうな内容であったので,家に帰ったら家族 にやってみても楽しそうだなと思いました。貴重な体験をありがとうございました。

分かりやすく他人に伝えることは,自分が理解していないとできないこともあり,自分自身が分かろうと先 生に聞いている姿があり,うれしく感じながら見学していました。子ども自身がとても楽しかったと感想を 言っていたので,参加してよかったです。ありがとうございました。

また,活動内容への発展的・具体的な提案を挙げてくださった保護者も複数いらした。これらの声は,本活 動の成果や今後への期待とみることができよう。

事前準備における web 申込者へのアレルギー確認といった事務的処理に関する課題等を解消し,今後も,

類似のプログラム立案・実施に向けて取り組んでいきたい。

(4)

謝 辞

ご後援を頂いた調布市教育委員会,並びに,実践協力を頂いた NPO 法人ガリレオ工房の土井美香子先生,

寺井千重子先生,初等教育学科研究室の佐藤哲子様・佐藤那美様,学生スタッフ各位に深く謝意を表す。

引用文献

1)日本学術振興会(2010)ひらめき☆ときめきサイエンス,https://www.jsps.go.jp/hirameki/

(5)

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資料2

(8)

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参照

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