北海道の古き建物たち№48
「海辺の喫茶店 〜小樽市銭函・大坂屋〜」 /4
シリーズ電子申告¢3
「電子申告のアンケートの結果から」 /5 税理士記念日にあわせて各種行事を実施! /6
会報誌450号記念 局長インタビュー
「これからの税理士に望むこと」 /12
潮流 /2
支部コーナー /8
リレー随想 /11
協同組合だより /22
会員異動 /25
帯広氷祭 夜の疾走 〜輓馬〜
帯 広 佐 藤 信 祐発 行 所 発行責任者
編集責任者
印 刷 所 北 海 道 税 理 士 会
札幌市中央区北3条西20丁目 TEL011(621)7101
先 本 建 夫 早 津 善 行
№ ���
三 塚 印 刷 株 式 会 社札幌市東区北51条東4丁目 TEL011(752)0118
北海道税理士会ホームページ
(写真提供:十勝毎日新聞社)
規 制 改 革 と 税 理 士 試 験 制 度
副会長
斎 藤 雅 昭
平成19年12月25日に規制改革会議から『規制 改革推進のための第2次答申』が公表された。そ の答申の中の税理士に関した部分とそれに関連し た税理士法改正について考察してみたいと思う。 『規制改革推進のための第2次答申』の資格制 度全般の考え方は、「国民生活の利便性の向上、
業務サービスに係る競争の活性化等の観点から、
業務独占規定、資格要件、業務範囲等の資格制 度の在り方を更に見直す」としている。注目は、
業務独占規定の見直しがいまだに載っていること である。行政改革委員会「最終意見」(平成9年 12月12日)に記載された「資格制度の業務独占規 定により、特権意識を持った有資格者が特殊な ムラ社会を形成し……」とあるように、我々のエ ゴにならないよう権利を確保するためには義務も きっちり履行していきたいものです。
今回の答申に記載された具体的な施策として、
「税理士試験の受験資格については、受験資 格が学歴等で差別されないような仕組みが十分 担保されているか否かについて速やかに検討を 行う」(平成20年検討・結論、平成21年以降措 置)とある。このことについては、社会保険労 務士試験についても同様な文言があったが、規 制改革会議のヒヤリングの段階で、全国社会保 険労務士会連合会が受験資格の撤廃の方向性を 示したようである。残るはわが業界のみであり 早急な対応が求められる。
日税連制度部では、これに対応するべく、次 なる税理士法改正に向けての議論をしている。
受験資格の学歴要件(税理士法第5条第1項第 2号)の撤廃だけで、国税庁が税理士法の改正 を考えるはずはない。そうであれば、税理士の 資格取得制度、あるべき試験制度の改正項目を 検討するべきであろう。例えば、税理士法第3 条(税理士の資格)第1項第3号及び第4号の 弁護士・公認会計士の税理士資格自動付与の問 題である。規制改革により新しい制度での司法 試験合格者及び公認会計士試験合格者が大幅に 増加する状況を考えると、無試験で資格を与え
ることは、本当に国民から信頼される税理士制 度となるであろうか。近年、複雑化・高度化し ている社会・経済環境に対応するため各資格は より専門性が追求され、国民の立場からは、的 確に対応できる専門資格者を選択できることが、
国民保護の観点から必要である。従って、税理 士も専門性を問うような試験制度を導入すべきで あり、他の資格者が税理士になるためには一定 の専門性を確保されるべきである。例えば、弁 護士であれば会計学に属する科目の1科目合格、
公認会計士であれば税法に属する科目の1科目 合格を条件に税理士になれるようにしてはどうだ ろうか。また、税理士法第8条(試験科目の一 部の免除等)第1項第10号を改正して、税務官 公署の退官者も会計に属する科目の1科目合格 を条件に入れてはどうだろうか。つまり、法律の 専門家である弁護士、会計の専門家である公認 会計士、実務に精通している税務官公署退官者、
それぞれ1科目合格を条件に入れると、税理士 資格を取得する者は、一切の例外なく最低1科 目の税理士試験に合格しなければなれないこと になる。このことが、税理士試験制度に一定の 公平性と国民からの信頼に応える税務・会計の 専門家としての立場が確立できると思われる。 また、税理士法第6条(試験の目的及び試験 科目)の試験科目に法律学(憲法、民法、会社 法、民事訴訟法等)を追加してはどうか。これ は第2条の2(税理士の業務(出廷陳述権))
及び会社法で会計参与の業務ができるように なったため、その業務の適正性を担保する必要 があるからである。なお、「陳述」だけでなく
「尋問」もできるように明文化する必要があり、
また、本人訴訟においても補佐人として出廷で きるような改正が望まれる。
紙面の制限があり、税理士法第3条、第6条、
第8条についてだけ記載をしました。前回の税 理士法改正から6年が経たちましたので、試験制 度以外の改正も必要になると思う。次なる税理 士法改正は関心を持って注目していただきたい。
国 税 局 か ら の お 知 ら せ
○
納期限及び振替納付日について
区 分 課税期間 法定納期限 振替納付日
確定申告分 1ヵ月申告 H20.1.1〜H20.1.31 平成20年3月31日㈪ 平成20年4月24日㈭
H20.2.1〜H20.2.29 平成20年4月30日㈬ 平成20年5月26日㈪
平成20年分個人事業者の消費税及び地方消費税
平成19年分申告所得税、個人事業者の消費税及び地方消費税(確定申告分)
区 分 法定納期限 振替納付日
所 得 税 平成20年3月17日㈪ 平成20年4月22日㈫
消 費 税 平成20年3月31日㈪ 平成20年4月24日㈭
○期限内納付と納付相談について
上記の期限までに、納付(振替納税の利用者へは口座残高の確認)をされるよう適切な ご指導をお願いいたしますとともに、期限内に納付できないとの申し出があった納税者に は、早期に税務署(管理・徴収担当)に納付相談を行うようご指導をお願いいたします。
平成20年2月4日㈪、午後2時から2時 間、北海道税理士会館2階会議室において 会社法制対策委員会主催による「会計参与 制度研修会」が開催され、確定申告期を控 えた繁忙時期にも関わらず31名の会員が熱 心に受講した。
講師を務めたのは、日税連で会社法制対 策特別委員会の委員長を歴任した斎藤雅昭 副会長で、限られた時間の中で、会計参与 の行動指針や会計参与就任の具体的手続き のほか、税理士としての独立性と会計参与 との関係、書面添付制度との関係、税務調 査実務への影響等まで具体的な説明が行わ れた。
会 計 参 与 制 度 研 修 会 を 開 催
北海道の古き建物たち No.48 札幌建築鑑賞会 海 辺 の 喫 茶 店 〜 小樽市銭函 ・ 大坂屋 〜
添えられたこの近辺の風景画が飾られている が、今の景色とほとんど変わらない。ここも国 道のバイパス化によって、古い町並みが結果的 に保存されたのだろう。
夏場はお客が賑わうが、吹き荒すさぶ季節はやや 鈍るという。客層は地元のリピーターが多い。
前倉さんは「銭函は観光地ではない」という。
確かに、運河や北のウォール街から銭函は遠い が、単に観光客だけで賑わう店より雰囲気が良 い。
札幌から車で国道5号線を小 樽に走る際、銭函駅に行くには 横道に右折して海岸の方へ降り なければならない。しかし国道 がバイパスされるまでは、その 道が国道であった。札幌軟石で 造られた喫茶「大坂屋」はこの 旧国道5号線に面している。
元は大正末期に建てられた 質屋の質蔵だったという。昭和 63年に現店主の前倉さん夫妻に よって、喫茶店としてオープン した。店名は、この蔵に付けら れていた質屋時代の屋号がその まま使われている。正面に目を 惹ひく木製の魚のオブジェは八はっ角かく である。大きな看板など出さず に、海沿いの立地と銭函の町を 表していてセンスが良いと思っ た。軟石の地層から発掘された 古代魚の化石にも見えないだろ うか。
石蔵は、隙間風はあるものの 保温性が高く内装にもほとんど 手を加えていないという。梁はりも 太くてしっかりした印象だ。
二階席には、1974年の日付が
アンティークが多いが、譲り受けたり自然 に手に入った物がほとんどで、あえて骨こっ董とう屋やを 探したことはないそうだ。しかも黒電話や蓄音 機、ジュークボックスなどは今でも作動する。
元は質蔵だったこの建物が、良い物を嗅かぎ分 け上う手まく引き寄せるのだろうか
【小樽市銭函2丁目3ー4】
絵と文・椎名 次郎
電子申告の利用が大幅に増加しています。
e-Taxのホームページには利用件数が掲載され
ています。それによりますと、平成19年度は2 月29日現在で、オンライン利用促進対象手続の 利用件数が約328万件、そのうち所得税が150万 件となっています。平成18年度の全体の利用件 数が約105万件ですから、3月の1ヵ月を残し て、すでに昨年度の3倍以上の利用件数となっ ているのには驚かされます。
電子申告が急速に社会に浸透してきている様 子がうかがわれます。
さて、北海道税理士会情報化対策部では、昨 年末に電子申告に関するアンケートを実施しま した。本稿では、前回のアンケート(平成17年 実施)との比較を交えながら、主な内容をご紹 介します。アンケートのすべての集計結果は今 月号の会報に同封されていますので、あわせて ご覧ください。
■コンピュータ等の整備について(問1〜問3) 事務所のコンピュータの有無については、回 答をいただいた方の約9割が有と答え、これは 平成17年のアンケートとほぼ同じ率です。イン ターネットへの接続率は約8割で、平成17年に 比べ1割ほど増加しています。
パソコン保有者のインターネット接続が、
徐々に進んでいるようです。
反面、インターネットへ接続していない理由 として、「必要がない」あるいは「セキュリテ ィが不安」との回答が9割を占め、やり方がわ からないという方はごく少数ですから、自らの 意思でインターネットに接続をしていない方が 多いようです。この傾向は、平成17年において も、ほぼ同様です。
■日税連認証局発行のICカードについて(問5) 回答いただいた方々の4分の3がすでにIC
カードをお持ちです。これを利用して、今回の 所得税の確定申告で電子証明書等特別控除を受 けられた方も多いのではないでしょうか。
日税連認証局から「大きなサイズのはがき」
でアナウンスがあったように、現在のICカー ドの有効期限は本年9月30日までとなっていま す。今後ICカード更新の手続きが始まります ので、すでにお持ちの会員の方々はもちろん、
まだお持ちでなかった会員の方々も、この機会 にカードを入手しましょう。今回の更新あるい は新規取得にかかる費用は無料です。
更新方法の詳細については、またこのコーナ ーで御紹介いたします。
■電子申告等開始届出書の提出について(問6) 回答をいただいた会員のうち、4分の3が開 始届出書の提出を済まされています。平成17年 では3割の会員しか開始届出書を提出していま せんでしたから、この2年間で提出割合が大幅 にアップしました。
また、回答者のうち約6割の会員が初期登録 も済ませており、いよいよ実践の体制が整った 会員が多くなってきたことがうかがえます。
■電子申告のこれからについて(問17)
昨年から税理士の電子署名のみで送信が可能 になり、今年は利用者識別番号がオンラインで 即時発行されるようになり、また添付書類の省 略も制度化されました。電子申告は年ごとに利 用しやすくなっています。
電子申告の今後について「電子申告のみにな る」「ほとんど電子申告になる」と考えている 方が合計で46%、「紙に戻る」「電子申告は一部 の普及にとどまる」と考えてる方が合計で27% となっています。平成17年のアンケートでは両 者がほぼ半数ずつでした。
シリーズ ¢3
電 子 申 告 の ア ン ケ ー ト の 結 果 か ら
情報化対策部長
加 藤 惠一郎
税理士記念日にあわせて各種行事を実施!
広報部では、2月23日の税理士記念日にあわせ、税の無料相談を中心とした各種行事を実施した。
また、新聞、テレビ、ラジオなどの各種媒体を通じて、税理士記念日行事についてPRを行った。
【新聞広告】
①北海道新聞に新聞広告を掲載した。
②北海道新聞から住宅ローン控除について取材を受け、生活面に記事が掲載された。
【テ レ ビ】
①CM
HBC、STV、uhb、HTBで、15秒CMを合計59本放映した。
②パブリシティ
HBC、STV、uhb、HTBの番組に出演し、税の無料相談を中心にPRを行った。
STV「どさんこワイド180(街頭伝言板)」
(2月13日㈬)に出演する柳川委員(中央)
HTB「Hit.com」(2月11日㈪)
に出演する山谷委員(右)
北海道新聞(2月8日㈮・朝刊)
北海道新聞(2月28日㈭・朝刊)
HBC「ユメイロ」(2月15日㈮)
に出演する岩村副部長(左)
UHB「えき☆スタ発」(2月14日㈭)
に出演する吉野委員(右)
【ラ ジ オ】
①CM
HBC、STVで20秒CMを合計52本放送した。
②パブリシティ
HBC、STVの番組に出演し、税理士記念日、税の無料相談等についてPRを行った。
HBC「トピッカーレポート」(2月14日㈭)
に出演する寺田委員(左)
STV「ときめきワイド」(2月12日㈫)
に出演する齊藤委員(右)
【雑 誌】
*クオリティ3月号に税の無料相談を中心とする記事が掲載された。
支 部 会 場 日 時 従 事
会員数 相 談 件 数 札 幌 さっぽろ東急百貨店 2月17日㈰ 10時30分〜16時 5 74
藤野地区センター 2月8日㈮
9日㈯ 9時30分〜16時 59 788 もいわ地区センター 2月10日㈰ 9時30分〜16時 25 310 小 樽 長崎屋小樽店 2月22日㈮ 10時〜17時 2 11 函 館 棒二森屋デパート 2月16日㈯ 10時〜16時 6 29 テーオー小笠原デパート 2月16日㈯ 10時〜16時 6 50 旭 川 トーヨーホテル 2月16日㈯ 10時〜16時 10 144 各税理士事務所(深川部会) 2月22日㈮ 10時〜16時 3 4 釧 路 釧根自動車会館 2月21日㈭ 9時30分〜16時 8 37
帯 広 各税理士事務所 2月22日㈮ 10時〜16時 64 6
岩 見 沢 岩見沢市民会館「まなみーる」 2月23日㈯ 10時〜16時 16 140 滝 川 各税理士事務所 2月22日㈮ 10時〜16時 20 0 北 見 北見経済センター 2月23日㈯ 13時30分〜16時 2 9 各税理士事務所(網走部会) 2月23日㈯ 10時〜16時 18 10 室 蘭 各税理士事務所 2月23日㈯ 9時30分〜16時 27 6 苫 小 牧 苫小牧税理士会館 2月22日㈮ 10時〜15時 2 8 合 計 273 1,626
◎ 「無料相談」実施結果
小 樽
税の無料相談を実施
小樽支部では、税理士記念日行事として税の 無料相談を行い、小樽市民への理解とPRに努 めた。
今年も2月22日㈮、市内長崎屋小樽店1階特 設会場において実施した。相談員は当支部の大 阪要会員と佐藤良裕会員の2名が担当した。
相談内容は、確定申告時期を反映して医療費 控除、公的年金及び不動産所得等と、確定申告
に関する質問が多く、次いで相続税関係の順で あった。
今年のトピックである電子申告証明等特別控 除、いわゆる5,000円の税額控除の相談はなか った。 (足立 竹秀 記)
旭 川
税の無料相談会の実施
税理士記念日の行事として税の無料相談会が 平成20年2月16日、トーヨーホテル2階珊さん瑚ごの 間において午前10時から午後4時までの予定で 実施されました。
当日は、天候も良く、午前9時30分に集合し、
会場を設営し、9時50分から受付を開始しました。
今年は、受付を開始する前から多数の相談者 が行列を作り、行列のできる税務相談であった。
相談者数約140名の相談を、受付に事務局か ら2名、相談員10名の総勢12名で対応しました。
相談内容は、所得税の確定申告書の書き方を はじめ、医療費控除、住宅借入金等の特別控除 や譲渡所得等の相談が多くありました。
ご協力頂いた相談員は、次の先生方でした。
鈴木富士夫 先生 小林 弘明 先生 白鳥 晄 先生 上野 恭良 先生 坂本 英志 先生 増田 寛司 先生 高橋 慎吾 先生 大島 良一 先生 藤原 清見 先生
と私、園田直之の10名でした。
そして、予定していた時間より遅れ、午後4 時30分頃ごろようやく終了し、お預かりをした確定 申告書を鈴木総務部長が税務署に提出して無事 終了しました。
旭川支部では、無料相談会のPRとして新聞 広告や旭川冬まつり会場で2月9日、10日の12 時30分から14時30分まで盲導犬チャリティー募 金、無料相談会の実施PRのティッシュペーパ ーを配布し広報活動を実施しました。
盲導犬チャリティー募金、無料相談会にご協 力頂いた先生方及び事務局の皆様たいへんご苦 労様でした。 (園田 直之 記)
北 見
北見部会が無料相談会を開催
北見支部の北見部会(藤田 伸一部会長)では、毎年実施 している「税の無料相談会」
を今年も2月23日に北見経済 センターで実施いたしました。
今年は小作龍二会員と私
服部の二人が午後1時から4時まで従事しまし た。
当日は吹雪模様の悪天候のため来場者は例年 より少なかったものの、その相談内容は様々で 事業所得あり、不動産所得あり、さらには譲渡、
相続、贈与、住宅ローン控除とまことにバラエ ティーに富んだものでした。
すぐに納得して帰る相談者もいれば、長時間 を要した方もおりましたが、皆さんそれぞれに 疑問点を解消してお帰りいただけたようでほっ としております。
今年は、報道等でも触れられているためか、
住宅ローン控除を受けている方の中で住民税に ついて申告しなければならないケースがあるこ とについての質問が複数ありましたが、難解な ものであるため、誤解されている方が多いよう で少々気がかりでした。 (服部 邦彦 記)
札 幌 中
文学の効能
〜病める現代人の 「心のサプリメント 」〜
先日、北海道大学で初の女 性文学部長が選出されました。
私の興味をひいたのは「初の 女性」という事実ではなく、
その女性教授が新聞のインタ ビューで発した台せり詞ふです。そ
の台詞は概おおむね次のような要旨でした。「クロー ンや人工授精など最先端の科学技術において、
人間の根源的な在り方が問われる時代になって いる。文学という手段によって蓄積されてきた 人類の叡えい智ちは、そのような問いかけに何らかの 答えを与える役割を担うであろう。」この「最先 端の科学技術」を「ビジネス」に置き換えても
全く違和感無く感じるのは私だけでしょうか?
「文学書は『究極のビジネス書』である」と いうのが私の持論です。なぜならば、所しょ詮せんビジ ネスというものは人間同士のぶつかり合いであ り、「ビジネスを知る」ということは即すなわち「人 間を知る」ということであると強く信じている からです。文学書というものは、作者が己(お のれ)の深層心理に対して「これでもか」とば かりに問いかけて生み出された珠玉の「魂の叫 び」なのですから、人間の根源を知るにはもっ てこいの手段なのです。
道徳の荒廃が叫ばれて久しい昨今ですが、最 も手っ取り早い対策は「文学の復興」ではない でしょうか。前内閣時より教育の在り方が見直 されております。特に「道徳の時間を増やすべ き」という意見が強いようですが、私はこう思 います。国語の時間を増やして質の高い文学作 品に触れさせれば、これらの諸問題は全て解決 するのではないか、と。 (前島 治基 記)
相 談 日 程 表
【会員相談室の利用にあたっての留意点】
1 相談内容は、法人税・資産税・所得税・消 費税に関する事項を受け付けています。
2 相談方法は、電話または面談によります。
3 相談場所は、北海道税理士会館3階です。
4 相談日時は、水曜日の午後1時〜4時までです。
5 相談申し込みは、相談申込書の提出(郵 送・FAX等)により、随時受け付けていま す(相談申込書は、会員名簿154頁、税理士 業務ガイドブック168頁をコピーいただくか、
「税理士ネット・北海道」より取得できま す)。相談当日に予約なしにいらしても、相 談内容によっては、回答できない場合がござ いますので、必ず相談日の前日までに相談申 込書でお申込下さい。
6 回答は、口頭によります。原則として、書 面による回答または相談事項にかかる書類の 作成は行いません。
7 相談料は、1件につき3,000円です。
会 員 相 談 室 の 利 用 に つ い て
(相談申込及びお問い合わせ先)
北海道税理士会
電 話 011−621−7101 FAX 011−642−0476
日 時 相談内容 担当者 4月2日 法人税・資産税 大澤 正美
宍戸 和夫 4月9日 法人税・資産税 池野 正敏 宮本 利一 4月16日 法人税・資産税 畠山 智明 西岡 茂樹 4月23日 所得税・資産税 飯田 紀行 北原 敏 4月30日 法人税・資産税 西田 和茂 宍戸 和夫
もう二年前になりますでしょうか、会報へ の原稿依頼を受けたのは。今回再度の依頼を受 け、はてさて何を書いて良いやら考えてはみた ものの生来の筆不精、一向に筆が進みません。
最近我が身に起きた大きな出来事といえば昨年 10月に行われた私が所属する市民合唱団での定 期演奏会でしょうか。その様子などをお話しし たいと思います。
そもそも私がその合唱団に入ったのは26年 前、まだ一人身で東京の税理士事務所へ入り立 ての頃ごろでした。その後、合唱団の中で伴侶を見 つけ団内結婚、しかし平成14年に事情があり北 海道は室蘭の税理士事務所を引継ぐこととなり 家族を残し単身赴任でやってまいりました。た だ、以前からの東京のお客様が月1回家族へ会 いに来る時でいいから顧問を続けてほしいとの ありがたい申出があり、その時を利用して東京 の合唱団を続けてまいりました。かみさんに言 わせると「月1回練習にきているのか、練習後 の飲み会にきているのかわかりゃしないね」
とのこと、とは言っても何とか続けて昨年もま た何回目かの定期演奏会に立つことが出来まし た。
今回の演奏会は日本の曲が2ステージ、モー ツアルトの「戴冠ミサ曲」と今回初演となるブ ルガリアの曲の4ステージ構成になりました。
ブルガリアの曲は元々合唱団の団員が数年前青 年海外協力隊で行っていたブルガリアから帰国
した際、ブルガリアで入っていた合唱団の持ち 歌を持って帰って来てそこから選曲したもので す。
英語ですらカナを振りながら何とか歌ってい るのにブルガリア語を言語で歌う羽目になり、
カナを振ったのはいいのですが、いざ発音する となるとちっとも様にならず一時はどうなる事 かと心配しましたが、ブルガリア帰りの団員に 発音指導をしてもらい歌い込んでいくと、これ がなんと妙に馴な染じんでまいりまして、しまいに は団員一番のお気に入りのステージになってし まいました。
演奏会ではなかなかいい演奏が出来たと思い ます。特にアンコールが終わった瞬間に客席か ら歓声ともため息とも思える声が沸きなんとも 暖かい雰囲気に包まれて演奏会を終えることが 出来ました。
こんな幸せな気分になれる合唱をこれからも ずっと続けていきたいと思っております。
ちなみに、演奏会終了後、ブルガリアの合唱 団へ演奏会のDVDを送ったそうなのですが、
今年になってその合唱団からブルガリアで開催 される合唱祭へ参加しませんかとのお誘いが来 てしまいました。嬉しいお誘いではありますが 皆仕事を持っているのでなかなか時間を取れな いのではと悩んでいる所です。
では最後に皆様のご健勝を願い筆を置かせて 頂きます。
趣 味 の 世 界
室 蘭
近 江 毅
平成 20 年度 定期総会開催予定
平成20年度定期総会の開催予定は、次のとおりです。
開催日 平成20年6月19日(木)
場 所 ロイトン札幌
○司会:玉川局長には、大変お忙しいところ、
貴重な時間を割いていただきまして、ありがと うございます。
北海道税理士会の会報誌が本年3月の発刊で 450号を迎えます。これを記念してこのような 企画をお願いさせていただきました。
本日は、税理士記念日(2月23日)が間近と いうこともあり、「これからの税理士に望むこ と」を主なテーマに局長のお考えをお聞かせい ただきたいと思っておりますので、よろしくお 願いいたします。
それでは、先本会長からお願いします。
【可能性あふれる北海道】
○先本:局長が北海道に来られて半年が経ち、
道内各地を回られ、多くの事業者の方々などと お話しされたとお聞きしております。その体験 から北海道の印象、感じられたことなどをお聞 かせいただけないでしょうか。
○玉川:着任のあいさつでも紹介させていただ きましたが、関西から東京に出て、学生生活を 送っていたときに、ふと夏の牧場でのアルバイ
ト募集の広告が目に留まり、根釧台地の牧場に やって来て、1か月ほど住み込みで働かせても らいました。またその後、道内各地を旅行して いる間に、北海道の美しさに感動し、北海道の 人の大らかさもあって、心が癒され、気持ちも より前向きに大きく切り替わったという体験を しました。今回は、その思い出の北海道に勤務 することができ、大変うれしく思っております。
また、着任して3か月余りの間に道内30の税 務署を視察し、多くの市町村を訪ねましたが、
この30年間の変貌ぶりに驚いたり、北海道で事 業を営まれている多くの方からお話を伺うこと ができ、大変有意義でした。
北海道はこの30年間に大きく発展し、大変住 みやすい場所になったと思います。
アルバイトで訪れた当時は、まだ開拓の名残 や、生活面の厳しさも各所で感じられ、夏はま だしも冬はどんなに大変だろうと思いましたが、
今は、住宅、自動車、鉄道、道路、商店・スー パーなど、北海道での生活が快適になる環境が 非常に整っていると感じました。
私は、これまで50か国以上を訪問し、特にこ の10年間は税や金融の国際会議、技術協力でア ジア各国を訪ねた経験から付け加えさせていた
こ れ か ら の 税 理 士 に 望 む こ と
会報誌 450 号記念 局長インタビュー
だきますと、例えば、アジア太平洋に暖かい海 のリゾートはたくさんありますが、涼しさや寒 さを楽しめるリゾートは稀で、特に南国の人の 冬・雪への憧れは強く、1年のうち6か月以上 も雪が楽しめる場所があると聞くと目を輝かす でしょうし、タイなどでは冬服を持っているこ と自体が、お洒落でステータスシンボルとなっ ています。
北海道の経済は、製造業や代表的な大企業が 少ないこと、公共事業が先細っていることなど、
依然として厳しい状況にあると言われています が、内地あるいは周辺のアジア太平洋の国々に はない自然環境などすばらしいものをたくさん 持っており、北海道は21世紀に大きく飛躍でき る可能性にあふれ、各地域でその可能性を生か そうという試みが多々みられ、成功例も出てき ていると思います。
また、東京と比較しても、住環境やおいしい 食材、アウトドア活動など、同じ所得・収入で も、北海道はより快適で、楽しく生活すること が可能と思えますし、北海道の方の生活の質は 非常に高いのではないかと思います。
これは経済統計などではなかなか表れてこな いことで、その地域で身近にみてみなければ感 じとれないことではないかと思います。
今後の北海道経済の活性化には事業を営む方 の役割が重要だと思います。
食や観光の分野については多くの方が今後の 発展の可能性について語られていますが、それ 以外にも北海道で成功し、繁栄できそうな事業 分野は、製造業を含め数多くあるはずだと思い ます。
特に、今後は量的拡大ではなく、質の高いサ ービス、オリジナリティーの高いものなどを生 み出せるかが勝負の分かれ目であり、また、変 化に柔軟に対応していくことが重要であると思 われますから、大きな組織より、小規模な企業 や個人が活躍できる余地が大きいと思います。
北海道の魅力に、日本人のきめ細やかさ、緻 密、繊細さなどを生かして、付加価値の高い多 様な経済活動を展開し、繁栄を築いていく道が あるのではないかと思われます。
また、北海道で事業を行いたい、事業に従事 したいという人を歓迎して迎え入れていく事が 重要だろうと思います。
○先本:北海道のセールスポイントをよく捉え られており、お話を伺ううちに、何か希望が湧 いてきますし、また、海外の方からみて北海道 は憧れの地であると伺い、とてもうれしい気持 ちになりますね。
そんな北海道の冬を局長は、いかがお過ごし でしょうか。
○玉川:北海道の冬はいいですね。冬にマイナ ス20度以下になる都市は世界にたくさんあり、
幾度か私も体験しましたが、札幌は寒いところ に来たとか、大変だということは全く感じられ ないですね。
それと、我々の職場には、年に一度、土日を 利用して富良野に集まるスキー大会というのが あって、それに私も参加させていただき、また、
職員にニセコや札幌国際などのスキー場に連れ ていってもらい、上手な皆さんの後ろを滑って いる間にだんだん楽しさを覚え、2月には札幌 国際スキーマラソンにも挑戦しようと思ってお り、北海道のすばらしい冬を満喫しています。
【税理士の役割の重要性】
○先本:北海道の冬を楽しんでいただくととも に、体力を付けて、これからの繁忙期を乗り切 っていただきたいと思います。
それでは、本題に入らせていただきます。
ご承知のとおり、2月23日は、税理士記念日 でございまして、各支部では、この日に税の無 料相談を行っております。
支部ではこのような社会貢献活動を行ってお りますが、税理士の果たすべき役割について、
どのようにお考えか、お聞かせいただければと 思います。
○玉川:税理士は、税務に関する職業的な専門 家であり、税務の関係では納税義務のある方が 適正な申告を行えるように援助していただくと 同時に、会計の分野においても重要で、企業の 会計をサポートして差し上げたり、助言をされ たり、まさに会計と税務の両方において、極め て重要な役割を果たされていると思います。
北海道経済の今後の活性化のためにも、中小 の事業者の方が頑張っていただけることが大切
ですが、そのような方の一番身近な相談相手で あり、併せて、税理士が社会貢献活動などを実 践され、税理士法にあります「公共的使命」を 立派に果たされていると思います。
その中でも、税理士会の独自企画で、ご老人 などの税とのかかわりが普段少ない方々に対す る税の無料相談は、税理士の役割の中でも非常 に重要な社会貢献の一つだと思います。
私どもは確定申告期に行う様々な納税者サー ビスを広報するのですが、その際には、税理士 は非常に税務行政を助けてくださっていること と、納税者の方々のために税理士会が独自に税 の無料相談をされていることを広くご紹介して いきたいと思っています。
【税理士法の基本】
も、むしろ「税理士以外の者は行ってはいけな い。」という、禁止的側面でとらえる方がいい のではないかと考えています。
インターネットの時代になっても、インター
ネットやe-Taxは、使う道具の問題であって、
税理士法の定める基本というのは全く変わらず、
税理士以外の者が税理士業務を行ってはいけな いということは、明快だと思います。
本人の責任で申告書の作成等を行うか、自身 で行う手間やコストを考えた場合には税理士に 支援していただくかのどちらかしかないというこ とであり、いずれにしても、事業者の方は、納 税義務を果たしていただかなければなりません。
【役割に応じた事業者へのサポート】
○玉川:もう一つ、臨時の税務書類の作成等の 話が出ていましたけれども、申告納税制度は国 民の間に基本的に定着したとの認識の下、納税 者には自書申告を呼びかけ、また、税理士の利 用を推奨している現行の事務運営の下では、臨 時の税務書類の作成等の許可はまさに例外的で ある必要があり、特に、職務の性質上、税務の 専門家であることを基本的に期待できない者へ の許可には極めて慎重である必要があります。
したがいまして、今後における臨時の税務書 類の作成等の許可については、地方公共団体の 税務課職員に対して付与する以外は、真に必要 なケースに限定して行うことを、より明確にし た運営を行うことといたしました。
各署においてはその趣旨を商工会や農漁協等 に周知し、また、税理士会支部等との協議を十 分に行い、協力を要請することなどにより、臨 時の税務書類の作成等の許可に依存しなくても すむような環境を早急に整えることに努めてい くように指示しました。
その結果、本年の許可件数は大幅に減少し、
残りについても、この2〜3年のうちに許可を 必要としない環境となるよう、商工会や農漁協 に記帳や経営の指導は継続していただきつつ、
税務については税理士事務所と提携するなど、
対応の変更の依頼を続けております。
そのような中でも、支援を必要とする小規模 納税者等には、税理士会が全面的にフォローア ップしていただけるということで、大変ありが
○先本:局長には、いつも会や税理士に対して 深いご理解をいただき、感謝申し上げます。
では、もう少し具体的にお尋ねさせていただ きたいと思います。
税理士業務は税理士しかできないと税理士法 に規定されておりますが、e-Taxの普及など、
コンピュータやインターネットを利用すること によって、税理士以外の方が簡単に何でも出来 てしまう時代に入っております。
特に、いわゆる臨税許可者、あるいは各種の 団体への税理士派遣などの際におけるe-Taxの 活用について、どのようにお考えでしょうか。
○玉川:ご承知のように、税理士法において、
税務代理、税務書類の作成、税務相談は、税理 士でない者は行ってはいけないとされています。
私は、「税理士しかできない。」というより
たく思いますし、このような税理士会の活動は、
申告納税制度の本旨にも税理士法の趣旨にも沿 ったものと考えています。
【強制入会制度と無償独占】
○先本:会として、支援の必要な方々に対して は、できる限りの支援を行っていきたいと考え ております。
続きまして、税理士制度は、無償独占、強制 入会制度によって、守られているとよく言われ ますが、近年の社会情勢は、我々士業に対して も規制緩和の方向にあり、民間開放の議論、強 制入会制度の廃止等の声が聞かれるような時代 になってきております。
このことにつきまして、局長はどのようにお 考えでしょうか。
○玉川:強制入会制度の問題と無償独占の問題 は、視点が少し違うと考えています。
先に無償独占についてコメントさせていただ くと、私は税理士制度が無償独占によって守ら れているという考え方を採っていません。
先ほど申し上げたように、税理士以外の者が 税理士業務を行うことは、大変に大きな問題が 生じるので、納税者の適正申告を担保するため に、税理士以外は税理士業務を行ってはいけな いと規定しているわけです。
ですから、税理士会の方々が無償独占を守ろ うと言うのは、内輪で声を掛けたり、いい仕事 をしようとか、お互いに叱咤激励するときには いい言葉だと思いますが、外にむかって無償独 占を守れと言えば言うほど、税理士法は税理士 の利益を守るための法律なのかと、誤解されか ねないので、私は無償独占という言葉はあえて 使わないようにしています。
一方、強制入会制度は、税理士として法令に 規定された納税義務の適正な実現を図るという 税理士の使命を果たしていただく上で、税理士 会への加入と自主規制により担保する制度だと 思います。
税理士の果たすべき義務を、当局がすべて監 督すべきか、それとも、税理士会がある程度自 ら行うべきかという制度の作り方の問題であり、
そこで、税理士会の自主的な規制を尊重してい
く方が制度として優れているという観点から、
強制入会制度を採っているわけです。
この強制入会制度は、合理的に機能しており、
我々国税庁としても、広く理解を求めてきてお り、法律の基本がそう簡単に崩れるという危惧 があるというところまでには、至っていないの ではないかと思います。
【税理士会の役割】
○先本:もう少し税理士会の位置づけについて、
ご説明いただけないでしょうか。
○玉川:例えば、これは士業ではありませんが、
証券業をされる方は全員証券業協会に入会する ことになっていて、証券業協会自体が法律上の 自主規制団体として、制裁権とか処分権を持っ ています。
要するに、プロフェッショナルな人たちが、
ある程度の部分については、基本的な倫理行動 や様々なルールで自主規制をしています。
それが行き過ぎた場合には当局が是正し、ま た、自主規制団体ではできない重い処分・制裁 などは当局自身で行うというデュアルレギュレ ーション(二段階規制)になっています。
これは世界的に認められている手法で、税理 士会というのは、そのモデルにもかなっている のではないかと思います。
○先本:税理士会がデュアルレギュレーション のモデルにかなっているということですが、税 理士会も監督官庁の下にあるという関係におい て、税理士会の自治権、例えば、私どもにも会 則違反に対する処分規定がありますが、研修の 受講や税務支援などの義務違反に対して、もう 少し踏み込んだ処分が必要ではないかという考 え方もあり、これをどう整理すべきかという問 題がございます。
○玉川:税理士会にもともと自治権が与えられ ているという解釈よりは、一つの制度的な工夫 として、皆さんで税理士会を運営され、共通ル ールや行動原則を定め、それに対して問題のあ る事例については、処分等も行ってくださいと いう制度になっているのではないでしょうか。
事実、全国的に税理士会による処分事例は増 えていますし、会則を黙殺して全然従わない会 員がいる場合には、税理士法の趣旨からその者 に対しては、当局が処分を行う可能性もあるの だと思います。
【税務支援】
○先本:税理士会の処分は、会費滞納や綱紀事 案にかかる部分が多いのですが、我々が公共的 使命の達成という観点(義務)から、税務支援 を積極的に行うといったときに、協力できない という人にどう対処すべきかと考えることがご ざいます。
○玉川:やむを得ない事情のある方もいらっし ゃるでしょうが、例えば、協力的な方の表敬や 協力的でない方の氏名の公表ですとか、会長か らの遺憾の意を表明するといったことも考えら れるのではないでしょうか。
また、税務支援というのは、署の要請を受け て協力するというだけではなく、むしろ税理士 会が会員に呼びかけて、社会貢献を皆でやりま しょうということではないでしょうか。
我々は確定申告期において、税務職員だけで 我々の果たすべき納税者サービスを十分に実現 することができないので、専門家やオペレータ ーなどの外部の方にも契約により従事していた だくことで対応しておりますが、これはいわゆ るアウトソーシングです。
その中で、税理士業務に関しては、税理士に 協力をお願いするということです。
皆さんからするとアウトソーシングの協力も 税務支援としてカウントされることになると思 いますが、それにとどまらず、税理士の空白地 域への税務支援ですとか、老人ホームを訪問し て申告を手伝ってあげるとか、税知識の普及の ために母校で租税教育をされるとか、税理士で ある以上は社会貢献をやろうよという呼びかけ は税理士会としてもしていただき、会員として も税理士会の要請にはこたえていただきたいと 思います。
○先本:従来、我々が税務支援として整理して いた事業がアウトソーシングされたことに伴い、
日税連では、プロジェクトを立ち上げて、今後 の税務支援のあり方を検討しております。
当会としても今後のあり方を検討する中で、
税務支援のすべてに対応する、「(仮称)税務支 援センター」の設置を考えております。
具体的な話をいたしますと、アウトソーシン グされた業務などを「(仮称)税務支援センタ ー」で受け、税務支援に必要な資金が不足する 場合には税理士会からも資金を投入する。
そして、センターの業務を税務支援と税理士 業務に区分して、税務支援については全会員が 従事し、報酬もある程度一律にする。
もし、支部で対応しきれない場合には、支部 間で応援し、その際の交通費などを支出したい と考えております。
○玉川:アウトソーシングの問題につきまして は、今回公募という競争性、透明性の高い手続 きで税理士とも契約する途が開けることになっ たものと理解しております。
この場合の国との間の契約主体としては、税 理士会でしょうけれども、内部的には税務支援 センターの業務として、位置づけることも考え られると思います。
税理士業務と税務支援との区分けにつきまし ては、国と契約して適正な報酬で受けていただ く場合には、無償等ではない税務支援というこ とも考えられますが、これをどう整理するかと いう問題はありますね。
私は、税務支援には無償のものも、有償のも のもあって構わないのではないかと考えますが
……。
○先本:今後の税務支援のあり方については、
日税連のプロジェクトの検討待ちですが、当会 としても十分な議論をしていきたいと考えてい ます。
○玉川:我々が納税者サービスを行う上で、税 理士会や税理士のご協力、ご支援は欠かすこと ができないので、よろしくお願いします。
また、是非税理士会が無料相談や租税教育な どの社会貢献活動を展開され、税理士会が一層 発展されることを願っております。
【e-Tax・書面添付制度・会計参与制度】
○先本:続きまして、国税庁が今、最重要課題 として取り組んでおりますe-Taxの普及のほか、
書面添付制度、会計参与制度について、お話し いただけないでしょうか。
○玉川:e-Taxは、我々の行う納税者サービス
にITを活用して、納税者にとってより便利な ものにしようとしている一連の作業であります。
その中でも、税理士がe-Taxの最大の利用者 になっていただくことが重要と考えています。
そのため、今事務年度の前半期においては、
税理士会、支部、また個々の税理士事務所に
e-Taxの利用をお願いさせていただき、それに
対して、協力いただけたことを大変うれしく思 っております。
また、この度の確定申告期には、テレホンセ ンターですとか、年金の説明会や還付申告会場
でのe-Taxの対応についてお願いしましたとこ
ろ、税理士会に積極的に対応していただき、こ の場をお借りして、感謝申し上げます。
お陰さまで目標の利用率3%達成の目途が立 ち、次の目標値の達成に向けても大きく期待し ております。
次に、平成13年税理士法改正において措置さ れた新書面添付制度については、これまで、税 務執行の円滑化・高度化に寄与し、納税者全 体のコンプライアンスの維持・向上に資する制 度と位置付け、書面の記載内容の充実(質的向 上)に重点を置きつつ、その育成・定着を図っ てきました。
新書面添付制度は、税理士がその関与の度合 いなどを明確に記述するものであり、調査事務
運営に際しても、納税者のコンプライアンス水 準の推定に活かすことにより、納税者のコンプ ライアンス向上を志向した効率的な調査事務運 営にも資すると考えられます。
このため、今後は、添付割合の向上に軸足を 置いた運営に移行していくことで、当該制度を 従前以上に調査事務等に活用していく必要があ り、局・署それぞれの段階に応じた税理士会実 務者レベルとの協議会等を開催するなどして、
書面添付の積極的実施を呼びかけ、添付割合の 向上を図っていくこととしております。
新書面添付制度につきましては、このように 正確な申告書の作成・提出やコンプライアンス 水準の判定に資するとともに、信頼される税理 士制度の確立に結びつくものであり、私どもと してもこの制度を尊重し、推進することとして おりますので、是非積極的な利用をお願いいた します。
三つ目の会計参与については、税理士が税に ついてだけではなく、記帳・会計のプロである ということを社会的に高く評価されて、会計参 与という、まさに企業会計のアドバイザーとし てふさわしいことが認められたことは、大変に すばらしいことだと思いますし、今後その分野 においても、ご活躍いただけることを期待して おります。
【税理士への期待】
○先本:税理士会の発展のために、e-Taxや書 面添付制度を積極的に活用することを推進して まいりたいと考えておりますし、また、会計参 与制度についても諸先輩のご努力もあり、税理 士が社会的に認知され、職域が拡大していくこ とは大変喜ばしいことと思っております。
それでは最後に、今後税理士はどうあるべき か、また、今後の税理士にどのようなことを期 待されるかを、お聞かせいただけないでしょう か。
○玉川:最初の答えに戻ることになりますが、
北海道において、今一番求められているのは、
健全な事業者が核となって、その方々が繁栄さ れていくことによって、北海道経済、社会全体 が活性化されることではないかと思います。
最近はコンプライアンスという言葉がより広 くとらえられ、企業の長期的繁栄のためにも、
社会的信用維持や内部統制、リスク・危機管理 などの重要性がより深く認識されるようになっ てきています。
そのような中で、納税者の方々が税理士とい う外部の方に経理や税務を見ていただくことは、
企業の全般的なコンプライアンス対策上も有意 義と考えられ、税理士の果たす役割はますます 重要になっていくものと考えられます。
また、税理士は、会計と税務が仕事のコア・
コンピタンス(他に真似できない核となる技術、
スキル、ノウハウなどの能力)ですが、それだ けにとどまらず、クオリティの高いサービスを 提供し、企業のよきアドバイザーとして、納税 義務の適正な実現に向けて、今後ともご活躍さ れることを期待しております。
○先本:私どもも、会計、税務という分野に限 らず、企業のコンプライアンス向上の観点など、
税理士の果たすべき役割は大きく、職域もさら に拡大していくものと感じておりますので、税 理士会のさらなる発展のために、今後とも一層 の努力をしていく所存であります。
○司会:本当にお忙しいところ、貴重なお話を ありがとうございました。
本日の内容は、私どもの会報誌に掲載させて いただき、税理士の公共的使命を今一度考える 契機となるよう、会員に広く周知したいと思っ ております。
本日は、誠にありがとうございました。
平成20年度統一研修会日時・講師等がきまりました
今年度は、統一研修会の開催日数が例年の2日間から4日間に増えました。
○日時及び講師 8月5日(火) 10:30〜16:30 太田達也公認会計士
8月6日(水) 9:30〜15:30 山本守之税理士
○場 所 京王プラザホテル札幌
○日時及び講師 11月5日(水)13:30〜16:30
吉見 宏吉北海道大学大学院経済学研究科教授 11月6日(木)10:00〜16:00
岩下忠吾税理士
○場 所 札幌ガーデンパレス
【 認 定 研 修 の お 知 ら せ 】
本会が認定した研修についてお知らせします。 (平成20年3月15日現在)(開催日順)
認定№ 19−072 団体名 税務研究会
テーマ 新しい事業承継とM&A・株式制度の活用 講 師 太田達也公認会計士
日 時 4月9日 10:00〜16:30(認定時間:5.5時間)
場 所 札幌すみれホテル 受講料 30,000円(会員26,000円)
連絡先 税務研究会 TEL221−8348
認定№ 19−073 団体名 税務研究会
テーマ 誤りやすい源泉税実務の実例検討 講 師 三好 穀税理士
日 時 4月25日 10:00〜16:30(認定時間:5.5時間)
場 所 道特会館
受講料 29,000円(会員25,000円)
連絡先 税務研究会 TEL221−8348 認定№ 19−074
団体名 ミロク情報サービス テーマ リース取引の会計と税務 講 師 佐々木京子税理士
日 時 4月4日 13:30〜16:30(認定時間:3時間)
場 所 北農健保会館
受講料 7,000円(会員30,00円)
連絡先 ミロク情報サービス TEL231−3602
認定№ 19−075 団体名 税務研究会
テーマ 一日でわかる「給与計算の実務」入門 講 師 渡辺葉子社会保険労務士
日 時 4月22日 10:00〜16:30(認定時間:5.5時間)
場 所 道特会館
受講料 29,000円(会員25,000円)
連絡先 税務研究会 TEL221−8348 認定№ 19−076
団体名 エッサムファミリー会
テーマ 税制改正と経営承継円滑化法の創設 講 師 小池正明税理士
日 時 4月14日 13:30〜16:45(認定時間:3.5時間)
場 所 京王プラザホテル札幌 受講料 5,000円(会員0円)
連絡先 エッサムファミリー会 TEL222−4321
認定№ 19−077
団体名 ミロク情報サービス
テーマ 医療業界事情と医療法人の税務と会計のポイント 講 師 上原 顕税理士
日 時 4月16日 10:00〜16:00(認定時間:5時間)
場 所 ホテルニューオータニ札幌 受講料 10,000円(会員5,000円)
連絡先 ミロク情報サービス TEL231−3602 認定№ 19−078
団体名 ミロク情報サービス
テーマ 医療法人制度改正と医療法人に伴う税務 講 師 安部勝一税理士
日 時 4月22日 10:00〜16:00(認定時間:5時間)
場 所 ホテルニューオータニ札幌 受講料 10,000円(会員5,000円)
連絡先 ミロク情報サービス TEL231−3602
認定№ 19−079
団体名 TKC北海道研修所
テーマ 会計事務所の品質向上と中小企業会計指針 講 師 河崎照行甲南大学会計大学院院長
日 時 6月25日 10:00〜17:00(認定時間:6時間)
場 所 全日空ホテル
受講料 4,000円(会員1,000円)
連絡先 TKC北海道研修所 TEL222−8505 認定№ 19−080
団体名 税務研究会
テーマ 会社に必要な税金の基礎知識 講 師 石井幸子税理士
日 時 5月9日 10:00〜16:30(認定時間:5.5時間)
場 所 道特会館
受講料 29,000円(会員25,000円)
連絡先 税務研究会 TEL221−8348
認定№ 19−081 団体名 税務研究会
テーマ リース取引の会計処理と税務上の取扱い ファイナルチェック
講 師 小池俊範税理士
日 時 5月15日 10:00〜16:30(認定時間:5.5時間)
場 所 道特会館
受講料 29,000円(会員25,000円)
連絡先 税務研究会 TEL221−8348 認定№ 19−082
団体名 税務研究会
テーマ 早分かり消費税入門講座 講 師 松田 修税理士
日 時 5月16日 10:00〜16:30(認定時間:5.5時間)
場 所 道特会館
受講料 29,000円(会員25,000円)
連絡先 税務研究会 TEL221−8348
認定№ 19−083 団体名 税務研究会
テーマ 基礎から学ぶ経理の実務 講 師 田口良一税理士
日 時 5月28日 10:00〜16:30(認定時間:5.5時間)
場 所 チサンホテル
受講料 29,000円(会員25,000円)
連絡先 税務研究会 TEL221−8348
※会員とは研修実施団体に所属する会員
本会役員等会議出席状況 (平成19年10月〜20年2月)
日税連会議出席状況
会務執行打合せ会
10月11日㈭ 名古屋税理士会 先本会長出席 11月14日㈬ 日本税理士会館 先本会長出席 12月14日㈮ 日本税理士会館 先本会長出席 1月17日㈭ 日本税理士会館 先本会長出席 2月13日㈬ 日本税理士会館 先本会長出席
10月18日㈭ ホテル日航福岡
(第10回) 先本会長出席 10月29日㈪ 日本税理士会館
(臨 時) 先本会長出席 11月26日㈪ 日本税理士会館
(第12回) 先本会長出席 12月19日㈬ 日本税理士会館
(第13回) 先本会長出席 1月10日㈭ ホテルオークラ東京
(第14回) 先本会長出席 1月24日㈭ 日本税理士会館
(第15回) 先本会長出席 2月21日㈭ 日本税理士会館
(第16回) 先本会長出席
11月27日㈭ 日本税理士会館
(第3回) 先本会長、斎藤(雅)副会長、杉下 副会長
1月10日㈭ ホテルオークラ東京
(第4回) 先本会長、斎藤(雅)副会長、杉下 副会長
12月20日㈭ 日本税理士会館
(第3回) 先本会長、斎藤(雅)、杉下副会長、
宮路専務理事出席
12月4日㈫、5日㈬日本税理士会館
(第3回) 山本副会長出席
【10月】
1日㈪ 情報システム委員会(第2回)
日本税理士会館 先本会長、加藤部 長出席
2日㈫ 研修部会(第2回)
日本税理士会館 岩本部長出席 3日㈬ 会務制度委員会(第2回)
日本税理士会館 金坂制度部長出席 4日㈭ 公益活動対策部会(第1回)
日本税理士会館 杉下副会長出席 11日㈭ 調査研究部会(第4回)
ウエスティンナゴヤキャッスル 小木田部長出席
30日㈫ 業務対策部会(第3回)
日本税理士会館 村田部長出席
【11月】
7日㈬ 広報部会(第4回)
日本税理士会館 早津部長出席 7日㈬ 綱紀監察部会(第4回)
日本税理士会館 前田部長出席 15日㈭ 全国税理士会紛議調停委員長会議 日本税理士会館 加藤委員長出席 15日㈭ 会務制度委員会(第3回)
日本税理士会館 金坂制度部長出席 15日㈭ 規制改革対策特別委員会(第3回)
ニューオータニイン東京 斎藤(雅)副会長出席 正副会長会
常務理事会
理 事 会
監 事 会
部・委員会