作業学習の取り組み
「紙すき~卓上カレンダー制作~」
高等部
伊藤 由衣
生徒A 「自分でできることは自分でやり、
できないことは自分でお願いできるようになってほしい」
生徒B 「働きたい!」 「自分でできる範囲を理解してほしい」
生徒A ◇「とりくむ」 見通しを持ち最後までやり遂げる
◇「かかわる」 自分の気持ちや依頼を伝える
生徒B ◇「とりくむ」 体の状態を把握し、自分に合う方法で取り組む
◇「かかわる」 自分の考えや依頼を適切に伝える
◇「はたらく」 社会・職業を意識して役割を果たす
~ぱれっとの一番星☆ ~
~キャリア教育の視点~
<対象生徒>
~ぱれっとの一番星~ ~キャリア教育の視点~
<生徒の実態>
作業学習への取り組み・課題
生徒A
①見通しが持てないと、
落ち着いて取り組むことが難しい
②1つ完成するごとに 短時間の休憩が必要
③教師と一緒に 作業を進める
⑤わからない、できないが生じると 作業をやめてしまう
①上肢の震えがあり、細かな 作業への苦手意識が強い
②すぐに依頼する姿 が見られる
④困ったことや難しいことがあると 大声でアピール
④量や質への意識 は低い
③量を意識しすぎて
質への意識は低い 生徒B
<授業のねらい>
☆自分の力でできること・難しいことを 自分で判断する力
☆依頼・報告を自分から適切に伝える力
☆丁寧さ・きれいさ(質)への意識の向上
ぱれっとの一番星、生徒の実態をふまえて・・・
3つのねらいを設定。
<授業の工夫>
○学習内容 1.目標設定 2.紙すき作業
(ラミネートはがし→
紙ちぎり→ミキサー→漉き) 3.振り返り
(自己評価&他者評価)
○配慮
~できるだけ一人で取り組めるように~
・教材の配置の工夫
→手の届く位置
→整理整頓の意識付け
・繰り返し取り組み、工程(流れ)の理解
→“自分でできた・できる”の成功体験 を増やす
・活動内容、終わりの見通し
→目標達成シートを使用し、どのくらい できたのか、残りはどのくらいなのか を視覚的に提示
→時間への意識を高める
○関わり方
・教師と生徒の距離
→過度な関わりをしない
・依頼・報告を受けてからの関わり
→マンツーマンでの作業をやめる 自分で判断、自ら伝える
<生徒の様子> ~生徒A~
*主体的な学び
・“できる・できた”が増え、達成感を得ることができ、
自ら(一人で)作業を進める(始める)様子が見られるようになった
*対話的な学び
・失敗をもとに気をつける点を考えて作業を進めたり、
自分で発見したことを他者に伝える姿が見られるようになった
*深い学び
・活動に見通しが持てたことや繰り返しの経験から、
枚数(量)や 丁寧さ・きれいさ(質)への関心が深まった
<生徒の様子> ~生徒B~
*主体的な学び
・一度挑戦してから、自分でできる部分と難しい部分を判断し、
取り組む様子が見られるようになった
*対話的な学び
・友達の取り組みの中からヒントを得て、自分の作業に生かしたり、
良さを認める場面が多くなった
*深い学び
・工程に慣れ、“より早く・丁寧に”への意識が高まった
→ 自分に合う方法を自分で考えながら取り組むようになった
→相手の気持ちを考えて、よりよく関わろうとする力 自分でできることと助けが必要なことを見極め伝える力
・自分の状況から、活動内容や工程、支援の内容を考える
→主体的な取り組みを目指し、できそうなこと・やってみた いこと等を自ら考える力
<今後に向けて>
☆他者と協力して何かを作り上げる活動の設定
☆自分の状況から活動内容や工程、支援の内容を 考える場面の設定
<今後に向けて>