• 検索結果がありません。

会議参加記

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "会議参加記"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

Vol. 15 No. 2 原子力バックエンド研究

会議参加記

137

第 18 回ゴールドシュミット会議参加記

原彬博*1,2

2008年7月13日から7月18日にわたってカナダ・バ ンクーバーのブリティッシュコロンビア大学にて 18th Annual V.M. Goldschmidt Conferenceが開催された.本会議 は,The Geochemical SocietyおよびThe European Association of Geochemistryの主催で1988年から毎年ヨーロッパと北 アメリカを中心に行われている.対象とする分野は太陽系 の起源から地球環境にいたるまで幅広く,年々その規模は 大きくなっている.本会議の会場であったブリティッシュ コロンビア大学は広大なキャンパスを有し,のびのびとし た雰囲気の中で会議は開催された.

本会議は20のテーマ~from SEA to SKY~で構成されてお り,さらに各々が複数のセッションから成っていた.地球 化学,宇宙化学,鉱物学など幅広い分野において2000件 を超える口頭およびポスター発表が行われ,この中には日 本からの参加者によるものも数多く見られた.また各日の 始めにはPlenary Lectureがあった.口頭発表は5日間,午 前のセッションが10:00から12:00,午後は14:00から16:00 という余裕を持ったスケジュールで行われた.多くのセッ ションのうち,筆者の興味があったものは,Environmental Geochemistryでは

・ Isotopes and Organic Contaminant

・ Molecular-Scale Chemical and Biogeochemical Processes Affecting the Mobility of Metal and Radionuclide Contaminants in the Subsurface

・ Reactive Transport Modeling of Complex Environmental Systems

Biogeochemistryでは

・ Advances in Microbe Radionuclide Interactions

であった.このうちセッション「Molecular-Scale Chemical and Biogeochemical Processes Affecting the Mobility of Metal and Radionuclide Contaminants in the Subsurface」では,

放射性廃棄物処分に関連した研究発表も含んでおり,鉱物 への重金属の吸着現象に関する発表ではEXAFSやラマン 分光法などを組み合わせるなどした研究手法が紹介され た.また,反応輸送モデルを用いて,微生物分解や非生物 反応を考慮した物質輸送を評価した報告があった.セッシ ョン「Advances in Microbe Radionuclide Interactions」では,

環境中でのウランやテクネチウム,アクチニドなどの放射 性核種の化学形態とそれらに対する微生物影響に関する 報告が中心であった.放射性廃棄物の処分においても,地 下環境中に生息する微生物が核種の移行挙動と関わって いると考えられ,これらの知見を得ることは非常に重要で あることが理解できた.ポスター発表は3日間,17:00か

ら19:00まで行われた.発表件数は1日あたり約330件と

多く,また参加者は飲み物を手にしながら賑やかな雰囲気 で活発な議論が交わされた.そうした中,筆者は,”The Effect of Microbial Activities on Sorption Behavior of Organic

14C”というタイトルでポスター発表を行った.初めての国

際学会参加であり不安があったが,さまざまな分野の多く の研究者が興味を持ってポスターを訪れてくれた.とくに 若い研究者が多く,日本の学会とは異なる雰囲気を感じて 大変刺激を受けた.

今回の国際会議を通じて,放射性廃棄物の処分において は地下水の化学から微生物の影響までさまざまな観点か らの議論がなされている.本会議のように地球化学・微生 物学など異なる研究分野の研究者の方々と議論し,交流を 深めることは非常に重要であると感じた.今回の貴重な経 験を今後の研究展開に生かしたいと思う.

謝辞

本会議に参加するにあたり,バックエンド部会より渡航 滞在費の助成を賜りました.この場をお借りして心より感 謝申し上げます.

Report on 18th annual V. M. Goldschmidt Conference by Akihiro Hara ([email protected])

*1 北海道大学大学院 工学研究科エネルギー環境システム専攻 Division of Energy and Environmental Systems, Graduate School of Engineering, Hokkaido University

〒060-8628北海道札幌市北区13条西8丁目

*2 現所属: 日本原燃株式会社 再処理事業部 Japan Nuclear Fuel Limited

〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字沖付4番地108 (Received and accepted 27 March 2008)

参照

関連したドキュメント

私が点訳講習会(市主催)を受け点友会に入会したのが昭和 57

その他、2019

2)摂津市障害者地域自立支援協議会代表者会議 年 3回 3)各支援学校主催会議や進路支援等 年 6回

2)摂津市障害者地域自立支援協議会代表者会議 年 1回 3)各支援学校主催会議や進路支援等 年 5回

SEED きょうとの最高議決機関であり、通常年 1 回に開催されます。総会では定款の変

 プログラムの内容としては、①各センターからの報 告・組織のあり方 ②被害者支援の原点を考える ③事例 を通して ④最近の法律等 ⑤関係機関との連携

2015 年(平成 27 年)に開催された気候変動枠組条約第 21 回締約国会議(COP21)において、 2020 年(平成

 本研究では,「IT 勉強会カレンダー」に登録さ れ,2008 年度から 2013 年度の 6 年間に開催され たイベント