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Effect of hydration heat on the early-age strength and density of soil-cement concrete

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Academic year: 2021

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(1)

ソイルセメントコンクリートの発熱温度と強度・密度の関係

日大生産工(院)○室井英孝 日大生産工 川村政史

1.はじめに

本研究は土とセメントと水を用いて撹拌 混合して製造するソイルセメントコンクリ ートの発熱温度、初期の強度・密度に関して 実験研究したものである。ソイルセメントコ ンクリートの発熱温度に関しての研究は単 発的なものは見かけられるが、系統だって研 究されたものは見当たらない。筆者らはソイ ルセメントコンクリートの初期性状に及ぼ す発熱温度について研究しているが、今回は 初期強度、密度の影響について述べる。

2.使用材料

実験は粘性土(粘土+砂)と単味の砂、及び 産地の異なる3種類の土について行った。粘 土と砂を用いたものはいずれも市販の笠岡 粘土(密度:2.45)と珪砂(密度:2.6、粒 径:0.07~1.7)を使用した。粘性土は笠岡 粘土と珪砂を絶乾質量比0.8:0.2の割合で用 い、砂は単味の珪砂を使用した。

自然状態の土については、埼玉の土(シル ト質粘土)(土粒子密度:2.62,含水比:

75.8%)、福島の土(火山灰質粘性土)(土 粒子密度:2.68,含水比:68.7%)、東京の土

(関東ローム)(土粒子密度:2.84,含水比:

130.2%)の産地の異なる計3種類の土を用い て行った。セメントは研究用普通ポルトラン ド、水は上水道水を用いた。各材料の単位体 積重量表を表-1に示した。

3.実験方法

3.1 打ち込み、脱型および養生

打ち込みに際しては筆者らが提案してい る土の表面乾燥内部飽水状態(表乾状態)1) を基準として有効水の概念を用いた。すなわ

ち、今回用いた粘性土の表乾状態の含水比は粘土 +砂の混合割合が0.8:0.2は6.1%、砂は1.0%、

埼玉の土は36.0%、福島の土は23.0%、東京の土は 38.5%となるように調整した。供試体の作製は、1 分間の手練りにより作製したセメントペースト に所定量の土を混入し1分撹拌の後容器の底を さらい、更に1分間撹拌した。即ち、合計練り混 ぜ時間は3分間とした。ウォーカビリチーはフロ ーを150±10となるように加水調整した。このよ うにして各単位セメント量につき供試体を各3個 ずつ作製した。強度,密度試験用の供試体は打ち 込み後1日で脱型し水温20℃の水中養生とした

表-1 使用材料の単位体積重量表

2 3 4 5 6

159 253 297 346 411 81

491 487 485 472 469 503

309 192 163 136 114 621 1

2 3 4 5 6 1

289 388 472 561 653 131

236 272 260 275 300 351

82 70 55 49 46 268

261 303 382 487 601 125

386 306 340 356 355 483

148 101 89 73 59 386 2

3 4 5 6 1 Soil MarkSpecimen

No Cement Soil Water Weight per unit volume (kg/m)3

W/C (%)

Saitama

Fukushima

Tokyo (Silty clay)

(Volcanic cohesive soil)

(Kanto loam) Cohesive soil

Sand

2 3 4 5 6

1 85

165 251 313 368 432

1100 1072 1088 1019 958 936 1096 1057 1049 993 939 925 1760 1687 1610 1532 1496 1407 1553 1438 1399 1306 1253 1191

550 536 502 509 516 504

650 325 200 163 140 117 2

3 4 5 6

1 125

278 368 467 51 69

1622 1805 1596 1518 1432 1384

337 218 270 269 274 266

270 78 73 58 50 42

Effect of hydration heat on the early-age strength and density of soil-cement concrete

Hidetaka MUROI and Masashi KAWAMURA

−日本大学生産工学部第43回学術講演会(2010-12-4)−

― 25 ― 4-7

(2)

3.2 発熱温度試験

発熱温度は内径が70mm、内高120mmの市 販の広口魔法瓶を使用して測定した。蓋は市 販のコルクを使用した。測定は温度20℃、

R.H.60%の恒温恒湿室中で熱電対-UCAM-PC により1分間隔で自動測定した。発熱開始時 刻はセメントが水に最初に接触した時間と した。測定の様子及び使用した魔法瓶を写真 -1と写真-2に示した。

写真-1 測定の様子

写真-2 使用した魔法瓶

3.3 初期強度、密度試験

強度試験は10t万能試験機を使用した。密 度測定は強度試験時とした。

4.結果と考察

4.1 経過時間と発熱温度との関係

図-1に粘性土、砂、埼玉の土、福島の土及 び東京の土の経過時間とソイルセメントコ ンクリートの発熱温度との関係を示した。

発熱温度曲線は土の種類、セメント混入量 の違いで異なり、セメントの混入により経過 時間と共に上昇し、最大温度(発熱ピーク温 度)を示した後はゆっくり時間をかけて恒温 となる。

セメント混入量が多くなるに従ってピーク温 度は高くなり、発熱初期から急激な温度上昇が 見られた。

発熱ピーク温度を示す時間は使用した土の種 類で違いが見られ、粘性土の場合(a)は3~6時 間、砂の場合(b)で9~12時間であった。また、

埼玉の土の場合(c)は6~9時間、福島の土の場合 (d)は6~10時間、東京の土の場合(e)で9~17時 間となり、東京の土は埼玉、福島それぞれの土 の場合に比し2~3倍の時間遅れを示し、セメン ト量が多くなると早くなることが分かった。

図-1 発熱温度と経過時間の関係

4.2 単位セメント量と発熱温度との関係 図-2(a),(b)に粘性土および砂を用いたソイ ルセメントコンクリートの単位セメント量と発 熱ピーク温度との関係を示した。(a)は粘性土、

砂を示し、(b)には埼玉、福島、東京の各産土を

― 26 ―

(3)

示した。粘性土の場合のセメント使用量は 85

~432(kg/m3)、砂の場合は 125~639(kg/m3 である。セメントが混入する範囲での発熱ピー ク温度は粘性土の場合は T=0.02C+22.0、砂の場 合は T=0.026C+18.0 といずれの場合も一次の式 で示され、且つ発熱ピーク温度は砂に比し粘性 土のほうが高い値を示した一方図-2(b)に示 す各産土は、埼玉の土は 81~411(kg/m3)、福 島の土は 131~653(kg/m3)、東京の土は 125~

601(kg/m3)である。図より土の種類が異なっ てもT=0.02C+23.0 (ここに、T:発熱ピーク 温度、C:単位セメント量)と一次の式で示され た。

T=0.02C+22

T≒0.03C+18

0 100 200 300 400 500 600 700

15 20 25 30 35 40

Sand Cohesive soil

Amount of cement (kg/m)3 15

20 25 30 35 40

T:Peak of hydration heat C:Amount of cement

Fukushima Tokyo Saitama

T≒0.02C+23

(a)

(b)

図-2 単位セメント量と 発熱ピーク温度の関係

4.3 発熱温度と一軸圧縮強度との関係 図-3(a),(b)に粘性土、砂、埼玉の土、福島 の土及び東京の土を用いた場合のソイルセメ ントコンクリートの発熱ピーク温度と一軸圧 縮強度との関係を示した。粘性土、砂を使用し た場合ともに材齢は 1、3、7 日と初期材齢の場 合である。温度が高くなるに従って、また材齢 が大きくなるに従って強度も大きくなること が分かる。更に、強度と発熱ピーク温度との関 係は粘性土、砂を使用した場合,若干のばらつ きがあるもののいずれも一次の式で示される ことが分かった。

4.4 発熱温度と密度との関係

図-4 に粘性土と砂、及び埼玉の土、福島の 土、東京の土と言った自然状態の土を用いた 場合のソイルセメントコンクリートの発熱ピ ーク温度と密度との関係を示した。全ての土 において発熱ピーク温度が高くなると密度が 大きくなることが分かる。これは使用単位セ メント量が多くなった分質量が大きくなるた めである。なお、材齢による密度の差異は見 られなかった。

22 24 26 28 30 32 34 33

0 5 10 15 20 25 30 35

Peak of hydration heat (℃)

soil age

Saitama 1 day 3 day 7 day Fukushima1 day 3 day 7 day Tokyo

1 day 3 day 7 day

soil age

Cohesive soil

1 day 3 day 7 day Sand 1 day 3 day 7 day

0 5 10 15 20 25 30

35 (a)

(b)

図-3 発熱ピーク温度と強度の関係

22 24 26 28 30 32 34 35

1.6 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2

Peak of hydration heat (℃) Saitama Fukushima

Tokyo

Saitama 1 day 3 day 7 day Fukushima1 day 3 day 7 day Tokyo 1 day 3 day 7 day

Cohesive soil Sand

soil age

Cohesive soil

1 day 3 day 7 day Sand 1 day 3 day 7 day

soil age

図-4 発熱ピーク温度と密度の関係

― 27 ―

(4)

Calculated bulk density (g/cm)3 1.7 1.8 1.9 2.0 2.1 2.2 2.3 1.7

1.8 1.9 2.0 2.1 2.2

1.651.65 2.3

2.35 2.35

soil age

Saitama 1 day 3 day 7 day Fukushima1 day 3 day 7 day Tokyo 1 day 3 day 7 day

図-5 計算密度と実測密度の関係

図-5はソイルセメントコンクリートの計算 密度と実測密度との関係である。打ち込み時 の空気の混入の影響が若干見受けられるが、

両者はほぼ一致する結果が得られた。

5.まとめ

本実験の範囲内で次のことが言える。

(1)土はセメント混入量の違いで発熱温度曲 線が変わることが分かった。発熱ピーク温度 を示すまでの時間は、粘性土の場合は3~5時 間、珪砂の場合は10~12時間とそれぞれ異な り、また、埼玉の土の場合は6~9時間、福島

の土は6~10時間、東京の土は9~17時間とそ れぞれ異なった。

発熱ピーク温度はセメント混入量が少量か ら多量になるに従って高くなり、おおよそ 25℃~35℃を示した。これは普通セメントを 使った一般的なコンクリートの2131程度の 発熱温度である。

(2)ソイルセメントコンクリートの単位セ メント量と発熱ピーク温度との関係は各土 とも一次の式で示された。

(3)ソイルセメントコンクリートの1~7日 の初期強度と発熱ピーク温度との関係は一 次の式で表わされ、発熱ピーク温度が高くな ると圧縮強度は大きくなることが分かった。

(4)ソイルセメントコンクリートの初期の 密度と発熱ピーク温度との関係は発熱ピー ク温度が高くなるに従って密度は大きくな ることが分かった。

参考文献

1)川村、笠井:粘性土と砂の混合土の見掛 けの表乾状態と吸水率試験方法、コンクリー ト工学論文集、第8巻第1号、p.p.205~214、

1997年1月

― 28 ―

参照

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