「市民社会におけるガーナでの栄養改善」
“味の素㈱との連携による「栄養改善プロジェクト」を通じて”
2015年12月4日
公益財団法人 プラン・ジャパン 代表理事 専務理事
特定非営利活動法人 国際協力NGOセンター(JANIC)副理事長
鶴見 和雄
世銀TICADセミナーシリーズ第2回
本日お話ししたい内容
1. SDGs達成において求められるプランの役割
注:JANICの活動紹介も含みます
2. プランの保健事業とガーナでの味の素㈱との連携によ
り実施した「栄養改善プロジェクト」での役割と教訓
3. 日本企業, NGOが連携しCSR+CSVの実践を加速する
ために乗り越えるべき考慮点と、それを突破するための
課題
76年にわたり途上国の子どもたちを支援しているプラン・インターナショナルの加盟国 プラン・インターナショナルは1989年には国連に公認・登録された国際NGO 現在の支援国は世界20カ国・1地域,活動国は51カ国。2015年度寄付総額は約1,109億円(TBC) 世界に111万人のスポンサーと142万人のチャイルド(2014年度) プラン・ジャパンは1983年に設立,1986年に外務省より財団法人の認可(特定公益増進法人) 2011年2月に新法に基づき「公益財団法人」の認可(所得税・法人税及び相続税の控除) 2015年度のプラン・ジャパンへの寄付総額は約34.7億円、国内経費は約8.5億円 継続支援者は企業400社を含め約6.5万人。常勤役員1名,職員数:61名。来局ボランティア:47名 在宅ボランティア 約602名,インターン:5名(2015年11月現在) 活動国 50カ国 (現地事務所260ヶ所) 支援国 21カ国 アイルランド,アメリカ,イギリス,イタリア,オーストラリア,オランダ, カナダ, 韓国, スイス、 スウェーデン, スペイン, デンマーク, ドイツ, 日本,ノルウェー,フランス,フィンランド, ベルギー コロンビア,インド,香港, 注:コロンビア,インドは活動国を兼ねる アジア14カ国-イント,インドネシア,カンボジア,スリランカ,タイ,中国,ネパール,パキスタン バングラデシュ,東ティモール,フィリピン,ベトナム,ラオス,ミャンマー
支援国・地域 21ヵ国:
:
活動国
51カ国 :
アフリカ25カ国-ウガンダ, エジプト,エチオピア,ガーナ,カ,メルーン,ギニア,ケニア ギニアビサウ,ザンビア,シエラレオネ,ジンバブエ,スーダン,南スーダン,セネガル,タンザニア トーゴ,ニジェール,ブルキナファソ,ベナン,マラウィ,マリ,モザンビーク,リベリア,ルワンダ,ナイジェリア 中南米12カ国-エクアドル,エルサルバドル,グアテマラ,コロンビア,ドミニカ共和国 ニカラグア,ハイチ,パラグアイ,ブラジル,ペルー,ボリビア,ホンジュラスプラン・ジャパンとは・・・
緊急支援
保健
性と生殖に関する健康と権利水と衛生
家計の安定
子どもの参加
子どもの保護
教育
活動内容
:
子どもたちがその権利を享受し,可能性を発揮することのできる地域作り=地域の貧 困解消子どもの能力開発と自立支援活動手法:「
子どもとともに進める地域開発」(CCCD=Child Centred Community Development)プランの活動について・・・
CCCD
プランのVision(目標)
人々の権利と尊厳が守られ,すべての子どもが能力を最大限に発揮できる世界を実現するプランのMission(使命)
1. 子ども,家族,地域の人々が,人間としての基本的な生活条件を備え,社会活動に参加し,自 立を達成できるよう支援する 2. 異なる国籍や文化を持つ人々の相互理解を深め,皆が協力できる関係を築く 3. 世界中の子どもたちの権利と利益の確立を図る4
JANICの活動とは... 「NGOを支援するNGO」
JANICは、日本最大の
ネットワーク型NGO
NGO、企業、市民、政府・自治体、を
つなぐ
役割を担う
JANICはNGOを
「ネットワーク」
することで、
もっとNGOの活動を活発に
もっとNGOの声を大きく
もっとNGOのことをわかりやすく伝へ
もっとNGOと市民が出会う場を創出
4 正会員団体 109団体 団体協力会員 63団体 企業協力会員 38社 個人 130名JANIC
の中期事業方針(
2013
年度~
2015
年度)
1.
政策提言・啓発活動
地球上で起きている様々な問題解決のために、社会の仕組みや
人々の生活のあり方について提言する。
2.
NGO
の理解促進・支援者拡大
NGOが市民にとって身近に感じられ、支援したいと思われるよう、
NGOの理解促進・支援者拡大に取り組む。
3.
他セクターとの連携・協働
地球規模課題解決のために、セクターを超えた連携・協働を進め
る。
4.
NGO
の能力強化と社会的責任の向上
NGOの能力向上と社会的信頼性の向上に取り組む。
SDGs
MDGs
• Universal in aspiration
• Link social economic and environmental issues
MDGs「ミレニアム開発目標」からSDGs「持続的開発目標」へ…
外務省資料抜粋
外務省資料抜粋
日本を含む世界の技術の活用
目標1 貧困の終止符 目標2 飢餓をなくし食料の安定確保と栄養状態の改善、持続可能な農業を推進 目標3 健康な生活を確保し福祉を推進 目標4 質の高い教育、生涯学習の機会を推進 目標5 ジェンダーの平等、女性と女児のエンパワーメント 目標6 水と衛生施設へのアクセスと持続可能な管理 目標7 持続可能で近代的なエネルギーへのアクセス 目標8 経済成長、完全雇用 目標9 インフラを整備し持続可能な工業化とイノベーション 目標10 国内と国家間の不平等を削減 目標11 安全、強靭かつ持続可能な都市と人間の居住地 目標12 持続可能な消費と生産のパターンを確保 目標13 気候変動とその影響に取り組むため、緊急の措置を講じる 目標14 海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する 目標15 陸上生態系を保護・回復し、森林を管理、砂漠化・土地の劣化を食い止め 生物多様性の損失に歯止め 目標16 安全で包摂的な社会、司法へのアクセスを提供し効果的で責任ある包摂的な 制度を構築 目標17 実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化
ポスト2015年アジェンダ
青字 プランの主要分野 赤字 プランの対応可能分野 緑字 プランの未染手分野「参照」
SDGs「持続的開発目標」と国際NGO プラン
●Post 2015 Sustainable Development Goals (SDGs )Framework
ポスト2015 「持続可能な開発ゴール」の枠組
●External Trend:
1.Climate change 気候変動と地球規模の国境を越えた居住環境
2.Changing demographics
人口動静の変化、特に若者層の急増
3.Increasing Urbanization
都会化
4.Conflict and fragile states
紛争と国家の脆弱性
5.Growing Inequality
不平等の増加
6.Changing geopolitics
国家の政治的・地理的要因の変化:世界規模の「南」の台頭
7.Technology
技術革新
PlanにおけるSDGs, 外部環境の変化に対する重要性の認識
プラン・ガーナの活動について・・・
1992年に活動を開始. 現在144名の職員が在籍 4地域に現地プロジェクト」事務所を設置 プログラム別活動の概要 1. すべての子どもたちの健康向上 2. すべての子どもたちに質の高い教育を確保 3. すべての子どもたちへの食糧安全保障 4. 子どもの権利に関する意識啓発活動栄養不良や予防接種の機会不足のため、5歳未満の子どもの死亡率が高いこと。 老朽化した校舎、不足している学習教材に加えて、効率的な授業や学習の実現を後押しする 子どもにやさしい学校環境がないこと。さらに、農村地方の教師の意欲が低いこと。 原始的な農法や、収穫量の不足、耕地不足、未熟練労働者が多いことから得られる収入が低 いこと。 子どもの権利についての認識が極めて低いこと 1. すべての子どもたちの健康向上 マラリアの抑制、予防接種、急性呼吸器疾患や下痢症の予防とケア、栄養改善など、子どもの保 健医療を支援・コミュニティが運営している保健サービスの質を高め、保健サービスの普及を促進 2.すべての子どもたちに質の高い教育を確保 教育学習過程におけるコミュニティの参加と主導的役割を確保することによって、効果的な教育と 学習に向けた、子どもにやさしい学習環境や設備を整えるための支援をします。また農村地方に おける教師の質と、定着率を上げます。 3.すべての子どもたちへの食糧安全保障 農家への生産性の高い種子の提供、改良技術の導入、市場情報の提供、農業相談サービスの 促進、乾季および通年の農業用水の供給を支援します。 4.子どもの権利に関する意識啓発活動 メディア、子どもクラブ、政府を通じて、子どもの権利に関する意識啓発プログラムを推進します。 また、ストリート・チルドレン、虐待を受けている子どもたち、働く子どもたち、障がいのある子ども たち、孤児や弱い立場にある子どもたちに対する社会的サービスを支援します。
ガーナの開発環境の現状・・・
プランのSolution
味の素㈱とプランの連携について・・・
ガーナ栄養改善プロジェクト
⇒「離乳食の栄養強化」
「子どもの栄養改善」課題の共有に基づき、2010年より協業の検討を開始、2010年11月味の素㈱ とMOU締結。本プロジェクトで プランはKoko PlusのEfficacy Study「効果確認調査」を担当
プラン・ジャパンはプラン・ガーナと共同し、活動を展開している既存のコミュニティーにおいて栄養 補助食品のKoko Plusを生後6~18ヶ月の子どもを対象としてEfficacy Studyを実施
2012~2015年、ガーナ中央州の45コミュニティにおいて母子900組を対象に実施。 Efficacy Studyは栄養補助食品の効果、特に子どもの成長と健康状況の改善に主眼。 Koko Plusを毎週摂取、定期的に成長記録と血液検査。同時に栄養教育・トレーニングも実施。 プランでの本プロジェクトの位置付け: 子どもの栄養改善支援