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目標:都心に立地した大学として広大な設備・スペースを望むことはできないが、緑豊かで落ち着い た雰囲気のキャンパスを維持し、学生、教職員が勉学、教育・研究に専念できる施設・設備を 整備していく。
1)施設設備等の整備
【現状の説明】
本学の施設は東京都中央区明石町に本部校舎、埼玉県ふじみ野市にテニスコートとターゲットバー ドゴルフ場がある運動場用地と、実習施設アリスの家がある神奈川県鎌倉市稲村ガ崎の3ヵ所に所在 している。また、明石町本部校舎から地下鉄築地駅方向徒歩2,3分のところに大学2号館がある。
本部校舎は地下1階、地上6階の鉄筋コンクリート造りの建物である。
本部校舎各階の用途の概要は以下の通り。
地階には限られたスペースを有効に活用できるよう工夫された看護実習室、シミュレーションルー ム、ロッカールーム、クラブ室等があり、女子トイレ内にはシャワールームがある。1階は学長室、
会議室、事務部、教務部、講堂は400名収容可能で同時通訳にも対応したAV機器が完備されており、
入学式や卒業式、創立記念講演会などの行事がここで行われる。医療・看護系の様々な学会、研修会 などにも毎週のように利用されている。また、講堂の後方座席には障害者用のスペースが確保してあ り、講堂横のトイレには車椅子のまま利用できる障害者専用のトイレが設置してある。
2階は看護学の専門図書を豊富に揃えた図書館があり、聖路加国際病院医学図書館とも連絡通路で 繋がっていて夜間10時まで連携使用されている。そのほか学生のためのラウンジ、就職・進学などの 相談室としても使用される学生部、学生自治会室がある。
3階は効果的に授業を行えるようAV設備を備えた301,302講義室、図書館、グループ形式の授業が 行われる演習室等、4階は講義室、研究室、院生・学部生用のコンピュータ室があり、コンピュータ が約50台設置してある。
5階には科学実験室、教員用研究室、共同研究室、ラウンジ、視聴覚機材室、演習室などがあり、
6階には講義室、院生演習室、ラウンジ等がある。
2号館は地下1階、地上8階建ての建物で、各階の用途は以下の通りである。地階はロッカールー ム、倉庫、空調機械室、1階は事務室、ぽるかルーム、市民健康情報センター、2階はメディアルー ムがあり、最新モデルのコンピュータが100台ほど設置してある。他にはシステム支援室、サーバー室 などがあり、3階は交流ラウンジ、多目的ルーム、相談室、4階は講義室、研究オフィス、ミーティ ングルームなど、5階は看護実践開発研究センター、研究支援室、研究オフィス、ミーティングルー ム、6階は修士ラウンジ、講義室、7階は博士ラウンジ、共同研究室、演習室、8階は修士ラウンジ、
演習室、印刷コーナーなどがある。
【点検・評価】
本学は校地・校舎に関して設置基準をクリアしているとはいえ、この間の学生数の増加、時間割の 変化などに伴い、日常的に教室を使用する際の手狭感は否めない。
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2号館でも従来本館で行っていた大学院の講義を行ったり、看護実践開発研究センターを設置して 市民健康講座などを行うようになったため、施設スペースのゆとりはあまり感じられない。
本部校舎は中央区銀座から徒歩5分ほどというロケーションでありながら、芝生や植栽など緑にも 恵まれた閑静な環境にある点は長所といえる。施設・設備は全般的に限られたスペースを有効に活用 できるよう細かい点にわたって配慮がなされている。
2階ラウンジはスウェーデン家具のテーブル・椅子が配置してあり、居住性が感じられるよう配慮 してある。
図書館は聖路加国際病院図書館と連絡通路で結ばれており、夜間10時まで使用可能である。コンピ ュータ室は本館4階に学部・大学院を合わせて約50台、2号館2階には最新モデルが100台設置してあ る。
いずれも学生の学習効果が上がるように配慮してある点は長所であるといえる。問題点としては試 験前やレポート提出の前になるとコンピュータ室が混雑して順番待ちになることや、昼休みに2階ラ ウンジが混雑して昼食にも支障を来たしてしまう点である。さらに、電気・空調などビル管理の基本 である施設設備管理の専門技術者が配置されておらず、事務職員が日常業務の合間に対応している点 は大きな問題点である。
【将来の改善・改革に向けた方策】
1996に現在の校舎が完成して、早くも10年が経過した。その間に学生数も増加し、講義室も利用頻 度や使い方によって狭隘感を覚える授業もある。教室の壁を取り払って大人数で授業が受けられるよ うに改造する、あるいは仕様そのものを変えて別途の用に供されるよう改造するなどいろいろな対応 が考えられる。しかし、その場合にも場当たり的な対応ではなく、中長期的な視野に立った改修を行 うことが大切である。
2)キャンパス・アメニティ等
【現状の説明】
東京都中央区銀座に近いエリアに芝生や植栽など緑豊かなキャンパスに恵まれ、教室の空調、照明 などには学習効果が上がるよう配慮されている。2階学生ラウンジにはスウェーデン家具のテーブル、
椅子が配置され、学生相互の交流、学習の際に居住性を感じながら利用できるように設営されている。
学生ラウンジの一隅にウォータークーラー、自動給湯器や自動販売機の商品を温めて利用できる電子 レンジが設置されており、全般的にキャンパスアメニティに配慮されている。
【点検・評価】
効果的な授業を行えるように視聴覚機材やコンピュータに多額の予算が使用され、図書館や学生ラ ウンジでも快適に学習できるよう全般にわたって学生、教職員のキャンパスアメニティが配慮されて いる。さらに学生が快適な大学生活を送れるよう学生部と学生自治会との話し合いも定期的に開催さ れており、本学のキャンパスアメニティに関する体制は万全である。
長所としては教職員と学生との相互信頼関係に基づきキャンパスアメニティを共に担っていくとい う美風があり、学内の廊下や教室にはゴミひとつ散らかっていない。来訪者からしばしば学内がとて もきれいと誉められるという点は長所といえる。全般的なキャンパスアメニティの観点からいえばゴ ミのリサイクルの全学的な取り組みなどもっと全学レベルで取り組むべき課題はたくさんあると思わ
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れる。他大学では学生主体で行われているところもあるが、本学では実習などが忙しくそこまで対応 できないところが問題点といえるかもしれない。
【将来の改善・改革に向けた方策】
将来に向けた改善・改革に向けた方策としてはさらに学生からのニーズを反映させたキャンパスア メニティを実現すること。そのためにはより頻繁に学生とのミーティングを開催したり、期間限定の 目標設定をして全学的なアメニティ改革に取り組むことなどが方策としてあげられよう。
3)利用上の配慮
【現状の説明】
施設・設備面における障害者への配慮の状況としては講堂座席の後方には障害者用のスペースが設 けられており、講堂横のトイレには障害者専用のトイレも設置してある。廊下には両サイドの壁に手 すりが配置してあり、お年寄りや足が不自由な方にも優しい設計をしてある。利用時間は午前7時か ら午後8時までであるが、聖路加病院医学図書館と本学図書館は夜間10時まで使用することが可能で ある。
【点検・評価】
本学は障害者への対応については建築設計段階から検討が重ねられ、玄関入り口のバリアフリーや 障害者専用のトイレの設置などは利用上の配慮がなされている。
長所としては、障害者に配慮した施設・設備に加えて看護大学なので万一来訪者などに医療が必要 になった場合にでも看護というプラスアルファの対応が可能なこと。問題点としては、予算面のゆと りがないため、施設設備の更新が難しい点などである。
【将来の改善・改革に向けた方策】
将来的には、障害者に配慮した施設設備は徐々に高度化しているので、それに見合う改善を検討し ていく。そのためには施設設備の見直しを検討する委員会の設置などが必要であろう。
4)組織・管理体制
【現状の説明】
事務組織として管理面での総括責任者は事務局長で、その下に総務課、経理課、管財課がある。施 設・設備・営繕などに関する一切の事務を管財課が担当している。
電気、空調、視聴覚機材など施設設備の管理については(財)関東電気保安協会に電気受変電設備の 保守管理を委託し、㈱電通ファシリティマネジメントに空気環境測定、水槽関連などビル管理全般に ついて委託している。
警備については、本館は平日午後5時から8時まで、講演会、研修会などの催し物の際に正面玄関 の守衛と学内巡回警備を行っている。
2号館についても1階事務室の受付事務、清掃、空調設備、警備など管理全般について外部の業者 に委託している。
【点検・評価】
本館は地下1階、地上6階で8,404㎡、2号館は地下1階、地上8階で3,106㎡。この校舎を専任の 現業担当者なしで空調、照明、水槽関連など管理面全般を対応することはかなりの負担である。空調
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のスケジュール管理や飲料水分析など学内のスタッフで対応している点は費用を抑えるという点か らは評価されてもよい点である。
事務部管財担当者が日常中央監視盤のすぐ横で執務しているので施設設備の衛生・安全の確保が万 全である。しかし、その反面、日常的な管財関連の業務について専任の技術者が配置されておらず、
事務職員が日常業務の片手間に空調スケジュールを設定したり、派遣会社の現業担当者で対応してい る。管理面については十分とはいえない分仕事の内容が希薄になってしまう点は問題である。
【将来の改善・改革に向けた方策】
専任の現業担当者を選任することは早急に改善を要する検討事項である。現在本館と2号館の施設 設備の衛生安全管理は業者が一元化されていない。有機的でより効率的な管理を行うためにはもっと 連携のよい管理運営が望まれる。
また、今後建物や施設設備についても経年劣化に伴い、改修、補修が徐々に必要になると思われる。
しかし、その際にも目先の費用のみを念頭に置くのではなく、長期的な視野に立った対応を行うこと が必要である。さらに、空調、電気など施設管理の専門技術者の配置は最重要課題である。