一般社団法人ソーラーシステム振興協会中村正吾

(1)

太陽熱を賢く活用して、省エネ、ＺＥＨ化へ。

一般社団法人ソーラーシステム振興協会中村正吾

「 2016 年 10 月 20 日

九都県市再生可能エネルギー活用セミナー」

(2)

□設立:昭和53年5月16日(1978年）

工業技術院によるサンシャイン計画の成果として、ソーラーシステムを広く一般に普及することを目的に創設。平成２5年4月1日一般社団法人に移行

□正会員数９社

OMソーラー㈱・㈱サンジュニア・長府工産㈱・㈱長府製作所・チリウヒーター㈱・㈱寺田鉄工所・㈱ノーリツ・パーパス㈱・矢崎エナジーシステム㈱

□主な事業

•

普及促進のための幅広い広報活動

•

優良ソーラーシステムの認証・施工士登録

•

品質向上に関する研究や標準化・規格化の推進

•

消費者等からの相談受付

□所在地：東京都中央区 http://www.ssda.or.jp/

□会長：國井総一郎（株式会社ノーリツ代表取締役社長）

□太陽熱機器累計設置台数：７60万台

□ストック数（推定稼働台数）： 220万台（2012年） ^※総務省

住宅土地統計調査より

□２０１５年設置台数：約2.8万台

一般社団法人ソーラーシステム振興協会概要

2

(3)

3

(4)

Solar Heat Worldwide Market and Contribution to the Energy Supply 2014 (IEA SHC 2016Edition)

太陽熱の生産エネルギーは

風力に次いで大きい。

4

世界では「太陽熱」が新エネルギーの主流

太陽熱風力発電太陽光発電地熱発電太陽熱発電潮力発電

(5)

Solar Heat Worldwide Market and Contribution to the Energy Supply 2014 (IEA SHC 2016Edition)

太陽熱利用状況の国際比較（設置台数）

日本はトップ１０から外れた！

2,975

日本

2011 年は 9 番目 →2014 年は 11 番目に

5

(6)

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000

0 50 100 150 200 250

1975 1976 1977 1978 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 原油価格(100円/KL）

集熱面積（万㎡）

ドイツと日本の太陽熱利用の推移

ドイツ:1982～日本:1975～原油輸入（CIF）価格

出典：ソーラーシステム振興協会、BSW-German solar industry Association、ESTIF、石油連盟ほか

●ドイツは手厚い補助事業を継続的に行ってきた

●ドイツは2009年、「自然エネルギー熱法」をスタート

●ドイツの2010年の減少はギリシャの金融危機などが原因

●日本の集熱面積は太陽熱機器の販売台数から推定

日本とドイツの太陽熱市場の比較

ｿｰﾗｰｼｽﾃﾑ振興協会設立ムーンライト計画

1974年ｻﾝｼｬｲﾝ計画

産業用ｿｰﾗｰｼｽﾃﾑ開発開始､NEDO設立

石油代替ｴﾈﾙｷﾞｰの開発及び導入の促進に関する法律

新ｴﾈﾙｷﾞｰ利用等の促進関する特別措置法、COP３京都会議ﾆｭｰｻﾝｼｬｲﾝ計画

地球温暖化対策の推進に関する法律 NEDO地域新ｴﾈﾙｷﾞｰ導入促進事業開始

新ｴﾈﾙｷﾞｰ導入大網

NEDOﾌｨｰﾙﾄﾞﾃｽﾄ

太陽熱高度利用ｼｽﾃﾑ補助事業

低利融資制度「ｿｰﾗｰｼｽﾃﾑ普及促進融資制度」ﾘｰｽ補助

導入補助 2009年～設置義務化チェルノブイリ原発事故

EU経済危機原子力発電所廃止の議論原子力廃止原子力政策見直し・・・廃止

消費税8%

6

(7)

太陽熱を賢く活用

(8)

電気

ガス灯油石炭動力

石油

太陽光水力風力核燃料

ガス

厨房照明

暖房給湯

照明器具

冷房

ストーブ、エアコン、

ファンヒーター

テレビ、冷蔵庫、洗濯機、

掃除機、パソコン等エアコン

コンロ、電子レンジ、

オーブン、炊飯器

ボイラー、湯沸かし器

一番エネルギーを使っているのは？

家庭で使うエネルギーと用途

原料燃料エネルギー、機器稼働

(9)

給湯 28

暖房 26.4 冷房

2.2 台所

8.2 その他 35.2

世帯当たりの用途別エネルギー使用割合

エネルギー経済統計要覧 2014 より

⁹

暖房・給湯という低レベルな

熱エネルギー

が半分以上を占める。

(10)

(11)

11

• 低レベルな熱ですむ用途には太陽熱を直接利用するのが最も合理的（暖房や給湯等）

• 化石燃料や電気などから得る高度なエネルギーはそれにしかできないところで利用する

（調理や照明、動力等）

「太陽熱」をダイレクトに利用

(12)

12

「太陽光発電」と「太陽熱利用」

(13)

１ｋＷ/ｍ ²

0.4～0.5kW

_thermal

/ｍ

²

およそ40%

お湯への変換効率

太陽熱は、集熱器に入る太陽エネルギーの４０％が利用可能

■太陽熱利用システムの実力

13

(14)

14

屋根は、

太陽エネルギーの取得に最適

解析：東京理科大学理工学部建築学科助教高瀬幸造

東京(Tokyo) ：6地域, 年間日射量A3区分, 暖房期間日射量H3区分にて

) ： 6 地域 ,

年間日射量 A3 区分 , 暖房期間日射量 H3 区分

(15)

15

太陽熱で削減太

陽光発電な

どで削減

※経済産業省の定義するＺＥＨでは、コンセント電源（その他エネルギー）は含まれない。

太陽熱利用でＺＥＨ（ゼロエネルギー）化

エネルギー削減のイメージ

(16)

16

・太陽エネルギーを利用するので、クリーンでエコ

・太陽エネルギーを熱のまま利用、変換効率が高い

・狭い屋根にも設置可能

(17)

事例紹介１

(18)

住宅用ソーラーシステム

太陽電池・太陽熱併設システム

集熱器4枚+太陽電池24枚(3.60kW)

住宅用ソーラーシステム

空気集熱式暖房給湯システム

戸建て住宅の太陽熱利用

住宅用ソーラーシステム

貯湯槽一体型ソーラーシステム

18

空気集熱式太陽熱暖房給湯システム

(19)

バルコニー設置給湯システム

集合住宅の太陽熱利用

住棟セントラル暖房給湯システム

19

バルコニー設置給湯システム

(20)

給湯システム（社会福祉施設）

冷暖房給湯システム

ﾌﾟｰﾙ加熱（冷暖房給湯）

業務用の太陽熱利用

20

給湯システム（社会福祉施設）

(21)

事例紹介２

屋根空気集熱式太陽熱利用システム

(22)

22

太陽熱利用の仕組み

冬屋根で集熱して、床下に蓄える。

夏お湯をつくり、排熱。夏・夜採涼する。

(23)

23

ガラス集熱面太陽電池モジュール

太陽の「熱」と「光」の両方を利用

ＺＥＨ化へ

(24)

24

暖房、給湯、換気、電気、エネルギーの削減

24

(25)

25

太陽の「熱」と「光」でＺＥＨ・エネルギー自給へ

日々の快適さはそのままに、省エネ、売電太陽熱で暖房・

給湯エネルギー削減

太陽光発電で、

電気エネルギーの削減

(26)

エネルギー、温熱環境の見える化、暮らしのサポート

(27)

27

省エネ型住宅のエネルギー消費量比較

「住宅・建築物高効率エネルギーシステム導入促進事業（住宅に係るもの）調査研究事業2005」より

(28)

入居者アンケートより

(29)

東京都主催東村山市本町地区プロジェクト

(30)

30

【東京都長寿命環境配慮住宅モデル事業】

事業用地面積2,150.40㎡

○住宅戸数１６戸

○敷地面積（平均）132.5㎡約40.2坪

○延べ面積（平均）104.6㎡約31.7坪

30

(31)

戸建住宅用太陽熱活用システムの開発

(32)

(33)

(34)

34

Before

After

太陽光発電売電

2

万円

/

一般社団法人ソーラーシステム振興協会 中村 正吾

太陽熱を賢く活用して、省エネ、ＺＥＨ化へ。