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地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)改定基本方針(案)

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Academic year: 2018

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1.浦安市地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)改定の背景

浦安市地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)は、下記に示す改定経緯や国、県によ

る災害対策の強化に向けた法改正等を踏まえて修正を行う。

(1)浦安市地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)改定の経緯

浦安市地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)は、災害対策基本法第 42 条に基づ

き浦安市防災会議で策定されたもので、浦安市で発生する風水害等並びに大規模事故等の

災害に対し、市、防災関係機関、市民及び事業者が、その全力をあげて、市民の生命、身

体、財産を守るために実施すべき対策と整備する対策(方向性)を示しており、現行の計

画は平成20 年度に修正を行ったものである。

近年、国内では1時間降水量80mm以上の猛烈な雨(以下「短時間強雨」という。)を

含む集中豪雨や竜巻災害が頻発し、大きな被害が報告されている。また、御嶽山等の火山

災害も記憶に新しい。その他、都市部での大雪による雪害など新たな災害も見られ、これ

らは本市においても発生が懸念される。

また、大規模事故についても、東日本大震災の巨大津波による原子力発電所事故に伴う

放射性物質の拡散や、全国各地で発生する航空機、鉄道等の交通機関の事故等、自然災害

とは異なる性状を有した被害も発生している。

このような近況の中、特に、風水害における本市の過去の被災履歴を振り返ると、東京

湾と江戸川、旧江戸川に囲まれた河口部の低平地に位置することから、江戸川等の河川の

氾濫や東京湾の高潮による水害を被ってきた歴史がある。

例えば、大正6年の高潮では死傷者、行方不明者が発生する被害があり、戦後間もない

昭和 24 年8月キティ台風では堤防が 900メートルにわたり決壊し多大な家屋被害を被っ

た。また、昭和56年10月の台風24号では床上・床下浸水が数百件にのぼった。

近年では平成26年に、関東甲信越地方の大雪の影響による東京メトロ東西線等の各鉄道

機関の運転中止や、運転制限等の措置により多数の帰宅困難者が発生し、緊急的な避難対

応を行っている。

本改定では、こうした自然的、社会的背景による災害等に対処していくため、地域防災

計画(風水害等編・大規模事故編)の見直しを行うものとする。

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国・県の⾒直し

1)国による見直し

■災害対策基本法の改正

東日本大震災を踏まえた法制上の課題について、災害対策基本法の改正(平成 24 年6

月、平成 25 年6月、平成26 年 11 月)が行われた。

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府が一体となって対処することなどをはじめ、地方公共団体の機能が低下した場合の国に

よる災害応急対策の代行する仕組みを創設することなどが盛り込まれた。

また、市に対しても「住民等の円滑かつ安全な避難の確保」や「被災者保護対策の改善」

などにおける都道府県連携など、多岐にわたる改正が行われた。

■水防法の改正

多発する浸水被害に対処するとともに、下水道管理をより適切なものとするため、水防

法の改正(平成 27 年 7 月)が行われた。

水防法の改正では、「想定し得る最大規模の洪水・内水・高潮への対策」として、想定し

得る最大規模の降雨や高潮の基準を国土交通大臣が定め、洪水に係る浸水想定区域(指定

河川により県知事又は国土交通大臣が指定)を拡充するとともに、新たに、当該基準に基

づき、排水処理施設を勘案し、内水として雨水出水想定区域(管理排水施設により県知事

又は市町村長が指定)の指定、また、高潮浸水想定区域(県知事が指定)など、浸水想定

区域制度の拡充が図られた。

■避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドラインの改正

本ガイドラインは各市町村が避難勧告等の発令基準や伝達方法を検討するに当たって、

最低限考えておくべき事項を示したもので、平成17年3月に策定され、平成26年4月の

全面改正、平成 27 年8月改正が行われた。

なお、本ガイドラインは、自然災害のうち水害、土砂災害、高潮災害、津波災害に伴う

避難のガイドラインとなっている。(竜巻、雷、急な大雨といった積乱雲がもたらす激しい

現象は、最新の観測・予測技術をもっても発生場所や時刻を予測することが困難であるた

め、避難勧告発令の対象外)

■気象予警報の創設

気象庁は、平成 25 年8月 30 日に「特別警報」を創設し、運用を開始した。これまで、

大雨、地震、津波、高潮などにより重大な災害の起こるおそれがある時に発表していた警

報の発表基準をはるかに超える豪雨等が予想され、重大な災害の危険性が著しく高まって

いる場合、「特別警報」が発表される。

なお、気象に関する特別警報は、大雨、暴風、高潮、波浪、暴風雪、大雪の6種類から

なる。

2)県による見直し

千葉県は、災害対策基本法等の改正を踏まえ、避難対策の強化として、近年の集中豪雨

による土砂災害などから人命を守るため、住民が安全に避難できる体制の強化を図る等の

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2.浦安市地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)の修正方針

本改定にあたっては、次の方針により「地域防災計画(風水害等編・大規模事故編)」の見

直しを行う。

(1)特別警報等への対応

従来の気象警報等への災害応急活動体制に加えて、重大な災害の起こる可能性が著しく

大きな場合に気象庁から発表される「特別警報」等に対応した計画とする。

(2)浦安市で新たに想定される自然災害の事象の検討

雷雨など、短時間に降る強い雨に対する「短時間強雨対策」、台風など数時間から数日に

わたり降る強い雨による「集中豪雨対策」(短時間強雨を含む)、富士山が大規模に噴火し

た場合の降灰対策等の「火山災害対策」や竜巻に対する情報伝達等の風水害対策としての

「竜巻対策」、大雪が降った場合の注意喚起や除雪等の「雪害対策」に対応した計画とする。

(3)避難勧告等の判断基準の検証

浦安市は三方を海と川に囲まれた地域特性から、大雨や高潮等による外水氾濫や、短時

間強雨を含む集中豪雨等による内水氾濫(都市型水害等)への警戒及び避難対策が重要と

なる。このため、国が公表する「避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平

成27 年8月)」等を参考として、避難勧告等の判断基準及び避難方法等について更新、充

実を図る。

(4)大規模事故対策の検証

大規模事故編として、現地域防災計画で対象とする大規模事故災害、(1)大規模火災、(2)

危険物等災害、 (3)海上災害、(4)油等海上流出災害、(5)航空機災害、(6)鉄道災害、(7)

道路災害、(8)放射性物質事故についての更新、充実を図る。

(5)自助・共助・公助

風水害等の大規模な災害発生の恐れがある場合や発生した場合において、被害の拡大を

防ぐためには、情報伝達や避難支援等、公助だけでは実効性のある対策を取ることが難し

いことが想定されるため、「自助」、「共助」、「公助」の役割を示した計画とする。

(6)国、県の方針の反映

現行計画の作成年次である平成20 年度以降の災害対策基本法の改正及び防災基本計画、

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3.検討の体制

浦安市の地域防災計画検討の特徴である庁内検討委員会を軸とした職員参加型の検討方式

により、地域防災対策マニュアル及び地域防災計画の修正を進める。

庁内検討委員会 浦安市防災会議

【委員長:総務部長、委員:各部次長】

○地域防災計画・地域防災対策マニュアル見直し 進捗状況の確認

【会長:市長】

・地域防災計画の作成(承認)

各部各課(検討部会)

【委員に指名された者】

○風水害等・大規模事故を想定し、各対策部にお ける対策を検討する。

○地域防災対策マニュアル、地域防災計画を見直 す

事務局(防災課)

・地域防災計画見直修正案の作成 ・検討部会等への検討支援

・パブコメ、浦安市自治会自主防災組織連絡協議 会との意見交換会の実施

【関係機関・団体】 ・警察署

・医師会、歯科医師会、 薬剤師会

・社会福祉協議会等 ・ライフライン機関 ・交通機関

・浦安市自治会自主防災組 織連絡協議会

連絡 調整

検討指示・報告

検討体制のイメージ図

参照

関連したドキュメント

なお、政令第121条第1項第3号、同項第6号及び第3項の規定による避難上有効なバルコ ニー等の「避難上有効な」の判断基準は、 「建築物の防火避難規定の解説 2016/

(出所:総務省 統一的な基準による地方公会計マニュアルに一部追記 平成 27

■詳細については、『環境物品等 の調達に関する基本方針(平成 31年2月)』(P95~96)を参照する こと。

■詳細については、『環境物品等 の調達に関する基本方針(平成 27年2月)』(P90~91)を参照する こと。

■詳細については、『環境物品等 の調達に関する基本方針(平成 30年2月)』(P93~94)を参照する こと。

指針に基づく 防災計画表 を作成し事業 所内に掲示し ている , 12.3%.

・本計画は都市計画に関する基本的な方 針を定めるもので、各事業の具体的な

6.大雪、地震、津波、台風、洪水等の自然 災害、火災、停電、新型インフルエンザを