国立国語研究所学術情報リポジトリ
米国議会図書館蔵『源氏物語』擦消一覧(桐壷〜藤 裏葉)
著者 斎藤 達哉, 神田 久義, 豊島 秀範, 菅原 郁子 雑誌名 米国議会図書館蔵『源氏物語』翻刻 桐壺〜藤裏葉
: 平成22年度 人間文化研究連携共同推進事業「海 外に移出した仮名写本の緊急調査」報告書
ページ 393‑425
発行年 2011‑03‑24
URL http://doi.org/10.15084/00002598
米 国議会図書館蔵﹃源氏物語﹄擦消 覧︵桐壼〜藤裏葉︶
斎藤達哉・神田久義・豊島秀範・菅原郁子
米国議会図書館蔵﹃源氏物語﹄には︑いったん書かれた文字を擦消し︑
そ の 上 から文字を書き直すという擦消箇所が多く見られた︒本一覧は︑こ
の 擦 消箇所についてまとめたものである︒
なお︑ここで示すのは︑本報告書に翻刻本文を収めた範囲︵桐壼〜藤裏
葉︶に確認できた擦消箇所である︒
一︑ 一覧表の見方
1︑原本調査は︑米国議会図書館において︑平成二十三年一月二十四日︑
二十五日の両日︑豊島秀範︑斎藤達哉︑菅原郁子︑神田久義が行った︒
2︑擦消箇所の判読は︑原本調査時のメモのほかに︑米国議会図書館アジ
ア部日本課の承諾を得て撮影した接写画像︵デジタル画像︶を参考にし
ながら︑斎藤達哉︑神田久義が行った︒
3︑一覧表は︑﹁巻名﹂﹁丁﹂
欄をもって構成した︒
「行﹂﹁擦消箇所﹂﹁擦消の状況﹂﹁注記﹂の六 4︑擦消箇所の所在は︑﹁巻名﹂﹁丁﹂
み 方は︑次に示すとおりである︒
[巻名﹈
[ 丁
]
[ 行
]
1 桐壼
8オ
ー5ウ
②③〜④
F
行﹂欄をもって示した︒各欄の読 一巻目の﹁桐壼﹂八 丁 表 面 十 五 丁 裏 面 二 行目
1
il
行anから四行目5︑﹁擦消箇所﹂欄は︑擦消箇所を前後の文脈付きで引用したものである︒
この欄で使用した記号の意味は次のとおりである︒
︵1︶ ︻ ︼は︑擦消箇所及び上書きされた文字であることを表わす︒
︵2︶ ⁝は︑欄の先頭に付す場合︑行の途中からの引用であることを
表わす︒また︑欄の末尾に付す場合︑行の途中までの引用であるこ とを表わす︒
︵3︶ 単独の/は︑改行箇所を表わす︒
︵4︶ vは︑踊り字︵くの字点︶を表わす︒
6︑﹁擦消の状況﹂欄は︑擦消された文字と︑そこに上書された文字とを
示 すものである︒この欄の記述方法は以下のとおりである︒
(1︶ ←の前は擦消された文字︑後は上書きされた文字である︒
<<es ﹀﹀ と←者 ⁝⁝⁝ ﹁と﹂を消して上に﹁者﹂・を書く
(2︶ 仮名は︑現代の平仮名と字母が異なる場合︵変体仮名の場合︶
は︑字母で記した︒
<<ss ﹀﹀ 八 ⁝⁝⁝ ﹁八﹂を字母とする仮名
(3︶ 漢字は︑︿﹀で囲み仮名の字母と区別した︒
<<es ﹀﹀ ︿八﹀⁝⁝⁝ 漢字の﹁八﹂
(4︶ □は︑判読できなかった文字一字分を表わす︒
(5︶ 擦り消された文字数が分からなかった場合は︑﹁︵文字数不明︶﹂
と記した︒
(6︶ 単独の/は︑改行箇所を表わす︒
7︑﹁注記﹂欄は︑判読できなかった文字について︑注記すべきことがあっ
た場合にコメントを記した︒なお︑使用した記号等は︑﹁擦消の状況﹂欄
に準じている︒
二︑擦消箇所の概観
米国議会図書館蔵﹃源氏物語﹄の擦消は丁寧に行われているために︑擦
消された文字が微かにしか残ってことが多い︒こうした箇所について︑本
一覧表では無理に読むことをせず︑﹁□﹂や﹁︵文字数不明︶﹂と記した︒
以 下 では︑目に付いた傾向を以下に整理しておく︒
ア
漢 字
から仮名への修正
漢字で﹁聞﹂やF心﹂と書いたところを擦り消して︑それぞれ﹁き
こ﹂﹁こ..︐Nち﹂に書き直す︒特に︑﹁聞﹂←﹁きこ﹂は桐壼︑帯木の巻
に目立った︒
<<es ﹀﹀桐壼8オ②︑桐壼20オ⑦︑帯木ーウ⑧︑帯木2オ④︑
帯
木
2オ⑤︑帯木26ウ④︑帯木3ーウ⑧︑藤裏葉6オ⑥
イ ﹁給﹂の送り仮名の追加修正
送り仮名なしで﹁給へき︵へV︶﹂と書いたところを擦消して︑
り仮名のある﹁給ふへき︵へV︶﹂に書き直す︒
<<例︾帯木2ウ⑦︑藤袴ーウ④
ウヲからオへの修正
ワ行の仮名﹁越﹂または﹁を﹂で書いたところを擦消して︑ア行の 仮名﹁お﹂に書き直す︒
<<ge ﹀﹀桐壼24オ⑤︑帯木4オ⑦︑夕顔35ウ②︑賢木28オ⑩︑
花 散
里
ーウ④︑濡標22オ⑧
工
類 似 形 の
仮名による誤写の修正
仮名を擦消して︑形の似た別音の仮名または漢字に書き直す︒
オ
<<as ﹀﹀い←
う←そ
き←遣
き←ま
寿←堂
せ←を
多←う
と←盤
と←者 越←起
〈心﹀
初音4オ⑤
野 分
12ウ⑧
帯 木
28ウ⑤
蛍
10オ③
空
蝉7ウ⑤
蛍
7ウ③
朝顔10ウ⑨
若
紫20ウ③
胡蝶15ウ⑤
葵3ウ⑧
活用語尾の修正
活用語尾に相当する仮名を擦消して︑
<<例︾野分3ウ⑦
別 の 活用形に書き直す︒
力 下の語への目移りによる誤の追加修正
目移りによって誤脱が生じたものを修正した箇所である︒ここでは︑
書
写者の語の意識が垣間見える例を掲げる︒
<<例1︾少女35オ④
五えうこうはい桜藤やまふきなとやうの
↑
五えうこうはい桜藤やまふき︻‖︼なとやうの
<<
例
2︾薄雲2ーウ⑩
い
さり刈は
←
いさり︻せ しカけわすら カsり火は
くく例1︾では︑前栽の植栽を列記し︑﹁なとやうの﹂と続く文である︒
当初は﹁いはつsし︵岩脚燭︶﹂を誤脱して︑﹁やまふきなとやうの﹂と
書 か れ て いた︒誤脱が語の単位で生じている点は︑単なる書き誤り︵誤
字︶の訂正とは異なるものである︒
<<例2︾では︑当初︑﹁いさり﹂に続けて﹁火﹂を書く︒同じFり﹂
を含む﹁り火﹂に目移り生じたため︑波線部を誤脱していた︒書写者の
語
の 意 識 の中では︑語﹁いさり﹂と語﹁火﹂の連続︵﹁いさり火︵漁火︶﹂
という語︶に親和性があったことがうかがわれる︒
以上︑網羅的ではないが︑今後の判読の参考材料として︑擦消箇所に つ い て の 概 観を示した︒
謝辞
調 査 に当たっては︑米国議会図書館アジア部日本課の 伊
東
英一さん︑中原まりさん︑PIPHER・Y清代さんの
お 世 話 になりました︒ここに記して感謝申し上げます︒
巻 名
丁
行
擦消箇所
1 桐 壼 8オ
擦消の状況②
⁝物のねをかきたてs/はかなく︻きこえ︼いつることの葉よりは−
〈聞﹀← きこえ
1 桐 壼 16オ
⑤:えさしはなちたまはすをんな︻宮︼たちも二ところ:□
← ︿宮﹀
ロー1﹁︿色﹀﹂を消したか
1 桐 壼 20オ
⑦
・こよなう心よせ︻きこえ︼給へれ/は:
〈聞﹀← きこえ
1 桐 壼 24オ
⑤
・いとくるしきまてそおはしける︻お︼となになり給て後は/
越
←お
2 帯 木
ーウ⑧・したしくなれ︻きこえ︼給て:
〈聞﹀← きこえ
2 帯 木 2オ
④
・いつくにてもまつ/はれ︻きこえ︼給ふ程に
〈
聞﹀←きこえ
2 帯 木 2オ
⑤
⁝かくしあへすなんむつれ︻きこえ︼給けり:
〈聞﹀← きこえ・
巻 名
丁
行
擦消箇所擦消の状況
2オ 2 帯 木
注 記⑧
・こsちするにおほ/と︻な︼ふらちかくて⁝
の← な
2 帯 木 2ウ
⑦:打をきちらし給︻ふへ︼くもあらす⁝へ具
←ふ遍
2 帯 木 4オ
⑦
越
← お
2 帯 木 18オ
①
:きよく︻すめ︼/る月におりつきなから⁝
〈
月﹀←すめ
2 帯 木 20オ
⑦
⁝なてし子の花をおりてをこせ︻たり︼しとて涙/くみたり−
□ ロー1﹁累﹂を消したか
←多り
2 帯 木 2ーオ
⑧
.
・
口口口 ← こそ
2 帯 木 26ウ
④
⁝みる/かひありとおもひ︻きこえ︼たりおとsも:
〈
聞﹀←きこえ
l
N
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
2 帯 木
28ウ ︵ 注 記⑤
:おほせと/ひまもな︻け︼れはしはし:
き←遣
2 帯 木 3ーオ
④
−あちきなく/おほすま︻ろ︼はこsに−口 ← ろ
2 帯 木 3ーウ
⑧
〈
聞﹀←きこえ
2 帯 木 32オ
⑤
⁝給かなすき︻ましき︼/さまには:
/
\し← 万志き
2 帯 木 33ウ
⑦〜⑧⁝いふかたなしと︻思ひてなくさまなといと︼/︻あはれなりこsろくるしくは︼あれと:
(文 字 数 不
く流しく 満
物「
2 帯 木 34オ
④:さた/まらぬありし︻なから︼の身にて:なく←な可ら
3 空 蝉 7ウ
⑤
−給へと/ねられ︻た︼まはす・・
寿
←堂 ︑
「寿﹂は﹁春﹂にも見える
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
6オ 4 夕 顔
注 記⑦
⁝かきなれたるてして/く︻ちとく︼返事なとし侍きをも⁝ちく ← ちとく
4 夕 顔 7オ
④
⁝をこかましくうしろめた/きわさ︻なりや︼けに是そ:
□
□←なりや
4 夕 顔 8ウ
⑤
おしけ介れと← つ﹂めともお
4 夕 顔 9ウ
⑧⁝又よう︻し︼きおとな出きて⁝口 ← しロー1書き損じか
4 夕 顔 10ウ
⑤
・
か の 人 の
らめ⁝
越
←も
4 夕 顔 1ーウ
⑥
□
□
←さ満
4 夕 顔 15ウ
⑤
・
い
ゑ← り
巻 名
丁
行
擦消箇所擦消の状況
4 夕 顔 22オ
②
・
又 物 の つs:
を ← をと
4 夕 顔 23オ
①
⁝その事ともせさ︻せん︼/願なともたてさせんとて⁝
ん← せん
4 夕 顔 25ウ
①
:もとめたてまつらせ給て︻御気しきあしく侍るとき︼こえ/給て−
(文 字 数 不
く<侍﹀るとき
「 へり﹂を消して上に﹁しき﹂
4 夕 顔 t
26ウ
⑥
⁝心はつかしくなんおほ︻ゆへきとくちかた︼/め給ふ:
(文 字 数 不
多
4 夕 顔 28オ
⑦
・かくまとはし給ふかいみしき/事とこゑ︻もお︼します:口し← もお
/
4 夕 顔 35オ
⑤
・
いか に 思 ふ かしくも⁝ 此︵漢字︶ ← ︿少﹀︿将﹀
4 夕 顔 35ウ
②
・
ゆるし/てんと思ふ御心︻お︼こりそあひなかりける: ノ .
越
←お
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
5 若 紫 −Oウ
注 記①〜②⁝とこたてまつるみ︻そう︼/︻つ聖徳太子のくたらといふ国より︼たてまつりける:
□ ん
らといふ︿国﹀より
「s流﹂を消して上に﹁より﹂
5 若 紫 20ウ
①
⁝とおほして/めのとにさし︻より︼ていさかしね−
(文 字 数 不明︶ ← より
5 若 紫 20ウ
③
:をしよせたてまつれ︻は︼なに心もなくゐ給へるにて⁝
と←盤
5 若 紫 28ウ
⑧
・
(文 字 数 不
せ︿給>Oつおほし遣
「
へ」を消して上に﹁う﹂
6 末摘花 15オ
①
⁝見え/給ふ︵つもあらすきちや︻うな︼といたくそこなはれたる物から/
能
←うな
6 末摘花 15オ
⑥
⁝きた/なけなるしらひきゆひつ︻けた︼るこしつきかたくなしけ也・
多累←遣多
6 末摘花 23オ
⑨
⁝給へりいとおかし︻かりし︼物こりに明もはて給はて−
□
□
□し← かりし
巻 名
丁
行
擦消箇所
6 末摘花 24ウ
擦消の状況⑤
・手つ/からこの︻あかはな︼をかきつけにのほはして見給ふに−
□
□
き←あ可者な
7 紅葉賀
ーオ①/朱︻雀院の︼行幸は神無月の十日あまり也
(文 字 数 不明︶← ︿雀﹀︿院﹀農
7 紅葉賀 18ウ
⑩−御うしろみし給ふへき人︻お︼はせす御/はsかたみなみこたちにて:本
←お
8 花 宴 6ウ
⑧ 何 事
て← ︿給﹀
9 葵 3ウ
⑧
:さう人はすくな︻き︼ところのひますこしあるを⁝
越
←起
ノ
9 葵 5オ
②
/かけをのみみたらし川のつれなき︻に︼身のうきほとそ/□ ← 耳
9 葵 7ウ
⑦
/あさましくもふりかたくいまめく︻かな︼とにくさにはしたなく/
越
←かな
巻 名
丁
行
擦消箇所
9 葵 9オ
擦消の状況⑧
⁝おやの御かた︻に︼つけつsつたはりたる物ともの⁝
口 ← に
9 葵 13ウ
⑦・
みこたちかんたちめ: 1 み
□り□←を者し
9 葵 17ウ
⑧
.
.
なにsしのふのと︻露けかれと︼/かsるかたみさへなからましかいとおほしなくさむ⁝
(文 字 数 不明︶ ← ︿露﹀遣可れと
「越﹂を消して上に﹁れ﹂
9 葵 17ウ
⑨
・なにsしのふのと露けかれと/かs︻るかたみさへ︼なからましかいとおほしなくさむ⁝
(文 字 数
不
明︶←留か多みさへ
9 葵 19オ
④
⁝えおほしなを/すましき︻なめりし斎宮の御きまはり︼もわつらはしく⁝
(文 字 数 不
宮﹀の︿御﹀き万八り
9 葵 19ウ
③
⁝御はらからといふ事かにもいみしく思き︻こ︼えさせて⁝く ← こ
9 葵 30ウ
⑨
(文 字 数 不 耳 八 お ほ
巻 名
丁
行
擦消箇所
10 賢 木 2ウ
擦消の状況④
⁝いみしくあはれに心くるし︻北︼のたいのさるへきところに/う← ︿北﹀
10 賢 木 10ウ
⑤
−御心さしまさるへかめり︻院の︼おはしましつる/:
□ の← ︿院﹀の
10 賢 木 12ウ
③
:けにめてたき/さかりなり︻をも︼りかなるかたいかsあらん⁝
口 ← をも
10 賢 木 16オ
①
・
か や
ましてたくひなけ也・
(文 字 数
不明︶← もそふな流を
「越﹂を消して上に﹁流﹂
10 賢 木 23オ
①
:立とまりて/はこう日をつらぬ︻けりた︼いしおちたりとこゑいとゆるく⁝
□
□
□
←介り多
10 賢 木 23オ
⑥
/ む か そ ひ
せさせ給しなと:
□
←盤
ロー1﹁も﹂か10 賢 木 23オ
⑨
:きこえ給ふかほとなけれ︻は︼御けはひもほのかなれ/と:
□←者
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
10 賢 木 25オ
注 記①
・つくえのおほひなとまこと/の上︻と︼思やらるはしめの日はせんたいの:
う← 登
10 賢 木 25オ
④
:たき木こる程より打はしめこはつかひ︻お︼なしいふことの葉もいみしう⁝
□ ← お
ロー1﹁越﹂か
10 賢 木 28オ
⑩
越
←お
10 賢 木 29ウ
⑥
:世の/おりし︻と物し︼給へるおと﹂のかく世をのかれ給をは⁝
(文 字 数 不明︶ ← と︿物﹀し
10 賢 木 34オ
②
:人のもとき︻お︼はんする事とをんな君/
越
←お
11 花散里
ーウ④
/ことになくしのひて中川のほと︻お︼はしすくるに⁝
越
←お
12 須 磨 2オ
③
:あはれをも見せ給へ︻ましかは︼と打思ひ出給ふと−
(文 字 数 不明︶ ← まし可八
八「と﹂を消して上に﹁まし﹂
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
12 須 磨 12オ
注 記④
⁝くやしう我心ひとつにか︻﹂︼らむことのやうにそおほゆる:ら ← s
12 須 磨 12ウ
⑤
:御とくをよろこはぬやはありし︻やむご︼/となきかんたちめ弁官なとの:
(文 字 数
不明︶← やむご
12 須 磨 14オ
②
⁝まことに三千/里の︻ほかのこsち︼するにかいのしつくもたへかたし/
(文 字 数 不明︶← ほ可能−こsち
12 須 磨 14オ
⑤
:もしほたれつ﹄わひける家ゐちかきわたり︻な︼りけり−口 ← な
12 須 磨 22ウ
⑨
/えさふらはぬ事ことさらにまいり︻侍︼らんなとこのちくせんのかみそまいれる/
て← ︿侍﹀
12 須 磨 24ウ
③
⁝ならはぬ/御こs︻地に︼めさましうかたしけなう身つからおほさる:ち← ︿地﹀ホ
12 須 磨 29オ
①/ 世 に 又ましらう事かたく︻侍︼けれは:
越
← ︿侍﹀ r
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
30ウ 12 須 磨
注 記②
りて□□← るなり希り
13 明 石 10ウ
①
:松のひsき浪の音︻に︼あひて心はせあるわか人は/
□
←ホ
13 明 石 10ウ
③
・
人 く: も ← て
13 明 石 14オ
④⁝数ならぬ︻事ともきこえ︼つくしたれと⁝(文 字 数 不
「起﹂を消して上に﹁と﹂
13 明 石 15ウ
④〜⑤⁝心ふかう思あかりたるけしき︻も︼/︻見てはやま︼しとおほす物から:
(文 字 数 不 やま
13 明 石 15ウ
⑦
⁝さるかたにてもまき︻ら︼はしてんとおほせ/と⁝
□←羅
ロー1﹁八﹂か
13 明 石 17オ
①
:おり/\/かたらはせ給と︻かく︼まきらはしてこちまいらせよと⁝
て← 可く
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況 ︐注 記
13 明 石 17オ
③
:くちおしききはのゐ中人なと︻こ︼そかりにくたりたる人の−
ふ
← こ
13 明 石 2ーウ
④:ゆるされ給ふへきさため出きぬ︻こそ︼よりきさきに/こと゜← こそ
13 明 石 26オ
⑥
て← ゐ
13 明 石 26ウ
②
⁝月夜に出て︻行道す︼る物はやり水にたふれ入/にけり−とく□の← ︿行﹀︿道﹀す
14 濡 標
ーウ③
・
い
大宮も:
□ ← お
14 濡 標 3オ
⑦
口 ← しロー1﹁s﹂か
14 濡 標 3ウ
⑨
−なをむかしに御心はへか︻はら︼すおりふしことにわたり給/
八 す
←八ら
巻 名
丁
行
擦消箇所
14オ 14 濡 標
擦消の状況⑦
・
い
らさきすそこのもとゆひ:
て
←身つら
14 濡 標 2ーウ
⑥
:さふらう人々もやう/\あれゆ︻き︼/なとして:
く←支
14 濡 標 22オ
⑧⁝御はらからの宮々︻お︼はしますたくひにてを← お
14 濡 標 22オ
⑨
:さふら/い給︻へとみやすと︼ころにもきこえ給き−
(文 字 数 不明︶ ← へと三や春と
15 蓬 生 ︑ーウ
⑤
⁝打わすれたる/︻やう︼にてとをくおはしましにし:
を←やう
15 蓬 生 3ウ
③
・
ほ ね の
/ み わ つか かり⁝ に
(文 字 数 不 者 万 れホい三しき︿事﹀
15 蓬 生 8オ
④
/
よしあるさまして⁝ 年
口 ← な
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
15 蓬 生 8オ
注 記④
・
くとも⁝ 物く ← し
16 関 屋 3オ
③
・
御 お む か へに
⁝ り ← よ
ユ6 関 屋 5オ
⑥
・
あ← か八
17 絵 合
ーウ①
・
か ね て
ましかめりとのもわたり/給へる程にて︻かくなんと女いたう御らんせさす︼たs御くしのはこのかたつかたを/見給につきせすこまかになまめきてめつらしきさま也・
(文 字 数 不
女﹀い多う︿御﹀らんせさす
17 絵 合 2オ
⑧
・
そ こ は か
し御おさな心も−
□
□ ← まつ
□
□‖﹁︿給﹀ふ﹂か
17 絵 合 2ウ
④
・
ほ ひ す
て:
(文 字 数 不
物﹀し
17 絵 合 6オ
⑤⁝いまめかしき花やかさ︻は︼いとこよなくまされり−口 ← は巻 名
丁
行
擦消箇所
17 絵 合 7オ
擦消の状況⑨
・
ゑ は つね の お かしけ︼/にめもかsやくまて見ゆ⁝
(文 字 数
不明︶← お可しけ
17 絵 合 8ウ
⑧
⁝大極伝の殿こしよせたる︻と︼ころのかう/\しきに
越
←と
17 絵 合 8ウ
⑨
/︻︵空白︶︼ 身こそかくしめのほかなれそのかみのこsろのうちを/わすれしもせす
□
← ︵空白︶
17 絵 合 9オ
⑧
−内侍のかんの君もかやうの︻お︼このましさは人にすくれて−
□ ← お
18 松 風
ーオ③⁝ひんかしのたい︻はあかし︼の御/かたとおほしおきてたり北のたいはことにひろく:(文 字 数 不明︶ ← 盤あ可し
18 松 風 2ウ
⑨
・したsめんなといふにもおほ︻殿のけはひをかくれはわつら︼/はしくてそのsち物なとおほくうけとりてなんいそきつくりけり:
(文 字 数 不 かく連八王つら 消されたのは﹁うけとりてなんいそき徒くりけり﹂か
18 松 風 3オ
・しか/\のところをなん思ひ出てたる︻と︼/きこえさせける人にましらはん事を⁝
口 口 ← と
\
巻 名
丁
行
擦消箇所
18 松 風 4ウ
①:海のかたを︻み︼いたしてゐたるに: 擦消の状況い← み
18 松 風 6オ
⑧
・
とて是にそ打ひそ︻み︼ぬる御くるまはあまた/つsけんも:
□
← 三
18 松 風 12ウ
⑦
⁝おほきみありあや︻うけ︼/なれは:
口 口 ← うけ
18 松 風 15オ
⑤
/ そ は
r
や
←ま
19 薄 雲 4ウ
④
:袖をとらへてのり給へとひくもいみし︻うおほえて︼/
不
19 薄 雲 8オ
⑤
口 ← こ
19 薄 雲 8オ
⑨
・
は か す
おりもあり⁝
□□←者いゐ
1
巻 名
丁
行
擦消箇所擦消の状況
13ウ 19 薄 雲
注 記③
:事のたかひめありておとs︻よこ︼/さまのつみにあたり給し時⁝
口 口 ← よこ
19 薄 雲 14ウ
⑨
⁝こ宮のおほさんとこ/うによりて︻こそせけんのことも思は︼sかりつれ:
(文 字 数 不
も︿思﹀者
19 薄 雲 2ーウ
⑩/
い 身
のうき舟や/
〈
火﹀←せ
20 朝 顔
ーウ②
越
← に
20 朝 顔 2オ
①
⁝御よろこひ/になんありし年︻こ︼ろを見たてまつり⁝
の← こ
20 朝 顔 2ウ
⑤
/あなた御まへを見︻や︼り給へは⁝
□
←屋
ロー1﹁遍﹂か20 朝 顔 5オ
③
・
事の
まちもしつへく⁝
(文 字 数
不
明︶←なと
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
20 朝 顔 10ウ
注 記⑨
:宮うせ給てのち︻う︼へのいとさう/\しけにのみ/
多← う
2オ
⑦
:打おほえ侍にも︻さら︼かへりてかくねんごろにきこえ/給も−
(文 字 数
不
明︶←さら
21 少 女 3オ
②:さそあらんと/おもへるをまたいと︻き︼いわなる程を−口 ← き
21 少 女 4ウ
⑩
⁝物わらひなとすさましくすくしつsしつまれる︻かき︼りを/とえりいたして:
越
←かき
21 少 女 17オ
②
/ 思 そ め 給 て 人 に
るしき事⁝
を← お
21 少 女 22オ
③
:御とな/ふら︻ま︼いり殿まかて給:□ ← 万
ロー1﹁も﹂か
21 少 女 28ウ
②
(文 字 数 不
り
巻 名
丁
行
21 少 女 29オ
擦擦消の状況消箇所①
⁝なとてかさもあらんを︻ひ︼くつをれたらん人の/やうにも⁝
い
←飛
21 少 女 34オ
⑤
・
あやにくになさけなくことに︻ふ︼れてはしたなめ宮/人をも⁝
□
←布
□‖﹁遣﹂か
21 少 女 35オ
④
・
やお そ
ひを/ なとやうの← い者徒sし
21 少 女 38オ
③
⁝御すまゐにてきこえ/︻かよはさ︼せ給大井の御かたは⁝させ□□← かよ八さ
22 玉 髪 2ウ
⑦
・
我 は わ す れ す
りてかしこにいたり/
ホ←能
22 玉 覧 5ウ
①〜③(文 字 数 不 む す
22 玉 髭 5ウ
⑩
:色あひごsちよけにごゑいたうかれてさ︻らへり︼ゐたりけさう/人は⁝
(文 字 数 不明︶ ← らへり
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
22 玉 蔓 7ウ
注 記②
・
又
ん:
八
← 登
22 玉 童 8ウ
⑤
⁝かいそくの/ひたふるならんよりもか︻のおにしき︼人のひくるにやと:
(文 字 数 不明︶ ← のお丹しき
22 玉 重 14ウ
⑩:あなかま給へ大臣︻公卿も︼/しはしまて:多ちも← ︿公﹀︿卿﹀22 玉 髪 16ウ
②
−宮つかへし給︻人︼はをのつからゆきましりたる/より物し給ふらん:
□
← ︿人﹀
22 玉 髪 17オ
⑨
⁝打かたらい/つs︻日ひとひむかし物語︼ねんすなとしつs−
(文 字 数 不
し︿物﹀︿語﹀
22 玉 量 18オ
⑤
・
い つ か はし:
ころ ← ところ
22 玉 蔓 22ウ
⑩
人 の
かと/\しう−
(文 字 数
不明︶← あり遣
巻 名
丁
行
擦消箇所
擦消の状況
23ウ 22 玉 登
注 記⑤
⁝うつろはし侍也とてはsもなくなりに︻け︼り/中将を−
(文 字 数 不明︶ ← 遣
22 玉 璽 24ウ
⑩
(文 字 数 不明︶ ← へ多る
22 玉 蔓 26オ
③
:御すまゐなりしかと︻あさましう︼/ゐ中ひたりしも⁝
(文 字 数 不明︶ ← あさましう
「あ﹂を消して上に﹁し﹂か
22 玉 璽 26ウ
⑧
⁝我も/\︻とてを︼つくしてをりつs/もてまいれる−
(文 字 数
不明︶← とてを
22 玉 髭 27ウ
⑥
・
.
・
をり物をりさまなまめき︻た︼/れとにほひやかならぬに−
多←多
消された﹁多﹂は書き損じか22 玉 覧 29ウ
④
⁝なとわらひ給ふよう︻つの︼さうしうたまくらよくあなひしり/見つくして⁝
(文 字 数 不明︶ ← つの
23 初 音 2オ
⑥
⁝何事につけてもすゑとをき︻御契り︼をあらまほしくきこえか/はし給⁝
(文 字 数 不明︶ ← ︿御﹀︿契﹀り
巻 名
丁
行
擦消箇所
23 初 音 3オ
擦消の状況⑧
ぬ← ね
23 初 音 4オ
⑤
/見たてまつるにも︻心︼やすくほいかなひぬるを:
い← ︿心﹀
23 初 音 9ウ
⑩
・
口 ← を
□‖﹁本﹂か
24 胡 蝶 3ウ
⑦
・
お ほし/あかめきこえ︻給︼御気しきなと
□
← ︿給﹀
ロー1﹁︿御﹀﹂か
24 胡 蝶 4ウ
⑨
:鳥にはしろかねの花かめに桜をさし︻蝶には︼こかねの花かめに山ふき/おなしき花の
(文 字 数 不明︶← ︿蝶﹀耳八
24 胡 蝶 5ウ
⑥
⁝物のしともはしろき一/かさねこし︻さ︼しなと⁝
□
←佐
24 胡 蝶 5ウ
⑦
:女の/さうそくかつけ︻給御返昨日は︼ねになきぬへきこそは/
(文 字 数 不
昨﹀︿目﹀八
巻 名
丁
行
擦擦消の状況消箇所
8ウ 24 胡 蝶
注 記⑩
:御らんしたる︻みつよつは︼/ひきかへしてはしたなめきこえんも:
不明← みつよつ八
「て﹂を消して上に﹁八﹂か
24 胡 蝶 9オ
①
:御らんしたるみつよつは/︻ひきかへ︼してはしたなめきこえんも⁝
不明← 飛きかへ
か「 かへ
24 胡 蝶 9ウ
⑦
:さるへき/ついて︻も︼物したまはめと:
ホ← も
24 胡 蝶 13ウ
④
:御ひたふる︻心︼にや:ホ← ︿心﹀
24 胡 蝶 15ウ
⑤
:きこえ給ふことおほかれ︻は︼いとところせきこsちして/
と゜←者
25 蛍 7オ
⑨
・
ひ つしの時にむまはの︻お︼とsに出給て⁝
口 ← お
25 蛍 7ウ
③:さうそくをつくし/てみ︻を︼なけたる手まとはしなとを:せ← を
巻 名
丁
行
擦消箇所
25 蛍 8ウ
擦消の状況④
・
かりをそ: 見
不明← しか
25 蛍 10オ
③
・見るにかた心くるし︻また︼いとあるましき事なと見る/\−き□ ← ま多
25 蛍 12ウ
①
・いけるしるし/にてをくれたる事おほかる︻は︼なにわさしてかしつきしそと:
越
← は
25 蛍 13ウ
②
:わすれ/かたくて︻さうしみはかりにはをうかならぬあはれをつくし見せ︼て大かたに/
(文 字 数 不
ホ八をろ可ならぬあ八れを徒くし︿見﹀せ
26 常 夏 2ウ ⑧−
・又あなつらはしからぬかたに︻もて︼な/されなんはやいと物きら/\しく:めて← もて26 常 夏 3ウ
⑤:さsめきつsき︻s︼給おまプに:口 ← s
26 常 夏 4オ
⑤
・人/も侍けるを︻と聞え︼給ふ:
(文 字 数 不明︶← と︿聞﹀え
巻 名
丁
行
擦消箇所擦消の状況
26 常 夏 4ウ
⑤
:秋の夜月影すsしき程︻いとおくふかくはあらて︼虫の/こゑにかきならしあはせたる
(文 字 数 不
あらて
26 常 夏 4ウ
⑦:おほくのあそひ物にね︻は︼うしを/とsのへよりたるなん−㌧ ← まノ ー「八﹂は﹁い﹂にも見える
26 常 夏 10オ
①
:︑人々もちかくさふらはて/あやし︻や︼女は身をつねに心つかひして:
(文 字 数 不明︶ ← や
26 常 夏 1ーウ
④
・
そ い ひて− □← ︿物﹀
26 常 夏 12オ
⑦
⁝こゑのあはつけ︻さ︼とにそこながれたるなめり/ ︑口 ← さ
ロー1﹁支﹂か
27 篶 火
この巻︑擦消箇所が見られなかった28 野 分 2オ
③
(文 字 数 不明︶ ← 多可
巻 名
丁
行
擦消箇所擦消の状況
28 野 分 3ウ
⑦
・
せ は せて−
へき← へく
28 野 分 12ウ
⑧
:き/ちやうのほころひより見れは物の︻そ︼はよりたsはひ/わたり給:
う← そ
「う﹂を消しかけてやめ︑上からナゾリで﹁そ﹂に作る
29 行 幸 4オ
⑦
・とも心もて宮つか︻ひ︼思たらむこそ:
へ← 飛
29 行 幸 4ウ
①
/なをおほしたてなとたえすすsめ給︻とても︼まつ御もきの・・口て← とても.
29 行 幸 4ウ
⑥
・二月にとおほす︻女︼はきこえかたく名かくし給ふへきほと/ならぬも:
越
← ︿女﹀
29 行 幸
6オ \⑥
・
心
に−
□
□
← ︿給﹀ふ
29 行 幸 9オ
③〜④
あらてわたり給なんやたいめんにきこ︼えまほしけなる事もあなりと/きこえ給へり:
(文 字 数 不
/ ん ホきこ
巻 名
丁
行
擦消箇所
30 藤 袴
ーウ 擦消の状況④
:とりはなちけさやき給︻ふ︼へきことにも:
へ← ふ
31 真木柱 13オ
⑧
・
人 の口 ← と心︻と︼sめ/給ふへくもあらす⁝
ロー1﹁者﹂か
31 真木柱 23オ
⑩・しほやくけふりのなひきける/かたをあさまし︻と︼おほせと−、つ ← と
31 真木柱 28ウ
①:まめ人をそもこれ︻そな︼/\とめてs:(文字数不明︶← そな
32 梅 枝
ーウ⑧
・
み八 に
いとみあはせ給程:
(文 字 数 不
うを
32 梅 枝 2ウ
③
−心はこんるりに︻は︼五葉のえたにしろき/には梅をおりて⁝口 ← は
.
32 梅 枝 12ウ
②
・
しきそし/りをや・ い
す
← は
巻 名
丁
行
擦消箇所
33 藤裏葉
ーオ 擦消の状況④
・
ねお む するも−
□
□
□
←耳︿見﹀
〈「
聞﹀え﹂を消して上に﹁︿見﹀﹂か
33 藤裏葉 3オ
①
:暮ゆく程のいとs/色まさ︻れ︼るに:
り←連
・33 藤裏葉 5ウ
②
・
まつよりすきて/う︻れた︼けれとも宰相さかつきをもちなから:
(文字数不明︶ ← れ多
33 藤裏葉 5ウ
②
・まつよりすきて/うれたけれとも︻宰相︼さかつきをもちなから:
(文 字 数 不明︶← ︿宰﹀︿相﹀
33 藤裏葉 5ウ
⑦・
つ
きれに/ /
(文 字 数
不明︶← か類め
33 藤裏葉 6オ
⑥・
いた
とたえかたくて:
〈心﹀← こ
33 藤裏葉 7オ
⑤
□
□ ← さい
33 藤裏葉
1ーオ
巻名
丁
② 行
ま1
しっきね
に
/ な か
/
\ し く は えヱ巳さふ らふ
擦消箇所
□
← ひ 擦消の状況
注