新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 患者に対する
リハビリテーションと院内感染予防対策の実践:ケースレポート
Rehabilitation of coronavirus disease 2019 (COVID-19)
patients and safety measures to prevent infection:
a case report
世界では COVID-19 と呼ばれる新型コロナウイルス感染症 2019 のパンデミックが発生してお り,日本も例外ではない.COVID-19 患者の中には,重度の運動機能障害を呈する症例も報告さ れていることから,理学療法士には十分な感染予防対策と適切なリハビリテーションの提供の両立 が求められる. 我々は 2020 年4月,COVID-19 患者の受け入れを想定し,事前にリハビリテーション実施基準 および介入方法に関する規定を作成した.その後,当院で Extracorporeal…membrane…oxygenation… (ECMO)…導入に至った重症 COVID-19 患者を受け入れ,当部にもリハビリテーション実施の依頼 があった.多職種・多部門間での連携を積極的に取りながら,医師・看護師を介して早期から非直 接的にリハビリテーションを提供した.Polymerase…chain…reaction…(PCR)…検査の陰性確認後は直 接的介入を開始し,運動療法だけでなく,直接飛沫に十分注意を払いながら呼吸理学療法も実施し た.多職種が連携することで,院内での感染拡大を防ぎつつ,シームレスなリハビリテーションを 提供することができ,スムーズに自宅復帰へとつなげることができた. この報告が今後のリハビリテーション実施医療施設における COVID-19 対策の一助になれば幸 いである.Key Words:COVID-19;リハビリテーション;感染予防対策
坪内 優太…PT,…PhD
…1)髙橋 兼人…PT
…1,…2)兒玉 吏弘…PT
…1)井上 仁…PT
…1)池田 真一…MD…PhD
…1) 1)大分大学医学部附属病院リハビリテーション部 〒 879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘 1-1 2)大分大学大学院医学系研究科修士課程医科学専攻 所在は1)と同じ Yuta…Tsubouchi…PT,…PhD1) Kento…Takahashi…PT1,…2) Satohiro…Kodama…PT1) Jin…Inoue…PT1) Shinichi…Ikeda…MD…PhD1) 1)Department…of…Rehabilitation,…Oita…university…Hospital 1-1…Idaigaoka,…Hasama-machi,…Yufu,…Oita…879-5593…Japan 2)Oita…University…Graduate…School…of…Medicine…Master’s…Programその他
要 旨
【はじめに】 世界では COVID-19 と呼ばれる新型コロナウ イルス感染症 2019 のパンデミックが発生してお り,日本も例外ではない.現在国内では 86,129 人が感染,1,630 人の死亡が確認されている(2020 年 10 月6日現在).大分県内においても,これま でに 158 人の感染(内2名死亡)が確認されてお り,現在も余談を許さない状況である. COVID-19 患者の重症例には,Invasive…positive… pressure… ventilation…(IPPV)や Extracorporeal… membrane…oxygenation…(ECMO)の積極的な導入 が推進されている一方で1),海外では Intensive… care…unit-acquired…weakness…(ICU-AW)やCritical… illness…myopathy…and…neuropathy…(CRIMINE), Guillain-Barre 症候群などの合併に伴う重度運動 機能障害を呈する症例の報告もされている2,…3).こ のような重症 COVID-19 患者の早期自宅復帰をサ ポートするためには,Early…mobilization を基本と したリハビリテーションの実施が必要不可欠であ る4).そのため,理学療法士(PT)には十分な感 染予防対策と積極的なリハビリテーションの両立 が求められる1,…5). 今回,ECMO 導入に至った重症 COVID-19 患 者に対し,多職種・多部門間での連携を積極的に 取りながら,院内での感染拡大を防ぎつつ,リハ ビリテーションを実施した経験を報告する.この 報告が今後の県内医療機関リハビリテーション実 施施設における COVID-19 対策の一助になれば 幸いである. 【当院リハビリテーション部における COVID-19 患者への介入基準の作成】 国内で COVID-19 感染拡大の傾向が確認されつ つあった 2020 年2月下旬,当部では国立大学リ ハビリテーション協議会や日本リハビリテーショ ン医学会のアンケート調査を参考に,COVID-19 患者に対するリハビリテーション実施状況に関す る情報収集を行った.その結果,日本リハビリテー ション医学会のアンケートに回答した施設におい て 30%の施設しか直接的介入を実施しておらず, 国立大学病院に至っては皆無であった…(2020 年 4 月現在). しかしながら,COVID-19 感染患者では重度の 呼吸機能障害や運動機能障害,さらには不安等の 精神障害を呈する場合もある.そのような状況で 自宅復帰を目指すには,やはりセラピストによる 評価・介入を行い,他職種と連携したリハビリテー ションを提供することが必要になると考えた. そこで,他施設の実際の取り組みを参考に当部 内でリハビリテーション介入基準を以下のように 設定した. 1)……Polymerase…chain…reaction…(PCR)…検査で2 度の陰性が確認されてから直接的介入を開始 する. 2)……理学療法を実施する際に機器を病室に持ち込 まない.…(セラバンドなど,その症例のみが 使用する場合は除く.その場合,使用後は直 接破棄する.) 3)……その他の担当患者の理学療法が終了した後に 実施する. 4)……感染予防対策は院内の取り組みに準じて行う. 5)……担当療法士を 1 ~ 2 名に限定して実施する. また,担当理学療法士の選定については以下に 記載する条件に基づいて実施した. 1)……スタッフ本人の意思を尊重:他の項目を満た していなければ担当を希望することも可能. また,COVID-19 感染に不安・恐怖を感じる 場合は拒否をすることもできる. 2)……呼吸器疾患に対する理学療法の経験を有する スタッフ 3)……高齢者と同居しているスタッフや妊婦は除外 4)……心血管疾患や高血圧など,COVID-19 の感染 および重症化リスク因子とされる疾患を有す るスタッフは除外 これら基準を作成後,実際に COVID-19 患者 が当院に救急搬送され,後に重症化,ECMO の 導入までに至った.その際のリハビリテーション 実施状況を以下にまとめる. 【倫理的配慮】 本報告はヘルシンキ宣言に基づき,内容・意義 を説明し,患者本人より口頭にて同意を得て実施 をした.また,患者の個人情報が特定できないよ うに十分に配慮した. 【症例提示】 50 歳代男性.10 年前に頸椎後縦靭帯骨化症… (OPLL)…に対して手術を受け,その後は療養目的 に県内 A 病院に年 1 回入院していた.− 6 病日, これまでと同様に A 病院に入院.− 5 病日に 39℃以上の発熱と咽頭痛を認めたが,インフルエ ンザ迅速検査は陰性,胸部 X 線画像でも異常を 認めなかったため経過観察となった.血液検査で は白血球数は正常範囲内であったが,C-reactive…
protein…(CRP)…は緩徐に上昇し,1 病日に呼吸困 難が出現した.胸部 X 線画像で両肺浸潤影を認 め,COVID-19 感染が疑われ PCR 検査を施行さ れた.その後,陽性が確認されたため,精査加療 目的で当院に入院となった. な お, 発 症 前 の 日 常 生 活 動 作…(ADL)…は 自 立.無職ではあったが,活動性は非常に高かっ た.既往歴は OPLL の他に高血圧と気管支喘 息,脂質異常症があり,Body…mass…index…(BMI)… 24.6kg/m2,喫煙歴は 15 ~ 18 歳までの3年間の みであった. 入院直後の胸部 Computed…tomography…(CT)… 画像にて,両側肺にびまん性の肺炎像を広範に認 めた…(図1).2病日目には気管挿管されて ICU 管理となり,ECMO が導入された.COVID-19 患者に対する ECMO 導入事例は県内初であった. その後,16 病日に ECMO 離脱,17 病日に一般 病棟へ転棟,32 病日に 2 度目の PCR 検査陰性が 確認され,40 病日に退院となった.病態および 治療経過については,表 1 と図 2 に簡潔に記載し た. 【理学療法介入】 I.ICU 管 理 期…(ECMO, 人 工 呼 吸 器 管 理: IPPV,血液浄化療法,PCR 検査陽性) 1)感染予防対策 院内での感染拡大リスクを最小限にするため, 直接的に接触するスタッフ数と機会を最小限に抑 えた対応を実施した.理学療法士も直接的な接触 は行っていない. 以下に記載する内容は直接的に接触する医師や 看護師が実践した感染予防対策の詳細である.理 学療法士が実施した内容ではないが,情報共有の 意図から敢えて記載をさせていただいた. • 陰圧管理:ICU 陰圧室,前室あり • …Full…Personal…protective…equipment…(PPE): フェイスシールド,N-95 マスク,キャップ, 長袖ガウン,サージカルグローブ,シュー カバー 2)リハビリテーション実施方法 ICU 専従 PT1 名がカンファレンスへ参加し, 治療経過や全身状態の確認を行った.また,必要 に応じ,ICU 所属の他職種へリハビリテーショ ンや体位変換の方法に関する情報提供および共 有を行った.ICU カンファレンスでは治療,全 身状態中心の内容がメインとなるが,PT として 関節拘縮予防や ECMO 離脱後の早期介入に向け た情報共有を徹底した.さらに,ICU 退室後に 転棟予定となる病棟師長もカンファレンスに参加 し,シームレスな対応が実施できるように情報共 有を行った. カンファレンスでは,腹臥位療法の導入につい ても検討した.しかし,本症例の X 線および CT 画像では,びまん性の肺炎像が確認され,両側肺 下葉や背側に限局した所見ではなく,ECMO 導 入後には早期に血液ガスの改善を認めたため,最 終的には腹臥位を除いた体位ドレナージを積極的 に実施するという結論に至った…(図 2). 図1 胸部 CT 画像:A)1病日,B)37 病日 (1:気管分岐部レベル,2:右肺動脈レベル,3:右下肺静脈レベル,4:右横隔膜レベル)
図2 血液ガス・生化学データの経時的変化 表 1 当院入院時の経過
II.一般病棟管理期Ⅰ…(ECMO および人工呼吸器 離脱,PCR 検査陽性):間接的理学療法開始 1)感染予防対策 一般病棟入棟後も院内での感染拡大リスクを最 小限にするため,直接的に接触するスタッフ数と 機会を最小限に抑えた対応を継続した.理学療法 士も直接的な接触は行っていない. 以下に記載する内容は直接的に接触する医師や 看護師が実践した感染予防対策の詳細である.先 述した通り,理学療法士が実施した内容ではない が,情報共有の意図から敢えて記載をさせていた だいた. • ……陰圧管理:一般病棟陰圧室,前室あり • ……Full…PPE:フェイスシールド,N-95 マスク, キャップ,長袖ガウン,サージカルグローブ, シューカバー 2)リハビリテーション実施方法 病棟カンファレンスへ参加(リハビリテーショ ン医1名,ICU 専従 PT,担当 PT 2名)し,運 動機能や ADL 能力を含めた全身状態の確認を行 なった.その内容をふまえ,状態に合わせた間接 的理学療法(看護師を通した間接的な運動と毎日 の ADL 評価)を開始した.しかし,病室へ持ち 込める物品や書類は制限されていた.そのため, 物品や書類を使用せずに看護師を経由する間接的 な方法では,詳細な運動機能および呼吸機能の評 価は実施できなかった.限られた情報ではあった が,以下に一般病棟転棟時の状態を簡潔に記載す る. • ……指示理解可能. • ……Barthel…index…(BI):0 点…(ADL 全介助) • ……寝返りや起き上がりも困難 • ……座位保持困難 • ……臥位での SLRやヒップアップ困難 • ……酸素吸入:鼻カニューラ 2L/min(20 病日 より 0~1L/min,27 病日に終了) 運動機能の低下が著しかったため,安全面を優 先し,ベッド上にて行える運動療法と実施時の注 意点を記載したパンフレットを作成し提示した. さらに,カンファレンスを継続し,症例の運動機 能の変化に合わせて,追加の ADL 評価や運動療 法の実施方法の確認,負荷量の調整を行った.負 荷量の調整では,症例が専用で使用可能なセラバ ンドなどの物品の提供も行った.医師や看護師か ら得られた情報を参考に,実施可能であると思わ れる動作を確認し,徐々に椅子座位や立ち上がり 訓練等の抗重力位でのプログラムへ移行した. 排痰指導については,看護師および患者向けに Active…cycle…of…breathing…technique…(ACBT)…に 関する資料を作成した.さらに,看護師にはその 目的や方法を十分に説明し,患者への伝達を依頼 した. また,医師及び看護師により水飲みテストでの 嚥下評価が実施された.2日間3~5ml の飲水 訓練を経て,21 病日より5分粥での食事再開と なった. III.一般病棟管理期Ⅱ…(PCR 検査陰性を 2 度確 認):直接的理学療法開始 1)感染予防対策 • 陰圧管理:一般病棟陰圧室,前室あり • ……接触感染予防策:長袖ガウン,サージカル マスク,サージカルグローブ 標準的な接触感染予防策に移行したが,病室へ の入室頻度,直接的な接触の頻度は可能な限り最 小限に抑制した.… 2)リハビリテーション実施方法 PCR 検査で2度の陰性が確認された後,当部 で設定した介入基準に準じて直接的理学療法を開 始した.しかし,その後もわずかな感染リスクを 考慮して,当院の接触感染予防策を順守し,全ス タッフが対応を行なった. この時点での症例の運動機能を以下に示す. • ……Medical…research…council…(MRC)…score:46 点 • ……片脚立位:左右 10 秒程度…(ストップウォッ チは病室内に持ち込みができないため,病 室内の時計を使用.)
• ……BI:85 点,Functional… independence… measure…(FIM):110 点 直接的介入時間は1日 40 分で,担当 PT の1 日のスケジュールの最後に実施した.担当看護師 ともスケジュールを合わせ,呼吸機能や運動機能 の評価結果および訓練方法を直接その場で共有で きるようにした.他患者への感染リスクを考慮し, 運動療法は自室内でのみ実施,リハビリテーショ ン室は利用しなかった.また,排痰および呼吸法 指導は直接飛沫を浴びる可能性が高く,感染リス クが非常に高い.そのため,対面指導は行わずフィ ジカルディスタンス…(基本的には2m 以上の距離 を保ち,止むを得ず近づく場合は患者の正面に立 たないように注意する)…の確保を徹底した上で, 口頭にて指導を行なった.… なお,リハビリテーション実施に関連する書類 (実施計画書や総合実施計画書など)に関しては,
当院の規定に則り,病室内にて説明および署名を いただいた後,室外に持ち出さず,院内用携帯端 末で撮影し電子カルテに取り込んだ. 【考察】 本症例の経験を通して最も大きな成果だったの は,当院の医療スタッフや,他の患者における新 規感染者が出なかったことである.中国の武漢で は,非医療従事者の感染者が 0.43% だったのに 対し,医療従事者の感染者は 2.10% であったと 報告されている6).今回,医療従事者への感染リ スクが高い中でも,感染予防対策とリハビリテー ションを両立し,自宅退院へつなげることができ た.これは多職種が積極的に連携を図ることで 達成できた成果であったといえる.最も感染リ スクが高い ICU 管理期では,Full…PPE など十分 な感染予防対策がとられていた上に,人工呼吸 器も IPPV にて管理されていた.呼吸障害が重度 の COVID-19 患者に対し閉鎖式回路で呼吸器管 理を行うことは,治療効果が高いという点だけで なく,医療従事者への感染予防という点でも推奨 されている1).また,嚥下評価・嚥下訓練や呼吸 理学療法では,医療従事者が直接的に飛沫を浴 びるリスクがある.フランスの 2 団体…(French… Society… of… Otorhinolaryngology,… Head,… Neck… Surgery:SFORL,…French…Society…of…Phoniatrics,… Laryngology:SFPL)…が合同で発表した摂食嚥下 障害患者の管理に関するガイドラインでは,感染 リスクがわずかでも伴う場合は直接的な評価や訓 練を避けるべきであると提言している7).また, 止むを得ず行う場合は,必ず PPE を使用した上 で評価・訓練を実施するべきであるとの指針も出 している.今回,医師と看護師による嚥下訓練や, PT による呼吸理学療法については,PPE の使用 だけでなく,十分な距離を保った上で実施してい る.このような工夫も感染を防ぐ一助になったの かもしれない. 今回,ICU 管理期において腹臥位療法を導入し なかった.COVID-19 患者に対する腹臥位療法に ついては,実施直後に動脈血酸素飽和度…(SpO2)… の改善を認めるとの報告がされている一方で,人 工呼吸器管理および ICU 管理期間の短縮につな がるかどうかの検討はされていない8,…9).本症例 は ECMO 導入後早期に血液ガスの改善を認めた ため,腹臥位療法の実施を見送ったが,今後,酸 素化に難渋する症例を受け入れた場合は積極的な 導入を考慮しても良いかもしれない. 一般病棟管理となった直後の ADL は全介助で あり,臥位での下肢挙上や寝返りも困難であった. しかし,その後は運動機能の改善を順調に認め, 食事も早期の再開が可能であった.理学療法介入 の手段が限られる中,このような結果が得られた 要因として,第一に考えられることは症例自身 の予備能力の高さである.フレイルと COVID-19 重症化の関連を調査したイギリスの報告では, Clinical…frailty…scale…(CFS)…にてフレイルが重度 と判定された患者ほど入院期間が長く,死亡率も 高かったとされている10).また,…COVID-19 重症 化のリスク因子として高齢…(65 歳以上)…や肥満, 高血圧,糖尿病,心血管疾患,脳血管疾患が挙げ られている11,…12,…13).本症例の場合,リスク因子と される高血圧を有していたが,年齢は若く,体 重も適正内であり,発症以前の活動性も非常に 高かった…(CFS1 または 2).そのため重症化には 至ったものの,いくつかの良好な要因が重なり, その後の改善をスムーズにした可能性がある. もちろん,症例自身の要因だけでなく,多病棟・ 多部署・多職種が連携し,患者の状況に合わせた シームレスなリハビリテーションが提供できた ことも重要であったと考える.当部が COVID-19 患者受け入れ以前より,介入基準を院内に提示し ていたことにより,早期に情報共有・協力体制を 整えることができた.また,ICU から一般病棟 へ転棟時も当部スタッフが間に入ることで,呼吸 機能や運動機能,リハビリテーションに関する情 報共有がスムーズに行われ,適切なタイミングで, 適切な評価や運動療法を実施することができた. また,感染予防対策を取りつつ,呼吸理学療法を 実施したことも効果的だった可能性がある14). 【終わりに】 本症例を通して,今後の課題も数多く見えてき た.過去の新規感染症パンデミック…(いわゆるス ペインかぜ,1918-1919)…に関する報告では,多く の都市で感染者数の第 2 波が確認されている15). 当時と比較し交通インフラの発達が著しい現代に おいて,第 2 波の発生リスクは決して低くはない と思われる.これは大分県も例外ではない.今後, 感染者数が増加した場合,重症 COVID-19 患者 を複数人同時に受け入れる可能性がある.また, 呼吸理学療法や摂食嚥下リハビリテーションなど 感染リスクが高いとされる手技が積極的に必要な 症例も出てくるかもしれない.どのような状況に おいても,医療従事者の安全を確保しつつ,可能
な範囲で最大限効果的なリハビリテーションを提 供できるよう,今後も対応方法の検討を続けるべ きである.
【引用文献】
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