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平成27年3月20日(: 長崎市│監査等の結果

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(1)

長崎市監査公表第 3 号

地方自治法第 199 条第 7 項の規定に基づき監査を実施したので、同条第 9 項の規定によ り、その結果に関する報告を公表します。

平成 27 年 3 月 20 日

(2)

平成 26 年度

財政援助団体等監査

社会福祉法人長崎市社会福祉協議会

市民局福祉部福祉総務課

市民局福祉部高齢者すこやか支援課

長崎つきまち株式会社

経済局商工部商業振興課

建設局土木部土木企画課

(3)
(4)

- 1 - 第1 監査の種類

財政援助団体等監査

第2 監査の対象

団体名称 所管部局 所管課

社会福祉法人 長崎市社会福祉協議会 市民局福祉部

福祉総務課

高齢者すこやか支援課 長崎つきまち株式会社

経済局商工部 建設局土木部

商業振興課 土木企画課

第3 監査の期間

平成 26 年 10 月 14 日から平成 27 年 2 月 19 日まで

第4 監査の範囲

平成 25 年度の財政援助等(補助金、出資及び公の施設の指定管理)に係る出納その他 の事務

第5 監査の方法

出納及びその他の事務の執行が適正に行われているかについて、関係書類を抽出に より検査照合するとともに、関係職員から説明を聴取し、現地調査を行った。

第6 監査の結果

(5)

- 2 -社会福祉法人 長崎市社会福祉協議会

1 団体の概要

( 1) 設立及び目的について

社会福祉法人 長崎市社会福祉協議会(以下「社協」という。)は、昭和 39 年 9 月、任意団体「長崎市社会福祉協議会」として発足し、昭和 42 年 1 月に法人化され た。

社協は、長崎市における社会福祉事業その他の社会福祉を目的とする事業の健全 な発達及び社会福祉に関する活動の活性化により、地域福祉の推進を図ることを目 的としている。

( 2) 事業について

主な事業は、次のとおりである。

ア 社会福祉を目的とする事業の企画及び実施

イ 社会福祉に関する活動への住民の参加のための援助

ウ 社会福祉を目的とする事業に関する調査、普及、宣伝、連絡、調整及び助成 エ 生活困窮者自立促進支援事業

オ 総合相談支援事業 カ 介護保険等事業の経営

キ 長崎市立老人福祉センター及び長崎市立老人憩の家の経営 ク 低所得世帯に対する福祉資金等貸付事業

ケ ボランティア活動の振興

( 3) 組織について

社協の組織は次のとおりである。(平成 26 年 4 月 1 日現在)

注1 常務理事が事務局長を兼務しているため、事務局職員数から除いている。

注2 企画総務部会及び事業部会の委員は、理事、評議員の中から選任されている。

理事会【16 人】

会 長 ( 1 人) 副 会 長 ( 3 人) 常務理事 ( 1 人)

理 事 ( 11 人)

評議員会

【33 人】

事務局【210 人】

本 所 ( 28 人)

7支所 ( 182 人)

名誉会長 監事

【2 人】

企画総務部会

( 12 人)

事 業 部 会

(6)

- 3 -2 財政援助等の内容

( 1) 補助金

長崎市は、社会福祉の向上を図るために社協が自ら行う事業等に対し、「長崎市社 会福祉事業助成費補助金」として平成 25 年度に 1 億 2, 552 万 553 円交付している。

補助金の内訳は、次のとおりである。

ア 社協事務局職員人件費等 121, 603, 959 円 イ 社 会 福 祉 会 館 維 持 管 理 2, 566, 194 円 ウ 地 域 福 祉 活 動 推 進 事 業 684, 000 円 エ ふ れ あ い 相 談 事 業 666, 400 円

( 2) 公の施設の指定管理

社協は、次のとおり、長崎市から指定を受け、公の施設の管理を行っている。 ア 施設概要

区 分

老人福祉センター 老人憩の家

開陽山荘 香焼ひまわり 池島荘

開 設 年 月 昭和 56 年 4 月 平成 9 年 4 月 昭和 49 年 7 月

主 な 施 設 集会室、娯楽室、浴室

大広間、娯楽室、研修 室、浴室

和室、洋室、浴室

平成 25 年度 延利用者数

1, 392 人 13, 454 人 3, 416 人

定 員 80 人 200 人 60 人

開 館 時 間 午前 10 時から午後 4 時 30 分まで

休 館 日

毎週日曜日、国民の祝日に関する法律に規定する休日 1 月 2 日及び 3 日並びに 12 月 29 日から同月 31 日まで

指 定 方 法 非公募

指 定 期 間 平成 22 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで

イ 指定管理者の業務

社協は、長崎市立老人福祉施設の管理に係る基本協定書(以下、「基本協定書」 という。)に基づき、主に次の業務を行っている。

( ア) 施設の運営に関する業務 ( イ) 施設の維持管理に関する業務

(7)

- 4 -ウ 委託料

長崎市からの平成 25 年度の委託料は、次のとおりである。

区 分

老人福祉センター 老人憩の家

合 計

開陽山荘 香焼ひまわり 池島荘

委託料 481 万 1, 753 円 846 万 9, 620 円 282 万 5, 547 円 1, 610 万 6, 920 円

3 監査の結果

財政援助に係る出納その他の事務については、おおむね適正に執行されているもの と認められたが、公の施設の指定管理に係る出納その他の事務については、次のとお り改善を要する事項が見受けられた。

また、いずれにおいても軽微な事項については、口頭で指導したので記述を省略し た。

[ 高齢者すこやか支援課] ( 1) 基本協定書について

開陽山荘、香焼ひまわり及び池島荘(以下、「老人福祉施設」という。)の主な維 持管理業務項目について、次のとおり、現状と相違しているので改善されたい。 ア 開陽山荘には、電気工作物(変圧器)はないが、法定点検を行うよう定めてい

るもの。

イ 香焼ひまわりには、貯水槽設備はないが、貯水槽清掃を行うよう定めているも の。

ウ 池島荘の浄化槽は、他の施設と共同使用し管理は他で行っているにもかかわら ず、浄化槽点検及び清掃を行うよう定めているもの。

( 2) 支出事務について

ア 請求書の受領について

指定管理委託料は4期に分けて支払うこととしているが、年度当初に社協から 4枚の請求書をまとめて受け取っていた。また、この請求書には請求日が記載さ れていなかった。

不適正な経理処理につながるおそれがあるので、委託料の請求書は、請求日を 記載させ、支払期ごとに提出させるよう改められたい。

イ 履行確認について

(8)

- 5

-維持管理業務が基本協定書どおりに実施されたか確認できる書類を社協に提出さ せ確実に履行確認を行うよう改められたい。

( 3) 備品の管理について

老人福祉施設の備品については、基本協定書において備品台帳を参照のうえ適正に 管理することとされている。しかしながら、所有が不明確なものや備品にあたるかど うか不明なものがあるため、正確な備品台帳が作成されておらず、適正な管理ができ ない状況である。

(9)

- 6 - 長崎つきまち株式会社

1 団体の概要

( 1) 設立及び目的について

長崎つきまち株式会社(以下「つきまち社」という。)は、公設市場である築 町市場の建て替えを第 3 セクター方式で行うため、長崎市からの出資などにより 平成 8 年 4 月に設立された。

つきまち社は、食卓文化館としての「味のある長崎の食卓づくり」を施設のコ ンセプトとし、長崎市の施設を含む商業複合ビル「メルカつきまち」を建設し、 平成 10 年 9 月に開業しているが、その後、テナント数の減少等に伴い、施設の コンセプトを生活便利館に変更し、現在に至っている。

( 2) 事業について

主な事業は、次のとおりである。

ア 「メルカつきまち」の所有及び管理並びに運営を行う事業 イ ビル賃貸業

ウ 駐車場事業

( 3) 組織について

つきまち社の組織は、次のとおりである。(平成 26 年 4 月 1 日現在)

2 財政援助等の内容 ( 1) 出資

つきまち社の資本金は、平成 26 年 3 月 31 日現在 4 億円で、そのうち長崎市の 出資金は 2 億円、出資比率は 50%である。

取締役会【15 人】

代表取締役社長( 1 人)

取締役( 14 人)

株主総会

事務局【3 人】

嘱託社員( 3 人)

(10)

- 7 -

なお、平成 26 年 3 月 31 日現在、長崎市は出資金のほかに 7, 500 万円を貸付け ている。

( 2) 公の施設(長崎市市民生活プラザホール・会議室)の指定管理

つきまち社は、長崎市から指定を受けて、長崎市市民生活プラザホール・会議 室の管理を行っている。

ア 施設概要

( ア) 開設年月日 平成 10 年 9 月 19 日 ( イ) 主な施設 ホール、会議室

( ウ) 利用者数 平成 25 年度 ホール 36, 836 人、会議室 24, 004 人 ( エ) 開館時間 ホール 9 時 30 分から 22 時まで

会議室 9 時 30 分から 21 時まで

( オ) 休館日 1 月 1 日、2 日、市長が管理上必要と認める日 ( カ) 指定方法 非公募

( キ) 指定期間 平成 22 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで

イ 指定管理者の業務

つきまち社は、長崎市市民生活プラザホール・会議室の管理に係る基本協定 書に基づき、主に次の業務を行っている。

( ア) 施設の運営に関する業務

( イ) 施設及び設備の維持管理に関する業務 ( ウ) 施設の使用料の徴収に関する業務

ウ 委託料

長崎市からの平成 25 年度の委託料は、1, 249 万 2, 071 円となっている。

( 3) 公の施設(長崎市築町二輪車等駐車場)の指定管理

つきまち社は、長崎市から指定を受けて、長崎市築町二輪車等駐車場の管理を 行っている。

ア 施設概要

( ア) 開設年月日 平成 10 年 9 月 19 日

( イ) 主な施設 二輪車等駐車場( 172 台) 、二輪車専用エレベーター ( ウ) 利用者数 平成 25 年度 39, 855 台

( エ) 供用時間 午前 0 時から午後 12 時まで

(11)

- 8 - ( オ) 休場日 なし(年中無休) ( カ) 指定方法 非公募

( キ) 指定期間 平成 22 年 4 月 1 日から平成 27 年 3 月 31 日まで

イ 指定管理者の業務

つきまち社は、長崎市築町二輪車等駐車場の管理に係る基本協定書に基づ き、主に次の業務を行っている。

( ア) 駐車場の運営に関する業務

( イ) 駐車場及び設備の維持管理に関する業務 ( ウ) 施設の使用料の徴収に関する業務

ウ 委託料

長崎市からの平成 25 年度の委託料は、568 万 3, 687 円となっている。

3 監査の結果

公の施設の指定管理に係る出納その他の事務については、おおむね適正に執行さ れているものと認められたが、出資に係る出納その他の事務について、次のとおり 改善を要する事項が見受けられた。

また、いずれにおいても軽微な事項については、口頭で指導したので記述を省略し た。

( 1) 諸規定の整備について

ア 就業規則により、正社員及び嘱託社員の給与等については賃金規定によること とされている。

しかしながら、賃金規定第 24 条において、「この規定は、期間社員、パートタ イマー、嘱託及びアルバイトには適用しない。」と定めており、嘱託社員につい て同規定の適用を除外しているので、就業規則に則り、嘱託社員の給与等の取扱 いについて、早急に賃金規定で定められたい。

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