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大学図書館が動き続けるために 震災,台風,感染症に遭遇した東北大学附属図書館から

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毎日「震災」「被災者」「復興」に関連する報道がな されており,毎月11日は月命日として祈りが捧げら れている。 例えば,1995年に発生した阪神・淡路大震災で被 災した神戸市では,25年後の2020年にようやく復興 事業が完了したとのことだが1),それでもなお,現 地の人々は「終わったこと」とは認識していないの ではないか。東日本大震災においても,10年ではま だまだ通過点に過ぎないが,当館における被災・復 旧のその後について,簡単に振り返っておく。 2.1 被害および復旧の概要 東日本大震災における当館(主として本館)の被 害およびその後2012年 1 月頃までの復旧の状況につ いては,本誌94巻(2012年 3 月刊行)掲載の「その とき私たちができたこと:東北大学附属図書館が遭 遇した東日本大震災」2)や各種講演3)で報告してお り,概要は次のとおりである。 それまでの施設設備の地震対策と,震災当日の利 用者(約180名)および職員(約60名)の冷静な避 難行動により,建物が倒壊することもなく人的被害 は免れた一方で,87万冊の所蔵資料が落下し(写 真 1 ), うち2,500冊が破損した。 落下した資料は, 職員および学生ボランティアにより, 2 か月弱かけ て書架へ戻すことができた。破損資料は,修復また は買い替えを行うこととなった。 また,建物自体は大学の施設部により「使用可能」 1.はじめに 東北大学附属図書館(以下「当館」という。)は, 3 か月後に創立100周年を控えた2011年 3 月11日 (金)に東日本大震災により被災し,2019年10月に は令和元年台風第19号による水損被害を受けた。 そして震災から10年になろうかという2020年には, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデ ミックに遭遇することとなった。 これらはそれぞれ, ・地震:予知が困難で,一定期間余震も続く ・台風:天気予報により,ある程度は準備・心構 えが可能 ・パンデミック:地域により差はあるものの,全 国的・世界的に災禍をもたらし,終焉が見通し づらい と,性質も対処方法も異なる災害である。 本稿では,これら 3 種類の災害に当館がどのよう に対応してきたかを報告した上で,その経験から得 られた知見や課題について言及したい。 2.東日本大震災からの10年 東日本大震災から,2021年 3 月で10年になる。被 災地以外の地域では,既に過去のできごとと認識さ れているかもしれないし, 3 月が近づけば全国ネッ トのテレビ放送では,ことさらに「10年」を強調し た特番が組まれるのかもしれない。しかし,現地の ローカルニュースでは今もなお,季節を問わずほぼ 抄録:東北大学附属図書館における2011年の東日本大震災,2019年の令和元年台風第19号,2020年の新型コロ ナウイルス感染症といった,性質の異なる災害への対応についてそれぞれ報告するとともに,その経験から得 られた知見や課題について言及する。 キーワード:東北大学附属図書館,東日本大震災,台風,水害,新型コロナウイルス感染症(COVID-19), 事業継続計画(BCP) DOI:10.20722/jcul.2110

大学図書館が動き続けるために

─震災,台風,感染症に遭遇した東北大学附属図書館から─

Tokeeptheuniversitylibraryrunning:

TohokuUniversityLibrary’sencounterwiththeearthquake,

typhoonandCOVID-19

小 陳 左和子

SawakoKOJIN

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用する歴史・文化資源アーカイブポータル“Pacific RimLibrary”7)とメタデータ連携し, 他機関コン テンツとの統合検索が可能となっている。 また,被災地が広範囲で,地震・津波・原発事故 と被害が多岐にわたるこの震災において,単独の図 書館だけであらゆる記録を収集するのは不可能であ るため,当初から他の図書館や組織との連携を図っ てきた。 2012年 1 月に,震災記録の収集・公開に取り組む 図書館等担当者の情報交換の場として,当館が事務 局となり,第 1 回「東日本大震災アーカイブワーク ショップ」を開催した。その際に,岩手・宮城・福 島 3 県の図書館で共同キャンペーンを行うことが提 案され, 同年 3 月から「震災記録を図書館に」8) 称して,ポスターを全国の図書館等へ配付し,震災 時の記録を図書館へ寄贈するよう広く一般に呼びか けるなどの活動を開始した。 ワークショップは現在も,岩手県立図書館,宮城 県図書館,福島県立図書館,仙台市民図書館,岩手 大学図書館,東北大学附属図書館,福島大学附属図 書館,国立国会図書館,防災科学技術研究所自然災 害情報室,防災専門図書館の10館で毎年度継続して いる。2020年12月の第13回はウェブ会議として行 い,2021年 2 月末に開催を予定している合同企画展 示について協議を行った。 2.3 防災・業務継続計画(BCP)の策定 東北大学(以下「本学」という。)では2015年度 に本部事務機構の防災・業務継続計画(BCP)を策 定し,それをひながたとして各部局でもそれぞれの 事情に応じた BCP の作成を進めた。それまでは地 震発生時の避難マニュアルのみ作成していた当館で も,2016年度に図書館としての BCP の初版を策定 し,その後毎年度見直して版を重ねている。 3.令和元年台風第19号による水損被害 2019年10月の台風第19号は,記録的な大雨により 関東地方や東北地方に甚大な被害をもたらし,後に 気象庁により「令和元年東日本台風」とも命名され た。この台風による当館の被害の概略については既 に当館ウェブサイトに報告を掲載しているが9),改 めて文字に残しておきたい。なお本章では,年の表 記を省略した日付は2019年内とする。 3.1 被害発生の経緯と状況 10月12日(土)に本州へ上陸した台風第19号は, 強い勢力を保ったまま北上し,仙台市にも13日(日) 未明に暴風雨をもたらした。 の判定を受けたものの,天井・柱・壁や窓の損傷, 空調機,エレベータ,書架等設備の破損が生じた。 復旧工事が必要となったが,震災後は作業人員や資 材の確保が困難であったことや,予算の確保の都合 により, これらの改修・ 補修がすべて完了したの は,2012年度後期であった。 2.2 震災記録の収集・保存・発信 災害の記録を収集し保存・提供することは,被災 地の図書館としての責務であると考えている。 当館では,震災関連資料の収集を継続しており4) 館内に設置した「震災ライブラリー」で利用に供し ている(写真 2 )。2020年10月末時点で, ①図書, 雑誌・ 新聞,CD・DVD 等7,500点や, ②文献, ポ スター・チラシ・パンフレット,ミニコミ誌・広報 誌, 写真等4,522点を所蔵している。 ①については OPAC で, ②については「震災ライブラリーオン ライン版」5)でそれぞれ検索でき, そのうち公開許 諾を得た1,780点は,PDF や画像ファイルも収録し ている。 震災ライブラリーオンライン版は,2019年度から 国立国会図書館東日本大震災アーカイブ「ひなぎ く」6)や,PRRLA(環太平洋研究図書館連合)が運 写真 1  書架から落下した資料 写真 2  震災ライブラリー

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詳細に調査したところ,天井からの漏水が梁や柱か ら書架の支柱を伝って背面に落ちたため,小口側が 濡れてしまった図書が次々と発見された。入念に選 別した上で閲覧机やブックトラックに別置し(写 真 5 ),最終的には3,000冊を数えるほどとなった。 またこのほか,閲覧室内の蔵書検索用 PC のうち 1 台と,天井に設置していた無線 LAN ルータ 5 台 が水損により使用不能となった。 3.2 その後の復旧・対応状況 3.2.1 施設・設備 三連休明けの10月15日(火),本学施設部の技術 職員が来館し,屋上や天井・壁の状態を確認したも のの,決定的な原因特定には至らなかった。1973年 竣工で,数回の大地震を経験し,補修工事も繰り返 し実施している建物でもあるため,今後も継続的に 経過観察していく必要があること,再び暴風雨の予 報が出た場合には,屋上の排水口の蓋をあらかじめ 外しておくことなどの助言を受けた。普段は溝にゴ ミや枝葉などが詰まらないように蓋が必要だが,大 雨の際には水量が多く水勢も強いため,今回のよう な事態を防ぐには,蓋がない方がよいとのことであ る。 また,台風から 1 か月経った11月の定期点検時, エレベータ室のピットに約50cm の水が滞留してい ることがわかった。エレベータは支障なく作動して 写真 4  開館中,新聞紙で吸水中の通路(10/14) 写真 5  水損が確認された図書 数日前から予報が出ていたため,11日(金)には 情報サービス課職員が図書館建物の周辺を見回り, 強風で飛ばされる恐れのあるものを片付けるなどの 点検を行った。また当館では,気象警報発令の状況 に応じて開館/臨時休館の基準を決めており,土曜 につき職員が出勤せず学生アルバイトがカウンター 業務を担当するという事情もあり,12日(土)朝 7 時の段階で終日休館を決断し,Twitter 等で告知し た。 ところが翌13日(日)の早朝,館内を巡回してい た警備員が, 1 階と 2 階の閲覧室の床が水浸しに なっている状態を発見した。警備員から連絡を受け た職員 3 名が急遽出勤して現場を確認したところ, 暴風で飛ばされてきた木の枝葉が屋上の排水口を塞 いで溝から流水できなくなり,排水能力を超えて屋 上に溜まった大量の雨水が天井から漏水したのが原 因であることがわかった10)。 3 cm 以上の高さで水浸しになった閲覧室内はま ともに歩ける状態ではなかったため(写真 3 ), 1 日臨時休館することとし,Twitter,ウェブサイト, 玄関への貼り紙で告知を行った。その後,Twitter 等で漏水を知った職員も出勤し,計10名で清掃用ワ イパーやモップ,ほうき・ちりとり,雑巾・バケツ などによる水の掻き出し・吸い取り作業や,他の施 設設備・サーバ等機器類の点検などを行った。 夕刻までに完全には水が捌けなかったものの,な んとか通行できるレベルになったことや, 翌14日 (月・祝)は全学教育科目開講日で多数の学生が登 校してくることから通常どおり開館し( 8 〜22時), 並行して復旧作業を行うこととした。その日も自発 的に休日出勤してきた職員11名で,カーペットに新 聞紙を敷き詰めながら(写真 4 ),吸水作業を継続 することとした。 作業開始当初は書架の表面を確認し,配架図書に 大きな被害はないと認識していた。しかし後刻再度 写真 3  水が溜まり雑巾で吸水中の床(10/13)

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で説明する。なお本章では,年の表記を省略した日 付は2020年内とする。 4.1 大学の BCP と, 図書館のロードマップ・ BCP 本学では 4 月 7 日(火)に「新型コロナウイルス 感染拡大防止のための東北大学の行動指針(BCP)」 (以下「本学 BCP」という。)12)が制定された。 表 1  大学および附属図書館の主な対応の経緯 年 月日 レベルBCP 〔※印:国内動向〕大学 附属図書館 2020 3 / 3 − 対策本部会議の設置 グループ学習室の利用休止 3 /30 − 学内に不要不急の出張等の中止を要請 県外利用者の貴重書閲覧休止 3 /31 − 座席の間引き 4 / 1 − 共用 PC の利用休止 4 / 5 − 感染者判明(学内初) 4 / 7 2 行動指針(BCP)策定※緊急事態宣言  東京等 7 都府県 開館時間短縮 学外利用者入館禁止 4 / 8 3 対策本部会議で学内の図書館休館を決定 4 /13 臨時休館(〜 6 /21) 4 /16 ※緊急事態宣言 全国へ拡大 4 /17 4 業者の入室禁止 4 /20 オンライン授業開始 5 /14 ※緊急事態宣言 宮城含む39県解除 教員等へ事前予約・取置貸出開始 5 /20 3 学生へ郵送貸出開始 5 /25 ※緊急事態宣言 全面解除 6 / 1 2 教室の一部開放 ILL サービス再開 6 /22 1 限定開館開始 7 / 1 対面授業の一部再開 7 / 8 図書館サービス再開ロードマップ策定 7 /10 課外活動の一部再開 7 /13 サービス拡大 9 /29 GoTo 図書館キャンペーン開始 10/ 1 開館時間延長 11/ 1 休日開館再開 2021 1 / 8 2 ※緊急事態宣言  1 都 3 県を対象 1 / 9 休日開館時間延長 1 /14 ※緊急事態宣言 11 都府県に拡大 1 /19 大学 BCP に対応した図書館 BCP 策定 本学 BCP は,レベルを 0 〜 5 に設定し,研究や 学生の諸活動,行事,事務体制の各項目について定 いたため気づかなかったが, 1 か月以上排水も蒸発 もできないまま溜まっており,そのままでは周囲が 腐食する恐れがあるため,翌日ポンプで排水作業が 行われた。 3.2.2 浸水した床への対応 カーペットの吸水作業には雑巾や新聞紙のほか, 近隣で急遽購入した紙オムツも使ってみたが,凹凸 があり通行に若干支障が生じるようだった。後日, 学外の方々から,吸水性樹脂シート11)という製品が あること,また,街でも入手しやすい代替品として 「ペットシート」があることなどの助言も得て,今 後はこれらの吸水用品を常備しておくこととした。 浸水したカーペットは,年末の休館日(12月27日) を利用して,専用薬剤によるドライクリーニングを 業者委託により実施した。 3.2.3 水損した図書への対応 水損図書は, その後の開館中も閲覧室内の机や ブックトラックに並べて乾燥させ,使用可となった ものから書架へ戻していった。 使用困難な状態に なった図書が1,911冊あり, 資料費の中から予算を 確保し,優先順位をつけた上で,入手可能なタイト ルを順次再購入していくこととした。購入予算確保 や作業手順の事情により,代替図書の再購入や使用 不能図書の除却作業は,2020年度も継続して行って いる。 3.2.4 防災・業務継続計画(BCP)への反映検討 前述(2.3項)のとおり,当館では BCP を策定し, 毎年10月に更新しているが,これまでは「主に仙台 市内に大きな被害を与える直下型地震(震度 6 強) が発生した状況」を想定した内容であった。 台風被害直後に更新することになった2019年度の 版では,「大雨,土砂災害,その他の危機事象につ いては,今後の改定において検討していくこととす る。」と言及し,視野に入れていくこととした。 4.新型コロナウイルス感染症への対応 東北地方で初の感染者が確認された 3 日後の2020 年 3 月 3 日(火),学内に「新型コロナウイルス感 染症対策本部会議」(以下「対策本部会議」という。) が設置された。総長を議長とし,理事・副学長等で 構成されている。また,その下に感染症専門の学内 研究者等を加えた対策班が設けられ, 毎週 2 回の ウェブ会議で協議が行われている(以下「対策班会 議」という。)。それ以降の本学と当館の対応につい て, 主な経緯を表 1 にまとめた。 詳細を4.1項以降

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休館開始当初のサービスはオンラインレファレン スのみとなってしまったが,決して思考も業務も停 止していたわけではない。その中で,新たに着手し たのは,以下4.2.1〜4.2.3の 3 点である。 4.2.1 非来館型オンラインサービスの充実 (1)電子ブックの整備強化 本学ではこれまで電子ブックを計画的に整備して こなかったため,2019年度までに購入したものは 16,705タイトルにとどまり,大規模総合大学として はかなり少なかった。そのような状況もあり,今後 は電子ジャーナルとともに電子ブックの整備にも力 を入れていこうと前年度のうちから考えていたが, コロナ禍によりそれを加速させることとした。 最優先としたのはシラバスに掲載された文献で, 可能な限り電子ブックで購入することとした。しか しながら,特に和書については電子化されている比 率が極めて低く,買いたくても買えないという状況 が改めて浮き彫りとなった。表 3 に一例として,本 学の全学教育科目(初年次向けの教養科目)のシラ バスに掲載された文献の状況を示したが,電子ブッ クを購入できたのは4.7% にとどまっている。 ただ,そのような状況でも,臨時休館中( 4 /13 〜 6 /21)の電子ブック(和書)の利用は,前年度 と比べ急激に増加した(図 1 )。 表 3  全学教育科目の参考文献の電子化率 (2020年度) シラバス 掲載冊数 電子ブック 購入済 今回購入 合計 比率 1,884冊 39冊 49冊 88冊 4.7% (2)電子資料の利用案内 電子資料全般についてはまず, 3 月23日(月)に 「新型コロナウイルス関連情報を提供している出版 社等の紹介」15)を図書館ウェブサイトへ掲載した。 図 1  電子ブック(和書)の利用統計 めている。制定後,2021年 1 月 8 日(金)までの間 に 3 回改訂されている。 当館では,本学 BCP に対応した図書館 BCP を 4 月 9 日(木)に一旦作成したものの,その時点では 各レベルにおける学内の状況も明確に想定すること ができず,あまり現実的な条件設定とは言えなかっ た。 そこで,臨時休館を経て 6 月22日(月)に開館を 再開した後,段階的にサービス範囲を拡大していく ための「附属図書館サービス再開ロードマップ」13) を策定し公表することとした。 その後, 本学 BCP はレベル 1 が約 7 か月続き, ロードマップに沿ってサービスを拡大していった が,2021年初の緊急事態宣言の再発出( 1 月 8 日に 1 都 3 県,14日に11都府県に拡大)や宮城県内の感 染拡大を受けて, 1 月 8 日(金) に本学 BCP がレ ベル 2 に引き上げられた。その際,当館においても やはり本学 BCP の各レベルに対応したサービス範 囲の設定が必要と再認識し, 1 月19日(火)に対策 班会議での承認を経て,「BCP に対応した附属図書 館サービス」(表 2 )14)を策定し公表した。 なお,当館のロードマップや BCP は本館のサー ビスを対象として作成したものであるが, 4 つの分 館においてもその内容に準拠して対応している。 表 2  本学 BCP に対応した図書館サービス(概要) レベル 研究活動 授業 図書館 0 通常 通常 通常 1 感染防止対策徹底で実施 対面+オンライン (時間外・休日有)短縮開館 2 可能な場合は自宅作業推奨 原則オンライン+対面 (時間外・休日有)短縮開館 3 入構者を限定 オンライン 平日 9 −17時 4 必要最小限の活動のみ オンライン 休館,取置貸出・郵送貸出 5 一時入室のみ オンライン 全面休館 4.2 臨時休館の決定と休館中の対応 3 月の間は,狭い閉鎖空間であるグループ学習室 の利用休止を始めとしたいくつかの対策を取りなが ら,それでも 4 月には例年どおり新入生を迎えられ ると考えていた。しかし, 4 月 5 日(日)に学内 1 例目の感染者が確認され,緊急事態宣言が東京都等 7 都府県に発出された 7 日(火)に本学 BCP が制 定されるなど, 急速に周囲の状況が変化していっ た。そして 8 日(水)の対策本部会議において,学 内すべての図書館・ 室を休館にすることが決定さ れ,慌ただしく準備を行い,13日(月)から臨時休 館することとなった。

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を決めたりすることができないのは残念であった が,最終的な授業評価は高く,例年同様,他の科目 の平均評点を上回った。 さらに喜ばしいことに,この科目が学内において も評価を受け,2020年度の「全学教育貢献賞」を受 賞することとなった。試行錯誤しながら,よりよい 授業内容にするための努力を重ねてきた担当教員・ 図書館職員にとって,大きな朗報となった。また, 職員がオンライン授業に実際に携われた経験は,今 後の図書館における活動の幅を拡げる契機になった と考えている。 4.2.2 通常とは異なる形式での蔵書貸出 オンラインサービスの充実とともに直ちに検討を 開始したのが,蔵書の貸出である。教員等研究者と 学生とではキャンパスへの入構可否のレベルが異 なったため,状況に応じた対応を行った20) (1)教員等への取置貸出 臨時休館後,緊急事態宣言が全国に拡大されるな どの要因により,本学 BCP レベルも引き上げられ, キャンパスへの入構条件が厳しくなった。特に, 4 月17日(金)からの 1 か月間はレベル 4 となり,中 止することにより大きな損失を被る研究の継続や研 究材料の維持のために必要な研究スタッフ(教員, 事情によっては大学院生・研究員)のみが交代制で 研究室への立ち入りを許可されるという条件が設定 された。そこで当館では,レベル 3 に引き下げられ るタイミングでの開始を目標に,キャンパス入構が 認められる教員等を対象とした「研究活動継続のた めの図書館蔵書の提供」の準備を行った。 利用者が OPAC で必要な図書を特定してオンラ インで申込み,図書館側で当該図書を準備し,指定 した日時に来館してもらい,エントランスで引き渡 すこととした。引渡し日時は利用者の都合を確認し た上で,できるだけ他の利用者の来館と重ならない ように調整した。もし複数の利用者が同時に来館し た場合でも,フィジカルディスタンスを確保できる ように, 写真 6 のように誘導路と待機位置を示す フットプリントを設置した。引渡し窓口には,職員 と利用者の間に飛沫防止のアクリルボードも設置し た。引渡しの前後には,利用者・職員ともに手指消 毒を行うこととした。 このような条件での実施案をまとめて写真 6 も添 えた文書を対策班会議に提案し, 5 月12日(火)に 承認された。緊急事態宣言が宮城県を含む39県で解 除され,BCP レベル 3 に引き下げられる目途が立っ た 5 月14日(木)から,本館が先行して開始した。 特設ページやフリーアクセスコンテンツの提供を 行っている出版社・機関を紹介するリストで,大学 図書館コンソーシアム連合(JUSTICE) が会員館 へ提供している情報を参考に作成したものである。 次に,電子資料への学外からのリモートアクセス については, 本学では以前から「学認」 および VPN 接続の環境を整備しており,利用者へも案内 していたが, 学外からのアクセスが主になってし まった状況で,さらにわかりやすい説明が必要と考 えた。そこで,「自宅で利用できる電子資料」ペー ジ16)を作成し, 4 月22日(水)に図書館ウェブサイ トへ掲載した。このページへは,本学が「新型コロ ナウイルス BCP 対応ガイド」として各種情報をと りまとめて対象者ごとに発信しているうちの一つ, 「学生の皆さんへ」17)のページからもリンクしても らった。 また,本学の VPN サービスは従来,教職員のみ を対象としていたが,情報シナジー機構が急遽対処 し, 4 月中旬から学生も利用できるようにしたこと も,大学としての学生サポート姿勢を示したと言え る18)。 (3)授業の動画配信への関与 本学では,2004年度から教員と図書館職員の協働 により,レポート作成に関する教養科目を開講して いる。2020年度の講義名は「大学生のレポート作成 入門:図書館を活用したスタディスキル」19)である。 前年度までは,理系・文系の複数の教員により, 実際の研究活動におけるレポート作成やプレゼン テーション技術に関する講義が行われるとともに, 講義名にもあるように,図書館の活用方法や情報検 索手法を学びつつ,図書館で文献を探しながらテー マを決めてレポートを作成し,その内容のプレゼン テーションを行うことを課した。作成されたレポー トは担当教員が添削し, それをもとにブラッシュ アップしたものを再提出させて,再度教員がコメン トを付けて返却する,という手厚い内容で,受講学 生からも高評価を受けていた。 しかしながら2020年度は,前期の他の科目と同様 にオンライン授業となり,図書館の臨時休館とも重 なったことで,これまでとは内容を変更せざるを得 なくなった。図書館では,担当教員と協議を重ねな がら,カリキュラム変更の検討,講義や図書館利用 講習の動画撮影・配信,オンラインによる受講学生 のサポートと, 例年とは異なる経験をすることと なった20)。 学生にとっても,受講者同士で話し合ったり,図 書館で実際に本を手にとりながらレポートのテーマ

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びとなった。 5 月22日(金)に開始し,休館終了までの約 1 か 月間に,613件・943冊の発送を行った。発送先は仙 台市内が大半を占め,宮城県外へは 7 % 程度であっ た。 開館再開後は,未だ遠隔地にとどまる学生が一定 数いることを想定し,仙台市外在住者に限定して継 続することとした。さらに,本学 BCP がレベル 2 に引き上げられた 1 月以降は,対象を仙台市内在住 者にも拡大した。 4.2.3 開館再開に向けた準備 5 月25日(月)には緊急事態宣言が全面解除とな り, 6 月 1 日(月) から本学 BCP のレベル 2 への 引き下げも予告された。さらに BCP レベル 1 となっ た場合には,授業はオンライン中心とするものの, 演習・実習等の一部で対面授業も再開される見込み となるため,図書館も開館再開に向けて,開館条件 の検討や感染防止対策(次項4.3参照) の準備を進 めていった。 6 月12日(金)の対策班会議で承認さ れ,本学 BCP がレベル 1 に引き下げられた 6 月19 日(金)の翌週から,限定的なサービスによる開館 を再開できることとなった。 写真 7  発送を待つレターパックプラス 4.3 開館再開後の状況 4.3.1 段階的なサービス拡大 6 月22日(月)の開館再開後,本学 BCP がレベ ル 1 を保っていた2021年 1 月初旬までの間, 前述 (4.1項)のサービス再開ロードマップ13)も作成した 上で, 表 4 のように段階的にサービスを拡大して いった。 その後,分館や対応可能と判断した部局図書室で も実施し,休館が終了する 6 月19日(金)までの約 1 か月間, 全学で932名・2,211冊の貸出を行った。 その中では,本学 BCP の段階的なレベル引き下げ に伴いキャンパス入構が緩和された大学院生の利用 が最も多く,495名・1,236冊と全体の 5 割を超えた。 一方で,入構が許可されても授業がオンラインのみ となっていた学部学生は,134名・300冊と 1 割強で あった。 (2)学生への郵送貸出 キャンパス入構の制限に加えて,各学部の調査に より, 5 月上旬の時点で宮城県外にとどまっている 学生が17% いることも確認され, 来館できない学 生への蔵書提供開始が急務と認識した。また,臨時 休館直後から,複数の学生から貸出を要望する投書 が届いていたこともあり,郵送貸出の検討を開始し た。 実施にあたっては,作業人員と郵送料の予算の確 保を考慮する必要があった。 その双方の軽減のた め,まずは安価な全国一律料金で送付後の追跡も可 能な日本郵便の「レターパックプラス」( 1 通520円) を使用すること(写真 7 ),そのパッケージに合わ せて 1 回につき貸出冊数を 2 冊までとすること,可 能な限り多くの学生にサービスできるように利用は 1 人 2 回までとすること,分館の蔵書の場合は本館 に一旦集約して本館から一括送付すること,との条 件を設定した。人員については,本学 BCP レベル 4 の間は 6 〜 7 割の職員を在宅勤務としていたが, レベル 3 に引き下げられてからは 5 割としたため, 作業は可能と判断した。予算については,図書館運 営費での捻出が可能と試算した上で,もし想定以上 の経費が必要となった場合には, 本学が 4 月23日 (木) に公表した「学生への緊急支援パッケージ」 (総額 4 億円規模)21)に組み入れることも念頭に置い て財務部と調整し,総長の承認も得て実施できる運 写真 6  エントランスでの貸出形態

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末に部局訪問の一環で総長が来館し,館内視察およ び館長との意見交換を行った際,総長から「図書館 は,学内諸施設の先頭に立って,安全安心な場所を 提供するロールモデルとなってほしい。学生に対し ても,こういう形であれば安全なイベントもできる という見本を示してほしい。」との期待が寄せられ た。 これらの背景をもとに,本館・分館が一体となっ て「GoTo 図書館キャンペーン」24)を展開すること とした。といっても,決して特別なことをするわけ ではなく,プレコロナにおいては例年当たり前のよ うに行っていた, 集合形式による図書館ガイダン ス・館内ツアーや情報検索講習会25),テーマ展示な どを,キャンペーンという枠に組み入れ,広報では 職員が作成した「Go!To! 図書館」ロゴを使用した り,Twitter で「#GoTo 図書館」 のハッシュタグ を用いてツイートしたりした。図書館に足を運べば 何かがある,何かが待っている,というコンセプト である。また,学生が行うイベントの会場としても 利用できるように,施設予約を再開したのもその一 環である。ただし当面は,講師や参加者間の間隔を 十分に確保した講義・ 講演形式に限ることとし た26) テーマ展示は,学内他部局や学生等の持ち込み企 画や,図書館職員の企画に学内外の協力を仰いだも のも実施してきた。中でもインパクトが大きかった 企画の一つとして,ノーベル賞に関する展示(10月 9 日〜12月10日)が挙げられる。2020年のノーベル 化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナ教授(カ リフォルニア大学バークレー校)が,本学が2018年 に開催した国際シンポジウムで講演された記念に残 されたサイン本を学内部局から借りて,当時の写真 や新聞記事とともに展示した。さらには,この展示 を紹介した Twitter を見た本学卒業生から,米国留 学中ダウドナ研究室に所属した際に教授からいただ いたサイン入り著書を展示しないか,とのありがた い申し出があり, 借り受けることができた(写 真 8 )27)。これによりいっそう充実した展示となり, 来館した利用者が強い関心を寄せて観ていた。この 表 4  開館再開後の段階的なサービス拡大 6 /22(月)平日 9 −17時開館, 座席使用禁止(滞在30分以内),学内者のみ 7 /13(月)座席利用再開(席数減),学外者は取置貸出(エントランス引渡し,入館不可) 10/ 1(木)平日 9 −20時に開館延長(※),個室利用再開( 1 日 1 名限定),ガイダンス等再開 11/ 1(日)土日祝日13−18時開館再開, 留学生コンシェルジュサービス再開 1 / 9(土)土日祝日13−20時に開館延長 ※平日17時以降および土日祝日の開館は学生アルバイ トが対応。10月中は職員 1 名が時差出勤し,17−20 時に事務室で待機・館内を定期巡回し,状況を把握。 4.3.2 館内の感染防止対策 開館再開にあたり,以下のような感染防止対策を 行うこととした。対策実施に際しては,学内感染症 研究者と館内を一緒に回って指導を仰いだ上で,対 策班会議の承認を経ている。 ① 入口へのサーモカメラ,消毒液の設置 ② 利用者対応窓口へのアクリルボード,フット プリント設置 ③ 座席の間引き,間隔の確保(ラーニング・コ モンズも個人学習席とし,机・椅子の移動禁 止) ④ 共用デスクトップ PC(OPAC 専用端末を除 く)の一時撤去,学習席への転換 ⑤ 共用設備・機器等の定期的な消毒 ⑥ 職員による館内定期巡回 ⑦ 二酸化炭素濃度計による換気状況の測定 ⑧ 返却図書の24時間別置 4.3.3 「GoTo図書館」キャンペーン 本学では 4 月 6 日(月)という早い段階で第 1 学 期はオンライン授業のみとすることを公表し,課外 活動やアルバイトなどの学生の活動を制限してき た。 一方で, 前述の緊急支援パッケージ(4.2.2 (2))21)による経済面だけでなく「学生ピアサポー ター」制度などの学習面・メンタル面での支援,「学 生応援プロジェクト」22)と称し,卒業生等から学生 へ の 応 援 メ ッ セ ー ジ を 募 集 し ウ ェ ブ サ イ ト や Twitter で 紹 介 し た り, 応 援 動 画「STANDBY YOU」を作成して公開したりと,大学全体で学生 の支援を手厚く行ってきた。 そして10月からの第 2 学期は,対面授業にオンラ インを併用した授業を実施することが, 9 月初旬に 公表された23)。これにより,学生がこれまで以上に キャンパスに戻ってくることが予想され,当館とし ても全力で学生を支援しようと考えた。また, 8 月 写真 8  ノーベル賞受賞者のサイン入り著書の展示

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し,資料もペーパーレス化して共有フォルダに置く ことにより, 学内の効率的な情報共有を図ってい る。 (2)オンラインシンポジウムの開催 当館は,江戸学の宝庫といわれる「狩野文庫」や, 夏目漱石の自筆資料や旧蔵書を集めた「漱石文庫」 をはじめとした貴重な資料を多数所蔵している。こ れまでも,その一部をデジタル化してウェブで公開 していたが,近年,国文学研究資料館(以下「国文 研」という。)の「日本語の歴史的典籍の国際共同 研究ネットワーク構築計画」28)事業への参画(2014 年度〜)や,クラウドファンディング「漱石の肉筆 を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェク ト」(2019年度)29)での資金確保により,本格的なデ ジタルアーカイブの構築に着手したところである。 国文研の「新日本古典籍総合データベース」で狩 野文庫のコンテンツが公開開始されたことを記念し て30),12月20日(日), オンラインによる「東北大 学狩野文庫デジタルアーカイブシンポジウム」を開 催した31)。国文研のロバート・キャンベル館長の講 演「日本古典と感染症」を中心とした内容は,300 名を超える国内外の参加者から好評を博した。 ま た,「オンライン開催でなければ参加できなかった のでありがたかった」 との声が届いたり, 後日 YouTube で講演動画を配信したところ, 1 か月で 視聴数が500を超えたりした。コロナ禍だからこそ オンラインで開催することとなり,これだけの規模 の聴衆が関心を寄せる結果となった。 5.多様な災害を経験して これらの災害を経験する中で考えたことについ て,平常時,災害時,今後,の 3 つに分けて,いく つかの観点から記しておきたい。 5.1 平常時の備え 5.1.1 マニュアルや訓練に加えて 災害対応マニュアルや事業継続のための BCP の 策定が不可欠ということは言うまでもない。これら は一度作れば終わりというものではなく,常に見直 して改善し, より現実に即した内容にブラッシュ アップしていく必要がある。またそのための作業を 継続するということは,職員が常に危機管理を意識 することにも繋がる。当館でも前述のとおり,災害 の種類に応じた作成を行っているが,まだまだ見直 すべき内容,追加すべき事項は多いと考えている。 一例として,学生アルバイトがカウンターに立つ夜 間や休日の開館中に発災した場合の対応を,さらに ような拡がりは,SNS での発信なしには実現でき なかったことである。 4.3.4 オンラインを活用した諸活動 そのほかにも,オンラインのメリットを活かした 取り組みをいくつか行っている。 (1)図書館ウェビナーの実施 当館では,学内の図書館職員を対象として学内外 から講師を招いた研修や,職員からの業務報告会を 年数回実施している。これまでは本館の会議室に集 合して行っていたが,新たな試みとして Zoom を用 いた「図書館ウェビナー」を開始した。 1 〜 2 か月に 1 回程度のペースで, 1 回45分程度 (質疑応答含む)とし,職員が様々なテーマ(表 5 ) で報告・説明する。参加対象者へはあらかじめアク セス URL と資料ファイルを置いた共有フォルダ名 を知らせておくだけで,事前の参加申込は不要とし ている。毎回30〜50名程度が参加し,館長・副館長 にも聴講してもらっている。 表 5  2020年度図書館ウェビナーの開催記録 回 月日 テーマ 1 6 /12 JUSTICE における交渉の実際と今後の展開 2 6 /29 当館におけるグローバル・ラーニング支援 3 8 / 4 狩野文庫研究会の活動について 4 10/26 授業における著作権 5 12/ 9 DX 推進プロジェクト中間報告 6 予定 東日本大震災における本館の状況 図書館ウェビナーを企画したそもそもの動機は, 館内の打合せや会議をオンラインで行わざるを得な くなった状況下で, アクセス環境を整えると同時 に,各職員が視聴や発言,会議主催に慣れて,日常 的に使えるようにしようということだった。また, 学内の各館室を気軽に行き来しづらい中で,ウェブ カメラを介してでも職員間のコミュニケーションが 多少なりとも図れるように,との意図もあった。 実際やってみると,集合形式よりも開催準備の負 担が少なく,会場への移動にかかる時間も省けるこ とにより,回数を増やすことができ,講師を経験で きる職員やテーマのバリエーションが増えるという メリットが生まれた。さらに録画することにより, 当日参加できなかった職員もオンデマンド視聴でき るようになった。今後,集合研修の実施が可能な状 況になった場合でも,併用するのが有益と考える。 なおこのほかにも,これまでは限られた職員によ り集合形式で行っていた館内定例会議をウェブ配信

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在していることも判明し,その後の授業実施方針や 学生への対応,また図書館における郵送貸出等の検 討にも役立てていくこととなった。 図書館においても同時期に,全職員の連絡先(本 人の携帯電話/自宅/実家等の電話番号) に加え て, 居住地区や通勤手段, 同居者の有無, 自宅の PC・ ネットワーク状況などをできる限り把握し, 一覧表を作成して管理職 4 名で共有することとし た。感染者や濃厚接触者が発生した場合に迅速に対 応できるように,また本人以外に連絡を取る必要が 生じ得ることも想定し,さらに在宅勤務体制の検討 に用いるために情報を収集し,必要最小限の人数で 限定共有することとしたが,震災時の経験により, その意義を十分理解した上でタイミング良く備える ことができたと考えている。 5.2 災害時に図書館としてできること 5.2.1 記録を残すこと,発信すること 図書館は,様々な記録を収集し利用に供するとと もに後世へ伝えることが大きな役割の一つであり, 災害などの非常時においても同様である。 大地震における取り組みとしては,神戸大学附属 図書館の「震災文庫」34)という優れた先行例があり, 東日本大震災においても当館を含む各館で継続的に 記録の収集・保存を行っている(2.2項参照)。 そして,資料の収集・保存にとどまらず,被災し た図書館が自ら記録に残し発信することもまた責務 と言えよう。阪神・淡路大震災における神戸大学附 属図書館等の被害・復旧・復興に関する報告は,そ の後被災した当館でも大いに参考とし,その経験も 踏まえて当館でも意識的に記録・ 発信を行ってき た。これらの記録は,2016年の熊本地震において熊 本大学附属図書館で参考にされたとのことで,同館 でも「記録を未来へ繋ぐ」ことの重要性を認識した 取り組みが行われている35) また,令和元年台風第19号の水損被害において, 当館では図書の乾燥を自己流で行ってしまったが, 専門家の指導を受けた上で,より適切な処置を行っ た大学の事例があった。一橋大学附属図書館では, 当館同様,屋上の排水能力を超えた雨量により書庫 に浸水し, 2 万冊弱の蔵書が水損した。専門家から の効果的な処置方法の指導を基に36), 2 か月以上に わたり乾燥・クリーニング作業を行い,その後も保 存修復措置等が継続されているとのことである。同 館におけるこの一連の取り組みは,報告記事として 残されることとなり37),他大学等でも大いに参考に すべき貴重な記録となるであろう。 詳細に決めておく,などが挙げられる。 また,そのようなマニュアル等を基にした訓練の 継続的な実施も必要だが, 形骸化しては意味がな い。震災直後はむしろ自分たちから「不安なので何 度でも訓練してほしい」と言っていた当館職員も, 人が少しずつ入れ替わる中で,地震に対する意識も 徐々に薄れてきていると言わざるを得ない。しかし ながらあの日の当館では,懸命に避難誘導する図書 館職員を信頼し, 冷静に行動した利用者が大勢い た。そのような利用者を守るためにも,現場におけ る防災(というよりは「減災」の方がしっくりくる) を担うのは自分たちであるという自覚を改めて強く 持ちたい。 訓練の効果とは,発災時に自分がどう行動すべき かを理解し習慣づけることであろう。 そのために も,より実践的な訓練が行えるとよい。例えば近年, 全国各地で「災害図上訓練」が行われている。参加 者の身近な地域の地図や建物の見取り図を用いて, 災害をイメージしながら避難や対応を自分たちで考 えていくものである32)。また,本学の大学院生のプ ロジェクトにより,「減災アクションカードゲー ム」33)というゲーム形式の防災教育教材も開発され た。 いつどこで災害が発生しても不思議ではない状況 下で我々一人一人にとって大事なのは,他人事では なく「自分事」として捉えて想像すること,そして 今何か起きた時にどう動くかを頭の中でシミュレー ションすることを習慣にすることだと考える。 5.1.2 構成員の連絡手段の確保 2003年の「個人情報の保護に関する法律」制定後, 学校や職場において,構成員の自宅住所や電話番号 を一覧にした名簿が作られなくなった。それ自体は 必要な対応だが, 非常時には支障が出る場合もあ る。 東日本大震災の際,春休み期間中だったこともあ り,本学では全学生・全教職員の安否が確認できた のは発災から19日後とかなりの時間を要してしまっ た。一方,図書館でも職員の連絡先を必要な範囲で 共有できていなかったため,当日不在だった職員の 安否確認はもとより,変則的な勤務時間の通知や非 常時の緊急連絡などを伝えづらいという事態が生じ た。 コロナ禍においては震災時の反省も踏まえ,2020 年 4 月上旬に大学本部から全学部・ 研究科に対し て,所属の全学生・教職員の連絡一覧表を作成し, 確実な状況把握を行うように指示が出た。 この結 果, 5 月上旬の時点で17% の学生が宮城県外に滞

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いう事態となり,研究や教育に多大な影響を及ぼし た39)。この経験により,「サイバー空間(仮想空間) とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させた システムにより,経済発展と社会的課題の解決を両 立する,人間中心の社会」という Society5.040)が, より現実味を帯びて自分たちに迫ってきたと実感で きる。今後,感染症が収束して平常に戻ったとして も,あるいは別の災害に直面したとしても,持続可 能で強靱かつしなやかな社会の実現のために必要な 概念である。大学図書館も,リアルな場としての空 間や脈々と受け継がれてきた蔵書と,デジタルコン テンツの整備やオープン化とのハイブリッドな環境 をいっそう充実させ, 機能を高度化していくこと が,教育・研究の DX(デジタル・トランスフォー メーション) に寄与するための条件となるであろ う。 5.3.1 フィジカル空間において (1)リアルな場の提供 近年,日本の多くの大学図書館では,学生の主体 的な学びを促すアクティブ・ラーニング・スペース の整備が進められ,2019年度時点で543大学(全大 学の68.6%) が設置している41)。 当館においても, 2011年度以降に順次整備したラーニング・コモンズ では,学生たちがホワイトボードや PC 画面を囲み ながらグループで議論する様子が日々見受けられた (写真 9 )。しかし,コロナ禍において密集・密接を 招いてしまうこの空間を,従来どおりの形で再び利 用に供する目途は立っておらず,可動机・椅子を間 隔を空けて配置し,個人学習スペースに転換してい る。 図書館だけでなく,キャンパス全体の施設のあり 方も検討されており42),ニューノーマルな学生の学 びの形は今後も模索されていくと思われる。図書館 もそれに沿って,柔軟に対応していく必要がある。 写真 9  プレコロナにおけるラーニング・コモンズ 5.2.2 効果的な情報発信のために 被災後,落ち着いた時点でそれまでの行動記録を とりまとめて発信することはもちろん重要だが, 日々刻々と変化する状況やサービス拡大・縮小の見 通しを随時知らせていくことも大事である。 その 際,現代においては SNS を最大限に活用したい。 当館が公式 Twitter で発信を開始したのは2011年 3 月14日(月),震災から 3 日後のことである。停 電によりウェブサーバを稼働できなかった当時, Twitter であれば細々とでも情報を伝えることがで きるのではないかと考えて急遽運用を開始し,館内 の状況や復旧作業の様子, サービス計画のツイー ト,学生たちに役立つ学内外の情報のリツイートな どを行っていき,情報発信の重要性・有効性を経験 した。 2019年の台風被害の際にも,開館・休館情報に加 えて,排水作業中の写真や,天井からポタポタと水 が落ちる音を含めた動画もツイートし,多くの反響 があった。 コロナ禍では, サービス予定のほか, GoTo 図書館キャンペーンをはじめとして,明る い気持ちになるようなツイートを意識的に行ってい る。 当 館 で は Twitter 以 外 に も,2 0 1 7年 か ら Facebook での発信も行っていたが,我々が最も情 報を届けたい対象である本学学生向けとしては効果 的とは言えないツールであると判断し,2018年10月 に Facebook の更新を停止し,11月から Instagram を開設することとした38) これらの SNS では,各課・館室の職員が硬軟織 り交ぜた内容で精力的に発信を行っており,全国の 大学図書館の中でもトップクラスのフォロワー数を 誇っている。2021年 1 月末時点で Twitter フォロ ワー数は7,000を超えて全国大学図書館中で第 3 位, Instagram は約700で全国第 1 位となっている(順 位は独自調査による)。もちろん,決してフォロワー 数を増やすこと自体が目的ではなく,多数のフォロ ワーがいて,リツイートなどで拡散もしてくれるこ とにより,我々が伝えたい情報を効果的に周知でき ることが重要だと捉えている。 このように, 現在は平常時でも非常時でも SNS の活用が不可欠であるが,SNS はタイムラインが どんどん流れていく,つまりフローの要素が強いた め,ストックとしてウェブサイトや報告文書等で活 動記録をまとめておくことも必要と考えている。 5.3 今後推進すべきこと コロナ禍により多くの図書館が臨時休館すること となり,また,多くの大学で対面授業を断念すると

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5.3.2 サイバー空間において (1)電子ブックの拡充 大学図書館におけるデジタルコンテンツの整備・ 提供については,様々な課題がある。その中でもコ ロナ禍で改めて浮き彫りになったのが,特に学生向 け学習・教育用の和書の電子ブック整備である。 日本の学術図書の電子化が進んでいないことにつ いては,以前から JUSTICE 等においても課題とし て認識しており,また,国内ベンダーが出版社と協 議することにより,コンテンツを増やす努力をして きた経緯もある。コロナ禍による利用の変化は全国 的にも表れており44)45),ニーズがいっそう高まって いることは,出版社側も認識しているはずである。 和書の電子ブック化に向けては大学図書館も積極的 に関与していく必要があり,それによって,コンテ ンツの充実や利便性の向上が進むことを期待した い。 (2)鍵を握るオープンアクセス 東日本大震災の際には,東京大学附属図書館およ び京都大学附属図書館の尽力により,被災地の研究 者や医療従事者は,両大学が契約する電子ジャーナ ルをリモートアクセスにより 2 か月間無料で利用す ることができた。国内外の主要な12の出版社等も, 被災地支援として一部の電子ジャーナル・ データ ベースの無料公開を行った。 コロナ禍においても,多くの出版社等が期間限定 で感染症関連論文・記事の無料公開を行うなどの動 きが見られる。さらに顕著な動きとしては,arXiv などのプレプリントサーバに COVID-19関連プレ プリントが多数ポストされ,オープンになっている ことが挙げられる46) 学術論文のオープンアクセスにおける現状や山積 する課題については他稿に譲るが,災害時において もオープン化が鍵を握ることは確かである47) 5.3.3 職員の働き方の多様性に向けて 図書館運営を支える職員の働き方についても触れ ておきたい。 国内では,感染拡大防止の観点から在宅勤務や時 差出勤が推奨された。特に緊急事態宣言下で在宅勤 務を急遽導入せざるを得なくなった企業・組織が多 かった一方で,インフラが十分に整備されていない など,これまで日本全体で真剣に取り組んでこよう としなかったが故の課題もあぶり出された。 図書館においても,開館してサービスを続ける限 り現状では一定数の職員が出勤しなければならない し, 納品された図書の現物を必要とする業務も多 (2)蔵書の多様な貸出に向けて コロナ禍でキャンパスに入れなくなった学生のた めに, 苦肉の策として開始した郵送貸出であった が,平常時においても図書館利用の形の一つとして メニューにあるべきだと気づかされた。今後もキャ ンパス外で教育・研究が行われる機会は増えると予 想されるし,また,障がい等の事情により図書館に 足を運べない利用者も存在するはずである。 しかしながら,今回の当館の実施状況(4.2.2(2) 参照)としては,当初想定していたよりも利用数は かなり少ない。要因として,郵送貸出を依頼するた めには OPAC で検索した上でピンポイントに図書 を指定する必要があるからではないかと予想してい る。 人が自分の必要とする本を探す際には,書架の前 に立って背表紙を眺めたり,本を手にとってパラパ ラとめくったりするブラウジングの行為が大事なの ではないか。同じように考えた東京学芸大学附属図 書館が,「デジタル書架ギャラリー」43)という取り組 みを行った。 職員が教育分野の書架を次々に撮影 し,224枚の写真を繋げて公開したウェブサイトで ある(写真10)。関心のある部分をクリックすれば, 背表紙が読めるぐらいに拡大表示される。もちろん 中味をパラパラと見られるわけではないが,自分が 見たい分野の背表紙を眺められるだけでも, 検索 キーワードを考えなければならない OPAC よりは はるかにユーザフレンドリーである。大掛かりなシ ステムを使用しているわけでもないので,どこの図 書館でも着手しやすいというメリットもある。複数 の図書館でノウハウを共有することにより,さらに 効率的・効果的に実施できるアイディアも生まれる のではないだろうか。 写真10 「学芸大デジタル書架ギャラリー」の例

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進めている。ほかにも余震発生も想定した上での開 館計画や被害・復旧記録,情報発信など,各種対応 は迅速に行っており,震災や台風の経験が確実に活 きている。一方で,今回の被災により,閉館時間帯 の発災時における出動体制など,BCP の中で見直 すべき事項にも改めて気づかされたため,今後対処 していきたい。 注・参考文献 1 )朝日新聞社.“「阪神」25年、復興事業終了へ:神戸・ 長田、最後の再開発めど”.朝日新聞デジタル.2019-12-29.https://digital.asahi.com/articles/DA3 S14312011.html,(参照2021-02-16). 2 )小陳左和子.そのとき私たちができたこと:東北大 学附属図書館が遭遇した東日本大震災.大学図書館 研究.2012,94,p.1-11.https://doi.org/10.20722/ jcul.79,(参照2020-12-30). 3 )例 えば,これまで 次 のような 講 演 を 行っている。 小陳左和子.“そのとき私たちができたこと:東北大 学附属図書館が遭遇した東日本大震災”.平成29年度 熊本県大学図書館協議会職員研修会.2017-09-08. http://hdl.handle.net/2298/38188,(参 照 2020-12-30). 4 )真籠元子,永澤恵美,影山啓太.東北大学附属図書 館における東日本大震災後の資料収集と活動につい て.図書館雑誌.2021,115(3),掲載予定. 5 )東北大学附属図書館.“震災ライブラリーオンライン 版”.https://www.i-repository.net/il/meta_pub/ G0000398shinsai,(参照2020-12-30). 6 )国立国会図書館.“ひなぎく:国立国会図書館東日本 大 震 災 ア ー カ イ ブ”.https://kn.ndl.go.jp/,(参 照 2020-12-30). 7 )PacificRimResearchLibrariesAlliance.“Pacific Rim Library : A PRRLA Program”.https://prl. library.ucla.edu/explore-collections,(参 照 2 0 20-12-30). 8 )東北大学附属図書館.“図書館共同キャンペーン:震 災 記 録 を 図 書 館 に”.http://www.library.tohoku. ac.jp/shinsaikiroku/,(参照2020-12-30). 9 )東北大学附属図書館.“令和元年台風19号による附属 図書館本館の被害への対応まとめ”.2019-12-27. h t t p : / / w w w . l i b r a r y . t o h o k u . a c . j p / n e w s / 2019/20191227-2.html,(参照2020-12-30). 10)東北大学附属図書館.Twitter.2019-10-1317:15. https://twitter.com/hagi_no_suke/status/ 1183295301194371080,(参照2020-12-30). 11)例 え ば, 次 の よ う な 使 用 例 が 報 告 さ れ て い る。 園田直子.国立民族学博物館における大阪府北部を 震源とする地震による収蔵庫の被害と対応.国立民 族学博物館研究報告.2019,44(1),p.1-51.http:// い。しかし,在宅勤務になじむ業務も確実にあり, インフラ整備や業務フローの見直しによって,それ らはさらに増える可能性がある。 本学では2020年 6 月 1 日に「オンライン事務化宣 言」48)を行い,「窓口フリー」「印鑑フリー」「働き場 所フリー」の 3 点を推進することを公表した。翌月 には「業務の DX 推進プロジェクト・チーム」が設 置され,公募により全学から集結した60名の職員が 具体的な検討を行っている。このチームには,図書 館職員も 1 名参画している。さらには,2021年度中 にフレックスタイム制度を導入することも発表され た。 例えば在宅勤務の制度を整備しておくことによっ て,災害時だけでなく,育児・介護等を担う職員の 働き方を見直すことができる,悪天候時には無理に 出勤しないことにより安全性を確保できるという大 きなメリットも生まれる。他大学においても,働き 方の多様性の確保に向けて,組織全体での取り組み が進むことが望まれる。また,図書館でもそれに応 じられるように,業務の見直しを図っていく必要が ある。 6.まとめにかえて 先日,本学・東北大学病院の石井正教授が出演す るテレビニュースを偶然目にした49)。石井教授は, 東日本大震災の時には石巻赤十字病院の医師とし て,宮城県石巻市という最大級の被災地における災 害医療を先導し,その経験も踏まえて現在は宮城県 庁の医療調整本部副本部長として感染症に向き合っ ている。筆者がとても腑に落ちたのが,教授が語っ た以下の言葉である。 「経験値を増やす気持ちを持てば,今よりもっと 前向きに取り組める。必ず経験値が財産になって, 次の災害,次の感染症,次の課題により良く対応で きるようになっていく。」 まさに,本稿で主張したかったことが,教授の重 い経験に裏打ちされたこの短い発言の中に凝縮され ている。経験値を真の財産として今後に活かすため に,我々図書館職員も動き続けなければならない。 【追記】 本稿執筆中の2021年 2 月13日(土)23時 8 分頃, 福島県沖地震(M7.3, 当館の所在地である仙台市 青葉区は震度 5 強)が発生した。これにより,当館 は空調設備の配管損傷による漏水や,所蔵資料の落 下(本館だけでも15万冊)などの被害を受けた50) 今回は開館時間中の発災ではなかったが,当日の 深夜から被害状況確認に着手し,その後復旧作業を

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の授業実施について)”.2020-09-08.https://www. tohoku.ac.jp/japanese/2020/09/news20200908-88. html,(参照2020-12-30). 24)大隅典子.“「GoTo図書館」という企て”.2020-10-24 . h t t p s : / / n o t e . c o m / s e n d a i t r i b u n e / n / ncfe0b49b2fc2,(参照2020-12-30). 25)堀野陽子ほか.新型コロナウイルス流行下で実施し た図書館利用者講習会と今後の展望について.東北 大学附属図書館調査研究室年報.2021,8 ,掲載予定. 26)東北大学附属図書館.“【本館】 館内施設のイベント 利用(講義形式のみ) 開始について”.2020-11-06. http://www.library.tohoku.ac.jp/news/2 0 2 0/ 20201106.html,(参照2020-12-30). 27)東北大学附属図書館.Twitter.2020-10-1413:48. https://twitter.com/hagi_no_suke/status/ 1324962048715841536,(参照2020-12-30). 28)国文学研究資料館.“日本語の歴史的典籍の国際共同 研究ネットワーク構築計画”.https://www.nijl.ac.jp/ pages/cijproject/,(参照2020-12-30). 29)東北大学附属図書館.“漱石の肉筆を後世へ!漱石文 庫デジタルアーカイブプロジェクト”.READYFOR. 2 0 20-12-25更 新.https://readyfor.jp/projects/ soseki-library,(参照2020-12-30). 30)東北大学.“「古典の百科、江戸学の宝庫」東北大学 狩野文庫をデジタル公開へ:東北大学附属図書館所 蔵狩野文庫の古典籍を国文研でデジタル化」”.2020 年 | プ レ ス リ リ ー ス・ 研 究 成 果.2020-09-24. https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2 0 2 0/0 9/ press20200924-01-kano.html,(参照2020-12-30). 31)東北大学附属図書館.“東北大学狩野文庫デジタル アーカイブシンポジウム「江戸に学び、江戸に遊ぶ」 を開催しました”.2020-12-23.http://www.library. tohoku.ac.jp/news/2020/20201223.html,(参照2020-12-30). 32)例えば次のような事例がある。  減 災 アトリエ.“my減 災 マップ®”.https://www. gensai-atelier.com/my減 災 マップ/,(参 照2020-12 -30). 33)東北大学グローバル安全学トップリーダー育成プロ グラム.“減災アクションカードゲーム”.2014-10-30.http://lgs.tohoku.ac.jp/gsafety/dmac/,(参 照 2020-12-30). 34)神戸大学附属図書館.“震災文庫”.2021-01-14更新. http://www.lib.kobe-u.ac.jp/eqb/,(参 照 2020-12-30). 35)濵﨑千雅.熊本大学附属図書館『「平成28年熊本地震」 業務記録』公開までの経緯と現在の状況.図書館雑 誌.2018,112(3),p.154-155.http://hdl.handle. net/2298/39821,(参照2020-12-30). 36)一橋大学附属図書館.“水損対応進捗状況について”. 2019-10-18.https://www.lib.hit-u.ac.jp/20191018/ doi.org/10.15021/00009441,(参照2020-12-30). 12)東北大学.“新型コロナウイルス感染拡大防止のため の東北大学の行動指針(BCP)【改訂版】”.2021-01-08更 新.https://www.tohoku.ac.jp/japanese/ newimg/newsimg/20210108_bcp.pdf,(参 照2021-01-09). 13)2020年 7 月 8 日(水) 策定後, 9 月17日(木) に 1 回改訂を行った。  東北大学附属図書館.“附属図書館サービス再開ロー ド マ ッ プ【改 訂 版】”.2020-09-17 改 訂.https:// www.bureau.tohoku.ac.jp/covid19BCP/pdf/campus/ COVID-19_Library_Roadmap.pdf,(参 照2020-12- 30). 14)東北大学附属図書館.“新型コロナウイルス感染拡大 防止のための東北大学の行動指針(BCP) に対応し た附属図書館本館サービス”.2021-01-19.http:// www.library.tohoku.ac.jp/news/2020/20210119_bcp_ libservice.pdf,(参照2021-01-23). 15)東北大学附属図書館.“新型コロナウイルス関連情報 を提供している出版社等の紹介”.2020-06-03更新. http://www.library.tohoku.ac.jp/news/2 0 1 9/ 20200323.html,(参照2020-12-30). 16)東北大学附属図書館.“自宅で利用できる電子資料”. 2020-09-04更 新.http://www.library.tohoku.ac.jp/ guide/eresource/zaitaku.html,(参照2020-12-30). 17)東北大学.“学生の皆さんへ”.TUBCP:東北大学新 型コロナウイルス BCP 対応ガイド.https://www. bureau.tohoku.ac.jp/covid19BCP/student.html,(参 照2020-12-30). 18)東北大学情報シナジー機構.“感染拡大防止のための 学生用 VPN”. 東北大学総合情報ネットワークシス テム TAINS: 学外向けページ.https://www.tains. tohoku.ac.jp/contents/remote/vpnstudent.html,(参 照2020-12-30). 19)東北大学附属図書館.“大学での学びをサポート!図 書館を使った全学教育科目ガイド(2020年度版):レ ポートの書き方と図書館活用法を学ぼう”.http:// www.library.tohoku.ac.jp/literacy/report.html,(参 照2020-12-30). 20)永井伸,堀野陽子.新型コロナウイルス流行下にお ける東北大学附属図書館の取り組み. 図書館雑誌. 2020,114(11),p.608-609. 21)東北大学.“新型コロナウイルス感染症の影響を受け て 学生への緊急支援パッケージ(総額 4 億円規模) を 決 定”.2 0 20-04-23.http://www.tohoku.ac.jp/ japanese/2020/04/news20200423-01-shien.html,(参 照2020-12-30). 22)東北大学.“STANDBYYOU! 東北大学学生応援プ ロジェクト”.https://standbyyou.shuyukai-tohoku-u. net/,(参照2020-12-30). 23)東北大学.“学生のみなさんへ(令和 2 年度第 2 学期

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45)川口達也. 新型コロナウィルス影響下における MaruzeneBookLibrary の利活用について.大学図 書館研究.2020,116,p.2098.1-2098.8.https://doi. org/10.20722/jcul.2098,(参照2021-02-04). 46)arXiv.org サイトにおいて,arXiv,medRxiv および bioRxiv に ポ ス ト さ れ た COVID-19,SARS-CoV-2 関連プレプリントの検索結果リストが確認できる。 2021年 1 月末時点で,arXiv:3,368件,medRxiv:9,911 件,bioRxiv:2,841件である。

 arXiv.org.“COVID-19 Quick Links”.https:// arxiv.org/,(参照2021-01-31). 47)山形知実.非常時における出版社によるコンテンツ の無償公開とオープンアクセス.情報の科学と技術. 2020,70(9),p.464-469.https://doi.org/10.18919/ jkg.70.9_464,(参照2020-12-30). 48)東北大学.“東北大学オンライン事務化宣言:New Normal 時代でのワークスタイルの変革”.2020年| プレスリリース・ 研究成果.2020-05-28.https:// www.tohoku.ac.jp/japanese/2020/05/press20200528-01-online.html,(参照2020-12-30). 49)東北大学病院.“【 1 /27放送予定】NHK 総合「ニュー スウオッチ 9 」に総合地域医療教育支援部部長 石井 正教授が出演します”.2021-01-27.https://www. hosp.tohoku.ac.jp/release/media/28057.html,(参 照 2021-01-30). 50)東北大学附属図書館.“東北大学附属図書館2021年 2 月13日発生地震関連まとめ”.Togetter.2021-02-19.https://togetter.com/li/1670219,(参 照2021-2-20).         <2021.3.16受理> こじん さわこ 東北大学附属図書館    https://orcid.org/0000-0002-2467-454X 19707/,(参照2020-12-30). 37)富田さわ子ほか.一橋大学附属図書館における令和 元年台風19号による水損被害からの復旧.大学図書 館研究.2021,117,掲載予定. 38)東 北 大 学 附 属 図 書 館.Instagram.https://www. instagram.com/tohoku_univ_lib/,(参 照 2020-12- 30). 39)前田麦穂. 新型コロナウイルスと「図書館休館対策 プロジェクト」:緊急アンケート,要望書とその成果. 大 学 図 書 館 研 究.2020,116,p.2096.1-2096.10. https://doi.org/10.20722/jcul.2096,(参照2020-12- 30). 40)内 閣 府.“Society5.0 と は”.Society5.0.https:// www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/,(参 照2020-12- 30). 41)文部科学省.“令和元年度「学術情報基盤実態調査」 の結果報告について:大学における大学図書館及び コンピュータ・ネットワーク環境の現状について”. 2020-07-31. 令 和 2 年 度 報 道 発 表.https://www. mext.go.jp/b_menu/houdou/2020/1418398_00001. htm,(参照2020-12-30). 42)〔文部科学省〕今後の国立大学法人等の整備充実に関 する調査研究協力者会議.コロナ禍を踏まえたキャ ンパスの在り方について.2020, 4 p.https://www. mext.go.jp/content/2 0 2 0 0 9 30-mxt_keikaku- 000010097_7.pdf,(参照2020-12-30). 43)東京学芸大学附属図書館.“学芸大デジタル書架ギャ ラ リ ー”.2 0 20-06-25.https://library.u-gakugei. ac.jp/mol/shoka/,(参照2020-12-30). 44)宮本亮.電子書籍のコロナ禍利用環境変化及び出版 社特別支援.大学図書館研究.2020,116,p.2097.1-2097.8.https://doi.org/10.20722/jcul.2097,(参 照 2020-12-30).

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