プライベートクラウドの利用効率改善方式の実践結果
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(2) 情報処理学会第 78 回全国大会. との無いよう、片寄せ専用サーバに追い出す対 象はアイドル状態が 3 日間連続している VM に限 定し、かつ、追い出すタイミングは 1 日に 1 回 とした。 図 4 に、業務用サーバと片寄せ専用サーバの 実メモリ使用率(サーバに実装された実メモリ のうち VM に割り当てられている領域の割合)の 3 週間での推移を示す。 メモリ使用率 (%) 100 90 80 70. 業務サーバ1 業務サーバ3 業務サーバ5 業務サーバ7. 60 50 40. 業務サーバ2 業務サーバ4 業務サーバ6 片寄せ専用サーバ. 30 20. 10. 2015/9/26 0:00. 2015/9/25 0:00. 2015/9/24 0:00. 2015/9/23 0:00. 2015/9/22 0:00. 2015/9/21 0:00. 2015/9/20 0:00. 2015/9/19 0:00. 2015/9/18 0:00. 2015/9/17 0:00. 2015/9/16 0:00. 2015/9/15 0:00. 2015/9/14 0:00. 2015/9/13 0:00. 2015/9/12 0:00. 2015/9/11 0:00. 2015/9/9 0:00. 2015/9/10 0:05. 2015/9/8 0:00. 2015/9/7 0:18. 2015/9/6 0:00. 0. 2015/9/5 0:07. 幾つも増設してきている。本稿の実践対象シス テムは、その中の一つのアイランドとして構築 したものである。実メモリを 384GB ずつ搭載し た 8 台のサーバで構成しており、そのうちの 1 台を片寄せ専用サーバとして運用している。実 メモリの総量は 3TB である。このシステムでは VM あたりのメモリ割当量が平均 4GB の場合に、 最終的に 1000VM 程度を稼働させることを想定し ている。1000VM が同時に稼働した場合、実メモ リの搭載量よりも VM に割り当てる仮想メモリ量 の総量の方が上回る状態、いわゆるメモリオー バコミットの状態になるが、性能低下のリスク を緩和するため、選択的 VM 片寄せ方式を適用し ている。 図 3 に、停止状態の VM 数、業務用サーバ上の VM 数、片寄せ専用サーバ上の VM 数の 3 週間での 推移を示す。. 図 4.実メモリ使用率の推移. VM数 600 500. 7 台の業務用サーバの実メモリ使用率は、いず れも 30%以下である。アイドル状態が続いてい 300 る VM を片寄せ専用サーバに追い出したことで、 200 業務用サーバの実メモリに余裕ができているこ 100 とを表している。一方、片寄せ専用サーバの実 0 メモリ使用率は 100%近くまで上昇しており、実 メモリには余裕が無くなっていることを表して いる。片寄せ専用サーバ上のいくつかの VM は実 図 3.片寄せされた VM 数などの推移 メモリを奪われ、実メモリ上のデータはスワッ 停止状態の VM 数、業務用サーバ上の VM 数、 プアウト領域、つまり、外部ストレージに書き 片寄せ専用サーバ上の VM 数のすべてを足し合わ 出されている。このようなスワップアウトされ せた数値が、該当アイランドに配備されている ている VM が再び利用され始めるときには、スワ VM の総数となる。配備されている VM 数は、3 週 ップイン処理のために処理の開始が待たされる 間で 50VM 程度増えており、今後も増加傾向は継 ことになる。 続すると考えている。業務用サーバ上の VM 数は、 実際、アイドル状態が続いていた VM が再び利 平日の昼間、つまり業務時間帯に一時的に増加 用される時には、処理時間が数分、遅延する事 し、夜間や休日には一定数まで減少しているこ 象が発生しているが、業務上の許容範囲内で収 とが判る。これは、一部の VM の利用者は、業務 まっている。 時間帯以外は VM を停止していることを表してい る。VM が停止されれば、割当てられていた実メ 5. おわりに モリは解放され、他の VM で利用することができ 本稿では、『選択的 VM 片寄せ方式』をソフト る。しかし、図 3 が示すように、多くの VM は、 開発用のプラーベートクラウドシステムで実践 夜間や平日でも停止されることが無い。つまり、 した結果を示し、リソースの利用効率を改善で VM の起動や停止をきめ細かく制御せずに、実メ きることを報告した。今後は、他の業務形態の モリを占有しつづけていることを表している。 システムでの利用効率阻害要因を究明し、改善 そこで、そのような VM のうちアイドル状態の 方法を探っていく予定である。 VM を片寄せ専用サーバに追い出すという運用を 実践した。その結果、稼働している VM のうちの 参照文献 半数以上を片寄せ専用サーバに追い出すことが [1]住田宏己,吉本安男,呉羽彬,“プライベート できた。ただし、VM が業務用サーバと片寄せ専 ク ラ ウ ド シ ス テ ム の リ ソ ー ス 有 効 活 用 事例”, 用サーバとの間を頻繁に行ったり来たりするこ 情報処理学会第 77 回全国大会講演論文集,2G-06 停止状態のVM数. 業務用サーバ上のVM数. 片寄せ専用サーバ上のVM数. 9/ 5 0:00 9/ 5 12:00 9/ 6 0:00 9/ 6 12:00 9/ 7 0:00 9/ 7 12:00 9/ 8 0:00 9/ 8 12:00 9/ 9 0:00 9/ 9 12:00 9/10 0:00 9/10 12:00 9/11 0:00 9/11 12:00 9/12 0:00 9/12 12:00 9/13 0:00 9/13 12:00 9/14 0:00 9/14 12:00 9/15 0:00 9/15 12:00 9/16 0:00 9/16 12:00 9/17 0:00 9/17 12:00 9/18 0:00 9/18 12:00 9/19 0:00 9/19 12:00 9/20 0:00 9/20 12:00 9/21 0:00 9/21 12:00 9/22 0:00 9/22 12:00 9/23 0:00 9/23 12:00 9/24 0:00 9/24 12:00 9/25 0:00 9/25 12:00. 400. 1-14. Copyright 2016 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..
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