地方都市近郊農業の現況 と課題
(
2)
― 上 田 市 塩 田 地 区 の 事 例 ―
The Agrarian Problem around a Provincial Town (2)
(5) 前号 (第8巻第1号 1986年8月 )では.上 田 市塩 田地区 の農業 の現況を集落 ごとに検討 して き た。そ こでは.(1)専兼別農家戸数 と農家人 口の推 珍 ,(2)経営耕地規模別農家数の推移 、(3)農作物別 収穫面積の 変化 について.それぞれ集落 ごとに検 討 を くわ えた。 同時に.塩 田地区を中塩 田,西塩 田、東塩 田に区分 し,それぞれ の地域の特色を把 握す ることに努めた。 その結果,(1)専兼別農家戸数では,1970年から 75年にかけては,第2種兼業化がすすみ,75年か ら80年 にかけては,飽和状態 を しめす よ うに第2 種兼業化 のあかが鈍化 してい ること. この憤 向は 全 国的 な憤 向に一致 してい ることな どがわか った。 ただ し.1980年か ら85年 にかけては、第1種兼 業 の減少ぶ りが 目だち、逆 に専業や第2種兼業が 微増 ない しは、漸増す るとい う塩 田地区の特色が うかがえ る。 この傾向が、地方都市近郊農業の も つ特色 として前号では評価 した。 (2)の経営耕地規模別農家数では、塩 田地区での 中規模的存在 である0.5- 1.0. 1.0- 2.0- ク タール層 の農家数が減少 し、 0.5未満層が増大 し てい る とい う傾 向がみ られ ることを指摘 した。 そ れ は 「両極分解」 とい うものではな く,中規模層 の小規模層- の 「崩落現象」 として とらえ られ る ものであ る。 この現象を農家人 口の高齢化問題と か さね あわせ るとき,そ こに現在かかえ る農業危 機 の一 側面 をみ ることがで きる。 この傾 向は、全国的趨勢で もあ るが,塩 田地区 の場合.1980年か ら85年にかけて,すなわ ちここ 数年 に関 してみ るかぎ り、ほ とん ど 「崩落現象」
野
原
建
一
Ken'ichi Nohara
がみ られ ない。農家総数の減少はみ られ る ものの, 階層構成 の全体的枠組の変化が.あま りみ られ な いのであ る。 したが って,それは、 「年金 型専業 農家」 の微増 とともに,再評価すべ き現象 である。 (3)の農作物別収穫面積では、塩 田地区 の地域 ご とお よび ,集落 ごとの特色が指摘 された。 た とえ ば,東塩 田地域 でみ られた 「工 芸作物」 なかんず く朝鮮人参 の作付面積の増加は,その地域 の特色 を しめ してい る。 しか し、その特色 も1985年後半 か ら激 し くな った円高の影響を ど ううけ て変化 し てい くか気がか りであ る。 全体的 には稲作- の依存度が高 いが、1975年以 降は.減反政策 の影響が大 き く,麦 ・い も ・豆額 の増加ぶ りが注 目された。 また,作付面積 の減少 はそれほ ど多 くはない。 これは,階層構成 の変化 がみ られ ない こととも相関す る現象であろ う。零 細 小企槙 での営農が、 「恒常的勤務」か ら解放 さ れた あ と、つづけ られてい くす がたがそ こにみ ら れ るのであ る。 以上 の前号でみた諸点をふ まえて、表 号 におい てひ きつづ きの こされた諸問題 につ いて検討を く あ えてい くことにす る。 ここで も各年度 の 「農林 業 セ ンサ ス」が基礎資料 であ る。 (6) あ る地域 の農業の特色をみ る場合 ,農 作物別収 穫面積が どの よ うに変化 してい るか.を検討す る ことが大切 であ る。 と同時に.農産物 の販売金額 のなかで、 どの農作物がその農家 で1位 を しめて い るのか.をみ ることもその地域 の特 色 を知 る う えで重要 な ことであ る。農作物別 収穫面 積 については、前号 (第8巻 第1号)で検討 したので. こ こでは,農産物販売金額1位 の推移をみてい くこ とに しよう (第6表 )0 まず 中塩 田地域か ら検討 してみ る。 この地域は 五加を中JLhに商業が展開 し、中野 を中心 に,宅地 化 が80年代にはい って急速にすす んだ ところであ る。上 田市役所塩 田支所 (旧塩 田町役場 )も位 置 し,いわば 「塩 田平」 の中枢的地域 といえ る。 この地域は.第6表か らみ るか ぎ り. 1970年代 と80年代にわけて特徴的 な変化がみ られ る。すな わ ち.上 表郷.中野 ,舞 田.八木沢などでは,義 蚕の しめ る比重が80年代にはいって極端に低 くな ってい ることがわか る。か って養蚕地帯 として戦 前か ら発展 して きたそのお もかげはない。戦後に な って椎蚕共同飼育な ど合理化 につ とめたが,80 年代にはい ってその退潮 を くい とめ ることはで き なか った。 同様 のことは.畜産 について もいえ る。畜産 で は養鶏が衰退 し,肉牛 と養豚 が中心 で現状荘持 さ れ てい る。 稲作は前号で も述べた よ うに,80年代では一層 減反政策が浸透 し,その比重を低めてい る。 かわ って、麦 ・芋 ・豆類 が減反の見かえ りと して増加 してい る。 一方,換金作物 としての果樹芙削ま.ぶ ど うと り ん ごが主力であ るが,下小島をのぞいて全体 に横 ばいかあ るいは.減少 してい る。稲作の徹底 した 省力化に よる負担軽減に くらべ 、果樹類 の省力化 はそれほ どすす んでいない。恒常 的 勤務を主 とす る兼業農家が,合理化 しやす い稲作に傾斜す る理 由がそ こにあ る。 なか で も,上 小島は稲作一辺倒 とい う典型をみせている. なお,野菜その他には,施設園芸∴花 きがふ く まれてい る。下小島,保野 .舞 田な どでは,果樹、 畜産に`かわ る換金性農産物 として施設園芸,花 き が と りいれ られてい る。 と りわけ畜産は,宅地化 の進展 とともに、拡充が困難 にな る傾 向にあ る。 また,中鹿 田地域 では.工芸作物すなわ ち,朝 鮮人参は.他地域ほ どのびていない。全体では稲 作に比重をおいた地域 といえ る。 つ ぎに西塩 田地域 に 日を うつそ う。 この地域は 一部山間地帯に広が っているため,前の中塩 田に くらペ養蚕業は さかんであ った。 酉前山,手塚, - 62-山田,野倉な どでは,稲に匹敵す るかあ るいは, それ を凌駕 さえ していた時期があ った。 しか し, 75年 か ら80年 にかけて.養蚕は稲 または.果樹類 に とってかあ られてい った。 こ うした推移のなかで注 目すべ きは ,畜産 の拡 充である。 なかで も養豚 が主力であ る。養鶏は. 75年 か ら減少 している。他に酪農 があ るが,養豚 に くらべれはiっずかであ る。 したが って、西塩 田 の畜産 は,養豚 をあ らわす とい って よい。 その点を別 の統計でみてみ ると,西塩 田地域の 1970年 の養豚農家数は、85戸 で飼育頭数は、2.463 頭 であ る。 1985年 では.それが17戸 で4,615頭 と な ってい る。 つ ま り,養豚農家数は80パーセ ン ト 減少 してい るが,飼育頭数は逆に、 87パーセ ント 増加 してい るのである。 1戸 当 りの飼育頭数が. この15年 の間に約10倍ふえていることになる。養 豚専業化がすす んだわけであ る(2.) と りわけ東前山では,1985年,3戸 で3,057 と い う1戸 当 り1,000頭 以上 とい う養豚経営 を維持 してい る。 また この集落の果樹類 では、 りん ご, ぶ ど うの栽培面積 も広 く.全体 に/1ランスの とれ た農産物を生産 してい るところであ る。 西前山 も全体に/;ランスが とれ てい るが ,80-85年 にかけて,工芸作物に特化 してい るよ うすが 表か ら うかがえ る。 その他では,比較的過疎化が すす んでい る野倉 では,省力化作物 とな ってい る 稲- の傾斜 が強 ま ってい ることが注 目され る。手 塚 では,畜産 .養蚕の地盤沈下が,相対的に稲を 押 しあげ る形 にな ってい る。総 じて,西塩 田は中 塩 田に くらペ 、稲-の依存はそれ ほ ど高 くない と いえ よ う。 つ ぎに東塩 田地域 をみてみ る。 この地域 も西塩 田地域 と同様 に,一部山陵の麓 にひろが っている こともあ って、1970年代 まで養蚕が さかんにお こ なわれた ところであ る。 したが って.畑作-の関 心 も高 く.総 じて農家経営は積極的 な姿勢をみせ てい るところで もあ る。 養蚕についてみ ると,平井寺,鈴子、石神、柳 沢のいずれ の集落も75年 を境に,急速 に撤退 して い るのがわか る ((3ト ① ∼④ )。 かわ って,工芸 作物 ,果樹類が80年か らさかんになって きている。 しか し,平井寺 、鈴子,下組 な どでは,稲の比 重 も増 してい る。 ちなみ に,い まあげた集落の2
第6表 農産物販売金額1位の部門別農家数 (1) 中塩 田地 域 (丑 下 表 郷 (単位 :戸 ) 稲 麦.芋.豆.雑 工芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 4台 1 2 2 2 6 55 1975 33 4 2 7 46 1980 33 4 2 7 47 1985 34 5 .3 1 3 46 稲 麦.芋豆.雑 工芸作物 果 樹 疑 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 44 3 1 1 11 1 12 58 1975 50 1 1 53 19 0 48 2 1 5 59 棉 麦.芋豆.雑 工芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 ー 汁 1970 152 23 1 8- 1 3 1 167 1975 121 1 - 9 2 1 135 1980 127 2 8 1 2 1 144 1985 113 29 1 6 2 151 棉 麦.芋豆.雑 工芸作物 果 樹 玩 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 \70 1 2 1 1 3 77 1975 60 1 1 4 66 1980 66 2 1 3 . 72 稲 _. 麦.芋豆.雑 工芸作物 果 樹 析 野菜その他 畜 産 養 蚕
計
1970 1975 1980 404038 1 1 404040⑥ 下 小 島 稲 麦.芋豆.雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 59 3 1 2 3 3 66 1975 52 3 1 5 61 1980 55 4 1 1 66 棉 麦.芋豆.雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 123 2 7 2 2 1 133 1975 104 7 2 2 117 1980 97 9 2 3 1 114 稲 麦.芋.豆.雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 61 2 3 2 4 9 77 1975 57 3 5 8 73 1980 59 1 4 5 73 稲 麦.芋豆'雑 工 芸作物 果 樹 穎 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 86 6 3 3 13 105 1975 86 1 2 10 99 1980 91 1 1 7 106 1985 91 8 1 1 1 102 ⑬ 中塩 田全地域 稲 麦.芋豆 .雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 678 202 1 26 4 19 48 778 1975 603 1 29 4 15 38 690 1980 614 2 31 9 15 30 721 - 64
-(2) 西塩 田地域 (∋ 十 人 稲 麦.芋豆.雑 工 芸作物 果 樹 玩 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 ② 東 前 山 棉 麦.芋豆.雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 25 3 6 ll 1 ll 24 81 1975 10 31 8 20 11 9 8 57 1980 21 9 - 25 8 7 70 稲 麦.芋豆.雑 工芸作物 果 樹 掠 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 ′1970 13 102 2 3 2 4 63 87 1975 22 6 2 3 32 67 1980 31 9 8 3 2 27 80 棉 麦.芋.i.雑 工芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 95 22 3 1 _12 ll 49 162 1975 114 4 4 21 144 1980 118 8 2 4 19 153 稲 豪.芋豆.雑 工芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 1975 1980 453941 1 1 3 21 995 564852
⑥ 山 田 稲 麦.芋豆 .雑 工芸作物 果 樹 短 野菜その他 畜 産 養 蚕
計
1970 37 19 1 2 11 2 25 67 1975 37 2 1 14 54 1980 52 2 1 5 61 1985 23 3 1 5 52 ⑦ 野 倉 稲 麦.芋.i.雑 工芸作物 果 樹 析 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 19701975 106 1 1 41 21 4736 5750 1980 9 4 1 30 44 1985 13 4 2 9 30 @ 西塩 田全地域 稲 麦.芋豆 .雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 250 7 ll 16 8 41 217 550 1975 258 2 19 25 3 28 120 455 1980 305 7 28 38 6 23 93 500 1985 283 43 29 36 5 17 32 445 (3)東塩 田地域 (D 平 井 寺 稲 麦.芋豆 .雑 工芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 ll 11 2 1 1 3 31 50 1975 13 7 1 22 2 17 42 1980 16 12 6 20 55 ② 鈴 子 稲 麦.芋 .豆.雑 工芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 ll 21 3 4 21 41 37 62 1975 9 3 4 25 41 1980 16 12 6 20 55 -66-L31 Lljl 神 柿 麦.芋豆.雑 工芸 作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 35 2 6 13 2 3 37 92 1975 35 1 15 I 1 7 12 77 1980 34 2 7 28 3 ll 85 1985 27 4 16 26 3 3 79 ④ 柳 沢 稲 麦.芋豆.雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 41 51 1 3 3 2 39 89 1975 38 3 3- 4 23
7
2 1980 45 7 7 2 1 7 74 1985 35 6 7 6 3 1 6 64 (9 下 之 郷 稲 麦.芋豆.雑 工 芸作物 果 樹 額 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 185 21 2 8 3 3 9 210 1975 119 15 8 3 20 167 1980 161 5 10 9 3 5 194 稲 麦.芋豆.雑 工 芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 2 2 19 21 36 6 24 110 1975 10 4 35 16 16 3 6 90 1980 7 2 32 23 21 l3 5 93 稲 麦.芋豆.雑 工芸作物′果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 56 1 7 5 15 3 37 124 1975 36 42 35 2 9 3 6 95 1980 38 37 13 8 2 9 107団 iil 短1 1970 79 l 1 5 2 7 5 99 1975 66 1 8 3 4 5 87 1980 67 2 14 2 4 4 93 (9 東塩 田全地域 稲 麦.芋豆.雑 工芸作物 果 樹 類 野菜その他 畜 産 養 蚕 計 1970 420 ll 32 60 63 31 219 836 1975 326 9 90 64 42 26 114 671 1980 391 12_ 107 102 45 17 65 739 兼 の動向をみ る と.いずれ も80年 代には い って 2 兼化 がすすみ . 80パーセ ント前後 の割合 を しめ る にいた ってい る。す なわ ち、 ここで も省力化農産 物 として の稲- の傾斜 が. 2兼化 とともに強 ま っ て きた ことが指摘 され るのであ る。 稲は もはや手 間 ひ まのかか る農作 物 ではない. のちにみ る機械 化 ,農薬 (除草 ・除虫 ), 多肥 とい うよ り過肥 の 浸透 で、稲は比較的楽 な農作物 とな って きた こ と が. こ うした現 象 をみせ ることにな った のだ ろ う。 そ うしたなか で 日をひ くのが,奈 良尾 、中絶 ( (3)-⑥ ⑦ )であ る。 奈 良尾は,専業農家 .兼業 農 家 の割合 が安定 してい る。 中組 も同様 の こ とが い え る。 つ まり、 1970年 か ら85年 にかけて 2兼 化 が それほ ど進展 していない。奈 良尾 の場合 、約 53パ ーセ ン ト、中組 は約 68パ ーセ ン トで とどま って い る。表 でみ るよ うに,奈 良尾 では,工芸作物,果 樹類 、花 きな どに農産 物 の比重がおかれ てい る。 中組 で も稲以 外の農産物 に積極的 に と りくんでい るのが うかがわれ る。 束塩 田地域 では,全体 に西塩 田は ど畜産 には力 をいれ てい ない。 む しろ,工芸作物 (朝鮮 人参 ) や果樹 類 の生産 に力点 が おかれ てい る。 したが っ て,減反政策 の影響 に よる畑作 の増加 . とい う一 面 は否定 で きないが、塩 田地区 の なか では ,多様 な農産物 を積極 的 に追 い もとめ てい る姿 が,東塩 - 68 -田にはみ られ るの であ る。 そのため,外的経 済環 境 の変化 ,た とえは , 「円高不 況」の よ うな景気 変動 の影響 を もっとも うけやす い とい う不 安定 さ がの こるこ とにな る。朝鮮人参 はそ の典型例 であ ろ う。 ただ総 じて東塩 田地域 は,経営耕地規模 で も他 地域 に くらべ 中規模層 が安定 した推移 をみせ てい た こ ととも関連 して,/ミラ1/スの とれ た農産 物生 産 をお こな ってい る ところであ るといえ よ う。
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ではそ うした農 産物生産 に従事 してい る農家 の 就業状態 をつ ぎにみ てい くこ とにす る.(第7表 ) なお第7表 に集計 され てい る農家人 口は, 16才以 上 の労働人 口であ る。 ーこの表 では, と くに 自家農業 に従事 してい る人 の推移 とその割合 をみ るこ とに よって,農家人 口 の就業形態 を把 捉す るこ とがで きる。 また .男子 と女子 を対比 して.そ の就業構成 をみ ること もで きる。す なわ ち.農業 の担 い手 が捕捉 で きるわ け であ る`:' まず 中塩 田地域 か ら検討 してみ よ う。 この地域 は,経 営耕地 の零細 小規模 化が と くにすす んでい るため、 自家農業 だけ に従事す る人 は.1970年 から75年 にかけてかな り減少 してい る。 ただ,80年 か ら85年 にかけて、下表郷 、保野 .八木沢 の よ う に減少 しているところ もあ るが.他の集落ではむ しろわずかなが ら増加 してい る。 と くに,上 表郷、 中野 ,舞 田の増 加が 目につ く。 就業構成 では.女子 の 自家農業 に しめ る比重は 他 の地域に くらべ高い。 た とえは. 自家農業 だけ に従事 してい る女子 の割合は.68パーセ ントを し めてい る。 と くに下本郷,五加,上 小島は約70パ ーセ ン トを しめ,いわゆ る 「かあち ゃん農業」 の 形態 を しめ してい る。 他産業- の就業数は, 「他の仕事」 に どれ くら い従事 してい るか,でみ ることがで きる。 ここで は,他産業 のみ の就業人 口が,各集落 とも増加 し て いて, と くに女子 の増加が80年代にはいって顕 著 であ るのがわか る。 と りわけ,五加 は商業地 と しての立地か ら80- 85年 の女子 の他産業-の進 出がめ ざま しい。 全体 として、中塩 田では、男子 が 「年金型専業」 の増加 とい う僚 向 と相 関 して, 自家農業だけに従 事す る人数 が85年 に漸増 してい ることは注 目して よいだろ う。農家人 口の高齢化に ともな う新 たな 「帰農現象」 といえ るだろ う。従来の不況 または 恐慌に ともな う 「帰農」 とは別の評価がな され な ければな らない。 西塩 出地域 では.全般的には, 自家農業 に専従 す る人数はやは り年 々減少 してい る。 山間部で過 疎化がすすむ野倉の減少ぶ りは さておいて も、西 前 山の85年 にかけての減少は
、
0.
5-1.0- ク タ ール層 の激減、 0.5未満層 の激増 と無 関係ではな い。 2兼 化が急速にすすんだ結果 であろ う。 この地域 で農業専従者に しめ る女子 の割合 は, 61パーセ ントと高い ものの中塩 田ほ どではない。 ただ80年 か ら85年 にかけて、女子専従者 が男子 に くらべ急速 に減少 してい る点が注 目され る。 同 時 に.それ は女子の他産業-就業す る数の増加 と な ってあ ら才っれ る. 男子 も他産業-就業す るケースが増加 してい る。 農業 におけ る省力化の進展は、他産業 に専従す る 数を今後 ます ます増加 させてい くだろ う. また. 他産業-就業す るもっとも基本的動機 である農産 物販売金額 の停迷,す なわ ち,農業収入 ののび悩 みが、他産業-の就業 に一層拍車をかけてい る点 を忘れてはな らない。 十 人 ,手塚 ,塩 田新町 、山田では,80年代には い って女子の農業専従 または農業 を主 とす るもの が減少 している。 それにかわ って男子 の農業専従 がわずか なが らも増加 してい る。 男子の定年 に と もな う帰農は,女子 の他産業-の就業機会 をす こ しず つふや してい ることに もな る。 東塩 田地域 では,男子の農業専従者が85年にな って増加 させ てい る集落があ る。 鈴子,石神,柳 釈,下組 がそれ で、80年 にかけて減少の一途をた どった傾 向に歯 どめがかか った よ うす であ る。 しか し,平井寺,下之郷 の よ うに80年 か ら85 年 にかけて男子の専従者 を減 らしてい る ところも あ る. と くに下之郷 では.男子 のみな らず女子の 専従者 も大 き く減少 し、他産業へ流 出 してい る憤 向が85年 にな って強 ま っている。大型小売店 の進 出をは じめ とす る商業地 の拡延.中小工 場 の進 出 が他産業-の流出を促 が してい ると思われ る。 先 にあげた男子専従者 のふえた集落では、かあ りに女子 の専従者や農業 を主 とす るものの数を減 らしてお り,農業従事者 の総 数は,それ ほ どの変 化は ない。む しろ,他産業-の女子労働 者 の増加 を ど う評価す るかが残 された問題 であ る。 東塩 田全体 では,西塩 田と同様 に85年 にかけて 男女 とも農業専従者が減少す る傾 向にあ る。ただ それ ぞれ の減少率は,西塩 田の男子が13パーセン トに対 し東塩 田は2パ ーセソト、女子 の22パーセ ソ トに対 し13パーセ ントと低 い。 その点 、中塩 田 の男子専従者が, 85年 になって反転増加 にな った ことと対照的であ る。急減をみせ る西塩 田が,辛 がて中塩 田の よ うにあ る時期 に反転す るのか.東 塩 田の推移 とともに注 目され るところで あ る。 (8) ところで塩 田地区が郷村的伝統 を もった農村地 帯 であ ると前 に評価 したが,そ うした農 村社会 の よ うす の一端 を うかが うもの として第8表 の雇用 労働 の諸形態があ る。 またそれは,社会 構成 のみ な らず農家経営 の状況を知 る手がか りに もなる。 まず塩 田地区全体 では, 1970- 75年 にかけて 雇入れ農家数、雇用 のべ人数 とも激減 している。 なか で も中塩 田,東塩 田において激 しい。 その理第7表 就業状態別農家人口 (1) 中 塩 田地 域 (9 下 表 郷
\
だけに従事自 家 農 業 自家農業 と他の仕事 に従事自家畏業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 22 5 65 2 6 95 1975 13 62 66 3 89 1980 21 1 58 5 85\
だけに従事自 家 農 業 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 26 5 62 6 9 108 1975 24 4 73 1 7 109 1980 15 3 74 9 ll 112\
だけに従事自 家 農 業 一日家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 70 10 202 10 10 302 1975 59 4 185 12 14 274 1980 51 3 177 14 29 274 1985 50 3 154 29 34 270 男 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 52 3 65 1 5 126 1975 39 4 69 3 2 117 1980 25 6 67 7 8 114ー
70-女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 だ け に 従 事 l仕雫 に従事その他の仕事 して いない 小 計 62 3 28 2 23 118 213 53 3_ 28 3 22 109 198 60 -30 2 12 104 189 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事 lその他の仕事他の仕事が主 だ け に 従 事 仕事 に従事して いない 小 計 70 3 28 10 20 131 239 69 2 38 4 10 131 240 50 1 33 9 27 120 232 女 計 自 家 農 業 -だけに従事 自家農業 と他の仕事に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事して いない 小 一計 207 2 96 4 42 351 653 137 6 95 ll 59 308 582 103 3 96 32 85 319 593 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事していない 小 計 82 45 39 57 17 148 274 71 38 24 133 250 61 26 16 114 227
⑤ 上 小 島 男 自 家 農 業 だけ に従事 自家農業 と他の仕事に従事自家畏業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 37 1 27 2 3 70 1975 12 1 48 1 17 79 1980 ll 4 45 7 ll 78 (む 下 小 島
\
たけ に従事自 家 農 業 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 38 10 55 1 5 109 1975 32 8 70 4 5 119 1980 20 9 60 ll 12 112 ⑦ 保 野 男 自 家 農 業 だけ に従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事に従事していない 小 計 1970 66 ll 132 6 9 224 1975 53 ll 136 3 18 221 1980 45 8 126 7 16 202 1985 38 7 122 15 18 200 ⑧ 舞 田\
だけ に従事自 家 農 業 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ_け 一手従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 45 ll 71 2 3 132 1975 31 12 64 2 9 118 1980 26 5 72 4 ll 118 -72-女 I 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 だ け に従 事その他の仕事 仕事 に従事していない 小 計 50 3 10 6 12 78 148 40 26 1 14 81 160 32 14 6 23 78 156 32 1 19 7 15 74 154 女 自 家 農 業 だけに従事 自家畏業が主自家農業 と他の仕事に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 計 86 3 21 4 20 134 ・243 67 6 38 1 ll 123 242 44 5 - 22 18 32 121 233 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事に従事他の仕事が主 だ け に従 事その他の仕事 仕事に従事していない 小 計 150 8 67 4 32 261 485 127 3 87 7 29 253 474 106 2 65 16 53 242 444 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 だ け に従 事その他の仕客 仕事 に従事して いない 小 計 102 3 27 6 12 150 282 82 6 31 5 17 141 259 .68 1 43 4 17 133 251
⑨ 八 木 沢
\
だけに従事自 家 農 業 自家農業が主自家農業 と他の仕事に従事他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 55 14 94 23 9 195 1975 43 7 114 7 13 184 -1980 46 7 103 ll 20 187 1985 319 4 111 ll 20 185 ⑬ 中塩 田全地域\
自家農業が主 他の仕事が主男 1970 411 65 773 53 59 1,361 1975 306 56 821 39 88 1,310 1980 260 46 782 70 123 1,281 1985 268 31 753 91 104 1,247 (2)西 塩 田地 域 (D 十 人\
だけに従事自 家 農 業 自家農業が主自家農業 と他の仕事に従事他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事に従事してい ない 小 計 1970 32 3 28 18 3 66 1975 30 4 27 2 6 69 1980 16 5 44 2 2 69 1985 22 1 35 3 1 62 ② 東 前 山 男 自 家 農 業 だけ に従事 自家農業 と他の仕事に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 59 7 63 ll 9 156 1975 51 12 72 5 10 150 1980 48 3 72 8 15 146 1985 42 2 70 7 14 135 -74-女
計
自 家 農 業 だけに従事 自家畠業が主自家農業 と他 の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事して いない小
計 106 9 45 18 42 220 415 91 8 74 5 27 205 389 81 5 62 12 37 197 384 81 5 67 16 35 204 389 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に_従 事 仕事 に従事してい ない 小 計 915 36 361 59 220 1,591 2,952 737 34 455 37 221 1,484 2,794 605 - 24 391 106 302 1,428 2,709 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事していない 小 計 50 2 27 1 3 83 149 40 3. 16 1 ll 71 140 34 20 1 7 62 131 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事していない 小 計 95 12 37 10 30 172 328 92 45 10 13 161 311-84 38 10 24 156 302 71 35 14 27 149 284(罫 西 前 山 男 自 家 農 業 だけ に従事 自家農業 と他 の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 _していない仕事 に従事 小 計 1970 71 16 60 6 10 168 1980 50 7 80 7 6 150
\
だけ に従事自 家 農 業 自家農業 と他 の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 94 18 138 5 16 272 1975 64 13 179 2 12 270 1980 57 5 174 9 25 270 ⑤ 塩 田新町 男 自 家 農 業 だけ に従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 35 4 57 13 16 125 1975 23 5 75 5 10 118 1980 26 6 65 10 6 113 1985 29 1 56 12 8 106\
だけ に従事自 家 農 業 自家農業 と他 の仕事 に従事自家豊業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 43 9 47 5 5 109 1975 29 7 69 3 4 112 1980 23 3 69 2 9 106 - 76-女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他 の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け -K従 事 仕事 に従事して いない 小 計 93 10 17 10 25 155 323 84 10 41 5 16 156 312 73 2 40 1 29 145 295 42 15 54 8 25 144 290 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他 の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事してい ない 小 計 180 14 76 15 53 338 610 154 ll 129 5 34 333 603 119 2 108 23 63 315 585 113 1 108 20 57 299 577 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家怠業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事して いない 小 計 61 1 37 13 34 146 271 62 1 42 12 10 173 255 50 3 41 13 31 138 251 女 計 自 家 農 業 だけ に従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事してい ない 小 計 72 5' 25 7 18 127 236 61 6 38 3 20 128 240 47 6 36 3 28 120 226 33 1 44 8 26 112 212
⑦ 野 倉 男 自 家 農 業 だけ に 従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家怨業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 39 ll 54 102 8 114 1975 23 16 59 4 102 1980 18 10 49 10 97 ⑧ 西塩 田全地域
\
だけ に 従事自 家 農 業 自家農業 と他 の仕事 に従事自家員業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない小
計
1970 373 68 447 55 67 1,010 1975 271 69 563 22 52 977 1980 . 238 39 553 48 73 951 (3) 東 塩 田地 域 (D 平 井 寺 男 自 家 農 業 だけ に 従事 自家畏業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 だ け に 従 事その他の仕事 仕事 に従事してい ない 小 計 1970 40 3 36 12 3 94 1975 32 6 63 15 ll 127 1980 17 12 52 5 1 87\
だけ に 従事自 家 農 業 自家農業 と他 の仕事 に従事自家畏業が主 他の仕事が主男だ け に 従 事その他の仕事 仕事 に従事していない 小 計 1970 40 5 47 16 13 119 1975 32 6 63 15 ll 127 1980 32 3 57 15 13 120 - 78-女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない
小
計 64 14 17 7 6 108 222 54 7 32 1 1 95 197 33 3 24■ 14 22 96 193 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他 の仕事 に従事他の仕事が主 だ け に従 事その他の仕事 仕事 に従事していない 小 計 615 46 236 63 169 1,129 2,139 547 39 343 37 115 1,081 2,058 440 16 307 65 204 1,032 1,983 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事していない ・小
計 47 4 26 7 ll 95 189 78 7 23 9 19 136 263 34 10 29 1 6 80 167 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事していない 小 計 78 2 21 15 30 146 265 78 7 23 9 19 136 263 58 2 32 12 26 130 250③ 石 神
\
だ けに従事自 家 農 業 自家畏業が主自家農業 と他 の仕事 に従事他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 80 5 76 6 2 163 1975 48 ll 76 13 154 1980 45 3 78 6 12 144 男 自 家 農 業 だ けに従事 自家農業 と他 の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 69 9 60 3 6 147 1975 42 6 76 1 13 138 1980 35 7 65 6 13 126 男 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他 の仕事 に従事 lその他の仕事自家農業が主 他の仕事が主 だ け に 従 事 仕事 に従事してい ない 小 計 1970 146 16 152 20 34 368 1975 108 22 172 13 42 357 1980 102 ll 171 1-5 34 _ 333 男 自 家 農 業 だ けに従事 自家農業 と他 の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 83 16 64 10 22 195 1975 77 8 80 5 10 180 1980 69 6 69 8 13 165 ー80-女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事して いない 小 計 133 2 38 5 ll 184 347 100 ll 46 20 182 336 89 1 39 5 33 167 311 84 1 45 4 32 166 306 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 だ け に従 事その他の仕事 仕事 に従事していない 小 計 104 5 39 5 15 168 315 82 21 52 7 23 166 304 74 43 10 20 147 273 59 32 15 24 131 752 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事して い ない 小 計 253 7 63 41 62 426 794 199 19 95 28 81 422 779 194 7 88 26 60 375 708 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 その他の仕事だ け に従 事 仕事 に従事して いない 小 計 131 7 26 16 27 207 402 113 10 31 12 25 191 371 113 3 27 13 35 191 356 92 14 25 15 31 177 338
L7) 巾 組 男 、 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家畏業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない
小
計 1970 100 7 104 15 14 240 1975 85 10 118 8 12 233 1980 69 3 115 7 15 209 1985 67 3 117 6 ll 204\
だけに従事自 家 農 業 自家農業 と他の仕事に従事自家農業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小計
`1970 62 15 87 3 9 176 1975 53 6 103 1 6 169 1980 35 7 95 2 19. 158 ⑨ 東塩 田全地域\
だけに従事自 家 農 業 自家農業 と他の仕事に従事自家農業が主 他の仕事が主男その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 1970 620 74 626 79 103 1,502 1975 474 74 738 54 111 1,451 1980 404 52 702 64 120 1,342 - 82-女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他 の仕事 に従事自家農業が主 他の仕事が主 だ け に 従 事その他の仕事 仕事 に従事してい ない 小 計 170 -2 55 13 24 264 504 140 4 69 7 26 246 479 126 1 52 20 41 240 449 _女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業 と他の仕事 に従事自家畠業が主 他の仕事が主 その他の仕事だ け に 従 事 仕事 に従事していない 小 計 115 6 53 7 29 210 386 102 22 56 2 28 190 359 86 46 9 34 175 333 女 計 自 家 農 業 だけに従事 自家農業が主自家農業 と他の仕事 に従事他の仕事が主 だ け に 従 事その他の仕事 仕事 に従事して いない 小 計 1,031 35 321 104 209 1,700 3,202 865 59 394 73 226 1,617 3.068 774 24 356 96 255 1,505 2,847
第8表 雇入れ農 家数 と雇用労働形態 (1) 中塩 田地 域 (9 下 本 郷
\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数辛 問 香 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い
のベ人数計 1970 30 392 27 250 23 299 941 1975 19 244 ll 88 7 51- 383 1980 23 222 8 42 5 58 322\
農 家 数臨 時 のべ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い
のベ人数計 1970 29 725 8 44 8 88 857 1975 _ 39 541 31 156 16 78 775 1980 4 39 1 5 4 22 66\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い
のベ人数計 1970 119 2,819 61 617 26 320 3,756 1975 58 1,551 44 319 31 340 2,210 1980 46 797 20 85 24 138 1,020\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のべ人数い
のベ人数計 1970 59 1,229 29 401 3 25 1,655 1975 28 220 25 187 3 30 437 1980 5 35 3 27 2 15 77 臨 時 雇 手 間 替 .ゆ い 手 伝い
のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 計 1970 18 220 3 14 2 10 244 1975 32 253 18 104 3 6 363 1980 3 29 2 12 4 49 90 1985 8 64 2 8 4 35 107 -84-⑥ 下 小 島 臨 持 雇 手 間 替 .ゆ い 手 伝
い
45 1.395 36 370 12 20 374 13 115 7 9 248 3 32 1 ll- 138 5 73 17\
農 家 数臨 時 のベ 人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ 人数 農 家 数手 伝 のベ人数い
のベ人数計 19701 64 1,235 48 402 50 507 2,144 1975 74 893 52 275 43 237 1,405 1980 56 451 12 51 15p 151 653 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ 人数 農 家 数 のベ人数 計 1970 32 782 20 99 30 362 1,243 1975 34 304 _22 117 13 73 494 1980 22 195 6 33 12 99 327\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ 人数 農 家 数手 伝 のベ人数い
のベ人数計 1970 51 1,334 24 295 13 147 1,776 1975 61 976 14 76 12 73 1,-125 1980 28 202 1 3 6 78 283 ⑳ 中塩 田全地域 臨 時 雇 手 間 替 .ゆ い 手 伝い
のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 計 1970 447 10,131- 256 2,492 167 1,890 14,513 1975 365 5,356 230 -1,437 135 913 7.706 1980 196 2,218 56 290 73 611 3,119 1985 110 1,179 40 269 85 531 1,979(2) 西 塩 田地 域 (D 十 人 臨 時 雇 手 間 替 、.ゆ い 手 伝
い
のベ人 数 農 家 数 のベ 人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ 人数 計 1970 23 428 6 92 1 25 545 1975 15 265 7 44 15 156 465 1980 5 65 1 8 3 21 94\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のべ人数い
のベ人数計 1970 38 718 30 280 33 356 1,354 197 34 725 23 192 24 245 1,162 1980 23 398 8 108 8 95 601 臨 時 雇 手 間 替 .ゆ い 手 伝い
のべ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ 人数 計 ー 1970 19 231 16 57 31 297 585 1975 41 491 10 60 17 86 637 1980 6 71 6 29 18 236 336\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い のベ 人数計 1970 75 1,298 52 426 40 508 2,232 1975 7.I 904 38 271 23 117 1,292 1980 31 282 7 41 7 30 353 臨 時 雇 手 間 香 .ゆ い 手 伝い
のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 計 1970 37 557 14 96 14 104 757 1975 1980 1985 ・ 81625 18919345 ll 57 47 6747 31319392 - 86-⑥ 山 田
\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのべ人数 農 家 数手 伝 のベ 人数い のベ 人 数計 1970 25 534 _7 57 5 50 641 1975 38 372 23 164 15 84 620 1980 16 125 15 70 25 146 341\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人 数 農 家 数手 伝 のベ人 数い
のベ人数計 1970 17 258 12 80 3 9 347 1975 12 128 19 113 9 47 288 1980 8 108 13 61 ll 73 242 @ 酉塩 田全地域\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 香 .ゆ いのベ人 数 農 家 ■手 数 伝 のベ 人数い
のベ人数計 1970 234 4,024 137 1,088 127 1,349 6.461 1975 230 3,074 131 901 110 802 4,777 1980 114 1,242 50 317 72 601 2,160 (3)東 塩 田地 域 ① 平 井 寺\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人 数 農 家 数手 伝 のベ人数い のベ人数計 1970 27 460 19 206 17 75 741 1975 18 228 14 98 12 78 404 1980 ll 107 6 28 7 30 165\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人 数 農 家 数手 伝 のベ人 数い
のベ 人数計 1970 49 943 15 152、 5 37 1,132 1975 36 531 15 89 146 8729 707 1980 ll 140 4 22 162③ 石 神
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農 家 数臨 時 のベ人数p雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人 数い
のベ人 数計 1970 44 1,063 45 484 31 652 2.199 1975 44 658 31 286 22 174 1,118 1980 20 364 18 117 30 191 672 臨 時 雇 手 間 替 .ゆ い 手 伝 い のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 計 1970 1975 1980 4417 824210 2781 252434 195 19125 1,2672784 臨 時 雇 手 間 替 .ゆ い 手 伝い
のベ 人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 農 家 数 のベ人数 計 1970 134 2,448 88 1,067 40 424 4,439 1975 81 1,445 60 505 29 246 2,196 1980 61 664 19 171 21 189 1,024\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い のベ人数計 1970 34 1,014 13 120 13 145 1,279 1975 32 777 ll 83 12 117 977 1980 42 1,202 10 72 3 256 1,530\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 香 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い
のベ人数計 1970 61 1,567 25 162 31 432 2,461 1975 55 888 31 166 12 98 1,152 1980 31 539 16 95 18 132 766 -88-買 iil 闇
\
農 家 数臨 時 のべ人数雇 農 家 数手 間 香 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い のベ人数計 1970 65 1,323 29 -180 15 104 1,607 1975 38 599 32 257 17 144 1,000 1980 30 365 16 112 9 48 525 ⑨ 東塩 田全地域\
農 家 数臨 時 のベ人数雇 農 家 数手 間 替 .ゆ いのベ人数 農 家 数手 伝 のベ人数い のベ人数計 1970 458 10,142 261 2,623 161 2,060 15.125 1975 304 5,124 195 1,488 188 944 7.556 1980 223 3.591 97 660 93 871 5,122 由の最た る ものは,やは り経営耕地規模の縮小傾 向にあ る。 '中塩 田では、80年 以降 も臨時雇 の減少がみ られ る。下表郷 .五加,保野,舞 田,八木沢な どが顕 著 であ る。 臨時雇の減少 とともに 目をひ くのが, 手 間替 ・ゆ いの減少である。集落 なか んず く郷村 的伝統 として共 同体的に受け継がれ て きた労働 の 互換制,す なわ ち農繁期 にたがいに労働力を提供 しあ って作業をすすめ る、 とい う軍医 が しだいに 解体 してい る現象がみ られ るのであ る. 五加 では,85年 に姿 を消 している。上小島.舞 田,八木沢 もその数 をわずかに とどめてい るにす ぎない。逆 に,手伝 い, と称す る軽微 の補助的雇 用形態 が,手間啓の減少をわずかなが らも補 って い る感があ る。 のべ人数は減少 しつつ も,手伝 い を もとめ る農家数が,85年になって若干ふえてい るのが看取 で きる。 西塩 田では
,十人、塩 田新町で手間香が85年で 姿 を消 して いる。 また,中塩 田同様.臨時雇の農 家数,雇用 のべ人数 とも減少 してい る。 ここでは 耕地規模 の 縮小 もき りなが ら.養豚 の大規模経営 -集約 され てい った合理化 の影響 も大 きい とみ る べ きだろ う。 十人 では, 85年 に1- クタール以上層がな くな るとい う規模縮小の影響が強 く,野倉では,手伝 いが85年 で 0になるのは、人 口流出 と無 関係では ない。 山 田では,1・0- 2・0-クアール層 が85年 に 約7パ ーセ ン ト減 少 してい ることがひび いている のか ,臨時雇 ・手間替 ともに85年 に激減 している。 東塩 田では.中塩田、酉塩 田に くらべれ は,多 少 とも郷村的伝統 を維持 しえてい るといえ る。 し か し、全体的には、やは り減少 の傾 向は否めず, 集落内の共 同体的むすびつ きは しだいに解体 の方 向にあ ると考 えて よさそ うであ る。 奈 良尾,中組は比較的バ ランスの とれ た農作物 を産す る集落であるが, 80- 85年 では臨時雇 ・ 手間香 とも減少 させ.手伝いが農家経営 を下 ささ え してい るよ うに補 ってい る感がす る。 柳 沢は,農家数が85年 にかけて約14パ ーセン ト 減少 してい るのが影響 してい る。鈴子は,85年 に 中規模層 の0.5-1.0- クタール層が両極 に分解 し、 農家経営の合理化 が一層すすめ られた結 果 ともh-るこ とがで きる。 いずれにせ よ,東塩 田 では、手 伝いが臨時雇 ・手間香の減少を補 ってい る感はす るが,中塩 田,西塩田各地域 と同様 に全 体 的な営 農 の退潮ぶ りが大 きい減少率 とな ってあ らわれて い ると考 え られ る。(9) つ ぎに農用機械の普及状況を機械保有農家数に ついてみてみ ることに しようO(第9表 ) この表 の 「歩行型」 「15馬力未満」 「15- 30」 「30馬力 以上」のそれ ぞれは, 「動力耕 うん機 ・農用 トラ クタ
ー
」をあ らわ してい る。表 の最後 の項 目に 「動 力田植槙 」のみ をつけ た したのは、稲作主体の塩 田地区で どの程度稲作 関連の農用機械が普及 して い るか、をみたいがた めであ る。 農用吸枕の普及を、省力化 または、合理化 と評 価 し,労働生産 性の向上 とむすびつ くか ど うかは, 経営耕地規模 、あるいは農作物の種類 とも関連 し. 一概 にはいえない。 ただ,魚用機械が農作業 の効 率化をはか るために導入 された以上 、それ な りの 成果がなければな らな 1.、し.省力化動機 を否定す ることもで きない。 一般に近年,全国的 に も魚用機械 の大型化、効 率化が叫ばれてい る状 況下で,比較的小規模経営 が圧倒的多数を しめ る塩 田地区では農用機械が ど の程度.普及 してい るかをみ ることは今後 の農業 を考え る上 で重要であ る。 例 に よって中塩 田地 域か らみてい くことにす る。 なお 「実農家数」の項 にある ()内は,農家総数 で割 った ものでパーセ ン トをあ らわ してい る。 ま た, 「歩行型」 と称す る動力耕 うん機は,10馬力 未満 で. 1975年 までの農林業 セ ンサスでは、 5馬 力未満 と5- 10馬力 にわけ られていた ものであ る。 80年か らは 「歩行型」 と一括 したわけ であ る。 さて農用機械 の普及 は、その保有農家数 の増加 状況か ら うかがえ る。 零細規模化がすすんで も動 力耕 うん機の普及はめ ざましい。 もっともその普 及 に農業協 同組合 の過剰 なまでの販売努力があず か って力があ った と して も,であ る。 集落に よって若干差 異はあ るが、大体80年代に はい って普及 の度合 が 高まってい くよ うすが表 の 数字か ら看取 され る。 た とえは、下小島,保野 . 舞 田がそれにあた る。 五加は、それ ほ どの普及割 合 をみせていないが,動力耕 うん機 の大型化が 目 につ くo 同時 に.侠野 .八木 沢 とともに,勤力田 植機 の普及が85年 には い ってめ ざましい。零細化 が と くにすすむ五加 で の機械 の大型化は奇異 に も とれ るが,機械 の共 用 や水稲作の請負増加を考え - 90 -れば,大型化 の増加 も うなづけ る。 しか し,五加 は、下表郷 ,中野 とともに動力耕 うん機の普及率 は.概 して低 い とい うことになろ う。 また,中塩 田全体で も農用機械 の普及 はみ られ るものの,全 国的 レベルでみて もそれ ほ どすす ん でい るわけではない。た とえは,全 国平均 では, 歩行型 と15馬 力未満をあまっせると74パーセ ントの 普及状況を しめ してい るの と くらべ れば.58パ ー セ ン トとい う数字はかな り低い とい う評価がでて こよ う。 つ ま り、基太的には零細小規模耕作に農 用機械 の個人所有は.お さえ られてい るとい う見 方が成 り立 つ。 西塩 田地域 では, 75年か ら急速 に普及 しは じめ てい る。十人 ,東前山,西前山,手塚 では、80年 にはい って普及速度がはや まってい る。 山田では 85年 に驚異的 な普及 をみせている。 この ように使 われ る動力耕 うん校のほ とん どが、歩行型であ る。 ただ,85年 になると、農用校械の大型化が 目をひ く。 15- 30馬力 とい う大型動力耕 うん機 ・農用 ト ラクターの導入 をすすめ る農家の経営 負担 もさ り なが ら、 どの程度 の生産効率を高めてい るのかは 検討す る必要が あろ う。水 田か ら畑作- と減反 に よる作付転換は,85年 にかけて よ り一層積極的に, す なわ ち、集落 ごとの減反割 当を強制す るなかで お しすすめ られ て きた ことと関係があろ う。 農作物別収穫面積の推移 をみ ると、それが明瞭 にな る。麦 ・い も ・豆類 とい った作物が,西塩 田 において70年 で10パーセントしか しめていなか っ たのが,85年 では20パーセントを こえているとい う例か らもその変化がわか る。 畑作での省力化 をはか るために大型農用機械 の 導入は、それ な りの成果をあげ るが,経営負担か ら考慮す ると、作付転換補助金をいれて も今後 の 経営になん らかの影響をあたえ ることになろ う。 先に も指摘 した西塩 田の山田では、 85年 に94パ ーセ ン トとい う普及 をみせ ている。 その山田の農 作物別収穫面積 についてみてみ る と、 80- 85年 にかけて稲作面積が約60パーセ ント、 1,221- ク タール減少 し,逆 に麦が.新たに1,189- クター ル増加 してい るのであ る。 はげ しい作付転換を実 施 したわけであ るが,それ と同時 に,積極的な農 用機械 を導入 した こととが今後 ど う有効 にむすび ついてい くかが注 目され るところであ る。第9表 急用機械の普及状 況 (1) 中 塩 田地 域 (訂 下 表 郷 (単 位 :戸 ( )内は,農家総 数に しめ る割 合 %)
\
実 農 家 数 歩 行 型 15馬 力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植故 1970 20 (32) 21 1 3 1 1975 25 (41) 29 1 1980 24 (39) 23 1 12 1985 28 (51) 27 1 ll \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植機 1970 1975 21 (29)19 (27) 2019 1 1 1 1 1980 31 (46) 21 8 4 14 1985 42 (65) 38 3 4 12 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植枚 1970 44 (22) 45 3 1 1 7 1975 47 (27) 47 6 2 1980 73 (42) 67 2 12 1 23 1985 78 (46) 69 4 17 1 38 、 一一 一 ㌧ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植威 1970 16 (20) 16 2 1 1. 9 1975 21 (27) 21 1 1980 40 (53) 40 1 4 23 1985 43 (57) ( 41 3 3 21 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植機 1970 19 (42) 19 1 -1 1 5 1975 28 (60) 28 2 1 1980 28 (61) 27 2 5 17 1985 30 (67) 28 3 8 17⑥ 下 小 島 \ 実 農 家 数 歩 行 塾 15馬力未満 15 - 30 30馬 力以上 動力田植機 1970 27 (38) 32 1 51 13 8 1975 31 (41) 36 3-1980 39 (57) 36 2 26 (罫 保 野 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 54 (37) 54 3 2 1 5 1975 60 (42) 62 3 41 1980 71 (53) 63 13 ll 38 1985 80 (63). 70 9 13 43 tか 舞 田 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 197019751980 23 (28)32 (41)40 (52) 233136 21 4 229 (9 八 木 沢 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 41 (35) 40 1 1 1 8 1975 57 (48) 58 1 1 1980 60 (50) 56 4 9 43 ◎ 中塩 田全地域 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 263 (30) 270 7 7 1 53 1975 322 (38) 331 21 9 3 . 1980 406 (49) 369 34 54 1 218 -
92-(2) 西 塩 田 地 域 ① 十 人 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 ′- 30 30馬力以上 動力田植機 1970 1975 24 (32)17 (39) 2518 3 4 8 1980 31 (76) 29 5 22 ② 東 前 山 -、 一、-\ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 49 (49) 55 1 1 1 4 1975 65 (69) 73 4 1980 79 (81) 75 4 1 2 10 1985 69 (78) 63 7 8 2 17 ③ 西 前 山 、、1 - 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植機 1970 57 (61) 59 1 8 2 4 1975 69 (76) 78 1 1980 69 (79) 66 4 2 27 ④ 手 塚 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力比植扱 1970 67 (37) 69 1 ll 1 10 1975 113 (65) 131 1 1980 134 (76) 125 18 48 ⑤ 塩 田新町 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15底力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植機 1970 14 (18) 14 2 2 1 2 1975 21 (28) 21 2 1980 32 (45) 32 1 5 26 1985 37 (57) 33 3 7 20
⑥ 山 田 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬 力未満 15 - 30 30馬力以上 動 力田植機 197019751980 43 (649 (70)54 (78)1) 454653 81 3 218 ⑦ 野 倉
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実 農 家 数 歩 行 型 15馬 力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 19751980 28 (44)44 (73)43 (77) 294737 6 12 2 ⑧ 西塩 田全地域 \ 突 農 家 数 歩 行 型 15馬 力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 275 (44) 289 5 4 3 36 1975 385 (63) 428 12 1980 442 (74) 410 46 32 4 156 1985 434 (77) 389 52 72 6 180 (3) 東 塩 田地 域 (D 平 井 寺 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 19701975 22 (42)13 (25) 2113 5 2 6 1 1980 23 (47) 21 3 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 1975 20 (29)39 (53) 4319 12 5 1 1 1980 40 (57) 38 7 -94-③ 石 神 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 ′- 30 30馬力以上 動力田植機 1970 43 (43) 42 1 1 1 4 1975 54 (54) 60 2 1980 51 (54) 48 3 20 ④ 柳 沢 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 1975 36 (52 (57)39) 3654 1 6 8 1980 56 (67) 54 13 ⑤ 下 之 郷 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植枚 1970 118 (52) 124 1 1 1 12 1975 118 (54) 120 7 1980 126 (60) 105 21 12 2 66 1985 136 (67) 122 16 18 2 85 ⑥ 奈 良 尾
一
一
、㌧
実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力 田植機 1970 65 (57) 67 1 2 1 1 1975 79 (72) 90 3 1980 90 (83) 87 5 9 ll (訂 中 組 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 ..- 30 30馬力以上 動力 田植機 1970 1975 69 (84 (49)62) 7292 .3 7 1 9 1980 96 (71_) 85 19 41⑧ 下 組 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植機 1970 69 (66) 66 5 3 1 16 1975 76 (74) 75 7 4 1980 82 (80) 79 5 14 4 44 ⑨ 東塩 田全地域 \ 実 農 家 数 歩 行 型 15馬力未満 15 - 30 30馬力以上 動力田植横 1970 433 (48) 439 9 3 3 51 1975 524 (59) 555 27 7 1980 564 (66) 517 59 49 10 208 1985 637 (78) 576 77 82 14 254 東塩 田地域 では,85年 にかけて農用機械 の普及 が強 ま った よ うであ る。 平井寺,鈴子 、石神では 85年 に約80ノミ-セント前後の普及 をみせてい る。 奈良尾 ,下組 では80年 か ら普及 がはや ま ってい る。 下之郷は、稲作 中心の集 落 とい うこともあ って、 80年か ら動力田植機が急 速に普及 しは じめてい る。 同様 の ことは、下組 に もあては まる。 一方 ,畠用槙械 の大型 化.とりわけ15馬力以上 の耕 うん機 ・トラクターの導入 が. 80- 85年 に 積極的にお こなわれてい る。 また、あまっせて動力 田植機 も全体 に普及速度 をはやめてい る。む しろ 歩行型 の動力耕 うん槙 は ,飽和状態 に達 してい る, と考えて よい。減反 がす すめ られてい くなかで, 動力田植機が普及 してい くのは,農協をは じめ と す る業者 の販売促進に もよるが.やは り基本的 に は、 2兼化過程 での省力対策の結果 とみ るべ きだ ろ う。 こ うした農用機械の積 極的導入 が.85年 にはい って一層すす んだ こと, そ して,それに よって、 農家 の雇用労働形態が変 化 した ことな どが指摘 さ れ よ う。す なわ ち,臨時雇 ,手間替 ・ゆ いの減少 とな ってあ らわれ て きた。 中塩 田では稲 の請負耕 作化がすす んでい るため 、機械 の普及は今後 どこ までのび るかは想定で きない
。
しか し.西塩 田, 東塩 田では機械導入 で、雇用形態が変わ り, これ - 96-まで以上 に郷村的むすびつ きが.弛 緩す る傾 向に な ると予想 され る。 東塩 田地域におけ る工業 団地 の建 設 (1985年 ) は. さらに他産業-の就業機会を増 加 させ,農家 の就業状態 の変容をせ まる促進役をはたす ことに なろ う。農業 を と りま く経済環境は、85年か らめ ま ぐるし く変化 してお り,それに ど う対応 してい くかが問われ て くる。塩 田地区 も例 外ではない。 その意味 で農用機械 の積極導入 が、農家経営に も た らす影響.あ るいは生産効率の向上 ,つ ま り省 力化 に よる余剰労働力を うけいれ る地域労働市場 の問題が.ひ きつづ き検討 され る必 要 があ る`三' (10) 1970年 に塩 田町 が上 田市 と合併 し,市制 のなか に組み込 まれて きた。 それ まで、塩 田地区は上 田 旧市街地を中心 と した近郊農村地帯 であ ったが. やがて商業 ,工業 の進 出,そ して宅 地開発を うけ いれ ,その相貌を変 え よ うとしてい る。気がか り なのは、その変わ り方がい まの ところ無秩序 に進 行 してい るのではないか、 とい う点 であ る。た と え地方都市 ではあ って も,大都市圏 にみ るよ うな スプ ロール化がゆ るされて よい ものではない。快 適 な都市空間を先取 りす るよ うな都 市計画があ って よい。 塩 田地区 が農村地 帯 ではあ るが,現 実 に農 家数 や農家人 口で年 々減少 をみせ てい るのは事 実 であ る。住民 の都市的機 能 ,す なわ ち,病 院 ,下水道 , 公 臥 図書館 な どに対す る要望 も強 ま って こ よう'o5' しか し、全 体 と してみれ ば,塩 田地 区は いぜ ん と して社会生 活 の上 で農業 に依存 した地域 であ る。 そ の依存 の割合 は.中塩 田を中心 に少 な くな って は い るが.農業 のかか え る悩みが、生 活 に波及す る度合 はや は り大 きい。 ちなみに .筆者 が主 催す るゼ ミナ ール の学生諸 君 が.1985年 に実施 した簡単 な農家 の ア ンケ ー ト 調 査が あ る。 そ こに も塩 田地 区の農家 の悩み があ らわれ て興 味深 い。 そ のお もな事例 を1- 2紹介 して小稿 を閉 じることに した い。 対象農家 数は ,約 70戸。内訳は 中塩 田地域 が40 戸 .西塩田が15戸 、東塩 EEが15戸 であ る。 専業 . 1兼 ・2兼 と区分 け したが, ここでは その区別 な しに紹介 してみ よ うo まず 減反 に よる影 響 をたずね てみた。 中塩 田で は減反 に よるマイナスの影響 は少 な く、過半 数が 減収 をそれ程認 めてい ない。 西塩 田,東塩 田は6 割 以上 がマ イナスの影響を うけた. と答 えて い るo ただ し,減 反政策 につ いては, どの地域 も7割以 上 が反対 し、農業政 策 のあ り方 に疑 問 を感 じてい る農家 が多か った。 つ ぎに今後 ど うい う農産物 を手 かけた いか . と い う質 問を した。解答数の多 い ものか らあげ ると、 (1)付加 価値 の高 い農 作物 (2)果樹 ,花 きに力 をい れ る (3)特産物 をつ くる (4)水 田に力 を いれ る, な どであ った。 なか で も(1)の高付加価値農産 物. た とえは施 設園芸 な どに対す る関心が高 く, 3割 強 の数字 を しめ していた。 しか し,農業 だけ に依存 してい こ うとい う姿 勢 は少 な く、他産業- の就業機会 の拡 大 を望む声 も 多 い。 同時 に,後継者問題 ともか らんで、農業 の 先細 りに不 安感 を表 明す る言葉 もあ った。 最後 に.農協 に対す る期待 では,(1)営農指導 の 強化 (2)水 田の請負耕作 の推進 (と くに中塩 田で 多 い ), (3)共 同経営 の推進 (4)組合員 の利用 しや す い農 協 な どがあ った。 このなか では, と くに営 農 指導 に対 す る要望 が 4割 ちか くあ った点 に注 目 した い。積 極的 な営農姿勢が, こ うした要望 に感 じられ るか らであ る。 もっとも,女 性に もで きる 作物 を指導 して欲 しい. とい う要望 もあ り,女性 の農 業 に しめ る比重 を うか がまっせ る. いずれ にせ よ,農協 が地域 ではたす役割 の大 き い こ とは否定 で きない。農家 の農協 に対す る期待 は,全体 と してはやは り大 きい。 営農指導 をふ く めた后極 的 な取 り組 みが農協 に もとめ られ てい る。 また、高齢化や後継者 問題 に今後 ど う取 り組 ん でい くか は近 い将来 の問題 であ る`三)塩 田地 区農業 のか かえ る問題 は、行政 レベルで も真剣 に取 り上 げ て い く必要があ ろ う。 そ うでなけれ ば,郷村的 伝統 を板 づ よ くもつ地方部市近郊農業地 帯 では、 「まちづ く り」 とい う市民運動は なか なか 育 ちに くいのでは ないだ ろ うか。 註 (1) 拙稿 「地方都市近郊員業の現況と課題 (