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タイ語の目的表現をめぐって : 目的と結果の意味的構成

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(1)

タ イ語 の 目的 表 現 をめ ぐっ て 一 目的 と結 果 の意 味 的構 成 一

タ イ語 の 目的 表 現 を め ぐっ て

一 目的 と結果 の意味的構成一

On the Expressions

of Purpose

in the Thai

Language

—the Semantic

Structure

of "Purpose"

and "Result"—

Hiroshi Tanaka

This paper investigates the syntactic behavior of expressions of purpose

in Thai language. In the structure of complex sentences, the expressions of

purpose will appear in the various levels of structure. Essentially there are

three types of points of view which contrast with Japanese language, i. e.

"phrase using verbal expressions in series"

, "expressions of the syntactic

structural types including pattern makers "phuta-", "phzua

-", "expressions

which refer to word-order".

And, I will show some features of community and individuality in the

semantic structure. As a result, the intention of the verb becomes an

impor-tant factor which selects the meaning of the verb in the main text, using the

auxiliary makers, "Cay-", "thii ca &cay-".

(2)

ofpurpose,choiceoftheendcoversthechoiceofthemeans,andsometimes containsthemeaningoftheresult. [要 旨]複 文 構 造 の う ち、 目的 表 現 は さ ま ざ ま な構 文 上 の レベ ル で あ ら わ れ る が 、 本 稿 で は 日本 語 との 比較 対 照 か ら 、目 的 諸 表 現 の文 型 標 識 を観 察 し つ つ 、「語 彙 的 フ レー ズ 」 と 「文 型 的 表 出 」、 「語 順 に よ る表 現 」 と い う三 つ の 観 点 か ら 、 タ イ語 の 目的 表 現 構 成 に お け る、 意 味 構 造 の 共 通 性 と個 別 性 の 特 徴 を考 察 し た。 そ の 結 果 、動 詞 の 意 志 性 が 重 要 な 選 択 要 因 とな り、 補 助 的 な標 識 の 所 在 が 明 ら か に な っ た 。 ま た 、 目的 表 現 と され る もの が 、 深 層 的 に結 果 を含 意 す る場 合 が し ば しば み ら れ る こ と を指 摘 す る と と もに 、後 件 に あ ら わ れ る主 文 述 語 の 意 味 特 徴 に も言 及 した 。 [キー ワー ド]目 的 と結 果 、 動 詞 の 意 志 性 、 複 文 構 造 、 連 動 式 、 語 順

1.は

じめ に

これ ま で統 語 論 の面 か ら、 日タ イ両 語 の 比較 対 照 を試 み た研 究 は数 点 み

られ る もの の 、個 別 的 な 項 目の記 述 が ほ とん どで あ る との 印 象 は 免 れ な い 。

そ もそ も、 シ ン タ ッ ク ス と意 味 を ふ ま え た 、 表 現 レベ ル に お け る 複 文

(s勘kっっn-prayook)の 研 究 は、タ イ語 に お い て は なお 途 上 に あ る と言 え よ

う。 本 稿 も資料 、 文 献 と も に 限定 され た環 境 で は あ るが 、 将 来 の構 文 的 研

究 を体 系 づ け て い く際 の 一 階 梯 と し て、 複 文 構 造 の うち 目的 に 関 す る表 現

に お い て、 日本 語 との 比 較 対 照 を試 み つ つ 、考 察 をす す め て み る こ とに し

た い。

我 々 は表 現 伝 達 の指 向 を試 み る と き、 様 々 な形 態 、 表 現 の 程 度 を思 い 浮

か べ る。 つ ま り、 こ こで 「目的 」 とい う概 念 を表 そ う とす る と き、 意 味 的

範 囲 の 設定 と と もに 、 目的 内容 と 目的 表 現 が 言 語 運 用 な い し、操 作 上 、「

応 」 して い るか ど うか が 言 語 表 現 発 動 の 一 大 要 因 とな る はず で あ る。 しか

一82一

(3)

タイ 語 の 目的 表 現 を め ぐっ て 一 目的 と結 果 の 意 味 的 媾 成 一 し 、 言 語 運 用 者 に は 、 し ば し ば 内 容 と構 造 の 齟 齬 を 生 じ る こ と が 考 え ら れ る 。 例 え ば 次 の よ う な 構 造 上 の 目 的 語 と し て 文 を と る 形 式 の 中 に 、 何 ら か の 目 的 表 現 に か か わ る 要 素 を 見 出 す こ と も可 能 で あ ろ う 。 a.今 週 の 土 曜 日 に パ タ ヤ へ 行 く こ と に し た 。 b.大 き な 声 で 騒 ぐの は や め て く だ さ い 。 深 層 的 な 意 味 を考 え れ ば 、 下 線 部 分 、 即 ちa.で は 「パ タ ヤ へ 行 く こ と 」 が 目 的 で 、 「こ と に し た 」,はそ の 目 的 に 対 す る 応 じ方(結 果)で あ る 。 同 様 に 、 「(実習 す る)こ と に な っ て い る」 も、 「実 習 す る こ と 」 を 目 的 と し て 、 そ の 現 時 点 で の 予 定 を 述 べ て い る の で あ り、b.で は 「大 き な 声 で 騒 が な い 」 と い う行 為 を 目 的 と し て 要 求 し て い る 。a.が 意 志 の 表 明 で あ れ ば 、 「私 は(パ タ ヤ へ 行 き)た い と思 い ま す 」 と い っ た 希 望 表 現 も 「パ タ ヤ へ 行 く」 と い う こ と を 目 的 に し て(念 頭 に お い て)述 べ た も の と解 さ れ る 。 ま た 、 次 の 間 接 話 法 を 含 む 諸 例 に お い て も伝 達 指 令 、 勧 誘 表 現 の 意 味 基 底 に は 、 話 し手 の 目 的 意 図 が 明 確 に うか が わ れ る の で あ る 。

1)thuukphuucatkaanbう っkhaymaatっ っnsミ∼っηnaalikaa.

[受]支 配人 言 う させ る 来 る 頃2時 [社 長 に2時 頃 来 る よ う に 言 わ れ た] 2)kh5っ 一h含yyaapaythiithiiantaraay. 一よ うに[禁]行 く で[関]危 険 な [危 険 な と こ ろ に 行 か な い よ う に] 3)thuukchuanpaychianmaytsEpathiseet. [受]誘 う 行 く チ ェンマ イ しかし 断る [チ ェ ン マ イ へ 行 く の を 誘 わ れ た が 、 断 っ た] 以 上 を、 や や 敷 衍 し て 述 べ る な ら ば 、 「忘 れ る 」 「誘 う 」 「終 わ る 」 「始 め る 」 「努 力 す る 」な ど に 代 表 さ れ る 、 目的 文 を と る 動 詞 を 述 語 に もつ 文 の ほ ユ 

とん どが 、 意 味 上 の 目的 を含 意 して い る こ とが 理 解 さ れ る。 しか し一 方 、

(4)

形 式 的 、構 造 的 に、文 を 目 的 語 と して と る 動 詞 述 語 文 が 一 様 に、 意 味 的 に も 目的 を 表 して い る か と い え ば 、そ う で は な い こ と も ま た 明 ら か で あ る 。 上 記 の 例 で は 、 文 を 目 的 語 に す る こ と で 構 造 的 に も 意 味 的 に も 目 的 表 現 の 範 疇 に 数 え ら れ る が 、 次 の 「∼ こ と に 感 動 し た 、 ∼ の に 驚 い た 」 は 、 構 造 的 に は 文 を 目 的(「 ∼ こ と」)に し て は い る も の の 、 意 味 上 は 目 的 で は な く、 状 況 な い し 結 果 を 表 し て い る 。 4)prathapcaykapkaanthiiphanakOaanthukkhonthamηaanyaaη 感心す る に こ と[関]従 業員 各 人 働 く ように khayan-kh首nkh乙 η. 熱心 な[社 員 全 員 が 熱 心 に 働 い て い る の に 感 じ・す る] 5)tδkcaykapkhwaamkaawnaathaaOtheknoolooyiikh5つ η..・yiipun. 驚 く に こと 進 む 方面 技術 の 日本 [日 本 の 技 術 が 進 ん で い る の に 驚 い た] こ の よ う に 目 的 表 現 は 、 さ ま ざ ま な 含 意 を 表 し 、 個 別 的 に も 多 種 多 様 な 特 徴 を も つ も の と 思 わ れ る が 、 タ イ 語 に お い て は ど の よ う な 表 現 構 造 と 重 な り を も つ の だ ろ う か 。 い わ ゆ る 文 型 的 標 識 の 所 在 の 有 無 に よ る 共 通 性 、 個 別 性 を み て い く前 に 、 日本 語 の 目 的 表 現 の 形 態 に つ い て 観 察 し 、 次 に そ れ と対 応 す る 言 語 形 式 に つ い て 考 え て み る こ と に す る 。

2.日

本 語 目 的 表 現 の 意 味 形 式

目的 意 図 を表 す 表 現 を基 本 的 な文 の構 成 レベ ル 、 文 型 的 な観 点 か ら見 た

場 合 、 日本 語 に お い て は、 次 の よ うな 多様 な形 態 が考 え られ る。

a)空

港 へ 友 達 を迎 え に行 く。

b)銀

座 へ 行 くの に地 下 鉄 を使 う/銀 座 へ 行 くに は 地 下 鉄 の 方 が 速 い 。

c)家

を建 て るた め に、 両 親 か ら借 金 す る。

d)相

手 に 好 か れ る よ うに努 力 す る。

一84一

(5)

タ イ語 の 目的 表 現 をめ ぐっ て 一 目的 と結 果 の意 味 的構 成 一

e)新

幹 線 の 窓 は 開 か な い よ うに で き て い ます 。

f)バ

ー ベ ル を100キ ロ あ げ られ る まで 練 習 す る。

9)今

度 会 う と き まで に は う ま くな っ て お き ます 。

h)手

続 き をす る う えで 必 要 な 書 類 を準備 して お い て くだ さ い 。

i)来

月 をめ どに 、 新 製 品 の 完 成 を急 ぐ。

j)大

学 入 試 に備 えて 、 受 験 勉 強 に励 ん で い る。

k)君

に 見 せ よ う と(思 っ て)写 真 を持 っ て き ま し た。

a)は

い わ ゆ る動 作 目的 と言 わ れ る もの で 、 単 文 の 中 に位 置 し、 移 動 動 詞

の 前 項 と な る もの で あ る。b)は

用 途 、 事 態 の 遂 行 に符 合 す る適 切 な 対 処 、

c)は 普 通 一 般 の 目的 、d)、e)は

想 定 、 構 成 の 目的 とい わ れ る もの で あ

る。 また 、f)、9)は

「∼ の よ う に な る まで 」 とい うd)の

派 生 的 、 限 定

到 達 目的 と考 え られ る。h)は

形 式 名 詞 の表 現 の 一 部 で 、付 帯 的 な 目的 設

定 、i)、j)は

名 詞 や 動 詞 か ら 派 生 した語 彙 的 な表 現 フ レー ズ で あ り、 ま

た 、k)は 、 引用 句 が 独 話 的 意 思 と して機 能 した 、語 順 的 な 用 法 とみ て い い

もの で あ ろ う。a)、i)、j)以

外 は複 文 構 成 で あ る。 類 意 的 な 言 い替 え、

表 現 の 含 意 、 隣 接 とい う レベ ル 操 作 を念頭 に お い て述 べ れ ば、 さ き に あ げ

た例 文 の 中 で、b)は

ま た、

b-2)銀

座 へ 行 くと き は、 地 下 鉄 を使 う。

b-3)銀

座 へ 地 下 鉄 で行 く。

b-4)地

下 鉄 を使 って/に 乗 っ て、 銀 座 へ行 く。

b-5)銀

座 へ 行 くが 、 そ の 時 は 地 下 鉄 を使 う。

の よ うに 時 の 副 詞 節 に 類 似 す る もの 、 「

行 く」とい う反 復 表 現 を簡 略 化 して

格 表 現 に お きか え た もの 、 二 つ の 動 詞 句 構 成 に よ る もの、 ま た、 二 つ の 文

の状 況 に依 拠 した 説 明 的 な解 釈 も成 立 す る。k)も

そ れ に 近 い表 現 形 式 で

あ る と思 わ れ る。 以 上 は 「

文 型 ら しさ 」 をそ な え た 目的 表 現 で あ るが 、

1)上

司 に会 っ て 、 媒 酌 人 を頼 も う。

(6)

(=媒 酌 人 を頼 も う と思 って 、 上 司 に 会 う)

の よ うに 、 結 果 的 に は 前 件 が 目的 と して の後 件 の 手 段 に お いて 表 さ れ る場

合 も少 な くな い。 「目的 」とい う行 為 概 念 の 設定 は 厳 密 に は さ ま ざ ま な 環 境

因 子 を必 要 と し て い る 以 上 、 「

結 果 」と混 在 す る もの もあ り、 か つ 、 言 語 表

現 の 形 式 に もそ れ ぞ れ の 主 張 が 内在 し て い る。 例 えば 上 記 のc)、d)は

意 表 現 と して しば しば そ の 違 いが と りあ げ られ る もの で、 この 二 つ はb)

の移 動 動 詞 を 用 い た 「

語 彙 的 な統 語 形 式 」に よ る と こ ろ の客 観 的 な状 況(条

件)と

は 異 な っ て い る。 つ ま り行 為 者 の 意 志 の所 在 の 確 定 の度 合 い、 と き

に は話 者 の 聞 き手 に 対 す るモ ー ダ ル な 意 味 ま で も言 外 に含 みつ つ 、 使 用 上

2)

の 選 択 が み ら れ る。 ま た、i)、j)な

ど も意 図 的 な 目的 設 定 で あ り、 こ れ

に は、 複 合 接 続 助 詞 的 な 副詞 節 を なす もの と して 、

i1)∼

を 目標 に、 ∼ を旗 印 に、 ∼ を 目当 て に 、 …

jノ)∼ を求 め て、 ∼ を 目指 して 、 ∼ を ね らっ て 、 …

と い っ た 表 現 もふ くまれ よ う。 さ ら に、 しば しば 指 摘 され る と ころ の 、

m)野

菜 をや わ らか く煮 込 む 、髪 を短 く切 る

n)部

屋 を掃 除 して お く、 電 気 をつ け て お く

の よ うな、 形 容 詞 の結 果 副 詞 的用 法 も、 「

煮 込 ん でや わ らか くす る」 「

切 っ

て 短 くす る」 の よ うに 、 それ ぞ れ の 前 項 動 詞 は 意 図 的 に 目的 結 果 を指 向 す

る もの で あ ろ う し、n)も

、 ア スペ ク ト補 助 動 詞 「

お く」 に よ っ て、 将 来

を 予 測 し、 そ れ に 目的 準備(「 客 が 来 る」な ど とい っ た 想 定)に 、 対 処 す る

気 持 ち を含 意 す る もの と考 え ら れ よ う。

以上 い くつ か の 表 現 は 、他 の 言 語 に も あ る程 度 共 通 して み られ る 「

意 味

的 普 遍 性 に基 づ く概 念 」 との 前 提 に 立 ち、 タ イ語 の 目的 を 表 す 基 本 的 な 用

法 の特 徴 とそ の 周 辺 要 素 との 関 係 を 意義 づ け て み た い と思 う。

3.「 連 動 式 」 と 動 作 目 的 一1一 :.

(7)

タ イ 語 の 目的 表 現 をめ ぐっ て 一 目的 と結 果 の意 味 的構 成 一

3.1動

詞 連 繋 の意 味

例 え ば タ イ語 の合 成 語 の 中 に 、 ス ラ ム に不 法 に住 み 続 け る住 民 を そ の 土

地 か ら追 い 出す た め に放 火 す る との意 味 の 、 次 の い まわ し き表 現 が あ る。

6)kaanwaaη

一phleeOlayth?i

こと

放火する

追出す 土地[追

い 出 す た め に放 火 す る こ と]

動 名 詞 化 の接 頭 辞"kaan"「

こ と」 をの ぞけ ば 、[Vp1]「

放 火 す る」 と、

[Vp2]「

土地 か ら追 い 出 す 」とい う二 つ の動 詞 句 が 連 続 して い る こ とが わ

か る。 構 造 的 に は、[Vp1]は

後 の[Vp2]の

目的 達 成 の た め の 手 段 行 為

とな って い る。 従 っ て 、 本 来 は 「

放 火 して 土 地 か ら追 い 出す 」よ りは、 「土

地 か ら追 い 出 す た め に放 火 す る」 の 意 味 の ほ うが 自然 で あ ろ う。 タ イ語 に

は この よ うな 二 つ の 動 詞 句 が あ る 目的遂 行 の た め に 時 間 の 流 れ に添 っ た 語

順 展 開 とな った 、 謂 ゆ る 「

連 動 式 」(動 作 連 動)と い う構 成 が 、 統 語 上 の 特

徴 と して あ げ られ る 。 「

連 動 式 」(verbalexpressionsinseries)と

い う の

は、 中 国 の 文 法 学 者 趙 元 任 をは じめ と して 、 中 国 語 の 語 法 構 造 の特 徴 と し

て、 名 づ け られ た もの で あ るが 、 タ イ語 の文 法 構 造 に お い て、 中 国 語 の影

響 が 多 く見 られ る こ とか ら、 こ の術 語 を その ま ま あ て て お きた い と思 う。

連 動 式 とは 「

述 語 部 分 が 二 つ 以 上 の動 詞 句 か らな る文 の う ち、 そ れ らが 一

体 とな っ て あ る同 一 主体 の 一 貫 した 動 作 ・行 為 と して 主 語 に 続 く文 」 の こ

とで、 間 に は接 続 語 も休 止 もな い 。 連 動 式 の 意 味 す る可 能 性 と して は 、 概

ヨラ

ね 次 の よ う な タ イ プ が 考 え られ る。 ほ ぼ類 似 相 当す る 日本 語 の そ れ ぞれ の

例 もあ わせ て あ げ て お く。

A.[Vp1]が[Vp2]の

表 す 動 作 や 行 為 の 方 式 、 状 況 を示 す も の。

(日本 語 で は 「

急 い で 家 路 につ く」 な ど)

B:[Vp1]が[Vp2]の

表 す 動 作 や 行 為 の 目的 を示 す もの 。

(日本 語 で は 「

本 を借 りに 図 書館 へ 行 く」 な ど)

C.[Vp1]か

ら[Vp2]へ

と続 く動 作 ・

行 為 の 前 後 関 係 を示 す もの 。

(8)

(日本 語 で は 「

病 院 へ 行 って 治療 を受 け る」 な ど)

D.動

作 ・行 為 の 因果 関係 を示 す もの 。

(日 本 語 で は 「

用事 が あ っ て 迎 え に行 け な い」 な ど)

この ほ か に も、例 えば 場 所 を表 す 動 詞 構 造 が 前 に くる もの(「故 郷 を離 れ て

一 人 で暮 らす 」 な ど)

、 対 象 を表 す動 詞 構 造 が 前 に くる もの(「 新 しい 未 来

に 向 か って 歩 豊 」 な ど)、 方 法 ・手 段 を表 す 動 詞 構 造 が 前 に く る もの(厂 汽

車 に 乗 っ て 地 方 を旅 す る」な ど)、 条 件 ・

逆 条 件 を表 す 動 詞 構 造 が 前 に くる

もの(「 打 と う と思 えば 打 て る」 「

食 べ た くて も 食べ られ な い」 な ど)、 更

に肯 定 表 現 を後 の否 定 表 現 が 補 充 す る も の(「 つ か ん で 離 さ な い 」な ど)、

名 詞 を底 名 詞 と して、連 体 修 飾 内容 を うけ る もの(「∼権 利 が あ る、資 格 が

あ る」 な ど)の

よ うな、 細 か な分 類 の も とに多様 な慣 用 的形 態 が 考 え ら れ

る。 上 述 の うち連 動 式 ら し さ とい う点 で はB類 、C類

で 、A類

の もの は 副

詞 句 化 した もの が 多 い。 目的 を含 意 す る観 点 か らは 、B類 、C類

が 明示 的

で あ る とい え よ う。 連 動 式 は動 作 連 繋 を示 す き わ め て 重 要 な手 段 で あ る。

3.2タ

イ語 の 「

連 動 式 」

タ イ語 に も、

上 記 に 示 した よ う な あ る程 度 固定 した 語順 特 徴 が観 察 され 、

一 次 的

、 二 次 的 動 作 の連 繋 を説 明 ・描 写 的 に表 す ため に動 詞 句 を続 け て 用

い る こ とが 多 い 。 そ の代 表 的 な タ イ プ を次 に あ げ て み る こ とに す る

7)chaykluIaprugr6taahaan.

使 う

っける 味

料理[塩

を使 っ て料 理 に 味 をつ け る]

8)dap-kanburiimaysanit.[煙

草 を消 して も、 十 分 で

消す

煙草[否]+分

な い;煙 草 の 火 の不 始 末]

9)sorbsuza-phaapaysak.

出す 洋服

行 く 洗う[洋

服 を ク リー ニ ン グ に 出 す]

10)kh面nrooUPhakpayc念

ε

ηkhwaam

.[被

害 届 け を出 し

上がる 警察

行 く 届ける 訴訟事裡

に 、警察 へ行 く]

..

(9)

タ イ語 の 目的 表 現 を め ぐっ て 一 目的 と結 果 の 意 味 的 構 成 一

11)khaw・huanphomp・yha・kaafε εr5n・5・nd血u・mkan4)

彼 誘 う 私 行 く 探 す コー ヒー 熱い 飲む 一緒に

[熱 い コ ー ヒ ー を 飲 み ま せ ん か 、 と い う こ と に な っ た] 12)…aatcatδ ηthuukriakpaysう つP-paak-kham・

[推][未][義][受]呼 ぶ 行 く 尋 問す る [… 参 考 に 呼 び 出 さ れ る か も し れ な い] 9)、10)11)、12)に 挿 入 さ れ た ≪pay"は 「一 次 的 動 作 」 と、 後 に 続 く方 向 性 を 明 示 しつ つ 、 目 的 の 意 味 を 補 助 す る も の で あ る 。 こ の`pay"は 対 象 の 明 示 と い う 点 で も 重 要 で あ る 。 次 例 で は 、 目 的 と な る 二 次 的 動 作 行 為 の 前 に 、 日本 語 の 「た め に 」 に 相 当 す る 意 味 標 識 が 欠 落 し て い る よ う な 印 象 を受 け る も の の 、 後 述 の ≪pay-"動 詞 句 の 「∼ し に 行 く 」 と レ⇒ 動 作 目 的 行 為 が 示 唆 さ れ て い る 。 13)rawsodwitsawakっ っnpayduu-naantaaO-prathδetthuk-pii. 我 々 送 る 技術者 行 く 視察す る 外国 毎年 [我 々 は 毎 年 外 国 へ 技 術 者 を視 察 彑 送 っ て い る] 14)kh5っ 七aykhunthaanaakadeon-thaaUklapPayraptamnsn ∼ ように祈 る さん 田中 旅行 す る 帰 る 行 く 貰 う 地位 maydooy-sawatdiphaaw.[田 中 さ ん が 新 し い 任 務 に 就 か れ る 新 しい 無事 に べ く無 事 に 帰 国 さ れ る こ と を 祈 る] 13)で は"duu"以 下 が く更sδ0-pay"の 意 味 上 の 目 的 と な っ て い る 。 ま た ミ更sδ0" が 動 詞"chuan"「 誘 う 」 な ど の 類 と 同 じ よ う に 、 「技 術 者 を 送 る 」 「技 術 者 5) は 視 察 す る 」 と い う 兼 語 式 構 成 を も担 う 。14)も 「帰 っ て 新 し い 地 位 に つ く よ う に 」 と い う語 順 で 、 「新 し い 地 位 に 就 く」以 下 が 意 味 上 の 目 的 と な っ て い る 。 こ の ほ か 、 タ イ 語 の 連 動 式 の 代 表 例 と し て は 、 15)awchuakphuukkh5っg. 持 つ 紐 結ぶ 物[紐 で 荷 物 を 結 ぶ]

(10)

16)awn互Os前 田penm5つnvnunnつ つn. 持っ 本 として 枕 支 える 寝る[本 を 枕 に し て 寝 る] な ど の"aw"動 詞 句 が あ る が 、 こ の"aw"は 既 に 「∼ を 持 っ て(来 て)」 と い う本 来 の 意 味 が 前 置 詞 的 な 機 能 へ と 転 化 し て い る 。 さ ら に 次 の よ う に 、 "dooy" 、"dray'≪yam"な ど を 用 い た 情 態 副 詞 句 に よ る も の も 見 ら れ る 。 17)kep-raksaadooykaanchEckh乙 η. 保 存する ∼によって こと つける 氷 [凍 らせ る こ とに よ っ て 保 存 す る;保 存 す る の に 凍 ら せ る] 18)khaavmaadooychaywithiisδkkaprδkyaaηchayyaabuca 殺す 犬 で 使 う 方法 汚い ような 使 う 薬 毒 nii,phomthammaypen.[犬 を 殺 す の に 毒 を 使 う よ これ 私 す る[否][可]う な 汚 い ま ね は で き な い] 18)は 文 字 通 りに は 「毒 薬 を使 う よ う な 汚 い 方 法 で 犬 を 殺 す こ と は 私 は で き な い 」 と い っ た 意 味 で あ る 。 連 動 式 に つ い て は タ イ 中 両 語 の 比 較 に お い て も興 味 が も た れ る が 、 こ こ で は 詳 し い 考 察 は 省 く。 以 上 の よ う に 連 動 式 は 節 単 位 に お い て も、 文 単 位 に お い て も 、 目 的 の 意 味 を さ ま ざ ま に 含 意 す る 事 実 が 観 察 さ れ る の だ が 、 そ の 中 で も も っ と も 代 表 的 か つ 基 本 的 と さ れ る の が 上 述 のB類 に 相 当 す る 、≪pay"動 詞 句 で あ る 。 目 的 を 表 す 動 詞 句 は 、 19)payy?amkhruu 行 く 訪 れ る 先生[先 生 を訪 問 す る] payduunab 行 く 見る 映画[映 画 を 見 に 行 く] payth?awthiiphatthayaa 行 く 遊ぷ で バ ッタヤー[バ ッ タ ヤ ー へ 遊 び に 行 く] の よ う に 、 ≪pay"「 行 く」 や"maa"「 来 る 」 の 後 に 直 接 接 続 し、 場 所 名 詞 は[Vp2]の 後 に 、 動 作 場 所 の 前 置 詞"thii"と と も に 置 か れ る 。 注 意 す べ 一90一

(11)

タ イ語 の 目的 表 現 をめ ぐって 一 目的 と結 果 の 意 味 的 構 成 一

き点 は 、 日本 語 で は 、 厂

空 港 へ[友 達 を迎 え に]行 く」の よ うに 、 場 所 は 目

的 到 達 点 と して認 識 され るの に対 して 、 タ イ語 で は 「[空港 で友 達 を迎 え]

に行 く」 の よ うに、 動 作行 為 の場 所 と して の認 識 が 特 徴 づ け られ る点 で あ

s> る 。 な お 、 ひ と ま と ま り に な っ た ≪pay-"動 詞 句 に は 、 20)paycaaytalaat[市 場 へ 買 出 し に 行 く] paybaw/sorbthuk[小 便 を し/大 便 を し に 行 く] payhasm5っ[医 者 に み て も ら い に 行 く] paythambun[お 布 施 に 行 く] payfarttheet[説 教 を 聞 き に 行 く] payfartkaanprasaar融 馗asfaり[立 会 い 演 説 会 を 聞 き に 行 く] な ど 、 文 化 習 慣 、 日常 の 慣 習 行 為 を さ し た 慣 用 句 的 構 成 に よ る も の も 多 い 。 4.「 連 動 式 」 と動 作 目 的 一2-4.1"hay-"を 用 い た 用 法 動 詞 の 連 動 式 の う ち 、使 役 の ≪hay-"を 用 い た 表 現 を い くつ か み て み よ う。 そ の 前 に 前 項 で 述 べ た 、 動 作 連 繋 の 種 類 に お い て 一 次 動 作 が 二 次 動 作 の 手 段 と な る よ う な 意 味 関 係 を も つ と き 、 し ば し ば 後 の 継 起 動 作 が 目 的 化 す る 「反 転 現 象 」、 つ ま り 〈[Vp1]て[Vp2]〉 が 、〈[Vp2]た め に[Vp1]〉 に い れ か わ る 要 件 を 再 考 し て み る こ と に し た い 。 A.[バ ン コ ク へ 行 っ て][仕 事 を さ が す]。 B.[仕 事 を さ が し に][バ ン コ ク へ 行 く]。 B.はA.の 動 作 の 時 間 的 継 起 に お い て 、 後 項 を 動 作 目 的 に 「移 行 」 さ せ の た も の で 、 ほ ぼ 同 一 の 意 味 を 表 し て い る 。 例21)の 「車 灯 を 照 ら し て 合 図 す る 」 と い う 意 味 も 、 構 文 上 は 、"hay-"以 下 は 目的 内 容 を 表 し て い る 。 っ ま り 、 発 話 者 側 に お い て は 、 「合 図 を す る た め に 車 灯 を 照 らす 」 と い っ た 意 図 が 基 底 に あ る と 見 ら れ る 。

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21)paatfayrothaysanyaan. 点け る 電気 車 させ る 合 図 同 様 の こ と は 、 次 例 に つ い て も 指 摘 で き る か と思 う 。 22)y6kmuIulkhiunhayr6tthξk鹸iyut. 上 げる 手 〔方向〕 させ る 車 タクシー 止 まる [手 を あ げ て タ ク シ ー を 止 め る;タ ク シ ー を 止 め る た め に 手 を 上 げ る] 23)chESbiawayhayyen . 浸す ビール ∼ してお く させ る 冷 たい [ビ ー ル を 冷 や し て お く;冷 た くす る た め に ビ ー ル を 浸 し て お く] 24)chappayhasmaahaychuaythamphlEEhay , 私 行 く 会 う 医者 させ る 手伝 う 手当す る 傷 くれ る [私 は 医 者 へ 行 っ て 傷 の 手 当 を し て も ら っ た;私 は 傷 の 手 当 を し て も ら う た め に 医 者 へ 行 っ た] な お 、 タ イ 語 の"hay-"と 中 国 語 の 「給 」に は 、 極 め て 多 くの 共 通 点 が あ り、 緊 縮 句 と さ れ る 次 の 中 国 語 の 例 は 、 タ イ 語 と語 順 が 完 全 に 一 致 し て い る 。 25)我 唱 歌 給 聴. phomr5っ ηph1ε εηhayfart .[歌 を 歌 っ て 聞 か せ る;聞 私 歌 う 歌 させ る 聞 く か せ る た め に 歌 を 歌 う] こ う し た 構 造 の 派 生 例 に 、 い わ ゆ る 形 容 詞 の 副 詞 的 扱 い が あ る 。 次 の"hay-" は 、 使 役 の 意 味 か ら 構 造 的 に 、 形 容 詞 の 動 作 の 後 の 結 果(目 的)を 導 く 8) 副 詞 と し て の 機 能 へ と転 じ さ せ て い る の で あ る 。 26)aww丘nsenchε εnaamhaynim .[春 さ め を 水 に 浸 し 持 つ 春 さめ 浸す 水 させ る 柔 らかい て 柔 ら か くす る] 27)awseta-phaathiipiakphlηfayhayhε ε0. 持つ 服[関]濡 れ る 炙 る 火 させ る 乾 いた

濡 れ た 服 を火 に 当 て て 乾 か す]

-92一

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タ イ語 の 目的 表 現 をめ ぐっ て 一 目的 と結 果 の意 味 的構 成 一 28)chuaythaaV・Sllhaykhemchaph5りVsuanniithawnan. 下 さい 塗 る 色 させ る 濃い 特に 部分 この だけ [こ の 部 分 だ け 濃 く塗 っ て くだ さ い] 26)、27)の"aw-"は 、 一 部 、 中 国 語 の 処 置 式(「 把 」 字 句)に 近 い 構 造 で あ る が 、"hay-"は そ れ を う け て く 目的=結 果 〉 を表 し て い る 。 以 上 か ら、 ≪hay -"は ほ ぼ 日本 語 の 「∼ よ う に 」 と い う 施 事 的 機 能 に 相 当 す る場 合 が 多 い 。 目 的 行 為 の 前 提 と し て 、 そ の よ う な 行 為 が 速 や か に 遂 行 さ れ る こ と を 願 っ て 促 す 主 体 的 行 為 が 選 択 さ れ る の で あ る 。 し た が っ て 、 動 詞 も 「催 促 す る 」 「勧 め る 」 「誘 う 」 な ど の 働 きか け る 動 詞 が 一 般 に み ら れ る 。 29)rδ ηphivanhaychuaykhurtunnaηs磁ulrewrew°nay. 催促す る 友達 させ る 手伝 う 返す 本 早 く ち ょっと [早 く本 を 返 し て くれ る よ う に 友 達 に 催 促 し た] 30)Chankamlaηnξnamhaythuk-khonkhaw-ruamHaannan. 私 一てい る 紹介 す る させ る 皆んな 参加す る 会 その [私 は 皆 に そ の 会 に 入 る よ う に 勧 め て い ま す] 31)m50bう っkhaykhon-khaythaanyaaniilardaahaan. 医者 言 う よ うに 患者 飲む 薬 この 後 食事 [医 者 は 患 者 に 食 後 こ の 薬 を 飲 む よ う に 言 っ た] 32)bっ ηkh5〔)-r5:)ηhayphuutchaachaacapenyaaηraybaaη. てみ る 頼む させ る 話す ゆっ くり[未][繋]ど う 幾 らか [ゆ っ く り話 し て も ち え る よ う に 頼 ん だ ら ど う か] 33)khっ つy-duu1εεkhon-khayhaythaanyaataamweelaaduay。 注意 して見 る 患者 させ る 飲 む 薬 従 う 時 間 下 さい [患 者 が 時 間 通 り に 薬 を 飲 む よ う に 見 て い て 下 さ い] な ど は 、 実 現 可 能 に 向 け て の 努 力 行 為 の 促 し で あ り、"hay-"の 前 項 動 詞 句 9)

に は 、 そ の よ うな事 態 発 生 ま で の準 備 行 為 が 示 され て い る。

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34)yululnthii∈ £fi-yεεkrっ っhayvsanyaanfayplian. 立っ で 交差点 待つ させ る 信号 電気 変 わる [交 差 点 に 立 っ て 信 号 が 変 わ る の を 待 っ た] 上 記 の 例 で は 「変 わ る よ う に 」 で は 不 自然 で あ り、 む し ろ 「変 わ る ま で 」 と い う 限 定 目 的 を 指 し て い る と み る べ き で あ ろ う。次 の"hay-"も 前 項 動 詞 句 に は 、 後 の 行 為 達 成 の た め の 手 続 き 、 な い し方 途 が 述 べ ら れ て い る 。 35)thaaηbっrisatcasodtuayaaOsinkhaapayhayth6tbつ0-chay では 会社[未]送 る 見本 商品 行 く させ る 試用する phaaynaysappadaa-naa.[来 週 中 に 試 し に 使 っ て 戴 くな 以内に 来週 め の サ ン プ ル を お 届 け し ま す] 36)s首mrapr両 一1aa-sutniibっrisatday-rapprapkhunnaphaap ついて 最 新型 この 会社 対処す る 改善 する 品質 haytroU-kapkhwaam-tδOkaankh5っOphuuSLLILLImaaky↑ η一kht洫 させ る 応 える ニー ズ の 人 買 う 沢 山 一 層 [こ の 最 新 型 に つ い て は 客 の 需 要 に 応 え る た め 品 質 を 改 善 し て い る] 37)dichannamU6pkaan-0∂nkh50ηn食atniimaahaythan 私 持 って 決算書 の 期 この 来 る させ る 貴方 phitcaaranaakha.[会 期 の 決 算 を 見 て い た だ こ う 審査 す る[寧]と 思 っ て 、 持 っ て 参 り ま し た] 37)の 例 は 、 直 訳 で は 「あ な た に 見 て も ら い に 来 た 」 と い う、 移 動 動 詞 の 動 作 目 的 を 表 し て い る 。 つ ま り、"hay-"は 授 受 的 な 方 向 性 と と も に 「∼ の 状 態 で あ る よ う に 」 と い う 形 式 的 機 能 を 持 っ て 、 そ れ を 導 く一 次 的 動 作 の ゴb) 成 立 を 補 助 し て い る の で あ る 。 一94一

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タ イ語 の 目的 表 現 をめ ぐっ て 一 目的 と結 果 の 意 味 的 構 成 一 4.2"yaahayI"と"mayhay-" 4.1で み た"hay-"用 法 の 一 環 と し て 、 こ こ で は そ のcc..ay-"の 前 に 禁 止 の 助 動 詞"yaa-"ま た は 否 定 詞 く更may-"を 伴 う 表 現 の 意 味 を考 え て み た い 。 ま ず 、〈 注 意 〉 に 言 及 し た 伝 達 表 現 と し て 次 の よ う な 例 が 多 く み ら れ る 。 38)baskpaydooyphayaayaammayhaysaakmaathuuktuakhaw 運ぶ 行 く 一で 努 力する[否]さ せ る 死体 犬 当 る 体 彼 [犬 の 死 体 が 自分 の 躰 に 触 れ な い よ う に 注 意 し な が ら運 ん で 行 く] ロ 39)tう っ一pay-niilcarawaOmayhaythamphitbε εP-diaw-kan. これか ら[未]注 意す る[否]さ せ る す る ミス 同 じ種類の [同 じ 間 違 い を し な い よ う に 今 後 は 気 を つ け な さ い] 40)kh5っ 一hayrawaUyaahaypen-wat.[風 邪 を 引 か な い よ う に くだ さい 注意す る[禁]さ せ る 風邪 を引 く 気 を つ け て くだ さ い] 上 の 例 で は 、 自 粛 、 要 求 、 勧 誘 な ど、 話 し手 自 身 や 聞 き 手 対 象 に 働 き か け る 表 現 に お い て"mayhay-","yaahay-"の 出 現 す る 比 率 が 高 い と い え る 。 41)karunaayaahayfimthuukdust.匚 フ イ ル ム は 日光 に 当 て 彑 くだ さい[禁]さ せ る フィルム 当て る 日光 レ・よ う に し て く だ さ い] 42)naykaan-kh乙 ηkhraaw-naaphayaayaamyeahayph6εkan-na. に 試合 回 次 努力す る[禁]さ せ る 負け る 一よ うね [こ の 次 の 試 合 に は 負 け な い よ う に が ん ば ろ う ね] "ma yhay-"が"yaahay-"と 異 な る点 は 、 目 的 設 定 が 意 志 的 で あ り、 明 確 な こ と で あ る と 思 わ れ る。従 っ て 、 目 的 行 為 と達 成 手 段 は よ り限 定 的 、 必 然 的 関 係 で 結 ば れ る 。 ま た 、 こ の 場 合 、 次 の よ う に し ば し ば ア ス ペ ク ト 詞 、ccway-"「 ∼ し て お く、 ∼ て あ る 」 を と も な う こ と に も注 意 し て お き た い 。

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43)awmuzuzkotkradaatwaymayhaypries. で 手 押 える 紙 お く[否]さ せ る 飛ぶ [手 で 紙 を 押 さ え て 、 飛 ば な い よ う に す る ;飛 ば な い よ う に 手 で 紙 を 押 さ え て お く] 44)thiinanmiichuakkhunwaymayhaykhonkhaw. で そこ あ る 結ぶ 張る お く[否]さ せ る 人 入 る [そ こ は 網 を 張 っ て 、 人 が 入 れ な い よ う に し て あ る :人 が 入 れ な い よ う に 、 そ こ に は 網 を 張 っ て あ る] い ず れ に し て も 、"hay-"が 用 い ら れ る の は 、 も た ら さ れ る 行 為 が 行 為 者 、話 し 手 の 意 志 、制 御 外 に 置 か れ た 場 合 で あ る こ と に 注 意 し な け れ ば な ら な い 。 5."kaan-'・ の 補 格 ・主 格 機 能 5.1"kaan-"の 補 格 機 能 目 的 表 現 の 述 部 の 意 味 範 疇 の 一 つ に 、 一 般 に 用 途 に 適 す る 、 ま た は 符 合 す る 動 作 が 続 く と い う 構 制 が あ る。 日本 語 で は 、 述 部 に 「使 う 、 い い 、 便 利 だ 」 な ど の 用 途 、 資 格 、 評 価 を 表 す 語 が く る 、〈[Vp1]の に[Vp2/ Ap]〉 の 言 い 方 に 相 当 す る も の で あ る 。 a .中 学 校 へ 入 る の に 入 学 試 験 が あ る 。 b.上 手 に な る に は 、 努 力 し か あ り ま せ ん 。 c.テ ー プ レ コ ー ダ ー は 練 習 す る の に 便 利 だ 。 こ れ ら に は 、 規 定 さ れ た 意 味 設 定 へ の 適 合 、 対 処 と い う視 点 が 、 共 通 の 意 味 と し て 抽 出 さ れ る 。 こ う し た 目 的 表 現 に 照 応 す る タ イ語 の 表 現 に は ど の よ う な 形 態 が 見 ら れ る の か 、 以 下 、 例 に そ っ て 考 察 し て み た い 。 45)khattaasaduaknay-kaantatkradaat.[カ ッ タ ー は 紙 を カッター 便 利だ 一において 切 る 紙 切 る の に 便 利 だ] 一96一

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タ イ 語 の 目的 表 現 を め ぐっ て 一 目的 と結 果 の 意 味 的 構 成 一 46)phaasaa-yiipiinmii-prayooknay-kaankhaw-thamnaan. 日本語 役 に立つ 一にお いて 就 職す る [日 本 語 は 就 職 す る の に 役 に 立 つ] 47)tδ ηchayfanmahaasaannay-kaanthamkhrooOkaannii. [義]使 う 金 莫大 な 一において す る 計画 この [こ の 計 画 の 実 現 に は 幕 大 な お 金 が か か る] 48)ph6tcanaanukromlemniilekm5?kε ε一kaanphok-tit-tua. 辞書[類]こ の 小 さい 適当 な 一に対 して 携帯す る [こ の 辞 書 は 小 さ く て 持 っ て 歩 くの に ち ょ う ど い い] な ど の 例 の よ う に 「∼ の に 」は タ イ 語 で は"nay-kaan-"「 ∼ コ トに お い て 」、 ま た は'更 更kεε一kaan-",更 更tう。-kaan-"「 ∼ コ トに 対 し て 」 と い う場 面 、 事 態 の 局 面 で 説 明 さ れ る 。 つ ま り動 詞(句)を 動 名 詞 化 す る"kaan-"「 ∼ す る コ ト」 の 前 に"nay"「 ∼ に/中 で 」、 阪 εε,tうっ"「∼ に 対 し て 」 な ど と い う、 中 国 語 で い う と こ ろ の 介 詞 的 な 前 置 詞 を助 辞 と し て 、 具 体 的 な 場 の 設 定 を 明 示 し て 述 べ る も の で あ る 。 従 っ て こ こ で は 、 目的 と い う よ り は 、 時 の 設 定 を 表 示 す る 印 象 が 背 景 と し て 日本 語 と く らべ て 、 よ り明 確 に 意 義 づ け ら れ た も の と な る 。 5.2"kaan-"の 主 格 機 能 「目 的 内 容 」は し ば し ば 前 項 に 移 動 さ せ て、 「提 題 化 」さ れ る こ と も あ る。 49)caakth?iniipaythonburii,payduayruzana;.rewthiisut. か ら ここ 行 く トンブ リ 行 く ∼で 船 一は 速い 一番 [こ こ か ら トン ブ リへ 行 くの に(は)/に は 船 で"T7く の が 一 番 速 い] 50)naykaanthっ っphaavmaykhwaamyaawnでhgmeetnii, 一に於 いて 織 る 布 絹 長 さ1メ ー トル この chat'weelaas5つOwan. かか る 時間2日[こ の 絹 を1メ ー トル 織 る の に 二 日 か か る]

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51)naykaanraamkitcakaannan,・ 一において 始 める 事 業 その[そ の 事 業 を始 め る の に は] 52)naykaanlaamlooha,・ 一ひおい て 溶かす 金属[金 属 を 溶 か す た め に は] 例 え ば 、49)で は 「トン ブ リへ 行 く」 と い う 目 的 行 為 を先 に 提 題 化 し 、 次 に 「船 で 行 く 」 こ と を 手 段 と し て と り た て 、 そ れ ら全 体 を"na"で ひ と ま と ま り の 主 題 と し て 、 述 語 部 分 「船 が 一 番 速 い 」 で 受 け た か た ち と な っ て い ユ ユ  る 。 し た が っ て 分 析 的 に 言 う な ら ば 、 本 来 「こ こ か ら ト ン ブ リへ 行 く の は 船 で 行 くの が 一 番 速 い 」 と い う 「行 く」 行 為 が 反 復 さ れ た 文 で あ る 。 さ ら に 述 語 部 分 は 「船 」 を 主 格 と し て と り あ げ 、 53)…na,ruzarewthiisut. 一は 船 速 い 一番[… に は、 船 が 一 番 速 い] と す る こ と も 可 能 で あ る 。51)、52)で は 上 記 の"naykaan-"以 下 が 、 よ り明 確 に 前 提 化 さ れ 、 提 題 的 な 意 味 が 強 調 さ れ て い る。 一 方 、前 置 詞"nay -"が な く、 等 価 的(「 ∼ す る こ と は ∼ だ 」)に 述 べ た り、 ま た 、 目 的 標 識 が 零 記 号 化 し て 、"kaan"す ら 捨 象 さ れ て し ま っ た 、49)や56)以 下 の 例 も し ば し ば み ら れ る。 い ず れ も、 聞 き 手 に も 話 し手 に と っ て 既 知 の 命 題 と し て 持 ち 出 さ れ た 「自 明 な 事 態 」 の 説 明 表 現 と な っ て い る 。 54)kaanthiicahaykuufancaakthanaakhaan,campen-tδn こ と[関][未]さ せ る 引出す 金 か ら 銀行 必要だ miiphuu-kham-prakan. い る 保証人[銀 行 で お 金 を 借 り る に は 保 証 人 が 必 要 だ] 55)kaanraksaarookniinan,kう っn-TT¥1.1.Ll〕unthaalaakburii こ と 治す 病気 この その まず もし 止め る 煙草 dayk{}っcadii. 阿]も 昧]い い[こ の 病 気 を 治 す に は ま ず 煙 草 を 止 め る と い い] .・

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タイ語 の 目的表現 をめ ぐって 一 目的 と結果の意味的構成一 56)cakhaws通anh的nii,tδOVsiaroan.[こ の 公 園 に 入 る 昧]入 る 庭[類]こ の[義]払 う 金 に は お 金 が 要 る] 57)casδ っmkh5つ ηnii,cadrayweelaapramaann血gaathit. [未]修 理 す る 物 この[未 コ 使 う 時間 だいたい1週 間 [こ れ を 修 理 す る に は1週 間 位 か か る] 58)paysathaanii-hualamphoon,catδOprian-rotthiinaydii? 行 く バン コク中央駅[未][義]乗 り換 える どこ いい [バ ン コ ク 中 央 駅 へ 行 くの に は ど こ で 乗 り換 え た ら い い か] 次 の 例 で は 、"thii"が"kaan"と 同 様 、 結 果 を 主 題 表 示 に し 、 「何 を 習 い に 」 と い う 目 的 命 題 が 述 語 化 し た 、 倒 置 的 な 構 成 表 現 と な っ て い る 。 59)1ξ εwthiimaarianniiyaakcarianaraypen-phiseet? [完][関]来 る 習 う 今 回[希][未]習 う 何 特 に [で 、 今 度 勉 強 し に 来 た の は 、 特 に 何 を 習 い た い の で す か] 5.3主 述 の 意 味 的 関 係 こ れ ら の 述 語 成 分 と し て あ ら わ れ る も の に は 、希 望 、義 務 表 現 の ほ か に 、 60)saduak;便 利 だ/都 合 が い いmaysaduak;不 便 だ/不 都 合 だ ηaay;易 し い/簡 単 だphianphっ っ;十 分 だ tδg-ch.ay;要 るmayphianphっ っ;不 十 分 だ lambaak;困 る 、 苦 労 す るmiiprayδok;役 に 立 つ campen:必 要 だ6n-vsia;か か る と い っ た 「用 途 」に 対 し て 利 便 の 程 度 、評 価 を 表 す 述 語 や"khuanca-"(∼ す る べ き だ)、"-th?isut"(一 番 ∼ だ)な ど の 助 動 詞 、 副 詞 な ど が 補 助 さ れ る 。 た だ し、 「[紙 を 切 る]の に 使 う 」 とい う 固 定 的 な 言 い 方 で は 、 61)chaytatkradaat 使 う 切 る 紙

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の よ う に 、 動 詞 句 を そ の ま ま 続 け て い う も の も あ る 。 最 後 に 次 の 例 で は 、 二 つ の"kaan-"が そ れ ぞ れ 目 的 提 題 と主 題 を 分 担 し た 一 種 の 二 重 主 語 構 文 を な し て い る こ と に 注 意 し た い 。 62)kaanthiicakhawcayst両 一kan-1ξ・kandaynan,kaan一 こ と[関][未]理 解 す る 互 いに できる それ こ と chay-chiiwityuuruam-kan,penwithiithiidiithii-sut. 生活す る いる 一 緒に[繋]方 法[関]良 い 一番 [お 互 い に 理 解 す る に は 一 緒 に 生 活 す る の が::だ] 以 上 み て き た よ う に 、"kaan-","kaanth?ica-","naykaan-",虻 喫kεεkaan-" な ど を 用 い た 構 成 は 総 じ て 、 目 的 設 定 と い う よ り は 、 前 件 と 後 件 と の 等 価 的 な 意 味 を 表 す こ と に よ っ て 、前 件 を命 題 化 し、 そ の 一 部 構 成 要 素 と し て 、 後 件 を 含 み 込 む 趣 き が 強 い と い え よ う 。

6."ph〔ua-"の 用 法 とそ の 派 生

目的 表 現 は 目的 遂 行 の努 力 、 投 資 の程 度 、 手 段 の 選 択 な どが 、 そ の 成 立

要 因 と して 存 在 し うる。 日本 語 の 「た め に」 と 「よ うに」 で は 目的 の程 度

と と もに 、 後 件 の 動 詞 の 意 志 性 が しば しば 問 題 と され るが 、 タ イ語 で は ど

うで あ ろ うか 。

°

一に積 極 的 な 「

事 態 到 達 」 と消 極 的 な 「

事 態 回避 」 と い

う大 きな 二 つ の 方 向 性 が 、 目的 表 現 に お い て 想 定 す る こ とが で き る と思 わ

れ る が 、この よ うな 目的 設 定 と遂 行 行 為 の 意 味 を統 率 す る とこ ろ の 、ま ず 、

代 表 的 な"phuza"を 用 い た 例 と、そ の 派 生 形 式 に お い て 特 徴 を考 察 して み る

こ とに す る。

6.1"phtua"の 基 本 的 用 法 一 般 に"phuza"は 、 日本 語 の 〈[S1.]す る た め に[S2.]〉 の 、[S 1.]の 前 に 用 い て 、〈[S2.]"phuza"[S1.]〉 と い う 形 で 表 さ れ る 。 一100一

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タ イ語 の 目的 表 現 をめ ぐっ て 一 目的 と結 果 の 意 味 的 構 成 厂 "phuza"の あ と に 、 未 来 事 項 を 明 示 す る"ca",ま た は"th?ica-"'が 挿 入 さ れ る こ と も し ば し ば で あ る が 、 ほ と ん ど 意 味 的 な 差 異 は 見 ら れ な い 。 日 本 語 と 比 較 し て 、 目 的 節 は 主 文 節 の 後 に 置 か れ る の が 一 般 で あ る が 、 前 項 で あ っ て も よ い 。 63)thamgaancond血k-duzumphuzabっ っrisat.[会 社 の た め に 、 働 く まで 遅 く ために 会社 夜 遅 く ま で 働 く] 64)phuzasutkhaphaaprawmaara?wardthiicamaysuupburii ため に 健康 我 々[方]注 意す る[関][未][否]吸 う 煙草 maakk∂ ∂n-paykantha?1[健 康 の た め 煙 草 の 吸 い 沢 山 過 ぎる しよ う す ぎ に 注 意 し ま し ょ う] 65)khonkhwaawicayyaaOmayyutyak-phuiaphatthanaa 研究 す る 科学 ∼様に[否]休 む 一ために 開発す る thaaηtheknoolooyiimay-may.[新 し い 技 術 を 開 発 す る左 方面 で 技術 新 しい め に 、 研 究 を 続 け て い る]

66)thamUaannδ っkbaanphuzachuayvsaamiih首aliaUkhrδ つP-khrua.

働 く 外 家 ために 助け る 夫 養 う 家族 [夫 を助 け て 家 族 を養 う た め に 外 に 出 て 働 く] 67)kh5っ 一chaanduiuzmph命apenkiatkε εaacaanYaamaada. 乾杯 しよう 飲 む ため に[繋]名 誉な とって 先生 山田 匚山 田 先 生 の 名 誉 の た め に 乾 杯 し ま し ょ う] 68)khaw-rooηphayaabaanph命arapkaanphaa-:tatkra?phi?aahaan. 入院する ために 受 け る こ と 手術 胃 [胃 の 手 術 の た め 病 院 に 入 院 し た] 69)s5っnphaasaa-thayhaykhawphuzatう つP・thεεnth↑i 教 え る タイ語 あげ る 彼 一ために 代 わ り[関] 一101一

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khaws5っnphaasaa-yiipunhayphom. 彼 教 える 日本語 あげ る 僕 [日 本 語 を 教 え て も ら う代 わ り に タ イ 語 を教 え て あ げ る] 63)、64)は 名 詞 節 の 場 合 で 直"phuia"の 後 に 目的 対 象 が 置 か れ る 。 直 接 に 利 益 を 受 け る 具 体 的 な 対 象(人 間 、 組 織 、 将 来 な ど)以 外 に も 、 「幸 せ の た め に 」 「発 展 の た め に 」と い う動 作 性 名 詞 で 表 さ れ る 目 的 内 容 の 提 示 が 一 般 的 で あ る 。65)以 降 は 動 詞 節 の 場 合 で 、69)で は 「代 わ りに 」 が 目 的 表 現 に 包 含 さ れ て い る。 以 上 は 、 動 詞 節 で は 随 意 動 詞 が 原 則 で あ る 。 さ て 、 タ イ 語 で は 目 的 の 「た め 」 と理 由 ・原 因 の 「た め に/か ら」 は 違 っ た 語 彙 を 用 い る 。 後 者 の 場 合 は ㍗hr57",㌔ 丘Iao(caak)一"'と い う接 続 詞 を 用 い る が 、興 味 深 い の は 、タ イ 語 の 辞 書 で ば くph命a"の 意 味 に 原 因 理 由 の 堕hr5?一"を 訳 と し て 与zて い る 点 で あ る 。 し か し♂phr5♪ 一"の項 に は 逆 に `phuia"の 訳 は 与 え ら れ て い な い 。 次 は 原 因 ・理 由 と 目 的 と が 交 差 し て い る 例 で あ る 。 70)sirspradappradonnてhaηnayHaantheetsakaan. 物 飾 る ための に 行事 お祭 り [お 祭 り の た め の 飾 り] 71)paythamηaandooymayrap-prathaanaahaanchawphr5? 行 く 働 く で[否]い ただ く 食事 朝 ために tδηkaanl6tnamnak. 必要 な 下 げる 体重[ダ イ エ ッ トの た め に 朝 食 抜 き で 出 勤 す る]

6.2"phuzahay/thamhay-"の

用 法

動 詞 が 動 作 行 為 者 の 意 志 で行 う動 作 を表 す 意 志 動 詞(随

意 動 詞)で

あ れ

ば"phuza"だ

け で よか っ たが 、 自分 の 意 志 の 及 ば な い動 作 を表 す 非 意 志 動

ユ    詞(非 随 意 動 詞)の 場 合 は"phuia"の あ と6`"hay'"thamhay"を 必 要 とす る。 一102一

(23)

タイ語 の 目的表現 をめ ぐって 一 目的 と結果 の意味的構成一 72)phuiahaydaykhun-uthith↑icapennaay-phε εttδ9phaan ため に させ る 得 る 資格[関][未]繋 医者[義]通 る kaan-sう っpkh50ratthabaan.[医 者 の 資 格 を と る た め に は 国 家 試験 の 政府 試 験 に 合 格 し な け れ ば な ら な い] 73)lawdins50waylξ εm-IEEmphuzahaykhianηaay. 削 る 鉛筆 一てお く 鋭 く ために させ る 書 く やすい [書 きや す い よ う に 鉛 筆 を 鉛 く削 っ て お く] 74)maaIさnkiilaaphuzathamhayraaηkaaykh乙nrε εU [方]遊 ぶ スポー ツ ため に させ る 体 じょうぶ kantha?. ともに しよう[強 い 体 を つ く る た め に ス ポ ー ツ を し よ う] こ れ ら 目 的 に 表 れ た 動 詞 は 、 行 為 者 の 意 志 外 に あ る状 態 性 の 支 配 す る 現 象 で あ る。72)は 意 味 上 は 「資 格 を と ら せ る た め に 」、73)は 「書 きや す く豊 せ る た め に 」 と な っ て い る が 、 こ れ は 自 然 獲 得 で は な くて 、 何 ら か の 努 力 行 為 が 前 提 と し て 必 要 と さ れ て い る か ら で あ ろ う 。74)は 、 日本 語 で は む し ろ 、 「ス ポ ー ツ を し て 強 い 体 を つ く ろ う」 と い っ た ほ う が 自 然 で あ る 。 同 様 に"phuza"の あ と、に"mayhay"が つ づ く例 を あ げ て お こ う。 75)phuukchuakrつ つηthawnon-nonphuzamayhaylut. 結ぶ 紐 靴 きつ く ために[否]さ せ る 緩む [靴 の 紐 が 解 け な い よ う に き つ く結 ん だ]

76)miimaaykhamtδnmaayyuuphutamayhaylom・ あ る 棒 支 える 木 い る ため に[否]さ せ る 倒れ る [木 が 風 で 倒 れ な い よ う に 棒 で 支 え て あ る] 77)awnomkepwaynay.tuu-yenphuzamayhaysia. 持つ 牛乳 しま う 一お く 中 冷蔵 庫 一ために[否]さ せ る 腐 る [牛 乳 が 腐 ら な い よ う に 冷 蔵 庫 に 入 れ て お く]

(24)

こ こ で も、75)「 解 け せ ナ い た め に 」、76)「 倒 れ させ な い た め に 」、 77)「 腐 ら せ な い た め に 」の よ う に 、 そ れ ぞ れ 他 動 的 な 意 味 に な っ て い る こ と に 注 意 し た い 。 日 本 語 の 自然 な 変 化 、 結 果(「 解 け る 、 倒 れ る 、 腐 る … 」 な ど)と 比 較 し て 、 こ の よ う な 話 し 手 の 意 志 性 の 所 在 も 、 タ イ 語 で は 明 示 的 で あ る 。3.で 述 べ た"hay""yaahay,mayhay"の 「単 独 使 用 」 と 比 べ れ ば 、"phiva"と と も に 用 い た 場 合 、 言 及 す る題 材 に お い て よ り 目 的 意 識 化 さ れ た も の と 言 え る。 ま た[S1.]の 動 詞 が 随 意 動 詞 で あ っ て も、 主 語 エヨ  が[S2.]の 主 語 と 異 な る 場 合 も 、"phuia・ の ほ か に 、`hay・ ・を 必 要 と す る 。 78)khaws血ulcakrayaanphuTahayluukkh?i. 彼 買 う 自転車 ために させ る 子供 乗 る [彼 は 息 子 が 乗 る よ う に/た め に 自転 車 を 買 っ た]

6.3cc[phuia(thii)]cadaay-"の

用 法

さ ら に、 個 人 の努 力 が 及 ば な い場 合 の表 現 手 段 と して 、補 助 的標 識 と し

て ≪hay"の ほ か に 、"daay"を 用 い る場 合 が あ る。 これ も ま た そ の よ うな状

態 が得 ら れ る よ うに 、 と い う 「

対 処 」 の 意 味 を含 む 。 い い か えれ ば 、 事 態

発 生 の 予 測 を 強 い前 提 と して 、 そ の 目的 遂 行 の た め の さ ま ざ ま な努 力 行 為

の 投 入 、な い し奉 仕 を述 べ る言 い方 で 、符 合 す る適 切 な行 為 が 準備 さ れ る。

日本 語 の 「∼ の よ うに」 は 、 意 志 との 接 点 、 有 契 約 必 然 的 な 関 係 を結 ぶ よ

りは 、 前 提 条 件 に 呼 応 す る形 で 、 む し ろ 自然 とそ う な る とい う継 続 的 「

行 」 を表 す 点 に お い て、 最 初 か ら意 志 的 か っ 意 図 的 設 定 に基 づ く 「∼ の た

め に」 とは 異 な りを みせ て い る。 こ れ に対 し、 タ イ 語 の場 合 は 、 主 文 の行

為 ・動 作 は 絶 対 的 認 識 で は な く、 む しろ 目的 条 件 を満 たす 任 意 的 か つ 相 対

的 設 定 に基 づ くケ ー スが 多 い こ とが観 察 さ れ る。

一104一

(25)

タ イ語 の 目的表 現 を め ぐっ て 一 目的 と結 果 の 意 味 的 構 成 一 79)funkkhapr6tthuk-wanphuza-th↑i-ca-days,khapr6t 練習す る 運転 す る 車 毎 日 ∼ように 運転す る 車 pen-rewrew[早 く運 転 が 出 来 る よ う に 、 毎 日 練 習 す る] 速 く 80)narkkhaar〕naanaakan-tha?ca-dayhenchatchatnう つy. 座 る 方 前 ま しょう ∼ ように 見え る は っき り 少 し [よ く見 え る よ う に 前 の 方 に 座 り ま し ょ う] 81)khiancotmaaypayphuiathiithaanbaanca-daymaypen-h血aO. 書 く 手紙 行 く よ うに 家族 一よ うに[否]心 配する [家 族 が 心 配 し な い よ う に 手 紙 を 書 く] 82)awr6mpayduayphuza-th?i-ca-daaymayduzat-r5っnthaa 持つ 傘 行 く 一緒に 一よ うに[否]困 る もし fonkaattoklord.maa.[雨 が 降 っ て も 困 ら な い 雨 起 こる 降 る て来 る た め に 傘 を 持 っ て 行 く] 82)の 例 は 、 「も し ∼ て も(た ら)」 が 文 中 に 置 か れ 、 目 的 節 の 中 に 譲 歩 節 (条 件 節)が 修 飾 成 分 と し て 加 わ っ た 、 い わ ば 「多 層 複 文 」 を 構 成 す る も の だ が 、 こ の"phuza"の 後 のcc(thii)cadaay(may)一"は 未 来 に 起 こ る こ と の み 前 提 と し、 「そ う い う こ と が 起 こ り得 る(起 こ り得 な い)と い う た め に 」 と い っ た 意 味 を な す 。 こ れ ら の 例 に み る よ う に 、 目 的 内 容 は 努 力 行 為 の あ と に 設 定 目標 と し て 置 か れ る 。前 項 で 、㌦ay-"に は 、話 し手 の 要 求 願 望 の 意 味 基 底 に 話 し 手 の 不 慮 的 事 態 か ら の 回 避 ・予 防 や 、 受 縛 か ら の 開 放 の 努 力 や 配 慮 が 、前 影 化 し て い る と 述 べ た が 、"cadaay"に は そ の よ う な 意 識 は む し ろ 稀 薄 と み る べ き で 、 単 に 事 実 表 現 と さ れ る こ と が 多 い 。 つ ま り 、 「痩 せ る よ う に ダ イ エ ッ ト し な さ い 」と い う指 示 的 促 し に は"hay"が 、 「痩 せ る壟 め に ダ イ エ ッ ト し た 」 に は"cadaay"が 、 そ れ ぞ れ"phiva"と 共 起 す る 傾 向 が あ る 。 と こ ろ で 、"cadaay"に は 、 次 の よ う に 、 し ば し ば 意 味 の 二 重 性

(26)

が み ら れ る 。 83)wiryrewrewcadaaythanrotmce. 走 る 速 く[未][可]間 に合 う バ ス a .[バ ス に 間 に 合 う よ う に 、 速 く走 る] b.[速 く走 れ ば 、 バ ス に 間 に 合 う] 83)の 文 で は 、 目 的 表 現 と と も に 〔条 件 ・帰 結 〕の 意 味 が 選 択 さ れ る 。a.は b.を 含 意 し て い る と み る べ き で あ ろ う が 、 む し ろ 、b.と い う 可 能 性 の 設 定 が 前 提(潜 在 理 解)と し て あ っ て 、 そ の 上 でa.の 「指 示 設 定 」 が 具 体 化 さ れ る の で あ ろ う。 つ ま り こ こ で は 目 的 を 現 在 の 発 話 視 点 に お い て 未 来 完 了 と 設 定 し て 述 べ る 言 い 方 に な っ て お り、 予 測 可 能 と い う 点 で 特 徴 的 で あ る 。 言 い かZれ ば"cadaay"に は 現 実 に も とつ く判 断 が 濃 厚 で あ る と の 認 識 も 認 め ら れ よ う。 次 の よ う に 、文 が 一 旦 休 止 し た 例 で は 、 「そ うす れ ば ユの ∼ だ ろ う 」 と い う期 待 意 識 が、 結 果 的 に 述 べ ら れ た もの と理 解 さ れ る 。 84)awniisaytuu-yenwaytha?cadaaymaysia. 持つ これ 入れ る 冷 蔵庫 お く しよ う[未][可][否]腐 る a .[腐 ら な い よ う に 、 こ れ を 冷 蔵 庫 に 入 れ て お こ う] b.[こ れ を冷 蔵 庫 に 入 れ て お こ う 、そ う す れ ば 腐 ら な い だ ろ う か ち] 6.4"phuza"の 意 味 と 用 法 "phuza"の も う一 つ の 派 生 形 と さ れ る"phuza"に つ い て 述 べ て お こ う 。 85)hurlkhaawphuzawaytarnchaawduay. 炊 く 御飯 一ために 一てお く 頃 朝 一 緒に [朝 の た め に い っ し ょ に 御 飯 を炊 い て お く] 86)stαuIkhanompayphuzan5っnduay.[弟 の た め に も一 緒 に 買 う お菓 子 行 く ため に 弟 一緒 に お 菓 子 を 買 っ て 行 く] 名 詞 が 後 接 す る 場 合 は 後 述 のs首mrapに 近 接 す る 。既 知 の 予 測 に 基 づ く、便 一106一

(27)

タイ語 の 目的表現 をめ ぐって 一 目的 と結果の意味 的構 成一 宜 な い し予 備 的 な行 為 の 意 味 が 意 図 さ れ る の は 動 詞 節 の 場 合 も同 様 で あ る。 87)kさPfanwaybaanphuzacep-khay-puaywankhaaη 一naa. 蓄 え る お金 一てお く い くらか 一ために 病 気の 日、 将来 [将 来 病 気 に な っ た と き の た め に 、 多 少 蓄 え て お く] 88)miiluukwayphuzaphutdayyaamkε ε. ある 子供 一てお く 一ために 頼 る[可]頃 老 い る [老 後 の た め に 子 供 を こ さ え て お く] 89)SLLILLIl6tthal↑iphivathuuk[万 一 当 た る か も し れ な い と 買 う 宝籤 一ために 当たる 思 っ て 、 ロ ー タ リー を 買 う] 90)khayanriannう つyphuzacadaypen-yay-pen-too. 熱心 に 勉強す る 少 し 一ため に[未][可]え ら くなる [偉 くな ろ う と 思 っ た ら 少 し は 一 生 懸 命 勉 強 し な さ い] 91)triamkh5つOwaymaaknう つyphuzamayphっ つ. 準備 す る 物 一てお く 沢 山 少 し 一ために[否]十 分 な [足 り な か っ た と き の た め に 余 分 に 物 を 準 備 し て お く] こ れ ら の 例 に 共 通 し て い る 意 味 は 、"phuta"が 明 確 な 希 望 ・意 志 を 表 し て い る の に 対 し て 、 可 能 性 の 示 唆 と 同 時 に 、 そ の 遂 行 に 向 け て の 消 極 的 な 要 求 や 、 教 訓 、 勧 誘 な ど で あ る 。 し た が っ て 、 英 語 で 、 概 ね"providedthat-" と 訳 さ れ る よ う に 、 「い ざ ∼ の と き の た め に 、 ∼ か も し れ な い か ら 」と い う 将 来 へ の 予 測 ・予 備 的 な 意 味 が 強 い こ と か ら 、 現 時 点 か ら 考 え て 、 将 来 よ く な い こ とに 対 し て 言 及 す る こ とが 多 い 。"way"の 補 助 的 な 意 味 も そ こ に ユ    あ る よ う に 思 わ れ る 。 次 は 主 文 と従 属 文 の 主 語 が 異 な る 例 で あ る が 、 不 慮 の 事 態 発 生 の 背 景 は"kaat(khuznmaa)"に よ っ て も 表 さ れ て お り、 か つ 対 者 的 要 素(要 求 ・誘 い な ど)も 示 さ れ て い る。 92)triamyaapayduayna?phuzakhunkaatmay 準備 す る 薬 行 く 一緒 に ね 一ために あ なた 起 こる[否]

(28)

sabaaykhummaaklaaη 一thaaη.[途 中 で 病 気 に な っ た と き の 病気 なる 来る 途中 た め に 、 薬 も 準 備 し な さ い]                                                電話 する 行 く 尋ね る 先 に いい か?一 ために 社 長                                                         起 こる[否]い る なる 来 る[未][可][否]費 やす 時間 無駄 [社 長 が 不 在 の 場 合 に 備 え て 先 に 電 話 し た ほ う が よ くは な い で す が 、 時 間 の ム ダ が 省 け る し] 89)、91)、92)、93)は"phuta"と の 置 き 換 え は 不 可 能 で あ る が 、 個 人 の 意 志 を 基 調 と す る 他 の 例 は 、 置 き 換 え が 可 能 で あ る 。 但 し ニ ュ ア ン ス が 異 な ユの

る こ とは 上 述 の 通 りで あ る。

7.《 璽5乙mrap-"の 意 味 と 用 法 こ れ ま で み て き た よ う に 、 日本 語 の 「た め に 、 よ う に 」 は か な り 、 一 般 的 広 範 囲 で 用 い ら れ 、 そ れ に 対 応 す る タ イ 語 に は い くつ か の 個 別 的 な 表 現 が 考 え ら れ る こ と が わ か っ た 。 以 上 、 述 べ た 表 現 形 式 の ほ か 、 あ る 種 の 想 定 さ れ た 条 件 に 限 定 しつ つ 、 呼 応 、 な い し 適 合 す る よ う な 目 的 用 途 を あ ら わ す も の と し て 、"samrap-"が あ る 。 94)caayroansaamsipbaatsamrapkhaa-aahaan. 払 う お金30バ ー ツ ために 食事代 [食 事 代 と し て30バ ー ツ 払 う] 95)s首mrapsathaanthiithiipenhanniimuunnayraya-niil6εw… 一ために 場所[関][繋]'新 婚旅行 で 最近[完] [最 近 新 婚 旅 行 の 行 き 先 と し て 、 …] 96)samrapwanniis5っnkhssnii・[今 日 の 授 業 は こ 一ために 今 日 教 え る だけ これ れ だ け に し ま す] 1:

(29)

タイ語の 目的表 現をめ ぐって 一 目的 と結果の意味的構成一 目 的 の 意 義 素 と し て 「適 応 、 便 宜 上 」と い っ た 特 徴 が 観 察 さ れ る"samrap-" に は 、 そ も そ も 上 記 の よ う な 、 「∼ に 対 し て 」 「∼ に と っ て 」 「∼ 用 と し て 」 「∼ の と こ ろ は 」 な ど の 意 味 が 与 え ら れ る 。 立 場 ・対 象 に 応 じ る 資 格 、 条 件 の 限 定 、 表 明 で は 、 後 に 名 詞 が く る 場 合 が 圧 倒 的 に 多 い が 、 次 の よ う に ユの 動 詞 や 文 内 容 も 対 象 と し て と る こ と も あ る 。 主 文 述 語(形 容 詞 、 動 詞)は 、 そ の 目 的 動 作 行 為 に 呼 応 す る意 味 内 容 を示 す 。 97)naamniisδkkaprδk,maymう,s互mrapdL'uuim . 水 この 汚い[否]適 す る 一ために 飲 む [こ の 水 は 不 潔 で 飲 料 に 適 し な い] 98)bancu?hiip-h5っyaag,kh乙n-rε εηVsamrapSOTS・ うっkthaaηnua.

包装す る 貨物 丈夫に 一ため に 輸 出する で 船

[船 で の 輸 出 用 に 丈 夫 に 包 装 す る] 99)triamr6tvsamraptδ っn-rapkhε εkhaakhon.

準備す る 車 一ために 歓迎す る 客5人 [お 客 さ ん5人 を迎 え る た め の 車 を 用 意 す る] 100)beanphomliarssu?natwaysamrapkankha?mooykhaw 家 私 飼 う 犬 一てお く 一ために 防 ぐ 盗む 入 る bean. 家[泥 棒 が 家 に 入 る の を 防 ぐた め に 、 犬 を 飼 っ て い る] 101)samrapkaanphatthanaapratheetIEEwkaansiuksaa 一ため に こ と 発展 する 国家[完]こ と 教育す る samkhanthiisut.[国 の 発 展 、の た め に は 大切 な 一番 教 育 が 最 も 大 切 だ] °・に97)、98)、99)、100)の よ う に 、 目 的 が 補 足 節 に 直 接 は め こ ま れ た 例 の ほ か 、101)の よ う に 文 が 名 詞 句 化 、 主 題 化 さ れ た も の も み ら れ る 。 こ れ ら の 述 語 の 意 味 傾 向 と し て は 、 ほ ぼ 、 「準 備 す る 」 「必 要 と す る 」 と い っ 一109一

(30)

た 範 疇 に そ の 特 徴 を 見 出 す こ とが で き よ う。

8.そ

の 他 の 目的 に か わ る表 現

次 に これ ま で の 目的 表 現 の ほ か に 、 文 法 的 に 十分 に構 文 化 した 表 現 とは

い い が た い が 、 形 式 的 、 非 形 式 的 の 両 面 か ら、 そ れ に か わ る記 述 を み て い

くこ とに す る 。

8.1副 詞 句"dooy-","dray-"に よ る 用 法 102)chanrian・naηs磁uldooytaiVpawmaaywaacakhaw 私 勉 強す る 一で 立て る 目的 一とい う[未]入 る khanaphε εtthayasaat.[私 は 医 学 部 に 入 る こ と 部 医学 を 目標 に 勉 強 し て い る] 103)Chanmaam田ag-thayduayCUtm倉nm互ayth↑icakhonkhwaa 私 来 る タイ国 一で 立て る 目的[関]匚 未]研 究 す る kiaw-kapwannakhadiithay.[私 は タ イ 文 学 を 研 究 す に関す る 文学 タイ る 目 的 で 、 タ イ に 来 た] こ れ は 日本 語 の 「∼ を ∼ に 」 と い う構 成 に 類 似 し た 説 明 記 述 的 な 性 格 を も つ と こ ろ の 、"dooy-","dray-"を 副 詞 句 構 成 と し て 用 い た も の で あ る。 次 は 、"dray"以 下 が 、 慣 用 的 に 状 態 副 詞 句 と し て 用 い ら れ て い る例 で あ る 。 104)thuk-khonthamOaanyaaO・tem-thiiduayw首ncaday-rap みんな 働 く 一生 懸命 に 一で 希望す る[未]受 け る tamnEnmayrewrew.[み ん な が 早 く地 位 を 得 よ う と 地位 新 しい 早 く(思 っ て)一 生 懸 命 働 い て い る]

8.2'目

的 代 行 と して の 条 件 表 現

条 件 表 現 が 、 しば しば 目的 表 現 を含 意 す る例 を み て お こ う。

-110一

(31)

タ イ語 の 目的 表 現 をめ ぐっ て 一 目 的 と結 果 の 意 味 的 構 成 一

105)thaacapaysathaaniila-kδothaaO-niiklaykwaa

もし[未]行 く 駅 それな ら こちら 近 い もっと

lacyna.

全 く[語][駅 へ 行 く に は こ の 道 の ほ う が ず っ と近 い]

106)thaapayrδ つpkruOthδepnayn血Uwantδ ηthamyaaOraydii .

もし 行 く 周 り バ ンコク で1日[義]す る どう いい [バ ン コ ク を一 日 で 回 る に は ど うす れ ば い い か] の 例 で は 、 主 題 の 設 定 を 明 確 に す る た め 、 目 的 が い わ ば 「条 件 化 」 さ れ て お り、 目 的 表 現 の 代 行 と い う 機 能 を呈 し て い る 。 次 例 も 「∼ す る と い け な い か ら 」 と い っ た 、 原 因 理 由 を 明 示 し た 、 一 種 の 目 的 表 現 の 構 成 と な っ て い る 。 107)saysuzaiiktuaphr5りthaapen-watpaycamaydii. 着 る 服 あ と[類]一 か ら もし 風邪 を引 く[方][未][否]い い [風 邪 を 引 く と い け な い か ら も う 一 枚 シ ャ ツ を 着 た] こ の ほ か 、 同 じ く主 題 の 想 定 と い う こ と で は 、 次 の よ う な 「∼ よ う と 思 っ て ∼ す る 」 と い う語 順 を 基 調 と し た例 も、 目 的 に 通 ず る行 為 を 先 に 述 べ な が ら 間 接 的 、 迂 言 的 な 目 的 表 現 と な っ た も の と し て あ げ ら れ る 。

108)khitwaacapaytheksiikδ っlaayう っk-maakhっ つy

思 う 一と[未]行 く タクシー それで 出て来 る 待 つ thanonsakn由n-chua,…[タ ク シ ー で 行 こ う と思 っ て 通 り ばか り 少 し 通 り で し ば ら く待 っ て 、 …] 8.3"conkwaa‐","kwaa-"の 用 法 到 達 目 標 を 限 定 し た 、"conkwaa-","kwaa-"「 ∼ ま で(に)」 を 用 い た 例 と し て 、

(32)

109)karunaathaamcon-kwaacakhawcay.[納 得 で き る ま で 、

ください 訪ね る までに[未]理 解す る 質 問 し て くだ さ い]

110)karunaakhっ つysakkhrau-n血 ηcon-kwaaphomcathamgaan

くだ さい 待つ ばか り 少 し まで 私[未]働 く niiset.[こ の 仕 事 が 終 わ る ま で 、 この 終 わ る し ば ら く お 待 ち く だ さ い] が 基 本 的 用 法 と し て あ る が 、"kwaa-"に は 、 次 の よ う に 、 目 的 内 容 の 限 定 と し て 、一 種 の 達 成 結 果 と い う行 為 の 到 達 点 を 念 頭 に お い た 言 い 方 が あ る 。 111)lambaakthε εpyeskwaacahasbeanphuzanph6P. 困る 殆 ど 大 変 まで[未]捜 す 家 友達 見付か る [友 達 の 家 を 見 付 け る の に さ ん ざ ん 苦 労 し ま し た] こ れ に は 、"kwaa"以 下 が 前 項 化 し て 、 主 題 化 さ れ た 例 も少 な くな い 。 112)kwaacakespanhaa-niidaayduu-thaa-catδ9・chayweelaa. まで[未]解 く 問題 この[可]一 そ うだ かか る 時 間 [こ の 問 題 の 解 決 が つ く ま で に は 時 間 が か か り そ う だ] 113)kwaa;phomcahaaykrootdaayphomtδUnivaythε εP まで 私[未]消 える 怒 る[可]私[義]疲 れ る 殆 ど khaatcaythuk-khr的pay.[怒 り を 回 復 す る た め に は 、 息絶 える いつ も[方]僕 は い つ も 疲 れ す ぎ て い た] 114)で は"con"を 用 い て 、 同 時 に 程 度 「(∼ ほ ど)に は 」 も 表 わ し て い る 。 114)phomaatcanumkaan-payruzuzkeEkaan-payconmay 私[推][未]若 い す ぎる 又は 老 いた 過 ぎる 一まで[否] v soncaythukr命aη.[僕 は ほ と ん ど あ ら ゆ る こ と に 熱 中 す る 熱 中す る あ らゆ る 話 に は 、 若 す ぎ る か 年 を と りす ぎ て い た] こ の よ う に 、 本 来 の 「∼ ま で 」 の 意 味 が 、 時 に 「∼ に は 」 「∼ の に 」 と 訳 さ ユ ラ れ る あ た り、 前 述 の"naykaan-"の 用 法 と の 重 な りが 観 察 さ れ る 。 一112一

参照

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