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乳幼児期初期における同輩関係の発達

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Academic year: 2021

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(1)Title. 乳幼児期初期における同輩関係の発達. Author(s). 江口, 純代. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 29(1): 221-233. Issue Date. 1978-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4755. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 乳幼児期初期における同輩関係の発達. 江. 口. 純. 代. は じめに. 乳幼児期の初期段階, 中 でも2歳以下の年齢における子ども同士の関係についてはあまり研究が 20年代後半から30年代にかけて社会的発達に対する全般的な関心の下に若干 9 なされていない. 1 の検討がなされたが, その後約40年にわたっ てこの分野の研究はほとんど欠如した状態にあっ た. しかし最近になっ て少しずつ ではあるが, 研究が蓄積され始めてきた. その理由としては, 乳児研 究に対する関心が高まり乳児研究の必要性が認識されてきたこと, 初期の社会的発達の分野におい ては母子関係に強調がおかれてきたことへの反省などの発達研究の趨勢における変化に起因するも のがまずあげられる. また, 我が国における状況としては, 既婚婦人労働者の増加から3歳未満の 年齢児の集団保育に対するニー ドが高まり, 集団保育場面で生じていることや同輩の役割が注目さ れるようになっ てきており, このような社会的要請から生み出されている理由もある. このように, 乳幼児期初期の同輩関係に関する検討は, 理論的にも実践的にも意義を有している. なお, 本論文 では, 同輩・仲間 (pe ) の語を同年輩のもの ( e r ag e mate) の 意 味 で用 い る こ と に する. 同輩に関する考え方を大別すると, 年齢的な同一性を強調する考え方と相互的 活動をおこな 5 2 7 )との2つがある 筆者は 同輩の定義を同年輩の ’ う相手のもつ機能の同 一性に強調をおく考え方2 , . ものにおくことから出発して, 能力の類似性や身体的特徴の共通性その他の類似性を有する相手と の社会的関係のもつ発達的特徴と発達的意義を今後とも探っ ていきたいと考える. また, 同輩関係 i l )対人行動をはじめとする相互影 t (peerr )対人関係 ( C ) とは, 同輩に対する◎対人認知 侶 ons e a 響過程, これら3つを 包括する広い概念として用いることにする. 以上をふまえた上, ここ では, 2歳以下の年齢時期における同輩関係に関する諸研究結果を,( 1 ) 2 )同輩関係に影響する諸要因の効果 ( 同輩関係の発達の様相 ( 3 )物の争奪行動と物の譲渡行動の発 達的意義, の観点から概観し展望する. ただし, 全体的には( C )の側面に強調がおかれている. 1. 同輩関係の発達の様相 ( 1 ) 生後1年目 同輩に対する社会的行動の最も初期形態 であるか否かの点でまず問題となるのは, 新生児の 「も 8 ) ら い泣き」 現 象 であ る. Buhl zer er,C,& Het ,H. は, 互 い の 姿 がみ え る 条 件 の 方 がみ え な い 条 件 よ りも, もらい泣きの生起率がより大となる生後約2ヶ月の時期を社会的行動の開始期とみなしてい る. この解釈は, 社会的行動開始の基準を社会的対象のもつ刺激性の視覚的側面に対する 反応性に おいているといえる, しかし, これ以前の時期, 特に新生児期において, 他の乳児の泣き声という 聴覚刺激のみが提示された条件下で生ずる反応としてのもらい泣きが, 社会的行動の原初形態でな 221.

(3) . 江. 口. 純. 代. い と は 断 言 でき な い.. l r らの研究のもつ不十分な点 -- 泣きの強さがコントロール e 新生児のもらい泣きに関するBuh されていないため大きな音への不快反応として解釈されうる -- を克服した実験的検討が最近 な 4 4 } 0 ’ さ れ て い る, 4. これらの研究によると, 生後70時間あるいは36時間の新生児においても, 泣き自体の聴覚的特 質への反応としてもらい泣きは生起するとの 結果である, 新生児のもらい泣きの意義に ついては,後の言語発達とのかかわりという角 度からの論及が多い. h i is t c d 社会的発達の側面からの意義づけに関しては, 愛他行動の基礎となる共感的不快 (empa 6 4 0 ) 同輩が発した社会的刺激に対し反応するプリミティ ヴな能力 ’ t ) の初期形態とみる見方や1 r es s , 3 8 ) とみる見方 がある. もらい泣き現象において生得性およ び学習性の両要因がどのようにかかわっ ているかに関する問題をは じめとした, 行動出現のメカニ ズムについては,今後の検討をまたねばな らないが, この現象が後の時期の社 会的行動のどんな側面と関連しているかについても解明してゆ くことが今後の課題となろう. 次に, 生後1年目における同輩への社会的行動の 年齢発達的変化について概観する. ) 7 ) 姿・音声・動きに互いに 無関心である4 生後2ケ月以前では大人の存在を感じるのみ であり4 , . 4 4 7 ) 2ヶ月目に入っ ても他の子どもの存在に気づくことは少ない・ . 3ヶ月頃になると, 「注目する」 7 } また 「みる」 という視覚的注意以外の行動 -- ’ ことによっ て乳児は互いの存在に気づき始める2 . 4 } 4・5ヶ月 に なると一層明 白と な 手による接触, 微笑 など -- が3 ヶ月 頃 から生 じ始め1 , ) 他の子どもをみる時 手足の動 3 1 ) ほほえみに対しほほえみ返すなどの相互的反応が生じる9 ・ る9 , . . 7 ) このように 生後6ヶ月ま でには 生起の度合い きに注目するだけ でなく, 顔か人全体をみる4 , , . は少ないとはいえ, 他の乳児に対し複数の種類の社会的行動 を向けるようになるが, 全体としては 「みる」 という静的な行動が多い. なお, この時期に同輩を社会的対象として認めているかどうか については, これま での資料 ではあまり明らかにされていず, 断定はしにく いが, 大人への社会的 反応の発達に関する資料から考えると, 生後半年ま でにはすでにその認知がなされていると仮定す ・ ることは できるだろう, しかし , 対象のもつどのような刺激特性に対する反応であるのか, 大人に 対する反応とどう異なるかについては全く わかっ ていない. 生後1年目後半における仲間への社会的行動の発達の一般的特徴をまとめると次のようになるだ ろう. 第1に, 相手への働きかけや相手の働きかけに対する反応が積極的になる. 第2に, 社会的 1 ) そして 第3の特徴としては 行動様式がより多様化 行動の相互的交換がある程 度可能となる1 , , . 2 4 1 7 l o 2 8 )の 他 ② 物 を と ’ ’ ’ ’ ’ 0 す る こ と が 挙 げ ら れ る. ① つ か む, 押 す, ひ っ ぱ る, 近 づ く な ど の 行 動4 ,. る, 渡す, 受けとるなどの物を介した行動, ③模倣 が, この時期にあらわれる. また, ②と③は,. l o 2 0 4 5 ) ’ ’ ’ 1 年 後 期 の 後 半 頃 か らよ り 一 般 的 な 現 象 と し て あ ら わ れ る4 , と こ ろ で, こ の 時 期 の 同 輩 と の コ ン タ ク ト の 中 では 事 物 に 媒 介 さ れ た コ ン タ ク ト が 多 い こ と を い. くつかの研究が指摘している.. 8 2 } Maudry , M. ら は , 乳 児 院 の 6 ~25 ヶ 月 児 24 名 を 3ヶ月以内の月齢差にて2名1組ずつ対座さ. せ, 遊具の与え方を変えた5つの連続セッション (各4分) での乳児の相互交渉を観察した. その 結果は次のとおり である. 生後6~8ヶ月 では遊具への関心と ペアの相手への関心は共に低く, ま 3ヶ月 では遊具への関心が強まり, 遊具への関心と結 わりの事物に注意がそれることが多い. 9~1 生ずることが多い びついた形 で相手への関心が . 相手のもつ遊具を得ようとして争いが生ずる. また, 9~11ケ月 児4名と1・2才 児5名とによるあそび場面, および, 9・10ヶ月児と3才 児を各3名 計6名 によるあそ び場面のそれ ぞれにおいて乳児相互間の交渉をも分析した金田の研 222.

(4) . 乳幼児期初期における同輩関係の発達 7 ) Eckerman C ○ ら1 0 )の 研 究 ノ 0に お い て も 事 物 が か か わ て い る 仲 間 との 究1 ・島 ほ か の 報 告2 っ , . , , ,」 , コン タ ク ト が 多 い こ と が 示 唆 さ れ て い る .. .乳児後期における乳児の社会的行動に及 ぼす玩具の影響について実験的に検討したRame 他方, ‐ 3 7 ) l T C ら の研究では 玩具を除去する状況設定 て逆に仲間とのコンタクトが有意に増 によ y 加 っ ,.. , したと報告されている. 対象児はディ ケアにいる生後6ヶ月半から11ケ月半ま での乳児6名 で, 1 期: 玩具 あ り, 1 1期 : 玩 具 な し, 1 1 1期 : 玩 具 あ り, の セ ッ シ ョ ン に て 観 察 した こ の 結 果 は, . この ,. 年齢時期 での仲間とのコンタクトにとっ て玩具などの事物はコンタクトを促進しないことを示唆す るもの である. だが, 乳児後期の半年間の中で, 事物媒介によるコンタクトの生起 の割合は変化す る. 先 述 の Maudry らの報告でも, 9ヶ月頃から事物への関心が高まり 事物媒介によるコンタ ク , ly らの研究では 1年目後期の中の5ヶ月間をすべ ト が 増 加 す る と の こ と であ っ た. こ の 点, Rame , てこみに して扱っており, 大雑把す ぎるといえよう, 以上から, 乳児後期の同輩への社会的行動の第4の特徴として, 後期の後半頃から物への直接的 な関心をきっ かけとして生じる偶 然的・結果的コンタクトが多く なる ことを挙 げてよいと思われ る.. 2 ( ) 生後2年目 生後2年目の1年間の中 で生じる, あるいは, 2年目を1年目と比較した時に認められる同輩関 係の年齢発達的変化として何があげられるだろうか. これまでの研究の中で暗黙に想定されていることの多い2つの観点 -- 仲間への社会的行動の 量的変化の点と ポジティ ヴな感情的色彩を帯びた社会的行動とネ ガティ ヴな感情的色彩を帯びた社 会的行動との相対的比率の点 一一 について考えてみよう. 第1の観点については, 1年間の中 でコ ンタクト数は増加 していくか どうか, 第2の観点については, 両者の相 対的比率は どのように変化 するか, ということがそれぞれ問題とされている, ●ており, これらの点る 生後2年目全体を包括しうる月齢範囲を対象とし こついて検討しうる研究は 多くなく, 現在筆者が検索しえているのは次の3つである. そこで見いだされている結果を述べる . Maudry らによると ①9~1 3ヶ月, ②1 4~1 8ヶ月, ③19~25ヶ月の3年齢群間にみられる変化 , は, コ・ ンタクト数の点では, ①から②にかけては減少, ②から③にかけては増加 の傾向がある. ま ・ た, ①ではネガティ ヴな反応が多く, ②ではネガティ ヴな反応とポジティ ヴな反応の比率はほぼ等 しく, ③ では ポジ ティ ヴな 反 応 が よ り 多 い,Eckerman らは 母親同室条件下で子どもを2名ずつペ , アにして 20 分 間 プレ ィ ルー ム で遊 ばせ た. 生 後 10~12 ヶ 月, 16~18 ヶ月, 22~24 ヶ 月 の 3 年 齢 群. における結果は次のとおり である. 同輩への社会的行動数は年齢増加 に伴い有意に増加する, 3年 5 } 齢 群 い ず れに お い て も ポジ ティ ヴ な 反 応 が ネ ガ テ ィ ヴ な 反 応 よ り 多い,Brons on , W.C. は, 各 3 ・. 4名のメンバー数の グルー プによる自由遊び場面を計40名の1歳児を対象として観察した 同輩に . 対する社会的反応数の点では,生後1 3~16ヶ月の年齢群から1 7~2 0ヶ月の年齢群にかけては減少, 1 7~20ヶ月群から21~24ヶ月群にかけては増加の傾向がう かがわれる.また, ポジティ ヴ反応とネ ガティ ヴ反応の比率の点では, 3年齢群のすべてにおいてネガティ ヴ反応の方がより 大きい. 以上のように, これら研究結果はいずれもくいちがっ ており, 一般 的傾向は示唆されない 結果 . のくいちがいの主な原因を上記の3研究に即 して具体的に考えてみると, まず, 年齢群の月齢構成 がそれぞれ異なっ ていることがあげられる. 次に, 場面設定における相違, 中 でも玩具の設定状況 が異なることがある(Maud r yらの研究では遊具の数が限定され, かつ, 対座した子どもの間に実験 者によっ て意図的に置かれた. これに対し他の2つの研究では, より多い数の遊具を子 どもが自由 に使えるという場面設定であった) . 仲間への社会的行動が量的に どう変化していくか, およ び, ど 223.

(5) . 江. 口. 純. 代. のような種類の行動 が多いのか -- 大別 してポジティ ヴまたはネ ガティ ヴな行動のいずれが多い かという問題, あるいは, より細かくみて, 各種の行動の出現分布は どのようなものかという問題 一一 については, 対象児の年齢・性・同輩との先行経験その他における相違, 観察対象場面の状況 設定 (子ども グルー プの大きさ, 使用される遊具等の 構成, 参加する大人の関与の仕方, 部屋全体 のセッティ ン グなど) や, 更には, 観察およ び分析体系の相違等々が関係している. 従っ て, これ ら諸要因のかかわりの中身を明らかにするアプローチの中 でしか問題に対する解答は出てこないと いえる. 更にいうならば, コンタクトの量的変化, および, 質的変化の中 でも表層的側面にのみ視 点をあてずに, より深い質的側面に ま でかかわっ た形 でとり出せる発達的変化とは何か, を考える 必要があるというこ とである. 生後2年目において認められる重要な発達的特徴ないしは発達的変化として現在とり出せる もの に, 事物への直接的関心をきっ かけとして生じる偶然的・結果的コン タクトが優位を占める段 階か ら, 同輩そのものに対する, 相手に対する直接的関心にもとづく目的的コンタクトが, あるいは, 相手への関心の下に事物への関心を統一させたコンタクトが優 位を占める段階へと変化するという ことがあると思われる.. r y らの研究である. 6~13ケ月における変化 この点に関 し大きな示唆を与えるのは 前述の Maud. に つ い て は 既に 述 べ た の で, そ れ 以 降 の 時 期 に つ い て ふ れ る. 彼 女 ら に よ る と, 14~18 ケ月 は, 遊. 具への関心から相手への関心と変化する過渡期 である. 2人共に遊具をもつ, あるいは, 遊具が全 くないというように遊具への要求が満足されている場面 では相手に対するポジティ ヴな反応が支配 的となる. 19~25ケ月 では, 相手への関心と遊具への関心が統合され, 遊具は社会的関係確 立のた めの手段となる. 2 } 1 歳 児 5名 か ら 成 る グ ル ー プ の プ レ イ ルー ム に お け る 自 由 遊 び を 数 l l ま た 最 近 Mue erほ か は3 ,. ヶ月間観察し, 子 ども間におこるコンタクトを分析し, この年齢時期に起こる同輩間のコンタクト の発達段階に関する仮説を提起している. この試みは, 乳幼児期初期に 生ずる同輩とのコンタクト の発達的変化を構造的に把握しよう とする数少ない試み の1つといえる. l Mue l rは, 発達初期での仲間との相互作用は, 事物との相 互作用と似た基本構造をもっとみな e .の 考 え 方 に 依 拠 ,J す. 具体的には, 感覚運動的知能期における子どもの知能 発達に関する Piaget 輩とのコンタクト M l l rによれば, 1歳児における同 し, 循環反応・協調などの概念を般用 する. uee 註1 )は 次 の よ う な も の であ る の 発 達 段 階( . s) ‐centeredcontact 段階1:物に中 心化 し た コ ン タ ク ト{註2}(object. ( 註2 ) メン バーは共通の物に 一方向的に働きかける, 相互の視覚的注意は物に向いており, SDB が 存在していると しても, 互いに随伴していない. たとえば, 何名かの子どもがオモチャの汽車のそ ばに集まり, 相互に注意を払うことなく 汽車の汽笛を交互に 鳴らしたりする場合はこのコンタクト に相当 する, 物に対するある子どもの行為が別の子 どもの関心をひき, その行為と同じ行為をおこ なおうとする傾向を生じさせる(別の子 どものひきつ づく行為に対し行動的拘束として作用する) , しかし, 複数のメン バー間で同一の行為が同時におこなわれるこ とはめっ たにない. それは, ①行 為者は行為する→みる (行為の結果または 行為の対象を:筆者註) という循環反応のリズムでもっ て行為するこ と, ②同時に2人以上の人間による操作が不可能な, 対象物 (先の例 では汽笛) 自体 のもつ要求特性, の両方に 起因する. imp l eand complex contingencyinterchanges) 1:単一の, および, 複合した随伴性交換(S 段階1 i h i t t imp l econ ngency nerc anges) A) 単一の随伴性交 換 (S 子 ども同士は相互に社会的関心 をもち, 相手からの随伴性を積極的に求め, また受ける (この意 224.

(6) . 乳幼児期初期における同輩関係の発達. 味で相互の行動は循環反応的といえる) . だが, SDB の成分数は1つである (たとえば 「ダーとい 「 笑う う」 ) 」 のように単一の行為から成る , . C l B) 複合した随伴性交換 ( ompexcontingencyinterchanges) ここでは, ①複合したSDB (たとえば 「手を振りながらダーという」 のように複数の行為から 成る) が増加する, ②交換が時間的に連続, あるいは, 同時に生起することにより, 相互に結びつ f fuse : 1 つ の 行 為 に 対 し どん な 行 l く, という変化が生じる, しかし, 役割が拡散している ( r o edi l i i d) 為も可能) か, メン バーの一方に固定されており ( r o er g , 役割交換において限界がある. l 段 階 m : 補 足 的交 換・(Comp ementaryinterchavges). 特徴的なことは役割補足性 である. 玩具を渡す-受け取る, ポールを投げる-受ける, 追う-追 われる, のような相互に補足的な関係にある役割をおこなう, しかも可逆的におこなえる (役割交 代ができる) . 相互の行為連続のためには, 同時的・同期的協調が必要 である. Mue l l rの段階区分の中にも事物媒介による偶然性のコンタクトから社会的に方向づけられ事物 e 操作と統合された目的的コンタクトへと発達していく方向性をよみとることができる. そして, 彼 の考えは, 認知発達の枠組から社会的発達を分析しようとする考え方の1つと位置づけることがで 4 )において Pi きるだろう(しかし, その後の研究3 t .の循環反応の概念を適用するのはあまり ,J , age 適切 でないとし, 相互作用の長さの概念を用いる ことを示唆している) . このような同輩とのコンタクトの発達的変化を構造的に把握する試みは今後とも必要とされるだ ろう. ( ) コンタクトの相手数 3 ここでは生後2年間の時期において子 ども同士が相互に注意を向けた社会的行動の連続をおこな う場合にかかわることのできる相手の最大数は どれ位 であるかについて, 考えてみたい. }に よ る と 生 後 1 年 間 では 同 時 に 2人以上の人物と実際的なコンタクトを保つことはで Buh l er9 , きない. 2年目の中頃になっ てはじめて3人の子どもは1つの グルー プに結合することができると 1 9 1 i いう, 子どもを3名ずつ1組としたあそび場面で生じるコンタクトを観察した K e n . }ほかは, ,R 11ケ月から2歳3ケ月ま での年齢範囲 では2名間のコンタクトがほとんどを占めている. 3名間に 生じたコンタクトは全体の25%にす ぎず,しかも1歳3ヶ月以下の年齢群には認められない.また, 3名のメンバーのそれぞれの間に同等に相互的なコンタクトがみられるのは, 3名間のコンタクト 中, わずか26%にすぎないと報告している,. 2 3 3 }によ る と 3 名 以 上 の 子 ど もに よ る 物 に 中 心 化 し た ク ラ ス タ ー は 2 年 目 に l l ’ ま た Mue erほ か3 , ,. おいては 多く 観察さ れる が, 3名 以 上の 子 どもによ る 相互に 社会 的行動 を向け た ク ラ ス ター i l lycenter (soc ed cluster a 3 ) 合 で生 じる3 ,. も既に2年目前半の時期に, 物に中心化したクラスターと同じ位の割. 他方, 1歳代全般にわたる年齢範囲 での3・4名のメンバー数から成るあそびグルー プによる研 への参加者は圧倒的に2名 が多く, 3名以 2 )が 1歳4ヶ月男児1名に 上の場合は全体のわずか3%という結果が得られている. また, 江口1 , 視点をあて, 3~6名の保育園1歳児 グルー プを4ケ月間観察した結果によれば, 子ども同士の相 究 (Br onson) からは, 同輩間の遭遇 (p e e rencounter. 互作用は, すべて2者間の相互作用 であっ た. 諸研究結果に矛盾をもたらしている最大の原因は, コンタクト, クラスター, 遭遇, 相互作用な どの 「同輩間の相互影響過程」 を表現する用語に含まれている 「社会的度合い」 の厳密さが, 研究 者によっ て微妙に異なっ ていることにあると思われる. 物をきっ かけとした偶然的コンタクト (あ るいは物に中心化したクラスター) と明確に相手に向けられた目的的コンタクト (あるいは社会的 225.

(7) . 江. 口. 純. 代. 1 2 9 } 両者を明確に区 ’ ’ に中心化した クラスタ「) の2種類が区別 されずに扱われている 研究が多い5 , l l er らの結果に仮に もとづくと, 2年目前半にてもす でに3名 間の相 互 別 して報告 している Mue 的・社会的コンタクトが可能ということに なる. いずれにせ よ結論的なことはここ ではいえず, 2 名以上の相手と相互に社会的なコンタクトをおこなえるのはいつ頃 で, またどのような発達的変化 と関連しているかについては, 今後の検討を要する. 以上, 生後2年間における同輩関係の発達的様相について概観してきた.「はじめに」 の個所で述 べたように, 研究の絶対数が少なく, 年代的に古い研究が多い. 特に初期の年齢を扱っ た研究ほど この傾向が顕著である. 年代的に初期におこなわれた研究はいくつかの問題点をもつが, それは主 として方法論上の欠陥 であり, 具体的には次のようにま とめることができる. ①特定の養育者との 間に比較的永続的な関係を結ぶことができにく い特殊な環境 である乳児院施設にいる乳幼児を対象 とした研究が多い. ②観察の際に使用 した行動カテ ゴリーの定義が不明確 である, ③観察の信頼性 の検討がなされてい ない. また, 現象記述的研・究が多い. もちろん, 現象記述的資料すらも十分に蓄積されていない現在に お い て は, こ の 種 の 研 究 の 価 値 も 見 逃 す こ と は でき な い. だ が, 同 輩 と の コ ン タ ク ト の 背 後に あ る. 行動機制, 行動出現に影響する 諸要因の効果な どについて, より積極的にア プローチした研究も要 請される. この時, 各種の社会的行動を含めた形で全般的に扱わずに, それぞれの行動に視点をあ. 6 )は 仲 間 へ の 攻 撃 行 動 (asser iveaggress t lve て て い く こ と も 必 要 と 思 わ れ る. た と え ば, 牟 田3 ,. i behav )に視点をあて, 保育園の1歳児集団の中においても仲間の反 応が強化刺激となっ て, 仲間 o r への 攻撃行動が条件づけられる 可能性があるとのデータを得ている. このように, 同輩への社会的 行動をとらえる各種の 概念 -- たとえば友情または愛着, 模倣, 同調, 愛他行動, 攻撃, 競争など -- の個々に視点をおき, その初期形態を解明すること である. またその際, 発達的観点からの理 論構成が望まれる. 2. 同輩関係における 諸要因の効果 ここ では同輩関係に影響する諸要 因のうち, 同輩との接触経験の効果, 性差, 年齢差について概 観する. ( ) 同輩との接触経験の効果 1 t r ange) 仲間への社会的行動に どのような影響を及ぼすか, s 同輩との先行接触経験が見知らぬ ( と いう 観 点 か ら こ の 問 題 に ア プ ロ ー チ し て い る 研 究 が いく つ か あ る. 既 述 の Eckerman らによると, 自宅の近隣に住む同輩と遊ぶ時間量と プレイ ルーム での見知らぬ. 他児とのコンタクトとの間には 関連が認められないと報告されている. 2 6 ) を 4名 ず つ 母 親 た ち Lewi s , M.ほ か は ,12・13 ケ 月 と 18・19 ヶ 月 の 2 つ の 年 齢 群 内 に て 子 ども. と同室させ, 母親・見知らぬ大人 (他児の母親) ・見知らぬ同輩という異なる社会的対象に対する 社会的行動のちがいを調べた研究 (第1研究) の中でも, 近所の同輩とす ごす時間と見知らぬ同輩 との遊 びとには有意な相関がないと報告している. 以上は, いずれも家庭保育児による研究であり, また, 近隣の同輩との接 触量が具体的に明らか に さ れ て い な い が, さ ほ ど多 い と は い え な い 接 触 量 と 思 わ れ る.. これに対し, 長時間の接触を経験している集 団保育児を家庭保育児と比較した研究からは, 集団 保育経験が同輩に向ける社会的行動に プラスの影響を与えることが示唆されている. 226.

(8) . 乳幼児期初期における同輩関係の発達 6 ) デ ィ ケ ア (週 5 日各8時間保育) にいる子どもと家庭保育 児とを各1名 ずつペ Kagan ほ か は1 ,. アにし, 母親たちが同 室した場面, およ び, 自分の母親だけが一緒 で他児などはいない場面での諸 行動を比較し, 見知らぬ同輩との最初の出会いのメカニ ズムに関する仮説を検討している. 結果は, こおいても他 児をみる時間量は家庭保育 児よりもディ ケア児の方 3・20・2 9ヶ月のどの時点じ 生後1 0ケ月時 で示される, 同輩とのあそ びの減少のピークにおけるその減少の度合い が有意に少ない,2 は, ディ ケア児に少ない傾向がある. また, 生後7ヶ月から11ヶ月の乳児4名によるあそび場面で 7 } の相互交渉は, 集団保育児間により多くみとめられる傾向が示唆されている1 . 他方, 接触の要因をコントロールすると同輩に向ける対人行動 がどう変化するかをみることに よって, 接触経験の効果を調べている報告がある, 6 ) その第3研究において 互いに見知らぬ1 2ヶ月 児を2名ずつ一組と した計 前 述 の Lewi s らは2 , , 0~45分, 計6~8回の2週間にわたるあそび経験の効果を検討して 8組のペアにて, 1日1回各3 いる, それによると, 接触経験が増すにつれ 「みる」 行動は減少するが, 近接的行動 (身体接触, 近くにいるなど) , 玩具を含む行動は増加する傾向が示唆されている, 4 3 } E & Mue l l er ,は , 各 6 名 の メ ン バ ー か ら成 る 2つの1歳男児のあそびグルー プを7 ,J , . Brenner 7ケ月から23ケ月ま 2ヶ月から18ケ月まで, グループ2は1 ヶ月間観察した. グループ1は生後1 6ヶ月時・1 8ヶ月時のデータを グループ2 での期間がそれぞれ観察対象とされた, グループ1の1 9ヶ月間のデータとそれぞれ比較することによっ て, 先行する4ケ月余の接触経験 7ヶ月時・1 の1 の効果を検討した, なお, 週6日, 各日は午前中の時間に大人2名 が同室し比較的自由な形で遊ば せている. 結果は接触経験による正の効果が存在すること, しかもその効果は, 複合したSDB, および, 相互作用 (2名の子ども間にSDBの相互的交換があるもの) の長い連続のものによるこ とを示唆している, r また, 接触による効果は, 年齢がより低い時期においても生ずるとの報告がある, Becke ,M. ,J 3 )は 生 後 9 ・10 ヶ月 の 第 1 子 86 名 を 2人ずつ1組にして 各児の自宅にて一緒にあそばせた T, , , , 0日間の期間に わたっ ておこな 実験群は1日1回約50分のあそ びを合計10回同じ相手にて平均2 一の相手と各1回計2回のみ遊んだ い, 他方, 統制群は同期間の最初と最後に同 . 結果は次のとお りである. 接触経験の蓄積の効果が認められ, この効果は見知らぬ新しい相手にも一般化されう る 1回目に新しい相手と遊ぶ場面を受けた) (実験群の子どもは第1 . また, 接触経験の蓄積の中で長 い連続の社会的相互作用と, 複合したSDBのうち複合成分数が多いものが, それぞれ有意に増加 し, 相手からの反応率も増加する傾向を示す. 以上から, 同輩との接触経験をもつことによっ て, 同輩に対する社会的行動は量的に増加するこ と, また, より複雑 で発展した社会的行動様式が増すことが示唆される, ( 2 ) 性差 この問題に 関する資料は少ない. rmanらの報告 まず,同輩への社会的行動に性差が存在するかという点についてみてみよう,Ecke on s onも, 「注視」 以外 では, 仲間へ向ける諸行動にはいずれも性差が認められていない, 同様に Br の諸行動の開始率には性差がないという結果を得ている, これら2つの研究結果は共に 一致した方 向を示しているが, 更に資料が必要 である, 次に性の好みについてみてみよう, 被験児自身の性と社会的行動を向ける相手である同輩の性と の 関 係 に つ い て は, 現 在 の と こ ろ 2つの報告 しかない が, 一 見矛盾 した結果 が得られて いる, Br s onson は 1 歳 児 では 同 性 あ る い は 異 性 へ の 好 み は な い と 報 告 し て い る. 一 方, Lewi , M, &. , 6 ) 4 2 ) Br ooks ,ほ か は , 1 歳 児 を 4名ずつ母親たちと同室させた条件下に , の 紹 介に よ る と,Brooks ,J ,J 227.

(9) . 江 口. 純. 代. . 同性の子どもをより多くみる傾向があ たと述べている おいては, っ . 0種の人々の写真に対する分化反応によっ て乳児(10~18ケ月 児)の 他方, 年齢・性を異にする1 2 47 社会的知覚を研究した Lewi s ook s . β に よると,子 ども自身と同年齢の他児の写真をみ ,M.&Br ,J る時間量は, 異性よりも同性の他 児の方が有意に大きく, 同性への選択があることが示唆されてい る.. 写真への分化反応という対人認知のレベ ルのみならず, 対人行動のレベ ルにおいても仲間の性に よる好みが存在するか, また, 対人認知にて性の好みがあるとするならば, 対象のどの特性を手が か り と し て用 い て い る か, に つ い て は 今 後 の 検 討 に ま た な け れ ば な ら な い,. ( ) 年齢差 3 同輩を同年輩のものと定義した出発点から考えると, 年齢差という問題設定自体はある意味では おかしいことになるが, 年齢差の要因の検討は逆に同輩の機能を明らかに することに つながると思 わ れ る の で問 題 と し た い.. l l Wa on ,H.は, 年齢が低い段階では2人の子ども間の交流の生起にとっ て年齢間隔が重要なこと を強調している. 特に, 乳児後期 ごろに代表されるように, 2人の乳児の活動が相補的 (訳者の註 見せ びらかすものなど両極の片方を別々 によると,「与えるもの -- 受けとるもの, 見るもの に演じているのみの状態」 をさす) でしかない段階では, 両者の反応の仕方に一定の協和がなけれ ば相互的関心は生じない. 年齢の開き が大であれば交流が生じにくい. こういっ た特徴は, 周囲の 人間や状況から自己の人格を抜き出すことが可能となる3歳 頃ま で続くという. 年 齢 差 が大 き い と 交 渉 が 生 じに く い か に つ い て は, は っ き り と した デー タ は 今 の と こ ろ な い. 6 ) その第2研究において 1 Lewi 2ケ月 児7名を, うち2名は同月 齢児, 1名は7ケ月児, s らは2. ,. ,. 4名 は 15~20 ケ 月 児と そ れ ぞ れ 2 人 1 組 の ペ ア に し,子 ども 間 の 年 齢 差 に よ っ て ペ ア 間 の コ ン タ ク. トが異なるかについても検討している, そこ では, 各種の社会的行動の個々における分析はしてい るが, 全コンタクト量が相手との年齢差によっ て どう異なるかに関する検討はしていない. 2 )研究は 年下の乳児と1歳児との間の相互作用量の平均が 1歳児同士間の平均量と比 江口の1 , , べて少ない傾向を示唆しているが, 1歳の各幼児間の年齢差が一様でない問題点をもつ. また, こ れら2つの研究での子 ども間の年齢差が, Wa”onのいう 「大きい」 幅の年齢差に相当するかも不明 であ る.. 他方, 相手との年齢差およびその方向によっ て, 生じやすい行動のタイ プが異なることを示唆す る報告は, 少数だが存在する. } 6~1 Buh l 0ヶ月 児を2名ずつペア にした場面 で観察した結果, 月齢が2ケ月以上離れる rは7 e , と年長者が支配的となり, 2ヶ月半以内だと競争が生じるとのデータを得ている.. 6 )に よ る と み る 身 ぶ り 近 接 的 行 動 遊 具 を と る と ら れ る こ と へ の 抵 ま た 上 述 の Lewi s ら2 , , , , ,. 抗などの行動は同年齢のペア 間の方が異年齢のペア間により多く生起し, 逆に, 模倣, 笑う, ほほ えむな どは異年齢の ペア間により多く 生じる傾向がある. 物の提示, 物を与える行動は, 年少児に 向ける方が同年齢児に向けるのよりも多い傾向があるという. 相手との年齢差の要因の検討は, コンタクト自体の発達的変化とのかかわりの中 でとらえてゆか ねばならないだろう. そして, 同輩のもつ類似性・共有性とは何か, 能力・外見的特徴の他に何が あるのか, という問題を実証的な資料の収集の中 で解明してゆかねばならない. 以上, 同輩関係に影響する諸要因のうち資料が相対的に多い3つの要因 -- 同輩との接触経験, 性差, 年齢差 -- についてみてきた. しかし, 同輩との接触経験の要因以外では, 要因を変数とし 228.

(10) . 乳幼児期初期における同輩関係の発達. て設定していない研究による結果がほとんどを占めている. これら3つの要因以外の諸要因も含め て, 要因効果を実験的にとり出す方向での研究が数多く必要とされる. 3, 物の争奪行動と物の譲渡行動の発達 的意義について 事物を媒介とした同輩への社会的行動の中で当該の年齢段 階に多く観察される行動は, 物の争奪 6 l o 1 2 2 8 ) これらの行動は 当該年齢においてど . . ・ ・ に関連する行動と物の譲渡に関連する行動 である4 , . こっ い て 考 え て み た い. のよ う な 発 達 的 意 義 を も っ て い る の だ ろ う か, こ の 点じ. 1 ( ) 物の争奪行動 物をとる, 確保する行動には, 泣く・悲鳴をあげる・ 抗議の発声をする・ぶっ・髪をひっ ぱる・ 押すといっ た攻撃的行為を伴うことが多い. そしてこの攻撃には相手に対する直接的な敵意が反映 されていると解釈すること も可能 である.だがこの年齢段階においてこのような場 面でみられる「攻 撃」 は, 相手に害を加え苦しめることだけを目標とした敵意による攻撃ではなく, むしろ, 物を自 己のもとに確保したいという自己の目標の完徹あるいは自己防御の手段としての 攻撃 である, 次の2つの側面における発達が物の争奪行動に反映していると思われる. その1つは事物操作能力の発達 である. 乳児後期の後半頃から1歳代にかけて, 事物のもつ性質 にどちらかといえば無関心であり異なる事物に対しても同じような行為 でもって対処していたそれ 以前の時期とは異なっ て, 個々の事物の性質に注目し, 事物間を関係づける行為 (たとえば, 「カッ プの中に ス プーンを入れる」) が発達し, 更に, 物の道具的使用行為へと発達してゆく 様相が認めら 3 2 1 } この事物関係 づけ行為や道具的行為の発達は 子 どもが特定の事物をあそび場面にて使用 ’ れる1 , . する際, その事物に対する固執性・要求を強める働きをし, 物を確保しようとする行動に子どもを 結びつける. ある事物を他の事物 でもっ て代えることによっ てその事物をあきらめること ができに くくなり, また, ある子どもが使用 している事物は, 今まさに使われているという状況にあるから こそ, 他の子どもの興味を呼び, 大きな魅力となる. 第2の側面は, 所有認識の発達およ びこの認識と密接な関連性をもつ自 己意識の発達 である, 物の争奪行動は, 自己への所属がある程度明白なもの (たとえば, 自分の靴など) や共有の事物 の中で子ども自身が今使っ ている物, あるいは, 使っていた物のみならず, 他人が使っている物す らも自己の所有物と して主張・確保し, とりこもうとする所有行動としてとらえることもできる. 自己のものとして確保しとりこむ行動に自己の所有物であることを言語的に表現している「00の」 4 4 6 2 } ’ ’ の 語 が, 1 歳 後 期 頃 よ り 頻 繁 に 随 伴 す る こ と が 指 摘さ れ て い る1 .. 客観的な所有認識の確立は, 自他の区別の明確性を前提としている. だが他方で, 所有認識の確 立 プロセスが自他の区別の明確化のプロセスに作用する側面もある. この方向の作用側面に 視点を おいて, つまり, 所有に関連した行動 が自他の 区別の明確化を促進 するとの立場か ら, 上野 (庄 4 4 6 2 )は 保育園の 1・2歳児を対象として所有の言語的表現およ び所有行動が生じる場面を観察 ・ 司) , した, 彼女によると, まわりのものすべてをも 「私のもの」 としてとりこむ行為をおこ なう段階 で は, 物を使っ て自分がどう しようとしているかという意図や 「つもり」 は, 物や物への行為に溶け こんでいる. このとりこむ行為に対して他人から中断を受ける経験をする中で「つもり」が分化し, 自分に還元され内在化する, 更に再び, 自分の内の 「つ もり」 を物に外在化させるという 一連の繰 り返しの中 で, 自己が確立し, 「物」 は自分というものの代表性を荷っ てくるという. このように所有行動の一部としての物の争奪行動は自己意識の確立と深く関連し, 所有意識の確 立と自己意識の確立とは相互に作用し合う関係に ある. そして, 他人の対立・抵抗が両者の発達に 229.

(11) . 江. 口. 純. 代. おいて重要な役割を果たすこと, その他人の中に同輩という存在が, この年齢時期においても一定 の位置を占めうることに注目すべきだと思われる. ( 2 ) 物の譲渡行動 ここ で述べる物の譲渡行動とは, 物を渡す行動 (自分の手の中に持っ た物を相手の手の中やひ ざ の上, 相手の体のす ぐ前に置く) と, 物を受けとる行動 (置かれた物をす ぐつかむ) の両方を含む も の と す る.. 初期の譲渡行動のメカニ ズムとその発達的意義に ついてはいくつかの考察がある . た と え ば Bronson は, 物を渡す行動 ( f f i o r ng) は, 「物と仲間との関係を知覚し, 仲間の意図を e 推論する認知能力がその開始の前提条件として必要であり, その生起には他者の役割をとる能力の 発達が含まれている」(P. 1 50 ) と述べている. 3 9 ) ingo l d ま た,.Rhe ,H.L.ほ か は , 大 人 と 子 ど も (15 ケ月 児 ま た は 18 ケ 月 児) を 各 1名 ず つ ペ ア. i にした場面にて分配・共有行動 (sha r ng) の生起に影響を及ぼす各種要 因の効果を検討した. その 中 で, 物を渡す行動を分配・分有行動 の一形態 としてとらえ, 生後1 5ヶ月あるいは1 8ヶ月という 年少の時期においても本当に分配・共有するという事実に注目すべきだとしている . だが, これらの指摘にあるように, この年齢における物を渡す行動を ①相手の意図などを推論 する役割取得能力を前提として生起するもの であり, ②分配・共有の意図を反映するものと解釈し 註3 ) て 果 た し て よ い の であ ろ う か( ,. まず, ①の点について考えてみよう, 確かに 「渡す-受けとる」 という行為連続が成功的になされる場合を考えてみると 渡し手・受 , け手の 双方において, 共に相手の行為に自分の行為を時間的に調整し連結させる ことが必要 である 2 3 2 ) その際 相手の意図を推測することも必要となろう だが 1歳代の時期 で仲間同士の間 で ’ し1 , , . , 生じる物の譲渡行動には 「渡す-受けとる」 の行為連続が必ずしも成功的にはなさ れないケースが 2 ) このような初歩的形態をも含む譲渡行動というものを考えると それ 少なからず含まれている1 . , は, 自分とは異なる存在として他者を認め, 他者の意図・要求などの内的状態を察知した上での行 動とは必ずしもいえない. 役割取得能力の発生 はいつ頃にみられるかに ついての確証的なデータは現在のと ころ存在しな い. 自分とは異なる他者の感情的側 面における内的状態の察知と いう点で役割取得の初歩的形態 を とらえると, 2歳以前ある いは1歳半以前の時期に認められることが逸話記録的資料からではある 6 ) しかし 既に1の部分 でみたように 同輩間の物の譲渡行動は1歳以前に 生 が示唆されてい る1 , . , じている. この時期の譲渡行動は, 役割取得を前提としてはおそらく 説明しえない であろう ここ . ing) が, 「渡 す - - 受 け 取 る」 の 成 で問題なのは, Bronson の 表 現 す る と こ ろ の 「渡 す 行 動」(offer 功的ケー スのみを分析対象としているのか どうか, ということである 彼の行動分析の単位は 「働 . きかけ手」 側のみの行為 であり, 「受け手」 の行為の連続性は, 従っ て, 相互作用は分析単位とされ て い な い. 故 に, 彼 の いう o f f i r e ng の中には, 渡す行動が即座に受け 手側の受けとる行動へと結び つ か な い ケ ー ス も 含 ま れ て い る と 考 え て よ い と 思 わ れ る,. また, 既に紹介したように, Wa l l onは, 乳児の相互交渉を 「相補的」 と特徴づけた. そしてこの 時期 では, 状況に・ よる規定性が強く, 役割は状況の中に混同されていると述べている この指摘は . 非常に示唆深く思われる.自己・他者・物, これらは状況の中に分離されないまま結 びついており , 状況からひきお・こされる動作が優位な位置を占めている 0歳後期から1歳代にかけて自己と他人 . の区別およ び物相互間の区別は, より以前の時期と比べ 次第に明確化してくるとは いえ 自己・他 , 人・物とが一体化 した状況からの克服は十分ではない このように未分化な状況の中 で譲渡行動は . , 230.

(12) . 乳幼児期初期における同輩関係の発達. 自他の区別の確 立, 他者の意図の察知を前提とせずに生じうる. む しろ, 未分化なるが故に頻発す るのではなかろうか. そして, 自他領域の明確化, 役割取得能力の発達に伴い, 譲渡行動の意味す る内容は変化していくといえるの ではないだろうか. 次に ② の 点 に つ い て は どう か,. 「分配・共有」 が真の意味でなされるためには, 当 然, 役割取得, 自他領域の明確化, 所有意識 の確立が必要とされる. これらの 発達が十分なされていない当該年齢段階における譲 渡行動を, そ の外見的同一性の故をもっ てして,「分配・共有」 の意味を表現するととらえるのは誤りといえる. 課題はむしろ, 一見したところ類似しており同一にみえる行動の背後にある出現メカニズムを明ら かに す る こ と であ る.. だが他方, 物の譲渡行動は, 役割取得, 自他の区別の明確化, 共有・分配行動の発達に逆に作用 する面も有することを忘れては ならないだろう. 以上, 低年齢時期における物の争奪行動および物の譲渡行動に含まれる発達的意味について若干 の考察をおこなっ たが, 実際の資料を収集する中 で, 今後深めてゆきたいと考える. お わり に. これま での記述の中 であまりふれてこなかっ た問題を簡単に述べ, まとめにすると同時に, 今後 の 課 題 と した い.. 1つは, この年齢段階における同輩の意義に関する理論化の問題である, 2歳未満の時期におけ 8 }による発達促 2 3 ) また理論化の試みは少ない 金田1 ・ る同輩の意義については消極的な見解もある5 , . 」 」 の源泉としてのとらえ方, 社会的ネ ッ トワ ーク 進の屈折契機である 「ふんいき (渦) , 「間 (ま). 2 6 5 ) ) L A Lewi 1 l ) s um2 論からの モ デル化(Lewis, M. , M. ,eta , . . , , 異 年 齢 の 子 ども と の 関 ,& Rosenb. 2 2 ) 係の意義をむしろ強調する Konner , M. の 非 段 階 モ デ ル な ど が あ る, 大 人 と の 関 係 お よ び異 年 齢 の. 子どもとの関係に対しどのような関連性をもたせた理論構成をするのか, 同輩から受ける影響や同 輩に対する働きかけの中でどの部 分にポイントをおくのか, 子どもの発達全体における位置 づけ は どのようなものか, 等々についてさまざまな角 度からの理論化が可能 であろう, この点について深 めて ゆ き た い.. 2つには方法論の問題, 中 でも具体的な分析方法に関することである. 同輩に対する対人行動を t i i t n e r ac on)とい とらえる際, 働きかけと反応とを別個に分析するにとどまることなく, 相互作用( だが 機械的 ではない, 子 う分析単位を設定してゆく 必要があるのはいうまでもないことである. , ども間の相互的なかかわりの意味内容を反映した形 での単位を見いだすのは難しいこと である, こ の問題を考えてゆくのも課題である. 体制化さ (註1) ここでの段階変化とは, 以前の段階に存在していた内容は, 次の段階においてはより分化し再・ れるという基本的性格をもつ. だが, 複数の段階が1人の子どもの中に同時に並存し, 厳密な意味での順次性は ない. 特に段階1はその特徴が強い, (註2) 用語は次のように定義されている, i副l i i ) : 「他児をみる」 と同時生起あるいは先行あるいは後続する行動 SD B ( r ect edb ehav o r soc yd contact: 同 一 物 を同 時に み てい るか, お 互 い を みて いる int t: 2 人以 上 の 子に よる相 互に 向け ら れた S DB の 随 伴 er ac int r eract間 の 随伴 e change; 2個 以 上 のint. l d は,,大人-子ども関係で生じる 「渡す行動」 を扱っており, これをただちに, 子ども-子 1 i ngo (註 3) なお RI e ども関係に一般化してよいかという問題は残る. ここではこれら2つの関係で生じる 白唆す行動」 のメカニズム 231.

(13) . 江. 純 代. は一応同じとみなして以下を論じることにする. 献 文 l finnur lch i l dr i f he i lbehav (1) Ames t i se ryschoo enas man es edbyt rve rba or ,L,B, 1952 Thesenseofse , 232 メ Gのz鍔,F切にカメ. ‐ . ,81 ,193 (2) 天羽幸子 196 5 双生児の発達に関する研究( 1 )-- 相互関係について --. 日本心理学会第29回大会 論文集, 296 . ingana l i l ient i (3) Becker l ine d ea rn softhedeve opmentofpeer ‐ o r edbehav ys o rn ‐month‐ o .M,T. 1977 A1 ,J inf ‘の′ 5 ( ) s ’ ? g i 2如‘Ps ant ycた〆o邪も 13 ,D卿o , ,481一491 idges ia ldeve l tudyofsoc l (4) Br opmentinear ancy ’ん 4 yinf ,K.M.B. 1933 A s .C膚財 DB彫り’ . ,36一49 i (5) Bronson,W.C. 1975 Developmentsinbehaviorwithage‐matesdur i f ngthes econdyearofl e nLewi s ,l , M,& Rosenb l i ipand peerr l ions Bd l t um,L } endsh s e a ey & Sons ,A,{ . , John Wi , , Fr ,i31一152 l ー tat i heoneyearo l (6) Brooks t d son s achmentbehav orint ,J ,L, & Lewi り Micha , M, 1974 Peerand adu inf l i (Lewi ant shed Pape r s ooks . UnPub . .1974に よ る) ,M.& Br ,J ia l l t i er {7) Buhl i l r tungswe l i ee s ens oz en Verha sendesKindes nsozo cheundpsycho s og s che og ,C. 1927 Di .l stud ieni berdaser i / ‘ t jahr 5 l s eLebens )J f e z fd ena ;Fi sche r gのばれ No e r C.1933 .” .Sf .z .み‘ .(Qz . . ,i-102(Buh. ・ による) l t i (8) Buh t t e r r andn / ze t urAusdruckim er r s e Ve s sf j s en Lebens ahr s c 2 γ諺 魚′ ,C.& He ,H. 1928 Daser .Z覆ぎ Ps -61 e J℃力oねg′ . , 107 ,50- l Buh C 1 h 9 3 3T ia lbehav i i l dr i i l l er (Ed. ) A handbookofch d Psycho esoc o rofCh en n Mur ch s on ogy , , ,l , ,C, C1 k Un iver a r es s .Pr ,374一416 . l fsoc i lp (10 ) Eckerman,C.o. l i ey thPee z owtho a ay wi r sdur ngthes econd .L.& Kut .L. 1975 Gr , What ,J ,S i f I 1 ) ( e 2 g ’ 2ね‘PS ごね〆咽y yearofl J , DBひ認め“ , ,11 ,42一49. (9). (11 ) 江口純代 1 4 乳幼児期の対人関係 上武正二他編 児童心理学事典 97 節. 第1 9章 対人関係の発達 第3. 協 同 出 版 412一427 .. (1 ) 江口純代 197 2 6 保育園の1歳児の相互交渉について 北海道教育大学紀要(第1部C) 第27巻1号23- 33 , l IProgr i i fman iPu l (1 3) Fenson,L,& Kagan,J l i t ttwoyea opment a es s ono vep ayinthef r a s r s . 1976 Thedeve . C顔財D卿8ゆ’偽 47,232一236. (1 ) 原田嘉美子 19 4 71 0歳児集団の発見 風煤社 fman l ISynt hes i f f i ionandi (1 5 ) Hof l i i t l i i t t opment a t t sofa ectandcogn simp ca onsf o ra ru c s ,M.C. 1975 Deve ion iva , ′ t ′ ‘ 5 ’ mot ( ) oぬ“ 彫れ如‘Ps c 7 o o卿, 11 ) ,Dwe , ,607一622 l l (16) Kagan,Jり Kear i i lapprehens i l s ey t ia azo rgenceofin a on t ounfami r ,R,B, & ze ,P,R, 1975 Theeme iendsh ipandpeerr l s nLewi ) Fr i h s Wi l & S 1 peer 0 3 8 7-2 J e at ons o n e n .l o s y . ,M .& Rosenblum,L.A.(&is . . . (1 7) 金田利子 1 96 9 発達における初期経験の効果(1 1) -- 乳児集団保育の効果 --. 新潟県立女子短期大 学研究紀要. 第6集 2 1一3 8 . (18 ) 金田利子 1 973 乳幼児保育論 有斐閣 in l dungim z i (1 e 9) K1 t ′ / f nde r i v ve en Lebena ahr s c 2“露 座γ 乃)℃”〆曙迄128 ,R,& Wa .Ze ,E, 1933 GrupPenbi , 257-280 .. (20) 小島広光・今野和夫・辻野直子・神田英雄 1 9 77 集団保育場面をとおしての乳児の発達に関する研究日 本教育心理学会第19回総会論文集 7 6一81 , (21 ) 近藤直子 1 976 「道具的行為」 の獲得過程 -- 1歳児の手の操作の発達 --. 乳幼児保育研究 第4号 , . 1- ‐15 .. l i i l {22 ) Konner t ive pe a onsamonginf ive ant sandjuven esincompa t r at r spec u Lewi s , M, 1975 Re ,l , M, & Rosenb . i ip and peerr ) Fr l ions . um,L t endsh e a ey & Sons . A.(Eds . ・John Wi .99肩130 ・. d a cogn i ive theo (23 ) Lee t ldeve l ry ofint erper t sona opment:impo r ance ofpee r s n , L. C. 1975 Towar .l Lewi l iendsh ip andpeerre ) Fr l h s i enb um,L.A.(Eds W i l t & S 2 2 J 0 4-2 2 n a ons o e o n s ,M,& Ros y . , , . l f (24) Lewis ooks ther ionsto Peop l t s ear:l nf antざ r eac e n Lewi s . 1974 Se , M, & Br .and f ,o ,J ,l , M. & Rosenb l ig insoff Eds um,L ( ) Theor l ear ey & Sons .A . . John Wi . . ,195-227 l ion (25) Lewis enb um,L.A, 1975 1 t l iendsh ip nt r縦uc (取]s ) Fr s enb um,L.A. ,M.& Ros .ln Lewi . , M.& Ros 232.

(14) . 乳幼児期初期における同輩関係の発達 l i at ons ey & Sons andPeerr e ,John いれl .1-11 . ff iP G B k inn ing o i L i Y & M s r endsh son (26 ) ew s .ln Lewi , roo s ,J . Michal ,L. 1975 The beg , M. & , . , oung, . A F i d h i d l i h i 1 & S 2 6 Ros . 7一6 E d 亡 J n ( ) r e n s a n e e rr e a o n s o n w e o s enb um,L s p y p . . . ・ ・ , ia IPe i i i ion:acons la t tv ruct n Cohen r cept v s ew,l ) Lewis (2 7 ,J , 1975 1nfantsoc ,L,B.& Sa ,M .& Brooks fsPace i l 2 Per i i i ion Ed t tek t ) lnfant PercePt on:f rom s ensa ontocogn cept ono s Pa .( . . ,vo ,SPeech and ,P c Pres s sound .101一148 . .Academi i副 r l i iP betweench i l dreno ft hesameagedur ingthef i t t e a r onsh s ) Maudry, M.& Nekula (2 8 , M. 1939 Soc i f twoyea r sofl e .ノ GB粥ご ,F幻七カリム 54 , ,193一215. 97 4 乳幼児の相互交渉の発達 -- 保育園自由遊び場面の観察の分析を通して (2 9 ) 三宅篤子 1 . 日本教育 心理学会第16回総会発表論文集 1 90一191 . 1 )-- 対人的行動の発達の特 (3 ) 三宅篤子・牟田悦子 1 975 保育園児の対人的行動の発達過程に関する研究( 0 7回総会論文集 1 82一1 83 徴 --. 日本教育心理学会第1 . l lsurv ive? B a (31 ) Moreno,J e acon House , .L, 1953 whosha fPeerint i l l lana ー i l l r act odd opment a so e onを mQongt s er s n Lewi s (32 ) Mue er ys , l ,T, 1975 A deve , ,B.& Luca F i h i l i h l & S 2 2 3 d d Wi 2 5 8 l t Eds j M,& Rosenb 一 ) r rr o n s o n e o n s n n a um,L,A,( e s a e e e y P P . , , , 1 fl i ingands ia l l i io l dboys l l ter t ‐d r ‐ ‐ us oc r ec edbehav sinaP aygrouPo o ) Mue er ch (33 y yr . ,A. 1976 C1 ,E.& R ‘ ねねf / C版鯖 Psy物o .315一322 ,17 . . 凡yご l l l ig insofsoc ia lsk i l ionamongp l l t sandint er ac aygr oupt odd s (34 ) Mue e r enner er , . 1977 Theor ,B,& Br ,J C粥疑 De僻め’れ 48 . ,854-861 iveaggr ive b t i 6 ) 牟田悦子 1 9 76 保育園児における Asser es s (3 ehav o r 教育 心理学研 究 第24巻2号 79-87. k i & l T io i i f B i C 1 9 6 R l C T F i N ぴ 7 t tyea w oysandinf antbehav rinthef r s rofl ren (37 ) amey, , り n esen, , , e , , , 4 1 3 4 2 一3 / GB〃愛, 鳥y該oL 129 , , I コe ingo l l fs i lbehav i d f t ) R (38 opmento oc a o rinthe humani n an , 妬の2唯者呼応 げ 肋e , H.L. 1966 The deve α DBジメリ“ s餌治り 舟r尺8 ≧ ) ’ 2 smcん 粥 2 8 .α“‘ . . ,107 ,31(No hesecondyea i f ingint ingo l d,日.L. ぬ 7 t rofl e z獅 肋・ リ〆かね (3 9) Rhe s . C , . 1976 Shar ,Hay ,D.F,& We ,4 , ,M.J 1148-1158 ,. . Z曙” 12 fman i i f t r essinthenewbo rn cd s (4 0 ) Sagi J嘘o , Deジメoか粥 川α‘ PS , ,A.& Ho ,M,L, 1976 Empath 175- ‐176 . l ID i l l ≧ve ive bab ftwentyf i t l ttwoyea nt e ect ua E opment es udy o r s r s:as r ey (41 ) Shi , l , , M,M. 1933 Thef i f Minnesot l 2 a Pr es s ve r vo , . .o ,Un. 9 6 乳幼児における自己領域の確立と対人関係の発達(その2) -- 「00チャンノ」 を中 2 ) 庄司留美子 1 7 (4 6-3 6 心に -- 乳幼児保育研究 第4号. 1 . 5 5一11 3 ) 清水民子 1 971 1・2才児の集団行動 大阪千代田短期大学紀要 第2号 8 (4 , D ′ f h i f h t 1 N b n t 1 t t 9 7 B兜 中川 β輝雄 燐光′のめ卿, 5 L o a n o e r n a n o n s e o e c r M e w o r sr e s (44 ) Simner y P , , , , , 136-150 .. 3 0才後期における乳児の発達 -- 手の操作特性を中心としてみた個人の発 97 (45 ) 寺田ひろ子・播磨俊子 1 6 達と集団内の行動との関連について -- 乳幼児保育研究 第1号 5-2 . 4 乳幼児期における自己領域の確立と対人関係の発達(その1) -- 「○○チャンノ」 を 97 (4 ) 上野留美子 1 6 3 中心に -- 乳幼児保育研究 第2号 30一5 . l i t . l imentdu Per i hez L’ L i d t 邑 e s ona -Les p 日 1 9 4 9 r ec r udesdusent e a r l l u a enf ant e so r n e s (47 ) Wa g on , . i i iver t 9 6 5 ) 久保田正人訳 児童における性格の起源 ( 明治図書1 r s a edeF es s Un r ance Pr . (本 学 講 師・ 函 館 分校). 233.

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参照

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