日本統治時代中期の台湾の糖業~品種改良を中心に~
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(2) 第2節では、ローズバンブーとジャワ細茎種. れることはなかったということが明らかになっ. とを比較し、ローズバンブーからジャワ細茎種. た。. へと変化した理由を詳しく考察した。風折茎数 率を比較すると、ローズバンブーはジャワ細茎. 4成果と課題. 種と比べると風折茎数率が高く、ローズバンブ. 台湾における甘庶品種の多くはハワイやジャ. ーは耐風性に乏しいことが明らかになった。甲. ワから輸入した品種である。それらの品種は、. 当たり庶茎収量は、気候条件が悪かった年にお. ハワイやジャワにおいて優良な成績を残したた. いても良かった年においても、ローズバンブー. め輸入された。しかし、輸入してすぐに栽培し. の甲当たり庶茎収量はジャワ細茎種の甲当たり. たわけではなかった。長い年月をかけて品種試. 庶茎収量より非常に悪いということがわかった。. 験が行われ、地域別、気候条件、土壌別に試験. 甲当たり再製糖量は、ローズバンブーとジャワ. が行われた。これは、台湾の環境は地域的に違. 細茎種とを比較するとジャワ細茎種の方が優良. いがあるからだと予想される。長い年月をかけ. な成績を残しており、ローズパンブーよりジャ. て品種試験を行い、台湾の土地や農業事情を調. ワ細茎種の方が優良な品種であることがわかっ. 査した上で台湾に適した甘庶品種を選定してい. た。これらのことが、ローズパンブーからジャ. たということを明らかにすることができた。. ワ細茎種へと品種が変化した理由であると明ら. 今後の課題として、次の2つの点が挙げられ. かにできた。. る。まず1点目は、本論文において考察するこ. 第3節では、甘蕉品種試験成績として大目降. とのできなかった耐病性についてである。品種. 試験場や台湾各地の製糖会社試験場、農事試験. の選定において耐病性も関係していると述べら. 場において行われた甘庶品種試験の結果を基に. れているため今後の課題としたい。2点目は、台. 優良な品種について考察した。大目降試験場に. 湾独自に品種を改良し育成した台湾実生種につ. おける品種試験と各製糖会社における品種試験. いてである。日本統治時代に台湾実生種は100. と比較すると、優良な品種は地域的に差異があ. 種ほど育成されたと言われているため、品種の. ることがわかった。次に、地域別の気候条件に. 特徴などを考察したいと考えている。以上g2. 目を向けて考察した結果、悪条件な年において. 点を今後の課題としたい。. のみ優良な成績を残す品種もあれば、平年にお いてのみ優良な成績を残す品種もあった。一方、. 悪条件な年、平年に関係なく優良な成績を残す 品種もあることが明らかになった。続いて、砂 質土と埴質土に分けて比較を行った。土壌は、 砂質土より埴質土の方がよいと言われていたが、. その理由として砂質土は気候条件に左右される. 主任指導教官 松田吉郎. が埴質土はされないからだということがわかっ. 指導教官 松田吉郎. た。最後に、地方品種試験成績と実際に栽培さ れた品種とを比較した。各製糖会社は自分の製 糖会社における試験結果だけを見て実際に栽培 する品種を選定していたわけではなく、台湾全 島における試験結果にも目を向けて栽培してお り、甘庶を栽培する際、1つの試験結果にとらわ. 一351一.
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