教 育支
援
環 境
と し
て
の学 内
LAN
整備
と
そ
の効
果
A
Construction
ofthe
Campus
LAN
as anEducationally
Supporting
Environment
and
Its
Effect
石
井 広
二,
佐
口勇 治
要 約
今や大 学教育に お け る
FD
の取 り組 み に おいてコ ン ピュー
タの役 割は必 要不可欠 な ものと なっ た.
その一
方で コ ン ピュー
タを 取 り巻 く環 境の 変化は著 し く,
本 学におい て も教 育 方 法の 改 善を行っ て い くた めにはその変 化に対応 し てい く必 要が あ る.
そこ ですで に整備さ れてい る学内LAN
を 中 心 と し たコ ン ピュー
タ環境 を見 直し,
整 備を行っ た.
こ こでは既存 環 境の 問題 点を明ら かに し,
今 回新たに整備した コ ン ピュー
タ ネッ トワー
クにつ い て論じ た.
さ ら に, 実 際に導入 し たコ ン ピュー
タ ネッ トワー
クの 効 果を 検 証 し,
学 生 や 教 員 に 対 して その有用性を確か めた.
キー
ワー
ド 学内LAN,
教 育 支 援,
FD は じ め に我 が 国の 学校教育に対して
,
平成8
年7
月の 中央 教 育 審議会第一
次 答 申の 中で,
(
1)
情 報 教育の 体系的 実 施(
2)
情 報 手 段の 活 用 による 学 校 教育の質
的 改善 (3 )高度 情報通信 社会に対応 する 「新しい 学校」の構 築 (4 )情報化の 「影 」の部 分へ の対 応 の4つ が示され たことに よ り,
平成 12年4 月か らの高 等 学校 学習指 導要領に教 科 「情 報 」が設置され る な ど,
初等中等教育に おい て体 系的な 「情報教育 」が実 施さ れ る ように なっ た.
ま た平 成 13年に内 閣に設 置さ れ た 高度 情報通 信ネッ ト ワー
ク社 会推 進戦略本 部 (皿 戦 略 本 部 )の 「e−
Japan戦略」や 「c−Japan
重点 計 画2004
」に より,
平 成 17年まで に概ねすべ ての公立小 中高等 学 校 等に おい て校 内LAN 整備 等を推 進し,
すべ て の教室 が インター
ネッ トに接 続できるようにする と と もに,
概 ねすべ ての公立学 校が高速イン ター
ネッ トに常 時接 続 できる ようにする こと を目標とし て,
教 育 用コ ン ピュー
タ環境の 整 備が実 施さ れ る な ど 「教 育の情 報化jE
を進め てき た.
そ の.・
方で,
高等教 育に おい て は,
高度 なIT入 材の 育成のた めに大 学・
大学院等におけるIT
教 育の推 進 を おこなっ て きた.
ま た,
大 学におけるカ リキュ ラム改 革の 実施や個々 の授業 科目ごとの詳細 な授業計 画 と し ての シラバス の作 成な ど,
教 育の質を確 保 するため に,
授 業内容及び方法の改 善を図る組 織 的な研修及び 研 究の取 組(
フ ァ カル テイ・
デ ィ ベ ロ ッ プメ ン ト : FD )の動きと連 動 して, コ ン ピュー
タネッ ト ワー
ク を 活 用 した教育支 援につ い て も,
多 くの研 究・
実 践が な さ れて き た.
本 学におい て も,
平成 12年度に学 習 方 法 高度 [青撮 化 推 進事 業に よ り導入さ れ た 「分 散マ ルチメデ ィア トレー
ニ ン グ・
コ ラボレー
ショ ン環 境シ ス テム」Z/
や平成 16年度に情 報通信 施設 (マ ル チ メ デ ィア装 置施 設 ) 整 備に より導入 さ れ た 「9号館マ ル チ メ デ ィア演習 教室 マ ル チ メ デ ィア授 業 支 援・CALL
システム」3/,
平成13
年 度より継 続し てい る教 育 学 習 方法の改善支 援による 補 助金等を用い て,
コ ン ピュー
タ ネッ トワー
ク を 活 用 し た教 育 支 援の取 り組み4’
・
を行っ て きた.
しか し な が ら,
イン ター
ネッ トの ブロー
ドバン ド化 と その 中で配信されるコ ンテン ツの増大に よ り,
既存
の学 内LAN では 十分に対応 し き れ ない 状 況 に な りつ つ あっ た ため,
平 成 18年 度に学 内LAN
の見直し とコ ン ピ ュー
タ演 習教室 及 び 教 員 用コ ン ピュー
タ環 境の 整 備 を 実施した.
そ こ で,
今 回整備され たコ ン ピュー
タ ネッ ト ワー
ク環 境の導入に よ る効 果とその 問 題点,
及び今 後の課題 につ い て の考 察を行 っ た.
63 桐 生 短 期 人 学 紀 要.
第18号.
2007Kiryu Junior College
NII-Electronic Library Service Kiryu Junior College
既 存 環 境
の問 題 点
本 学にお ける既存の学 内コ ン ピュー
タ ネッ トワー
ク (学 内 LAN )は9号館 (生活 科学科 )を 起 点 に4
号 館 (事 務 局 )お よび10号館 (看護 学 科)
へ 整 備 さ れてい た.
9号館か ら10 弓’
館へ は平成9 年に1〔)OMbps
の光ケー
ブ ル で接 続され た が,9
弓館 か ら4
号館へ は,
伝送 速 度 が10Mbps (10Base2)と非 常に細い 回線で接 続さ れて い た5 }.
その た め,
教 員 や 学 生 が 履 修 情報を は じめ と した様々 な授業 関連の 膺報を得ようとした場 合,
帯 域 が 不 足 して円 滑 な 業務や 十 分 な サー
ビスが行え ない と い う状況が 生 じてい た.
ま た9
号 館か ら1号 館 (アー
ト・
デザ イン学 科)へ はコ ン ピュー
タネッ ト ワー
ク が 未 整 備であっ た.
その た め10
号 館へ 回線が接 続さ れ て い る事と1
写』
館 と10
号 館との 物理的 距 離が比較 的短い とい う 環 境 か ら,
代 替 丁,
段 と して 無 線 LAN (IEEE802.
11b
)を利 用したア クセ ス ポ イン ト間 通 信 を 用い て の接 続を おこなっ て きた.
しか し,
無線 LAN で は外 的な要 因に より安定し た通 信が行 えない 点 や , 情 報セ キュ リ テ ィでの不 安な点があ り,
さら に平成 16年 度に導入 した語 学 演 習の機 能を備 えたWeb
ベー
ス の教 材や平成12年度より取 り組ん で きたス トリー
ミ ン グな どの映像 教 材を利 用 する場 合,
どうしても帯 域が 不 足 するなどの 問 題 点 が あっ た。
一一
方で本 学はSINET
へ 群馬 大 学ノー
ドを経 由し て接 続 して い る.
本 学か ら群 馬 大 学へ は1.
5Mbps の 専用線(
DA1500 )
で接 続さ れてい た が,
イン ター
ネッ トを利 用 する教 職 員や学生の数が増 大し,
また一
般 向けの イ ン ター
ネッ ト接 続 サー
ビス が高速化する につ れ,
その 中で配 信 さ れ るス トリー
ミン グを は じめ と するコ ンテ ン ツ も増大化 してい る.
その た め学内 か らの イン ター
ネッ トの利 用 や,
学 外 か らの 本学 情 報の取 得がスムー
ズに行え ない とい う問 題 点 が あっ た.
さ ら に
,
ネッ トワー
ク環 境の整備と同時にコ ン ピュー
タ演 習 室や 研究 室 などの端 末 数も絶対 的に不 足 し て い た.
10
弓』
館OA
教 室 は平成9 年度に整備して以来,
そ の ま まの状 態で あ り,
こ こ3
年 間は正規の講 義で利 用 し てい ない状態であっ た.
ま た,9
号館演習室 も現 状 で は学生の 講義に耐えら れ る 状 態では な く なっ てし ま っ た ため,
Windows を 利 用 した演習はすべ て9
弓’
館 語 学 演 習 室 (CALL 教 室)に 集 中 してい る.
その結 果,
教 室の 空き時 間にコ ン ピュー
タを使 用 するこ と が現実 的に は難し く,
学生の コ ンピュー
タ を 利 用 した学 習に とっ て大きな問 題となっ て い た.
さ らに,
教 員に対し て も教 育の情 報化を推進 する上で,各
研 究 室にコ ン ビ 桐 生短 期大学紀 要.
第18号,
2007 64 ユー
タ は必須で あ り,
その 整 備が急 務であっ た.
学
内環 境
の整 備
1,
学 内LAN
環 境の 整 備桐 生 短 期 大学 学内
LAN
の整 備を推 進 する にあた り, 上 記の 問 題 点 を 解 消 するだけ で な く,
将 来の 四年制大 学 化 を見 据 え た,
学生にとっ て有 益な教 育 学習 環 境を 提 供するた め,
各棟 〔1 弓’
館,
2 号館,
4号館, 10号 館) を結ぶバ ッ クボー
ン は光フ ァ イバ を利 用し たIGbpsの 有 線を使 用し,
十分 な 通信 帯 域 を確 保す るこ とと し た.
そ してそれ と同時に各 教 室・
餅究室に有 線のLAN
を配 線し全ての教 室およ び研 究室を 学 内コ ン ピュー
タ ネッ ト ワー
ク で結ぶ事で, ア ナロ グで 行っ て い た情 報 共有をデジタ ル化 する こと がで きる ように す る.
その 際,
各 棟 毎に セ グ メ ン ト を分 け, さらに そのセ グメ ン トを学生・
教 員・
事 務の 3つ の セ グ メ ン トに 分 けてそ れ らをL3ス イッチ により,
例えば 学 生セグメン トか ら 教 員セ グメ ン トに ア クセ ス で きない な ど,
ア ク セス コ ン トロー
ル を行い,
セキュ リテ ィを高める.
そのため に は,
同一
の光フ ァ イバ による物 理経路で各棟を結ん でい る こ とか ら各
棟の ス イッチ間は,IEEE802.
lq
タ グVLAN
(
Virtual LAN )で 制御 するこ と とした.
ま た,
フ ロ アス イッチ か ら下 流 につ い ては
,
ポー
トVLAN を 使 用し, VLAN 毎に物 理 経 路 をUTP ケー
ブル で分ける こと とした (IGbps ×2,
IOOMbps ×1
) (図1).
さら に,一
部の コ ン ピュー
タ教 室のみで利用 してい たActiveDirectoryに よ るネッ トワー
クを 全 学 的に広 げ,
全教 職 員及 び 学 生 に すべ て固 有のID
とパ ス ワー
ドを与 え,
そ れ を一
元 管理する こと と した.
さ らに移 動 プロ フ ァ イルとマ イ ド キュ メン トにネッ トワー
ク ホル ダ を 利用するこ とで, どこ で も白分の環 境で コ ン ピュー
タ を利 用できる ように し,
利 便性を高め てい る.
2.
イン ター
ネッ ト環境の整備インタ
ー
ネッ ト接 続 環境につ い て は,
一
般家庭向け の光フ ァ イバ 接 続が普及 してい る状 況 を考慮 し,
従 来 の 15Mbps か ら100Mbps 程度の速 度 まで は向上 させ た い と考えて検 討を行っ た.
その際 に 重 要 とな る 点 が,
帯域の保 証である.
本学が所 在して い る み どり市笠懸 田∫阿左美 地 区も,
NTT のBフ レッ ツサー
ビス提供エ リ ァ となっ たこ とか ら,
当初は安価にB フ レッ ツ に よ る 速 度の向上 を検 討した が,
本 学で の イ ン ター
ネッ ト利 用 が さ らに増 加 する点,
一
般 家庭のB フ レッ ッが今後 普 及してい く点か ら,
た と え現段 階で は ト分 な速度 が 得ら れてい た とし ても,
2〜
3年後には安 定して満 足 な サー
ビスが得ら れるか どうか疑問が あっ た.
その た N工 工一
Eleotronio Library「
■一一一■一■一臑曽槲巒欄
}
群 駄 学融 SINETヘグ・
一
バ ル 空間202.
223.
180.
0/24 寉i
…
■ 1 VLAN貔 − 圏 IllI ー 黜 翻 暫 祚
騨
L
−
}
一
一
一
一
卩
一
一
一
一
一
_
一
一
顧
一
醜
鬯
膊
輔
隔
}
卩
一
一
舸
一
層
一
簡
齢
榊
一
幣
噌
一
一
一
一
一
一
一
皀
一
幽
黼
胴
騨
冖
’
騨
一
一
“
・
同一
の物 理 経 路 に複 数のVLANセ グ メ ントを 周居する た め802.
1qタ グVLAN を 使 用。
( 一=
光ケー
ブルー 一 一悧=
UTPケー
ブ ル の部分 )・
フロアスイッチ か ら下 流はボー
トVLAN を使用 しVLAN毎に物理経路を別々にする。
(
一 ・
Pmtt
−
t=
教員VLAN−
■・一霜
学 生VLAN蔦
事 務 系VLAN.
=
共有VLAN の 部 分 〉図1
.
学 内LAN 全体 概 要 図65
Kiryu Junior College
NII-Electronic Library Service Kiryu Junior College
め
,
イー
サ ネッ ト接 続によ る 必要な帯域の保 証が得ら れるNTT
の ビジ ネスイー
サ を使 用 する こと とし た.
そ して,
必要な経 費は 「教 育 学 術 情 報ネッ ト ワー
ク支 援 」に よる補 助金の活 用を検 討する こと とし た.
また, 速度の 向上 に よ る ト ラフ ィ ック増 加に合わ せ て
,
ファ イア ウォー
ルや イン ター
ネッ ト向けの サー
バ 群 も入れ替 え, 安 定した運 用 がで きるよう に 整 備 を行 っ た.
3.
コ ン ピュー
タ環境の 整 備 と教育支援平成 9年 度に導入 されて 以 来
,
入 れ替 えを して い な か っ た10号 館 (看 護 棟 )OA
教室にWindows
PC
を50
台設 置し た.
その教 室で は教 員の操 作 画 面 を学生 用PC やプロ ジェ ク タでス ク リー
ンに提 示 す るこ と がで き る ように し,
学生の 理解を助 ける.
ま た,
教 員が学生の 操 作 画 面 をモ ニ タ す るこ と等ができる シス テム と してCHIeru
社のlnterCLASS6
〕を導 入し,
授 業 支援を行なう.
1
号館CG
教 室にはデザ インや芸 術の分 野で広く使 用さ れてい るマ ッキン トッシュ コ ン ピュー
タを15
台設 置し た.
また,
複 合 機 とコ ン ピュー
タ グ ラフ ィッ クス ソ フ トを導入 し,
手書 きのス ケ ッチや写 真な ど をPC
で処 理で きる環 境を整え た.
さ らに学生のCG 作 品等をス ク リー
ンに投 影し鑑賞 する た めのプロ ジェ ク タを設 置 した.
各
研 究 室 にはノー
ト型PC を 用 意 し,
ワー
プロ ソ フ1
・
, 表 計算ソ フトだ けでな く,
教材 作成用にプレゼ ン テー
シ ョ ン ソ フ トを導人 し,
教 材の 電 子 化 を推 進 し て い く.
そ して , 教 員 がコ ンピュー
タ 室 以外の講 義 室に おい て もコ ン ピュー
タを 使 用で きる環 境 を提 供 する.
現段階で はすべ ての講 義室 にコ ンピュー
タ を設置して い ないが, 今 後は順 次 整 備を進めて い く.
また,
学生 に 対 してもコ ン ピュー
タ 演 習 室 以外の教 室 におい て,
コ ン ピュー
タ を通 じて ネッ トワー
クが活 用で きるよう な環 境を整備 した.
その ため に,
主 要 な 教 室には 無 線 LAN の ア ク セス ポ イン トを設 置 し,
さ らに教 室 以外の オー
プン スペー
ス に おい て も活用で きる ように,
コ ミ ュ ニ ティホー
ルなどの主要 な場 所 にも無 線LAN
の アク セス ポ イン トを設 置し た.
特に無 線 LAN につ い て は,
セ キュ リテ ィを考慮して,
学生 が 利 用で きるセグメント に設 胃 し, ANY 接 続を禁 止 した
.
ヒで,
WEP
(Wired
Equivalent Privacy)で は な くWPA
−PSK (Wi −
FiPro−
tectcd Access
−
Pre Shared key )1WPA2
−
PSK の 認証 方式とAES (Advanced Encryption Standard)暗号 方式を利 用 し
てい る
.
また,
利用者の利 便性 も考慮し, 学 内で統一
的 に利用で きる よう
,
同じESSID (Extended ServiceSet
ldentifier
)でロー
ミン グを使用 してい る.
表1.
イ ン ター
ネッ ト回線種 に よ る速度の 比較 回線種 回 数.
ス ルー
プット{kbps)1
平均ス ルー
プットlkbPS.
i回 目 1101.
28kbp ・I
I DA15001 (1・
5Mbp ・) 2回 目 川 2・
96kbp ・」
1121・
52 kbp・ 「.
平成14年7月26日 3回 目 1150.
32kbps ビジネス イー
サ (100Mbps) 平 成19年9月25日 1回 目 15865.
68kbps 2回Eヨ 20205.
76kbps 17628.
75 kbps 3回 匠ヨ 16814.
80kbps導
入
に よ る効
果
の検
証
イン ター
ネッ ト接 続環 境を整 備したこ とに より,
理 論的には従 来のL5Mbps か ら100Mbps の速度と なり,
約60
倍以 ヒ高 速 化が得ら れ たこ とに な る.
実際の速 度に つ い て,
検 索サイi
・
Googleで 「回線 速 度 調査 」に よ る キー
ワー
ドで検 索した結果の トップ に表 示さ れたサ イ トJunkhuntTiにある インター
ネッ ト回 線 速 度 調 査に よ り調 査した結 果,
平 均ス ルー
プッ トで約 15.
7
倍,
最大 ス ルー
プッ トで約 17.
6倍程度の 高速 化であっ た (表D
,
これ は,
回線を変 更したの が本学か ら群 馬 大 学 までの 問であ り, 実 際にこの ような サ イ トの 回線 速度 調査で は, そのサ イトまでの 回線に大 きく影 響さ れて し まう た め, 数 字 上で はこの程 度の結 果 と なっ て し まっ た も のと思 わ れる.
しか し,
一
般のユー
ザー
は様々 な サ イ トを利 用 する た め,
体 感 速 度とし て参 考になる もの と 思 われ る.
これ に よ り,
CD1 枚程度 (700MB 程 度)の ダウン ロー
ドは5〜6
分で完 了する ことになる た め,
現 段 階での イン ター
ネッ ト回線速度とし て は十 分な もの であ る と考え ら れ る.
次に,
学 内コ ン ピュー
タネッ ト ワー
クの 整 備に よ り,
各研 究室ヘ コ ンピュー
タ及びLAN が整備され た こ と に より,
コ ン ピュー
タ の利 用が教 育に おい て も推 進 さ れ る もの と考え られる.
実 際に,
平 成 16年 度に講 義 室にコ ン ピュー
タ,
プロ ジュー
ク タ,
ス クリー
ン を 設置 した際に,
通 常の講 義でコ ン ピュー
タを利用 し てい る 生 活 科学科の教員は,
兼 任も含めてわずか3
名に過 ぎ な かっ た.
ところが,
平成19年度前期の講 義に おい て は,13
名の教 員 が利 用して い る.
その主 な内 容は,
我々が想 定してい た通 り,
パ ワー
ポ イン トに よ る プレ ゼ ンテー
ショ ン と,
イン ター
ネッ トの 利 用であっ た.
こ の こ とか ら,
環 境の 整 備とその 取 り組み の周 知が FD へ の取 組 に 向 け た 意 識づけに効 果を も た ら した と 考 えられ る.
また
,
学 生に対 して通 常の 講義で コ ンピュー
タを利 用 させるこ とは あ ま り多く な く,
一
部の ビジ ネス系の 桐 生短期 大 学 紀 要.
第18号.
2007 66 N工 工一
Eleotronio Library時 問帯 1ゾ
、
P) 綴臨
11:
。−
n聞
一 コ 1⊥
こ
。
一一
w ドニ=
: 17JO,
_r
一
nv
−
一
霊
」
」暫
1
ゆに篇・
は/
tl 。1
−
ll
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一
eti】
t’
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vk]
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K」
1」
.
1ロ
入」
ピa 口 昌】
」
ttI
ノ
tt
知 1「
tt liO,
囹
,
lbL 図2,
学 生の授 業 外 利 用 状 況 (語 学 演 習 室:平 成19年4月9日 (月 )〜
8月3日 (金 )の17週) 峙 闕帯 1 轡宵
.
.
.
..
..’
1
.
.
」協 錦,
鷦≒
=
嬲
2’
e:,
Y
I
灘 ; 鉱
轟
=
湘騒
『
魂
o P]
1ゆ
tO叩
1/
町 1.
ゆ
.
」
tG
尸
・
図3,
学生の授 業 外利用 状況 (10−
OA教室 :平 成19年4月9日 (月 )〜
8月3日 (金)の17週 ) 講義の み に留まっ てい る.
これ は,
学 生「「身の コ ン ピ ュー
タ保 有 率に関 係 する もの と思われ,
通 常の ノー
ト 代わ り にコ ン ピュー
タを 利 用 す る という
とこ ろ まで は,
遠く及ばない とい う状 況で ある.
こ の こ と は,
オー
プ ン ス ベー
スでの利 用 状 況におい て も当てはまっ て い る.
コ ンピュ
ー
タ演習教室の利 用状況 につ い て は,
本 学 の 学習カ リ キュ ラム との 関 係 が大 きく影響 してい る.
各学 科に はそれぞれ1乍次に コ ン ピュー
タ リテ ラシ教 育 を行 う科目があるが, その授 業で一
通 りの リテ ラ シ を身に付 けた学生は, 各学 科コー
ス の カリ キュ ラム に 従い それぞれ の専門分野で必 要と され る情 報機器活用 能 力を身に付けてい ける.
さ ら に今回の整 備に より授 業でコ ン ピュー
タ教 室を使 用 する た め個人での利用が で き ない とい う時間が減少し, 学生 は自分の空 き 時 間 に コ ン ピュー
タを利 用で きる機 会が大 幅に増 加 する.
また, 教員 もコ ン ピュー
タ教 室の 空 き時 間 を 通 常の講 義の一
部で活 用 する こともで き,
コ ン ピュー
タやネッ ト ワー
クを利用する課 題 な ども気軽に提示 する こ とが で きる.
実 際に,
学生の コ ン ピュー
タ利 用 状 況を把 握 するため,
コ ン ピュー
タ にロ グ イ ン し た時間, ログオ フ し た時 間お よびそ の コ ン ピュー
タ名を 記録する ス ク リプ トを利 用してい る.
その ス クリ プ トで得ら れ た ロ 67 グオン時の デー
一
タ を利 用 し集 計し た.
実際 には授 業で 利用 してい る時 間も あ る た め,
その時間の開始10
分前 か ら終∫までの デー
タは削除 した.
しか し,
開 始10
分 より前のロ グ オンは,
その授 業と直 接 関係ない こ と を やっ てい るこ とが多い た め,
授業外での利用 とし て,
空 き時 間の延べ利 用 者 数を ま と め た (図2,3
).
各教 室それぞれ延べ でlooo 名 程度の利 用 者があ り, この ことか ら
,
学生 は普段 もコ ン ピュー
タを利 用し た い と考えてい るとい こ とが伺える.
特に10−
OA 教室は 昨 年 度までは利 用で きる状況でな く,
全 く とい っ てい い ほど利 用され てい なかっ たが,
今 年 度 前期は延べ で 800 名以L
の利 用があっ た.
こ の数 字は重 大に受け止 め,
もっ と早め に手を打っ て お く必要があっ た と反省 させ ら れ る結 果であっ た.
曜 [1
につ い て の バ ラつ き は,
時 間割に よ るものである と考 えられる.
しか し時 間 による 特 徴として は,14
:40
以 降の 時 間 帯 が 両 教 室 とも多い.
こ れ は3 時限終了後に各 自で 残り,
課 題や レポー
トなどを 行っ て い る もの と考 え られる,
また, 語 学 演 習室で は授 業が多 く,
その 1時限 開始 前の9 :10 以前,
及び3
時 限 開 始 前の昼 休 み に 甲・
めに 教 室 に 行 き,
調べ 物 などを行っ て い る とい う2次的 な 目 的で の 利用 が多
い こと が わ か る, 一
方10−OA
教 室では そうい っ た 傾向は見られず,
レポー
トや課題 をする た めに利 用 す る とい う1
次 的 な 利 用 が 中 心であ る と考 えられ る.
いずれにしても
,
コ ン ピュー
タ教室の利用 状 況調査 結 呆 か ら,
学 生はレポー
ト課 題 などを始め とし た 学 習 をコ ン ピュー
タで 行 な うこ とがで き るようにな り, 学 生個 人の情 報 活用能力 向上に役 立っ て い るもの と考 え て いる.
今 後は これ らの デー
タを詳細に分 析し,
す ぐ にロ グ アウ ト したもの,
ま た 講義の.
一
部として教 員 が 利 用 さ せ たもの など,
どの ような状 況で利 用 して いる もの か を 調べ てい く必 要 が あ ると考
え てい る.
今後
の課
題
今回の ネッ トワ
ー
ク環境 整 備に よ り, より多 くの情 報を教 員や学生へ 提 供で きる環 境が実 現した,
今 後は 学 内ポー
タ ルサ イ トを充実させ, 学生 と教 職 員との連 絡 やコ ミュ ニ ケー
ショ ン の 場と して広 く活 用で きる環 境 を構 築したい.
特に教 育面で はeラー
ニ ン グ シス テ ムの本格的な運 用や学生へ の電 了一
メー
ルサー
ビス な ど の充 実が必 要であ り,
その整 備を行っ てい く.
現段階 で はeラー
ニ ン グ シス テム と して は関 西大 学のCEASSlを
,
Web メー
ル とし て はActive!mailgi を導 入 する予定でい る
.
そ し てそれ ら を効果的に運 用 する た め にKiryu Junior College
NII-Electronic Library Service Kiryu Junior College
は
,Web
ベー
ス の シ ス テム におい てそ れ ぞれ が行っ てい る 認 証 を どの ように統合 してい くか が大き な課題 と なっ て い る
.
現段 階で はLDAP
(Lightweight
DircctoryAccess
Protocol
)
認 証 とAD
(Active
Directory) 認 証の 連 携
.
が有力で あるが,
さ らに調査 を 進 める必要が あ る.
ま た,
ネッ トワー
クの安 全 運 用に関しては,
無 線LAN
を は じ め と し たユー
ザー
認 証の シス テ ム と してRADIUS
(RemoteAuthentication
Dial In User Service)認証を検 討してい る
.
ま た,
教員に対し て教 育の情 報 化を推進 する第一
歩 とし て,
今後は シ ラバ ス の電子 化や教 材の電 子化を進 め, それ ら をネッ トワー
ク上に配 置してい く.
その た めにはソ フ ト面で支 援し てい く必 要があ り,
それらの 理解と協 力が得ら れ る ように講 習 会 など を開催してい く必 要が あると考えてい る.
参 考 文 献
D
ミ レニ ア ム・
プロ ジェ ク ト 「教 育の 情 報 化 」評価
・
助 言 会 議 :平 成17年度 評 価 報 告 書(
最 終 評 価 報 告 書 ),
2007.
http:〃www
.
kantei.
go.
jp
!jp
/mille !kyouikufhoukoku1
17hyoukahoukoku
.
html
2
)杉 原保 幸,
中 島 典子ら :マ ル チ メ ディアコ ラボレー
ショ ン ス タジオの役 割.
桐生短 期 大 学 紀 要,
11 :91−
96,
2000.
3
>石井 広二,
野中博 雄 :桐生短 期 大 学マ ル チ メ デ イア授 業 支援・
CALL シス テムの効 果と課 題,
桐 生 短期 大 学紀 要,16
:139−
141,2005.
4 >石 井広二,
中 島典子 :桐.
生短 期大 学に おけるIT 教育と教 材 開 発につ い て
.
桐生短 期 大学紀 要, 13: 83−
88, 2002.
5 )小 保方幸次,
杉原保 幸:桐 生 短 期 大学の学 内LANと情 報発 信
.
桐生短 期 大学 紀 要,9
:59−63
,1997.
6 )InterCLASS のWeb サ イ
1・
〔CHIeru 社 )http:〃www
.
chieru.
co.
jp
!product
!school−
net !clas9.
f
index
.
html7
)JunkhuntのWeb サ イ トhttp
:f
!junkhunt
.
net!8 )CEAS Community Page
(
関 西 大 学 教 え と学 び連環 室
)http
:〃ceascom.
iecs.
kansai
−
u.
ac.
jp1
9)Active! mail の Web サ イ ト
http:
ffwww
.
transware,
co.
.
ip
!product
!am !A
Construction
ofthe
Campus
LAN
as
an
Educationally
Supporting
Environment
and
Its
Effect
HirojiIshii
,Yuji
Saguchi
Abstract
The role of compuIer for the Facalty Developmcnt Program inじollege education has become indispensable ones
.
On the otherhand the cbanges of envi ronment which surrounds the compu ter is considerable
,
so it is necessafy tokeep
corfesponding to重he
changes inく)rder toimprovc
cdu 蝋 ional methodin
our college,
[[1ierefore
we reviewedthe
envifonment of the computer that cen−
tcred on the campus computer network which had already
been
serviced,
and we newly reconstructediI.
In this article,
we clar−
ified the
problems
ot’
an existing computer nctwork,
and wediscu
・
ssed the computer network which reconstructed this time.
In
addi−
tion, we verified the effect of the computer network that
had
been
actually serviced,
andits
uscfulness was verifiedfor
the studentsand the teachers
.
Keywords :Campus LAN
,
Educational support , FD桐牛短 期 大 学 紀 要