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10. 右巨大水腎症に対して後腹腔鏡下右腎摘除術を施行した一例(第55回日本泌尿器科学会群馬地方会演題抄録<ビデオ>)

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Academic year: 2021

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判断した. 精索腫瘍のうち転移性精索腫瘍は比較的稀で, 調べえた限りでは本邦 98例の報告があったものの, 傍 精索腫瘍の報告は発見できなかった. 今回われわれは転 移性傍精索腫瘍と思われる症例を経験したので報告す る. 9.LHRHアナログ製剤変 により PSA低下をもたら した1例 坂本亮一郎,奥木 宏 ,岡崎 浩 中村 敏之 (館林厚生病院 泌尿器科) 症例 76歳男性. 地域検診で PSA 5.45 ng/mlと高値を 指摘され受診.PSA 4.51 ng/ml,経直腸超音波・直腸診上 悪性を疑わせる所見なし. 経直腸 8ヵ所前立腺生検施行, 画像診断と併せ, 前立腺中 化型腺癌 T1cN0M0, GS4+ 5=9 と診断し, 酢酸リュープロレリン投与を開始 (投与 開 始 時 PSA : 4.439 ng/ml). 投 与 後 1ヶ月 の PSA 値 は 2.038 ng/mlと低下したが, 投与後 4ヶ月での PSA 値は 4.567 ng/mlと上昇した. LHRH-A 製剤の種類により PSA 反応性低下が生じた可能性を え, 投与製剤を酢酸 リュープロレリンから酢酸ゴセレリンに変 したとこ ろ, 変 後 1ヶ月で PSA・テストステロンの低下を認め た. 以上のような,LHRH-A 製剤の種類によるテストステ ロン・PSA 抑制作用の違いは国内でも数件報告されてお り, 若干の文献的 察を加え症例報告する.

ビ デ オ

10.右巨大水腎症に対して後腹腔鏡下右腎摘除術を施行 した一例 野村 昌 ,宮久保真意,小池 秀和 井 博,柴田 康博,羽鳥 基明 伊藤 一人,鈴木 和浩 (群馬大院・医・泌尿器科学) 冨田 介 ( 立富岡 合病院) 村 和道 (高崎 合医療センター) 牧野 武朗 (立川相互病院) 小林 幹男 (伊勢崎市民病院) 症例は 58歳男性. 主訴は腹部膨満. 以前より高血圧等 で近医通院中. 右腎囊胞の精査目的に当科紹介. CT 等の 精査にて, 腎囊胞ではなく, 右巨大水腎症を認めた. 症状 増悪傾向のため, 精査加療目的に入院. RPでは評価不十 のため, 右腎瘻造設施行, AP施行するも水腎の原因の 特定には至らず. 術中術後に内容液およそ 7000mlの流 出を認めた. 腎瘻を抜去し退院. その後再び水腎症出現 したため右腎瘻再造設. 後日, 後腹腔鏡下右腎摘除術を 施行. 最終診断は重複腎盂尿管の上半腎の著明な水腎症 であった. 手術時間 7時間 47 , 出血量 52ml. 腎門部お よび腎周囲の癒着が強かったことと, 剥離面積が大き かったため手術時間は長かったが, 後腹腔鏡下に手術を 完遂. 術後経過は良好で, 術後 8日目には退院となる. 後 腹腔鏡下手術を行うことで低侵襲に治療を行うことが可 能であった. 手術ビデオを供覧する.

特別講演>

座長:小林 幹男(伊勢崎市民病院) 前立腺癌内 泌療法と QOL 酒井 英樹(長崎大学大学院医歯薬学 合研究科 腎泌尿器病態学教授) 前立腺癌内 泌療法は進行癌に対して高い抗腫瘍効果 を示す反面, それがアンドロゲン除去療法であるために さまざまな有害事象をもたらす. その主なものは, 去勢 による急激なテストステロン低下に伴う医原性の男性 年期障害であり, ホットフラッシュ, 性機能障害, 体重増 加, 女性化乳房, 血,筋力低下,骨粗鬆症,脂質代謝異常 などが含まれる. さらに抑うつや認知機能低下と関連し ている可能性もある. わが国における前立腺癌内 泌療法では, 癌の縮小や 腫瘍マーカーの低下あるいは疾患特異的生存率など抗腫 瘍効果が重要視され, このような有害事象に対する認識 は必ずしも高くなかった. しかし最近の癌治療に伴う 康関連 QOL に対する関心の高まりから, 前立腺癌の内 泌療法でも QOL の重要性が認識されてきている. 内 泌療法による有害事象は予後に直結するものではない ものの, 治療が長期に及べば脂質代謝異常や骨粗鬆症が 心血管系疾患や病的骨折を招き,QOL 障害だけでなく疾 患非特異的死亡に関与する可能性も否定できない. 一方, 我々が行った内 泌療法中のホットフラッシュ と QOL に関する縦断的研究から, ホットフラッシュに 対するステロイド性抗アンドロゲン薬の有用性が示唆さ れるとともに, 内 泌療法による精神的状態や下部尿路 症状に関する QOL の向上が観察された. 前立腺癌に対 する治療法の選択においては,QOL を含めた内 泌療法 の利益・不利益に関して, 十 な情報を患者に提供する ことが重要である. 389

参照

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