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JAIST Repository: 東京大学の産学連携 : 質問票調査の分析(産学連携)

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Academic year: 2021

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(1)

Japan Advanced Institute of Science and Technology

JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

東京大学の産学連携 : 質問票調査の分析(産学連携)

Author(s)

Walsh, John P.; 矢崎, 敬人; 馬場, 靖憲; 鈴木, 潤;

後藤, 晃

Citation

年次学術大会講演要旨集, 19: 180-183

Issue Date

2004-10-15

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/7037

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

1C08

東京大学の産学連携

: 質問票調査の

分析

OJohnP.Walsh, 矢崎敬人,馬場情意 ( 東大先端 研 ) , 鈴木 潤 ( 未来工 研 ) , 後藤 晃 ( 東大先端 研 ) 1, はじめに 端 科学技術研究センター ,人工物工学研究センタ 一 ) と 学術研究が技術進歩と 経済成長に重要な 役割を果たす 生物医学系 (fs. 学 研究科,薬学研究科,医科学研究所 ) ことは昔からよく 知られている。 しかし近年,ナショナ の, 椰姉叢座 教員を含む常勤の

受 ・助教

全員 715 人 ル ・イノベーション・システムの 全ての部門に 生産性向 であ る。 402 通の回答を得た ( 回収率 56%L 。 ,論文公刊に 上への圧力がかかってきた。 政府は , 特に国立大学を 対 ついては mom

m Scie ㎡ thC 社から入手した㎞㎞ m 廿 om 田 象に ,「産学連携」促進のための 改革を実施してき 古 ㌔ 改 Ci ㎡ on Re いれぬ r 市 e U ㎡ v ㏄ 吋 of To ㎏ o C ㏄ ul 呼 of

革は, TLO の設立,産学共同研究プロジェクトや 大学 E ㎎面㏄ 市

IlS ㎝ dRCAST),1 の 2-2 ㎝ 2 で,また特許につ

研究者の特許出願・ベンチャー 設立に対する 補助金,産 いては特許庁データで 質問票調査のデータを 補完しね 学宮連携の共同研究・ 委託研究に係る 税額控除,大学教 員の商業活動参加への 制限の緩和,そして ,大学教員の 3. 改革期における 大学・産業間関係の 変化 発明を大学が 所有することを 可能にした国立大学法人化 まず,研究者が 他機関の研究者たちと 協力関係 ( 共同 といったものを 含む。 改革は 19 卵年代末期に 本格的に開 研究,受託研究,人材交流,コンサルティンバ ) を持っ 始され,本年の 国立大学法人化で 形の上は一段落がつい ているかどうかを 尋ねた ( 図 lL 。 た 。 筆者たちはこれを 契機に大学研究者の 研究活動と商 図 l. 他技 関の研究者たちとの 研究上の協力Ⅱ係 り 998. 200% 業的活動のデータを 集め,政策環境の 変化に研究者がど 協力関係を持っている (%) のように対応してきたかを 検討することとし 元も 前述の政策課題に 加え,大学は 技術進歩と経済成長に どのように貢献しているかという ,より根本的な 問題が あ る。 大学と企業は 多面的な関係を 形成している。 情報 や資 試料の移転も 多様な形を取っており ,またこれが 双 方向的に行われることによって ,効果的な大学産業間関 係に重要な役割を 果たしうるフィードバック・ルトプが 形成されることもあ る。 大学と企業の 関係は,直接的な 形を取ることもあ り,研究成果普及のための 間接的な公 的チャネルの 形を取ることもあ る。 以上を背景に 本稿では,東京大学の 工学系と生物医学 系の研究者への 質問票調査のデータから ,外部との連携 がどう変化してきたかを 分析する。 また,研究上活発な 研究者 ( いわゆる「スタⅠ ) とそれ以外の 研究者を比べ , 商業活動が学術上の 生産性とどのような 関係にあ るかを 捉える。 2. データと手法 口内の田公立 ロ内大学 拭検 研究 技 関 口内大企巣 口内中小企 莱 外国大学 外ロ 企棄

一 5 ■ 2003 一 口 19g8 大学が最も一般的 (85%) な 協力相手であ るが,国内大企 業とも 7 妨が協力しており ,国内の公的研究機関や 外国 大学と は 約 65% が協力している。 中小企業との 関係はこ れらより弱いが ,過去 5 年間で 鴇激 に増加している。 外 国企業以外の グル

@

プ との間でも,協力関係は 5 年間で 拡大しているが ,拡大が著しいのは 中小企業との 関係で あ る。 大学と中小企業の 関係がより重視されるようにな ってきたことの 証左となろう。 結果を研究分野ごとに 集計し直すと 図 2 のようになる。

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(3)

集材 者た 他 2. 協力Ⅱ傑を持っている (%) 田 3. 協力相手別の 音 力肌供 の功よ 弔 O Ⅰ ( し O まと 杵カ 田内 口内大宇 l の臣公立坑技研究 桂朋 田内大企 集 口内中小企 集 外国大字

100

研究分野は電気・ 電子・機械工学,材料・ 化学工学,情 報工学,バイオ 系に分けた。 2 国内大学との 関係について 分野間の差異は

小さく,研究活動でのそもそもの

共同作 業への性向は 分野間で大きくは 異ならないと 示唆してい る 。 中小企業と協力しているのは ,情報工学,ついで 電 気・電子・機械であ り,材料・化学やバイオ 系では 中 /J 、 企業との協力はそれほど

行われていない。

(

ただし情報

工学分野ではそもそも 中小企業の割合が 大きい可能性は 考慮する必要があ る。 ) 図示していないが ,過去 5 年間, 情報工学では 中小企業と協力している 比率が 2 死。 から ㏄ % へと急増しバイオ 系でも 21% から 41% へと大きく 伸びた。 電機・電子・ 機械でヰ昭 差 やかに増加し 材料・ 化学ではやや 減少した。 大企業との協力は 全分野で増加 したが,特に 情報工学 (M% から 83% に ) とバイオ系 (55% から 74% に ) で大きく増えたつまり ,バイオ系では 産 業との関係は 弱 い ものの急速に 拡大している。 公的研究 機関は材料・ 化学や電気・ 電子・機械で 重要,バイオ 系 では重要性は 低い。 電気・電子・ 機械,ついで 材料・化 学では他の 2 分野でよりも 外国大学との 連携が重要であ る。 次に,協力相手の 種別に,とに 協力の効果を 尋ね,研究 資金の獲得,研究達成の 早期化,設備・ 機器の利用,人 材の活用,情報の 獲得のうちから 最も重要なものを 1 つ 選んでもらった ( 図 3L 。 3 @% 分 口内大半 生 甘 Ⅰ研究 臣 Ⅱ ロ内大企 粟 口内申小令 集 打日大ヰ 丹田上 棄 ■研究 寅全 の 疫 打日研究達成の 阜 期 七日 枝脩 ・ 棋 器の利用■人材の 活用目 -"-""" 宙笹亜僅 世 地大学研究者との 協力で重要なのは 研究達成の早期化,

人材の活用,情報の

獲得,公的研究機関との

協力で重要 なのは設備・ 機器の利用,大企業との 協力で重要なのは 研究資金の獲得であ る。 興味深いのは 中小企業との 協力 で ,大学と同様,研究達成早期化が 最も重要な効果とさ れ,研究資金獲得の 重要性は二次的であ る。 少なくとも 回答者の一部は ,中小企業と 共同研究プロジェクトの 形 で連携しており ,受託研究や 奨学寄附金の 受け入れは 大 企業相手に行 う ことが多いことを 示唆している。 外国企 業についても ,情報の獲得,ついで 研究達成の早期化で あ り,研究資金獲得を 挙げているのは 回答者の約 4 分のⅠ

に過ぎず,国内大企業とは

大きく異なる 興味深い結果が 出ている。 次に大企業や 中小企業との 協力関係の効果を 分野ごと に見る。 ロ 4. 口内大企 莱 との出力の効果.研究分野ごとの 集計 協力 め 効果としてⅠⅠ (%)

研究 寅金 の 荻待 研究達成の早期化 鞭脩 ・ 枝器 の 利 m 人材の活用 材 穏 の 在付

バイオ系,材料・ 化学,電気・ 電子・機械では ,大企業 は研究資金の 獲得 源と 捉えられているが ,情報工学研究 者の半数は大企業との 連携の効果として 研究達成の早期 化を挙げており ,この ょう な連携が単に 受託研究や奨学

3t@¥ @@

, @@MS@@@k@WSS@t@@ 寄附金の受け 入れに止まらない ,実質を伴 う 共同研究で Ⅱ山に分類し

,生物医学系の

六 こ ここの集計

教員には,当てはまる

ィ吉果

には含めていない。

理由を全て回答してもらっ 六 こまた工学系 。 っ 。 。 も, 二剖 "' 回答者は複数の 理。 を答え。 い " 。 あ ることを示唆している ( 図 4) 。 一 181 一

(4)

ロ 5. 4 ヵ 中小企 采 との胆力 0% ヌ .研究分持ごとの 集計 粋力のめ 果 として 田 Ⅰ (%) 開発や既存製品の 製造工程の改善につながったかを 尋ね ね新製品開発につながったと 回答した研究者の 比率は ,

研究 寅金 の 荻任 研究達成の阜 m 化 在 Ⅰ・ 桂器 の 利 用 人材の活用 竹杖の在 侍 旧ユ吏 ・も子工学.は 牡工 牛口材料工学・ 一一 化学エ学■ 冊報 工学 申 バイオ系 コ , 中小企業との 連携 ( 図 5) については,情報工学研究者も 材料・化学工学研究者も 研究達成の早期化のパートナー と見ている。 電機・電子・ 機械工学研究者も 中小企業と の連携の効果として 研究達成早期化を 研究資金の獲得と

ともに重視している。 対照的に,生物医学研究者は

研究 資金の獲得を 最重要視しており ,人材や研究資金の 獲得 はその後に来ている。 4. 協力関係の形態と 商業的活動 活動の内容の 詳細を現在と 5 年前について 尋ねた ( 図 6) 。 ロ 6. 研 文者による南菜 的活 m 憶 .研究分野ごとの 集計Ⅰ 998. 2003) 故呈 する (%) 持 竹の共同出願 C0 の 持 押の共同出願 C98) 特許枝折に基づく 新製品Ⅱ 尭 持 神技術 に 基づく 掛 近エ 租 改善 TLO を 軽古 したライセンス 供与 (,03) TL0 を 緩白 しないライセンス 供与 C0 ㊤ TL0 を経由しないライセンス 供与 Cg の ( 口音 者 自身の ) ライセンス収入 寄 m 全の受け入れ C0 の 吉 m 金の受け入れ C98) 甘文 の 共茗 (.03) 碑文の共 茗 (.98) 90 100 低い分野で生物医学の 23%, 高い分野で電気・ 電子・機 械の 30% であ った製造工程の 改善につながったケース はより少なく ,生物医学では 3%, 多くても電気・ 電子・ 機械の 12% であ った全般に,生物医学においては 企業 との関係は弱いが , TLO を通じてライセンシングを 行 ったことがあ るという研究者の 比率はこの分野で 最も高 かった材料・ 化学が僅差でこれに 続く ) 。 特許がこれら 分野で最も有効で (Cohe 隅鰍 d.,2 ㏄ 2) 技術市場がこれら 分野で最も機能する (

dd.,2 ㏄ 1) ことに鑑みれば , この結果は自然なものといえよ う 。 法人化直双の 時点で さえもバイオ 系以覚ではライセンシンバは TLO を経由 しない方が広く 行われていた。 形式化された 技術移転で あ るライセンシングにおいてさえも ,公式に機構化され た技術移転機関は 個別契約ほど 有効でない可能性があ る。 後述の形式化されない 技術移転の重要性と 併せ,特許権 を 研究者から大学に 移す必要性に 疑問を投じるものとな っている (OECD,2 ㏄ 3, も 参照 ) 。 企業が研究者に 寄付を行い,研究者は 企業に対して 技 術 清 報を提供するといったことは 広範に行われており , 寄附金の授受は 企業と大学研究者の 贈与交換関係におい て 重要な位置を 占めている (Knleller, 2 ㏄ 3, Wa@sh ㎝ d S ㏄穿孔 2 ㏄ 3L 。 また,改革後もやはり ,どの分野でも 大 学研究者は,企業研究者と 特許の共同出願よりも 論文の 共著を行うことの 方が多い ( 図 6L 。 情報工学では 5 年前 は ,企業研究者と 特許を共願する 研究者の方が 論文の共 著を行 う 研究者よりも 多かったが,電気・ 電子・機械と バイオ系では , 5 年前も現在も 論文の共著を 行 う 研究者の 口 Ⅰ 気 ・ ユ チェ キ . 臣牡 ェ学ロ村覚 ェヰ .七字 ェ牛 Ⅰ 拍荻 ェ字母パイ オ 系 方が多い。 また,贈与交換関係の 形式化のための 改革に 本オ半半・ イヒ 学の砺 干究 者が最も活発に 特許,の共同出 @ を行 っ もかかわらず ,企業から寄附金を 受け入れる教員の 比率 ており (65% が共同出願を 行っている ), 5 年前において は全分野で上昇しており ,比率は特許共願が 盛んに行わ も㏄ % が 共同出願を行っていた 他の分野においては 特 れている分野 ( 材料・化学 ) で最も高く, 形町ヒ されて 許の共同出願はこれほど 広範には行われていない。 ただ いない贈与交換関係が 機能し続けていることを 示唆して し共同出願を 行った研究者の 比率は,情報工学で 若干 いる。 減少した ( 新分野での一時的な 出願 増や , TT バブル崩 壊を受けた減少の 可能性も検討する 必要があ る。 ) のを 除 5. スタ一科学者と 商業的活動 いては全分野で 5 年前から増加しており ,材料・化学 以 商業的活動に 携わることは 公的科学への 参加の妨げに 外でも約 40%M の研究者が共同出願を 行っている。 なっているのかどうかという 重要な論点があ る。 関連し 質問票では研究活動の 商業的成果についても 回答して て,商業的活動に 積極的に携わるのは 研究者としても 生 もらった。 彼らの研究から 生まれた特許技術が 新製品の 産的な人々なのかどうかという 論点もあ る。 たとえば

(5)

Z ㏄ keer ㎝ dDarby(1996) は , 少なくともバイオ 分野では, 学術的知見の 商業的活用に 際し「スタ一科学者」が 重要

な 役割を果たすとしね 他方 Hende 柊叫礒 d.(1 の 8) は米

国の産学関係改革は

周縁的研究機関,研究者の

商業的活

動への参加を 促したとする。 ( ただし Mowe Ⅴ㎝ d

Z 団 onjs.,2 ㏄ 2,Thu ㎎ by ㎝ dThu ℡ by,2 ㏄ 2, はこの結果に 疑

義を呈している。 ) ここでは,年間平均論文教が 上位 10% に入る研究者を 「スタ一科学者」とし㎞㎡Ⅰ

。 ㎡ Ci 価 nnRee い 丘から得 た 1 の 2 ∼ 2 ㏄ 2 年の論文教データから 標本を「スター」と それ J@ ス 外に分類した。 図 7. 協力関係の相手.スタ 一科学者対それ 以外Ⅰ 998. 2 ㏄ 3) 研究上の協力Ⅱ係があ る (%) 100 口内大学 C0 の 国内大企 葉 C0 ㊤ 国内中小企 莱 C0 ⑪ 国内大学 U98) 口内大企 莱 C98) 国内中小企 共 C98) は スタ一科学者 臼 それ以外の研究者 図 7 は 両 グル

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プの,大学,大企業,中小企業と 協力し ていた研究者の 比率を示している。 いずれの機関種別に ついてもスタ 一の方が非スターよりも 協力を行っている 比率が高い。 このうち大学に 関しては グル

@

プ 間の差異 は 比較的小さいが ,企業については 差異は大きい。 スタ 一の方が早くから 企業と協力していた。 5 年前スタ一の 86% は大企業と ( 非スターは 66%), 半数近くは中小企業 と ( 非スターは 28%) 協力していた。 中小企業と協力す る 非 スタ一の比率は 倍増した。 スターは長年企業と 連携 しており,改革はこれを 幾分強めたが ,より重要な 変化 は,企業と協力していなかった 研究者が協力を 始めたこ と,特に非スターが 中小企業と連携し 始めたことといえ る。 「贈与交換」システムへの 批判に,それは 中小企業不 利 ,大企業有界Ⅱであ り (KCnleller,2 ㏄ 3), また研究者は 企業 との協力に関心を 払わないというものがあ ったことを考 えると,これは 好ましい結果に 見える。 だが,改革双か ら学術面で最も 生産的な研究者は ,学術的発見の 企業へ の 移転に最も携わっていた 研究者でもあ ったことにも 留 意すべきであ る。 。 .

' 以上をまとめると 次のようになる。 ここ数年の形式化 された技術移転の 促進を目的とした 制度変革はその 目的 を果たし始めていることが 明らかになった。 制度改革は

また,より全般的に

大学・産業間関係を 重視する意識を もたらした。 これは,大学研究者の 役割概念にこのよう な活動を含めることへの 期待を反映している。 しかしこ の新し、 股割 は ,以前からの 形式 ィヒ されていない 贈与 交 換の形を取る 技術移転を置き 換えるものとはなっていな 響 旦 ク ル " 代 こ え 与

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参照

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