平成２８年度第２次補正 小規模事業者持続化補助金
合格キットの使い方
株式会社あるくの男澤 亨（おとこざわとおる）です。 この度は、本キットをご購入いただき、誠にありがとうございました。 「平成２８年度第２次補正 小規模事業者持続化補助金」（以下、持続化補助金）は小規 模事業者だけが販売促進などに活用できるという画期的な補助金で、他の補助金と比べて も使い勝手はなかなかよろしい。 しかも今回は、前回の募集に比べ、予算額が大幅に増えています。 補助金額の上限50～100 万円（補助率 2/3）等は変更ありませんが、特に注目すべき変更 点は次の通りです。 ・新規の機械装置等導入費用の制限が撤廃 ・中古資産の購入が可能 ・他社サイト等へのネットシステムの構築が補助対象 ・ＩＴの有効活用する取り組みは審査に加点で有利 しかし、申請書を書き、審査を通過しないと補助金がいただけないので、多くの方にと っては、慣れない書類を作成することになって大変ですが、書き終えた後には、自社の強 み、弱みや将来のあるべき姿がはっきり見えてくるという大きなメリットがあります。 縁起でもないとお叱りを受けるかもしれませんが、万一、今回の補助金に採択されなか ったとしても、一度書いた事業計画は、本業の維持発展にはもちろん、次回の補助金チャ レンジの際には、経営計画と補助事業がさらに磨き上げられ簡単に書けるようになります。 過去に数多くの企業の新事業の立ち上げなどを支援し、数億円規模の補助金を獲得して きた経験から、はっきりそう言えます。 本キットは３部構成になっています。 ①申請書の書き方マニュアル まず読んでいただきたい冊子です。最初に知っておいてほしい持続化補助金の採 択ポイントと攻略法が書いてあります。 ②申請書の構想ワークシート 次に、申請書に直接書き込む前に、頭のなかを整理し、申請書に書く要点をまと めるために手書きで骨格を作っていきます。 ③申請書の項目別解説と記載例 いよいよ申請書のワード用テンプレートに書き込んでいきますが、項目ごとに解 説と記載例を説明します。 このキットを活用して申請書類を作成し、商工会議所または商工会のサポートも受けながら、採択に一歩でも近づいていただければ幸いです。 また、ご利用になって、ご意見ご感想がございましたら、今後の参考にさせていただき たく、otokozawa@aruku.info までお寄せいただければありがたく存じます。 では、吉報をお待ちしております。 平成29 年 11 月 株式会社あるく 代表取締役社長 男澤 亨
持続化補助金①申請書の書き方マニュアル by あるく 20161119 1
-平成２８年度第２次補正
小規模事業者持続化補助金
合格キット
①
申請書の書き方マニュアル
株式会社あるく
2016/11/19サンプル
完全本のこの項は
全１５ページ
持続化補助金①申請書の書き方マニュアル by あるく 20161119 7 -く、また書き終えた後に関連性がわかりやすいか、また矛盾がないかをチェックします。 ４番めは、「補助事業の積算」です。 ④積算の透明・適切性 ◇事業費の計上・積算が正確・明確で、事業実施に必要なものとなっているか。 様式３「補助事業計画書」の事業費の「２．経費明細表」に相当します。 明細は、応募要領の例をよく見て、審査員がわかりやすいように、具体的に記入してく ださい。本申請の時点では見積書の添付は必要ありませんが、業者から見積書を取って詳 細を記入するほうが正確性が増します。 当然ですが、一般的に見て妥当かどうかチェックされますから、特殊なものや高額なも のがあったら、簡単な説明を書き添えてください。採択後、相見積を求められる場合もあ ります。 次に、過去に持続化補助金の採択を受けた事業者への注意事項が書いてあります。 ＊１ 過去に実施した全国版の「小規模事業者持続化補助金」（平成 25 年度補正、 平成 26 年度補正、平成 27 年度補正）で採択を受けて補助事業を実施した事業者 については、全体を通して、それぞれ実施回の事業実施結果を踏まえた補助事業 計画を作れているか、過去の補助事業と比較し、明確に異なる新たな事業である か、といった観点からも審査を行います。 最後に、条件が合致すれば、加点がなされる項目が列挙されています。 ＊２ ①厳しい内外環境の中にあって新たな活路を見出す事業者として、他の小 規模事業者のモデルとなることが期待できる事業者、②町村部に所在し地域経済 の発展につながる取り組みを行う事業者、については、政策的観点から加点を行 います。また、より多くの事業者に補助事業を実施いただけるよう、過去の補助 事業実施回数に応じて段階的に減点調整を行います。 Ⅲ．その他 「小企業者」（常時使用する従業員の数が５人以下の事業者を指します。）が全体 の５割以上採択されるよう、優先的に採択します。 この項目に合う会社は最初から有利な位置にありますが、＊２の①については、「○○と
持続化補助金①申請書の書き方マニュアル by あるく 20161119 11
-採択に近づく９つのポイント
1. 公募要領を印刷してよく読む
必要なことはほとんど公募要領に書いてあります。また本マニュアルには、必要なこと 以外は基本的に公募要領を読めばわかることは書いておりません。 公募要領を印刷し、最初によく読んで、また疑問がでるたびに記載がないかどうか確認 しましょう。2. 書類に不備がないように
不採択になった申請書のかなりの割合を書類の不備が占めます。選択肢にレ点を書き忘 れたとか、証拠資料や電子媒体の同封もれとか、対象外の補助事業の申請とか。いずれも 公募要領をよく読むことと申請書類の最終チェックで防げます。 ちなみに、証拠書類は指定のものがなければ新たに作成します。3. 「売上アップ」「地方発」「IT 活用」のキーワード
全国展開や都会に進出するような補助事業より、地域密着や地域還元するような補助事 業のほうが採択されやすい。ですから、様式３「補助事業計画書」の事業名やその他の項 目には、「売上アップ」「新商品」「新顧客層」といった前向きな事業展開を図るキーワード とともに「地域活性化」「地方発」「雇用創出」など社会性のあるキーワード、「IT 活用」「他 社のモデル事業」など加点になりうるキーワードを入れると採択されやすくなります。持続化補助金②申請書の構想ワークシート by あるく 20161119 1
-平成２８年度第２次補正
小規模事業者持続化補助金
合格キット
②
申請書の構想ワークシート
株式会社あるく
2016/11/19サンプル
完全本のこの項は
全１１ページ
持続化補助金②申請書の構想ワークシート by あるく 20161119 2 -このワークシートは、「平成２８年度第２次補正 小規模事業者持続化補助金」の申請書 を、パソコンでワード用テンプレートに入力する前に、構想をまとめるのにご活用くださ い。 順を追って書いていけば、採択される申請書の骨格ができるように構成されています。 最終的に申請書で完成するようなきちんとした文章でなくてかまいません。手書きでも パソコンでもどちらでもやりやすいほうで記載してください。 申請書の中核は、様式２「経営計画書」と様式３「補助事業計画書」に分かれています が、考えやすい様式３の方から書いていきます。後で、矛盾が生じるなと感じることがあ ったら、戻って修正するなどして書いていきましょう。 もし書けない項目があった場合、空白でもメモ書きでもかまいませんから、まずは一気 に最後まで進めることを優先してください。申請書テンプレートでは、ここで書いていっ た構想をもとにして、採択につながるよう肉付けしてきちんと書き直します。 以下の赤字部分は公募要領にある記載例をもとにした書き方の例ですが、公募要領にあ る記載例はあくまでも例であって、採択されるレベルではありませんから、記載されてい ない項目も、このワークシートには加えられています。
持続化補助金②申請書の構想ワークシート by あるく 20161119 3
-様式３「補助事業計画書」の項目
補助金をもらって何を行うか、すなわち補助事業を明確にします。これは、様式３「補 助事業計画書」の「1.補助事業の内容」の１～４のすべてに相当します。 意外なことに、お金をもらうことが優先されて、補助事業として何をやるのかが明確に なっていなかったり、不必要な広告をおこなったりする企業もあります。 〈補助事業のテーマ〉 補助金をもらってやりたいことを書き出します。 鱈バーガー・鱈チップスの開発・マッチングフェアへの出展・顧客へのＤＭ発送・地域住 民へのポスティング 〈販路開拓等のための購入品と経費〉 購入する販促品や機械、その他経費を概算で書き ます。 製造機械２０万、チラシ印刷（500 枚）５万、ＤＭ送料２万、マッチングフェア出展（諸経 費込み）１０万、鱈のすり身の試作品材料１万、チラシ配布アルバイト２万、アンケート 調査５万、店舗駐輪場の拡幅工事１０万 以上の合計５５万円 〈販路開拓等による成果〉 前記の購入品と経費によって、どんな成果を生みたいかです。 シニア世代に向けて、鱈のすり身フライのバーガーを開発。バイクでデリバリー。一日平 均 500 円を６個程度の販売を見込む。鱈を揚げたスナック菓子を開発。おつまみやお土産 にもなる 200 円。持続化補助金③申請書の項目別解説と記載例 by あるく 20161119 - 1 -
平成２８年度第２次補正
小規模事業者持続化補助金
合格キット
③
申請書の
項目別解説と記載例
株式会社あるく
2016/11/19サンプル
完全本のこの項は
全１８ページ
持続化補助金③申請書の項目別解説と記載例 by あるく 20161119 - 3 -
（様式２）
経営計画書
名 称： 竹田屋 ＜応募者の概要＞ （「主たる業種」は、従業員数によって補助金の対象になるかどうかの重要な項目です。公募要 領 67～68 ページに「日本標準産業分類に基づく業種分類」が記載されています。自社がどれに 該当するか考えて、「中分類上の番号」を記載するようにしてください。） （ふりがな） 名称（商号または屋号） （たけだや） 竹田屋 法人番号（13 桁）※１ なし 主たる業種※２ 業種番号 （2 桁 or3 桁） 76 業種名称 飲食店 常時使用する 従業員数※３ ４人 ＊常時使用する従業員がいなければ、「０人」と記入してください。 ＊従業員数が小規模事業者の定義を超える場合は申請できません。 資本金額 （個人事業者なら記載不要） 創業・設立年月（和暦） 平成3 年 4 月 連 絡 担 当 者 （ふりがな） 氏名 （たけだたけお） 竹田 たけお 役職 店主 住所 （〒１２３－４５６７） 兵庫県朝来市中心３－４－５ 電話番号 012-456-7890 携帯電話番号 090-123-456 FAX 番号 012-987-6543 E-mail アドレス takeo@takeo.com（日本商工会議所・補助金事務局からの書類の送付や必要書類の提出依頼等の電話・メール連絡は、全て「連絡担当者」 （共同申請の場合は、原則、代表事業者の連絡担当者）宛てに行います。補助金の申請内容や実績報告時の提出書類の内容 について、責任をもって説明できる方を記載してください。電話番号または携帯電話番号は必ず記入をお願いします。FAX 番 号・E-mail アドレスも極力記入してください。） ※１ 法人の場合は、法人番号を記載してください。個人事業主は「なし」と明記してください。マイナンバー（個人番号（12 桁））は記載しないでください。 ※２ 公募要領Ｐ.67 記載の「業種分類」に基づいて、主たる業種の番号（２桁）、業種名称をご記入ください。（「業種分類」 に小分類（３桁）が記載されている業種については３桁まで番号を記入し、業種名称をご記入ください。） ※３ 公募要領Ｐ.39 の２．（１）③の常時使用する従業員数の考え方をご参照のうえ、ご記入ください。なお、常時使用する 従業員に含めるか否かの判断に迷った場合は、地域の商工会議所にご相談いただけます。 （従業員数が公募要領Ｐ.38 記載の「小規模事業者の定義」を満たす事業者のみ申請できます。） ※全ての申請者【必須回答】 （これまでに実施した「小規模事業者持続化補助金」の補助事業者に該当する者（平成 28 年度熊本地震復旧 等予備費事業を除く）は、今回応募時に、該当する回に提出した実績報告書（様式第８） の写しの提出が必 須です） 注：共同申請により採択・交付決定を受けて補助事業を実施した「参画事業者」も含みます） （次の欄は単純なチェックもれに注意してください。それだけで失格することがあります。）
持続化補助金③申請書の項目別解説と記載例 by あるく 20161119 - 6 - （「焼肉定食」と「ステーキ」） 売上総額の大きい商品 客単価 売上額 利益率 売上シェア 焼肉会席 4,900 円 〇〇〇〇〇〇円 45％ 46％ 牛焼肉お重 1,800 円 〇〇〇〇〇〇円 60％ 30％ 焼肉定食 1,800 円 〇〇〇〇〇〇円 60％ 20％ その他 1,000 円 〇〇〇〇〇〇円 50％ 4％ 利益総額の大きい商品 客単価 利益額 利益率 売上シェア 焼肉会席 4,900 円 〇〇〇〇〇〇円 45％ 46％ 牛焼肉お重 1,800 円 〇〇〇〇〇〇円 60％ 30％ 焼肉定食 1,800 円 〇〇〇〇〇〇円 60％ 20％ その他 1,000 円 〇〇〇〇〇〇円 50％ 4％ （ここまで書いたものに関連して、補助事業で実施したいことに結びつく企業の課題を 簡単に書きましょう。後でまた詳しく書くことになります。） 【商品の売上・利益の分析と課題】 ●団体客の場合は、バス会社、旅行会社を通した受注となるため、利益率は低くなる。 ただ、客単価が大きく、予約により事前準備もできるため、比較的少ない人数での対応 が可能である。 ●したがって、当面は、団体客への対応をより効率的にするとともに、利益率の高い個 人客の客単価の向上を図ることが最も効果的であると判断する。 ●また、昼の売上が大きく、夜の売上が少ないので、従業員の配置もロスが大きいので、 夜の稼働率を高めなければならない。 2. 顧客ニーズと市場の動向 （「２．顧客のニーズと市場の動向」は、この補助金の事業計画がうまく行くことを理 由づけする大切な部分です。お客さまが求めている商品・サービスがどのようなものか について、まず、自社がおかれた状況を説明するために、国内業界の市場動向から書き
