平成27年2月
東海農政局整備部防災課
東海管内における農業水利施設の防災・減災の取組
(農村地域防災減災事業・海岸事業)
防災・減災を支援する事業制度
∼農村地域防災減災事業の概要∼
○ 地震・集中豪雨等による災害を防止し、農村地域の防災力の向上を図るための総合的な防災・減災対策を実施します。 ○ 総合的な防災減災計画に基づき対策を実施し、効果的に農業生産の維持や農業経営の安定、環境保全を図り、災害に強い 農村づくりを推進します。 【事業の主な内容】 1 防災・減災対策にかかる計画の策定 ① 農村地域の防災・減災対策にかかる計画の策定とそのために必要な調査や、ため池の点検調査・耐震調査 ② 農業用用排水路への転落防止と上部の道路・歩道としての利用のため、水路の蓋かけ等の施設整備にかかる調査 2 農業用施設等の整備 ① 自然的、社会的要因で生じた農地及び農業用施設の機能低下の回復や災害の未然防止を図るための整備 (ため池整備、湛水防除(排水機場等整備)、地すべり対策、農村防災施設整備、土地改良施設の耐震整備等) ② ライフサイクルコスト低減のための長寿命化対策や、水質保全対策・湛水防除事業で造成された施設の更新整備 ③ 南海トラフ地震対策特別措置法に基づき実施される農村地域の避難施設、避難路等の整備(補助率の嵩上げ) 3 災害時の被害を軽減するためのソフト対策 ① ハザードマップの作成や防災情報連絡体制等の整備 ② ため池を保全管理していく体制づくり 調査計画 【昭和池(愛知県豊橋市)】 点検・診断調査、 ハザードマップ作成、計画 策定等 補助率:定額(H27年度まで) ため池整備 【貝津新池(愛知県豊田市)】 【補助率】 1/2、55%(中山間地 域)、定額(27年度まで の調査計画策定等) 【事業主体】 県、市町村、土地改良 区等1
東海管内の防災・減災への取組状況
∼ 地域の特徴 ∼
○ 東海管内は、我が国最大の海抜ゼロメートル地帯である濃尾平野を抱え、高度成長期には地下水利用による地盤沈下が進 行しており、排水対策に苦慮。 ○ 大規模地震においては、東海地震防災対策強化地域、南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されており、計画的な更新 整備に併せた耐震対策、ソフト対策と一体的に推進。 ◇ゼロメートル地帯の状況(平成26年8月 東海三県地盤沈下調査会資料より) 【濃尾平野海抜ゼロメートルの範囲】 【昭和36年以降の累積沈下量等量線 (昭和36年2月∼平成25年11月)】 ◇地震防災対策強化地域等の指定状況 (内閣府ホームページより) 東海地震防災対策強化地域 南海トラフ地震防災対策推進地域2
東海管内の防災・減災への取組状況
∼農村地域防災減災事業∼
○ 東海管内の防災減災事業では、濃尾平野の低平地や木曽三川の輪中地帯を中心に湛水防除事業、地盤沈下対策事業等の排 水対策が進められている状況。 ○ また、その他の防災減災対策として、ため池整備、水質保全対策、特定農業用管水路等特別対策(石綿対策)、地すべり 対策等を実施。 ○ 東海管内の防災減災事業は、農業農村整備に占める割合が約4割と高く、また、全国に占める割合も約16%で、愛知県の 割合が8割を超えている。これは、海抜ゼロメートル地帯を抱えるなど地域性が色濃く現れている。 ○ 近年の厳しい財政状況を踏まえ、施設の機能診断・耐震診断の結果を考慮し、優先度をもとに長寿命化を図りつつ効果的 な対策を実施していく。3
○ 地震・集中豪雨等による災害を防止し、農村地域の防災力の向上を図るための総合的な防災・減災対策を実施します。 ○ 総合的な防災減災計画に基づき対策を実施し、効果的に農業生産の維持や農業経営の安定、環境保全を図り、災害に強い 農村づくりを推進します。
ため池の防災・減災への取組
- 農村地域防災減災事業による支援 -
○ 全国には約20万箇所のため池が存在し、東海管内のため池は約8千3百箇所。そのうち受益面積2ha以上のため池の約7 割が江戸時代以前に築造されている。 ○ 管内のため池分布の状況は、かつて農業用水の確保に苦慮していた三重の伊賀地域、岐阜の東濃地域や愛知用水等大規模 事業による通水以前の知多半島に多く存在。 ○ ため池下流に人家や公共施設等があり、施設が決壊した場合に影響を与えるおそれがある等のため池を「防災重点ため 池」と位置付け、優先的にソフト対策(耐震調査・ハザードマップ作成等)、ハード対策(堤体等改修整備)を一体的に進 めている状況。 【事業の主な内容】 1 調査計画 ① ため池の点検・耐震診断 ② ため池ハザードマップの作成 ③ 機能診断及び長寿命化計画の策定 他 2 整備工事 ① 耐震性向上のためのため池改修 ※伊賀市ホームページより 【ため池ハザードマップ ② 災害の発生するおそれがあるため池の改修、廃止等 大沢池(三重県伊賀市)】 ③ 洪水調節機能の賦与・増進のためのため池改修 ④ ため池の防災・減災に必要な体制整備及び活動等 他 3 国庫補助率 ① 大規模 55% ② 小規模 50%(中山間地域は5%嵩上げ) ③ 調査計画 50%(但し、H27年度までは定額) 4 実施主体 県又は市町村、団体 ため池の地域別分布状況 ため池整備(洪水吐) 【貝津新池(愛知県豊田市)】 :1500以上 :1000以上 :500以上 :100以上 :100未満 無印:無し4
湛水防除への取組
- 農村地域防災減災事業による支援 -
○ 濃尾平野のゼロメートル地帯や木曽三川の輪中地帯を中心に、排水施設の機能低下を踏まえた更新整備に併せ耐震対策を 進めていく必要がある。 ○ 管内には湛水防除事業で設置した排水機場が約370箇所あり、そのうち約2/3が標準耐用年数(20年)を超過している状況。 ○ 排水施設の機能診断・耐震診断の結果を考慮し、長寿命化を図りつつ効果的な対策を実施していく。 【事業の主な内容】 1 調査計画 耐震性診断、機能診断及び長寿命化計画の策定 他 2 整備工事 ① 立地条件の変化により湛水被害発生のおそれがある地域で行う排水 施設の新設又は改修(排水施設整備工事) ② 排水施設の一元管理を必要とする地域で、排水被害発生を防止する 排水管理に必要な施設の新設又は改修(排水管理施設整備工事) ③ ①により整備された排水施設が耐用年数超過後に、機能低下により 【東海農政局調べ】 湛水被害発生のおそれがある地域で行う当該排水施設の改修 (湛水防除施設改修工事) 他 排水機場の地域別分布状況 3 国庫補助率 ① 大規模 55% ② 小規模 50%(中山間地域は5%嵩上げ) ③ 調査計画 50%(但し、H27年度までは定額) 4 実施主体 県又は団体 排水機場改修 【一色西部地区(愛知県西尾市)】 :80以上 :50以上 :30以上 :10以上 :10未満 無印:無し5
濃尾 平 野の ゼ ロメ ー トル 地 帯を 抱 える 日 光川 流 域に は 農業 用 、非 農 業用 合 わせ 約 1 80 箇所 の排 水 機場 があ り 、相 互 に連 携 し地 域 の排 水 を担 っ てい ま す。 尾張西部地域 日光川流域の排水機場位置図 海抜ゼロ メート ルライ ン
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西尾市)】 海岸堤防