3. 2012 年度 勉強会 「英語の教え方教室」 報告
報告者 : 中井弘一 第 15 回勉強会 「英語の教え方教室」 報告 2012 (平成 24) 年 5 月 ■ 「Post-reading 活動の効果について −要約活動に焦点を当てて−」 滋賀県立米原高等学校 熊谷 向祐 教諭 教員3年目を迎えられる熊谷先生、 実は3年間はサラリーマン時代があり、 換気扇を売っていたとご自身 の経歴を披露された。 今でもデパートやスーパーなどのトイレに入るとすぐに見たくなるのが換気扇である と話され、 参加者の笑いを誘われた。 ご本人は率直に話されていたのでしょうが、 みごとな聴衆の 「つか み」 の技でした。 その上、 好きなことばとして、 「You can always do more than you think you can (Gilbert Kaplan)」 を紹介され、 教員としてのひたむきな姿勢、 自身の教育哲学を示された。 紹介された実践は、 この心意気から実践されている活動であった。 米原高校は湖東北部に位置する山の中にある学校である。 生徒数は 717 名 ( 各学年6クラス規模 ) で大阪の高校規模からする と、 やや生徒数が少ない。 さて、 熊谷先生は教員1年目から研究課題をもって授業に臨まれた。 報告テーマである 「Post-reading 活動の効果について −要約活動に焦点を当てて−」 であった。 テーマ設定の理由は、「英語Ⅰの授業の流れ」 として①語彙確認、②大意の理解 ( 例: T/F Questions、 英問英答、 ③詳しい内容理解 (例 : 文法事項、 文構造、 訳の確認)、 ④音読 (例 : repeating、 read & look up、 shadowing) を行ったあと少し日をおいて学習内容を尋ねると、 生徒は 「何の話やったけ?」 と本文の主旨を理解できてい ない印象であった。 そこで、 「本文を要約するには、 本文の主旨を理解する必要がある。 本文理解を促すには、 Post-reading 活動として要約活動を行うことが効果的である」 と仮説を立て実践活動を行われた。教材:CROWN English Series Ⅰ(三省堂)で対象者:普通科 1 年生 2 クラス 80 人。 研究方法は、①3種類の要約活動(各セクショ ンの読解終了後、要約活動をする)、②フィードバック (生徒の要約を点検し、フィードバックを行う)、③検証 (定期考査の結果や、 アンケート結果から効果の検証を行う) である。 3種類の要約活動は、 A : 口頭での要約活動 (ペアワーク) : 教科書を見ずに、 日本語で。 制限時間1分。 B : 記述による要約活動1 : 教科書を見て、 英語で。 文字数制限あり。 C : 記述による要約活動2 : 教科書を見ずに、 英語で。 文字数制限あり。 フィードバックは、 1 : 要約例 (教師作成)、 2 : ポイント、 3 : よくある間違い、 4 : 優秀な要約の紹介をプリントとしてまとめ解 説するとともに配付する。 検証としては定期考査の結果を参照された。 この結果から 「本文の内容を問う設問で、正当率が上がった。 →要約活動で、本文理解が深まったから?仮説どおりなのか?」 「生徒が書いた英文の完成度が向上した。 →要約を書くことで、英文を書く機会が増えたから?」 かと、数値結果を検証されたが、 考査の難易度等の妥当性や信頼性を検証していないので、 正の結果を得たかどうかは判断できないと述べられた。 『要約は有意義な活動だったと思いますか?』 というアンケート結果 (事後調査 12 月実施) で、 「意義を感じなかった : 8人」 に対し 「意義を感じた : 52人」 であった。 自由記述において、 『有意義だったと思う理由』 ・ 内容が理解できるようになったから ・ 本文が何が言いたいのかがわかった ・ 大事な部分がわかるから ・ フィードバックがよかった ・ テストの点数が伸びた
・ まとめる作業に慣れることができる ・ 長文読解の力が付くと思う ・ 他の教科にもつながると思う ・ 自分の言葉で書き換える力がつく ・ たくさん考えながらできたから 『分からない理由』 ・ 役に立ったか実感がなかったから ・ 力になっているかわからない 『有意義だとは思わない理由』 ・ 役に立ったか実感がなかったから ・ 難しかったから ・ テスト勉強をすれば、 自分で本文理解できるので不要。 で、 「要約活動で本文理解が深まったと実感している」 と話された。 「生徒の取り組み状況と手ごたえ」 としては、 3種類の要約活動を分析され、 A : 口頭要約 (教科書見ず、 日本語で。 1 分間) 「制限時間のおかげで、白熱した活動になる」 「教科書の内容を細かく説明してしまい、1分では時間が足りない生徒が多かっ た」 が次の活動に繋がるのではと捉えられた。 B : 記述1 (教科書見て、 英語で) 「回を追うごとに、要約に盛り込むべきポイントを掴めるようになってきた」 「教科書の表現をほとんどそのまま使っている」 から、 教科書をじっくり読み返している様子がうかがえると判断された。 C : 記述2 (教科書見ず、 英語で) 「非常に難しそう」 「文法的な間違いは多いが、 自分の知っている英語で書こうとする」 から、 Bの活動の重要性に気付くの ではないか、 教科書の表現を別の表現で書き換える練習になるのではないかと考えられた。 最終的には、 この3ラウンドの要約活動の組み合わせで効果が高まるのではないかとされ、 まとめとして5つのメリットを述べられ た。 1. 理解が深まる : 自分が理解できていない箇所に気付くことができる 2. 教科書を読む機会 : 要約活動を通して、 何度も教科書を読ませることができる。 3. 英文書く機会 : 教科書中の表現を書く機会を与えることができる。 4. 書き換える機会 : 教科書中の表現を他の表現で書き換える機会を与えることができる。 5. 教師のフォロー : 間違えやすい箇所、 理解不測の箇所をすぐに知り、 フィードバックできる。 今後の課題として、「効果のデータ的裏づけ」 「長期的な生徒の変化」 「教材や生徒に合わせたより適切な要約方法の模索」 「要 約力を向上させる指導法の模索」 を挙げられた。 ここで、 「理解を目的としてサマリー ・ ライティングをさせるのがいいのか、 サマリー ・ ライティングの習得を目的として理解を助 けるのか。 どうあるべきか」 との質問を皮切りにフロアーとの討論に入った。 発表者は、 生徒の記憶に留まらない内容理解に対 策をと考え、 3ラウンドの要約活動を行った。 生徒がまとめた英文には、 基本的な文法の間違いが比較的多くあることなどから、 英語力を育成するという観点として、 ライティングの力の育成に重心を置くべきではないか、 また要約の方法の習得を押さええる べきではないかと意見が出された。 また、 3種類 ・ 3ラウンドの要約活動については、 授業には波があるので、 ラウンドがあること が生徒個人や教員自身にとっても効果的であると考えるとの意見もあった。 第一ラウンドの日本語で行う要約活動について、 学生に、 「英語か、 日本語でやるか、 君たちはどちらがよいと思うか」 と尋ね た。 7人のうち5人は 「日本語で」 2人は 「英語で」 であった。 「確実な理解には日本語で」 や、 「生徒には英語が得意でない ものもおり、 いきなり英語で行うにはハードルが高すぎる」 などが 「日本語派」、 「英語派」 は、 「英語で述べることができれば英 語を話しているという実感が得られ、 ある種の達成感を持つことができる」 などとあった。 また、 参加の先生から、 「サマリー」 というのは、 パートごとに行うものではないとの指摘があった。 レッスン全体を通して流れが まとまっているものでしかサマリーはできない。 パートごとに行うというのは、 トピック・センテンスやサポート・センテンスを確認させ、 リテリングやリプロダクションではないか。 また、 教科書のレッスンが必ずしも、 イントロ、 ボディ、 コンクルージョンがある論説文ば かりではないのでその点も考えないといけないという発言もあった。
「人間は困った時に学ぶものである。 したがって教員は生徒を困らせて学ばせることが大切である」 と負荷をかけた指導の重要 性を話される参加の先生もおられた。
このあと、 2年目の実践として、 oral communication の授業での活動を紹介された。
1 学期
Show and Tell : 自己紹介
アフレコ : 病院での会話 (海外ドラマのワンシーン) 所要時間 : 2 時間 背景 : 病院での会話や、 体調についての表現を学んだ後に行った活動。 手順 : ①音無しで、 ドラマのワンシーンを見せる。 ②4人グループで台詞を考えさせる。 ③映像に合わせて発表させる。 理由:感情を込めて英語を使えるようになって欲しい。そのために、映像の登場人物になりきることが良いと考えた。次のスキッ ト作成へつなげる
2 学期 ○ Skit making : レストランで起きたハプニング ○ Speech Contest : 自分の夢について 所要時間 : 5時間 背景 : 仕事や将来の進路に関わる表現を学んだ後に行った活動。 手順 : ①自分の夢について英文を書かせる→添削 ②良いスピーチの例を見せる ③発音、 イントネーション、 リズムの練習を行う。 ④1人 1 分程度、 1 対1で、 授業中に発音と暗記チェック。 ⑤全員の前で発表。 聞いている者は評価。 理由 : 自分の意見を英語で、 人前で発表する経験をして欲しい。 発音の仕方を教えたい。 工夫した点 : ・ 絶対に暗記させる (プレッシャー) ・ 先輩の良いモデルの提示 ・ 1対1の発音練習 ・ ジャッジをさせる ○スピーチ活動に対する生徒アンケート結果 : 有意義であったか (5段階評価で 3.9) 『肯定的な理由』 ・ 英語で発表するよい機会だった。 ・ 発音の練習ができた。 ・ 初めて英語らしく話せるようになった。 ・ 緊張感の中の発表を経験できた。 ・ スピーチをした後の達成感あった。 ・ 他の人の意見が聞けてよかった。 ・ 英語での表現力が試せた。 ・ 覚えるために文法力がついた。 ・ 一から自分で考えて発表できたのがよかった。 ・ 英語で自分の夢を語れるとは思っていなかった。 『否定的な理由』 ・ みんなの前でしゃべるのがイヤ。 ・ 覚えたことをただ発表しただけ。 暗記しただけ。
3 学期 ○ Presentation : 日本の文化を ALT に紹介しよう ○ Discussion : 「住むなら米原か東京か」 「制服は廃止すべきか」
○ Debate : 「米原高校は宿題を出すべきではない」 所要時間 : 5時間 背景 : 「ディスカッション」 をした後の活動。 1年の締めくくり。 手順 : ①ディスカッションを通して、 意見の述べ方、 反論 ・ 賛成の仕方を学ぶ。 「住むなら東京か米原か」 家族会議 「制服は廃止すべきか」 生徒と教師 ②モデルを示して、 ディベートの流れを説明。 ③ Reason と Support の作成 ( 立論 ) ④質疑、 反論の仕方を練習 ⑤デモディベート ⑤本番 (1時間に2ゲーム行う) 理由 : 論理的な英語を使えるようになって欲しい。 即興で英語を話す機会を与えたい。 工夫した点 : ●身近な論題 「米原高校は宿題をなくすべきだ」 ●ディベートルールの簡略化 ○ディベート活動に対する生徒アンケート結果 : 有意義であったか (5段階評価で 3.6) 『肯定的な理由』 ・ 即興で考えるのが難しかった。 ・ 短い時間で英語を作る力が付いた。 ・ 思っていることをすぐ英語にすることができきた。 ・ 頭を使った。 ・ 相手にわかるように伝えるのが大変。 ・ 英語を使っている感じがした。 ・ 英語が実際どの程度使えるか知れた。 ・ 意見を出し合えたのが楽しかった。 ・ 新しい単語を学べた。 ・ 反論する力が付いた。 ・ リスニング力が付いた。 ・ 難しかったけど楽しかった。 ・ 英語が好きになった。 『否定的な理由』 ・ もう少し準備時間が欲しかった。 ・ 会話が続かなかった。 ・ あまりできなかった。 ・ あまり白熱しなかった。 と発表され、 まとめとして、 スピーチコンテストの手応えは、 ・ ほぼ全員が暗記した。 ・ 発音を意識できた。 ・ 緊張感のある発表になった。 ・ 人前で覚えた英語を使う初体験。 ・ ジェスチャー、 アイコンタクトができた生徒もいた。 ←モデルを見た効果? ○課題 : ・ スピーチ内容の充実 ・ デリバリーの指導 ディベート活動の手応えは、 ・ 即興で話す練習。 ・ 考えて英語を話す。 ・ 楽しんで英語を話す。
・ 英語を 「使えた」 という自信。 ・ 「ディベートをした」 という自信。 課題 : ・ 内容をもっと深く。 ・ 用意した英文に頼りすぎ。 ・ 発音にもっと気を配って欲しい。 ・ 効率的な準備時間。 とまとめられた。 フロアーからは、 アフレコなどでは特に、 オーラル ・ インタープリテーションを意識し、 場面状況や立場などを理解し、 その雰 囲気を伝える表現が必要であるとか、 ディベートではスクリプトを読んだりしているだけでは、 結果的にかみ合わないやりとりが行 われることに終始する場合がある。 5時間という設定では厳しいのではないかという意見があった。 司会進行のまずさで、予定時間を越えていたので話し合いを続けたくてもできない状況であった。 確かに充分な活動実践であっ たとは言えないかも知れないが、 教員2年目で様々な活動を生徒ともに実践していく情熱や、 生徒にそうした活動を経験させるこ との大切さを賞賛する声があった。 本学の学生からは、 「このような先生に高校時代に習いたかった」、 「話を聴きながら感動で涙 が出てくる思いだった」 とのコメントがあった。 最後に 「サラリーマンから教員への転職」 の動機に対し、 実習時の生徒からかけ られた 「意外に面白い授業やった」 ということばが頭から離れなかった。 そのことばを大切に教師への道へ転職し、 今もそのこと ばを大切にしていると話されて第一部を終わった。
■ 「『授業改善への試み』 ~この1年間を振り返って~」
滋賀県立石山高等学校 戸田 行彦 教諭
第一部で時間を使いすぎてしまって、 第二部の戸田先生には窮屈な思いをさせ、 申し訳なかった。 戸田先生はまず、 熊谷先生のベルト締め忘れギャグを発展的に繋いでご自身こと述べながら、 今日に至るまで様々な人に出会 い自分を成長させていただいたり、 支えていただいたりしていることに感謝することばで報告を始められた。 石山高校は、 生徒数 は 1080 人で国公立大学進学が現役浪人併せ 100 名前後の滋賀県下、 No.2 と考えられている進学校である。 戸田先生は、 昨年度、 初担任 ・ 新クラブ顧問 ・ 初学年英語担当と、 赴任校2年目で初モノが3つ並ぶ年で、 これら三種の仕 事に従事して初めて一人前の教師になれるとの嬉しい思いで、 年度当初決意新たに、 英語授業改革の基本は英語Ⅰにあると、 英語Ⅰのスタイルを根本的に見直そうと授業改善に臨まれた。 その際、 各学期が始まる前に学年別の教科会議で何時間もかけ て話し合いをし、 どんなデザインで授業を進めるのかとことん話し合われたとのことだった。1学期の授業デザイン ○予習 ・ 配付した予習プリントで日本語空所 ( ) を埋める。 * 予習で和訳作成はさせなかった。 ・ サイト ・ トランスレーションシートを B4 サイズで両面印刷で作成、 B5 ファイルを購入させ綴らせることにした。 新出語を ( ) ・ 紙辞書で調べさせ、 授業で確認 ・ 予習チェックした。 ○授業 ・ サイト ・ トランスレーションシートで音読重視の授業 ・ 予習プリントを使用し日本語空所の ( ) の解答を確認し、 音読練習、 文法解説を行う。 ・ 次の時間 : 1パートを数名指名し、 音読テストを実施。 ○復習 なし 各自で音読テストに向け練習 次の時間に、 1段落を制限時間以内に音読 6月の採用2年目教員の公開授業には、 県指導主事、 学校評議員 (3名)。 学校長 ・ 副校長 ・ 教頭、 高校時代の恩師が来ら れる授業参観となり、 その後の反省会で指摘されたことは、 ・「負荷」 をもっとかける
・単に音読させるだけでは、 負荷がない。 ・何のために音読させるのか。 ・音読して何をするのか。 ・音読のその後が見えなかった。 と厳しい指摘を受け、 夏休み1年英語科で話し合うことになり、 1学期の反省をもとに、 2学期の授業について話し合った。 ・キーワード 「負荷をかける」 ・どのように?? ・テスト?復習?やっぱり和訳? ここで、 話し合いに入った。 配付された授業予習プリントは、 教科書本文をチャンクごとに行替えした英文が左に右にはその行 ごとに日本語訳が付され、 ところどころに ( ) の空所があるものであった。 まず、 このチャンクごとに区切られた英文の朗読 させることなどについての話しになった。 ポーズ ・ リスニングを通して生徒自身がスラッシュを入れ、 その後音読したりして理解す る方法と予めスラッシュ等チャンクを示したプリントを配付して音読、 理解の活動をした場合の有意差は見られないとの報告がある との参加者からの指摘があった。 その場合、 ポーズ ・ リスニングを通してスラッシュを入れさせること派時間の無駄になるとのことで あった。また、ポーズ ・ リスニングを通してスラッシュを入れる作業で、生徒は内容理解も進めているかという問いには、機械的にポー ズでスラッシュを入れているだけで、 内容理解にはなっていないとのことであった。 メカニカルのドリルであって、 meaningful drill ではないことになる。 また、 その参加者が1年生でスラッシュ入りの英文を配り、 チャンクの意を理解したと考え、 2年生では自分 で入れるようにさせたところ、 どこに入れてよいか戸惑う生徒が多かったそうである。 1年生での活動が転移していないということで あった。 私の方から、 プリント学習について参加者に伺った。 生徒に本文をノートに写させる作業を指導されるか、 このような教員がタ イプうちしたプリントを配付するかでは、 時間のかかることはさせない方向で、 プリント配付が多いということが分かった。 中には配 付したプリントをノートに貼らせていると回答される先生もおられた。 日本語訳については、 先渡し、 後渡しかの差異はあったが、 配付の傾向が見られた。 私としては、 チャンク分けしたスラッシュ入りの英文や訳など配付することは、 生徒をエスカレーターに乗 せたいだけではないかと話した。 生徒は自分の力を使わずに2階、 3階へ上がって行く。 現象としては上に上がっているけれど、 本人の力の育成になっているのかどうか分からないと、 むしろ階段を一歩ずつ自分で歩いて昇らせるように指導することが learner autonomy になるのではないか。 そのためには、 確かなタスクを設定することが必要で、 それがこそが英語授業のデザインの要で はないかと投げかけた。 新学習指導要領では、英語の授業は英語でという原則があり、日本語主体の授業は問われてくるであろう。 それから、 2学期の授業について話していただいた。 2学期の授業デザイン ○予習 和訳を与えず、 1レッスン分の質問 (comprehension questions) を日本語で答えてくる。 学年会議で和訳を先に渡さないことに、 和訳は授業で渡すことに決まった。 簡単な Q&A に日本語で答える。 1レッスン分を B4 両面で与える。 とても初めは不評だった。 ○授業 各パートサマリーに挑戦後、 サイト ・ トランスレーション ・ シートで通訳練習 予習プリントを確認 (1時間目) 1レッスン全体を把握を最初のゼロ時間目設定行う。 その後、 1パート1時間の進行で行う。 サマリーに挑戦後、 サイト ・ トランスレーション ・ シートで通訳練習 次の時間に、 ラスト ・ センテンス ・ ディクテーションを実施 ○復習 サイト ・ トランスレーション ・ シートを応用したもので、 B5 で印刷配付 英語→日本語の翻訳練習ができる *このタイミングで和訳作成させた。 日本語→英語の翻訳練習ができる 両面印刷 ○次の時間に提出 2学期の公開授業で、 県指導主事をはじめ、 採用試験時の面接官も授業参観し講評を得る。 ・まだまだ、 教科書から抜け出せていないと。
・教科書で教えるんだ。 ここで、 また話し合いに入った。 穴埋め形式の日本語訳はなくなり、 英語と日本語の記載が右半分と左半分逆になったプリント 構成となった理由は、 視点が右から左に移動する際、 右側ある日本語訳が目に入るので逆半分にするとそれを防ぐことができる という発想であった。 しかしながら、 真ん中で折ればどちらにあってもよいという発言もあった。 英語教育からはずれるが、 採用 試験時の面接官まで参観に来るシステムは驚きであった。 そういえば、 東京都では採用2年目の講習や採用2年目の教員の働き を都教委が校長に確認するシステムがあり、 校長は採用2年目教員への支援や指導に力を入れている。 同様の傾向かもしれな いと思われた。 冬休みの1年担当団会議では、 3学期に使用するテキストを VIEWPOINT 長文読解教材と決めた。 選定理由は、 内容が非常に面白い。 テキストから離れてでも原文や派生内容の文を読ませようということであった。 3学期授業デザイン ○予習で問題を解いてくる ○授業でスラッシュを入れさせ読解指導、 文法指導 検定教科書が終わって、 長文読解の1単元読み切りのレッスンだったので、 その時間内で少し広げることはできた。 例 : 紅茶の美味しい入れ方 : ピザの歴史 : コカコーラ誕生秘話などとり上げる話題はたくさん。 和訳は与えなかった ○復習は次の時間に音読テスト (1人1文) 3学期公開授業 ・大学教授に見に来ていただいた。 ・音読の方法、 来年度のライティングや英語Ⅱでの指導事例を伺った。 ・放課後に、 教科研修会が持てた。 ・明日につながるより良い授業のヒント で、 3学期訳文の配付はなくなった。 1〜3学期まで劇的な流れで戸田先生は授業運営を行った。 訳文を与えなくても生徒からは不平が出なかったのは、 教科書よりやや易しい英文であったからではないかと報告された。 進研 模試の結果は3学期でわずかながらも伸びていたので、 3学期の指導法を次学年にどうつなげるかが課題であると話された。 「和 訳は、 英文読解の補助である」 「予習では完璧理解を求めない」 「授業において生徒の読解力で難解な部分のみを和訳で理解 させることとした」 「授業後に自力で日本語から英語にできることが大切」 と1年間の実践をまとめられた。 この時点で、 5時 15 分くらいになっており、 もう少し討論したいところであったが終了した。 司会進行がややまずかったかと反省 しているが、 参加者の意見を最大に拾い上げながら、 みんなで話し合って理解を深める方法は継続したいと思う。 終了後、 両先生が参加者 ( 学生含む ) にお願いされたアドバイス ・ コメントを、 許可を得て一部掲載します。 ・ 生徒をドンドン刺激してください。 彼らの可能性は無限です。 きっと 「英語を使う」 ことで、 頑張りを出していきます。 ・ 素晴らしい情熱で嬉しくなります。 特にディベートは実行するまで、 とても準備が必要で苦労されたと思います。 感銘しました。 ・ 脱サラをして教師の道に就かれたのは、 スゴイと思いました。 英語の発音の授業、 debate の授業、 女学院に来て英語を勉強 してから興味を持ち始めたのですが、 高校や中学の時にこんな授業を受けられていたら、 もっと速く英語に興味を持てたかな と思いました。 ・ 教員採用 10 年目くらいまでは、 許される限り様々なメソッドを試してください。 ・ 貴重なお話しありがとうございました。 OCⅠの授業が生徒にとって英語力が伸びる意義のある授業だと感じました。 ・ 訳をどこまで行うか ・ 言うかは、 永遠の課題です。 特に抽象度の高い英文は、 日本語なしでは理解は無理では。 でも、 いい 英文を読ませたいです。 ・ 貴重なお話しありがとうございました。 1学期 ・ 2学期 ・ 3学期と全く違った授業を考えておられてスゴイと感じました。 ・ 私も、 「訳」 中毒の一人なので、 訳なしの授業の今後にとても興味があります。 是非、 1年後にご報告ください。 ・ 中学校と高校での活動がつながっていくよう、 自分もいろいろと工夫していこうと思いました。 ・ いろいろなアクティビティに挑戦されていて、 よい刺激をいただきました。 中学生にも是非トライさせたいです。 滋賀県から、 発表者の先生を応援する年配の先生にもお越しいただき、 滋賀県の先生の優しさを感じることもできた。 参加され た先生だけでなく、 本学の学生にとって非常に有意義な時間を持てたを思う。
第 16 回勉強会 「英語の教え方教室」 2012( 平成 24) 年6月2日 (土) 14:00 ~ 17:00 「英語ディベート授業実践報告-サーキットスピーチの活用と授業の実際-」 兵庫県立尼崎小田高等学校 小林 哲 教諭 今日の発表では、 単にやったことを紹介するのではなく、 →これらの活動を通してどんな力をつけるのか (目的 ・ 目標) →なぜそれが必要か、 なぜこの形式なのか (理由) →どのような結果に結びつくか。 (結果 ・ 効果) →どうすればより効果が上がるのか (方法) について、 みなさんと議論したいと考えています。 という前置きで、 小林先生は実践報告を始められた。 最初に、 尼崎小田高校の概略を話された。 尼崎小田高校は、 普通科5クラス、 国際探求学科 (旧 CC コース) 1クラス、 サイエン スリサーチ科1クラスの学年構成で、 本実践報告は、 国際探求学科での学びについてである。 1年次 : 「国際探求Ⅰ」 (前半) 発音指導、 レシテーションコンテスト等、 (後半) シンポジウム (PP 発表) 2年次 : 「国際探求Ⅱ」 (前半) ポスタープレゼンテーション、 スピーチ 後半) サーキットスピーチ、 ディベート 3年次 : 「時事英語等」 ディスカッション と 3 年間の指導計画を話された。 次に兵庫県英語ディベート大会について説明された。 今年度は第6回大会を迎え、 1月27日 (日) 神戸市外国語大で実施さ れるとのことである。 ちなみに昨年度は兵庫県下より参加校は20校に上った。 兵庫県英語ディベート大会は兵庫方式でディベートを数値化して評価する方式をとっている。 評価は、 「立論」 が、 内容 (6 点満点 )、 証拠 (6 点満点 )、 英語 (3 点満点)、 「尋問」 が内容 (6 点満点)、 英語 (3 点満点 )、 「反駁」 が内容 (6 点満点 )、 英語 (3 点満点 ) の合計 48 点満点のスコアで勝敗を決めるものである。 6 点基準は、 論点を 3 つ出すことを 前提としている。 提示すれば各 1 点、 説得性があればそれぞれの論点に 1 点加え 6 点となる評価方法であった。 また、 「尋問」 や 「反駁」 の際には 3 人以上が発言しない場合は減点をするという方法が兵庫オリジナル ・ ルールであった。 参加者から、0( ゼロ ) か1で評価する方法は、誰にもできそうであるが、かなりおおよそで、差がつかない評価になるのではないか。 主観的になる。 点数で評価することに、ディベートの本質があるのではなく、論の展開や議論そのものこそ評価すべきではないか。 全国英語ディベート大会では、 主張するアドバンテージとディスアドバンテージのどちらに説得性や根拠提示による Provability, Value(impact), Strength があるかで判定する。 数値化はしない。 など意見が出た。 小林先生によると、 初歩段階の生徒には数値がわかりやすく、 それが励みになることがあるとのことであった。 確かに、 論の展 開をジャッジするには、 ジャッジとして論を整理して展開する能力が必要である。 生徒にはそこまでは無理かもしれないので、 こう した数値化シートが扱いやすいだろう。 しかしながら、 指導者としての教員は、 論の展開における指摘を、 板書しながら行うチョー クディベートなどを行うことが必要となると思われる。
図1 ジャッジシート 次に、 サーキットスピーチについて話された。 サーキットスピーチとは ~概要と実践の意図~ 概要 ● A チーム ( 2名 ) 対 B チーム ( 2名 ) + ジャッジ、 MC ・ 計時 ( 1~2名 ) ● ① A チームのスピーチを B チームが聞きながらメモを取る ② B チームがその内容について英語で質問、 A チームは答える役割を入替え、 ①②を行った後、 ③各チームが、 相手スピーチのサマリースピーチを発表 ④生徒がジャッジし勝敗を決める ●ジャッジ項目、 方法 ①スピーチ発表、 ②質問数、 ③応答内容、 ④チームワーク、 そして最も重要な、 ⑤サマリースピーチのでき、 を元に勝敗決定 ●1試合 25 分。 1教室で2試合同時に実施可能 (40人サイズの教室なら) →2教室使えば、 4試合×2ラウンド=8試合/1時間 →1クラス20名ならば、 1時間2教室で全員が1~2回試合を経験 ●サーキットスピーチ大会まで実施すると、 最低10時間は必要 実践の意図 ●これにより、 生徒は →リスニング時の集中力がつく! →省略記号を用いたり、 要点を捉え素早く メモする力がつく! →質疑応答の基本的な表現が定着する! (Did you say ~ , right ?) →連続して質問する力、 即時に返答する力がつく! →相手のスピーチを要約する力がつく! そして、 何より、 これら全ての活動に対する抵抗がなくなる!! 実践の意図 ●しかも、 これらは、 試合で得られる ( であろう ) 力 ●実際には、 ・ スピーチ作成の段階で ・ ・ ・ 図1 ジャッジシート 次に、 サーキットスピーチについて話された。 サーキットスピーチとは ~概要と実践の意図~ 概要 ● A チーム ( 2名 ) 対 B チーム ( 2名 ) + ジャッジ、 MC ・ 計時 ( 1~2名 ) ● ① A チームのスピーチを B チームが聞きながらメモを取る ② B チームがその内容について英語で質問、 A チームは答える役割を入替え、 ①②を行った後、 ③各チームが、 相手スピーチのサマリースピーチを発表 ④生徒がジャッジし勝敗を決める ●ジャッジ項目、 方法 ①スピーチ発表、 ②質問数、 ③応答内容、 ④チームワーク、 そして最も重要な、 ⑤サマリースピーチのでき、 を元に勝敗決定 ●1試合 25 分。 1教室で2試合同時に実施可能 (40人サイズの教室なら) →2教室使えば、 4試合×2ラウンド=8試合/1時間 →1クラス20名ならば、 1時間2教室で全員が1~2回試合を経験 ●サーキットスピーチ大会まで実施すると、 最低10時間は必要 実践の意図 ●これにより、 生徒は →リスニング時の集中力がつく! →省略記号を用いたり、 要点を捉え素早く メモする力がつく! →質疑応答の基本的な表現が定着する! (Did you say ~ , right ?)
→連続して質問する力、 即時に返答する力がつく! →相手のスピーチを要約する力がつく! そして、 何より、 これら全ての活動に対する抵抗がなくなる!! 実践の意図 ●しかも、 これらは、 試合で得られる ( であろう ) 力 ●実際には、 ・ スピーチ作成の段階で ・ ・ ・
J U D G IN G P AP E R High school students should be allowed to work part-time. Date: January 30, 2011
Preliminary 1st 2nd 3rd / PP / Quarter Final / Semi Final / Final Room No.
Affirmative: Negative: CRITERIA OF EVALUATION ①Content :6 5 4 3 2 1 0 Evidence: 6 5 4 3 2 1 0 English: 3 2 1 0 Constructive Speech (4 min.) ③Content: 6 5 4 3 2 1 0 Evidence: 6 5 4 3 2 1 0 English: 3 2 1 0 内容(6点満点):論点は明瞭で(3点)、説得力がある(3点)。 証拠(6点満点):全論点に適切な証拠があり(3点)、提示の仕方が適当で ある(3点)。 英語(3点満点):声の大きさ(1点)、発音(1点)、話すスピード(1点) に留意し、分かりやすい英語を用いる。 4’ 15” Time Limit 4’ 15” 時間制限:制限時間を超えた場合は合図をし、 その後4分15秒で発言を制止する ④Content: 6 5 4 3 2 1 0 English: 3 2 1 0 Cross- Examination (3 min.) ②Content: 6 5 4 3 2 1 0 English: 3 2 1 0 内容(6点満点):全ての論点に言及しており(3点)、効果的である(3点) 英語(3点満点):声の大きさ(1点)、発音(1点)、話すスピード(1点) に留意し、分かりやすい英語を用いる。 Involvement: ‐3 0 Penalty Involvement: ‐3 ‐0 議論への参加:尋問する側の発言者に関して ‐3=2人以下しか発言しなかった、‐0=3人が発言した ⑥Content: 6 5 4 3 2 1 0 Evidence: 6 5 4 3 2 1 0 English: 3 2 1 0 Rebuttal Speech (3 min.) ⑤Content: 6 5 4 3 2 1 0 Evidence: 6 5 4 3 2 1 0 English: 3 2 1 0 内容(6点満点):尋問を効果的に利用しており(3点)、相手の全論点を攻 撃している(3点)。 証拠(6点満点):証拠を効果的に用いて(3点)、提示方法が適切(3点)。 英語(3点満点):声の大きさ(1点)、発音(1点)、話すスピード(1点) に留意し、分かりやすい英語を用いる。 Involvement: ‐3 0 Penalty Involvement: ‐3 ‐0 議論への参加:反駁する側の発言者に関して ‐3=2人以下しか発言しなかった、‐0=3人が発言した ⑧Content: 6 5 4 3 2 1 0
English: 3 2 1 0 Summary Speech (3 min.) ⑦Content: 6 5 4 3 2 1 0 English: 3 2 1 0 内容(6点満点):自分たちの優位さと(3点)、相手側の劣勢を効果的 に審査員に訴えている(3点)。 英語(3点満点):声の大きさ(1点)、発音(1点)、話すスピード(1点)に 留意し、分かりやすい英語を用いる。 48 Judge’s Score 48
The more effective debate was done by
AFF NEG.
・ ペアで対戦することで ・ ・ ・ ・ トーナメントで大会形式にすることで ・ ・ ・ ・ 何試合も行うことで ・ ・ ・ ・ 試合をジャッジしている時に ・ ・ ・ といった、 2次的、 複合的な教育効果も考えられる。 と話された。 そして具体的な例示を行われた。 図2 あるグループのスピーチ原稿 (ジャッジに提出) 図3 相手側グループの聞き取り用紙 Aグループが、 スピーチを原稿枠内の分類による 16 行で完成させ、 ALTによるチェックを受ける。 本番ではその原稿を読み上 げる。 相手側チームは図3の聞き取り用紙に書き取っていく。 聞き取り不明な部分に関して、原稿読み上げチームに、16 文全文、 “Did you say, _________?” “What did you say in # sentences?” など尋ねながら、 聞き取った内容を完成させる作業を行う。 第三者 であるジャッジは質問の個数をカウントしてシート上にカウントを記す。 回答の回数も同様に記す。 ことが最初に実施される活動で ある。 ここで、 討論に入った。 まず、 誰が何をするのか、 わかりにくい説明であったので、 司会で整理を行った。 まず原稿を書く作業について、 このようなフォーマットに慣れさせることは大切であると意見があった。 16 行の文で完成させるの は、 かなり難しいのではないかと思われた。 また、 イントロ 2 行で、 ボディが各 4 行、 結論 2 行で言いあらせるものか、 トピックセ ンテンスなどの設定やサポーティングセンテンスをもっと意識させる方が大切ではないかとの発言もあった。 イントロ、 ボディ、 結 論という文章構成になれさせることは有益であるが、 それだけでいいのだろうかという思いが残ると感想を述べる発言もあった。 また、 ジャッジは何を聞いたかでなく、 何回質問が行われ、 それに回答されたか、 その回数をカウントすることが役割であった。 これには、 参加者から、 どのようなことを聞いたかでなく、 回数チェックに追われ、 中身が分かっていないことになるのではないか と質問があった。 生徒の実態に合わせ、 カウントさせることを第一としているということであった。 最終的に、 相手側グループが話した内容を 16 文リプロダクションすることが課せられた活動でそれをサマリー ・ スピーチとして 評価することであった。 ここで提示されたサーキットスピーチ (大学で行われているものでなく) は、ディベートの論点整理や尋問、 アタック ・ ディフェンスという活動以前の、傾聴力を付け、話された内容を理解し、再生産する活動であることがわかった。 ディベー ト活動に入る前に相手の発言を聞き取る練習を行うということである。 また、 聞いた内容を再生産することで、 話す力の向上につ
なげるという趣旨の活動であることが分かった。 ディベートのようなダイナミズムや醍醐味はないので、 次につなげる活動がキーポ イントになると思われた。 サマリーと呼ぶものではないと参加者からの発言があった。 確かに sum up ( 総括する ) ものでなく、 16 行を全く同じ内容では ないが、 再生産する活動である。 リプロダクション活動が成果を生み出さない活動ではないが、 ディベートにつなげるにはどうす ればよいかということを話し合うところで発表開始から 1 時間 40 分ほど経っていたので休憩時間をとった。 休憩後所用で途中で退出される先生もおられたが、 参加者で楽しく討論し合いながら進めた。 参加者に体験していただくとこと で活動がよくわかるだろうと、 小林先生が読み上げる 16 行の文章を書き取る作業に入った。 書き取ったあと、 生徒と同じように、 Did you say ____? と尋ねる活動を行った。 その後の参加者の感想は、 ディクテーションというリスニング活動に意識が集中し、 内 容を聞いたという感動や心を動かされるものがない。 書き写すことに懸命になるだけではないかという懸念が述べられた。 確かに、 ディベートにつながるという活動に直結するには距離があるように思えた。 本来のサーキット ・ スピーチは、 完全なリプ ロダクションでなく、 話された内容の要点を自分なりのことばで、 報告することである。 そうした即時的なサマリー活動は高校生な らかなり英語力がある生徒に限られるであろう。 16 行で作成された文章自体に、 ボディ1 ・ 2 ・ 3を成す構成になっているかどうかも検証する必要がある。 生徒に定型を教える ために、 教員はフォーマットを作成し便宜を図ろうとすることがあるが、 余り規制するとそれによって返って無理が生じる場合があ ることを認識しておくことも大切である。 話題を変え、 ディベートに必要な論理的思考を促す指導で工夫されていることはないかと尋ねた。 トピック ・ センテンスをさがさ せるパラグラフ ・ リーディングの繰り返しの必要性がまず述べられた。 思考のための構造づくりをどう指導するかが、 難しい課題で ある。 司会者が行っている方法としては、 図式化することを挙げた。 AとBのつながりは直線で繋がれるものか、 →で方向が与えられるものか、 双方の矢印になるものかなどその関係を見極める練 習を行って行くことが大切ではないかとはなした。 小林先生から、 授業ではマインドマップを使っているとの報告があった。 ブレインストーミングでよく使う方法である。 授業では事 前に教科書のレッスンタイトルからマインドマップを描かせておき、 あとでテキストを読み、 テキストとの符合することも思考力につ ながるかもしれないと話し合った。 また、 討論している中で、 思考には書かせることが大切という発言があった。 書くことで整理されることはあるのだろうか。 声に 出したり、 書いたりした方が記憶に残る残存率は高いと実験報告をしている人もいる。 そうであるなら、 授業中に考えさせるため の書く活動を取り入れることが有用になり、 どういう活動が適切なのか考えて行くことが必要だ。 最後に小林先生から、 英語でディベートするまえに、 日本語でディベートさせた方がいいのかよくないのかという質問が出た。 多数の参加者は日本語でさせてよいが大多数であった。 英語でさせる理由には、 授業時間の制限からに余分な時間は使えない ので、 他教科で学習している内容から論題を考える方が効果的であると意見が出た。 一定量の知識があることが望ましいというこ とである。 また、 思考は言語に左右されないとの意見もあったが、 思考の回路は母語であろうと考えられる。 問題は、 日本語を 通してずっとやっていると表現の際の転換が、 まちがった英語表現や英語で表現できないことにもつながる。 高校生のような英語 力が十分ではない場合、 どちらからのアプローチが効果的なのだろうか。 そのことは結論を得ずに今回の勉強会を終了した。 今回発表していただいた小林先生には、 様々な資料を用意していただいた。 現場の教員にとっては、 生の資料なので、 役に 立つことであると思う。本当にありがたい。途中退出の先生を含め 15 名の参加であった。司会者の時間配分の不手際で、ディベー トの実際にまでお話ししていただくことができなかった。 申し訳なく思う。 また、 いつか、 ディベート活動でお話し願えたらとありが たいと思う。 参加者の方から当日夜に早速メールが届いた。 今日は本当にありがとうございました。 小林先生、 本当にお疲れさまでした。 サーキットスピーチの指導についての発表は、 初めてお聞きしました。 緊張した雰囲気の下、 試合に参加している生徒のみならず、 オーディエンスの生徒も発表者の英語に集中し、 メモを取り、 gist
A
B
を落とさないようにサマリーをするという、 まさに 「四技能統合の活動がここにあり」 との印象です。 実用英語という観点か らも、 今後、 学校現場に浸透していくと面白い活動の一つだと思いました。 他にも、 パワーポイントにまとめられたデータ等があったのではとお見受けしましたが、 時間がなかったのが残念でした。 今後、 私の勤務校での事業 (文科省の外国語教育強化地域形成事業) で、 英語指導の改善をしていく中でも、 大いに参考にしてい きたいと思います。 第 17 回勉強会 「英語の教え方教室」 報告 2012 (平成 24) 年 7 月 14 日 ( 土 ) 「英語特区における 「英語活動」 授業の取り組み」 大阪教育大学付属池田高等学校講師 小野木 ゆみ 祇園祭り宵山が始まったこの日、 都合で早退された方や後半に駆けつけられた方を含め、 2 4名 前後の先生や学生の皆さんが参加された。 兵庫県、 滋賀県、 和歌山県、 三重県、 奈良県、 大阪 府の学校と遠くから参加していただき、 寺子屋のような勉強会をがんばって続けていることに少しず つではあるが学校現場の先生から賛同を得ていることに主催者として本当にうれしく思った。 本学の 学生も二人参加したが 、 同志社大学の学生さんもネットで申し込まれ参加された。 この学生さんは、 京都市と故郷札幌の教員採用試験を受けられたとのことであった。 さて、 小野木先生は、 教員として活躍されてきたが、 ご主人が転勤族とのことで、 退職され全国各地に転居される生活を過ご してこられた。 息子さんも大きくなられ、 やっと落ち着いて職場復帰を考えられていたときに、 池田市の英語教育特区で非常勤 講師の仕事を得られたということであった。 これまでたまっていたマグマが爆発するかのように、 渋谷中学校で様々な活動をされ た様子をお話しの中から伺った。 今回の勉強会では、 その 6 年間の授業活動を報告していただいた。 まず、 英語特区について、 池田市では 2003 年〜 2009 年 (実際は 2012 年まで) 英語特区として、 幼保から小学校、 中学 校まで英語一貫教育をめざし、 小学校 (11 校) 2003 年〜 「総合的な学習の時間」 年間 35 時間、 中学校 (5 校 ) 2006 年 ~ 英語選択を必修英語で 年間 35 時間で 「英語活動」 に取り組んだ。 旧学習指導要領で、 中学校の英語授業は週 3 時間と設 定されているが ( 現行 2012 年度からは週 4 時間配当 )、 そこにプラス 1 時間を補充し、 各校に NET (native English teacher) と 非常勤講師各 1 名を配当し、 検定教科書を使用せず、 しかも教材は特に指定されない 「英語活動」 を実施することになった。 小野木先生は、 渋谷中学校でのこの 「英語活動」 を任されたということである。 池田市教委は、 中学校英語活動を 「英会話」 を中心に以下の目標達成を掲げたとのことであった。 1. 聞くこと, 話すことに重点を置いた, 英語によるコミュニケーション能力を育成する。 2. 書くことも含め, 英語による自己表現活動を通して , 他者と自分をより深く理解する力を養う。 3. 外国の習慣 文化に触れ、 国際理解への意欲を高めるとともに、 自分の住む地域への関心を深める。 小野木先生は、 週1時間、 年間35時間、 1クラス37人〜38人、 「英会話」 の活動で目標達成は不可能じゃないかと考えられ、 個人的に、 渋谷中学校での英語活動の目標とそのための手立てを以下のように設定された。 目標 : 1. 自己表現 自分の意見、 感想を英語で表現する 2. 国際理解教育 自己尊重感を高め、 他者を認めることを目標とする (環境、 平和、 人権、 異文化間コミュニケーション , 地域 ・ 国別研究を扱う)
を落とさないようにサマリーをするという、 まさに 「四技能統合の活動がここにあり」 との印象です。 実用英語という観点か らも、 今後、 学校現場に浸透していくと面白い活動の一つだと思いました。 他にも、 パワーポイントにまとめられたデータ等があったのではとお見受けしましたが、 時間がなかったのが残念でした。 今後、 私の勤務校での事業 (文科省の外国語教育強化地域形成事業) で、 英語指導の改善をしていく中でも、 大いに参考にしてい きたいと思います。 第 17 回勉強会 「英語の教え方教室」 報告 2012 (平成 24) 年 7 月 14 日 ( 土 ) 「英語特区における 「英語活動」 授業の取り組み」 大阪教育大学付属池田高等学校講師 小野木 ゆみ 祇園祭り宵山が始まったこの日、 都合で早退された方や後半に駆けつけられた方を含め、 2 4名 前後の先生や学生の皆さんが参加された。 兵庫県、 滋賀県、 和歌山県、 三重県、 奈良県、 大阪 府の学校と遠くから参加していただき、 寺子屋のような勉強会をがんばって続けていることに少しず つではあるが学校現場の先生から賛同を得ていることに主催者として本当にうれしく思った。 本学の 学生も二人参加したが 、 同志社大学の学生さんもネットで申し込まれ参加された。 この学生さんは、 京都市と故郷札幌の教員採用試験を受けられたとのことであった。 さて、 小野木先生は、 教員として活躍されてきたが、 ご主人が転勤族とのことで、 退職され全国各地に転居される生活を過ご してこられた。 息子さんも大きくなられ、 やっと落ち着いて職場復帰を考えられていたときに、 池田市の英語教育特区で非常勤 講師の仕事を得られたということであった。 これまでたまっていたマグマが爆発するかのように、 渋谷中学校で様々な活動をされ た様子をお話しの中から伺った。 今回の勉強会では、 その 6 年間の授業活動を報告していただいた。 まず、 英語特区について、 池田市では 2003 年〜 2009 年 (実際は 2012 年まで) 英語特区として、 幼保から小学校、 中学 校まで英語一貫教育をめざし、 小学校 (11 校) 2003 年〜 「総合的な学習の時間」 年間 35 時間、 中学校 (5 校 ) 2006 年 ~ 英語選択を必修英語で 年間 35 時間で 「英語活動」 に取り組んだ。 旧学習指導要領で、 中学校の英語授業は週 3 時間と設 定されているが ( 現行 2012 年度からは週 4 時間配当 )、 そこにプラス 1 時間を補充し、 各校に NET (native English teacher) と 非常勤講師各 1 名を配当し、 検定教科書を使用せず、 しかも教材は特に指定されない 「英語活動」 を実施することになった。 小野木先生は、 渋谷中学校でのこの 「英語活動」 を任されたということである。 池田市教委は、 中学校英語活動を 「英会話」 を中心に以下の目標達成を掲げたとのことであった。 1. 聞くこと, 話すことに重点を置いた, 英語によるコミュニケーション能力を育成する。 2. 書くことも含め, 英語による自己表現活動を通して , 他者と自分をより深く理解する力を養う。 3. 外国の習慣 文化に触れ、 国際理解への意欲を高めるとともに、 自分の住む地域への関心を深める。 小野木先生は、 週1時間、 年間35時間、 1クラス37人〜38人、 「英会話」 の活動で目標達成は不可能じゃないかと考えられ、 個人的に、 渋谷中学校での英語活動の目標とそのための手立てを以下のように設定された。 目標 : 1. 自己表現 自分の意見、 感想を英語で表現する 2. 国際理解教育 自己尊重感を高め、 他者を認めることを目標とする (環境、 平和、 人権、 異文化間コミュニケーション , 地域 ・ 国別研究を扱う)
手だて : 1. Content-based instruction ・ 3 時間の授業で使っている教科書 New Crown の内容を発展させるものを扱い生徒の教材内容への理解を深める ・ 他教科で学んでいる単元内容を 「英語活動」 で扱う素材として取り入れる 2. Cooperative learning( 協力学習 ) 班活動、 ペアワークを行うことで、 一層高い成果が生まれることを考え、 班分け ・ ペアワーク分けには細心の注意を払ったと のことである。 3. authentic situations 実際に英語を使う場を提供する。 4. essay writing の指導 と話されたところで、 討論に入った。 まず、英語特区について伺った。 市教委がその施策を実践するといっても予算を取ったという段階で、目標設定留まりの状況で、 どのようにその施策を体系的に指導するのかシラバス構成などに関しては各学校任せであったとの報告に参加者からそれでいい のかという声が出た。 また、府内で同様に、英語特区であった門真市の場合、週 5 時間の英語の授業を行うことができたらしいが、 どう効果的にそれを実践していくかというプラン ・ ドウが設定されていないので、 英語授業と 「英語活動」 が連動せず、 大きな力 となり得ないもどかしさがあったと、 昨年まで門真市で教員をされていた先生からの指摘もあった。 「英語活動」は生徒が英語は楽しいと思う活動など、活動主体の構成である。英語の授業は基礎基本の英語の知識 ( 文法・発音・ 語法 ) を教えながらリーディングやリスニング、 スピーキング、 ライティングの 4 技能 ( 領域 ) の指導を行っていく。 基本的スタンス がことなる。 確かに相補関係で連動することがなければ、 効果がないように思われた。 次に、 小野木先生の手順について、 理解を深めることとした。 Content-based learning では、 トピックが優先されて、 生徒が 関心を持つ内容を主体に行うことができる。 ただし、 扱う内容には、 関心を持たせたいと教員が考える素材を扱われていた。 Cooperative learning では、 参加者の先生もほとんど、 ペア活動 ・ 班活動を取り入れられているとのことであった。 取り入れる目 的としては、 「寝る生徒がなくなる」 「協力し合いながらやる」 などの意見があった。 協力という言葉を英語にすると cooperate, 協 働は collaborate である。 「共同学習」 といわれるものが、 補うことを意図するものか、 一つの目標を分担し協働して達成すること をねらいとしているかでその性格は異なってくる。 Authentic situations については、 生徒が実際に使う場面や機会を与えることが、 現実感を与えると同時に生徒のモチベーショ ンを高めることにつながるとのことである。 いま、 文部科学省は 、 グローバル化に対応するために 「思考力 ・ 判断力 ・ 表現力」 の育成を図る指導を強く打ち出している。 こうした力の育成は、 教科書の訳読を通して生まれるものではなく、 タスクを与えそれを こなす中で培われるものである。 したがって言語の使用を促す現実的な状況、 特定の環境の中でどのようにそのタスク ( 課題 ) を 達成するのかを思考させ 、 判断させていく実際的な場面設定が好ましい。 そのために、 「思考力 ・ 判断力 ・ 表現力」 の評価に パフォーマンス評価を取り入れている小学校で増えている。 今後、 中学校や高等学校においても、 can-do 評価の導入とともに 検討されるべきことになると司会の方でまとめた。 Essay writing では、 トピックセンテンス、 支持文、 結論文、 を書くなどパラグラフ ・ ライティングを指導しているとのことであった。 以下の例示のように NET と進めているとのことであった。
例 School Trip to Okinawa Let's write a school trip report! Paragraph Writing -1. 日本語の作文と英語の作文とでは書き方が違います。 日本語 : 段落ごとに起承転結となっていたり、 あまり中身を気にしないで、 内容が変わったら段落を変えることがあります。 英語 : 段落のことをパラグラフ (paragraph) と言います。 日本語の文章の段落と似ていますが、 意見を言うような文章では、 必ず 以下の 3 つの点が一つの段落になくてはなりません。 英語のパラグラフの必須 3 条件 ! 1. トピックセンテンス 書き手の主張 ( 言いたいこと ) 2. 支持文 自分の言いたいこ嘩える理由 ・ 説明 ・ 脚 ( 理由は 3 つ j) 3. 結論文 自分が言いたいことを再度主張して終わる 「だめ押し的存在」 英語を書くときは英語の発想に頭を切り換えること !!
Paragraph Writing Process 英語でパラグラフを書く時の手順
1. Idea Generation( アイデアの創出 ) ↓
↓ 3. Write( 書く ) ↓ 4. Review by teacher( 先生による添削 ) ↓ 5. Rewrite( 書き直す ) 例示
A. Idea generation – Idea mapping
B. Outline ( アウトライン )
主張 ( 言いたいこと ): I enjoyed ‘hanami’ (cherry-blossom viewing) very much this year. 支持文
理由 1:The cherry trees were beautiful.
具体例 : There were many trees in Osaka Jo Park. There were white and pink flowers. 理由 2: I talked with my friends.
具体例 : Five friends came to the picnic.
We took photos and talked for many hours. 理由 3:We ate delicious food.
具体例 :We ate fried chicken for dinner. We ate cookies and potato chips. 結論 : I like hanami very much
完成版
I enjoyed ‘Hanami' (cherry-blossom viewing) very much this year. There are three reasons. First, the cherry trees at Osaka Jo Park were very beautiful. There were many pretty trees all over the park. There were white flowers and pink flowers. Second, I enjoyed talking with my friends. Five friends came to our picnic. We took photos and talked for many hours. Third, we ate delicious food. We ate fried chicken for dinner. After that, we ate cookies and potato chips. For these reasons, I like hanami very much.
次に主な教材や年間予定表について話された。 教材は、 Globe International Teachers Circle BeLL Works) のテーマ別教材を 使ったということである。
吉村峰子 (2001) 『もっと知りたい ! 人間について ( 国際理解に役立つ英語で広がるわたしたちの世界 )』 金の星社など、 吉 村氏は 「国際理解に役立つ 英語で広がるわたしたちの世界」 でシリーズを出版している。 「英語活動」 の年間トピック ・ シラバ スは、 以下のとおりであると説明された。
English Activity Class 2年生
Goal: To use English as much as possible.
・ 英語の授業で習ったことを使って, 英語を聞く, 話す, 読む, 書くことができるようになること。 First Term: 1学期
1. Jimmy’ s self-introduction ( 1 class) 2. Self-introductions (2 classes) 自己紹介
3. Japanese schools vs. New Zealand schools (2classes) 日本の学校とニュージーランドの学校比較 4. Letter writing – draft / final / reading test (3 classes) オーストラリアの生徒への手紙を書く
5. Earthquakes (3 classes) 地震 Second Term: 2学期
1. DVD (1 class)
2. Replies from Australia – Q & A (1 class) オーストラリアからの手紙を読む 3. ‘Pot of Poison’ – reading practice (1 class) 読みの練習
4. Ainu story and dialogue (3 classes) アイヌの民話
5. obs – Whose work? / speech writing & presentation (3 classes) 将来の仕事について スピーチ 6. India (1 class) インド
7. Christmas song and cards (2 classes) Third Term: 3 学期
1. New Year’s resolution (1 class) 2. Landmines
3. Giving Tree
*****
English Activity Class 3年生
Goal: To be able to express your own ideas in English.
・ 英語の授業で学習したことを使って, 英語を聞く, 話す, 読む, 書くことができるようになること。 簡単な英語で自分の意見を 書くことができる。
First Term: 1学期
1. Jimmy's self-introduction (1 class) 2. Song (1 class)
3. Report: School trip to Okinawa (5 classes) 沖縄修学旅行記 4. Jamaica (4 〜 5 classes) incl. DVD
Second Term: 2学期
1. ‘The Whale Rider’ DVD (2 classes) 「クジラの島の少女」
2. Cell phones – Vocab & textbook / Debate (2 classes) Or reflection writing 携帯電話の是非 叉は, 感想文の書き方 3. Poster: Places to Go, Things to Do (4 classes) ポスター
4. Show & Tell – Draft / Practice / Speech (3 classes) 日本的なものの紹介 5. MLK speech test – Video / Practice / Speech (3 classes)
Third Term: 3学期
1. Rights of the Child (3 classes) 2. What is Love? (1 class) 3. Five-line poem (2 classes)
上記以外に, dictation ( 聞いて書く練習 ), 基本文の speaking test を行うと説明された。 多様な内容であるが、 生徒がその時点 で行っている学校行事なども取り入れるとのことであった。 また、 3 学期の landmines のところでは地雷の模型やパネル写真や視
覚的に分かりやすいものを用意したとのことであった。 内容のあるトピックを扱かうことによって生徒の学びの姿勢が真剣なものに なったということである。 参加者に、 海外との手紙のやりとりをしたことがありますかと尋ねると、 そこまではないとのことであった。 小野木先生は JICA の 知り合いや自分の知り合いを総動員してオーストラリアの生徒との文通交換をしているとのことであった。 このことに関しては 、 他校 の生徒と英語のやりとりはできると伝えた。 府県が異なる学校の先生同士で協定を結んで英語のプロジェクトを行うことは可能であ る。 こうした 「英語活動」 を紹介する中で、 評価の話が出た。 総合的な学習の時間のように、 授業科目でなく活動であるので 、 評 価を気にすることはない設定であった。 評価をしない活動で生徒に積極的に参加させるのは難しい。 そ中学生は外発的な動機 がないと取り組みが鈍ると傾向があり、 評価の設定が望まれるとのことであった。 こで平常点の中に組み入れる方法が実際はとら れていた。 そうしたことも踏まえ、参加者から、このような実際的な活動を続けることを通して 、 生徒は英語をどう捉えているだろうか、 英語を使う意味を理解し、 喜びにつながるであろうかと質問があった。 評価に組み入れたが、 それでも英語を使うことの楽しさや 達成感によりそうしたことにつながっていると考えるが回答であった。 通常の英語授業と異なり、 アウトプットの達成をスタートに活 動を行うので、 生徒に評価指標となる、 リストを事前に設定、 周知させ臨んでいることが 、 もう一つ検討することであった。 たとえば、
Places to Go, Things to Do What country do you want to visit? Let's make posters about exciting places!
1. 行きたいところ ( 国、 都市など ) を決める。 日本国内は不可 ! 2. 理由を二つ以上考えて、 アイデア ・ マッピングをする。 3. 文法 : 現在分詞 ・ 過去分詞の後置修飾を使うこと。
4. 今まで習った英語のエッセィの書き方 ( 主張文、 理由、 具体例、 結論文 ) で書いて下さい。 5. 教科書の 44-46 ぺ一ジから参考になる文章 :
The place I want to visit is 〜 . I'm interested in 〜 .
I want to 〜 .
There will be many things to see: A, B and C. There I can see 〜 .
I have never been to 〜 .
There are many things I want to do. For example, . . . 6.50 ワード以上書くこと。
7. 最後に、 格好いいポスターに仕上げましょう ! 8 . How can I get a perfect score? Use this checklist!!
▢現在分詞 ・ 過去分詞の後置修飾を使った。 ▢他の文法も正しい。
▢スペルも正しい。
▢ピリオド、 大文字、 小文字などを正しく使った。 ▢タイトル Places to Go, Things to Do と主張文を書いた。 ▢結論文を書いた。 ▢理由を 2 つ以上書いた。 ▢各理由に具体例を 2 つ以上書いた。 ▢自分の文章はオリジナルである。 ( 友達と同じところへ行きたくても、 自分だけの理由と具体例を考えましょう !!) ▢ 50 ワード以上書いた。 ▢ポスターのデザィンにやる気を見せた。 という指示プリントを与えている。 ここの 8 番のチェックリストが評価指標である。 今後、 タスクの評価、 パフォーマンスの評価を取 り入れていく際には 、 ルーブリックという評価指標とグレードを事前に設定し生徒の成果がどの程度達成されているかを評価する
体系が考えられていくことになるであろうとコメントした。 事前に評価指標を提示している先生は参加者の中にもおられた。
ここでやっと休憩を取り、 たくさん来ていただいた参加者の皆さんと自己紹介をして親交を深めた。 いつもの記念撮影は 、 この 時に撮った。
休憩後、 活動のビデオを観た後、 生徒の活動内容評価を説明された。 Themes and Activities
テーマと活動 Interesting 面白かった So-so まあまあ Uninteresting つまらなかった 1. Report:School Trip to Okinawa
修学旅行のレポート 44% 50% 6%
2. South Africa
南アフリカについて 27% 62% 11%
3. “The Whale Rider”
映画と感想 45% 44% 11%
4. “Invictus”
映画と感想 45% 46% 9%
5. Places to Go, Things to Do 行きたい国のポスター
69% 27% 4%
6. Show and Tell
日本的な物の説明 (発表) 40% 45% 15%
7. Speech Test: I have a dream.
Martin Luther King Jr.'s speech 33% 51% 16% 8. Five-Line Poem 五行詩 37% 50% 13% 9. Refugees 難民について 23% 62% 15% 10. Pronunciation Practice 発音講座 24% 57% 19%
11. Songs: “Wavin’ Flag” and
映画を見ての活動に臨場感やストーリー展開があるのか、 高い評価であった。 特に印象的な数値はポスター作成に生徒は非常 に好感を抱いているということである。 フロアーからは 、 自己表現活動からではないかという声もあったが、 文章を書くだけでなく 、 視覚的にデザインしてプレゼンする感覚が生徒の好感を引き起こしているのでないかと話し合った。 今後、 プレゼンという活動が 様々な教科で一層取り入れられていくだろうと思われる。 あと、南アフリカで行われたワールドカップでのテーマソングを紹介され、その歌詞を考える活動を紹介された。 K'naan の“Wavin’ Flag” である。
When I get older I will be stronger
They'll call me freedom, just like a wavin' flag
When I get older, I will be stronger
They'll call me freedom just like a wavin' flag And then it goes back, and then it goes back And then it goes back, oh
Born to a throne, stronger than Rome A violent prone, poor people zone But it's my home, all I have known Where I got grown, streets we would roam
Out of the darkness, I came the farthest Among the hardest survival
Learn from these streets, it can be bleak Accept no defeat, surrender, retreat
So we struggling, fighting to eat And we wondering when we'll be free So we patiently wait for that fateful day It's not far away, but for now we say
When I get older I will be stronger
They'll call me freedom just like a wavin' flag And then it goes back, and then it goes back And then it goes back, oh
So many wars, settling scores Bringing us promises, leaving us poor I heard them say 'love is the way' 'Love is the answer,' that's what they say
But look how they treat us, make us believers We fight their battles, then they deceive us Try to control us, they couldn't hold us
'Cause we just move forward like Buffalo Soldiers
But we struggling, fighting to eat And we wondering, when we'll be free