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HOKUGA: メデ ィア研究と心理学の接点:『探索モデル』

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Academic year: 2021

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タイトル

メデ ィア研究と心理学の接点:『探索モデル』

著者

柴田, 崇; SHIBATA, Takashi

引用

年報新人文学(17): 50-67

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   はじめに のキーワードは﹁コロナ﹂と って 間違 いない。 第三四半期 わった 現在 もなお、 収束 しが えないどころか、ヨーロッパでの 感染者数 一度目 よりも 二度目 のピークを 目指 してお り、 北海道 では 第三波 到来 ぶまれている。 ば、 る。 だ、 この 疫病 が、 地域 ごとに 程度 こそあれ、 世界全体 人間 生活 麻痺 させていること、そして、 そのしわ せが に﹁ 弱者 ﹂に んでいることは 無視 してはならない。 今回 流行 を﹁ 猖獗 る﹂と 形容 することを 躊躇 させ、より 緩慢 慢性的 なニュアンスのことばを ばせる かがあるとすれ ば、それは、 一部 の﹁ 強者 ﹂に えられたかりそめの 特権 えるべきだろう。 今回 流行 大学教育 変革 るきっかけになることも 間違 いない。 講義形式 やゼミ 形式

:『

柴田

 

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授業 歴史性 えるとき、 試行錯誤 に、 現在 技術環境 相応 しい しい 形式 授業 があることは 想像 くない。 研究 現場 でも、 出張 学会 活動 がオンラインに わるという 事態 じた。ただ、 近年 動向 れば、 学会誌 廃止 される 傾向 にあり、オンライン 軌道 かれていたと いうべきかもしれない。 くの 研究者 が、 研究論文 をネットで 公開 し、また 公開 された 論文 手軽 めることに え、 遠隔地 研究者 とのメールでの 意見交換 やリアルタイムの﹁ 対話 、ネットメディ アのメリットを 享受 してきた。オンラインの 大会 も、こうした 趨勢 一部 として 実現 されるべくして されたものとも えられる。 前置 きが くなった。 本稿 は、 年一 から 一一月 にかけて 開催 されている 日本心理学会 発表 文字 にまとめたものである。 今回 同学会 第八四回大会 のすべてのセッションをオンライン 実施 した。 非学会員 筆者 話題提供者 として 参加 した 公募 シンポジウムについて えば、 動画 デー タを 事前 大会事務局 提出 し、 大会事務局 はこれを 約一 大会会期中 にホームページで 公開 、そ 、メンバーはネット 掲示板 使 って 大会参加者 質疑応答 う、という 形式 採用 された。リア ルタイムの 緊迫 した 雰囲気 がない 反面 時間 をかけて 質問 用意 できるというオンディマンド 式特有 メリットもあり、 今後 学会発表 形式 える での 材料 ともなるだろう。ともあれ、この 形式 云々 するのは 時期尚早 だろうから、ここでは、 筆者 発表部分 のみを 文字 におこし、 大会参加者以 読者 との 議論 とすることを 目的 にしたい。 ム︵ SS-014 ︶﹁

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りである︵ 敬称略 ︶。 企画代表者 司会 三嶋博之 早稲田大学 ︶、 企画者 森直之 札幌学院大学 ︶、 企画者 話題提供者 河野哲也 立教大学 ︶、 話題提供者 田中彰吾 東海大学 ︶、 指定討論者 染谷昌 ︶。 は、 ず、 分以内 話題提供各二五分以内 ︶を 担当者 各自 作成 した。 に、それらの 資料 全員 共有 した でウェッブ 会議 き、 指定討論者 からのコメント︵ 約二 分以内 ︶と 全体討論 分以内 ︶の 動画 って つのコンテンツにまとめ、これを 大会事務局 提出 した。 同学会 ではシンポジウムの 予稿集 制作 しないため、 本稿 二重投稿 になるおそれはない。シン ポジウムの 性格上 全体討論 場面 にこそ 妙味 があり、 本来 なら 各発表 とそれを まえた﹁ 濃厚 な﹂ のすべてを 収録 すべきところだが、 一登壇者 資格 でそれを うのが 適当 でない 以上 企画代表者 許可 て、 筆者 発表部分 のみを 研究 ノートの 公表 する。 指定討論者 からは 確認 のための 質問 いくつかあった。 話題提供 発表内容 不足 採録 すべきだが、これも 割愛 した。 日本心理学会 という 心理学 領域 では 国内最大 学会 大会 で、 ﹁ネットメディアの 生態心理学 ﹂のシ ンポジウムが けたことは、 時宜 い、メディア 研究 生態心理学 とを 専門 にする 筆者 にとっては 機会 となった。このような 企画 て、お 声掛 さったメンバーの 皆様 と、シンポジウムの 企画 採択 して さった 学会 関係者 皆様 感謝申 げたい。

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      北海学園大学 柴田 します。 本日 はメディア 研究者 として﹁ネットメディアの 生態心理学 ﹂に して 話題提供 いたします。 要約 です。マーシャル マクルーハン︵ 一九一一 一九八 〇︶のメディア 研究 以下 、メディア 研究 特長 は、 ﹁メディア﹂という 概念 再定義 し、メディアを 使用 するエージェントと、それを 包摂 するメ ディア 環境 同時 理解 するための 理論 構築 目指 したところにある。この 発表 では、メディア 研究 とジェームズ・ギブソン︵ 一九 一九七九 ︶の 生態心理学 接点 となる﹁ 探索 ﹂モデルの 意義 するところから、メディア 研究 との 接合 による﹁ネットメディアの 生態心理学 可能性 ﹂を じます。 これから 紹介 するメディア は、マーシャル・マクルーハンのメディア 心理学説 は、ジェーム ギブソンの 生態心理学 です。メディア 生態心理学 接合 することで、 いの 成果 活用 し、 ネッ トメディアを 理解 するための 理論 について 展望 けるものと えます。 両者 接点 となる﹁ 探索 モデ ル﹂を 説明 するのが、 本日 発表 主題 です。 まずマクルーハンのメディア 研究 特長 簡単 にご 説明 します。 に、 探索 モデル﹂に 注目 してギブ ソンの 生態心理学 について 説明 します。 最後 に、 ﹁ネットメディアの 生態心理学 ﹂を 展望 します。

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1.メディア 研究 とは? −1.マクルーハンとは? マクルーハンという 名前 いたことがあると います。しかし、その 経歴 理論 概要 などは 意外 られていません。ちなみにウィキペディアの 記述 はかなり しいと わざるを ません。 大学 ではそのあたりのことから めます。いわゆるメディア ずる 先生 にさえ、マクルーハ ンの 理論 正確 理解 しているのか、 しい かけます。 本邦 でのマクルーハンの 受容 め、 簡単 経歴 業績 せ、 必要範囲 理論 概要 をご 説明 いたします。 探索 モデル﹂がその であ ることをご 理解 いただければまずはOKです。 経歴 です。 一九一一年 まれ、 一九八 くなりました。カナダのアルバータ エドモントン まれました。マニトバ 大学 から 英文学 学士号 修士号 取得後 、ケンブリッジ 大学 トリニティー ホールに 留学 します。 一旦帰国 し、 一九三七年 、セントルイス 大学 教壇 ちますが、 再度渡英 して ケンブリッジ 大学 から 英文学修士号 一九四 〇︶と 博士号 一九四三 取得 します。アサンプション 一九四六年 にトロント 大学 り、 一九五二年 同大教授 就任 一九六 年代 にメディア 提唱 したことで 北米発 一大 ブームを こしました。ちなみに、ギブソンが 一九 四年生 まれ 一九七九年 くなっていますから、 場所 こそ え、 同時代人 ってよいでしょう。 一九六 年代後半 にはマクルーハンの 名前 はアメリカにも っていましたので、ギブソンがその 名前 にしたことは 間違 いと われます。ただ、 自身 研究 関係 がある 人物 として 認知 していたか

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どうかは かではありません。 す︵ ︶。 す。 論文 ってもらったという 資料 っていますが、その 自身 著書 にその 論文 引用 した 形跡 ありません。つまり、 同時代人 ではありましたが、 生前 両者 参照 った 形跡 はない、というのが 事実 です。 マクルーハンの 経歴 は、 大体四期 けられます。それぞれの 時期 成果 にまとめて 発表 してい ますので、 代表的 著書 によってこの 四期 説明 することができます。 第一期 英文学者 として 活動 した 時代 です。 第一期 第二期 きな 分岐点 があります。 第二期 現在 のことばで えば、いわゆるサブブカルのようなものや 学際研究 んでいます。 第三期 世界的 有名 になる 著書 します。 日本 でも 竹村健一 紹介 してテレビや 雑誌 んに げられたようです。 第四期 、この 時期 にはブームが り、 一般 がその 名前 にする 機会 はなくなってしまったよう ですが、この 頃書 かれた 著書 むと、 理論的 進展 かに られます。

The Mechanical Bride

1951 ︶︵﹃ ﹄︶ す。 ずはこの 時期 のマクルーハンの 動静 を、 一九六七年 回想録 から きます。 一英文学者 し、 結果的 稀代 のメディア 研究者 まれたきっかけが されています。

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一九三六年 は、ウィスコンシン 大学 赴任 した。 学部一年生 授業 担当 してすぐ、 らを た。 て、 た。 り、 た。 チャーの 世界 という らの 土俵 ったのは、 教育上 方針 からだった。また、 広告 はアプローチ 便 た。 も、 使 必要 としないという 法的配慮 からである。 授業 では 広告 映画 雑誌 画像 使用 した。 は、 〇∼ のスライドを 使 って 講義 をした で、 学生 広告 について えるよう した McLuhan, 1967, p. 50. ︶。 でも 通用 するような 当時 としては 先進的 授業 実践 したようです。   ﹃ は、 し、 ?︶ た。 ン・ Mythologies ︵﹃ ﹄︶ Système de la mode ︵﹃ ﹄︶ ら、 一九五一年 かれたマクルーハンの﹃ 機械 花嫁 ﹄はかなり 先駆的 仕事 だったと えます。 邦訳 ありますので 興味 いた には むことを めます。   ﹃ は、 せ、 するという 斬新 なレイアウトが 採用 されています。タイトルから かるように、ジェンダー 問題 にも んでいます。コカ・コーラの 広告 分析 しています。

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さて、この でさらに 重要 なのは、 にまとめられるメディア 研究 主題 されているところです。 本書 目的 は、 読者 機械的作用 がつくり 旋回 する 景色 ってもらい、すべての 代人 まれている 現在進行中 事態 観察 してもらうことにある。 実態 分析 によって、 体的 対処法 がおのずと らかになると 期待 する。ただし、 本書 は、そのような 対処法 提示 かれるものではない︵ McLuhan, 1967(1951), v. ︶。 つまり、この では 個々 事例 断片的 分析 しかできないが、 将来的 には 現代 のメディア 状況 総合 的理解 み、さらにそれに 対処 する 方法 開発 必要 であることを 明記 していたわけです。 実際 、そ 研究 は、このシナリオを 実践 するものになっています。 メディア 研究 準備期 にあたる 第二期 代表 する 著作 は、 Explorations 1953 59 ︶︵﹃ 探究 ︶です。 学際的 研究会 主宰 し、そこでの 研究成果 年刊誌 にまとめて 発表 していた 時代 です。 後年 雑誌論 抜粋 した ます。 邦訳 は、その からさらに 論文 抜粋 したものです。 す。 ち、

The Gutenberg Galaxy

1962 ︵﹃ ﹄︶ Understanding Media 1964 ︶︵﹃ ﹄︶ す。 は、 活版印刷技術 影響 についてまとめた です。 後者 は、 活版印刷技術 形成 した 時代 終焉 した 現代 メディア 状況 についての です。いずれが 主著 かで 論争 があったようですが、あまり 意味 のある 議論 えません。 両者 をセットと えるのが 妥当 です。いずれも 邦訳 があります。

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  ﹃ は、 であり、そのための 準備 していることが かれています。そして 二年後 公刊 されたのが﹃メディ アの 理解 ﹄です︵ 邦訳 のタイトルは﹃メディア ﹄︶   ﹃ は、 の、 ころに 主題 ります。 個々 のメディアについての 分析 とともに 理論 概要 されており、メディア 理解 のための 理論 確立 前進 したことが れます。 −2.メディア 研究 特徴 ひとまず﹃メディアの 理解 ﹄までの 成果 をまとめます。 まずは 概念 再定義 したことがあげられます。この は、マクルーハンの 代名詞 ともいえるキャッチ The medium is the message. ” ︵ 使 す。 うメディウム︵メディアの 単数形 ︶は、マスメディアや、コミュニケーションメディアに 限定 され ません。 すべての 人工物 をメディウムとして えるべきだ、 という 含意 があります。 そしてメッセージも、 通常 のコミュニケーション 理論 などでの 用法 とは なっています。すなわち、しゃべった 内容 や、 意図 したメッセージではなく、 人間 する 影響 します。 このような 意味 でのメディウムのメッセー ジの 解明 こそが 研究 主題 になるべきこと った 命題 です。 すと、すべての 人工物 をメディアと えるとき、メディアには、 音声言語 やゲーム、 道路 動車 、ネットワークメディアも まれることになります。そしてそのようなメッセージの 解明 主題

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げたメディアの 研究 は、いわゆるマスメディアやマスコミ 研究 既存 のコミュニケーションの 内容分 とは 一線 すものになります。 こうしてメディアのメッセージの 解明 主題 となるわけですが、 より しく、 厳密 にいうと、 マクルー ハンは、メディアがそれを 使用 する 人間 変容 させると えました。この 意味 での 影響 解明 すること がメディア 研究 主題 となるわけです。 か。 で﹁ す。 は、 使 が、 の﹁ extension 使 い、 た。 眼点 がメディア 研究 特徴 です。 えると、 人間 とメディアが 一体 になってエージェントを 形成 ることを 前提 に、 そのエージェントが 環境 探索 する 状況 記述 するところに 焦点 くのが、 マクルー ハンのメディア 研究 です。 −3. 探索 モデル﹂の 意義   ﹁ 探索 モデル﹂の 意義 、そして 特長 説明 しましょう。   ﹁ は、 ず、 使 けるものである、と えるところにあります。ラジオや 自動車 印刷技術 歴史 けば かることで すが、 当初 からその 用法 まっていたメディアは 見当 たりません。 現在私 たちが 使 っているメディア にも 当然同 じことが てはまるはずです。

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また、マニュアルを めば 自動車 運転 できるようにならないことを せれば、メディアの 意味 を、マニュアルに いてある 用法 還元 するのが 危険 なことは かるはずです。 ﹁マニュアルモデル﹂に らない、という 第一 意義 められます。 特長 は、 拡張 モデル﹂を 回避 するというところです。 拡張 モデル﹂とは、メディアには、 を﹁ ︶﹂ る、 す。 人口 膾炙 していますが、 やはり 問題 があります。 メディアの 効果 は、 身体 既存 のメディアの 機能 の﹁ 拡張 一言 説明 できるほど 明示的 ではないはずです。メディアの 効果 は、 人間 がそれを 使 ﹂する 状況 において めて るものであって、 先験的 に﹁ 拡張 ﹂の では るものではあり ません。こう えると、 拡張 モデル﹂に った 議論 言説 空疎 であることが かると います。 −4. 課題 さて、 一九六 年代 までのマクルーハンの えはだいたいこのようにまとめられます。ここに 理論 精緻化 する 時代 くのですが、 精緻化 過程 提出 された 理論 は、 ずしも 納得 のいくものではありませんでした。 一言 うと、マクルーハンは、 探索 モデル﹂を 放棄 してしまうの です。 わりに、 環境 写像関係 にある、との 前提 て、 脳研究 援用 する 方向 かいました。 こうした 転向自体 批判 するつもりはありませんが、もし 適当 知覚理論 があったのなら、 探索 モデ ル﹂を 深化 させる 方向 でメディア 研究 理論化 可能 だったのではないか、と えざるを ません。 以上 まえて、 に、 生態心理学 が﹁ 探索 モデル﹂を 深化 させるのに 相応 しい 知覚理論 候補 であ

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ることを ます。 2. 生態心理学 との 接合 −1. 接点 ギブソンの 経歴等 については、 日本心理学会 さんならご じなので 省略 します。 まず、メディア 研究 との 接点 となる﹁ 探索 モデル﹂の 位置 づけから ていきましょう。 一九七九年 かれた 最後 著作 には、ハサミを にした﹁ 探索 モデル﹂が られます。 使 extension り、 使 なっている。 って、 道具 はもはや 環境 一部 ではない。しかし、 一旦使用 れると、 道具 境中 なる 遊離物 になる。このとき、 かに むことも ぶこともできるが、 道具 観察者 い。 は、 boundary 表面 固定 されてはおらず、 移動 るということを 物語 る︵ Gibson, 1986(1979), p. 40. ︶。 最後 著書 から 約四 年前 の、 一九三八年 という 研究者 としてのキャリアの 時期 仕事 も、 探索 モデル﹂を つけることができます。こちらはより 複雑 機構 自動車 使用 熟達 とを

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探索 モデル﹂で 説明 しています。 高度 運転技術 けるには、 自動車 の﹁ ﹂について 十分 感受性 制御能力 必要 である。 それらの 要件 たされるならば、 道具 用途 にしたがって 使 のように、 自動車 はドライバー 身体 一種 延長 extension になる︵ Gibson, Crooks, 1938, p. 135. ︶。 −2. 生態心理学 特長 生態心理学 づいて﹁ 探索 モデル﹂を 展開 するメリットを 説明 します。 まず、メディア 研究 じく、エージェントと 環境 の﹁ 境界 ﹂で じる 事象 記述 するという 主題 っています。 一般的 なインターフェイス きく なることを 確認 しましょう。ドナルド・ノーマ ンに 代表 される 議論 は、アフォーダンスという 使用 しているものの、 用法 まったメディア をいかに 使 いやすくデザインするかに 主題 があり、 必然的 に、 境界 ﹂は 人間 とメディアの にあるもの 限定 されてしまいます。これは、マニュアルに かれている りの 効果 すことに 焦点 ているという で、 ﹁マニュアルモデル﹂の 一種 分類 できる 議論 です。 人間 一体 となったメディアと 環境 との の﹁ 境界 ﹂に 注意 けたギブソンの﹁ 探索 モデル﹂とは のモデルだと わざるをえ ません。 つのモデルの 差異 は、どこを﹁ 境界 ﹂と 見做 すかに 如実 れるのです。 しいメディアの 登場 いメディアの 退場 適切 記述 できる も﹁ 探索 モデル﹂の 特長 にあ げられます。 拡張 モデル﹂によると、 自動車 の︵ 機能 の︶ 拡張 ﹂である、とか、コンピュータは

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る、 に、 り、 自動車 を、 直近 相当 する 発明品 である 馬車 関連付 けて、 馬車 との 比較 じてみたり、 最近 では 子書籍 効果 えるときに してきたりして、メディア 同士 単純 二項関係 退 するメディアを じる 傾向 られます。 対照的 に、 探索 モデル﹂によれば、 行為 のレパートリーの えとして 新旧 のメディアを じる けます。 また、 探索 モデル﹂に 依拠 すれば 熟練 度合 いを 記述 することも 可能 です。 本日司会 めていらっ しゃる 三嶋博之先生 は、 自動車運転 熟練 度合 いを、 利用 する 情報 いによって 説明 する 研究 をさ れました

Inou, Sawada, Mishima, 2009

︶。これに 相当 する 成果 は、 拡張 モデル﹂ ﹁マニュアルモデル﹂ り、 期待 できません。 −3.メディア 研究 にとってのメリット   ﹁ 探索 モデル﹂を 接点 に、メディア 研究 生態心理学 接合 するメリットをまとめます。 まず、メディア 研究 から うと、 生態心理学 との 接合 により、 一旦放棄 された﹁ 探索 モデル﹂に づいてもう 一度理論 構築 する けます。 −4. 生態心理学 にとってのメリット 生態心理学 にもメリットかあります。ギブソンは、 引用 にあるように、ハサミなどの 道具 て、より きく 複雑 機械類 にも、 探索 モデル﹂が 適用可能 であることを 最後 著書 のハサミの 記述

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けて しています。 もっと るべきことがあったかもしれないが、ともあれ、 今後 道具 えるための 導入 にはなっ てくれるだろう。ここでは 議論 比較的小 さくて びのできる 道具 限定 してしまったが、 は、 や、 建設機械 、そしてもちろん 移動 のための 機械 もつくってきた︵ Gibson, 1986(1979), p. 41. ︶。 年前 自動車 研究 を、 いキャリアで った 成果 傾注 して 再起動 しようとしたかのようではあ りませんか。ギブソンの 死後 、ハサミやハンマーなどの 道具 はともかく、それ 以外 のメディアの 研究 は、 一部 例外 いて 等閑視 されてきたと わざるを ません。 生態心理学 づくディア 研究 展開 ることは、ギブソンの 遺志 ぐことだと えるかもしれません。 3.ネットメディアの 生態心理 展望 最後 に、 程度 ですが、ネットメディアの 生態心理学 について 展望 します。 研究 焦点 は、ネットメディアが、それを 使用 する 人間 ぼす 影響 検証 てられます。その 検証 すべき﹁ 境界 ﹂の 位置 重要 です。ネットメディアの 場合 には、 当然 、キーボードやマウスではな

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く、 画面 こう にある﹁ 境界 ﹂にいかなる 効果 ぼしているか、あるいは﹁ 境界 ﹂からいかなる 情報 っているか、が 研究 主題 になります。アフォーダーンスの 使 えば、ネットメディア 使用者 を﹁ 可能 にするアフォードする﹂か、を うことになるはずです。 る﹁ digital divide ︶﹂ す。 情報格差 問題点 は、まずは たざる 格差 です。インフラが 整備 されている 地域 とそうでない 地域 住人 に、 きな 格差 があることは 間違 いありません。この 格差 は、 行為 レパートリーの いとして 説明 できます。 に、 にも 能力 きな 格差 られま す。 実際 、ハッカーやプラットフォーム 企業 一般 利用者 めがたい があります。これ は、 行為 熟練 度合 いの い、 利用可能 情報 資源 いとして 説明 することができます。 ともあれ、いずれの 説明 実証的 なデータに 裏付 けられなければ 説得力 をもち ません。 本日 展望 すに めます。 これで からの 話題提供 わります。 ︵しばた たかし・ 北海学園大学人文学部教授

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引用

参照文献

Gibson, J. J., Crooks, L. (1938). A Theoretical field analysis of automobile driving,

American journal of psychology,

51,

pp.

453-471.

Gibson, J. J. (1986).

The Ecological approach to visual perception,

Lawrence Erlbaum(original work published 1979.).

Inou, H., Sawada, M., Mishima, H. (2009). Gaze coordination between car drivers and passengers: An observation.

In

Wagman J. B. & Pagano, C. C. (Eds.),

Studies in perception and action X,

Psychology Press, pp. 48-51.

McLuhan,

M. (1967).

The Mechanical bride,

Beacon Press(original work published 1951).= 一九九一 ︶ 井坂学訳 機械 花嫁 竹内書房新社

McLuhan, M. (1967). Conversation with McLuhan(by Stearn G. E.),

Encounter, XXVIII, 6, pp. 50-58. 柴田崇 一三 ︶﹃マクルーハンとメディア ︱︱ 身体論 集合 勁草書房 柴田崇 一五 ︶﹁ 資料紹介 トロント 大学 ﹃マクルーハン 文庫 一見 ﹂﹃ 人文論集 第五八号 七三 九三頁 ︶﹁ ︱︱ ﹂﹃ 書房 一七五 二二二頁

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参照

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