【論 文 】 日本 建 築 学会 構 造 系 論文報告 集第437号
・
1992年7 月Journal of StrucL
.
Constr、
Engng,
AIJ,
No.
437,
July,
1992せ
ん
断 補 強 筋 間 隔
が
RC
梁
の
せ
ん
断
強度
に
及
ぼ
す
影 響
EFFECTS
OF
SPARSENESS
OF
SHEAR
REINFORCEMENT
ON
SHEAR
STRENGTH
OF
R
/
C
BEAM
市
之 瀬敏 勝
*,
横 尾 慎
一
**Toshikatsu
I
()HJNOSE
andShinichi
YOKOO
Application
of theplastic
theory t reinforced concrete members has been successful in predict.
ing
their shear strengths.
However,
shear reinforcementhas
alwaysbeen
assumed tobe
distri
・
buted
densely
enough.
The objective of this paper is to examine analytical 監y the effects of sparse−
ness of shear reinforcement on shear strengthbased
on the upperbQund
theQrem.
We
obtained the fQllowing results.
(1)The shear strength of a member with sparse shear reinforcement can be 40 %lower
than that withdense
one evenif
the tQtal amount of shear reinforcementis
the same.
(2)
Shear
reinforcement may not y五eld in the case thatO.
2
〈Pwσ ua /lhσfi<0.
5according to thesparseness of the reinforcement
,
where pw and σwy are the ratio and the yield strength of shearreinforcement
,
and hσBis
the effective strength of concrete.
Keywonls
:rSinforced concrete,
beam
, shear rer’
nforcement,
pitcb
, 卿 σ う0跚 4伽or例 , shea 厂strength鉄 筋コ ンク リ
ー
ト,
梁,
せ ん断補強筋,
せ ん断 補強 筋 間 隔,
上 界定理,
せ ん断 強 度1.
は じ め に 日本 建 築 学 会の 「鉄 筋コ ン クリー
ト造 建 物の終 局 強 度 型 耐 震 設 計 指 針・
同解 説」1,(以 後 , 指 針と略す)は,
部 材のせ ん断 強 度の評 価に, 二次 元 的な応 力の釣 合いを 考 慮 し た塑 性 解 析の下 界 定 理 (トラス・
アー
チ理 論2 ト 5り を用い て い る。
狩 野ら6 )・
7 )の実 験に よれば,
指 針の計 算 値は RC 梁の せん断 強 度 を うま く推 定 して いる。 しか し,
指 針の強 度 式に関して問題を指 摘す る研 究者 も多い。 本 論 文で は,
以 下に記 述す る (1
)一
(4 )の問 題 を塑 性 解析の上 界定理 を用い て検討する。
(1 )〜
(4 )以 外の 問題 (軸力の影 響 1, 中間荷重の考 慮 9) など)につ いて は, 別の機 会にゆずる。
(1 )現在の トラス・
アー
チ 理論で は,
せん断 強 度に双 ぼ す せ ん断補強筋間隔の影響が考慮さ れ てい ない。
同じ 補強 筋量で も,
太い 補 強 筋を粗く巻くのと細い 補 強 筋を 密に巻くの では, せ ん断 強 度は 違っ て く る はずであ る。 (2
)現在の ト ラス・
アー
チ 理論では,
せ ん断 補 強 筋量 ρw σ ww が Pwσus ≦O.
5・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
( 1 } σ e p. :せん断 補 強 筋比 σua :せ ん断 補 強 筋の降 伏 強 度 σ.
:コ ン ク リー
トの有 効 圧 縮 強度 (= lhσB) の範 囲にあれ ば,
せ ん断 補 強 筋は 必ず降伏す るはずであ る。
しか し,
既 往の実 騨 }・
7L]°Lll} で は,
Pwσ nv /σ。
; o.
3 程 度の試 験 体で,
せ ん断 補 強 筋が降 伏せ ずに余 力 を残し た ま ま最 大 耐 力に達 して い る ものが あ る。
こ の こと は,
現在の トラス・
アー
チ 理論の一
つ の 欠陥を示唆して い る、 指 針で はこの欠 陥を補う便 法と して,
せん断 補 強 筋 に σwy ≦25σB の 制 限 を 設けて い る。
しか し, こ の制限 には特に理 論 的根 拠は ない。
(3) 野口 ら12Jは,
ひび割れ に挟 ま れたコ ン ク リー
トの 圧 縮 強 度 を測 定 する ために,
コ ン ク リー
ト平 板の 二軸 載 荷 実 験を行っ た。
その結 果は,
ひ び割れに よ る引 張ひず みが 5000 μとい っ た大きな値の試 験 体で も,
圧縮 強 度 は ひ び割れがない試 験 体の 0.
7倍 程 度 (コ ンクリー
ト圧 縮 強 度 σ u=
250kgf
/cm2 )であっ た。一
方,
指 針で は,
コ ン ク リー
トの 有 効 強 度 係 数 h (=
σ。
/砺)と して,Nielsen2
) が提 案し た次 式 を用い て いる。
σ s v・=
0・
7−
2000’
”’
………
(2) こ の式に よれ ば,
σ B が210〜
360 (kgf/cmZ )の範 囲 内で, Vo=
・
O.
60− O.
52と な る。 野ロ ら 12) の実 験と比 較す る と,
式 (2
)の v。 は低す ぎ るの では ないか とい う疑 問が残る。
’ 名古 屋工業 大 学 助 教授・
博士 〔工 学} t* 名 古 屋 工 業 大 学 大 学 院生 (現 (株 )清 水 建 設・
修士 に1二学 )Assec
.
Prof.
,
NagQya Institute of Technotogy,
Dr.
Eng.
Graduate Student
,
Nagoya Institute of Tech ロology[
]
1j
”」
鱸
1j
,!!
翻
π
L
」
(a)一
段 配 筋(
b
)二 段 配 筋(c) 外 周 配 筋 図
一
1 指針で の ゐの決め方 (4} 指 針で は,
上 下の主 筋重心間 距離を有効せい ゐ と規定して い る。
こ こ で, 図一
1(a) (b)の よ う な1段 配筋・2
段配 筋の部 材 を考え て みる。 部 材 寸 法,
せ ん断 補強 筋 量 な ど他の条 件が同一
で あれ ば,
主 筋 量の多い 2 段 配 筋の部 材 (図一
1 (b
))の 方がやや高い せ ん断 強 度 と な ること が直 感 的に予 想さ れ る。 し か し,
指 針で は,
主 筋 重心 間 距離の小さい 2段 配 筋の部 材の ほうが低い せ ん断 強 度ということに な る。 さら に,
図一
1(c)の よ う な部 材で は,
通 常は,
最 外 縁の主 筋 重心間 距 離をゐと 見な す ことに な るが,
実際.
には中段筋も引張・
圧 縮 力 を 負 担す るの で,
理論上の整合性を欠く。
この こ と か ら,
上下の主 筋 重心間距離を トラス機 構の応 力中心問 距 離 ノ、と する こ の定義は,
明ら か な予 盾 を 含んでい る と言 え る。
2.
解 析 仮 定 本 研 究で は, 閉 鎖 型の せん断 補 強 筋を用い た部 材を解 析の対 象とする。 ス パイラ ル筋を用いた部 材,
せ ん断 補 強 筋の な い部材は対象 外と する。 上界 定理に よ る せ ん 断 強 度 算 定 に当 た り,
Nielsen!〕 と同様に 次の こと を 仮定す る。
(1
)主 筋は十 分に強 く,
部 材は曲 げ降 伏しない。
(2) コ ンク リー
トは平 面 応 力の状 態にあり,
図一
2の よ う な降 伏 曲面 を もつ 剛 塑性 材 料とする。 (3) せ ん断 補 強 筋は剛 塑 性の応 カー
ひずみ関 係を もつ 。 σ U 2 σ e・
σ粐
.
,
■
,
.
,
,
.
.
.
,
P
.
,
■
,
.
.
.
.
.
.
,
■
,
■
.
卩
.
.
圏
.
.
P
.
.
.
,
.
,
,
,
,
鹽
,
.
,
.
・
∵ ∵・
:・
:・
9
・
7
7
.
7
.
,
.
.
・
■
・
匸
・
匸
.
.
,
.
.
.
.
,
.
.
■
.
,
■
,
■
,
■
.
「
・
悖
P
「
,
,
■
,
1
,
1
.
卩
.
層
P
,
・
,
・
「
.
,
・
,
.
■
.
,
.
,
.
,
.
e σ一
図一
2 コ ン ク リー
トの降 伏 曲 面1
− bt−
1
「
jt
L
讎
Lb
。」
π
』−
」 図一
3 コ ンク リー
トの有 効 範 囲一
98
一
⇒
図一
4 部材側 面の コ ン ク リー
ト欠 落盟
3
(a) 部 材 長さ の制 限 を 受 けな い と き,
,
,
η’
n,
,
jE
!i
」
(b
) 部 材 長 さの制 限 を 受 ける と き 図一
5 かぶ りコ ン クリー
トの破 壊 状 態 (4) 主 筋の だ ぼ作 用は無視す る。 同 時に,
本 論 文では次の こと も仮定す る。
つ
(5 ) 部 材の コ ン ク リー
ト は,
図一
3に定 義 す る 有 効幅 b。 (be=b
,+d
,,
b
,1部 材 幅 方 向の最 外 縁 主筋重心 間 距 離,
d,:主 筋 径)と有 効せいje
(ゴe=
jt
+醜,
Jt:部 材 せい方向の最外 縁 主 筋 重 心 間 距 離 }で囲ま れ る範囲で有 効で あ る と す る。
有 効 幅b。
の外 側 を 無 視 したの は,
図一
4の よ うに,
部 材 側 面の コ ン ク リー
トが終 局 耐 力に達 するまで に外 側 に膨 らみ,欠 落する こと が多いた めであ る。理論 的に も, 外 側に膨らもう と す るひずみ の方向は, コ ン ク リー
トの 主 応 力と直 交 方 向であり,
仕事を な さ ない。
有 効せい ゐの外 側 を無 視し たの は
,
次の理由によ る。 部 材が図一
5(a)の よ うに破 壊す る.
場合,
ノ.外側の コ ン ク リー
トひ び割れ角 度 η’
が,
ゐ内側の角度η に比べ か な り小さ く な る。
よっ て,
j
。外 側の コ ン ク リー
トの 仕 事は,
ゐ内側の仕 事に比べ無 視で きる ほど小さいと考 え られ る からで あ る。
図一
5(b)の よ う に破壊す る場 合 に は,j
,
の内 側と外 側の ひび割れ角 度は同じであ り,
j
。 外 側の コ ンク リー
トの仕事は無視で き る ほど小さい とは 言え ない。 し か し,
本論文で解 析の対 象と する実 験に こ の よ う な試 験体が含まれ ない ことか.
ら, 後 述する せん断 強 度 式の簡 略 化の た め,
ゐ 外 側の コ ン ク リー
トを一
律 に無 視す る。
(こ の結 果,
部 材の有 効せいje
は,一
段 配 筋, 二段配 筋, 外 周 配 筋の部材で も同一
と なり,
指針の よ う な 予盾は生じ ない。
)3
.
せ ん断 補 強 筋 間隔 を 考 慮 し た 上界の解 主 筋が十 分 強い と仮定し てい る部 材の仕事は次 式で表 さ れ る。
We=
Wc十殊・
・
…・
…………・
……一 …・
……
(3) 肌 :せ ん断 力に よる外 部 仕事 肌 :コ ン ク リー
トの内 部 仕事 Ws :せ ん断 補 強 筋の内 部 仕 事 コン ク リー
トの 内部 仕 事 Wc は, 破 壊 面の角度ηに よ り大き さ が決ま る。
これに対 し,
せ ん断 補 強 筋の 内部 仕 事 Ws は,
破 壊面を横 断す る せ ん断 補 強 筋の組 数 (断 面 積の総 和と降 伏 強 度 )に よっ て大 きさが 決 まる。
上界定 理 の解は,
せ ん断力 に よ る外 部 仕 事 耽 が最 小 値 となる と きである。
し た がっ て,
せ ん断 補 強 筋に よ る内部仕事Ws
が同じ な ら ば,
破 壊 面は,
コ ン ク リー
トの内 部 仕 事Wc
が小さ く な る ように (角度 ηが小 さく なるよ うに) 生 じ ることにな る (図一
6)。 こ の ことか ら, 部 材は図一
7(a)(b)の n=
[0,
1,
2,…,
N]の各 破 壊モー
ドの う ち, せ ん断 力によ る外 部 仕 事 耽 が最 小 値 となるモー
ドで せ ん断 破 壊すると言える。
こ こ で,
n は破 壊 面 を横断す る せ ん断 補 強 筋の組 数を表 す。N
は,
図一
7(b)の実線の よ う な,
対角線状の破 壊 面を横断す るせん断 補 強 筋の組 数 を 表 す。
n= [0,
1,2,…,
N −
1]の破 壊 面の角 度 η。
は, 図一
6の点A
, 点B
を通る直線で与え ら れ るもの と仮 定 し, 次 式で与え ら れ る。
\A
叫
蝋B
π
L
」
図一
6 補 強筋 間 隔 を考 慮し た破 壊メカニ ズム 一ヨ
je
匚』
「r
− −
1
:=
=ゴ
3−一
「 n (a)部 材 長さ の 制限 を 受け な い と き「
」」
L
− _ __
V
_ _ _
」
(b) 部 材 長さの制 限 を 受け る と き 図一
7鬯
破 壊モー
ドt… n・
一
(論
。一 ……・
…一 ・
・
…・
…・
・
…tt
(・) s :補 強 筋間 隔 対 角線状の破壊面の角 度 ONは,
次 式で与え ら れ る。 Dtan
O・=
t
”鹽
… … ’
幽
… ’
”… ’
… ”… …
(5
)D
:梁の断面せい L :梁の内法スパ ン長 さ各 破 壊モ
ー
ドで の せ ん断 強 度 Vnは以 下の よ うに導か れ る。
部 材 長さの制 限 を受け ない と き。
(nくN
) コ ン ク リー
トの 内 部 仕 事 Wc (式 展 開の詳 細は 「付eq
1」 を参照)は,1−
COS ηn・
j
。・
be・
σ。 肌=
u・
2sin
th (n十1)±・
s2 十路一
(n十1)s;
u2
’
b
・’
・ae・
−tt・
・
・
・
・
・
…
−t・
tt・
・
・
…
t−・
・
・
・
・
…
(6
) せ ん断 補 強 筋の内 部 仕 事 Ws は, 1弔急覃
u・
[η。
Av・
σwv]・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
r・
・
・
・
・
・
…
一・
(7 ) W。=
U’
Vn=
肌 +殊 より,
破 壊モー
ドn で の部 材のせ ん断 強 度 Vnは次 式とな る。
(n十1)2・
s2 十ノ乙一
(n十1)8Vn;
・
b。
・
ae 2 + n・
ん・
σ瑚・
・
……・
…・
一 ・
・
…・
・
一 ……
(8 > ただし,A .
:一
組のせ ん断 補 強 筋 断 面 積 部 材 長さ の制 限を受け るとき。
(n=
V ) コ ンクリー
トの 内部 仕 事 Wc は,
陋
・
1謡
馳
ゐ・
幅卿
一
L・
ノ。・
δゼ σ。・
…・
・
・
・
・
・
・
・
…
(9)=
%の
2D せ ん断 補 強 筋の 内部 仕 事 Ws は,
Ws= u・
[IV・
Av・
ates]一 …・
…・
………・
・
t・
(10)W
。=
U’
VN=Wc
+ 臥 よ り,
破 壊モー
ドN
での部材のせ ん断強度 脇 は次式と な る。
厮
一L
・
」。・
b
。・
σ。+N ・
Av・
σ uaVN
= 2D………
(ll
) 本 節では,
単一
の破壊面を有す る 場 合につ い て式展 開 を進めてき た が,
破 壊 面が複 数の場 合,
広が り を持つ 領 域でせ ん断破 壊す る場合につ い ては 「付録2,3
」で述べ る。4.
せ ん断 補 強 筋 量 と補 強 筋 間 隔が せ ん断 強 度に及 ぼ す 影 響 補 強 筋 間 隔 s を固定し た ま まで,
ん・
σ nv の み を増や し た場 合のせ ん断強度につ い て考え て み る。
式 (8
)(11
)一 99 一
0
.
5 O.
48・
−
9 O.
3 β x > O.
20.
1
読
か
r1=
O A CBD E N=
3 0.
00
0.
1
02
0,
3
0.
4
0,
5
P,ve σwy1σe 図一
8 各 破 壊モー
ドのせ ん 断 強 度 と 補 強 筋 量鬮
]
el茸
s富
j
日/5 Lbe−
」 O.
50.
48
・
訊0β β x >0.
20
.
1t
’
s−i
s=
je
/2
s=
0s詈i
。!5s
・
je
/2
補 強 限 界 L=
coO.
0
0 0.
1 0.
20.
3
0.
4
0,
5
Ave
σwy!σ e 図一
9 せん断 強 度と補 強 筋量 (S=・
O,
j。
/5,
j。
/2} が ん・
σ嬋 の 1 次関 数で あ ること か ら, 各 破 壊モー
ドの せ ん 断 強 度Vn
と補 強 筋量の 関係は, 図一
8の ような (N
+D
本の 直 線で表さ れ る。 た だ し,
横 軸のせ ん断 補 強 筋 比 ρwe は通常の定 義と は異な り,
Pwe=A。
/(b
。
・
s} と定 義 する。 部 材のせ ん断強 度 y は, 各 破 壊モー
ドの せ ん断 強度Vn
の う ち最小の値 を取る の で,
部 材と して の せ ん断 強 度 レ と補 強 筋 量の関 係は,
点A −B −C −D −E
を 通る折れ線と な る。
点D は補 強 限 界と な る と きの せん 断 強 度 と補 強 筋 量 を表し、
次 式で与え られ る。
v
; s2+
尋
一
s.
.
___t.
.
_.
.
_.
.
(12 ) 2jeb
。’
j
,’
σ。P
禁
一
s2+ 」乞一
,18
腰 +8・
一 ・
…
(・3
) 補 強 筋 間 隔 s を s=O,
ノノ5
, ノe/2とし たと きの せ ん 断 強 度と補 強 筋 量の関 係を 図一9
に示す。
た だ し,
部 材 は十 分に長い (L=
。。)と す る。
sニ0
と し た時に は,
すで にNielsen2
}が示 し た よ う に, せ ん断 強 度は 円弧 を 描き上 昇し,Pw
。・
σ ou/σe=
0.
5で補強限界に達 し, 最 大 値 レ/(δ。・
ノ。・
σ。ト0.
5と な る。
補強 限 界で の破 壊 面の角 度は η。ニ
π/2
と な る。
s=
ゐ/5,j
。
/2とし た時には,
せ一
100
一
1.
00
.
800.
6ミ
> o.
40,
2 O.
0 0 0,
1 0.
2 0.
3 0.
4 0,
5 slje 図一
10 補 強筋 間 隔 が せ ん断 強 度に及 ぼ す影 響 1.
O0,
8 00,
6≧
>0.
4 0.
2 0.
0 0 0.
1 0.
2 0.
3 0.
4 0.
5 Aveuwy/ae 図一
11 せ ん 断補 強筋 量がせ ん断 強 度に及ぼ す影 響 図一
12 0.
5O
.
4 0.
3 ぜ ω 0,
20.
1i
s噐
je
/5r}
「
.
−1.
可罰
一
囿
1一
闇
一
一
闇
皿
s講le
/2
…i
L=
QO 0.
O O O.
1 0.
2 0.
3 α4 0.
5 Aveσwy!σe せん断 補 強 筋が降伏する た めの 補強筋 間隔と哺強 筋 量P,
F
.
::i
.
:.
1
」
,
鹽
.
・
::卜:::: …・
’
,
’
11L
=
の 亅 ::i
:i
:鉄 筋 降 伏;:::i
:i
.
.
.
.
、…i
…購
灘
灘
、.
・
:1::1::’
”
,
’
.
.
『
n ”.
t∵P
.
’
‘鹽
∴’
’
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⊇・
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・
:1:・
:一
:・
∵
,
・
:・
:1:・
齟
.
・
:.
・
i・
■
:.
・
:.
ん断強度と補 強筋 量の関係は,
図に示 され るよ うな折れ 線と な る。
補 強 筋 聞 隔 8 に より,
角 度ηの最 大 値 恥が そ れ ぞ れ 80°
, 65°
程 度に制 限さ れる た め,
最 大せ ん断 強 度,
補 強 限 界が s=
O に比べ 小さ く なっ てい る。
間 隔 が十 分に密に見え るs=
je
/5 で も,
最 大せ ん断 強 度は 8=
0の 8割 程 度に し か な ら ない。
せ ん断 補 強 筋 量につ いて も,
s;
Oの 7割 程 度で補強限 界に達 し てい る。
間 隔 が粗とい え る s=
ゴg/2で は,
最大せ ん断 強 度,
補 強 限界ともs=
Oに比べ か な り小 さ く なっ てい る。
補強 筋 間 隔がせ ん断 強 度に及ぼ す影 響を図
一10
に示 す。
縦軸は,
下 記の V。 と V の比を示す。
Vo
:補強筋 間 隔 を0と仮 定し た時のせ ん断 強 度。
y
:補 強 筋 間 隔 s を 種々 に仮 定したと きの せ ん断 強 度。
.
図 より,
せ ん断補 強 筋 量が同じ で も,
補 強 筋 間 隔が大き く な る につ れ,
部 材の せん断 強 度は小さ く なっ て いる。 せ ん断 補 強 筋 量がせ ん断 強 度に及ぼ す影 響を 図一
110
.
50.
40.
3
ぜ
の 0.
20.
10.
0 0.
50.
4 003 く en O.
210.
10
0.
10.
2
0.
3 0,
4 0.
5 Pweσ wy !σe (a) 厳 密解 0.
0 00,
10.
2
0.
3
0.
4 0,
5 Pweowy!σ e (b》 近 似 式(14)(15)(16)の グ ラ フ.
図一13
V/ V ,=
90,
85,
80%の補 強 筋 間 隔 と補 強 筋 量 に示す。
図よ り,
せ ん断 補 強 筋量が大き く な るにつれ,
せん断 強 度が補 強 筋 間 隔に大き く影 響さ れ てい る。
せ ん断 補 強 筋が降 伏 する ための補 強 筋 間 隔 と補 強 筋 量 の 関 係を 図一
12に示す。 図のハ ッ チ部 分の 領 域が せ ん 断補 強 筋が降 伏す る条 件を表して い る。 実 線は補 強 限界 と な る と き の補強 筋 間 隔と補強 筋量の関 係である。V
/Vo
=90,85,80
% と な る と きの,
補 強 筋 間 隔と補 強 筋量 との関係を図一13
(a>に示 す。 破 線は せん 断 補 強 筋が降伏し てい ない状態であ る。 こ の関 係は,
式 (14) (15 )(16)の よ うに近似で き,
図一
13 (b
)の よ うに表 さ れ る。v
/Vo=
go% のと き,叢
一
。。籌
詰
、ae−
…3 − ……一 ……・
…
(・4 )V
/V
,…85
% のと き,亮
一
1…[
意
、a
−
…3
]
・
…………一
(・5)V
/Vo
=80
% のどき,
尭
一 ・…[
0,
1−
0.
Pw。
σ。
nv/σ。
]
……一 ……
(16) こ の こ と か ら,V
/V
,を 決め れ ば, 補 強 筋 間 隔 s=0
の せ ん断 強 度 式 を も とに レて,
必 要せん 断 補 強 筋 量 と補 強 筋 間 隔を簡単に求めるこ とが で きる。 5,
破壊モー
ドの検証 部 材の 最大 せ ん断 強度Vmax
を式 (8 )のVn
に代入 605030
〔
国 ユ Σ》
b 興 租 鰹 出 瘉 仰 10 図一14
OO1234501230123 破 壤モー
ド n 各 破 壊モー
ドでのコ ンクリー
ト有 効 圧縮強 度 (渡辺 らの実験) 聞 匪5
37
a8 園 31 (a )’
(b) (c )蕚
冨
・・奮
・・ll
1
:
01234501230123 破 壊モー
ド n 図一
15 各 破 壊モー
ドで のコ ン ク リー
ト有 効圧縮 強 度 (野口 らの実 験 ) AS匹4,
5,
6 AS匪1ASI }2ASB く3 (a) (b) (C) する と,
各 破 壊モー
ドに対 応するコ ン クリー
ト有 効圧縮 強 度 σ。
.
n が逆 算され る。
こ の う ち,
最 大の σ。
,
n が真の有 効 圧 縮 強 度 σe である。 ま た,
最 大の σ。,
n を 与え る破 壊 モー
ドが真の破 壊モー
ドで あ る。
破 壊モー
ドが η=
3で あ れ ば,
部 材のせ ん断
補 強 筋は3組 以上降 伏す るこ とに な る (付録2
参照)。
n=O
で は,
補強筋は1
組も降伏 し ない こ とにな る。
渡 辺ら1°1,
野口 ら11切 実 験 結 果か ら,
逆 算さ れ た有 効 圧 縮 強 度 σ e と破 壊モー
ドn と の関係を図一14,
15に示 す。
こ の図で,
(a) (b
)部の試験体は,
n>Oで σ。,
n が 最 大と なっ て いるの で,
せ ん断 補 強 筋が引 張 降 伏 する は ずで あ る。 (c)部の試 験 体は,
n=
0で σ 。,
n が最 大と なっ てい るの で,
せ ん断 補 強 筋は引 張 降 伏し な い はずで あ る。
一
方,
実 験 結 果に よ る と,
(a)部の試 験 体の みが引 張 降 伏 し てい る。
(b
)部の試験体に おい て解 析 結 果と実 験 結 果 が一
致 してい ないが,
n=0,1
の有効圧縮強度σ。,
n を比 較すると, 降 伏の有 無の判定が僅 差.
で誤っ てい るこ とが わか る。 こ のよ うに し て逆 算さ れた破 壊モー
ドn と, せ ん断 補 強 筋量 との関 係を図一
16に示す。
解 析の対 象は, 狩 野 ら5)・
7},
渡 辺 ら】ω,
野口 らlt )の 試 験 体である。
図 中, 実 験でせ ん断 補 強 筋が降 伏し た試 験 体 を○ 印,
降伏 し な か っ た試 験 体 を△ 印で表す。
また, 横軸の分 母, 有 効圧 縮 強 度 σe は逆 算さ れ た値 (σ。.
n の最大値 )を使用 して い る。
解 析 デー
タ32個の う ち,
せ ん断 補 強 筋の 降 伏の 有 無につ い て実 験 結 果と一
致し な か っ たデー
タは 3個で一
101
一
6
5
にZ413
野2
謬1
0
0
…i
ヨ}
…
塞
降 伏(間隔無視)0
.
2
0
.
4
隔σwy ノσe 図
一
16 破 壊モー
ドとせ ん断 補 強 筋 量0
.
6
6
5
乏
4
山
3
騨2
樋1
0
0
io
20
30
40
50
σwy1
σB 図一
17 破 壊モー
ドと せ ん断 補 強筋 強度80
60
20
宙 血 Σ〕
8
遡 謹 鐸 出 掻 揮、
A
8
○Nielsen
0
0
20
40
60
80
100
120
圧縮 強度σB(
MPa
) 図一18
コ ンク リー
トの有効 圧 縮 強 度 σ。
と圧 縮 強 度σe あ り,
本論 文の解 析 結 果が実 験 結 果と良く一
致している こ と が わ か る。
従来の トラス・
アー
チ 理 論で は,
Pw’
σ。
,、/σe≦0.
5の範囲で せ ん断 補 強 筋は必ず 降 伏する はずで ある が,
こ れ は実 験 結 果と一
致 し ない。
破 壊モー
ドn と せ ん断 補 強 筋強度 σwy/σB との関係 を 図一
17に示す。
図中の 記 号 は 図一
16と同じである。
指 針 によ れ ば,
σ、
、
rv>25σB の範囲 でせ ん断 補 強 筋は降 伏し ない はずであ る が, 実 際に は○ 印 (降 伏 )が か な り存 在 す る。
逆に,
σnv ≦25σ。の範 囲で△ 印 (無 降 伏 )が見ら れる。
した が っ て,
本 論 文の解 析 方法に よ れば,
指針の せ ん断 補 強 筋 強 度の制 限,
σnv≦25σ 8 は余り意 味を な さ ないと言え る。
6.
有 効 圧 縮 強度の逆算 逆算さ れ たコ ンクリー
ト有 効 圧 縮 強 度 σ。 と,
圧 縮 強 度 σa (MPa )との関 係を 図一18
に示す。
図中の記 号は,
図一
16と同じであ る。 ま た,Nielsen2
〕に よっ て求め ら れ た有効圧縮 強 度の安 全 側の値 k’
aB=
σB・
(o.
7一
σ。/200)一
102
一
(→ 指針で使 用〉を実 線で示す。
本論 文の 有効 圧縮 強 度 σ。のほとんどが h・
σE を上 回っ て い る。7.
結 論せ ん断補 強 筋 間 隔 を考 慮し
,
上 界 定 理に よっ てせ ん断 強 度 式 を導いた結果,
次の結 論を得た。 (1 )せ ん断 補 強 筋 間 隔に よっ て,
せ ん 断 強度は 40% 程 度 変 動 する場 合が あ る。 (2) せ ん断 補 強 筋 間 隔によっ て.
Pw・
σww /σ。
’
・
=
o.
3程 度で もせ ん断 補 強 筋が降伏 し ない 場合が ある。
(3) せ ん断補強筋間 隔を考慮す れば, せん 断 補 強 筋 強 度の 制限,
aua ≦25σB は不 要である。 (4 ) 本 論文の方 法に より逆 算さ れ た コ ン ク リ・
一
ト有効 圧縮強 度の ほ と んど が, NielsenZ 〕の有 効 圧 縮 強 度を一
ヒ 回つ た。
(5) 本 論 文の方 法 に よ れ ば,
部材の有 効 せいは,一
段 配 筋,
二段 配 筋の部材で も同一
と な’
り, 指 針の よ う な予 盾は生 じ な い。
謝 辞 本 論 文の執 筆に あ た り, 明治大学理 工学 部 教授・
工 博・
狩野芳一
先生,
同 助 手・
高 木 仁 之 先 生, 東 北 工 業 大 学工学部 教授・
工博・
田中礼 治 先 生,
同技 術員・
大 芳 賀 義喜 先生に は, 未 公 開の貴 重な実 験 デー
タ を お送り頂い た。
篤くお礼 申し上 げます。 参 考文献 1) 日本 建 築 学会 :鉄 筋コ ン ク リー
ト造 建 物の終 局 強 度 型 耐 震 設 計 指針・
同 解 説,
1990.
112〕Nielsen
,
M.
P.
:Lirnit Analysis and Concret.
e plasti.
city
,
Prentice Hall,
p,
420,
19843>称 原 良
一
, 加 藤 勉 :鉄 筋コ ンクリー
ト部 材の耐 力 〔圧 力 場 理 論の適用 〉,
日本建築 学会大会 学 術 講 演 梗 概 集,
pp.
1731−
1732,
1978 4) 南 宏一
: せ ん断を受ける鉄 筋コ ン クリー
ト部 材の極限 解 析に つ い て,
RC 構 造のせ ん断 問題に対す る解 析 的 研 究に関す るコ ロキウム,
日本コ ンクリー
ト工 学 協 会,
pp.
1〜
16,
1982 5>市 之 瀬敏 勝 ;変形能 力 を 考 慮した RC 部 材の せん断設計 法,
日本 建築 学会構 造系論文報告 集,
pp.
53−
62,
No.
415,
1990.
9 6) 植 松 卓二 , 高 木 仁 之,
新 田 隆 雄,
奥 出 久 人,
狩 野 芳一
: 高 強 度せ ん 断 補 強 筋 を 用いた RC は り の せ ん 断 実 験 (そ の 1,
その 2),
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711〜
714,
1989 7) 狩 野 芳一,
高木仁之,
田中礼治,
大芳賀義 善 :高強度せ ん断補強筋を 用いた RC は り の せ ん断 実 験 (そ の 3),
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慎一
, 市之瀬 敏 勝 :RC 部 材のせ ん断 設 計 法へ の一
提 案,
日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演梗 概 集,
pp.
283〜
284,
ユ9919 )市 之 瀬 敏 勝:中 間 荷 重 を 受け る RC 梁のせん 断 強 度.
日 本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗 概 集,
pp.
279〜
280,
199110) 慶 祐