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vol.
川代ダム 大川瀬ダム 呑吐ダム 夢ある農業・農村づくり東播用水
東播用水
2015.6.1
発行年月日 ホームページアドレス http://www.toban-yosui.jp メー ル アドレス soumu@toban-yosui.jp東播用水だより
東
播
用
水
だより
目 次
理事長あいさつ 2 国営造成施設管理体制整備促進事業(管理体制整備型)概要 10 東播用水の維持管理概要 8 就任ごあいさつ 6 関係機関紹介 6 平成27年度 賦課金 5 平成27年度 事業計画と一般会計予算 4 第44回 通常総代会 3 東播用水「水と緑の交流」実行委員会からのお知らせ 19 総代選挙・役員の選任のお知らせ! 19 新規採用職員の紹介 18 こんなときは、必ず土地改良区へ通知を! 18 淡山疏水 ・ 東播用水「TT未来遺産運動基本計画」 16 維持管理費の軽減に必要な手続き 15 国営東播用水農業水利事業の負担金償還が後2年で終了! 14 農家負担軽減に向けて! 14⑵第49号 東播用水だより 平成27年6月1日
理 事 長
大 村 伊三夫
みなさん、こんにちは、開会に当たりまして一言 ご挨拶を申し上げます。 春の訪れが聞かれる、今日この頃、日増しに温か く感じられる好季節となってまいりました。 春の訪れと共に、サッカー開幕・大相撲春場所に 次いで、選抜高校野球、プロ野球も始まる時期とり ました。 本日ここに、東播用水土地改良区第44回通常総代 会を開催いたしましたところ、年度末の極めてご多 用の中、遠路、ご臨席を賜りました、兵庫県議会の 諸先生を始め、近畿農政局、兵庫県農政環境部、関 係市町長様、県土地改良事業団体連合会の他、皆様 方に対し高いところからではございますが、厚くお 礼申し上げますと共に、常日頃より、当土地改良区 の円滑な運営につきまして、格別のご指導・ご鞭撻 を賜っておりますことに対しまして、敬意を表し重 ねて御礼申し上げるものであります。誠にありがと うございます。 又、総代の皆様におかれましては、早いもので平 成24年 3 月就任後、本日の総代会で 4 回目を迎える ことになりました。丸 3 年の間、土地改良区に於い ては、数多くの事業に積極的なご支援とご協力を頂 きました。 ひとつめには、平成24年11月15日締結の、淡河 川・山田川土地改良区と東播用水土地改良区の組織 合併仮調印であり平成28年度から統合すべく、鋭意 その事務作業が進行中であります。 加えて、本年 1 月23日、125年に及ぶ歴史と先輩 諸氏の偉業を末永く伝えるための博物館を開館致し ました。 二つ目には、平成25年11月 1 日に国営東播用水二 期農業水利事業所が開所しました。すなわち、国営 事業の着手に至ったことであります。 事業計画確 定に至るまでの一連の法手続きがかないました。そ の後の国庫予算についても、皆様のご支援はもとよ り、国、県、議会諸先生並びに市町長各位からも応 援を頂き、事業予算獲得も予定どおり、確保できま して事業を推進して頂いているところであります。 三つ目には、土地改良区としての配水管理・地区 内施設の維持管理であります、土地改良区にとりま しては、当然、本来業務でありますが、 用水路 23路線 371km 揚水機場 24機場 遠方監視制御施設 34局 の適正な操作、運転により502ヶ所補給ため池や井 堰に供給するものですが、これらの水利施設もかな り老朽が進行してきますので順次整備しております。 平成26年度では 土地改良施設維持管理適正化事 業、国営造成施設管理体制整備促進事業などの補助 事業制度を活用いたしまして、 6 件、次に幹支線水 路の補修工事18件、合わせ、事業費約58,000千円を 投じ実施いたしました。 これら、取り組んでこられましたのも本日ご参会、 各位のご支援、ご協力の賜物であり、本当に頭が下 がる思いでございます。誠にありがとうございます。 任期は、あと 1 年有りますが、来年 2 月を目途に 総代選挙、 3 月の総代会には新しい総代様によりま す総代会を開催し、新しい役員の選任を賜ることに なります。 今期の総代様には大きな実績を残して頂きました。 土地改良区の歴史に残るものと確信するものであり ます。 四つ目以降は、今後の課題として、少なくとも任 期中は、引き続きご支援を賜りたい案件が山積して おります、本日の議案に上程致しております、国営 耐震対策一体型かんがい排水事業の制度が平成26年 度に創設されました。東播用水二期事業をこの事業 に移行し負担軽減を是非図りたいと考えております。 また、平成28年度には事業効果が発現する予定の小 水力発電事業を土地改良区としての維持管理事業計 画に織り込み、運用できる態勢づくり、すなわち、 平成28年度に維持管理事業計画の変更について、組 合員の皆様の同意をお願いすることが大事なことと なります。 先程、私が、本来業務と申しました、各ため池に 配水する業務におきましては、国の直轄管理施設に つきまして、総合管理所職員の皆様が、我々の要望 に対応頂き円滑なダム貯留に努めて頂いており、土 地改良区は、大変感謝しているところであります。 この場をお借りしお礼申し上げます。 近年の降雨状況が変則な傾向もあり、かんがい期 において心配もありますが、節水のご協力もあり、 何とかしのげたのではないでしょうか。 さて、最近の農政事情でありますが、予算的に は復活の兆しが見え、感謝すべきと思っています第44回東播用水土地改良区通常総代会 開会あいさつ
⑶第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 が、昨今の大きな話題であります、「TPP」(環太 平洋経済連携協定)の解決の方向性によっては、農 業、農家にとって大変な打撃を受けかねないものと 心配する一人であり、我々農家が、団結し主義主張 を上申し、地域の環境保全と自然保護、ひいては農 業、農村の持続的発展に向かって進むべきであると 考えております。 土地改良区の性格は、組合員からの賦課金と事業 制度の活用もって、施設の維持管理と運営に当たる 組織であると理解しています。 厳しい財政状況は、近い将来に発生することが予 想されますが、それは、荒廃農地の増加と後継者不 足、営農意欲の減退等から生じる現象であります。 本日ご出席の組合員の皆様、そうならない為に組織 を挙げて頑張っていきたいと考えます。 本日、ご審議願います案件は、平成25年度一般会 計・特別会計決算、平成27年度予算関係議案をはじ めとする本土地改良区の事業推進、活動の根幹にな る議案を上程させて頂きます。さらに新しい制度活 用や未来の後継者に残す遺産の継承と活用計画であ りますTT未来遺産運動基本計画を上程いたしてお りますので、慎重審議を頂き、ご承認賜わりたいと 存じます。 以上、意を尽くせませんが、開会にあたりまして のご挨拶と致します。 平成27年 3 月25日 平成27年 3 月25日、三木市立福祉会館に於いて第44回通常総代会を開催、総代定数80名中67名出席、来賓と して兵庫県議会 永富正彦議員・谷口俊介議員、稲美町 古谷博町長、近畿農政局東播用水二期農業水利事業所 溝端薫所長、兵庫県農政環境部農林水産局農村環境室 森脇馨室長、兵庫県土地改良事業団体連合会 梶村弘 高常務理事、以下国・県・市町等関係者多数のご臨席のもと、戸田事務局長の開会宣言により開会、議長に 竹谷勝也総代(明石市魚住町)、議事録署名人には松井茂総代(神戸市西区平野町)、實井昭男総代(三木市 細川町)を選任し議事に入り、慎重に審議され提出しました全議案は原案どおり可決決定されました。
提出議案
第 1 号議案 平成25年度事業報告並びに一般会計・特別会計収支決算及び財産目録について 第 2 号議案 定款の一部改正について 第 3 号議案 規約の一部改正について 第 4 号議案 平成26年度一般会計・特別会計収支補正予算の理事会専決処分の承認について 第 5 号議案 平成27年度事業計画について 第 6 号議案 平成27年度賦課金の賦課徴収について 第 7 号議案 平成27年度加入金について 第 8 号議案 平成27年度役員及び総代の報酬・日当について 第 9 号議案 平成27年度地区除外決済金額について 第10号議案 平成27年度一般会計・特別会計収支予算について 第11号議案 平成27年度一時借入金の限度額及び借入方法について 第12号議案 平成27年度余裕金及び積立金の預入先について 第13号議案 国営耐震対策一体型かんがい排水事業制度への移行について 第14号議案 淡山疏水・東播用水未来遺産運動基本計画について第44回 通常総代会
県土連 梶村常務理事 県農村環境室 森脇室長 総代会議長 竹谷総代 東播用水二期農業水利事業所 溝端所長⑷第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 1 .水利施設の維持管理・配水管理を適切に行う。 1 )東播用水土地改良区維持管理事業計画、及び 関係諸規程を遵守し、管理施設の保守点検・整 備・その他日常必要な維持管理業務を適切に行 う。 (1)主要施設ア)用水路 23路線(約371km) イ)揚水機場 25機場 ウ)頭首工 2 ヶ所 エ)遠方監視制御施設 34局 (2)計画的補修整備、改修を行うとともに軽微 なものは直営により機能を保全する。 2 )管理体制の整備を行い配水可能地域の水利用 調整を適切に行う。 (1)補給計画ため池等の個所 502ヶ所 (2)配水計画面積 7,387ha(配水管理体制整 備計画面積) (3)渇水に備えて節水意識の高揚と啓発に努め る。 2 .土地改良区の合併事務を推進する。 3 .加古川水系広域農業水利施設総合管理事業の円 滑な実施、推進に協力する。 4 .国営東播用水二期土地改良事業の円滑な実施、 推進に協力する。 5 .補助事業を適正かつ円滑に執行する。 1 )土地改良施設維持管理適正化事業 2 )国営造成施設管理体制整備促進事業(管理体 制整備型)東播用水地区 3 )ふるさとづくり推進事業 6 .東播用水土地改良区維持管理計画の変更に必要 な協議調整を行う。 7 .当該年度賦課金及び未収賦課金の徴収に努める。 8 .国営関連事業によって整備された東播用水専用 水利施設(財産)の譲与等の事務を推進する。 9 .その他 1 )維持管理事業に関する農家負担の軽減につな がる調査・研究に努める。 2 )淡山疏水・東播用水来遺産運動の推進に努め る。 3 )維持管理事業を円滑に推進するため積極的に 広報を行う。
平成27年度 事業計画と一般会計予算
⑸第49号 東播用水だより 平成27年6月1日
賦課金は、毎年 4 月 1 日現在の組合員名簿、土地原簿賦課面積により算出しています。
賦課金(経常賦課金・維持管理費)の内訳
・経常賦課金 10a 当り 1,500円(全受益地・基盤安定基金積立金500円を含む。) ・維持管理費 下記賦課区分の通り(配水可能地域) (単位:10a 当り) 賦課単価区分 賦課基準区分 配水実績水量幅 単価(円) A ため池掛(A) 10㎥未満 600 農地造成(A) B ため池掛(B) 10㎥以上~200㎥未満 900 農地造成(B) 10㎥以上~80㎥未満 C ため池掛(C) 200㎥以上~600㎥未満 1,000 農地造成(C) 80㎥以上~120㎥未満 D ため池掛(D) 600㎥以上~900㎥未満 1,200 農地造成(D) 120㎥以上 E ため池掛(E) 900㎥以上 1,300 F 井堰掛・畑・濃縮地区 600 G 井堰掛(志染川・美嚢川) 300 付記:ため池掛及び農地造成の配水実績水量については前年度より過去5年間の10a 当りの平均配水量です。 ◆賦課及び徴収方法 土地改良区から各組合員に対し賦課金通知書を発行します。 但し、団体(水利等)で徴収委託契約を締結している場合は一括して水利委員等へ配布する。 ◆納入期限 平成27年7月31日(年 1 回徴収) ◆維持管理費賦課区分 維持管理費については、上表のとおり、賦課単価区分を A ~ G に分類し土地原簿の賦課区分欄に賦課 単価区分 A ~ G を記載しています。又、賦課単価決定根拠となる平均配水量調書及び土地原簿について は毎年賦課水系単位で関係水利委員へ配布しています。 ◎賦課金の口座振替(農協)の活用を推奨しています。 賦課金の納入は、便利な口座振替をお勧めします。当分の間、賦課金の 2 % を還付(差引額を振替「例 10,000円-200円( 2 %)=9,800円」)します。賦課金は、期限内に納入しましよう!!
土地改良区は組合員皆様の賦課金で運営されており、皆様のため池等へ用水を送る土地改良施設 の維持管理を行うための経費です。 納入期限内に納めていただきますよう、よろしくお願いいたします。賦課金完納に向けての取組みについて
平成27年度 賦 課 金
土地改良区では、貴重な財源である賦課金の完納を目指し、賦課金納付の公平性を保つために、 未収対策を行っています。納入期限内に納入の確認が出来ない場合には督促状を発行します。それ でも納入が無い場合には、催告書の送付・電話・戸別訪問等を行い納入のお願いをしています。⑹第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 新緑が日々鮮やかとなる時期となりました。水土 里ネット東播用水の組合員の皆様には益々ご清祥の こととお喜び申しあげます。 このたび、 4 月の異動で近畿農政局農村計画部事 業計画課から転任して参りました井手原です。よろ しくお願い申し上げます さて、私にとって加古川総管勤務は 1 年振りにな りますが、つい昨日のように思っている次第です。東 播用水地域は建設当時から度々赴任し、今回で 4 回 目となり往年を思い、大変懐かしい思い出の地域で す。最初は、昭和57年10月に係員として次に平成 2 年 4 月に係長として、東播用水完了後では平成24年 4 月に呑吐ダム所長として、そして更に今回、青春 時代から現代まで、建設事業や東播用水二期地区の 計画策定、総管管理と施設を自分が造成し、管理し 再度事業計画するなど、いろいろな出来事が思い出 されます。東播地域でお世話になるのは、事業計画 も含めれば11年間お世話になりました。思い起こせば、
近畿農政局
淀川水系土地改良調査管理事務所
次 長
井手原 克 澄
東播用水土地改良区の事業の円滑な運営、維持管理等にご指導を賜っております、国、県、市町関係の所 長、部課長各位をご紹介します。 [ 近 畿 農 政 局 ] 淀川水系土地改良調査管理事務所 所 長 野原 弘彦 (総合管理所駐在) 次 長 井手原克澄 加古川水系広域農業水利施設総合管理所 (呑吐ダム管理所) 所 長 松浦 宏治 川代ダム管理所 所 長 川上 正重 鴨川・大川瀬ダム管理所 所 長 小野 孝幸 東播用水二期農業水利事業所 所 長 松元 晃 庶務課 課 長 戸田 孝弘 用地課 課 長 笹倉 健一 工事課 課 長 髙石 学 [ 兵 庫 県 ] 農政環境部農林水産局農地整備課 課 長 石井龍太郎 農村環境室 室 長 森脇 馨 神戸県民センター神戸農林振興事務所 神戸土地改良センター 所 長 木村 省三 農村計画課 課 長 三木 勝幸 北播磨県民局加東農林振興事務所 加古川流域土地改良事務所 所 長 坊垣 昌明 水利整備参事 中島 達也 所長補佐・業務課長 課 長 坂下 寿治 所長補佐(土地改良担当) 滝井 文男 農村計画第 1 課 課 長 西村 善隆 農村計画第 2 課 課 長 東良 敬博 整備第 1 課 課 長 志水 英紀 整備第 2 課 課 長 大霜 幸平 [ 関 係 市 町 ] 神戸市産業振興局農政部 部 長 清水 義一 計画課 農林土木担当課長 中川 伸一 明石市産業振興部 部 長 梅木 勝治 次長(整備担当)兼農水産課 課 長 西海 彰純 加古川市地域振興部 部 長 松本 恭明 農林水産課 課 長 宮本 好裕 三木市豊かなくらし部 部 長 椎木 栄作 農業振興課 課 長 藤本 修一 稲美町経済環境部 部 長 藤本 泰利 産業課 課 長 山本 平八 [ 関 係 団 体 ] 兵庫県土地改良事業団体連合会 会 長 西村 康稔 副会長 井上 英俊 副会長 杉本修一郎 事 務 局 長兼総務部 部 長 周東 政信 事務局次長兼事業部 部 長 栗林 茂樹関 係 機 関 紹 介
就任ごあいさつ
導水路、里脇の造成、幹支線水路の建設で顔を真っ 黒にしながら仕事した事や呑吐ダムの放流警報など 水土里ネット東播用水並びに関係者の方々に大変お 世話になりました。 昨今、政治は自民党から民主党へ、そして自民党 へと政権交代をはじめ、農業情勢においてはTPP交 渉へと農業を取り巻く社会情勢が目まぐるしく変化 しています。 農業水利施設を見ると、農業水利施設のストック は農業水路が総延長約40万㎞、貯水池、頭首工等の 基幹的施設は約7,000箇所、資産価値として約25兆円 とされています。 これら施設は、かんがい用水の安定供給を初め、 洪水時・干ばつ時における農業被害の防止、配水改 善による水田汎用化など、食料の安定供給に重要な 役割を担っているところです。 また、農業水利施設や用水は地域の環境や農村景 観を形づくり、生活用水、防火用水等の多様な機能 や役割を発揮しています。これらの農業水利施設を 健全な状態で、その役割が継続され後世に引き継げ るよう保全・整備を図ることが、極めて重要となりま す。 今後、更新時期を迎える施設が増加する中、施 設のマネジメントが重要となり、機能診断に基づく 機能保全対策を通じて、既存施設の長寿命化を図り、 施設整備を計画的に進めることが、農業水利施設の 機能を効率的に保全することにつながり、農業用水 の安定供給を通じて地域農業に取り組んで頂きたい と思います。 私どもは、これからも水土里ネット東播用水や関 係機関の皆様方と連携を図りながら、農業水利施設 の適切な維持管理を行い、地域農業の発展と食料自 給力向上に最大限の努力していきたいと考えていま す。これからも、皆様の御支援と御協力を賜ります ようお願い申し上げます。 最後になりましたが、水土里ネット東播用水の益々 のご発展と組合員の皆様方のご活躍を心から祈念申 し上げご挨拶といたします。 ⑺第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 青葉薫り若葉の輝きも美しい好季節となりました。 水土里ネット東播用水の組合員の皆様におかれまし ては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 このたびの 4 月異動で兵庫県神戸土地改良セン ター所長として赴任してまいりました。以前には農地 整備課で国営事業関係を担当しておりましたが、今 後はより身近な立場で仕事をさせていただきますので、 ご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。 さて、神戸土地改良センターでは神戸市区域の農 業農村整備を所管しており、ため池関係については、 本年度、14箇所の整備または実施設計等を予定して おります。その半数は東播用水関係のため池であり、 貴重な「水がめ」として後世まで安心して使えるよう、 地元の方々と良く相談しながらしっかりと整備してい きたいと考えています。 また、このたび「ため池の保全等に関する条例」 が改正施行されました。これを受け、農業用水源施 設として適正な管理により、災害の虞のない安全な ため池とすることに加えて、多面的機能が十分に発 揮されるよう地域の方々と協働し、ため池等の保全 を進めてまいります。 さらに、ため池改修時に樋管を活用した緊急放流 施設や洪水吐の切り欠きを設置するなど、地元の方々 と良く調整のうえ、ため池の持つ防災・治水機能が 十分に発揮できるよう、整備を進めたいと思ってい ます。 今後とも、組合員の皆様方と連携強化を図り、た め池整備のみならず、農業農村整備の各種施策に全 力で取り組む所存ですので、ご理解とご協力をお願 い申し上げ、ご挨拶といたします。
神戸県民センター 神戸農林振興事務所
神戸土地改良センター
所 長
木 村 省 三
1 、はじめに
東播用水の水源は、最上流部に位置する川代ダム(篠山市大山下)、中央部の大川瀬ダム(三田市大川瀬)、 下流部に呑吐ダム(三木市志染町三津田)があり、これらの三つのダムを結ぶ導水路のほか、呑吐ダムから 中央幹線水路の 7 号分水工(兵庫県企業庁の神出浄水場)まで近畿農政局加古川水系広域農業水利施設総合 管理所(通称、加古川総管)が管理し、これ以後の地元のため池(補給水源)等までの農業水利施設を東播 用水土地改良区が管理(配水・施設管理)しています。 土地改良区は、用水路23路線(管水路・開水路)を約371km、揚水機場25機場、頭首工 2 ヶ所、遠方監視 制御施設34局(セミループ局含む。)の水利施設を操作して502ヶ所の溜池や河川に注水しています。この水 利施設のうち事務所から揚水機場 4 ヶ所、分水バルブ 3 ヶ所、取水ゲート 2 ヶ所、除塵機 3 基を遠隔操作す ることができます。 平成27年度の配水計画面積は、約7,390haを見込んでおります。2 、管理の区分
ダムなどの水源から農地に水が届くまでの管理は 3 つに区分されています。 第 1 にダムや導水路の管理は、加古川総管です。 第 2 に幹支線水路の水利調整や溜池等への送水のためのポンプの運転やバルブ、ゲート操作は、 東播用水土地改良区の管理担当職員等がすべて行っています。 第 3 に溜池や井堰から農地までの間の管理は地元の水利組合で行うことになっています。3 、水利施設の点検整備補修
土地改良区が管理する施設は、管理担当職員等が施設の点検整備を直接行うことを原則にしていますが、 一部を専門業者に発注して行う場合があり、こうした施設の補修、改修工事や水路周辺の草刈りや会所桝の 泥上げ作業にあたり、付近の皆様にはご迷惑をおかけすることがありますが、ご理解とご協力をお願いしま す。4 、管理担当職員の分担と構成 (平成27年 4 月 1 日現在)
◇用水管理担当 業務担当主幹 岩林 ○北部担当 黒崎・木村 ○南部担当 梶・石田 ・大川瀬導水路 ・吉川支線水路 ・大沢支線水路・吉川南支線水路 ・北神戸第1幹線水路・北神戸第2幹線水路 ・ゴルフ支線水路・豊岡支線水路 ・北2号支線水路・北3号支線水路・北4号支線水路 ・口吉川支線水路・細川支線水路 ・淡河幹線水路・平井支線水路・窟屋支線水路 ・山田幹線水路・広野支線水路・別所支線水路 ・神出支線水路・合流幹線水路・旧岩岡支線水路 ・中央幹線水路・明石川支線水路・岩岡支線水路 ・平野支線水路・森安支線水路・印南支線水路 ・加古支線水路・天満支線水路・蛸草支線水路 ・美嚢川、志染川水系5 、路線別の各水利委員の皆さんにお願いすること
1 )送水を適切に行うために。 ⑴溜池貯水量・水位・用水の見込みの状況を常に把握していて下さい。 ⑵渇水時の対策の協議調整及び地元組合員に指導をお願いします。 ⑶水路からの漏水や溢水する恐れがあるなど気づかれた時は連絡して下さい。 ⑷揚水機の運転異常(赤色灯等が回転しているなど)を発見された時はお知らせ下さい。 ※揚水機が関係している路線の委員 ⑻第49号 東播用水だより 平成27年6月1日東 播 用 水 の 維 持 管 理 概 要
2 )事務関係の地元の窓口としてご協力をお願いします。 ⑴土地改良区賦課金の賦課徴収や関連する事務 ⑵土地改良区土地原簿の確認、修正の必要がある場合などの地元調整及び集約 ⑶ほ場整備事業区域の換地処分登記完了に伴う土地原簿の更生・確認作業 ⑷高畦畔の賦課金免除に関する事務 3 )土地改良区運営をよりよくするために組合員と事務局のパイプ役をお願いします。 ⑴関係者の意見や要望の取りまとめ ⑵説明会等の会合の開催や準備の協力
6 、送水開始や送水停止の依頼
溜池貯水量等の状況によりダムや頭首工からの送水及び停水が必要な時は、水利組合等から届けて頂いて いる水利委員の方から土地改良区の事務所に連絡して頂くことになっていますので、組合員個人から直接に 送水の開始や停止は受付けていませんのでご理解をお願いします。7 、水利委員と管理担当職員との連絡調整方法
水利委員と路線担当職員との連絡調整は下記による方法を原則にしていますので、用水調整をスムーズに 進めるためにご理解をお願いします。 各水利委員 ⇔ 電話・FAX ⇔ 事務局 業務担当 連絡先 ☎ 0 7 9 4 ( 8 7 ) 0 5 4 5 FAX 0 7 9 4 ( 8 7 ) 0 5 4 7 注 1 :連絡調整は、土地改良区の事務所に電話でお願いします。 FAXでも受付けます。必ず地区名・溜池名・委員名・用件・連絡先を記入して下さい。 注 2 :平日の夜間並びに休日の事務所の電話は、留守番電話になっていますので、地区名溜池名・委員 名・要件・必要に応じ連絡先を伝言して下さい。 但し、かんがい期(おおむね 5 月中旬から 9 月中旬までの間)は、業務委託員が連絡事項を聞 きますので、上記に準じて用件を簡潔に伝達して下さい。 注 3 :送水開始、送水停止の連絡は、平日のAM 8 :45~PM 5 :30の時間内にお願いします。原則 として翌日以降の対応になりますのでご理解をお願いします。 注 4 :水利委員を変更する場合は、 その時点で事務所に変更届を提出して下さい。 注 5 :平日の夜間並びに休日(土曜日、日曜日、祝日)は、水量や送水先の変更はできませんので、ご 注意をお願いします。但し、送水中に溜池が満水になる、又、急な降雨などによる送水停止が必 要な場合は対応しますので、ご連絡をお願いします。8 、節水とゴミに関するお願い
関西電力㈱による電気料金の値上げが平 成25年度に続き、この 4 月 1 日から約13% の値上がりをしております。このことにつ いて当土地改良区でも関係機関への軽減要 望並びに節電に取り組むなどの対策を重ね ています。組合員の皆様にも、かけ流し等 のないように節水を心がけ適切な用水管理 にご協力お願いします。 用水路に投棄されるゴミや除草による草 などにより通水に支障をきたしています。 特に暗渠部分でゴミが詰まると除去する作 業が困難となります。ゴミの投棄や除草後 の草の処分について皆様のご理解・ご協力 をお願いします。 ⑼第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 【本区が管理する高圧受電施設】 大規模揚水機 高圧受電施設管理体制の支援強化を図ります。
1 .事業の趣旨
国営土地改良事業により造成した農業水利施設や 付帯県営造成施設は、農業生産面だけの役割だけで はなく、洪水防止・水資源の涵養・地域用水機能等 を有しており、これら多面的機能を享受している地 域住民が増加している一方で農業を取巻く社会・経 済的情勢は厳しく、さらに都市化・混住化が進み農 家だけでこれら施設を維持していくことは難しく、 今後、多面的機能の重要性を考えると更なる地域の 積極的な参加が必要です。この事業は、土地改良区 の管理に係る支援を行い高度な管理や管理体制の強 化を図ることが目的です。この体制整備のため国・ 県・市町が支援する事業です。2 .実施期間
1 期 平成12年度~平成16年度( 5 年間) 2 期 平成17年度~平成21年度( 5 年間) 3 期 平成22年度~平成29年度( 8 年間) ( 3 年間延長)3 .事業の内容
1 )計画更新事業 事業主体:兵庫県(加古川流域土地改良事務所) 管理水準、体制、費用分担など具体的目標の設定 2 )推進事業 事業主体:市町(市町協議会) 推進協議会を設置し、事業を推進します。 ①管理体制整備推進協議会 地域における協議調整、合意形成を図るとと もに、農家及び地域住民に対して啓発普及活動 を通じて適正な管理体制の構築を図ります。 ②地域環境保全活動 景観形成、生活環境保全のため各地区と維持 管理協定を締結し、地域住民による用水路周辺 の清掃、草刈が行われ、きれいに整備されてい ます。 ③水路情報連絡協力会 3 )強化支援事業 事業主体:市町(市町協議会) 多面的機能の発揮や管理の高度化に対する支援 (年間約500円/10a) ① 多面的機能管理費として支援 ※ 年間維持管理費の37.5%を支援(人件費、 保険を除く。) 約12,000千円/年間(約160円/10a) ② 高度化施設等整備費として支援 約25,000千円/年間(約340円/10a)4 .負担区分
※農家負担なし
国 県 市町 計画更新事業 50% 50% - 推 進 事 業 50% - 50% 強化支援事業 50% 25% 25%5 .事業に関してお願い
前述の事業趣旨の如く土地改良区が管理している 水路の多面的機能を維持していく上において更なる 地域の積極的な参加(地域環境保全推進活動・水路 情報連絡協力会)が不可欠ですので、ご理解とご協 力をいただき、高度な管理や管理体制の整備強化を 図って行こうと考えていますので、よろしくお願い いたします。 ⑽第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 〈平成26年度高度化事業実施状況〉 余水放流ゲート整備国営造成施設管理体制整備促進事業(管理体制整備型)概要
地元負担の軽減に大きく寄与しています!
開水路蓋設置 水路内面補修 (モルタル穴付)⑾第49号 東播用水だより 平成27年6月1日
2 .平成26年度 実施状況
金額:千円 加入 期生 事業費加入 事業費確定 路線・施設等 実施年度 工事場所 22 26 3438 11,900 12,150 地区内配水管理事務所塗装修繕工事 H26 志染町井上 26 38 3,000 4,320 大沢第2段揚水機場屋上防水改修工事 H26 大沢町簾3 .平成27年度 実施予定
大沢第 2 段揚水機場直流電源装置更新及び建屋壁面塗装補修工事 押部谷揚水機場操作盤及び高圧受電設備更新工事 工事実施に当たり、関係地域組合員皆様のご理解とご協力をお願いします。1 .事業制度の概要
この事業は、土地改良施設の機能低下の防止、機 能回復等のため、定期的に行なう必要のあるポンプ のオーバーホール、ゲートの塗装、用排水路の補修、 その他の整備補修及び施設の改善に対して助成され ます。 この事業は、一般の補助事業と異なり土地改良区 等が相互扶助的に実施します。具体的には整備補修 を希望する土地改良区等がこの事業に加入し、定め られた期間内( 5 年間)に整備補修等に必要な経費 (加入事業費)の30%を積み立て、その積立期間内 の定められた年度に整備補修等を行ないます。 この事業は、団体営規模以上の事業により造成さ れた施設で 1 施設当たりの事業費が200万円以上で 実施できる事業です。 補助率 国30%・県30%・地元40% 県土連に30%を 5 年間、均等拠出する。実施年度 に加入事業費90%の交付を受け10%負担して実施す る。 注)実施年度に負担する10%の地元負担金は、市町 から受益面積割で補助を得ているため、実質的な 農家負担は30%です。ただし、実施額が加入事業 費を超えた場合は、その超過分は非補助となりま す。土地改良施設維持管理適正化事業の概要と推進状況について
大沢第2段揚水機場屋上防水 事務所屋根塗装⑿第49号 東播用水だより 平成27年6月1日
=これまでの125年間とこれからの100年後の世代への継承に向けて=
新たな東播用水事業としての
国営東播用水二期土地改良事業の推進について
<巻頭あいさつ> 青葉若葉の候、東播用水土地改良区組合員の皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し 上げます。このたびの 4 月異動で近畿農政局東播用水二期農業水利事業所長として転任して参りました松元 でございます。よろしくお願い申し上げます。 平素から国営東播用水二期土地改良事業はもとより、農業農村整備事業の推進に当たりまして、格別のご 尽力とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。 今般、農林水産省の政策として、「新たな食料・農業・農村基本計画」が閣議決定されました。現在の農 業・農村の厳しい状況から、明るい展望を切り拓くとともに、農地・農業用水などの地域資源を確実に次の 世代へと継承していくため、新たな基本計画では、農業や食品産業の成長産業化を進める「産業政策」と、 多面的機能の発揮を進める「地域政策」を車の両輪として、食料・農業・農村施策の改革を着実に推進・展 開していくこととしています。 このように内外を取り巻く変革の時代と併せて、今回、東播地域農業の営農形態の変化に対応した「新た な東播用水」を再整備することは、農業生産性の維持向上及び農業経営の安定のみならず、国土強靱化に資 するとともに農村や地域社会・経済・教育文化にいたる幅広い影響力を持った更新時代にふさわしいものと 考えております。 また、東播用水地域の兵庫県淡河川・山田川土地改良区と東播用水土地改良区の連携で取り組みが始まっ ております「TT未来遺産運動」に関しましても、農林水産省の施策の趣旨に沿ったものであり、まさしく 時代に即した本地域ならではの取り組みであると思います。 このように、東播用水地域の水利施設群の再整備と併せて東播用水土地改良区及び地域住民を含めた地域 全体としての取り組みを進めることが本地域の新たな農業の展開・地域文化としての継承に資するものと考 えております。 東播用水二期農業水利業の概要といたしまして、以下に示すとおりでありますが、これらの農業水利施設 群は、造成後約100年以上が経過し、性能低下が見られていることや、近年の作付作物の変化などの営農形 態の変化により、一部では農業用水の供給に不足が生じております。 これらのことから、大川瀬ダムと呑吐ダムの満水面保護、導水路、幹線水路、淡河川、山田川幹線水路の 改修や淡山連絡揚水機場の新設などの再整備を実施することとしております。 最後になりましたが、本事業は平成25年度から実施してきており、平成27年度は 3 年目に入り、主要施設 の本格的な工事の実施と併せて確実な事業推進を図っていくこととしております。本事業の実施にあたりま しては、事業所職員一同、一丸となって取り組んでまいりたいと考えておりますので、東播用水土地改良区 組合員の皆様を始め、関係各位の一層のご支援・ご協力をお願いいたします。 近畿農政局 東播用水二期農業水利事業所 所長 松元 晃Ⅰ.事業計画概要
【関係市町】 兵庫県神戸市、明石市、加古川市、三木市、加古郡稲美町 【受益面積】 A=7,313ha(水田:6,843ha、畑:224ha、樹園地:246ha) 【事業期間】 平成25年度~平成33年度 【事 業 費】 174.3億円(兵庫県水道用水供給事業との共同事業費38.75億 円含む。) 【主要工事】 ・貯水池 大川瀬ダム満水面保護工 1 式 呑吐ダム満水面保護工 1 式 ・用水路等 新 設 4.5km 補修・補強 10.4km 揚水機場 1 ヶ所 水管理施設(改修) 1 式 ・発電施設 大川瀬ダム小水力発電 1 式 呑吐ダム小水力発電 1 式Ⅱ.国営東播用水二期土地改良事業について
事業工期 : 平成25年度~平成33年度 (単位:百万円) 総事業費 平成26年度まで 平成26年度予算 平成27年度以降 平成27年度要求 (13,555) 17,430 (1,815)2,240 (1,414)1,760 (11,740)15,190 (1,438)1,829 進捗率 12.9% 23.3% ※上段( )書きは農林水産省予算を示す。下段は兵庫県水道用水供給事業との共同事業費を含んだ金額。⒀第49号 東播用水だより 平成27年6月1日
Ⅲ.H26年度 実施状況
工事 番号 工 事 名 工 事 概 要 場 所 1 淡山連絡揚水機場管理用道路他整備工事 管理用道路整備工事他 三木市志染町 2 大川瀬ダム小水力発電所設置工事 小水力発電施設 1箇所 三田市大川瀬 3 呑吐ダム小水力発電所設置工事 小水力発電施設 1箇所 三木市志染町 4 北神戸幹線水路(北神戸調整池)本体工事 調整池 1箇所 神戸市北区淡河町 5 呑吐ダム揚水機場設置工事 揚水機場、送水管工事 三木市志染町Ⅳ.H27年度 工事実施予定
工事 番号 工 事 名 工 事 概 要 場 所 1 大川瀬ダム小水力発電所設置工事 26年度から継続 三田市大川瀬 2 呑吐ダム小水力発電所設置工事 26年度から継続 三木市志染町 3 北神戸幹線水路(北神戸調整池)本体工事 26年度から継続 神戸市北区淡河町 4 呑吐ダム揚水機場設置工事 26年度から継続 三木市志染町 5 呑吐ダム揚水機製作据付工事 揚水機製作据付 三木市志染町 6 淡山連絡揚水機場設置工事 機場、電気室建屋、敷地造成工事 三木市志染町 7 淡山連絡揚水機製作据付他工事 揚水機製作据付 三木市志染町 8 合流幹線水路改修工事 トンネル改修工事 神戸市西区神出町 9 北神戸調整池付帯工事 配管工、周辺整備工事 神戸市北区淡河町 10 緑が丘サイホン建設工事 シールド工事 神戸市西区押部谷町三木市志染町Ⅴ.H27年度 工事予定位置図
⒁第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 国営耐震対策一体型かんがい排水事業(以降、耐震事業)が、平成26年度に創設されたことに伴い、国営 東播用水二期土地改良事業(以降、二期事業)計画の見直しを行い、対象施設を国営耐震対策一体型かんが い排水事業に移行し地元負担軽減に繋げます。 《対象となる施設》 ▪人命・財産等への影響が大きい施設 ▪避難・救護活動への影響が大きい施設 ▪地域の経済活動や生活機能への影響が大きい施設 現行総事業費 約174.3億円の内農水事業費 約135.55億円(うち、農家が負担対象事業費は約122億円)で すが、下記の通り軽減されます。 農水事業(農家負担対象事業)の負担額推移表 当 初 軽 減 後 事業費 事業名 負担率 負担額 事業費 事業名 負担率 負担額 施 設 名 約 122 億円 国営 かんがい 排水事業 10.34% 約 12.64 億円 約 52 億円 国営 耐震対策 一体型 かんがい 排水事業 0% 円0 大川瀬導水路水路橋ほか 中央幹線水路神鉄横断部ほか 北神戸調整池 山田幹線水路 約 70 億円 国営 かんがい 排水事業 10.34% 約 7.25 億円 その他の施設 ※現時点の農家負担額の試算 約12.64億円 → 7.25億円 今後も農家負担軽減に向け取り組んでいきます。
農家負担軽減に向けて!
国営耐震対策一体型かんがい排水事業(平成26年度新規事業)
昭和45年に事業着工し、総事業費、1,486億円を費やし、平成 5 年 3 月に完了した国営東播用水農業水利 事業(一期事業)の農家負担金の償還が 2 年後の平成29年度で終了となります。 振り返りますと、この事業は事業開始後に起こったオイルショック等の社会情勢の変化により、当初事業 計画が大幅に変更となり、事業費が増加し農家負担金についても大幅な増加が見込まれたため、組合員一丸 となり土地改良区から国、県への負担金軽減の要望活動を行いました。 この活動により、農林水産省は「計画償還助成制度」、「工種別完了制度」を創設し、さらに県、関係市町 へ負担金の助成を嘆願した結果、最終的には農業用用排水事業の農家負担21.21%が5.07%に軽減されました。 そして、農家負担金の償還は平成 2 年度から始まり毎年、関係市町が徴収して、県から国へ納付されてい ます。 一期事業の償還は平成29年度で終わりますが、国営東播用水二期土地改良事業が平成25年度よりスタート し、農家負担金の償還が平成34年度より開始されます。 この事業の農家負担金については基盤安定基金を充当し繰上償還方法を協議していきたいと考えており、 組合員の負担軽減に努めてまいりますので、引続き基盤安定基金の積立につきましては組合員各位のご理解 とご協力をお願い致します。国営東播用水農業水利事業の負担金償還が後2年で終了!
・東播用水土地改良区維持管理事業計画の変更が必要となります。 1 .現 状 「東播用水土地改良区維持管理事業計画」は、東播用水土地改良区の根幹となる土地改良事業として、 兵庫県知事の認可(平成11年 4 月28日付告示852号)を受けて、淡河川山田川疏水事業、国営東播用水土 地改良事業及び関連する県、団体営事業等によって造成された施設について、維持管理事業を推進してい ます。 2 .計画変更を必要とする理由 1 )国営東播用水二期土地改良事業の実施に伴う施設の新設又は廃止 (1)発電施設、北神戸調整池及び淡山連絡揚水機場の新設 (2)山田幹線水路の付替及び淡河幹線水路、山田幹線水路の一部廃止 2 )淡河川山田川土地改良区との合併に伴う土地改良財産の引継ぎ(平成28年 6 月を目途) 3 )県営事業等により造成された支線水路に係る土地改良財産台帳の整備 国営東播用水関連県営、団体営事業により整備された土地改良財産台帳の精査 3 .主要な変更項目 1 )計画書の各条項の整理 (1)文章、図表(水利系統模式図)の一部改訂及び精査 (2)地区地域及び面積の精査 2 )土地改良財産調書に追加又は改訂する施設 (1)発電施設・北神戸調整池・淡山連絡揚水機場及び連絡水路 (2)遠方監視制御施設(新農業水利システム保全対策事業による施設更新に対応) (3)用水路(路線延長 360km → 371kmに変更する。) (4)揚水機場、農道、管理用道路等の精査 3 )淡山土地改良区からの引継ぎ財産の精査 (管理委託協定書(H 7 .12.6 )の土地改良財産から合併により引き継ぐ土地改良財産への移行) 4 .土地改良法による手続きの準備と法手続き(計画) 1 )準 備 ~ H27.3 .31 変更内容の検討の作業 啓発・広報 2 )計画書の整備 H27.4 .1 ~ H28.3 .31 計画書全体の精査・取りまとめ 啓発・広報 3 ) 3 条資格者の同意取得作業準備 ~ H28.6 4 )同意署名の要請 H28.6 ~ 5 )同意署名簿の整理取りまとめ、法手続き H28.8 ~
◎加古川水系広域農業水利施設総合管理事業計画の変更も同時に推進する。
○主要な変更項目 ・国営東播用水二期土地改良事業の実施に伴う管理施設の追加 ・受益地域及び面積等の精査 ・管理事業費の変更(総合管理事業の負担は、関係市町が負担しており、農家負担の増額になるものでは ありません。) この計画変更は、呑吐ダム揚水機の運転及び経費の負担を総合管理事業対象にするための手続きです。組合員の皆様のご理解とご協力が必要です。
⒂第49号 東播用水だより 平成27年6月1日維持管理費の軽減に必要な手続き
維持管理費の負担軽減のために維持管理事業計画の変更が必要です!
運動の提唱(TT未来遺産運動とは) 水源と受益地域を結び受益地域に広がる水路や多 くのため池を有する淡山疏水は、「かんがい用水」と して地域農業の発展に貢献してきました。また、淡 山疏水が永年にわたって利用される中で、特色ある 「水文化」や美しい「水辺景観」が育まれてきました。 TT未来遺産運動とは、このような歴史を踏まえ て、淡山土地改良区と東播用水土地改良区が描いた 東播用水と地域と農業の未来像の実現に向け、東播 用水土地改良区と地域が連携して取り組む運動です。 125年の歴史を経て創り上げられてきた淡山疏水 を遺産として継承し、これとともに東播用水の多様 な機能を生かし、今後の100年間で創り上げる東播 用水とその農業と地域を新たな遺産とし未来の世代 に継承することを目標としています。 TT未来遺産運動の推進 淡山疏水及び東播用水、またその地域の状況を踏 まえて、淡山土地改良区と東播用水土地改良区が描 いた東播用水・農業・地域の将来像18を 4 つの基本 方向に進めるため、10の推進方策を定めました。 基本方向、推進方策と18の将来像 基本方向 1 .東播用水システムを存続発展させる。 ①農業基盤の保全 1 .豊かな用水が確保され高度な水管理が行われ ている。 2 .優良な受益農地が確保されている。 ②維持管理への住民参加 3 .水路の維持管理に住民が参加している。 4 .地域と連携した防災減災体制が構築されている。 基本方向 2 .農業と地域をステップアップさせる。 ③農業の振興 5 .安全安心で美味しい農作物を作る水質が保全 されている。 6 . 6 次産業化が進んでいる。 7 .地産地消が進んでいる。 ④東播用水の多面的機能の発揮 8 .多面的機能が発揮され、地域資源として活用 されている。 ⑤歴史・自然・文化などの活用 9 .水にまつわる伝統行事などが活用されている。 10.文化的景観が活用されている。 ⑥交流及び地域活動の拡大 11.多くの人が東播用水地域を訪れる。 12.交流を支える地域活動が活発である。 基本方向 3 .淡山疏水・東播用水の歴史を活用する。 ⑦史料の保存・展示 13.淡山疏水・東播用水の関係文書が保存・展示 されている。 14.歴史的かんがい施設が現地で保存・展示され ている。 ⑧読み物などの制作 15.教材や資料が充実している。 基本方向 4 .人を育てる。 ⑨淡山疏水・東播用水の研究促進 16.東播用水や地域などに関する研究が広がり深 まっている。 ⑩学習機会の充実 17.小中高の地域学習カリキュラムが作成されて いる。 18.多様な学習活動がなされている。 具体的な活動事例 1 .淡山疏水・東播用水博物館活動(取組 1 ) (歴史的な水利構造物や図書の保存展示等) 2 .農業用水水質検査(取組 1 ) 3 .自治会等による水路監視・美化活動(取組 1 ) ⒃第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 淡山疏水・東播用水を地域の財産として みんなで TT 未来遺産運動を始めましょう 平成26年度に博物館を開館するなどの運動の拠点施設が設置されました。 これから長期間に進めてゆく運動のバイブルとして基本計画を制定しました。
4 .水源地里地里山保全活動(取組 1 ) 5 .地産地消推進(取組 2 ) 6 .ため池・棚田の景観保全活動(取組 2 ) 7 .用水に関わる伝統行事の保存等(取組 2 ) 8 .ビオトープ水路の創出(取組 2 ) 9 .東播用水ツアーの開催(取組 3 ) 10.農産物加工販売(取組 3 ) 11.地域研究コンクールの開催(取組 3 ) 12.校外学習支援(取組 4 ) 13.地域学習教材の作成(取組 4 ) 運営組織のイメージ 運動創設スケジュール TT未来遺産運動の拠点施設として、淡山疏水・東播用水博物館を平成27年 1 月に開館しました。 ⒄第49号 東播用水だより 平成27年6月1日 TT未来遺産運動の拠点施設である「淡山疏水・東播用 水博物館」が完成し淡山土地改良区と東播用水土地改良区は、 協力連携して整備を進め、手作りの博物館として、平成27年 1 月23日(金)10:00から淡山土地改良区(稲美町野寺)に おいて、関係者130人が開館を祝いました。 稲美町立母里小学校 4 年生の児童が博物館を見て、その感 想文の朗読がありました。 今後、淡山疏水と東播用水の歴史を保存、展示し活用して 行く拠点と位置付け、水文化の継承を行いつつ、100年後の 世代に引き継いで行きます。 午前10時~午後 4 時、土日祝日は団体のみ要予約、入場無料、お問い合わせは同博物館(079-495-0014) TT未来遺産フォーラム開催について TT未来遺産運動の趣旨をご理解いただき、 活動を発展させるためにフォーラムを開催。 疏水が出来るまでの当時の話しを講談で分か りやすく、聴きやすい形で話され、他にも講 演や方針についての意見交換や討論がありま した。フォーラムは土地改良関係者、一般の 方々含め約450名という多くの方々のご参加 ありがとうございました。 開催日 平成27年4月26日 日曜日開催 午後13:30~16:00(開場13:00) 場所 いなみ文化の森 南京たますだれ 講談「淡山疏水物語」 講演「地域が誇る農業用水の未来」 パネルディスカッション 「みんなで進めるTT未来遺産運動」 TT未来遺産運動拠点施設完成
淡山疏水・東播用水博物館 開館
神戸新聞東播版 (H27.1.24朝刊)⒅第49号 東播用水だより 平成27年6月1日
1 .農地の異動、組合員の資格交替があったとき
◎土地の所有権異動(売買、相続等)、耕作権の異動(小作等) ◎組合員の交替(組合員の死亡、農業者年金受給による経営委譲等) ◎住所変更 このような時は、土地改良法によって組合員から土地改良区へ通知するよう義務付けられております。 届出のない場合は、賦課台帳が修正されないので、従来どおり賦課金が課せられます。速やかに通知 して下さい。 ☆提出書類 ⇒ 組合員資格得喪通知書2 .農地を転用するとき(公共事業含む)
◎農地を宅地等へ転用される方は、土地改良法により届出と決済(転用決済金)が必要となります。 ◎公共用地に売渡した場合(道路・河川・公園・建物等)でも転用決済金が必要です。 ※用地交渉の際には、事業主体(国、県、市町等)と決済金の取扱いについて協議をお願いします。 ☆提出書類 ⇒ 農地転用等通知書・地区除外申請書・その他書類 二期事業の施行により、農振農用地の区域は、農振農用地除外申請時に決済処理が必要となりますの で注意して下さい。 転用によって農地でなくなった土地の分も、残った農地が土地改良施設費等の負担を負うことになり ます。そこで負担の公平を図るため、土地改良法により、決済金を納めていただくことになっています。 平成27年度 農地転用決済金額 ☆総合管理事業決済金 10a当り 16,800円 | ☆維持管理事業決済金 10a当り 93,500円 計122,100円 | ☆東播用水二期事業決済金 10a当り 11,800円 ☆国営東播用水事業負担金 各市町により異なります。 ☆意見書等発行手数料 1 申請 1,000円 各種届出用紙が必要な場合、また不明な点がございましたら裏表紙の総務担当庶務係までご連絡ください。こんなときは、必ず土地改良区へ通知を!
平成27年 4 月 1 日付で、新規採用となった職員を紹介します。 業務担当 管理係石 田 敏
とし規
き 土地改良区の新戦力となりました。早く一人前の職員になるように皆様のご声援をお願いします。新規採用職員の紹介
本区総代の任期( 4 年)が平成28年 3 月24日を持って満了します。総代定数は下表のとおり80名で、公職 選挙法に準じ改選されることになります。この選挙にあたり組合員名簿に基づき、選挙人名簿の調製を行い ますので、経営移譲、相続、その他の事由により組合員名義に変更が生じる場合には、必ず事務局へ届出を お願いします。 又、本区役員の任期( 4 年)も平成28年 5 月12日を持って満了しますので、被選任区で次期役員さんの選 任をよろしくお願いします。 尚、各選挙区・選任区の定数は次のとおりです。 (総代定数及び選挙区) (役員定数及び選任区) 選挙区 選挙区域 総代数 被選任区 被選任区域 定 数(員内) 理事数 監事数 第1区 神戸市第1区(北区) 8 第1被選任区 神戸市北区 3 1 第2区 神戸市第2区(西区) 19 第2被選任区 神戸市西区 4 1 第3区 明石市 3 第3被選任区 明石市 1 第4区 加古川市 5 第4被選任区 加古川市 1 第5区 三木市 27 第5被選任区 三木市 7 1 第6区 加古郡稲美町 18 第6被選任区 加古郡稲美町 5 1 合 計 80 合 計 21 4 ⒆第49号 東播用水だより 平成27年6月1日
総代選挙・役員の選任のお知らせ!
東播用水「水と緑の交流」実行委員会からのお知らせ
東播用水
源流ミニツアー
開催日:平成27年10月10日(土)予定※篠山味まつりの日程により変更する場合があります。 東播用水の源流、川代ダム・丹波篠山を訪ねてみませんか! このツアーは、ダム施設を見学いただくと共に、丹波地域の 森林が地球環境保全に役立っていることを理解し、上流との交 流を深めることを目的としています。 行 程 出発地 西神・明石・加古川・ 三木・稲美の各乗車場所 川代ダム 歓迎式典 ダムの見学 篠山 味まつり(市内散策) 歓迎式会場 歓迎式典 川代ダム見学 味まつり見学 ダム堤体 ダム堤体内呑吐ダム探検隊
開催日:平成27年11月14日 ( 土 ) 予定 呑吐ダムの施設見学に参加しませんか! ダムの施設見学を中心としたイベント「呑吐ダム探検隊」を開催します。普段見ることのできないダムの堤体内 の施設見学により東播用水事業の意義と効用への理解を深めてもらうことを目的としています。 平成26年は源流ミニツアーに203名、呑吐ダム探検隊には78名 の参加がありました。 詳しい内容は事務局(東播用水土地改良区 総務担当)までお 問い合わせください。組合員皆様のご参加をお待ちしております。土地改良法第42 条 2項では、土地改良区の組合員は農地転用をする場合、土地改良区に対する権利を失う とともに、義務については金銭で決済(清算)しなければならないと定められています。 その決済の対象となる経費としては、土地改良事業計画に定められた国営事業の負担金及び、土地改良施 設の維持管理費がその対象となります。 維持管理費については受益地内の農地が転用で減少すると、維持管理費は増大しますので、残った農地の 組合員が過重負担にならないよう、その転用農地にかかる今後相当期間の維持管理費分を納めて頂くもので す。 公共用地として買収、寄付され農地転用される場合も、土地改良区への届出と決済金の納付が必要となり ますので、用地交渉、売買契約調印の際には、後々問題とならないよう事業主体(国、県、市町等)と決済 金の取扱いについて協議をお願いします。