Chapter
1
PREPARATION
Chapter1 で使用するフォルダー
◆本講座で使用するデータは、映像教材ページからダウンロードしてください。
Chapter 1
Flashの概要
3
Flashとは
1-1
Flash は、アニメーションや RIA を作成することができるアプリケーションです。RIA とは「Rich Internet Applications」の略で、これから学習する Flashや、JavaScriptなどの技術を使用するこ とにより、単に HTMLで記述されたページよりも操作性や表現力に優れた Webページ、Webアプリケーション のことを指します。 Flashでは『トゥイーン』と呼ばれる機能で簡単にアニメーションを作成することが可能です。また、描画した 図形はベクターデータであるためファイルサイズを小さく抑えることができ、Web コンテンツを制作するのに 適しています。なお、Flashで作成された図形のことを『シェイプ』と呼びます。 更に、スクリプト言語である「ActionScript」を実装しており、これによるコンテンツ制御が可能になっています。 ActionScriptを記述することにより、単なるアニメーション作成ツールにとどまらず、インタラクティブ性のあ る本格的なアプリケーションを作成することができます。ただし、ActionScriptを利用したアプリケーションや ゲームを作成するためには高度なプログラミング知識が必要になるため、本講座の学習では扱いません。ここで は Flashアプリケーションの基本操作の習得、Flashアニメーションの基本概念の理解を目的としています。
Flashでできること
1-2
1990 年代後半に登場以来、人気の Webコンテンツ制作ツールとして活躍してきた Flashですが、近年では HTML5 がその座を取って代わる傾向にあります。 Flash と HTML5 とでは、技術的な共通点も多いのですが、それぞれ特長があります。実現したいコンテンツの特 徴を見極め、正しく技術を選択することが重要です。 それでは、Flash ではどんなコンテンツを作ることができるのでしょうか。 映像教材「Flash でできること」をご覧ください。 ■アニメーション Flash の描画機能を使い、データサイズの小さいシェイプを作成して、アニメーションにすることができます。 ■画像素材を使用したコンテンツ jpg や png をはじめ、Photoshop 形式の psd ファイル、Illustrator 形式の ai ファイルなどを読み込み、使用 することができます。 ■音素材を使用したコンテンツ wav、aiff、mp3 などの音声データファイルを読み込み、使用することができます。 ■映像素材を使用したコンテンツ ビデオカメラなどで撮影した映像データを読み込み、再生することができます。 ■インタラクティブ・コンテンツ ActionScript を利用することにより、アプリケーションやゲームなど、プログラム制御が必要なコンテンツ を作成することができます。Chapter 1
Flashの概要
Point:
以下3つの音素材について、形式と特徴を理解しておきましょう。 形式 特徴 wav Windows 標準の音声ファイル形式。 aiff Macintosh 標準の音声ファイル形式。 mp3 広く普及している音声圧縮方式。上記の wav、aiff と比較し、データサイズを圧縮することができる。Flashコンテンツの再生環境とコンテンツ例
1-3
映像教材「Flash コンテンツの再生環境とコンテンツ例」をご覧ください。 Flash では Web ブラウザー内での再生用だけでなく、さまざまな再生環境を考慮したコンテンツを作成すること ができます。Flash で作成したコンテンツを Web ブラウザーで再生するためには、「Flash Player プラグイン」という追加機能 が必要になります。ブラウザーによっては初めからインストール済みの場合もあり、アドビシステムズ社のサイ トから最新版をダウンロードして更新することもできます。
また、Web ブラウザーを介さずに再生できるスタンドアロン・アプリケーションとしての Flash Player や、コ ンテンツデベロッパーが開発時に使用する、デバッガー機能を持った Flash Player もあります。プログラム上の ミスにより想定通りの結果が得られない箇所を「バグ」といいますが、このバグを見つけ出す機能がデバッガー 機能です。
ここでご紹介した各プレイヤーは下記サイトから入手できます。 ● Adobe Flash Player Download
http://www.adobe.com/support/flashplayer/downloads.html 以下は、Flash で作成できる主なコンテンツです。
■ Web コンテンツ
Web ブラウザーで再生するためのコンテンツです。
再生のためにはユーザーの Webブラウザーに Flash Player プラグインがインストールされている必要があり ます。
Flash Player プラグインは高い普及率を誇り、Web における動的なコンテンツを支えてきました。
Web サイト内における、トップページのスプラッシュ、メインビジュアルのローテーション、バナー、ナ ビゲーション、Web アプリケーション、ゲームなど、さまざまなコンテンツが公開されています。
■デスクトップアプリケーション
Chapter 1
Flashの概要
5
ランタイムが未インストールの場合は AIR コンテンツのインストール時に同時にインストールされます。 また、ランタイムとアプリケーションを1つのパッケージにして配布することもできます。 AIR では Web コンテンツで使用できる機能に加え、デスクトップアプリケーション向けの機能が拡張され ていますので、Web コンテンツとは違ったユーザー体験を提供することが可能になります。 ■スマートフォンアプリスマートフォン用 OS の1つである iOS では Flash Player が採用されていないため、Flash コンテンツを再生 することができません。また Android2.2 以降で利用可能な Flash Player も開発が終了になるなど、スマー トフォン向けの Web コンテンツを提供するのは困難な状況になりつつあります。
そのため、AIR を使用して、iOS や Android 向けにアプリケーションの形態としてコンテンツをパッケージし、 提供する仕組みが用意されています。
■携帯コンテンツ
最近ではスマートフォン人気に押されている感じのある、いわゆる「フィーチャーフォン」向けのコンテン ツです。主に携帯端末にインストールされている Flash Lite というプレイヤーで再生されます。
PC 用や Android 用の Flash Player に比べて、機能や ActionScript による制御も制限されています。
■プロジェクター形式
Windows や Macintosh 向けの実行形式でコンテンツを書き出すことができます。これは、作成したコンテ ンツと Flash Player が1つになった実行形式ファイルで、単体で Flash を再生することができます。
インターネットの利用が今ほど盛んではなかった頃によく利用されていた方法で、主に CD-ROM のコンテ ンツや電子カタログなどの配布、展示会でキヨスク端末としてカタログや案内コンテンツなどで用いられて いました。