地球のつくり 地球の表面は、(1)とよばれる平均の厚さが35kmのかたい岩の層そうから なっています。そして、その下に(2…カタカナで)があります。 (2)は固体ですが、とても高温こうおんになっているため粘ねばり気けのある液体の ような性質をもっています。 そして、中心には(3……カタカナで)とよばれる地球の核かくがあります。 さらに、表面から地下へ 数10~100kmぐらいまでの 厚 あつ さの岩を(4…カタカナ)とよび、地球の表面はこうした10数枚 すうまい の岩でできており、それが少しずつ動いています。 日本付近ふ き んでは、ユーラシアプレート・フィリピン海プレート・ 太平洋プレート・北アメリカプレートの4 枚のプレートがぶつかり 合っています。そのため日本は地震じ し んが多いのです。また、日本の太平洋側の海溝かいこうもこうした岩の板の動きによっ てできたもので、火山もこの海溝かいこうに平行に分布ぶ ん ぷしています。 また、新潟県の糸いと魚い川がわから静岡県の駿河す る が湾にかけて、東日本と西日本に分ける 大断層 だいだんそう が走っており、これを(5…カタカナ)といいます。 日本の活火山か っ か ざ ん
今も噴火ふ ん かしている火山や、今から1万年前に噴火ふ ん かしたことが分かっている火山を(6…?火山)といいます。 日本にはこうした火山が110もあり、その活動のようすから次のように分けています。 A火山 活動がとくにさかんな火山のことです。北海道の(7…火山名)・浅間山 あ さ ま や ま ・阿蘇山あ そ さ ん・桜 島さくらじまなどの 13 の火山がありま す。 B火山 活動がさかんな火山のことです。富士山や磐梯山ばんだいさんなどの36の火山があります。 C火山 活動がさかんではなかった火山です。59の火山があります。 火山の分布ぶ ん ぷ ① 環太平洋かんたいへいよう造山帯ぞうざんたい 地球上の火山の半数以上は太平洋を囲かこむ地域にあり、その集まり を(8…?造 山 帯 ぞうざんたい )といいます。日本の火山もこれにふくまれています。 また、日本の太平洋側には、日本海溝かいこう、伊豆い ず・小笠原お が さ わ ら海溝かいこう、南海なんかい トラフなどの海溝かいこうがあります。海溝かいこうとは地球全体の大地の大きな 動きによってできた深くて細長ほそながい海底のことです。 日本の火山はこれらの海溝かいこうから100~300 ㎞はなれてほぼ平行に 分布ぶ ん ぷしており、分布ぶ ん ぷしている海溝かいこう側の限界げんかい線を火山前線ぜんせんまたは(9… 火山?)といいます。 火山の噴火ふ ん か ①マグマのでき方と性質 マントルの浅いところでは、 岩石が高温で少しずつ溶とけ出してどろどろした物質がつくられて います。これが(10…カタカナで)です。この物質は地表ちひょう近くまで 上 昇じょうしょう し、地下数㎞の深さのところに(10)だまりをつくります。 この物質は温度やふくまれている成分によって、そのねばりけがちが い、その温度は約650~1200℃もあり、高温のものほどねばりけが (11…強くか弱くで)なっています。温度とねばりけとの関係はチョコレートと似 に ています。熱で溶とけたチョコレート が、温度が下がるとねばりけが強くなって固まってしまうのと同じです。 ②マグマの成分 マグマには、(12…漢字とカタカナで)という物質が45~75%ふくまれています。クオーツ時計に使われる(13…鉱物こうぶつ 名)や水 晶すいしょうやガラスのおもな成分です。この成分が多いほど、ねばりけが(14…強くか弱くで)なるのです。
火山の噴火ふ ん か ①噴火ふ ん かの前ぶれ 火山が噴火ふ ん かするときは必ずマグマが 上 昇じょうしょう します。このとき、まわりの岩石が破壊は か い されるため地震じ し んもおきます。 また、マグマが 上 昇じょうしょうしてくると、火山の 山 頂 さんちょう がもち上げられるため、斜面しゃめんのかたむき が急になっていきます。 ②火山の噴火ふ ん か マグマにふくまれた水が水蒸気になるため、体積が増えて圧力が高くなり、割われ目や地表ちひょうの弱い部分を通って ふき出す噴火ふ ん かがおこります。マグマが次々にふき出すために火山は大きくなっていきます。 このとき、マグマのねばりけが(15…強いか弱い)とおだやかに溶岩ようがんを流し出しますが、 その反対になると、マグマの中にガスなどをため込むため、爆発ばくはつ的な噴火ふ ん かをおこすのです。 東京都小笠原お が さ わ ら諸島しょとう・西之島に し の し まの海底火山の噴火ふ ん かで出現 した新しい陸地は、西之島に し の し まをのみこむ形で成長し、 活発 かっぱつ な火山活動が続いています。島の面積は噴火ふ ん か前 の約12 倍の 2.68 ㎢(東京ディズニーランドの 5 倍超)に拡大かくだいしています。 火山の噴 出 物ふんしゅつぶつ 火山の噴火ふ ん かによって地表ちひょうへ運び出された火山噴 出 物ふんしゅつぶつは、溶岩ようがん・火山ガス・火山 さいせつ物ぶつに分けられます。 ①溶岩ようがん マグマが液体 状じょうのまま地表ちひょうに出たものや、それがかたまったものが溶岩ようがんです。 表面には火山ガスがぬけたあとの穴がたくさんあいています。また、その性質 ももとのマグマとはちがっています。そして、高温の溶岩ようがんは、ねばりけが弱いため流れやすく、うすく広がりま す。低温の溶岩ようがんは、ねばりけが強いため流れにくくてもり上がり、ごつごつとしたかたまり 状じょうになります。
②火山ガス 火山ガスの大部分は(16…気体名)ですが、二酸化炭素や、亜硫酸ありゅうさんガスといわれる(17…気体名)、塩化え ん か水素す い そなどの 有毒 ゆうどく な気体もふくんでいます。 ③火山さいせつ物ぶつ 噴火ふ ん かのときに飛び散ちったマグマや地表ちひょうの一部をまとめて火山さいせつ物ぶつ 軽石かるいし 火か山ざん弾だん といい、その大きさによって火山灰ばい・軽石かるいし・火山弾だんなどに分けています。 また、日本上空を西から東へと吹ふいている(18…漢字で?風)のため、火山灰ばい は東側に多く積もります。南九州の(19…カタカナで)や、赤土あかつちの(20…関東?) はこうしてできています。また、水蒸気すいじょうきなどがぬけ出しながら急に冷えたためにたくさんの穴が残った石は(21) といい、マグマがちぎれてできた小石のようなかたまりは(22)といいます。 噴火ふ ん かしたときに、高温の火山ガスと火山灰ばい・軽石かるいしなどが混まじり合い、それらが 山の斜面しゃめんを流れ落ちる現象が(23…?流)です。溶 岩 流ようがんりゅうよりもはるかに速く流れ ます。長崎県の雲仙うんぜん普賢岳ふ げ ん だ けの噴火ふ ん かのとき、多くの人が、この流れの犠牲ぎ せ いになり ました。 火山の形 ①ひらたい形の火山 ねばりけの弱い溶岩ようがんが流れ出し、うすく広がってできた火山です。 伊豆い ず大島おおしまの三原山み は ら や ま、三宅島み や け じ まの(24…火山名)、ハワイのマウナロア山・キラ ウェア山、インドのデカン高原などがあります。 ②円すい形の火山 溶岩 ようがん と火山灰ばいなどの火山さいせつ物ぶつがたがいに重なってできた火山です。 富士山やさくらじま桜 島などがあります。 ③ドーム型の火山 ねばりけの強い溶岩ようがんがつくったもり上がった形の火山です。火砕流かさいりゅうが発生 しやすい噴火ふ ん かをします。有珠山う す ざ んや北海道の(25…?山)、雲仙岳うんぜんだけ(普賢岳ふ げ ん だ け)など があります。 ④(26) 爆発によって火山の中央部が吹ふき飛とび、その後大きく落ち込んでお盆ぼんの ような地形ができたところを(26…カタカナで)といいます。 阿蘇山あ そ さ んの(26)や水がたまってできた十と和田湖わ だ こなどがあります。
覚え方…流 紋リュウモン兄アンさんゲップして河カセン川はんらんハ ン レ イ 世は闇やみじゃ。 火成岩 か せ い が ん マグマが冷ひえて固まってできた岩石を(27…岩石名)といい、そのでき方 によって火山岩か ざ ん が んと深成岩しんせいがんの2 つに分けます。 火山岩 マグマが地表ちひょうや地表ちひょう付近ふ き んで、急に冷えて できた岩石を(28…?岩)といいます。 細 こま かいつぶやガラス質の物質からできた 石基せ っ きの中に大きなつぶの結 晶けっしょうがあるのが、 特 徴 とくちょう です。急に冷えてできたため、結 晶けっしょうが大きくなっていません。白っぽい(29…?岩がん)、 うすい色の(30…?岩がん)、黒っぽい(31…?岩がん)などがあります。 深成岩 しんせいがん マグマが地下の深いところでゆっくり冷ひえてできた岩石を(32…?岩)といいます。 地下の深いところでゆっくりと冷えたため、結 晶けっしょうが大きく成長しています。 白っぽい(33…?岩がん)、暗あんりょくしょく緑 色の(34…?岩がん)、黒っぽい(35…?岩がん)などがあります。 また、火成岩か せ い が んは、マグマがかたまった岩石なので流水のはたらきは受けていません。 そのため、すべて角かくばっています。さらに、時代や環 境かんきょうを表す(36)をふくむこともあり ません。しかし、ギョウカイ岩は火山灰ばいが積つもってできているため、堆積岩たいせきがんに分類されて います。さらに、岩石をつくるつぶを鉱物こうぶつといい、チョウ石・クオーツなどの無色むしょく鉱物こうぶつとカンラン石・キ石・ クロウンモなどの有 色ゆうしょく鉱物こうぶつがあります。無色むしょく鉱物こうぶつが多い岩石は白っぽく、有 色ゆうしょく鉱物こうぶつが多い岩石ほど黒っぽく見 えます。ねばりけの強いマグマ(低温)には無色むしょく鉱物こうぶつの成分が多くふくまれ、ねばりけの弱いマグマ(高温)には有 色ゆうしょく 鉱物 こうぶつ をつくる成分が多くふくまれています。 火成岩か せ い が ん 白っぽい ← → 黒っぽい 火山岩か ざ ん が ん リュウモン岩 アンザン岩 ゲンブ岩 深成岩 しんせいがん カコウ岩 センリョク岩 ハンレイ岩
震源 しんげん と震央しんおう 地震じ し んは、地下で大きな力がはたらいて、 岩石が破壊は か いされるときに発生します。 このとき、地震じ し んが発生した場所を(37…漢字で)、地震じ し んが発生した場所の真上ま う えの地点を(38…漢字で)といいます。 地震じ し んのゆれ ①震度し ん ど 地震じ し んのゆれの大きさは、(39…漢字で)という揺ゆれの度合ど あい で表され、(40)段階に分けられています。このとき、 たなにあるものが落ちてくるような揺ゆれが震しん度ど(41…右 から読み取る)です。揺ゆれは、ふつう震源しんげんに近いほど大きく なりますが、その地点の土地のつくりや土の質しつによって ちがってきます。震源しんげんから遠くても、地盤じ ば んがやわらかい ところでは揺ゆれが大きくなるのです。 ②地震じ し んによるゆれの伝わり方 地震じ し んのゆれは震源しんげんから波として伝わります。 そのときのゆれは、初期し ょ き微動び ど うといわれる初めの小さなゆれと、 あとからくる主要しゅよう動どうの大きなゆれがあります。 また、初期し ょ き微動び ど うをおこすP波ピ ー はと主要しゅよう動どうのS波エ ス はとでは伝わり方 の速さがちがうため、これを利用して地震じ し んを感じた地点から 震源 しんげん までのおよその距離き ょ りを求めることができます。 震源 しんげん の位置と①震源しんげんまでの距離き ょ り ふつう、P波ピ ー はは秒速8km、S波エ ス はは秒速4km で伝わります。 P波ピ ー はは8km を伝わるのに(42)秒かかり、S波エ ス はは同じ8km を 伝わるのに(43)秒かかることから、8km の距離き ょ りを伝わるのに
この1 秒の差が初期し ょ き微動び ど うが続いた時間です。そのため、震源しんげんが浅いときは、地震じ し んを観測かんそくした地点から震源しんげんまで の距離き ょ りを次のようにして求めることができます。 震源 しんげん までの距離き ょ り=(44)km×初期し ょ き微動び ど うが続いた時間(これを初期し ょ き微動び ど う継 続 けいぞく 時間といいます)。 ②震源しんげん・震央しんおうの位置 震源 しんげん は、観測かんそく地点からの同心円どうしんえんの円 周えんしゅう上のどこかになります。 そのため、3 地点でのゆれを観測かんそくして計算することで、震央しんおうの位置を求める ことができ、その真下ま し たに震源しんげんがあることが分かるのです。 マグニチュード 震度し ん どはその地点の地盤じ ば んによって異ことなってくるため、震度し ん どとは別に地震じ し んその もののエネルギーの大きさを(45…カタカナで。記号はM エム )ということばで表して います。Mエムが1階 級かいきゅう大きくなると、そのエネルギーは約32 倍にもなります。 1 [1]図1のAは地震じ し んが発生した場所を、Bはその真上ま う えの 地表 ちひょう の場所を表しています。 また、C地点とD地点には図2のような地震じ し ん計があり、 このときのゆれの記録き ろ くは図3のようになりました。 これについて、次の問に答えなさい。 (1)図1のAとBの場所をそれぞれ何といいますか。 ことばで答えなさい。A…(46) B…(47) C地点での記録 D地点での記録 (2)地震じ し んそのものの大きさ(エネルギー)を表す 単位は何ですか。また、地震じ し んのゆれを表す 単位は何ですか。それぞれ、ことばで答え なさい。そして、そのゆれはいくつから いくつまでの何段階に分けてありますか。 エネルギーを表す単位…(48) ゆれを表す単位…(49) (50…?~?)の(51)段階 (3)図2の地震じ し ん計のおもり・はり・回転ドラムのうちで、地震じ し んがきたときにほとんど動かないものはどれですか。 すべてを答えなさい。 (52) (4)地震じ し んのゆれは、小さなゆれのP波と大きなゆれのS波として伝わります。このとき、P波の伝わる速さは 毎秒8km でS波は毎秒 4km で伝わることが分かっています。次の文に入る数字を答えなさい。 ①A点からの距離が8km のとき、P波が伝わるのにかかる時間は(53)秒で、S波が伝わるのにかかる時間は(54)
②このことに着 目ちゃくもくして、図1 のA地点からC地点までの距離を求めると(57)km になります。 また、その距離から計算すると、地震じ し んが発生した時刻は(58…○時△分□秒で)であることも分かります。 ③また、D地点はAから(59)km の地点にあるため、D地点で大きなゆれが始まる時刻(図3の