為替市場
の
参加者
為替市場の参加者は図表 1 のよう に分類でき、それぞれ売買の手法に 特徴がある。 投機筋は相場の変動に乗り短期の 売買を繰り返すことで、利益を得る。 輸出企業は商品代金として受け取 るドルを売って円にする。輸入企業 は商品代金の支払いのために、円を 売ってドルを買う。 さらに、中長期的に債券や株式の 投資をする内外の〝投資家〟がいる。 日本の投資家が米国の債券や株式に 投資をする場合、円を売ってドルを 買う。海外の投資家が日本の債券や 株式に投資をする場合、ドルを売っ て円にする。 日米の中央銀行は為替変動が激し い場合に市場介入を行う。急激な円 高時には円を売ってドルを買い、円 安時にはドルを売って円を買う。 短期的な相場変動は投機筋の売買 の影響が大きく予測は容易ではない が、投機筋は利ざやを稼ぐために必 ず反対売買を行うので、中期的には 為替相場への影響は相殺される。中 期的な相場に影響を与えるのは、残 りの参加者である(輸出入双方行っ て い る 企 業 は そ の 差 額 が 影 響 )。 こ うした市場参加者の動向を国際収支 統計で把握することで、中期的な為 替相場の動きが見えてくる。国際収支
と相場
中央銀行の介入は 2011 年以降 行われていないため、中期的なドル 円相場動向は以下の金額推移を分析 すればよいと考えられる。 ①輸出額と輸入額の差額②日本の 投資家の海外への投資額③海外の投 資家の日本への投資額。この動向を 国際収支統計で見ていく(なお、国 際収支統計にはドル以外の他通貨で の取引も含まれるが、対円の取引で はドルのシェアが 8 割を超えること から、国際収支動向でドル円の需給 を推定することが可能) 。 ①の輸出入の差額は貿易収支で確 認できる。昨今は輸出入に加え、知 的財産権などの使用料や訪日外国人円相場
の
中長期的予測
の
鍵
は?
国際収支統計
と購買力平価
で
分析
三 菱 U F J リ サ ー チ & コ ン サ ル テ ィ ン グ 国際 ア ド バ イ ザ リ ー事業部副部長 保阪賀津彦 解 説 日々いろいろな思惑や材料で変動するドル円相場。短期的な予測はさまざまな要素を幅広く詳細に分 析していく必要があり、為替の専門家でも予想は困難を極める。しかし、中長期的な相場は、為替の専 門家でなくとも予測する手掛かりがある。そして、事業を行っていく上では中長期的な相場予測の方が 重要なことが多い。 本稿ではドル円の需給関係を示唆する国際収支統計、日米の商品競争力と密接な関係があり相場の水 準調整をもたらしてきた購買力平価の二つを手掛かりに、ドル円相場の分析方法をご説明したい。 ほさか ・ かつひこ 慶大卒、 三菱 U F J 銀行で企業の国際展開ア ドバイスや為替ディーリングな ど に 携 わ り 、三 菱 U F J リ サ ー チ & コ ン サ ル テ ィ ン グ に 入 社 。 海 外 売 掛 債 権 管 理 、為 替 や 資 金 な ど の 市 場 リ ス ク 管 理 、海 外 子 会社資金管理などのコンサルテ ィングに従事。の増加で黒字化した旅行収支など、 サービスの受け払い額が大きいため、 分析は貿易・サービス収支で行うの が適切である。貿易・サービス収支 は黒字基調だったが、 10年代に入り 赤字に転落、現在は少額の黒字が続 く状況にある。すなわち、以前は輸 出超によるドル売り円買いの圧力が 強かったが、現在はその圧力が弱く なっている。 ②の日本からの海外投資は 2 種類 あり、一つが日本企業の海外子会社 な ど の 出 資( 直 接 投 資 )、 も う 一 つ が日本の投資家らによる株式や債券 への投資(証券投資)である。 日本企業の海外事業拡大に対する 意欲は旺盛で、直接投資額は高水準 にある(なお、海外企業の日本子会 社 へ の 投 資 は 相 対 的 に 少 額 )。 こ の ため、常にドル買い円売り圧力があ る。 日本の投資家による株式や債券へ の投資は日米金利差や株価動向次第 で増減し、証券投資額(対外証券投 資額)は変動が大きい。 関 連 し て、 海 外 子 会 社 投 資 や 株 式・債券投資の果実として、海外か ら配当や利息が還元される。配当や 利息は第 1 次所得収支に反映される。 第 1 次所得収支は、毎年受け取り超 が続いており、恒常的なドル売り円 買い圧力になっている。 ③の海外投資家の日本の株式や債 券の投資は日本の株価などの動向で 大きく変動するため、 証券投資額 (対 内証券投資額)は変動が大きい。 輸出や輸入、海外子会社などへの 投資、受取配当・利息などは基本的 にはドル買いやドル売りで完結する 一方方向の取引だが、内外投資家の 株式や債券の投資は将来回収するも のなので、反対サイドの為替予約を 締結することがある。 為替予約を締結する際に検討され るのがそのコストである。ドル金利 が円金利よりも高い状況が続いてい る関係から、先物為替予約のレート は直物相場よりもドル安円高になっ ている。日本の投資家がドルの債券 や株式に投資した際は、為替リスク 軽減のためにドル売り円買いの為替 予約を入れる が、為替予約 レートは直物 相場よりドル 安円高になる =コストが掛 かる状態にあ る。一方で、 米国の投資家 が円の債券や 株式に投資を した場合は、 為替リスク軽 減のためにド ル買い円売り の予約を入れ るが、為替予 約レートは直 物相場よりド ル安円高になるため、コストはかか らず差益が出る。 米国の投資家が円の債券に投資を する際には、利回りをドルの債券の 水準まで引き上げることを目指すた め、為替予約などで差益を得ること が前提となる。米国の投資家が日本 の株式に投資する場合も差益を確定 させるため、一定程度為替予約など を締結しているもようである。海外 市場参加者 売買 特徴 投機筋 売買双方 短期的に売買を繰り返す 買い放し、売り放しはしない 輸出企業 ドル売り円買い ドル売り放し 日本の投資家 ドル買い円売り 投資時にドルを買い、以降は相場を見ながら 為替リスク軽減のため、部分的なドル売りを行う 輸入企業 ドル買い円売り ドル買い放し 海外の投資家 ドル売り円買い 投資時にドルを売り、為替リスク軽減のために ドル買いも行う 日本銀行・ 海外の中央銀行 売買双方 ドル買いやドル売りを行う(最近は実施せず)急激な為替変動を抑えるために、一方的な (出所)著者作成 〈図表1〉市場参加者と為替売買動向 国際収支項目 概要 貿易・サービス収支 輸出−輸入+サービス収支 経常収支 貿易・サービス収支、第一次所得収支、第二次所得収支の合計 資本移転等収支 債務免除、無償資金協力(資本形成に充当)等 誤差脱漏 金融収支−(経常収支+資本移転収支) 金融収支 直接投資、証券投資、金融派生商品、その他投資、外貨準備の合計 サービス収支 輸送サービス、旅行、各種サービスの料金受取額−支払額 輸出企業 輸出−輸入 金融派生商品 オプション、新株予約権、先物取引、スワップ等の売買差損益等 国際機関出資、円借款等 外貨準備 通貨当局が保有し、為替介入等に使用する外貨・金等 その他投資 第二次所得収支 無償資金協力(経費に充当)、国際機関分担金、労働者送金等 第一次所得収支 海外子会社等からの配当金や利子、証券投資の配当金や利子等 海外からの受取−日本からの支払いで計算 直接投資 海外子会社等への投資(出資、親子ローン、収益再投資等) 日本から海外への投資−海外から日本への投資で計算 証券投資 株式や債券等への投資 日本から海外への投資−海外から日本への投資で計算 (出所)日本銀行「国際収支項目別の計上方法の概要」より著者作成 〈図表2〉国際収支統計の概要
投資家の株式投資は 13年に増加して いるが、当時の為替相場がドル高円 安基調だったこともあり(放置する と 為 替 差 損 が 出 る た め )、 為 替 差 益 の確定を狙って為替予約などを相当 行っていた。米国の投資家が為替予 約などを行うとドル買い円売りが発 生し、投資の際のドル売り円買いと 見合うため、為替市場での影響は相 殺される。 一方、日本の 投資家がドルの債券や株式に投資す る場合は、予約のコストがかかる。 特に債券に投資した場合には、予約 のコストでドルの債券の利回りが円 の債券並みに低下するため、投資の 意義が薄れてしまう。このため、為 替予約は相場を見ながら部分的に行 っていくという行動になりやすい。 為替予約は部分的なので、投資の際 のドル買い円売りの方が多くなる。 図表 4 のグラフは図表 3 の(海外 投資家の債券投資と 13年以降の海外 投資家の株式投資を除いた)国際収 支各項目の合計と為替相場の足元 10 年の推移を比較したものである。 13 年以降のドル円相場は国際収支項目 の動向でおおよそ説明ができる。 17 年はドル高円安になったが、 18年 3 月に 104 円台までのドル安円高に なっており、国際収支各項目の動き に遅れて追随したと見なすことがで 項目 国際収支項目 近年の傾向 行動パターン 影響度 ⃝ 分析対象外 輸出入・サービス 貿易・サービス収支 少額の黒字 ドル売り円買い ◎ 海外子会社等 への出資 直接投資の中の株式資本 (増加傾向)黒字 ドル買い円売り 中立 海外投資家の 債券投資 証券投資の中の対内証券投資(債券) 変動 (ヘッジが前提)ドル売り円買い 中立 投機 証券投資項目内で相殺される 変動 ドル売り円買いドル買い円売り双方 ◎ 日本の投資家の 証券投資 証券投資の中の対外証券投資 変動 (一部ヘッジ)ドル買い円売り 〇 2013年以降 は中立 海外投資家の 株式投資 証券投資の中の 対内証券投資(株式 ・投資ファンド持ち分) 変動 ドル売り円買い (2013年以降は ヘッジ付き) ◎ 海外からの 配当金・利息 第一次所得収支 (増加傾向)黒字 ドル売り円買い (出所)著者作成 〈図表3〉中期的な為替相場に影響を与える国際収支項目 海外投資家の株式投資 受取配当&利息 証券投資 直接投資 貿易・サービス収支 合計 ドル円年間平均相場 ドル買い 円売り圧力 ドル売り 円買い圧力 140 130 120 110 100 90 80 70 600,000 国際収支各項目(単位:億円) ドル/円レート(単位:円) 500,000 400,000 300,000 200,000 100,000 0 -100,000 -200,000 -300,000 -400,000 103.33 93.53 87.77 79.78 79.79 97.60 105.84 121.02 108.84 112.16 103.33 93.53 87.77 79.78 79.79 97.60 105.84 121.02 108.84 112.16 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017(年) (出所)財務省「国際収支の推移」、日銀「ドル/円年間平均レート」より著者作成 〈図表4〉国際収支項目とドル円相場の関係(2008年∼17年) ドル買い 円売り圧力 ドル売り 円買い圧力 150 140 130 120 110 100 90 80 300,000 国際収支各項目(単位:億円) ドル/円レート(単位:円) 200,000 400,000 100,000 0 -100,000 -200,000 -300,000 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007(年) 海外投資家の株式投資 受取配当&利息 証券投資 直接投資 貿易・サービス収支 合計 ドル円年間平均相場 130.89 113.85 107.74 121.52 125.28 115.92 110.15 116.28116.28 117.77 130.89 113.85 107.74 121.52 125.28 115.92 110.15 116.28116.28 117.77 (出所)財務省「国際収支の推移」、日銀「ドル/円年間平均レート」より著者作成 〈図表5〉国際収支項目とドル円相場の関係(1998年∼2007年)
き る。 同 様 に 図 表 5 は 1998 〜 2007 年のグラフだが、 05年まで は国際収支の各項目合計とドル円相 場が比較的連動している。
購買力平価
と相場
図表 4 、 5 のグラフでは 06〜 12年 のドル安円高基調が説明できていな い。この部分は購買力平価(からの 乖 か い り 離 )で説明できる。購買力平価と は、 2 カ国のモノの平均的な価格か らあるべき為替レートを計算したも の。ドル円相場が日米の購買力平価 に一致した場合には、どちらの国で 購入してもモノ の平均的な価格 は同じになる。 もし、ドル円相 場が日米の購買 力平価よりもド ル高円安の場合 には「日本の価 格が米国よりも 安い」というこ とになる。日本 製品が割安にな るため日本の輸 出が増え→ドル 売り圧力が発生 →ドル円レート が購買力平価に 下がるまでドル 売りが続くこと になる。 図表 7 は日米 購買力平価とド ル円相場の推移を示 したもの。ドル円相 場はほぼ「消費者物 価 」「 輸 出 物 価 」 と 記載された購買力平 価のバンド内で推移 し て お り、 「 企 業 物 価」がバンドの仕切 り線のようになって いる。輸出物価とは 日米の輸出商品の物 価、企業物価とは日 米の企業間で売買さ れている商品の物価、 消費者物価とは日米 の消費者が売買して いる商品の物価から 購買力平価を算出し たもの。 日本の場合、自動 車などの輸出商品の 国際競争力は強い一 方で、国内市場での み流通している商品 の競争力はそれほど ないことから、消費 者物価と輸出物価に は現在でも 50円もの 差がある。このため 一物一価 ●商品の値段がどこの国で買っても同じになるように為替レートが変動する という考え方。 ●(例)テレビの値段が日本で10万円、米国で1000ドル ドル円レートが120円の場合 ●米国のテレビの円での値段は1000ドル 120円=12万円に。 ●日本の方がテレビの値段が安いので、日本から買おう! ●日本から輸出しよう!ということに。 ●輸出が増えると、輸出代金のドルを円に換える需要=ドル売りが増加する。 ●ドルが売られ、120円から円高ドル安になっていく。 ●日本からの輸出の方が安い間は、輸出が続き、ドル売りも続く。 ●日本からの輸出の方が安い状況はドル円が100円になるまで続く。 ●ドル円が100円になると、米国のテレビと値段が同じになる。 1000ドル 100円=10万円 ●日本からの輸出は無くなり、ドル売りも無くなる。 為替相場は100円で止まる。 12万円 1ドル=100円 1ドル=120円 10万円 10万円 10万円 (出所)著者作成 〈図表6〉購買力平価の考え方 ドル円購買力平価と実勢相場purchasing power parity and market rate / U.S. Dollar against Japanese Yen 2018/5
123.90(消費者物価) 110.35*(実勢相場) 95.67(企業物価) 73.67(輸出物価) 50 1973 174175176177178179180181182183184185186187188189190191192193194195196197198199120001011021031041051061071081091101111121131141151161171181 100 150 200 250 300 350 (¥/$) 実勢相場market rate
消費者物価PPP(1973年基準) PPP based on Consumer Price Index(standard for 1973) 企業物価PPP(1973年基準) PPP based on Corporate Goods Price Index(standard for 1973) 輸出物価PPP(1990年基準) PPP based on Export Price Index(standard for 1990)
*The latest data of market rate is from Jun 28th. 6月28日時点の実勢相場です。 円安 Yen depreciation ↑ ↓ 円高 Yen appreciation プラザ合意による 水準調整 輸出物価に連動 輸出物価→企業物価 へ 水準調整 企業物価∼ 輸出物価 企業物価∼ 消費者物価 (出所)国際通貨研究所「主要通貨購買力平価(ドル円)」に著者コメントを加筆 〈図表7〉ドル円購買力平価推移
ドル円相場が消費者物価などの購買 力平価につられてドル高で推移する と、日本の輸出商品の競争力が強く なり過ぎ、貿易摩擦に発展した歴史 がある。 ドル円相場は時代の日米の商品競 争力(日米どちらが優位か)を反映 し、三つの購買力平価で作られるバ ンド上限のいずれかに跳ね返される というプロセスを繰り返してきた。 【 1985 〜 95年 】 日 本 優 位 → 消 費者物価から輸出物価に水準調整 消費者物価近辺にいたドル円相場 は、 85年 9 月のプラザ合意でドル安 円高に水準調整がなされて以来、 95 年に当時の円最高値を付けるまで輸 出物価に沿う形で推移。 【 96〜 2005 年 】 米 国 優 位 → 輸 出物価と企業物価のバンドで推移 長引く円高で日本の競争力が低下 す る 一 方 で、 1995 〜 99年 の 間 にニューヨークダウが 3831 ㌦か ら 1 万 1497 ㌦に上昇するなど、 米国優位に。ドル円相場は 96年以降 ドル高円安となり、輸出物価と企業 物価のバンド内で推移しつつ、企業 物価に近づく。 【 2006 〜 12年 】 日 本 優 位 → 企 業物価超えから輸出物価と企業物価 のバンド内に水準調整 ドル円相場が 07年に企業物価を上 回る一方、米国の経常赤字は 06年に 過去最大規模に。ドル安円高に水準 調整され、輸出物価と企業物価のバ ンドの中に戻された。前述の国際収 支項目で説明できなかった 06〜 12年 はこの水準調整が起きたせいと考え る。 なお、 10〜 11年の日銀の介入はド ル円相場が輸出物価に近付いていく 急激な円高の中で行われた。 【 13年 〜 現 在 】 米 国 優 位 → 企 業 物 価と消費者物価のバンドに移行 日本の貿易収支が 11年に赤字転落。 日本の優位性が問題視されることは なくなり、輸出物価と企業物価のバ ンドから、企業物価と消費者物価の バンド内で推移。 15年に消費者物価に近付いたが跳 ね返され、現在は企業物価と消費者 物価のバンド内で推移。 こうしてバンド上限で跳ね返され てきた理由は①日本の競争力が強く なり貿易不均衡が発生②米国からの 政治的な圧力が加わり③競争優位を 打ち消す水準までドル円相場の調整 圧力がかかる─ためと考えられる。 現在のドル円相場は購買力平価の バンド内にあり水準調整圧力はない ため、国際収支項目で説明が可能。 国際収支はここ数年、ドル買い円売 り要因の海外子会社への出資は増加、 日本の投資家の証券投資も増加、ド ル売り円買い要因の貿易・サービス 収支の黒字は少額で推移、海外から の受取配当・利息は増加する傾向に あった。 しかし、 17年は日本の投資家の証 券投資が大きく減少、これが 18年初 頭のドル安円高につながったと考え られる。今後の方向性としては、お およそ海外子会社への出資増加と海 外からの受取配当・利息の増加が見 合い、貿易・サービス収支は微増と 見込まれるため、結局 17年に減少し た日本の投資家の海外証券投資が復 活するかどうか次第と言える。トラ ンプ政権の貿易不均衡解消を求める 圧力なども注視する必要はあるが、 購買力平価のバンド内にあること、 米国の優位性も維持されていること から、従来のような水準調整は起き る可能性は低いと思われる。やはり、 日本の投資家の証券投資動向が中期 的なドル円相場の鍵を握ると言えよ う。