城山台小学校の児童急増対策について 令 和 2 年 6 月 3 日 木津川市教育委員会 1 はじめに 城山台小学校は、平成 26 年 4 月に開校いたしました。 城山台地区は、自然環境や立地条件の良さから、多くの若い方たちが入居され、活気ある街 となっています。 それに伴い城山台小学校の児童数は、令和7年、8年頃には 1,800 名を超えることが予想さ れます。 <市内住宅開発地域における児童数の比較> ※ 他地域に比べ、城山台地区は急速に入居が進み、子育て世帯が増加しています。 2 過大規模校における課題解消対策の検討 児童数のピーク時を見据え、文部科学省が示す「公立小学校・中学校の適正規模・適正配置 等に関する手引き」(平成 27 年 1 月 27 日)に基づく過大規模校での課題解消対策について、木 津川市教育委員会だけでなく市行政全体として、さまざまな視点から検討を進めました。 (1)について 学校の分離新設については、城山台地区内の公共用地や民有地について、建設条件、安全 性、通学条件、実現性等の観点から市行政全体で、あらゆる可能性を検討しました。 それらを総合的に判断した結果、学校敷地内に学校運営面、機能面で独立した2年生及び 3年生を対象とする新学舎を設置し、施設・設備面、教職員指導体制を充実することにより、 万全を期していくことが、より適切であると市の総意として決定いたしました。 (2)について 通学区域の見直しについては、3月市議会の附帯決議を踏まえ城山台小学校区を特定地域 として位置づけ、他の小学校への選択を認める制度の導入を進めます。(P6(7)参照) 開発地域 街開き 計画人口 小学校数 ピーク時の児童数 相楽地区 S61 22,000 人 2校 1,004 人(H7、2校計) 木津川台地区 H 元 8,500 人 1校 684 人(H25) 木津南地区 H9 18,600 人 2校 1,862 人(H29、2 校計) 城山台地区 H24 11,000 人 1校 1,800 人超(R7・8推計) (1) 学校の分離新設 (2) 通学区域の見直し (3) 学校施設の増築 (4) 教頭の複数配置やミドルリーダーの配置、教職員数の増員
(3)について 学校施設の増築については、校地内に行うこととし、令和2年度に実施するⅠ期工事(普 通教室 14 教室、多目的室2室、図書室、職員室、保健室等)に係る契約議決が令和2年第1 回臨時議会において可決され、来春へ向け工事を進めます。 なお、文部科学省では過大規模校について、適正規模化の方策が十分検討されている場合 に限り国庫負担の対象としていますが、城山台小学校増築については国庫負担金の交付決定 がなされたところです。 (4)について 教頭の複数配置やミドルリーダーの配置、教職員数の増員については、本年4月副校長を 配置、今後教職員の質的・量的充実を図るとともに、校内外の専門的な知見の活用を進めま す。 3 過大規模校での課題及びその対策 過大規模校では、以下のような課題が考えられます。 ① 体育・水泳学習、休憩時間の場の確保 ② 感染症の拡大、混雑による学校事故のリスク ③ 図書室、保健室の混雑 ④ 運動会、入学式、卒業式等学校行事の場の確保 ⑤ 登下校時の安全確保 ⑥ 校長のマネジメント、教職員の連携 城山台小学校では、これらの課題に対応し、多くの子どもたちや教職員の多様性を生かし「一 人ひとりの能力・適性を最大限に伸ばす教育」の推進を目指します。 そのため、「 児童の安心・安全な教育環境の確保 」 「 教職員の指導力・学校の組織力・地域連携の充実 」 を図ることを目標として、以下の具体策を進めます。 4 城山台小学校児童急増対策の具体 (1) 新学舎建設計画 城山台小学校敷地内に第2・第3学年が学ぶ新学舎を設置し、機能的に独立した一つの学 校として組織運営を行います。 <工事概要> 工事は2期に分けて行います。 〇Ⅰ期工事 ・施工…令和2年
・普通教室、多目的室、職員室、保健室、図書室、会議室、配膳室 〇Ⅱ期工事 ・修正設計…令和2年 ・施工…令和3年~4年 ・普通教室、多目的ホール、放課後児童クラブ (2) 運動する場・遊びのスペースの確保 体育での運動場・体育館・プールの混雑を緩和し、充実した学習活動を目指します。また、 休憩時間に運動する場を確保します。 ア 城址公園グラウンドの活用 イ 敷地内に第2体育館を建設 ウ 民間プールの活用 エ 中庭に人工芝の設置 ア 城址公園グラウンドの活用について ・主に 5.6 年生の体育を実施します。(R3) ・専用スクールバス2台を配備し、スムーズに移動できるようにします。 ・熱中症や急な降雨対策として、休憩所を整備します。 イ 第2体育館の建設について ・休憩時間の遊び場の一つとして第2体育館を現駐車場に建設します。(R4) ・現在の体育館と併せて、雨天でも体を動かす場所を確保します。 ・体育の授業では、余裕をもった時間割を組むことができます。 ウ 民間プールの活用について ・民間スイミングスクールに委託し、主に2・3年生の水泳学習を実施します。(R3) ・天候や気温に影響されずに学習が可能となり、計画的な水泳学習が実施できます。 ・学校のプールの混みぐあいが緩和され、時間割が組みやすくなります。 ・緊急の場合に備え、学校と連絡を取り合う携帯電話を複数台配備します。 エ 中庭の人工芝設置について ・敷地内のスペースを有効利用し、遊び場を整備します。(R3) ・中庭に人工芝を設置し、子どもたちの安全な遊び場、憩いの場として活用します。 (3) 学習指導・生徒指導対策 専門顧問や教職員等人的配置の充実(ソフト面)と、体験活動及び教材・教具の充実(ハー ド面)の両面からの整備により、学習課題や生徒指導上の課題に迅速に対応できる体制を構
築します。 ア 専門顧問を配置 イ 人的配置の充実 ウ ICT教育の推進 エ 教材・教具の充実 オ 学校菜園の確保 ア 専門顧問の配置について ・学校運営・学力向上・いじめ生徒指導の各観点から専門的な知見を得るための顧問(大 学教授等)を配置します。(R3) ・顧問への相談や顧問からの具体的な助言をとおして、計画的・迅速に対応できる校内の 指導体制を整備します。 イ 人的配置の充実について ・副校長を配置し、教職員組織体制の強化を図ります。(R2) ・ALT(ネイティブスピーカー)を専属配置し、担任とのティーム・ティーチング授業 を行い、英語学習の充実を図ります。(R3) ・スクールカウンセラーを専属配置し、児童、保護者の相談の場を増やします。(R3) ・新学舎に特別支援教育支援員、学校司書、用務員、配膳員を配置し独立した指導体制を 整備します。(R3) ウ ICT教育の推進について ・1 人1台のタブレット導入により、オンライン学習や遠隔授業を進めます。(R2より順 次) ・電子黒板とタブレットの活用により、わかる授業の実現を目指します。 ・教職員の連絡や研修に活用します。 エ 教材・教具の充実について ・ピーク時を見通した備品整備を計画的に行い、児童数増に備えます。 ² 実験用具等の理科備品 ² ミシン等の家庭科備品 ² 学校図書 等 オ 学校菜園の確保について ・校内、または敷地外に栽培活動の場を確保します。(R2) ・学校園、プランター、植木鉢での栽培を組み合わせ、子どもたちの体験活動の場を整備 し、豊かな心情の育成に努めます。
(4) 学校の安全対策 学校安全について、専門家の助言を得ながら災害時や有事の際の避難方法、そのための日 常の訓練の在り方について、防災・防犯の両面から対策を進めます。 ア 人的配置の充実 イ 災害時の安全確保 ウ 感染症、学校事故の防止対策 エ 通学路の安全確保 オ 新学舎に係る安全対策 カ 学校安全に係る教職員研修の実施 ア 人的配置の充実について ・避難経路や避難方法、日常の訓練の在り方等、過大規模校における危機管理についての 専門的な助言を得るため、学校安全に係る専門顧問を配置します。(R2) ・食物アレルギー対応職員を専属配置し、安心・安全な学校給食の実現に努めます。(R2) ・スクールガード・リーダーを配置し、登下校や通学路の安全、校内の見守り体制を整備 します。(R2) イ 災害時の安全確保について ・本学舎、新学舎別に危機管理マニュアルを整備します。(R2) ・安全顧問の助言を受けながら、災害時の避難方法や命の守り方についての安全教育を実 施します。 ウ 感染症、学校事故の防止対策について ・新学舎は廊下幅を4メートルとするなど、余裕をもった設計とします。 ・新学舎にも保健室を設置し、養護教諭を配置します。(R3) ・運動する場、遊びのスペースを確保し、集団の密を緩和します。 エ 通学路の安全確保について ・「城山台通学路安全対策会議」を設置し、通学路の安全確保に向けた取組を、関係機関の 連携の下、継続的に行います。(R2) <メンバー> ※次に掲げる機関から選任された者で組織します。 〇 木津川市教育委員会 〇 木津川市立城山台小学校 〇 木津川市立木津中学校 〇 木津川市立木津南中学校 〇 木津川市立城山台小学校 PTA 〇 スクールガード・リーダー
オ 新学舎に係る安全対策について ・防犯の視点から学校安全について点検を行い、防犯カメラ、センサー、ミラー、インタ ーホン等、必要な機器を設置します。(R2より) ・学校南西に新たに西門を設置し、子どもが分散して登下校できるようにします。 カ 学校安全に係る教職員研修について ・防災、防犯対策について、木津警察署や市危機管理部門と連携し、実践的研修を実施し ます。 (5) 学校行事の円滑な実施 行事の目的や子どもにつけたい力を明確にした上で、入学式では分散実施や時間差実施、 運動会や卒業式では学校外の施設の利用等、さまざまな実施方法の可能性について早めに検 討し、準備を進めます。 (6) 保護者・地域との連携 学校運営協議会制度(コミュニティ・スクール)を導入します。(R3) コミュニティ・スクールとは、地域との連携・協働による「地域とともにある学校づくり」 を推進するための制度です。学校の運営方針や教育活動について、地域の皆様にご理解いた だき、力をお貸しいただきたいと考えます。 地域に開かれ、地域に支えられ、地域に信頼される城山台小学校を目指します。 (7) 学校選択制の導入 城山台小学校区を学区外就学特定地域とし、城山台小学校区に住所を有する保護者・児童 は他の市立小学校への就学を選択できるようにします。(R3) 現在詳細について検討・調整中ですが、7・8月頃には市民の皆様にお示しし、来年度よ りの実施を目指し準備を進めます。 (8) 他府県の事例に学ぶ 過大規模校における教育行政や学校運営の在り方について、同じような事例をもつ先進地 に学ぶ「教職員・行政職員視察研修」を実施(R2)し、城山台小学校の施策や運営に生かし ます。 (9) その他 ア 新学舎に仮設トイレを設置(R3) イ 駐車場の確保(R2)
ア 仮設トイレの設置について ・新学舎1期工事は今年度まもなく開始し、令和3年度より共用開始予定です。引き続き 2期工事に着手しますが、2期工事が完成するまでは、新学舎のトイレ不足が予想され ます。仮設トイレを設置し対応します。 イ 駐車場の確保について ・教職員数増や第2体育館設置に伴う駐車場確保のため、近隣の民有地借用を検討してい ます。 5 おわりに 子どもたちが安心して楽しく学べる、また、保護者の皆様に通わせてよかったと感じていた だける学校づくりを目指し、木津川市教育委員会では、今後も必要な対策について検討し、市 の全力をあげて教育環境の整備に努めてまいります。 保護者の皆様のご理解・ご支援をお願いいたします。