「5枚のうち1」 平成31年度 教科専門試験 高等学校・特別支援学校(地理) 【解答例】 受 験 校 種 高 ・ 特 教 科 科 目 地 理 受 験 番 号 得 点 1(80点) 問1 (1) ウ (2) 国際河川 (3) イ (3点×3) (4) エ (5) エ (6) イ (3点×3) (7) ウ (8) ア (9) イ (3点×3) 問2 (1) イ (3点) (2) 西岸海洋性気候は海洋性気候の一種であり、気温の日較差や年較差が小さい。 海洋から大陸に向かって、卓越風である偏西風が吹く大陸西岸で顕著に見られ る。 ヨーロッパでは、暖流である北大西洋海流の上を偏西風が吹くため、高緯度 のわりに温暖な気候を示す。 (8点) (3) イ (4) ア (3点×2) (5) ア 三圃式 イ 土地 ※完全解 (3点) (6) ア スペイン イ イタリア (3点×2) (7) この写真はフィヨルドを示している。氷河の侵食を受けたU字谷に、海水が 浸入してできた細長い入り江である。 (6点) 問3 (1) ア (2) ア (3点×2) (3) EUのシンボルカラーが青色であるため。 (3点) 問4 (1) エ (2) ア (3) シェンゲン協定 (3点×3) (4) ウ (3点)
「5枚のうち2」 平成31年度 教科専門試験 高等学校(地理) 【解答例】 受 験 校 種 高 教 科 科 目 地 理 受 験 番 号 得 点 2(30点) (1) この図はTO図(TOマップ)という。中世のヨーロッパにおいて成立した世界地図であ る。中世のヨーロッパでは、キリスト教の権威が強く、神が森羅万象を創造したと信じられ ていたため、科学的な世界観は否定され、キリスト教の世界観を反映したTO図が主流とな った。図の中心には、キリスト教の聖地であるエルサレムが配置され、図の上方は東となっ ている。 (9点) (2) ① オーストラリアのシドニーでは、夏季に時刻を1時間進めるサマータイム制度 を導入しており、サマータイムが終了する日には、元の時刻に戻すために、その 日に1時間を加えているから。 (6点) ② イ (3点) (3) 《凡例》 10 %以上 5 %以上 10 %未満 5 %未満 (12点)
「5枚のうち3」 平成31年度 教科専門試験 高等学校(地理) 【解答例】 受 験 校 種 高 教 科 科 目 地 理 受 験 番 号 得 点 3(30点) (1) Xに該当する国名は、ブラジルである。 1980 年代になると、日本において労働力不足が顕著となった。当時の日本では、未熟 練労働者の入国を認めていなかったが、1990 年に入国管理法が改正され、日系3世まで は未熟練労働者であっても就労が可能となった。その結果、多くの日系人が居住してい たブラジルを中心に、中南アメリカ諸国からの日系人の入国が増加した。 ((10点) (2) 食事への配慮が考えられる。ムスリムは、イスラームの教えに基づき、許されている 食べ物(ハラールフード)を摂取する。そのため、食べ物や料理に対して、ハラールフ ードであるかどうかを判断できるように、原料や調理方法などを正確に示す配慮が考え られる。また、礼拝への配慮が考えられる。ムスリムは、聖地メッカの方向に向かって 1日5回の礼拝を行う。そのため、公共施設において礼拝室を設置したり、宿泊施設の 個室内にメッカの方向を示したりする配慮も考えられる。 (10点) (3) 食料を輸入する際、食料の生産の際に使用した水も同時に輸入しているという考え方 に基づき、食料の輸入量を水の量で表現したものが、バーチャルウォーターである。食 料の中でも、畜産物は、飼料の生産にも大量の水を消費することから、バーチャルウォ ーターの値はとても大きくなる。そのため、食用肉を大量に輸入しているアメリカ合衆 国やオーストラリアからのバーチャルウォーターの輸入量が大きくなる。 (10点)
「5枚のうち4」 平成31年度 教科専門試験 高等学校(地理) 【解答例】 受 験 校 種 高 教 科 科 目 地 理 受 験 番 号 得 点 4(40点) (1) 河川の中流域においてみられる、洪水の際に発生する河川の氾濫によって形成される 地形全体を指す。具体的には、洪水の際にあふれ出た土砂が河道に沿って堆積してでき た自然堤防とよばれる微高地や、自然堤防の背後にみられる水はけの悪い後背湿地とよ ばれる低湿地、蛇行河川の河道が短縮され、河川から切り離された旧河道からなる三日 月湖などが含まれる。 (8点) (2) アルプス山脈周辺でみられる、季節によって低地と高地の間で乳牛を主とする家畜を 移動させて飼育する牧畜を指す。冬季は、山麓の畜舎の中で飼育し、初夏になると山腹 に移動して放牧し、真夏になると森林限界を越えてアルプとよばれる高地で放牧する。 この牧畜により、アルプス山脈周辺は景観が維持され、観光資源としての価値を高めて いる。 (8点) (3) 家電製品や携帯電話、パソコンなどの電子機器には、貴金属やレアメタルが多く使用 されており、これらを再生することにより、貴重な資源を回収することができる。この ことから、都市での廃棄物を都市に潜在する鉱産資源として捉えた考え方を指す。廃棄 物から再利用が可能な金属へ素材化する技術は確立されつつあるが、費用が高額であ り、全ての電子機器のリサイクルには至っていない。 (8点) (4) 近年の工業のめざましい進展により、急速な経済成長がみられるブラジル・ロシア・ インド・中国・南アフリカ共和国の5か国を指す。これらの国の優位性として、周辺諸 国と比べて広大な面積、人口規模を有し、様々な地下資源も大量に有している点がある。 将来は重要な市場になることが予測され、外国企業の進出が目立っている。5か国によ るBRICS首脳会議が開催され、5か国間の政治・経済の連携も進められている。 (8点) (5) タイのバンコクやチリのサンティアゴなど、発展途上国の首都などでみられる、優先 的に資本が投下された都市に、国内の農村部から仕事を求めて多くの人々が流入し、国 内の他の都市の規模を大きく上まわっている都市を指す。そこでは、急激な人口の流入 により、住宅不足や交通渋滞、環境汚染、治安の悪化など、様々な都市問題が発生して いる。 (8点)
「5枚のうち5」 平成31年度 教科専門試験 高等学校・特別支援学校(地理) 【解答例】 受 験 校 種 高 ・ 特 教 科 科 目 地 理 受 験 番 号 得 点 5(20点) 1 本時のねらい 生活圏の地理的な諸課題、特にも中心市街地の空洞化問題に関して理解する。 2 指導上の留意点 (1)生徒の主体的な学びを促すために、グループでの活動を取り入れる。 (2)中心市街地と郊外の開発区域の変遷を理解するよう、新旧の地形図を使用して地理的技能を高め る。 3 授業展開 (1)導入 ア 中心市街地の空き店舗の写真、中心市街地の商店街が活況を呈していた頃の写真、郊外の大規 模小売店が立ち並ぶ写真を提示し、同じ市内の様子であることを認識させる。 イ ペアワークにて写真の風景は市内のどこで見られるかを話し合わせる。 (2)展開 ア ペアを合わせてグループをつくる。予測した地域とその判断理由をグループ内でまとめ、代表 者が発言する。 イ 正解をクラス全体で確認した後、中心市街地の空洞化の理由、郊外の大規模店舗の増加の理由 をグループで話し合う。その際、新旧の地形図を用い、郊外の開発の状況を確認しながら話し合 いを進める。自分が考察したことを付箋に書き、模造紙の「理由欄」に貼っていく。 ウ 均衡ある市域全体の発展について、自分の意見を付箋に書き、話し合いの中で模造紙の「提案 欄」に貼っていく。 エ 各グループが順に、前に出てアとイで完成させた模造紙を用いて発表し、質疑応答で意見を深 めていく。 (3)まとめ ア 振り返りシートを用い、地理的観点からわかった中心市街地の課題、均衡ある市域全体の発展 についての考察をまとめる。 イ 生活圏の地理的な課題意識を常に持ち続ける意義を全体で共有する。