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桃太郎

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Academic year: 2021

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(1)

桃太郎 芥川龍之介         一  むかし、むかし、大むかし、あ る深い山の奥に大きい桃の木が一 本あった。大きいとだけではいい 足りないかも知れない。この桃の もも

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枝は雲の上にひろがり、この桃の 根は大地の底の黄泉の国にさえ及 んでいた。何でも天地開闢の頃お い、伊弉諾の尊は黄最津平阪に八 つの雷を却けるため、桃の実を礫 に打ったという、︱︱その神代の 桃の実はこの木の枝になっていた のである。  この木は世界の夜明以来、一万 年に一度花を開き、一万年に一度 だ い ち よ み かいびゃく ころ い ざ な ぎ みこと よ も つ ひ ら さ か やっ いかずち しりぞ み つぶて か み よ

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実をつけていた。花は真紅の衣蓋 に黄金の流蘇を垂らしたようであ る。実は︱︱実もまた大きいのは いうを待たない。が、それよりも 不思議なのはその実は核のあると ころに美しい赤児を一人ずつ、お のずから孕んでいたことである。  むかし、むかし、大むかし、こ の木は山谷を掩った枝に、累々と 実を綴ったまま、静かに日の光り し ん く おうごん ふ さ さね あ か ご はら やまたに おお るいるい つづ

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に浴していた。一万年に一度結ん だ実は一千年の間は地へ落ちない。 しかしある寂しい朝、運命は一羽 の八咫鴉になり、さっとその枝へ おろして来た。と思うともう赤み のさした、小さい実を一つ啄み落 した。実は雲霧の立ち昇る中に遥 か下の谷川へ落ちた。谷川は勿論 峯々の間に白い水煙をなびかせな がら、人間のいる国へ流れていた やたがらす ついば くもきり のぼ はる もちろん みずけぶり

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のである。  この赤児を孕んだ実は深い山の 奥を離れた後、どういう人の手に 拾われたか?︱︱それはいまさら 話すまでもあるまい。谷川の末に はお婆さんが一人、日本中の子供 の知っている通り、柴刈りに行っ たお爺さんの着物か何かを洗って いたのである。⋮⋮ あ か ご はら のち ばあ にほんじゅう し ば か じい

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        二  桃から生れた桃太郎は鬼が島の 征伐を思い立った。思い立った訣 はなぜかというと、彼はお爺さん やお婆さんのように、山だの川だ の畑だのへ仕事に出るのがいやだっ たせいである。その話を聞いた老 人夫婦は内心この腕白ものに愛想 をつかしていた時だったから、一 ももたろう おに しま せいばつ わけ わんぱく あ い そ

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刻も早く追い出したさに旗とか太 刀とか陣羽織とか、出陣の支度に 入用のものは云うなり次第に持た せることにした。のみならず途中 の兵糧には、これも桃太郎の註文 通り、黍団子さえこしらえてやっ たのである。  桃太郎は意気揚々と鬼が島征伐 の途に上った。すると大きい野良 犬が一匹、饑えた眼を光らせなが はた ち じんばおり し た にゅうよう ひょうろう ちゅうもん きびだんご ようよう と のぼ ぬ う

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ら、こう桃太郎へ声をかけた。 ﹁桃太郎さん。桃太郎さん。お腰 に下げたのは何でございます?﹂ ﹁これは日本一の黍団子だ。﹂  桃太郎は得意そうに返事をした。 勿論実際は日本一かどうか、そん なことは彼にも怪しかったのであ る。けれども犬は黍団子と聞くと、 たちまち彼の側へ歩み寄った。 ﹁一つ下さい。お伴しましょう。﹂ にっぽんいち あや とも

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 桃太郎は咄嗟に算盤を取った。 ﹁一つはやられぬ。半分やろう。﹂  犬はしばらく強情に、﹁一つ下 さい﹂を繰り返した。しかし桃太 郎は何といっても﹁半分やろう﹂ を撤回しない。こうなればあらゆ る商売のように、所詮持たぬもの は持ったものの意志に服従するば かりである。犬もとうとう嘆息し ながら、黍団子を半分貰う代りに、 と っ さ そろばん ごうじょう てっかい しょせん たんそく

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桃太郎の伴をすることになった。  桃太郎はその後犬のほかにも、 やはり黍団子の半分を餌食に、猿 や雉を家来にした。しかし彼等は 残念ながら、あまり仲の好い間が らではない。丈夫な牙を持った犬 は意気地のない猿を莫迦にする。 黍団子の勘定に素早い猿はもっと もらしい雉を莫迦にする。地震学 などにも通じた雉は頭の鈍い犬を とも のち え じ き さる きじ け ら い なか い きば い く じ ば か かんじょう す ば や にぶ

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莫迦にする。︱︱こういういがみ 合いを続けていたから、桃太郎は 彼等を家来にした後も、一通り骨 の折れることではなかった。  その上猿は腹が張ると、たちま ち不服を唱え出した。どうも黍団 子の半分くらいでは、鬼が島征伐 の伴をするのも考え物だといい出 したのである。すると犬は吠えた けりながら、いきなり猿を噛み殺 とな ほ か

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そうとした。もし雉がとめなかっ たとすれば、猿は蟹の仇打ちを待 たず、この時もう死んでいたかも 知れない。しかし雉は犬をなだめ ながら猿に主従の道徳を教え、桃 太郎の命に従えと云った。それで も猿は路ばたの木の上に犬の襲撃 を避けた後だったから、容易に雉 の言葉を聞き入れなかった。その 猿をとうとう得心させたのは確か かに あ だ う とくしん

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に桃太郎の手腕である。桃太郎は 猿を見上げたまま、日の丸の扇を 使い使いわざと冷かにいい放した。 ﹁よしよし、では伴をするな。そ の代り鬼が島を征伐しても宝物は 一つも分けてやらないぞ。﹂  欲の深い猿は円い眼をした。 ﹁宝物? へええ、鬼が島には宝 物があるのですか?﹂ ﹁あるどころではない。何でも好 おうぎ たからもの まる め

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きなものの振り出せる打出の小槌 という宝物さえある。﹂ ﹁ではその打出の小槌から、幾つ もまた打出の小槌を振り出せば、 一度に何でも手にはいる訣ですね。 それは耳よりな話です。どうかわ たしもつれて行って下さい。﹂  桃太郎はもう一度彼等を伴に、 鬼が島征伐の途を急いだ。 う ち で こ づ ち わけ みち

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        三  鬼が島は絶海の孤島だった。が、 世間の思っているように岩山ばか りだった訣ではない。実は椰子の 聳えたり、極楽鳥の囀ったりする、 美しい天然の楽土だった。こうい う楽土に生を享けた鬼は勿論平和 を愛していた。いや、鬼というも のは元来我々人間よりも享楽的に わけ や そび ごくらくちょう さえず てんねん ら く ど せい う きょうらく

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出来上った種族らしい。瘤取りの 話に出て来る鬼は一晩中踊りを踊っ ている。一寸法師の話に出てくる 鬼も一身の危険を顧みず、物詣で の姫君に見とれていたらしい。な るほど大江山の酒顛童子や羅生門 の茨木童子は稀代の悪人のように 思われている。しかし茨木童子な どは我々の銀座を愛するように朱 雀大路を愛する余り、時々そっと こぶ いっすんぼうし ものもう おおえやま しゅてんどうじ らしょうもん いばらぎどうじ き だ い すざ く お お じ

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羅生門へ姿を露わしたのではない であろうか? 酒顛童子も大江山 の岩屋に酒ばかり飲んでいたのは 確かである。その女人を奪って行っ たというのは︱︱真偽はしばらく 問わないにもしろ、女人自身のい う所に過ぎない。女人自身のいう 所をことごとく真実と認めるのは、 ︱︱わたしはこの二十年来、こう いう疑問を抱いている。あの頼光 あら い わ や にょにん し ん ぎ

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や四天王はいずれも多少気違いじ みた女性崇拝家ではなかったであ ろうか?  鬼は熱帯的風景の中に琴を弾い たり踊りを踊ったり、古代の詩人 の詩を歌ったり、頗る安穏に暮ら していた。そのまた鬼の妻や娘も 機を織ったり、酒を醸したり、蘭 の花束を拵えたり、我々人間の妻 や娘と少しも変らずに暮らしてい してんのう すうはいか うち こと ひ すこぶ あんのん はた かも らん こしら

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た。殊にもう髪の白い、牙の脱け た鬼の母はいつも孫の守りをしな がら、我々人間の恐ろしさを話し て聞かせなどしていたものである。 ︱︱ ﹁お前たちも悪戯をすると、人間 の島へやってしまうよ。人間の島 へやられた鬼はあの昔の酒顛童子 のように、きっと殺されてしまう のだからね。え、人間というもの きば も いたずら

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かい? 人間というものは角の生 えない、生白い顔や手足をした、 何ともいわれず気味の悪いものだ よ。おまけにまた人間の女と来た 日には、その生白い顔や手足へ一 面に鉛の粉をなすっているのだよ。 それだけならばまだ好いのだがね。 男でも女でも同じように、※はい うし、欲は深いし、焼餅は焼くし、 己惚は強いし、仲間同志殺し合う つの は なまじろ なまり こ い う そ やきもち うぬぼれ

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し、火はつけるし、泥棒はするし、 手のつけようのない毛だものなの だよ⋮⋮﹂         四  桃太郎はこういう罪のない鬼に 建国以来の恐ろしさを与えた。鬼 は金棒を忘れたなり、﹁人間が来 たぞ﹂と叫びながら、亭々と聳え どろぼう かなぼう ていてい

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た椰子の間を右往左往に逃げ惑っ た。 ﹁進め! 進め! 鬼という鬼は 見つけ次第、一匹も残らず殺して しまえ!﹂  桃太郎は桃の旗を片手に、日の 丸の扇を打ち振り打ち振り、犬猿 雉の三匹に号令した。犬猿雉の三 匹は仲の好い家来ではなかったか も知れない。が、饑えた動物ほど、 や し う お う ざ お う まど はた いぬさる きじ い け ら い う

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忠勇無双の兵卒の資格を具えてい るものはないはずである。彼等は 皆あらしのように、逃げまわる鬼 を追いまわした。犬はただ一噛み に鬼の若者を噛み殺した。雉も鋭 い嘴に鬼の子供を突き殺した。猿 も︱︱猿は我々人間と親類同志の 間がらだけに、鬼の娘を絞殺す前 に、必ず凌辱を恣にした。⋮⋮  あらゆる罪悪の行われた後、と む そ う ひ と くちばし しめころ りょうじょく ほしいまま のち

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うとう鬼の酋長は、命をとりとめ た数人の鬼と、桃太郎の前に降参 した。桃太郎の得意は思うべしで ある。鬼が島はもう昨日のように、 極楽鳥の囀る楽土ではない。椰子 の林は至るところに鬼の死骸を撒 き散らしている。桃太郎はやはり 旗を片手に、三匹の家来を従えた まま、平蜘蛛のようになった鬼の 酋長へ厳かにこういい渡した。 しゅうちょう こうさん き の う ごくらくちょう さえず や し し が い ま け ら い ひ ら ぐ も おごそ

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﹁では格別の憐愍により、貴様た ちの命は赦してやる。その代りに 鬼が島の宝物は一つも残らず献上 するのだぞ。﹂ ﹁はい、献上致します。﹂ ﹁なおそのほかに貴様の子供を人 質のためにさし出すのだぞ。﹂ ﹁それも承知致しました。﹂  鬼の酋長はもう一度額を土へす りつけた後、恐る恐る桃太郎へ質 れんびん き さ ゆる たからもの けんじょう じち ひたい

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問した。 ﹁わたくしどもはあなた様に何か 無礼でも致したため、御征伐を受 けたことと存じて居ります。しか し実はわたくしを始め、鬼が島の 鬼はあなた様にどういう無礼を致 したのやら、とんと合点が参りま せぬ。ついてはその無礼の次第を お明し下さる訣には参りますまい か?﹂ ぶ れ い ごせいばつ が て ん あか わけ

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 桃太郎は悠然と頷いた。 ﹁日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹 の忠義者を召し抱えた故、鬼が島 へ征伐に来たのだ。﹂ ﹁ではそのお三かたをお召し抱え なすったのはどういう訣でござい ますか?﹂ ﹁それはもとより鬼が島を征伐し たいと志した故、黍団子をやって も召し抱えたのだ。︱︱どうだ? ゆうぜん うなず にっぽんいち かか さん わけ きびだんご

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 これでもまだわからないといえ ば、貴様たちも皆殺してしまう ぞ。﹂  鬼の酋長は驚いたように、三尺 ほど後へ飛び下ると、いよいよま た丁寧にお時儀をした。         五  日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹 うしろ さが ていねい じ ぎ

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と、人質に取った鬼の子供に宝物 の車を引かせながら、得々と故郷 へ凱旋した。︱︱これだけはもう 日本中の子供のとうに知っている 話である。しかし桃太郎は必ずし も幸福に一生を送った訣ではない。 鬼の子供は一人前になると番人の 雉を噛み殺した上、たちまち鬼が 島へ逐電した。のみならず鬼が島 に生き残った鬼は時々海を渡って とくとく がいせん にほんじゅう わけ いちにんまえ か ちくでん

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来ては、桃太郎の屋形へ火をつけ たり、桃太郎の寝首をかこうとし た。何でも猿の殺されたのは人違 いだったらしいという噂である。 桃太郎はこういう重ね重ねの不幸 に嘆息を洩らさずにはいられなかっ た。 ﹁どうも鬼というものの執念の深 いのには困ったものだ。﹂ ﹁やっと命を助けて頂いた御主人 や か た ね く び うわさ かさ がさ たんそく も しゅうねん

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の大恩さえ忘れるとは怪しからぬ 奴等でございます。﹂  犬も桃太郎の渋面を見ると、口 惜しそうにいつも唸ったものであ る。  その間も寂しい鬼が島の磯には、 美しい熱帯の月明りを浴びた鬼の 若者が五六人、鬼が島の独立を計 画するため、椰子の実に爆弾を仕 こんでいた。優しい鬼の娘たちに だいおん け じゅうめん や うな いそ つきあか や し やさ

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恋をすることさえ忘れたのか、黙々 と、しかし嬉しそうに茶碗ほどの 目の玉を赫かせながら。⋮⋮         六  人間の知らない山の奥に雲霧を 破った桃の木は今日もなお昔のよ うに、累々と無数の実をつけてい る。勿論桃太郎を孕んでいた実だ ちゃわん かがや くもきり こんにち るいるい み はら

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けはとうに谷川を流れ去ってしまっ た。しかし未来の天才はまだそれ らの実の中に何人とも知らず眠っ ている。あの大きい八咫鴉は今度 はいつこの木の梢へもう一度姿を 露わすであろう? ああ、未来の 天才はまだそれらの実の中に何人 とも知らず眠っている。⋮⋮ ︵大正十三年六月︶ やたがらす こずえ あら

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底本:﹁芥川龍之介全集5﹂ちく ま文庫、筑摩書房    1987︵昭和62︶年2 月24日第1刷発行    1995︵平成7︶年4月 10日第6刷発行 底本の親本:﹁筑摩全集類聚版芥 川龍之介全集﹂筑摩書房    1971︵昭和46︶年3 月∼1971︵昭和46︶年11

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月 入力:j.utiyama 校正:かとうかおり 1999年1月8日公開 2004年3月9日修正 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネット の図書館、青空文庫︵http: //www.aozora.gr. jp/︶で作られました。入力、

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校正、制作にあたったのは、ボラ

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