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(1)

法務省・新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案)

厚生労働省・外国人雇用管理指針(改正案)

に対する意見

<概要版>

2019年1月25日

日本・東京商工会議所

(2)

目次

新たな外国人材受入れ制度の全体像 1ページ~2ページ 制度の詳細:在留資格 3ページ 制度の詳細:特定技能外国人に対する支援 4ページ 制度の詳細:受入れ企業に関する要件 5ページ 外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策 6ページ~9ページ 【法務省・新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案) に対する意見】 新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案)の概要 10ページ 日商・東商の意見:新たな外国人材受入れ制度に対するスタンス 11ページ ①特定技能外国人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費負担の取り扱い 12ページ ②受入れ企業が満たすべき基準(外国人材の行方不明者を発生させていないこと) 12ページ ③受入れ企業における支援責任者、支援担当者の要件 13ページ ④特定技能1号の外国人が入国した後に受入れ企業が外国人に対して行う情報提供 14ページ ⑤特定技能1号の外国人に対する再就職の支援 14ページ ⑥特定技能外国人の受入れ対象分野 15ページ ⑦受入れ企業がすべき届出 15ページ ⑧報酬の支払状況に関する届出 16ページ ⑨改正入管法、省令のコンメンタール(注釈書)、パンフレットの作成と制度の幅広い周知 16ページ 【厚生労働省・外国人雇用管理指針(改正案)に対する意見】 外国人雇用管理指針(改正案)の概要 17ページ ⑩「外国人雇用管理指針」の幅広い周知 18ページ ⑪「働き方改革関連法」の幅広い周知 18ページ ⑫外国人材の雇用管理に関する相談機能の強化・拡充 19ページ ⑬外国人材の就労・定着支援に向けた企業向け研修事業の創設 19ページ 【その他の意見・要望事項:法務省、厚生労働省等】 ⑭外国人材の送出国における特定技能の在留資格に係る新たな制度の効果的な広報 20ページ ⑮特定技能の在留資格に係る新たな制度に特化した相談機能の創設 20ページ ⑯受入れ企業と外国人材とのマッチングに資する施策の強化 21ページ ⑰特定技能外国人が大都市圏など特定の地域に過度に集中して就労することとならないようにするための措置の実施 21ページ ⑱「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」の定期的なフォローアップと施策の追加・拡充 22ページ ⑲わが国の国家資格取得者の積極的な受入れ 22ページ ⑳留学生のわが国における就職の促進 23ページ

(3)

新たな外国人材受入れ制度の全体像

1.制度の全体像

○特定技能の在留資格(特定技能1号、特定技能2号)を創設【改正入管法:12月8日成立】 ○特定技能の外国人の受入れに関する業種横断的な方針である「基本方針」、受入れ分野ごとの方針である「分野別運用方針」 を策定【12月25日 閣議決定】 ○外国人材の適正・円滑な受入れの促進、外国人との共生社会の実現に向けた126の施策を取り纏めた「外国人材の受入れ・ 共生のための総合的対応策」を策定【12月25日 関係閣僚会議決定】

2.在留資格「特定技能」の概要

(1)新たな制度の目的 ○中小企業をはじめとした深刻な人手不足に対応するため、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材を受入れる (2)外国人材の受入れ分野、受入れ数 ○生産性の向上や国内人材確保のための取組を行ってもなお、当該分野の存続のために外国人材が必要と認められる分野 ○特定技能1号は14分野、特定技能2号は建設、造船・舶用工業の2分野 ○大きな経済情勢の変化が生じない限り、受入れ対象14分野において向こう5年間で34万5千人を上限として、特定技能1号 の外国人を受入れる ○外国人が大都市圏その他の特定地域に過度に集中して就労することにならないよう、政府は必要な措置を講じる (3)特定技能1号の技能水準・日本語能力水準 ○技能水準は、受入れ分野で即戦力として活動す るために必要な知識または経験を有することとし、 分野所管省庁が定める試験等によって確認する ○日本語能力水準は、ある程度日常会話ができ、 生活に支障がない程度の能力を有することを基 本とし、受入れ分野ごとに業務上必要な能力水 準を考慮して定める試験等によって確認する ○技能実習2号(3年間の技能実習)を修了した者 は、上記試験を免除 特定技能1号 特定技能2号 技術水準 相当程度の知識または経験を必要とする技能(※) 熟練した技能(※) 日本語能力 水準 ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度 を基本とし、業務上必要な日本語能力(※) ― 在留期間 通算で5年を上限 在留期間の更新が必要 家族の帯同 基本的に不可 可能 受入れ分野 14分野 介護、ビルクリーニング、素形材産業、産業機械製造業、 電気・電子情報関連産業、建設、造船・舶用工業、 自動車整備、航空、宿泊、農業、漁業、飲食料品 製造、外食業 2分野 建設、造船・舶用工業 ※業所管省庁が定める試験等で確認する。技能実習2号(3年間の技能実習)を修了した者は、上記試験を免除 ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(4)

新たな外国人材受入れ制度の全体像

2.在留資格「特定技能」の概要

(4)関係行政機関による措置 ○国内における取組 ・法務省、厚生労働省等の連携強化による悪質な仲介事業者の排除を徹底 ○国外における取組 ・保証金を徴取するなど悪質な仲介事業者の介在防止のため、二国間取決め等の政府間文書を作成 ・二国間取決めは外国人材の送出しが想定される9か国(ベトナム、フィリピン、カンボジア、中国、インドネシア、タイ、ミャン マー、ネパール、モンゴル)との間で、本年3月までの締結を目指す ・在外公館等を通じて、制度の周知・広報等、有為な人材確保のための取組を行う ○人手不足の状況変化への対応 ・出入国在留管理庁は受入れ分野における人手不足の状況について継続的に把握し、人手不足の状況に変化が生じたと認 められる場合、関係省庁は今後の受入れ方針等について協議する ・必要に応じて関係閣僚会議において、分野別運用方針の見直し、在留資格認定の停止、受入れ分野の削除の措置を検討 (5)制度の運用に関する重要事項 ○特定技能1号の外国人に対する支援 ・受入れ企業または出入国在留管理庁長官の登録を受けた登録支援機関が下記9項目の支援を行う ①入国前生活ガイダンス ②出入国時の空港等への送迎 ③住宅の確保 ④在留中の生活オリエンテーション ⑤日本語習得 ⑥外国人からの相談・苦情への対応 ⑦各種行政手続きに関する情報提供、支援 ⑧日本人との交流の促進 ⑨非自発的離職時の転職支援 ○雇用形態 ・原則、フルタイム、直接雇用 (6)その他 ○改正入管法、「基本方針」の見直し ・改正入管法、 「基本方針」 ともに、法施行2年を目途として検討を加え、必要があれば見直し ○ 「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」のフォローアップ ・定期的に126の施策のフォローアップを行い、必要な施策を随時加えて充実させる ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(5)

制度の詳細:在留資格

※青文字は省令以下で定める事項

1.特定技能1号 1)在留期間:通算で上限5年(契約の更新が前提、原則1年等の期 間ごとの更新) 2)技能水準:相当程度の知識または経験を必要とする技能(業所管 省庁が定める一定の試験に合格すること等で確認、技能実習2 号・3年間の技能実習修了者は試験等免除) 3)日本語能力水準:ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程 度の能力を有することを基本とし、受入れ分野ごとに業務上必要 な能力水準を考慮して定める試験等により確認(技能実習2号・3 年間の技能実習修了者は試験等免除) 4)家族の帯同:基本的に認めない 5)受入れ企業または登録支援機関による支援の対象 6)入国・在留を認めた分野での転職可 2.特定技能2号 1)在留期間:更新許可時の在留期間(個々の在留状況に応じ、1年 から3年等の期間ごとの更新) 2)技能水準:熟練した技能(業所管省庁が定める一定の試験に合格 すること等で確認) 3)家族の帯同:要件を満たせば可能(配偶者、子) 4)入国・在留を認めた分野での転職可

【就労が認められる在留資格の技能水準】

専 門 的 ・ 技 術 的 分 野 非 専 門 的 ・ 技 術 的 分 野 外交、公用、教授、芸術 宗教、報道、高度専門職 経営・管理、法律・会計業務 医療、研究、教育 技術・人文知識・国際業務 企業内転勤、介護、興行 技能 現行の在留資格

特定技能2号

創設される在留資格

特定技能1号

技能実習

※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(6)

制度の詳細:特定技能外国人に対する支援

※青文字は省令以下で定める事項

3.特定技能外国人に対する主な支援 1)受入れ企業は支援計画を作成し、支援計画に基づいて、特定技能1号の外国人に対する支援を実施する 2)支援の内容は下記の9項目 ①入国前の生活ガイダンスの提供 ②出入国時の空港等への送迎 ③住宅の確保 ④在留中の生活オリエンテーションの実施 ⑤生活のための日本語習得 ⑥外国人からの相談・苦情への対応 ⑦各種行政手続きに関する情報提供、支援 ⑧日本人との交流の促進 ⑨非自発的離職時の転職支援 3)受入れ企業は、出入国在留管理庁長官の登録を受けた登録支援機関に支援を委託することが可能

登録支援機関

※業界団体等を想定

※出入国在留管理庁が登録

受入れ企業

委託・連携

特定技能1号の外国人

※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(7)

制度の詳細:受入れ企業に関する要件

※青文字は省令以下で定める事項

4-1雇用契約の主な基準 1)報酬は、同一業務に従事する日本人等と同等以上であること 2)外国人であることを理由に報酬、教育訓練、福利厚生等で差別的な取扱いをしていないこと 3)外国人が一時帰国を希望した場合、必要な有給休暇を取得させること 4)特定技能外国人が雇用契約終了後帰国する際に旅費を負担することができない場合、受入れ企業が旅費を負担すること 4-2受入れ企業が満たすべき主な基準 1)労働関係法令、社会保険関係法令を遵守していること 2)5年以内に出入国または労働関係法令に関して、不正または著しく不当な行為をしていないこと 3)特定技能外国人と同様の業務に従事する労働者を非自発的に離職させていないこと 4)行方不明者を発生させていないこと(帰責事由がない場合を除く) 5)欠格事由に該当しないこと(前科、暴力団関係等) 6)保証金を徴取するなどの悪質な紹介業者等の介在がないこと 4-3受入れ企業の支援体制に関する主な基準 1)下記a、b、cいずれかの者から特定技能1号の外国人に対する「支援責任者」、「支援担当者」を選任すること a就労可能な在留資格の外国人の受入れを適正に行った実績がある役員・職員 b就労可能な在留資格の外国人の生活相談等に従事した経験を有する役員・職員 cこれらの者と同程度に支援業務を適正に実施することができる者として、出入国在留管理庁が認めた者 2)特定技能1号の外国人に対して、日常生活上、社会生活上の支援を外国人が十分に理解できる言語により行うことができる 体制を整備していること 3)「支援責任者」、「支援担当者」が、外国人を監督する立場にない者であること 4)特定技能1号の外国人がその責めに帰すべき事由によらないで雇用契約を解除される場合、外国人に対して再就職の支援を 実施すること ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(8)

外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策

※126の施策、予算総額211億円

1.外国人との共生社会の実現に向けた意見聴取・啓発活動等 (1) 国民および外国人の声を聴く仕組みづくり ○ 「『国民の声』を聴く会議」において、国民および外国人双方から意見を継続的に聴取 (2) 啓発活動等の実施 ○ 全ての人が互いの人権を大切にし支え合う共生社会の実現のため、「心のバリアフリー」の取組を推進 2.生活者としての外国人に対する支援 (1) 暮らしやすい地域社会づくり ① 行政・生活情報の多言語化、相談体制の整備 ○ 行政・生活全般の情報提供・相談を多言語で行う一元的窓口に係る地方公共団体への支援制度の創設 (「多文化共生総合相談ワンストップセンター(仮)」(全国約100か所、11言語対応)の整備) 【20億円】 ○ 安全・安心な生活・就労のための新たな「生活・就労ガイドブック(仮)」(11言語対応)の作成・普及 ○ 多言語音声翻訳システムのプラットフォームの構築【8億円】と多言語音声翻訳システムの利用促進 ② 地域における多文化共生の取組の促進・支援 ○ 外国人材の受入れ支援や共生支援を行う受け皿機関の立ち上げ等地域における外国人材の活躍と共生社会の実現を図るための地方公 共団体の先導的な取組を地方創生推進交付金により支援 ○ 外国人の支援に携わる人材・団体の育成とネットワークの構築 (2) 生活サービス環境の改善等 ① 医療・保健・福祉サービスの提供環境の整備等 ○ 電話通訳や多言語翻訳システムの利用促進、マニュアルの整備、地域の対策協議会の設置等により全ての居住圏において 外国人患者が安心して受診できる体制を整備 ○ 地域の基幹的医療機関における医療通訳の配置・院内案内図の多言語化の支援 ② 災害発生時の情報発信・支援等の充実 ○ 気象庁HP、Jアラートの国民保護情報等を発信するプッシュ型情報発信アプリ Safety tips 等を通じた防災・気象情報の多言語化・普及(11 言語対応)、外国人にも分かりやすい情報伝達に向けた改善(地図情報、警告音等) ○ 三者間同時通訳による「119番」多言語対応と救急現場における多言語音声翻訳アプリの利用、災害時外国人支援情報コーディネーター の養成 【17億円】 ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(9)

外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策

※126の施策、予算総額211億円

2.生活者としての外国人に対する支援 ③ 交通安全対策、事件・事故、消費者トラブル、法律トラブル、人権問題、生活困窮相談等への対応の充実 ○ 交通安全に関する広報啓発の実施、運転免許学科試験等の多言語対応 ○ 「110番」や事件・事故等現場における多言語対応 ○ 消費生活センター(「188番」)、法テラス、人権擁護機関(8言語対応) 、生活困窮相談窓口等の多言語対応 ④ 住宅確保のための環境整備・支援 ○ 賃貸人・仲介事業者向け実務対応マニュアル、外国語版の賃貸住宅標準契約書等の普及(8言語対応) ○ 外国人を含む住宅確保要配慮者の入居を拒まない賃貸住宅の登録・住宅情報提供・居住支援等の促進 ⑤ 金融・通信サービスの利便性の向上 ○ 金融機関における外国人の口座開設に係る環境整備、多言語対応の推進、ガイドラインの整備 ○ 携帯電話の契約時の多言語対応の推進、在留カードによる本人確認が可能である旨の周知の徹底 (3) 円滑なコミュニケーションの実現 ① 日本語教育の充実 ○ 生活のための日本語の標準的なカリキュラム等を踏まえた日本語教育の全国展開(地域日本語教育の総合的体制づくり支援、日本語教 室空白地域の解消支援等)【6億円】 ○ 多様な学習形態のニーズへの対応(多言語ICT学習教材の開発・提供、放送大学の教材やNHKの日本語教育コンテンツの活用・多言語 化、全ての都道府県における夜間中学の設置促進等) ○ 日本語教育の標準等の作成(日本版CEFR(言語のためのヨーロッパ共通参照枠)) ○ 日本語教師のスキルを証明する新たな資格の整備 ② 日本語教育機関の質の向上・適正な管理 ○ 日本語教育機関の質の向上を図るための告示基準の厳格化(出席率や不法残留者割合等の抹消基準の厳格化、日本語能力に係る試 験の合格率等による数値基準の導入等) ○ 日本語教育機関に対する定期的な点検・報告の義務付け ○ 日本語教育機関の日本語能力に関する試験結果等の公表義務・情報開示の充実 ○ 日本語教育機関に関する情報を関係機関で共有し、法務省における調査や外務省における査証審査に活用 ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(10)

外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策

※126の施策、予算総額211億円

2.生活者としての外国人に対する支援 (4) 外国人児童生徒の教育等の充実 ○ 日本語指導に必要な教員定数の義務標準法の規定に基づく着実な改善と支援員等の配置への支援【3億円】 ○ 地方公共団体が行う外国人児童生徒等への支援体制整備(ICT活用、多様な主体との連携) ○ 教員等の資質能力の向上(研修指導者の養成、地方公共団体が実施する研修への指導者派遣等による全国的な研修実施の促進) ○ 地域企業やNPO等と連携した高校生等のキャリア教育支援、就学機会の確保【1億円】 (5) 留学生の就職等の支援 ○ 大卒者・クールジャパン分野等の専修学校修了者の就職促進のための在留資格の整備等 ○ 中小企業等に就職する際の在留資格変更手続の簡素化 ○ 文部科学省による大学等の就職促進のプログラムの認定等【6億円】 ○ 留学生の就職率の公表の要請、就職支援の取組状況や就職状況に応じた教育機関に対する奨学金の優先配分、介護人材確保のため の留学・日本語学習支援の充実【14億円】 ○ 業務に必要な日本語能力レベルの企業ごとの違いなどを踏まえた多様な採用プロセスの推進 ○ 産官学連携による採用後の多様な人材育成・待遇などのベストプラクティスの構築・横展開 (6) 適正な労働環境等の確保 ① 適正な労働条件と雇用管理の確保、労働安全衛生の確保 ○ 労働基準監督署・ハローワークの体制強化 、外国人技能実習機構の体制強化、「労働条件相談ほっとライン」の多言語対応(8言語対応) ○ 「外国人労働者相談コーナー」・「外国人労働者向け相談ダイヤル」における多言語対応の推進・相談体制の拡充 ② 地域での安定した就労の支援 ○ ハローワークにおける多言語対応の推進(11言語対応)と地域における再就職支援 ○ 地域ごとの在留外国人の状況を踏まえた情報提供・相談の多言語対応、職業訓練の実施 (7) 社会保険への加入促進等 ○ 法務省から厚生労働省等への情報提供等による社会保険への加入促進 ○ 医療保険の適正な利用の確保(被扶養認定において原則として国内居住要件を導入、不適正事案対応等) ○ 納税義務の確実な履行の支援等の納税環境の整備 ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(11)

外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策

※126の施策、予算総額211億円

4.新たな在留管理体制の構築 (1) 在留資格手続の円滑化・迅速化 ○ 受入企業等による在留資格手続のオンライン申請の開始【12億円】 ○ 在留カード番号等を活用した申請手続の更なる負担軽減、標準処理期間(2週間~1か月)の励行 (2) 在留管理基盤の強化 ○ 法務省・厚生労働省の情報共有の更なる推進による外国人の在留状況・雇用状況の正確な把握 ○ 業種別・職種別・在留資格別等の就労状況を正確に把握する仕組みの構築、公的統計の充実・活用 ○ 出入国在留管理庁の創設に伴う出入国および在留管理体制の強化【18億円】 (3) 不法滞在者等への対策強化 ○ 警察庁、法務省、外務省等の関係機関の連携強化による不法滞在者等の排除の徹底【5億円】 ○ 技能実習に係る失踪者情報等の収集・分析、これを踏まえた調査の徹底、実習実施者等に対する計画認定取消し等の運用の厳格化、平 成29年における技能実習に係る失踪者等の悉皆調査・対応 3.外国人材の適正・円滑な受入れの促進に向けた取組 (1) 悪質な仲介事業者等の排除 ○ 二国間の政府間文書の作成(9か国)とこれに基づく情報共有の実施 ○ 外務省(在外公館)、警察庁、法務省、厚生労働省、外国人技能実習機構等の関係機関の連携強化による悪質な仲介事業者(ブロー カー)等の排除の徹底と入国審査基準の厳格化 ○ 悪質な仲介事業者等の把握に向けた在留諸申請における記載内容の充実 (2) 海外における日本語教育基盤の充実等

○ 日本での生活・就労に必要な日本語能力を確認する能力判定テストをCBT(Computer Based Testing) により厳正に実施(9か国)

○ 国際交流基金等による海外における日本語教育基盤強化(現地教師育成、現地機関活動支援) ○ 在外公館等による情報発信の充実

【34億円】 ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(12)

新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案)の概要

※赤文字は日商・東商が意見した項目

10

1.新たに設ける省令(2省令)

(1)雇用契約、受入れ企業、支援計画等の基準に関する省令(案) ○受入れ企業が外国人と結ぶ雇用契約が満たすべき基準 ・報酬額は、日本人が従事する場合の額と同等以上であること ・外国人が一時帰国を希望した場合、有給休暇を取得させること ・外国人が雇用契約終了後帰国する際に、旅費を負担することができない時 は、受入れ企業が旅費を負担すること ○受入れ企業が満たすべき基準 ・労働・社会保険、租税に関する法令を遵守し、欠格事由に該当しないこと ・外国人との雇用契約締結前の1年以内、締結以後に、外国人が従事する業 務と同じ業務に従事していた労働者を離職させていないこと (定年退職、自発的な離職は除く) ・行方不明者を発生させていないこと ・特定技能1号の外国人の支援に要する費用を、外国人に負担させないこと ・過去2年間に外国人の受入れ・管理を適正に行った実績があること、または 過去2年間に外国人の生活相談に従事した経験を有する役員・職員がいる こと、または同程度に支援業務を実施することができる者として出入国在留 管理庁から認められた者がいること ・「支援責任者」、「支援担当者」が外国人を監督する立場にない者であること ○特定技能1号の外国人に係る支援計画が満たすべき基準 ・特定技能1号の外国人に対する9項目にわたる支援の実施 ・特定技能1号の外国人に対する支援の全部または一部を登録支援機関に 委託する場合、登録支援機関の名称、契約内容等 (2)受入れ分野、技能水準に関する省令(案) ○特定技能1号の受入れ対象分野:14分野 ○特定技能2号の受入れ対象分野:2分野(分野別運用方針で定める) ○特定技能1号、2号の外国人に求められる技能水準:分野別運用方針で定 める(分野所管省庁が定める試験等によって確認する)

2.既存の省令の改正(2省令)

(1)上陸基準省令(改正案) ○外国人本人に関する基準 ・特定技能1号の外国人:業務に必要な技能 水準、日本語能力水準 ・技能実習2号(3年間の技能実習)を修了し た外国人は試験を免除 ・特定技能2号の外国人:業務に必要な技能 水準 ○その他 ・食費、居住費など外国人が定期的に負担 する費用がある場合は、内容を十分に理 解して合意しており、費用の額が実費また は適正な額であり、明細書等が提示されて いること (2)入管法施行規則(改正案) ○受入れ企業の届出事項・手続き ・随時の届出 ・定期的な届出(四半期ごと) ○登録支援機関の登録に関する規定 ○その他 ・特定技能1号の外国人の在留期間: 通算5年 ・1回当たりの在留期間(更新可) 特定技能1号:1年、6か月または4か月 特定技能2号:3年、1年または6か月 ※法務省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(13)

日商・東商の意見:新たな外国人材受入れ制度に対するスタンス

11

日商・東商のスタンス ○人手不足問題はかつてないほどの危機に直面し、中小企業では最大の経営課題となっていることから、日本・東京商工会議 所は、外国人材の受入れに関する意見書を一昨年11月、昨年4月、10月の3回にわたり策定し、地方の中小企業を中心とし た深刻な人手不足を背景に、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材を積極的に受入れていく必要性を主張してき た。 ○その結果、本年4月に施行される改正入管法が先の臨時国会で成立し、更に「特定技能の在留資格に係る制度の運用に関 する基本方針」と「分野別運用方針」が昨年末に閣議決定されたことに加え、外国人材の受入れ・共生のための126の施策が 盛り込まれた「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」が関係閣僚会議で決定されたことを、当所は高く評価してい る。 ○本制度は、深刻化する人手不足に対応するために創設されることから、人手不足に苦慮する中小企業が円滑に外国人材を 受入れられるようにするとともに、特定技能外国人が大都市圏など特定の地域に過度に集中して就労することとならないよう にするなど、実効性のある制度にしていく必要がある。 ○また、政府、地方自治体、受入れ企業が果たすべき役割をしっかりと担うことで、外国人材がわが国での就労を通じて専門 性・技能を遺憾なく発揮し地域社会での共生を実現するなど、わが国経済・社会基盤の維持・発展に寄与する制度にしていく ことが求められる。 ○このたび、法務省から「新たな外国人材受入れに関する省令(案)」が、また厚生労働省から外国人労働者の雇用管理につい て事業主が講ずべき必要な措置について定めた「外国人雇用管理指針(改正案)」がそれぞれ公表され意見募集が行われて いるが、これらは本制度を中小企業の実態に即した有効なものとするために非常に重要であり、外国人材を受入れる企業は これらの内容をしっかりと把握・理解しておく必要があることから、受入れ企業の視座に基づき、下記により当所の意見を申し あげる。

(14)

日商・東商の意見【新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案):法務省】

12

①特定技能外国人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費負担の取り扱い

省令(案)の概要 ○特定技能外国人に対する報酬の額が、日本人が従事する場合の報酬の額と同等以上であること。 ○特定技能外国人の雇用形態はフルタイム、且つ、原則として直接雇用とすること( 「特定技能の在留資格に係る制度の運用 に関する基本方針」 )。 ○受入れ企業は雇用した特定技能外国人の金銭・財産を管理することはできない。 ○特定技能外国人が雇用契約終了後帰国する際に旅費を負担することができない時は、受入れ企業が旅費を負担すること。 日商・東商の意見 ○特定技能外国人に対する報酬額や雇用形態、特定技能外国人の金銭・財産の管理に関する規定に鑑みると、特定技能外国 人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費は、特定技能外国人が自己負担することを原則とすべき。 ○特定技能外国人が雇用契約終了後に帰国する際の旅費等に充てられるよう、特定技能外国人の毎月の報酬から一定額を天 引きし積み立てられる公的な制度の創設を検討すべき。

②受入れ企業が満たすべき基準(外国人材の行方不明者を発生させていないこと)

省令(案)の概要 ○受入れ企業は、「特定技能雇用契約の締結の1年以内またはその締結の日以後に受入れ企業の責めに帰すべき事由により 外国人の行方不明者を発生させていないこと。 日商・東商の意見 ○外国人の失踪者や行方不明者は、受入れ企業の責めに帰すべき事由によらず、当該外国人の意思によるケースも存在する ことから、外国人の行方不明者の発生に係る受入れ企業の責めに帰すべき事由は、省令で合理的且つ具体的な判断基準を 明確に示すべき。

(15)

日商・東商の意見【新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案):法務省】

13

③受入れ企業における支援責任者、支援担当者の要件

省令(案)の概要 ○特定技能1号の外国人の受入れ企業における「支援責任者」、「支援担当者」の選任に係る要件として、下記のいずれかに該 当することを求めている。 a過去2年間に「就労可能な在留資格」および「特定活動」の在留資格により中長期に在留している外国人の受入れまたは管 理を適正に行った実績があり、且つ、役員または職員の中から特定技能1号の外国人の支援計画に関する「支援責任者」、 「支援担当者」を選任すること。 b過去2年間に「就労可能な在留資格」および「特定活動」の在留資格により中長期に在留している外国人の生活相談等に 従事した経験を有する役員または職員の中から「支援責任者」、「支援担当者」を選任すること。 c上記a、bの基準と同程度に支援業務を適正に実施することができる者として、出入国在留管理庁から認められた者から 「支援責任者」、「支援担当者」を選任すること。 日商・東商の意見 ○a、bの要件は、過去に外国人材を受入れた実績を有することが前提となっていることから、本制度の創設を機に初めて外国 人材を受入れる企業は、a、bの要件に該当する者を新たに雇用するか、自社の役員または職員がcの要件に該当するかどう かを判断する必要がある。 ○したがって、cの要件が定める「支援責任者」および「支援担当者」の認定基準を具体的且つ明確に示すべきである。また、こ の認定基準は、一定の研修を修了した者は支援業務を適正に実施することができる者として認めるなど、初めて外国人材を 受入れる企業を念頭に置いたものとすべき。

(16)

日商・東商の意見【新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案):法務省】

14

④特定技能1号の外国人が入国した後に受入れ企業が外国人に対して行う情報提供

省令(案)の概要 ○特定技能1号の外国人が入国した後に受入れ企業が外国人に対して下記の情報提供を実施することを求めている。 aわが国での生活一般に関する知識 b国または地方公共団体の機関に対する届出その他手続きに関する知識 c受入れ企業または登録支援機関における相談または苦情の対応者の連絡先等 d外国人が十分に理解することができる言語により医療を受けることができる医療機関に関する情報 e防災および防犯に関する知識ならびに急病その他の緊急時における対応に必要な知識 f出入国または労働に関する法令の規定に違反していることを知った時の対応方法、外国人の法的保護に必要な情報 日商・東商の意見 ○dの外国語対応が可能な医療機関に関する情報について、一企業による情報収集には限界があることから、外国語対応が可 能な医療機関に関する情報は国または地方公共団体が取り纏めホームページ等で公表すべき。

⑤特定技能1号の外国人に対する再就職の支援

省令(案)の概要 ○特定技能1号の外国人がその責めに帰すべき事由によらないで雇用契約を解除される場合(受入れ企業の倒産による解雇 など)、受入れ企業はハローワーク等を紹介するなど、外国人に対して再就職の支援を実施することを求めている。 日商・東商の意見 ○円滑な再就職には、外国人がこれまでにどのような業務に従事していたのか、どのような知識、技術・技能・スキル等を有して いるのかなど、転職先企業に職務経歴等を明らかにすることが有効であるため、厚生労働省が実施している「ジョブ・カード」 制度を外国人でも円滑に利活用できるようにするなど、機能を強化すべき。

(17)

日商・東商の意見【新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案):法務省】

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⑥特定技能外国人の受入れ対象分野

省令(案)の概要 ○中小企業をはじめとした深刻化する人手不足に対応するため、生産性向上や国内人材の確保のための取組を行ってもなお 人材を確保することが困難な状況にある産業上の分野として、特定技能1号は14分野、特定技能2号は建設、造船・舶用工 業の2分野を受入れ対象分野として規定。 ○受入れ対象14分野ごとに策定された分野別運用方針には、向こう5年間の受入れ見込み数として14分野合計で34万5千 人と記載。この見込み数は大きな経済情勢の変化が生じない限り、特定技能1号の外国人受入れ数の上限として運用。 日商・東商の意見 ○深刻な人手不足に適切に対応するために、法務省等関係省庁は地方および中小企業における人手不足の状況を継続的に 把握し、必要性が認められる場合には、分野別運用方針の見直しや受入れ分野に関する検討を速やかに行うべき。

⑦受入れ企業がすべき届出

省令(案)の概要 ○受入れ企業に対して、外国人の氏名、生年月日、性別、国籍・地域、住居地および在留カードの番号といった特定技能外国人 本人に関する情報から、雇用契約、支援計画、受入れた特定技能外国人が就労する場所、業務内容、受入れに要した費用と その内訳等に至るまで、多岐にわたる事項を随時、定期的(四半期ごとに、当該四半期の翌四半期の初日から14日以内)に 出入国在留管理庁へ届け出ることを求めている。 日商・東商の意見 ○本制度の創設を機に、人手不足に苦慮する中小企業が初めて外国人材を受入れることが大いに想定されることから、法務省 は届出書のひな型や記入例、届出の際の留意点を速やかにホームページに掲載すべき。 ○また、受入れ企業の事務負担を軽減する観点から、届出は支障がない限り簡素化していくべき。

(18)

日商・東商の意見【新たな外国人材受入れ制度に関する省令(案):法務省】

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⑧報酬の支払状況に関する届出

省令(案)の概要 ○「特定技能外国人、特定技能外国人と同一の業務に従事する日本人に対する報酬の支払状況」が定期的な届出事項に定め られているが、「同一の業務」に関する定義は示されていない。 日商・東商の意見 ○「同一労働同一賃金」の均等待遇規定、均衡待遇規定はあくまで 同一企業内における正規労働者と非正規労働者との間の 不合理な待遇の差の解消を目的としたものであるが、これらの規定に倣い、「同一の業務」に関する定義はコンメンタール(注 釈書)等で具体的且つ明確に示すべき。

⑨改正入管法、省令のコンメンタール(注釈書)、パンフレットの作成と制度の幅広い周知

日商・東商の意見 ○「改正入管法や省令(案)は法令用語や専門用語が多く分かりづらいので、制度全般に関する分かりやすいパンフレットを早く 作って欲しい」といった「生の声」が当所へ多く寄せられている。 ○したがって、法務省はコンメンタール(注釈書)や、届出など外国人材の受入れ手続きや制度全般に関する分かりやすいパン フレットを早期に作成すべき。 ○また、コンメンタール(注釈書)や、パンフレットの作成に合わせて、企業向け説明会・セミナーを全国的に開催するなど、特定 技能外国人の受入れに係る手続きを含めた制度全般を幅広く周知していくべき。

(19)

外国人雇用管理指針(改正案)の概要

※赤文字は日商・東商が意見した項目

17

1.労働条件・安全衛生 ○労働条件の明示・労働契約 ・モデル様式の活用、母国語や平易な日本語での説明 ・食費、居住費等の控除が不当な額にならないようにすること ○適正な労働時間の確保 ・時間外、休日労働の上限規制の遵守 ・労働時間の客観的方法での把握 ・年次有給休暇の確実な取得 ・割増賃金を適正に支払うこと ○関係法令等の周知 ・就業規則、労使協定の周知 ○正規・非正規労働者の間の不合理な待遇差の是正 ・雇用形態・就業形態による不合理な差別的待遇の禁止 ・待遇差を設ける場合の説明義務 ○安全衛生の確保 ・ストレスチェック ・長時間労働者に対する面接指導 ○解雇・雇い止め ・解雇・雇い止めが無効になる場合があることに留意すること 2.労働保険・社会保険 ○労働保険 ・労災保険手続きについて家族からの相談に応じること ○社会保険 ・離職時に必要な手続きの周知 ・社会保険適用事業所以外の事業所での国保・国年への加 入支援 ・脱退一時金についての注意喚起 3.採用・募集 ・労働条件の変更明示を外国人労働者が理解できるように 行うこと ・保証金の徴収等を行う職業紹介事業者等から斡旋を受け いないようにすること 4.人事管理・生活支援 ○人事管理 ・社内インフラの多言語化 ・公正な処遇の確保 ○生活支援 ・地域社会での交流のアレンジ ・安心して日常生活を営むための支援 ○苦情・相談体制の整備 ○帰国等の援助 ・帰国費用を支弁できない場合の援助 ・一時帰国を希望する場合の休暇取得への配慮 ○請負を行う事業主に関する事項 ・安定的な雇用関係の確保に努めること ○多文化への配慮 ・日本人労働者と外国人労働者とが文化、慣習等の多様性 を理解しつつ、共に就労できるように努めること 5.在留資格に応じた措置 ○留学生 ・新規学卒者として採用する際、在留資格変更が必要である ことに留意すること ・インターンシップの適正な運用 ・アルバイト等で雇用する場合は資格外活動の許可の範囲 内で就労させること ○特定技能 ・雇用契約の基準、支援・届出等の義務に留意すること ※厚生労働省等の資料を基に日商・東商が本資料を作成

(20)

日商・東商の意見【外国人雇用管理指針(改正案):厚生労働省】

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⑩「外国人雇用管理指針」の幅広い周知

日商・東商の意見 ○本指針には、募集・採用から労働条件・安全衛生、労働保険・社会保険、人事管理・生活支援、在留資格に応じた措置に至る まで、外国人材の雇用管理に関して事業主が講ずべき必要な措置が、現行の労働関係法令等に基づき網羅的に取り纏めら れていることから、外国人材を初めて受入れる中小企業をはじめ、受入れ企業は本指針の内容をしっかりと把握・理解しておく 必要がある。 ○したがって、厚生労働省は本指針に関する新たなパンフレットの作成や、受入れ企業を対象とした研修会の実施等を通じて、 本指針の内容を幅広く周知していくべき。 ○その際、法務省等関係省庁と緊密に連携し、新たな外国人材受入れ制度と本指針とを一体的に周知していくことが望ましい。

⑪「働き方改革関連法」の幅広い周知

日商・東商の意見 ○「働き方改革関連法」の成立を受け、本指針(改正案)には、時間外・休日労働の上限規制の遵守、労働時間の客観的方法で の把握、年次有給休暇の確実な取得、正規・非正規労働者間の不合理な待遇差の是正(同一労働同一賃金)に関する内容 が盛り込まれている。 ○一方、当所が昨年10月~12月にかけて実施した「働き方改革関連法への準備状況に関する調査」で、法律の内容を「知らな い」と回答した企業は、「時間外労働の上限規制」が39.3%、「年次有給休暇の取得義務化」が24.3%、「同一労働同一賃 金」に至っては47.8%を占め、これらの認知度は企業規模が小さくなるにつれて低下する結果となった。また、「時間外労働 の上限規制」、「年次有給休暇の取得義務化」、「同一労働同一賃金」ともに、「対応済・対応の目途が付いている企業」の割合 は半数に満たない状況であった。 ○このように、「働き方改革関連法」は中小企業における認知度や準備状況に課題があることから、外国人材を受入れる企業が 外国人の雇用管理を適切に行っていくためにも、厚生労働省は「働き方改革関連法」の更なる周知に努めるべき。

(21)

日商・東商の意見【外国人雇用管理指針(改正案):厚生労働省】

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⑫外国人材の雇用管理に関する相談機能の強化・拡充

日商・東商の意見 ○厚生労働省は、企業における適正な雇用管理の確保に向け、事業所訪問により雇用管理状況の確認、改善のための助言・ 指導等を行うとともに、「外国人雇用管理アドバイザー制度」により外国人材の雇用管理に関する企業からの相談に無料で応 じている。 ○一方、当所が実施した「人手不足等への対応に関する調査」で、外国人材の受入れニーズがある企業を対象に、新設または 拡充すべき支援策を尋ねたところ、42.1%の企業が「在留資格の更新や労務相談等に対応してくれる公的機関(ハローワー ク等)の機能拡充」を挙げている。 ○したがって、厚生労働省は、「外国人雇用管理アドバイザー制度」を幅広く周知し利用を促進していくことに加え、訪問相談の みならず全国のハローワークや働き方改革推進支援センター等において、外国人材の雇用管理に特化した窓口相談や電話 相談を定期的に実施するなど、相談機能を更に強化・拡充していくべき。

⑬外国人材の就労・定着支援に向けた企業向け研修事業の創設

日商・東商の意見 ○当所が実施した「人手不足等への対応に関する調査」で、外国人材を既に雇用している企業を対象に外国人材を受入れる際 の課題を尋ねたところ、51.5%の企業が「言語等コミュニケーションがとりにくい」、次いで41.4%の企業が「文化や習慣の 違い」を挙げている。 ○そうした中、本指針(改正案)は事業主に対して、「外国人労働者の日本社会への対応の円滑化を図るため、外国人労働者に 対して日本語教育および日本の生活習慣、文化、風習、雇用慣行等について理解を深めるための支援を行うよう努めること」、 「外国人労働者を受入れるにあたっては、日本人労働者と外国人労働者が文化、習慣等の多様性を理解しつつ共に就労でき るように努めること」を求めている。 ○したがって、厚生労働省は、受入れ企業の外国人材「支援責任者」や「支援担当者」等を対象に、外国人労働者に対して日本 語教育および日本の生活習慣、文化、風習、雇用慣行等について理解を深めるための支援を行う際の留意点や、多文化に配 慮した就労環境を構築する際のポイント・ノウハウ等をテーマとした研修事業を創設すべき。

(22)

日商・東商の意見【その他の意見・要望事項:法務省、厚生労働省等】

20

⑭外国人材の送出国における特定技能の在留資格に係る新たな制度の効果的な広報

日商・東商の意見 ○わが国に人材を多く送り出しているアジア諸国は、今後、少子高齢化により労働力人口が減少していくことが予想されている。 グローバル化の更なる進展が予想される中、本制度の創設により貴重な外国人材を積極的に受入れるというわが国の姿勢を 内外に示すとともに、わが国が将来にわたり外国人材から就労先として選ばれるよう、「外国人材の受入れ・共生のための総 合的対応策」に盛り込まれた施策を官民が総力を挙げて実施していくことで、外国人との共生社会の実現に向けた環境整備 を着実に推進していくことが求められる。 ○また、特定技能1号になろうとする外国人の技術水準および日本語能力水準に関する試験は、分野所管行政機関および日本 語試験実施機関において、原則として国外において実施されるが、有為な外国人の送出しを確保するため、外務省や在外公 館等は二国間取り決めのための政府間文書の作成により、今年度に外国人材の送出しが想定される9か国(ベトナム、フィリ ピン、カンボジア、中国、インドネシア、タイ、ミャンマー、ネパール、モンゴル)において、本制度を積極的且つ効果的に周知・ 広報していくとともに、日本語教育の充実や日本で働き生活することの魅力の発信など、日本で働く意欲を喚起するための取 組を鋭意実施されたい。

⑮特定技能の在留資格に係る新たな制度に特化した相談機能の創設

日商・東商の意見 ○当所が実施した「人手不足等への対応に関する調査」で、外国人材を今後雇用する予定、雇用するか検討中と回答した企業 を対象に外国人材を受入れる際の課題を尋ねたところ、33.5%の企業が「そもそも何から取り掛かってよいか分からない」を 挙げている。 ○また、これまで外国人材を受入れたことがない中小企業から、「何をどのように準備すべきか分からない」、「外国人材を受入 れたいが、どこに相談すればよいか分からない」といった「生の声」が当所へ多く寄せられている。 ○したがって、法務省、厚生労働省は、本制度の創設を機に、本制度に特化した相談窓口の設置や専門家派遣の実施等、中小 企業を対象に本制度に特化した相談機能を早期に創設すべき。

(23)

日商・東商の意見【その他の意見・要望事項:法務省、厚生労働省等】

21

⑯受入れ企業と外国人材とのマッチングに資する施策の強化

日商・東商の意見 ○当所が実施した「人手不足等への対応に関する調査」で、外国人材の受入れニーズがある企業を対象に新設または拡充す べき支援策を尋ねたところ、26.0%の企業が「外国人求職者と求人を希望する企業とのマッチング支援(行政等が実施して いる外国人留学生を対象とした合同会社説明会等)」を挙げている。こうした状況を踏まえ、外国人留学生を対象とした取組を 更に強化していくことが求められる。 ○一方、本制度の創設を機に、厚生労働省はじめ関係省庁は国内外において合同会社説明会を実施するなどして、外国人材 を雇用したい中小企業とわが国での就労を希望する外国人材とのマッチング機会の提供に鋭意取り組むべき。

⑰特定技能外国人が大都市圏など特定の地域に過度に集中して就労することとならないようにするための措置の実施

日商・東商の意見 ○本制度は、中小企業をはじめとした深刻化する人手不足に対応するために創設されるが、当所の調査では特に地方における 人手不足が深刻なことから、地方の中小企業が円滑に外国人材を受入れられるようにしなければならない。 ○こうした認識のもと、改正入管法の附則、閣議決定された「特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針」には、 「特定技能外国人が大都市圏その他の特定の地域に過度に集中して就労することとならないようにするために必要な措置を 講じるよう努める」と記載されていることから、法務省、厚生労働省はじめ関係省庁は、受入れ対象14分野の分野別運用方針 に記載されている取組を早期且つ着実に実行していくことに加え、具体的且つ実効性のある施策を更に実施していくことが求 められる。

(24)

日商・東商の意見【その他の意見・要望事項:法務省、厚生労働省等】

22

⑱「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」の定期的なフォローアップと施策の追加・拡充

日商・東商の意見 ○関係閣僚会議で決定された「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」には、外国人材の受入れ・共生のための126 の施策が盛り込まれている。 ○しかし、上記「⑮特定技能の在留資格に係る新たな制度に特化した相談機能の創設」や「⑯受入れ企業と外国人材とのマッチ ングに資する施策の強化」など、外国人材を受入れる中小企業のための施策は皆無である。 ○本制度は、中小企業をはじめとした深刻化する人手不足に対応するために創設されることに加え、「外国人材の受入れ・共生 のための総合的対応策」には「定期的にフォローアップを行い、必要な施策を随時加えて充実させる」旨が記載されていること から、外国人材の受入れニーズがある中小企業の要望や「生の声」をもとに、定期的なフォローアップをしっかりと実施するこ とで、今後、外国人材を受入れる中小企業のための施策を追加・拡充していくべき。

⑲わが国の国家資格取得者の積極的な受入れ

日商・東商の意見 ○在留資格「法律・会計業務」で対象となっている国家資格の取得者は、わが国での在留および就労が認められているものの、 他の多くの国家資格は認められていないため、わが国での就労を希望する外国人材が日本語の試験により国家資格を取得 しても、やむなく本国へ帰国せざるを得ないのが現状である。 ○一方、特定技能1号の外国人に対しては、相当程度の知識または経験を必要とする技能が求められ、技能水準は分野別運 用方針が定める試験等により確認されることから、当該試験は合否の判断にわが国の国家資格の取得状況を用いるなど、外 国人材が取得した国家資格の状況を十分に加味して実施すべき。 ○更に、改正入管法の附則、閣議決定された「特定技能の在留資格に係る制度の運用に関する基本方針」には、「法律の施行 後2年を経過した場合において、特定技能の在留資格に係る制度のあり方について検討を加え、必要があると認める時は、そ の結果に基づいて所要の措置を講ずる」旨が記載されていることから、この規定に則り、法務省は、わが国の国家資格やビジ ネス関連をはじめとした民間資格を取得した外国人は技能実習2号修了者と同様に当該試験を免除し、必要な技能水準およ び日本語能力水準を満たしているものとして取り扱う措置を講じられたい。

(25)

日商・東商の意見【その他の意見・要望事項:法務省、厚生労働省等】

23

⑳留学生のわが国における就職の促進

日商・東商の意見 ○外国人留学生はわが国での教育を通じて高度な専門性や日本語能力を身に付けており、留学期間中は日本人学生や地域 住民と様々な形で交流することを通じて、わが国を深く理解している貴重な人材である。 ○わが国での就労を希望する外国人留学生が6割である中、実際の就職率は36%にとどまっている。その一因に、外国人留 学生がわが国の企業に就職を希望する際に、在留資格の関係から選択先が大学等で学んだ専門分野に限定されてしまう課 題が挙げられる。 ○こうした状況の中、「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」には、今年度中に大学を卒業する外国人留学生が就 職できる業種の幅を広げるため、法務省が本年3月を目途として在留資格に係る告示改正を行うこと、更には今年度中にクー ルジャパン分野等の専門学校等を卒業する外国人留学生が就職できる業務の幅を広げるため、関係省庁との協議を踏まえ、 今年度中に所要の措置を講ずることが盛り込まれているが、法務省はじめ関係省庁は外国人留学生のわが国における就職 を容易にするための在留資格の見直しなど、外国人留学生のわが国における就職の促進に資する取組を着実に実施していく べき。 ○加えて、わが国の大都市部の大学等に留学している外国人留学生、更にはわが国に人材を多く送り出しているアジア諸国の 学生が、地方を中心とした中小企業にインターンシップする仕組みの構築など、厚生労働省はじめ関係省庁はわが国の外国 人留学生や海外の学生による中小企業へのインターンシップを促進させるための施策をより積極的に実施していくべき。

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