徳島県国 土強靱化 地域計画 (骨子案 )
目
次
は じめに
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1
Ⅰ
計画策 定の趣 旨、位 置付け
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2
Ⅱ
基本的 な考え 方
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3
Ⅲ
強靱化 の取組 みの現 状と課 題(脆 弱性評価 ) ・・・ ・・・・ ・
5
Ⅳ
国土強 靱化の 推進方 針
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12
Ⅴ
施策の 重点化
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21
Ⅵ
計画の 推進と 進捗管 理
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21
重要業 績指標 一覧
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22
は じ め に
本 県では 、甚大 な被害 をもた らした「 東日本 大震災 」の発 災後、 ただちに 「地震 津波減 災 対 策 検 討 委 員 会」 を 設 置 し 、「 東 日 本大 震 災 」 の 課 題 と 教 訓 から 、 こ れ ま で の 防 災だ け で なく、新 たに「 助かる 命を助 ける」 減災の 視点を加 えた地 震津波 対策の 抜本的 な検討を 進 め、これ まで県 が取り 組んで きた各 種施策 の検証を 行うと ともに 、今後 、早急 に実施す べ き 対 策 を 網 羅 した 「『 と く し ま - 0 (ゼ ロ ) 作 戦 』 地 震 対 策 行動 計 画 」 を 取 り ま とめ 、 南 海トラフ 巨大地 震や直 下型地 震発災 時の死 者ゼロを 目指す ことを 基本理 念とし て、地震 津波 対策を迅速 かつ確実に 実施してき たところで ある。 国 に お い て は 、 平 成 2 5 年 1 2月 1 1 日 に 、「 強 く しな や か な 国 民 生 活 の 実 現を 図 る た め の 防 災 ・ 減 災 等 に 資 す る 国 土 強 靭 化 基 本 法 ( 以 下 「 基 本 法 」 と い う 。)」 が 公 布 ・ 施 行 さ れ、基本 法に基 づき、 国土の 強靱化 に関し て関係す る国の 計画等 の指針 となる 「国土強 靱 化 基 本 計 画 」( 以 下 「 基 本 計 画 」 と い う 。) を 平 成 2 6 年 6 月 に 策 定 し 、 今 後 、 基 本 計 画 に基づく 国の他 の計画 の見直 しや施 策の推 進等、政 府が一 丸とな って強 靱な国 づくりを 進め ていくこと としている 。 一 方、国 土強靱 化を実 効ある ものとす るため には、 国にお ける取 組のみな らず、 地方公 共 団体や民 間事業 者を含 め、関 係者が 総力を あげて取 り組む ことが 不可欠 であり 、国にお け る基本計 画の策 定に引 き続き 、地方 公共団 体におい て、各 々の地 域の強 靱化計 画が策定 され 、国と地方 が一体とな って強靱化 の取組を推 進していく ことが重要 である。 こ の た め 、 本 県 に お い て は 、「 南海 ト ラ フ の 巨 大 地 震」 に 加 え 、 近 年 、 大 型 化す る 台 風 や 激化する ゲリラ 豪雨に よる大 規模水 害や大 規模土砂 災害及 び突発 的な豪 雪によ る災害、 ま た 、 複 数 の 自 然 現 象 が 同 時 又 は 連続 し て 発 生 す る 「 複 合 災害 」 等 に 対 し て も 、 「致 命 的 な 被 害 を 負 わ な い 強 さ 」と 「速 や か に回 復 す る し な や か さ 」を 持 っ た 安 全 ・ 安 心 な地 域 社 会 の 構築に向 けた「 県土の 強靱化 」の推 進を図 るため、 国土強 靱化に 関して 本計画 以外の県 の計 画等の指針 となるべき ものとして、「徳島県 国土強靭化 地域計画」(以下、「地域計 画」 とい う。)を策 定するもの である。 な お 、「地 域 計 画 」 は 、 様 々 な分 野 の 有 識 者 か ら な る「 徳 島 県 国 土 強 靱 化 地 域計 画 策 定 検討 委員会」を 設置し、各 委員の意見 や提言を適 切に反映し 、策定を行 った。Ⅰ
計 画策 定 の 趣 旨、 位 置 付 け
1
計画策定の趣旨
本 県は、 東日本 大震災 の教訓 を踏まえ 、南海 トラフ 巨大地 震や直 下型地震 発生後 の死者 ゼ ロを目指 し、迅 速かつ 強力に 取り組 んでき たところ である が、近 年、地 球規模 の異常気 象に より、大規 模な水害や 土砂災害の 発生が懸念 される状況 となってき ている。 こ の よ う な 状 況 の 中 、 国 は 、 あ ら ゆ る 「 大 規 模 自 然 災 害 」に 対 し て 、 「致 命 的な 被 害 を 負 わ な い 強 さ 」と 「速 や か に 回 復 す るし な や か さ 」を 持 った 「 国 土 強 靱 化 」 を 実 現す る た め 平 成26年 6月に 基本計 画を策 定した 。本県 において も、国 と一体 となっ て大規 模自然災 害 を迎え撃 つ「強 靱な県 土」を 創り上 げ、県 民生活や 地域社 会、産 業、伝 統・文 化などを 守る ため、地域 計画を策定 する。 眉山から見た徳島市 三好市落合集落 美馬市うだつの町並み 太平洋に臨む美波町2
地域計画の位置付け
「 基本法」第 13条に基 づく、「国 土強靱化地 域計画」で あり、県土強 靱化に関し 、「地 域 計画」以 外の本 県の計 画等の 指針と なるも のである 。なお 、地域 計画は 、国の 基本計画 と調 和を図るも のとする。Ⅱ
基 本的 な 考 え 方
基本法に おいて は、地 域計画 は、基 本計画 との調和 が保た れたも のでな ければ ならない と さ れ、「 国 土 強靱 化 地 域 計画 策 定 ガ イド ラ イ ン」( 以 下 「 国の ガ イ ドラ イ ン 」と い う。) に おいては 、地域 計画に おける 目標は 、原則 として、 基本計 画に即 して設 定する と規定さ れ て い る 。 こ の た め 、 次 の よ う に 「 基 本 目 標 」、「 事 前 に 備 え る べ き 目 標 」 及 び 「 基 本 的 な方 針」を設定 する。1
基本目標
い かなる大規 模自然災害 が発生しよ うとも ① 人命の保護 が最大限図 られる ② 県及び社会 の重要な機 能が致命的 な障害を受 けず維持され る ③ 県民の財産 及び公共施 設の被害の 最小化が図 られる ④ 迅速な復旧 ・復興を可 能にする2
事前に備えるべき目標
① 大規模自然 災害が発生 したときで も全ての人 命を守る ② 大 規 模 自然 災 害 発 生直 後 か ら 救助 ・ 救 急 、医 療 活 動等 が 迅速 に 行わ れ る( そ れが な されない場 合の必要な 対応を含む ) ③ 大規模自然 災害発生直 後から必要 不可欠な行 政機能を確保 する ④ 大規模自然 災害発生直 後から必要 不可欠な情 報通信機能を 確保する ⑤ 大規模自然 災害発生後 であっても 経済活動( サプライチェ ーンを含む )を機能不 全に陥らせ ない ⑥ 大 規 模 自然 災 害 発 生後 で あ っ ても 生 活 ・ 経済 活 動 に必 要 最低 限 の電 気 、ガ ス 、上 水道、燃料 、交通ネッ トワーク等 を確保する とともに、 これらの早 期復旧を図 る ⑦ 制御不能な 二次災害を 発生させな い ⑧ 大 規 模 自然 災 害 発 生後 で あ っ ても 地 域 社 会・ 経 済 が迅 速 に再 建 ・回 復 でき る 条件 を整備する3
県土強靱化を推進する上での基本的な方針
① 県土強靱化 に向けた取 組姿勢 ・本県の 強靱性を損 なう原因を あらゆる側 面から検討 し、取組に あたること ・短 期的な 視点に よらず 、時間 管理概 念を持ち つつ、 長期的 な視野 を持っ て計画的 な取組 にあたるこ と ・本県が 有する潜在 力、抵抗力 、回復力、 適応力を強 化すること ② 適切な施策 の組み合わ せ ・ハード 対策とソフ ト対策を適 切に組み合 わせ、効果 的に施策を 推進・「自助」、「共助 」及び「公 助」を適切 に組み合わ せ、官と民 が適切に連 携及び 役割分 担して取り 組むこと ・非常時 のみならず、「普段使 い」ができ る対策とな るよう工夫す ること ③ 効率的な施 策の推進 ・県民の 需要の変化 や社会資本 の老朽化等 を踏まえ、 資金の効率 的使用によ り、 施策を 重点化 ・既存の 社会資本の 有効活用等 により、 効率的 かつ効果的 に施策を推 進 ・限られ た資金を最 大限に活用 するため、 PFI による民間 資金の活用 を図ること ・施設等の 効率的かつ 効果的な維 持管理に資 すること ④ 地域の特性 に応じた施 策の推進 ・本県の 特性を踏ま えた本県独 自のものと して、先進 的な取組を 反映 ・人のき ずなや地域 コミュニテ ィ機能を強 化し、社会 全体の強靱 化を推進す ること。 ま た、各 地域に おいて 強靱化 を推進 する担い 手が適 切に活 動でき る環境 整備に努 めるこ と ・女性、 高齢者、子 供、障害者 等に十分配 慮して施策 を講じるこ と ・地域の 特性に応じ 、自然との 共生、環境 との調和、 景観の維持 に配慮 戦略的な維持管理・更新
Ⅲ
強 靱化 の 取 組 みの 現 状 と 課題 ( 脆 弱 性 評価 )
1
脆弱性評価とは
大規模自 然災害 に対す る脆弱 性評価 は、本 県の特性 を踏ま えた上 で、大 規模自 然災害に よ る被害を 回避す るため の施策 の現状 のどこ に問題が あるの かを知 るため に行う ものであ り 、必要な 施策の 効率的 、効果 的な実 施に繋 がること から、 国土強 靱化を 進める 上で必要 不可 欠なプロセ スである。 評価は 、国の ガイドラ インに 沿って 、想定 するリ スク、 評価を行 う個別 施策分 野及び横 断的 施策分野、 起きてはな らない最悪 の事態を設 定し行う。2
本県の特性
① 地勢 本 県は山地が 多く、全体 面積の約8 割を占めて いる。 中 央部を東西 に走る四国 山地は、急 峻で県を南 北に 分け る分水嶺と なっており 、その北方 を流れる吉 野川 (四 国三郎)は 、高知県瓶 ケ森を水源 とし、三好 市池 田町 から流れを 東に転じ、 東流するに したがって 広く、 くさ び形の徳島 平野を作っ ている。 吉 野 川 の 北 に 位 置 す る 讃 岐 山 脈 は 、 全 般 的 に 低 く 、 山 麓 に は扇状地 が発達 してい る。吉 野川下 流の低 地は、勝 浦川や 那賀川 の低地 ととも に水田地 帯と なっている 。 県 南には 、広い 平野が 少なく 、阿南市 以南で は山地 が直接 海に迫 った岩石 海岸で 、県北 の砂 浜海岸とは 著しい対照 をなし、海 は深く、港 湾、漁港に 適した地形 となってい る。 な お、海岸線 延長は、約 393㎞に 及んでいる 。 ② 地質 本 県には、東 西に3本の 構造線が走 り、 地 質 を 北 か ら 、 和 泉 帯 、 三 波 川 帯 、 秩 父 帯 、 四万 十帯に分け ている。 特 に 三 波 川 帯 は 、 古 生 層 が 変 成 作 用 を 受 け て で き た 結 晶 片 岩 か ら な り 、 地 質 は 非 常 に 脆 弱 で あ る 。 こ の た め 、 三 波 川 帯 に は 地 す べ り 地 が 多 く 、 本 県 は 日 本 有 数 の 地 す べ り 地 帯 と なっ ている。③ 気象 気 温は、年間 を通して比 較的温暖で ある。降水 量は、 台風 常襲地帯で あるため、 例年3~6 回、台風の 影響 を受 け大雨にみ まわれてい る。那賀川 上流域と海 部川 流域 が最も多く 年間降水量 は、3,0 00ミリを 超え、 多い 年には5, 000ミリ 近くを記録 することも ある。 これ より北に向 かうにした がって雨量 は次第に少 なく なる 。 ④ 人口 国勢調査 の結果 による と、2 010 年10 月時点で の徳島 県の人 口は、 785 ,491 人 となって おり、 前回( 200 5年) に比べ 24,4 59人 減少し 、19 90年 以降は少 子 高齢化の 影響な どによ り減少 傾向に ある一 方、世帯 数は増 加傾向 が続い ており 、世帯の 小規 模化が進ん でいる。 県 土の人口分 布は、東部 地域に人口 の74%が 集中 しており、 中でも東部 都市計画区 域は、面積 が県 全体の13 %にすぎな いが、人口 は県全体の 約 63 %を 占め 、本 県の行 政、 経済 、文化 の中 心地 域と なっている 。 それ ら都 市地 域の 多くは 、か つて の氾濫 原や 津波 の 影 響 の 受 け や す い 海 岸 沿 い に あ り 、「 水 」 に よ る 災害 リスクが高 く、軟弱地 盤も多い地 域である。 一方、中 山間地 域にお いては 、過疎 化とと もに高齢 化が進 み、小 規模高 齢化集 落が増加 し ている。 このた め、農 地や森 林の保 全活動 が低下し 、中山 間地域 が保有 する水 源かん養 など の多面的機 能の維持も 困難な状況 となってい る。 ⑤ 災害の歴史 (1)南海トラフ 地震 本県 は、有 史以来 幾度と なく南海 トラフ を震源 とする 地震・ 津波に より甚大 な被害を 受 け て お り 、 こ れ ら の 地 震 ・津 波 は 、 1 0 0 年 ~ 1 50 年 間 隔 の 周 期 で 発 生 して い る 。 【 参考】記録に残る日本最古 の津波は、日本書紀に記さ れた684年の白鳳南海地震 である。 1361年正平南海地震津波の 供養碑(康暦碑) 日本最古の津波碑
(2)大規模な水 害 本 県には、吉 野川、那賀 川の1級河 川の他、数 多くの 2級 河川が四国 山地から東 流して太平 洋に注いで おり、 大規 模な氾濫を 繰り返し、 大きな被害 を与えてい る。 (3)大規模な土 砂災害 本県は 、急峻 な地形や 脆弱な 地質に 加えて 、台風 常襲地 帯である ことか ら、大 規模な土 砂災 害にたびた び見舞われ 、大きな被 害を受けて いる。 明治以降発生した深層崩壊 (4)豪雪による 災害 本県は、 冬期に ついて も比較 的温暖 であり 年間降雪 量も少 ないが 、近年 の異常 気象によ る突 発的な豪雪 により、長 期にわたる 集落の孤立 化などの被 害が発生し ている。 平成26年12月豪雪 による被害 (三加茂東祖谷山線 )
3
対象とする自然災害(想定するリスク)
対 象とする自 然災害に関 しては、「 2 本県の 特性」や ① 南海トラ フ地震の今 後30年以 内の発生確 率が70% 程度となっ ていること 。 ② 中央構造 線活断層帯 等の活断層 を震源とす る直下型地 震も懸念さ れること。 ③ 近年、台 風は大型化 し、集中豪 雨が激化し ていること 。 ④ これらの 災害が同時 又は連続し て発生する 複合災害の 発生が懸念 されること 。 な どから、次 のように決 定する。 自然災害 の種類 想定す る規模等 南海トラ フ地震・津 波 南 海 ト ラ フ 地 震 ・津 波 に つ い て は 、 内 閣 府 「 南 海 ト (直下型 地震を含む) ラフ の巨大地震 検討会」が公表 した「想定震源 断層域」 に基 づき、地震 はM9.0、津 波はM9.1と する。 台風・ 大規模 水害 100年から 150年に 1回の大 雨によ る水害 を想定 。例 梅雨前線 え ば、連 続雨 量が 1,000ミリを 超える 大雨や 100ミ リの 豪 雨 ・ 豪 雪 雨量 が数時間継 続する大雨 による堤防 の決壊等。 等 大規模土砂 災害 崩壊土 量100万 ㎥ 以上の深 層崩壊 等を想 定。こ れに より 形成された 天然ダムに よる湛水及 び決壊も想 定。 豪雪災 害 豪 雪による孤 立集落の発 生等。 台風 が連 続して 襲来 する場 合や南 海トラ フ地震 によ 複 合災害 り 被災し た施 設の 復旧 が進ま ず、そ の後の 異常気 象で 繰り 返し大規模 な災害が発 生すること 等を想定 昭和南海地震 津波 (昭和21年) 牟岐町東部 三好市井内 (平成26年) 豪雪による孤立化那賀川流域の洪水
(平成26年) 阿南市加茂谷 (平成16年 台風10号) 那賀町木沢大用知地区 那賀町の深層崩壊【参 考】南海トラフ巨大地震想 定結果
4
施策分野の決定
評価を行 う個別 施策分 野及び 横断的 施策分 野は、基 本計画 の施策 分野を 参考に 次の5つ の個 別的施策分 野と4つの 横断的分野 とした。 (1 )個別施策 分野 (2 )横断的施 策分野5
起きてはならない最悪の事態
脆 弱 性 評 価 は 、 基 本 法 第 17条 第 3項 に よ り 、 最 悪 の 事態 を 想 定 し た 上 で 、 科 学的 知 見 に 基 づき、総 合的か つ客観 的に行 うもの とされ ている。 起きて はなら ない最 悪の事 態に関し て は、基本 計画の 45の 最悪の 事態を 参考に しつつ、 想定し たリス ク及び 本県の 特性を踏 まえ て、8つの「事 前に備える べき目標」に 対して、その妨 げになるも のとして3 9の「起 きて はならない 最悪の事態 」を次のよ うに設定し た。6
重要業績指標(KPI:Key Performance Indicator)の設定
「起 きてはなら ない最悪の事 態」を回避す るための施 策群(以下「プ ログラム」と いう。) の達 成度や進捗 を把握する ため、プロ グラムごと に重要業績 指標をでき るだけ多く 選定し、 今 後プログ ラムの 進捗管 理に活 用する にあた り、精度 の向上 等、内 容の向 上を図 るべく継 続的 に見直しを 行うことと する。7
脆弱性評価の実施手順
脆 弱性評価は 、次の手順 により実施 した。Ⅳ
国 土強 靱 化 の 推進 方 針
●プログラムごとの推進方針
プログラ ムごと の脆弱 性評価 の結果 に基づ き、それ ぞれの 起きて はなら ない最 悪の事態 ご と に 、「 県 土 強靱 化 を 推 進 す る 上 で の基 本 的 な 方 針 」 を 念 頭 に置 き な が ら 、 こ れ を回 避 す るために 、今後 何をす べきか 必要と なる施 策を検討 し、プ ログラ ムごと に推進 方針とし てと りまとめた 。その概要 は、次ペー ジ以降のと おりである 。○津波避難意識の向上及び訓練の実施 ・ 津波災害警戒区域の指定による津波警戒避難体制の 強化や避難訓練の実施 ・ 津波からの即避難率100%を目指した啓発 ・ 防災士等人材育成 ○津波避難路・避難場所の整備 ・ がけ地の保全等に合わせた避難場所等の整備 ・ 津波避難ビルの指定の促進 ・ LED蓄電型照明等の整備促進
1 大規模自然災害が発生したときでもすべての人命を守る
・ 南海トラフ地震が発生し、県下全域が強い揺れに見舞われ、耐震化の不十分な建物の倒壊や火災が各所で発生し、 沿岸部には、大津波が襲来したことから、多数の人命が失われる。 ・ 大型台風の来襲により、河川堤防が各地で決壊し、県内の広い地域で甚大な浸水被害が発生する。また、山間部では、 土石流、地すべり、がけ崩れが多発し、大規模な深層崩壊も発生し、多数の犠牲者が出る。 ・ これらの災害に対する情報伝達の不備による避難行動の遅れから死傷者が発生したり、避難生活の長期化による災害関 連死も発生する。 1-1) 建築物の大規模倒壊や火災による死傷者の発生 1-2) 不特定多数が集まる施設の倒壊・火災 1-3) 広域にわたる大規模津波等による死者の発生 ○避難対策の推進及び事前の防災力強化 ・ 指定緊急避難場所、指定避難所の指定促進 ・ 浸水・内水ハザードマップ作成・周知の促進 ・ 防災啓発や避難訓練の充実を推進 ・ タイムラインの策定による事前防災力の強化 ○住宅・建築物の耐震化 ・ 木造住宅の耐震化促進 ・ 民間建築物等の耐震化促進 ・ 学校施設・社会福祉施設・ 災害拠点病 院の耐震化促進 ○自助・共助の取組強化 ・ 家庭でのFCP(家族継続計画)の普及 ・ 災害遺産を活用した防災啓発の充実 ・ 地域ぐるみの防災訓練の実施 起きてはならない最悪の事態 推進方針(概要) ○河川整備の推進 ・ 吉野川、那賀川の無堤地区の解消 ・ 長安口ダム改造事業の推進 ・ 県管理河川の整備の推進 1-6) 情報伝達の不備等による避難行動の遅れ等で多数の死傷者の発生 1-7) 多数の災害関連死の発生 ○情報伝達体制の強化 ・ 総合情報通信ネットワークの デジタル化や多重化の推進 ・ 「総合地図提供システム」や 「Lアラート」による情報提供 ○災害時要援護者対策の推進 ・ 避難行動要支援者名簿の作成及び個別計画 の策定を促進 1-4) 異常気象等による広域かつ長期的な市街地等の浸水 ○土砂災害対策及び森林整備の推進 ・ 国と連携した治山・砂防・地すべり対策等の推進 ・ 災害時要援護者施設や避難路等を 保全する土砂災害対策を推進 ・ 森林経営計画に基づく計画的な 森林整備の促進 ○土砂災害等に対する防災意識の啓発 ・ 土砂法による基礎調査結果の公表 ・ 土砂災害啓発マップの公表 1-5) 大規模な土砂災害等による死傷者の発生や後年度にわたり、県土の脆弱性が高まる事態 ○防火・消火体制の整備 ・ 火災報知器、消火器、漏電遮断器等の設置促進 ○海岸・河川堤防等の地震・津波対策の推進 ○水門・樋門の自動化、陸閘の統廃合・ 常時閉鎖の推進 ○災害時要援護者対策の促進 ○深層崩壊の発生情報を活用した 住民への避難情報の提供体制の構築 ○情報収集・共有体制の強化 ・ 「すだちくんメール」をはじめ各種安否確認サービスの 普及促進 ・ 地震・津波観測監視システム(DONET2)の早期整備支援 総合地図提供システム ○被災者の「心のケア」対策 ○中山間地域における不感エリアの解消 ・ 移動通信用鉄塔施設の整備を促進○警察・消防等の機能強化、資機材等の充実強化 ・ 広域応援部隊の活動を支援する防災拠点となる 公園の整備 ○消防団や自主防災組織の充実強化 ・ 少年消防クラブの育成、消防団協力事業所の 拡充等による消防団員確保対策の推進 ・ 消防団と自主防災組織や婦人防火クラブ等が 連携した地域防災の担い手育成 ○関係機関の連携強化、訓練の実施 ・ 合同訓練等の実施等他都道府県との連携強化 ・ 医師会、歯科医師会との連携による多数遺体の身元
2 大規模自然災害発生直後から救助・救急、医療活動等が迅速に行われる
(それがなされない場合の必要な対応を含む)
2-1) 被災地での生命に関わる物資供給の長期停止 2-2) 多数かつ長期にわたる孤立集落の発生 2-3) 自衛隊、警察、消防等の被災による救助・救急活動の絶対的不足 ・ 南海トラフ地震が発生し、津波や土砂崩れにより道路が至るところで通行不能となり、物資の供給停止や孤立集落が発生。 ・ 警察、消防等の被災による人材・資機材の不足や電力、ガソリン等の供給停止により、救助・救急活動が困難となる。 ・ 鉄道や幹線道路の損壊により、長期の帰宅困難者が大量に発生し、水・食料等の供給が不足する ・ 医療施設等の被災に加え、支援ルートが途絶したことにより、医療スタッフや医薬品が不足し、医療機能が麻痺する。さら に、上下水道施設の損壊により衛生状態が悪化することから、感染症が大規模発生する。 2-6) 医療施設等の絶対的不足、支援ルートの途絶等による医療機能の麻痺 2-7) 被災地における感染症等の大規模発生 2-4) 救助・救急、医療活動のためのエネルギー供給の停止 2-5) 大量かつ長期の帰宅困難者への水・食料等の供給不足 ○災害医療体制の構築 ・ 災害対策マニュアルやBCPの見直し、訓練等の実施 ・ 他都道府県との相互応援体制の強化 ・ 全医療機関が「災害時情報共有システム」を活用する 体制整備 ○災害医療を担う人材育成 ・ DMATの充実・強化を推進 ・ 災害時コーディネーターの配置 ○災害医療対応力・機動力の強化 ○交通網の寸断に備えた支援体制の整備 ・ 消防防災ヘリコプター等の装備・設備の充実、 運行体制の強化 ○帰宅困難者の受入体制等の確保 ・ 「災害時帰宅困難者支援ステーション」の普及啓発 ○食料や水等の備蓄の推進 ・ 家庭等における備蓄の促進及び 県・市町村における公的備蓄の推進 ○物資調達・供給体制の構築 ・ 自治体、国、民間事業者が連携した物資調達・供給 体制の構築 ○災害時要援護者に対する物資供給体制の整備 ・ 災害時介護福祉コーディネーターの訓練、研修の実施 ・ 県、社会福祉団体間の協力体制の強化 ○下水道対策による衛生面の悪化防止 ・ 下水管渠の耐震化の促進 ・ 市町村下水道BCPの策定促進 推進方針(概要) ・ 企業や学校における食料や 水の備蓄を促進 ・ 「道の駅」の防災拠点化を推進 起きてはならない最悪の事態 ○救援物資等の輸送確保対策 ・ 四国横断自動車道及び阿南安芸自動車道の整備促進 ・ 緊急輸送道路等の整備及び耐震化の推進 ・ 海上輸送拠点となる港湾施設の整備・耐震化の推進 ○孤立化防止対策 ・ 緊急輸送道路等の橋梁の耐震化、斜面対策及び 大雪等による倒木を防ぐ事前伐採・除却対策の推進 ・ 生命線道路の整備 ・ 緊急輸送道路や鉄道を保全する土砂災害対策の推進 ○防災拠点の電源確保 ・ 防災拠点への太陽光パネルや蓄電池の設置推進3 大規模自然災害発生直後から必要不可欠な行政機能を確保する
・ 南海トラフ地震発生後、警察官にも死傷者が発生し、資機材等も被害を受け被災地域のパトロールが手薄になり、治安が 悪化する ・ 大規模停電により、津波から避難しようとする車などが多重衝突事故や人身事故を起こすなど重大事故が多発する ・ 行政機関の職員に多くの死傷者が発生し、国、県、市町村をはじめ、防災関係機関との情報通信も途絶し、庁舎や学校も 一部使用不能となり、行政機能が機能不全となる 3-1) 被災による警察機能の低下による治安の悪化 3-2) 信号機の全面停止等による重大交通事故の多発 3-3) 行政機関の職員・施設等の被災による行政機能の機能不全 ○庁舎等の耐震化、機能強化 ・ 防災拠点となる施設の耐震化を推進 ・ 市町村公共施設の耐震化を促進 ・ 代替庁舎の確保等を推進 ・ 防災拠点等への太陽光パネル、蓄電池の設置 推進方針(概要) 起きてはならない最悪の事態 ・総合情報通信ネットワークの再整備等による通信の 多重化やIP化による情報システムの強化 ○警察機能維持対策や信号機の停止防止対策の推進 ・ 治安の確保に必要な体制、装備資機材の充実強化 ・ 信号機電源付加装置の整備推進 ○エネルギー供給体制等の整備・機能強化 ・ 避難所等へのPHV・EVを用いた電力供給システムの 普及推進 ○ 情報システム等の機能強化、 情報の遺失防止対策の 推進 ・ 庁内システムの計画的な移行及び運用訓練の実施 ・ 自治体業務システムのクラウド化を推進 ・ 「大規模災害時公金安定供給アクションプラン」に 基づくバックアップセンターの設置等を推進 ○ 行政機関の業務継続計画の策定、広域連携等行政 機能維持体制の整備 ・ 市町村BCPの策定及び訓練の実施 ・ 県内市町村間をはじめ関西広域連合や鳥取県との カウンターパート等広域的な連携及び隣県との連携強化 ・ 県職員や教職員の「防災研修の参加」や「防災士 資格の取得」等により職員個々の防災能力を向上○情報通信体制の整備 ・ ソーラー型充電器、発動発電機、 衛星携帯電話等の整備を促進
4 大規模自然災害発生直後から必要不可欠な情報通信機能を確保する
・ 南海トラフ地震により、四国内の各発電所や送電設備、変電所が大きな被害を受け長期停止に陥り、石油等の燃料に ついても基幹道路等の被災により輸送できず、情報通信が長期間麻痺する ・ テレビ・ラジオ局の損壊とともに、長期にわたり電力供給が停止し、津波浸水のため機器が使用不能となり、県民に重要な 情報が届かない 4-1) 電力供給停止等による情報通信の麻痺・長期停止 4-2) テレビ・ラジオ放送の中断等により重要な情報が届かない事態5 大規模自然災害発生後であっても、経済活動(サプライチェーンを含む)
を機能不全に陥らせない
5-5) 食料等の安定供給の停滞 ○関係機関間の情報通信確保対策の推進 ・ 総合情報通信ネットワークの多重化やIP化及び 端末局等の発電機運転時間の長時間化、浸水対策を 推進 ・ 災害救助に係る情報通信システム基盤の耐災害性 向上 ・ 漁業無線による情報通信体制の強化を推進 ○放送継続が可能となる体制の整備 ・ 可搬型移動無線基地局車や移動電源車の配備及び 復旧資機材の確保を促進 ・ BCPや災害対応マニュアルの策定、関係機関と連携 した訓練の実施 推進方針(概要) ○BCPやBCMの取組等を促進 ・ 県内企業のBCP策定、BCMの取組を促進 ・ 情報共有、データ・重要文書の 保全対策の促進 5-1) サプライチェーンの寸断による企業の生産力低下 5-2) 社会経済活動等に必要なエネルギー供給の停止 5-3) コンビナート・重要な産業施設の損壊等 5-4) 金融サービスの機能停止 ○ライフライン事業者等との連携強化 ・ ライフライン事業者と連携した総合防災 訓練や石油コンビナート総合防災訓練等の実施 ○金融機関のBCP策定、店舗の耐震化等の促進 ・ BCP策定、店舗の耐震化等を促進 ・ システムや通信手段の多重化の確保対策を促進 ○各ライフライン事業者における対策 ・ 電力会社による発電、送電設備等の耐震化及び津波 対策の推進 ・ ガス事業者におけるガス工作物等の耐震化等の促進 ・ 中核SSの維持・機能強化を促進 推進方針(概要) 起きてはならない最悪の事態 ・ 南海トラフ地震により、製造業等の工場施設が被害を受け、生産ラインがストップするとともに、主要幹線道路の寸断により 部品調達ができなくなり、県内企業の生産力が低下する ・ 発電所の長期停止や燃料の供給停止、重要な産業施設の損壊等により、社会経済活動が長期に停止する ・ 金融機関の建物倒壊や停電により、金融サービス機能が停止し、住民生活や経済活動に大きな支障をきたす ・ 沿岸部に大津波が襲来し、漁村地域が被害を受け水産物の供給が停止し、農業水利施設の被害や塩害により、農業生産 が困難となる。また、緊急輸送道路等の被災により、県内外からの食料の供給が停滞する 起きてはならない最悪の事態 ○放送設備の電力確保対策の促進 ・ 非常用電源設備の津波浸水対策や燃料備蓄の促進 ○ミッシングリンクの早期解消 ・ 四国横断自動車道及び地域高規格道路 阿南安芸自動車道の整備促進 ○農林水産業生産基盤等の災害対応力強化 ・ 漁港施設、基幹的水利施設等の整備を推進 ○農業版BCPの実施訓練等による実効性の向上○物流施設・ルートの耐災害性の向上 ・ 海上交通管制の一元管理、航路啓開計画の策定、 広域的な物資拠点の選定等の物流施設・ルートの 耐災害性を高める取り組みを推進