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(1)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 1

IoT革命とその本質』

CSA Japan Summit 2016講演資料

株式会社ブロードバンドタワー代表取締役会長兼社長

一般財団法人インターネット協会理事長・IoT推進委員長

2016年5月24日

(2)

2

IoT革命とその本質【概要】

2020年に向けて最大の技術革新は、IoTである。IoT時

代には、膨大な

Big Dataがクラウドに蓄積され、この膨大

なデータ処理に、高性能な

AIが、必要となる。

本講では、あらゆる産業において構造変化が起こる

IoT

革命とその本質について述べます。

(3)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 3

株式会社ブロードバンドタワー

(JQS:3776) 連結売上 約350億円

ブロードバンドにおける情報発信拠点としての中心

iDC(internet Data Center)からmDC(media Distribution Center)へ

設立:2000年2月 資本金:22億2,800万円 代表取締役:藤原洋 IRIの持株比率:22%

プラットフォーム事業

“コロケーション” 最高水準のファシリティ を提供 “クラウドサービス” 大容量、高速かつ安定 したインターネット接続 とクラウドを提供 “データソリューション” ビッグデータに安心と 信頼をプラスして更なる 付加価値を提供 ファッション・ブランド向け ECプラットフォーム/TVコマース事業 決済ソリューション事業 【世界最大 仏インジェニコ社総代理店】 “再生可能エネルギー” 再生可能エネルギーによる 発電+xEMS事業 BBF(連結子会社) BBF(連結子会社) 株式会社エーアイスクエア (A.I. Squared, Inc.) 人工知能のR&D企業

Deep Learning Experts!

BBF(連結子会社) BBF(連結子会社)

(4)

4

2015年11月 9日国内企業として初めて、クラウドセキュリティ認証制度 「STAR認証」の最高位となる「ゴールド」レベルを取得!

BSI(英国規格協会)とCSA(Cloud Security Alliance)との共同プロジェクト。

(5)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 5

1.日本の失われた20年とは?

2.世界を根本的に変えたインターネットの衝撃

3.失われた20年を打破するアベノミクスの成長戦略の本質

4.アベノミクスの推進に向けて動き出した岩盤規制改革

5. インターネット革命は、次なるステージへ

6. 世界一のIoT社会を目指して

【目次】

(6)

6

1.日本の失われた

20年とは?

(7)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 7

1994年

2014年

増減

日本

4.8(38759) 4.6 (36222)

4%減(6.5%減)

米国

7.3(37617) 17.4 (50025)

2.4倍(1.33倍)

ドイツ

1.8(22447) 2.9 (35951) 1.6倍(1.61倍)

英国

1.14(19711) 2.95(45729) 2.6倍(2.34倍)

フランス

1.4 (24398)

2.8 (44322) 2.0倍(1.82倍)

中国

0.56(469) 10.4 (7572) 17.8倍(16.1倍)

韓国

0.46(10207) 1.4 (27970) 3.1倍 (2.74倍)

オーストリア

0.204(25688) 0.438 (51433) 2.2倍 (2.0倍)

ハンガリー

0.043(4467)

0.137 (13870) 3.2倍 (3.1倍)

イスラエル

0.084(15599) 0.305 (37222) 3.6倍(2.39倍)

*GDP:単位=兆USドル(1人当たりGDP=単位USドル)

日本だけが衰退!

GDPのトレンドからの視点

(8)

8

2.世界を根本的に変えたインターネットの衝撃

(9)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 9 ●インターネットは、1962年のキューバ危機を契機に、米国防総省が始動させた、「どこに ミサイル攻撃を受けても耐性の強い、完全分散型の通信ネットワークの研究」が発端 ●軍事目的よりも学術研究ネットワークとして1980~90年代前半に全米から世界へ ●1990年米国政府はインターネットの商用化を決断、米国から日本や欧州そして全世界に 瞬く間に広がり、1994年から2014年の20年間に世界経済に決定的な構造変化 ●ITU(国際電気通信連合)の調査によると(単位:%)14位英国91.61、18位日本90.58、20 位87.36、23位ドイツ86.19、27位韓国84.33、31位フランス83.75、98位中国49.30となってお り、インフラ整備において日本は引けを取らない ●インフラ整備と相反して日本のインターネット利活用の水準が最低レベル ●非現金決済比率が少なすぎるという問題 ●日本社会は、インターネットは、情報通信産業分野におけるイノベーションであると認識 しているが、 他の産業分野においては直接関係ないという認識が主流

インターネットの起源と今日の利用状況

「日本における失われた20年」=「インターネットによる構造変化が起こっていることを」 気づかずに過ごした20年!

(10)

10

キューバ(核戦争)危機に始まるインターネットの歴史

キューバにソ連製準中距離弾道ミサイル(MRBM)基地が!【ロッキードU2 偵察機が発見】 キューバを舞台に、1962年10月14日から28日までの14日間米ソ間の 冷戦の緊張が、最悪の場合全世界を巻き込むことになる第三次世界 大戦の勃発を意味する核戦争寸前まで達した危機的状況

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 11

キューバ危機から生まれたインターネット時代=平和の時代

インターネット時代=グローバル経済の時代

(12)

12

DARPAが完全分散型ネットワーク研究プロジェクト開始1962年

⇒国防高等研究計画局、Defense Advanced Research Projects Agency、軍隊使用のため

の新技術開発および研究を行うアメリカ国防総省の機関)

商用化認可が大転換点に!【インターネットの開放という規制改革】

インターネットの商用化認可が産業化への扉

ARPANET

Advanced Research Projects Agency Network)

構築

1969年

J・C・R・リックライダーがDARPAのIPTO部長に就任1962年10月

⇒DARPA行動科学研究部門IPTO(Information Processing Techniques Office、情報処理技

術室)指揮下で構築

⇒基礎1:リックライダーの1960年の論文で『タイムシェアリングシステムネットワーク』

⇒基礎2:ポール・バラン【米空軍ランド研究所】が1962年に提唱『パケット交換』

⇒発足当時UCLA、UCサンタバーバラ、スタンフォード研究所 (SRI)、ユタ大学の4箇所

1982年TCP/IP(Transmission Protocol/Internet Protocol)に統一

TCP/IPによる世界規模で相互接続するインターネット概念が提唱

⇒ARPANETを1981年全米科学財団(NSF) がCSNET(Computer Science Network)に活用

⇒1986年にNSFNETが全米の研究教育機関を接続

⇒1990年商用インターネットサービスプロバイダ(ISP) が認可

⇒1993年時点での情報総量のうち、インターネットは1%

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 13

インターネットの基本的な分散概念

(14)

14

3

次産業革命

は、アメリカで起こった

デジタル情報革命

コンピュータ、半導体、インターネットの中でも特に

「インターネット」の登場は世界を根本的に変えた意味で「革命」!

(15)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 15

動力機関

物質科学

工業社会

情報技術:

IT

情報社会

(ネットワーク社会)

(モノ)

(情報)

(資本家と労働者)

(生産者と消費者)

封建社会

(土地)

(領主と領民)

兵器・農機技術

テクノロジー

(規範)

社会

(プレイヤー)

【産業革命】

新しい社会を創る

ここで改めてインターネット革命の本質とは?

(16)

16 出典: 総務省ICT基本戦略ボードを元に著者作成

世界の公共分野のインターネット利活用の現状

eGOVERNMENT が進むオーストリア 80% 100% 95%

(17)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 17

世界の現金決済の現状

(18)

18 20歳未満の⽶国企業トップ10

No Company Name Mkt.Cap

1 Toyota Motor 21.4 2 Softbank 10.7 3 Mitsubishi UFJ-FG 9.6 4 Mitsui-Sumitomo 7.6 5 NTT docomo 7.6 6 HONDA 7.5 7 NTT 6.6 8 JT 6.4 9 KDDI 5.7 10 Mizuho-FG 5.6 ⽇本企業のトップ10 (兆円)

Mkt.Cap 1260B$ VS 1068B$

※2014.1 米国社会は、A.I社会、日本社会は、B.I社会! 米国では20年でインターネットによる従来と同等のニューエコノミーが誕生! (AI=After Internet, BI=Before Internet)

(19)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 19 1.Illumina (genome-sequencer) 2.Tesla Motors 3.Google 4.Samsung 5.Salesforce.com 6.Dropbox 7.BMW

8.Third Rock Ventures (Biotech’s Top VCs) 9.Square

10.Amazon 11.Tencent

12.Snapchat(Social)

13.Cree (energy-efficient lighting). 14.Box(online file storage service)

15.BrightSource Energy (solar thermal plant ) 16.Wal-Mart Stores

17.General Electric 18.Qualcomm

19.Kaggle(crowdsource data analysis) 20.Second Sight(artificial retina) 21.SpaceX

22.Kickstarter(crowdfunding) 23.Hanergy Holding Group (Chinese solar technologies) 24.Siemens

25.1366 Technologies(solar technologies)

26.Uber (Disrupting the taxi business) 27.Evernote

28.Baidu

29.GitHub(sharing computer code) 30.Xiaomi (Chinese smartphone) 31.Oculus VR

32.Qihoo 360 Technology (Chinese antivirus) 33.Monsanto(genetically modified crops) 34.Aquion Energy(low-cost battery) 35.IBM

36.Jawbone(fitness)

37.Medtronic(implantable medical devices) 38.Valve(online game distribution)

39.Genomics England(DNA sequencing) 40.D-Wave Systems(quantum computers) 41.Siluria Technologies(convert natural gas) 42.Kaiima Bio-Agritech

43.Datawind(cheap tablets, India)

44.Freescale Semiconductor(tiny computers for IoT) 45.Upworthy(viral content on the Web)

46.LG

47.Expect Labs(anticipatory software) 48.AngelList (matchmaker for early-stage ) 49.Arcadia Biosciences(Tests crops)

50.Ripple Labs(digital currency)

50 Smartest Companies 2014 - MIT Technology Review

日本企業は1社も ランクイン せず! 米国・中国・ドイツ・ 韓国・英国企業は ランクイン!

イノベーション

日本に求められる のは、何よりも イ ノベーション!

(20)

20

3.失われた

20年を打破するアベノミクスの成長戦略の本質とは?

IoTを中心とするビッグデータそしてAI~

(21)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 21

●背景は、バブル崩壊後の日本経済の失われた

20年間

●民主党政権に失望した再度の政権交代

⇒第

2次安倍内閣は、圧倒的な支持

●従来の日銀見解は、常にデフレ原因は、人口減少にあるから

仕方がないというデッドロック状態

●米FRB

Board of Governors of the Federal Reserve System、 Federal Reserve Board 、 Federal Reserve Bank )

ベースマネーを

3倍まで増加させ、英イングランド銀行は4倍もの

ベースマネーを投入し、中央銀行としての緊急対策を実施

⇒従来の日本銀行

1.3倍のベースマネー投入に終始デフレ基調継続

アベノミクスとは?

(22)

22

【第

1の矢】大胆な金融政策

デフレ脱却を目指すべくインフレターゲット(

2%の物価目標)

日銀法の改正も視野に目標達成まで無制限の量的緩和策

【第

2の矢】機動的な財政政策

〔2013年1月13兆1千億円の補正〕

①復興・防災対策に3兆8千億円

②通学路の安全など”暮らしの安全・地域活性化”に3兆1千億円

③再生医療の実用化など”成長による富の創出”に3兆1千億円

アベノミクス「3本の矢」とは?

【第

3の矢】民間投資を喚起する成長戦略

〔産業競争力会議7つのテーマ別会合2013年6月〕

①産業の新陳代謝の促進 ②人材力強化・雇用制度改革

③立地競争力の強化 ④クリーン・経済的なエネルギー需給実現

⑤健康長寿社会の実現 ⑥農業輸出拡大・競争力強化

⑦科学技術イノベーション・ITの強化

(23)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 23

3本の矢の成功シナリオと効果とは?

成功シナリオ

①デフレ策宣言 ↓ ②円安・株価上昇 ↓ ③輸出産業の利益増 ↓ ④雇用拡大・所得増 ↓ ⑤消費拡大・インフレ期待 ↓ ⑥物価上昇(インフレ率2%へ) ↓ ⑦内需産業の利益増 ↓ ⑧本格的景気回復

1の矢で円安へ!

(現金¥価値減少)

現金より株式へ!

輸出企業の業績向上

2の矢の恩恵

⇒大企業へ!

効果 あり

第3の矢

民間投資=リスクマネー

誰が?何へ?

効果はまだ

(24)

24

アベノミクス新

3本の矢(2015年9月25日)

如何にして

GDP増大?

人口減少は止まるか?

社会保障費の財源は?

1億総活躍をどう実現?

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 25

失われた

20年=日本だけGDPが減少した原因とは?

【原因】たった1つのこと=一極集中!

失われた

20年=一億非総活躍社会だった!

これからの

20年=一億総活躍社会の実現!

①大企業への一極集中!

②首都圏への一極集中!

(26)

26

失われた

20年=一極集中の原因とは?

産業構造の変化Ⅰ=農業社会から工業社会へ

『第

2次産業が雇用を担う』

【高度経済成長:大企業(製造業)中心】

産業構造の変化Ⅱ=工業社会から情報社会へ

『第

3次産業が雇用を担う』

【過去

20年の経済衰退:製造業の海外移転】

≪産業構造の変化に社会が対応できず≫

①大企業への一極集中!

②首都圏への一極集中!

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 27

2020年に向けての新産業創出の課題と方向性

① 第

1次産業のイノベーション

② 第2次産業のイノベーション

③ 第

3次産業のイノベーション

●首都圏(人口の

1/3)

と地方(人口の

2/3)との

連携による『地方創生』

●大企業(人口の

12%)

と大学等研究機関

とベンチャー企業の

オープン・ イノベーション

による『新産業創生』!

IoT社会の実現

【一億総活躍社会】

(28)

28

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 29 ●アベノミクスへのアドバイスとして著名な日米3人の経済学者が、2016年3月16 日と17日に首相官邸が開催した「国際金融経済分析会合」に出席 ●ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ・米コロンビア大教授 ⇒消費税率の引き上げ先送り、財政出動、格差是正のための所得税引き上げ ⇒法人税について一律引き下げではなく、投資拡大につながる投資・雇用に 積極的企業への減税+消極的企業への増税による税制に見直し ⇒大企業を成長の先導役と位置づけて優遇してきた政策姿勢に変更を迫る提言 ●米経済学会会長を務めたデール・ジョルゲンソン・米ハーバード大学教授 ⇒経済の効率性の向上や成長戦略の強化、特に、労働者1人がモノやサービス などの価値を生み出す力を示す生産性が日本では、1995年以降停滞と指摘 ⇒岩盤規制の撤廃や効率的な働き方への改革が必要 ●日本経済研究センター理事長の岩田一政氏( 元日銀副総裁で) ⇒インターネットを活用した技術革新など成長戦略を強く推し進めるべき

日米の経済学者のアベノミクスに関する見解

当初計画の原点回帰し、効果が未達のアベノミクスについて極めて的確な意見!

(30)

30 ●「岩盤規制」:新規参入に反対する既得権益層(規制官庁、業界団体、族議員)と の「三位一体のスクラム」を組んで抵抗勢力を形成し緩和や撤廃が困難な規制 ⇒1980年代以降、情報通信や鉄道など、経済成長の観点から多様な分野で規制 緩和が行われたが、既得権益者の反対から問題の解決が後回しにされた ⇒医療・農業・エネルギー・教育・雇用などの分野 ●既得権益に守られた「岩盤規制」を見直すことは、成長戦略の柱だが、長年後回 しにされてきた ⇒岩盤規制を突き崩す手段として地域限定で規制緩和を行う「戦略特区」の活用⇒ 岩盤規制改革は、3法案の2015年4月3日の閣議決定により本格始動 〔農協・雇用・特区等に関するもので、「アベノミクス」を推進するための重要3法案〕 ●農業の競争力強化に向けて農協改革、雇用規制の緩和で働き方を改革 ●国家戦略特区法改正案は、2014年秋の臨時国会で廃案になった後、規制緩和 項目を改めて追加

アベノミクス第

3の矢(成長戦略)の目玉=「岩盤規制の撤廃」とは?

岩盤規制改革の法制度化、いよいよ農業・医療・エネルギー・

労働・国際戦略特区について実行段階へ!

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岩盤規制改革の法制度化

岩盤規制改革の法制度化

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岩盤規制改革の法制度化

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 37

5. インターネット革命は、次なるステージへ

(38)

38 【国土交通省】

百年で

3倍に急増するとピークアウトし

今後百年で3分の

1に急減する?

『1人当たりの労働』の

質の向上

のために

モノが働く

必要性

人口減少問題があるからこそ

(39)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 39

(40)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 40 『IoT/Big Data/AI』時代を予見した「ICT新事業創出推進会議」(その1) 総務省は、M2M、ビッグデータ、クラウド、次世代ブラウザ、4K8Kなどの技術基盤の融合に よって可能となる新事業の将来像と、その促進方策、その中での行政の役割について検討す ることを目的とし、ICT新事業創出推進会議を開催。 1 背景・目的 我が国のICT基本戦略の重要な施策の柱の1つに、「革新的な新産業・新サービスの創出」が 掲げられています。特に、M2M、ビッグデータ、クラウド、次世代ブラウザ、4K8Kなどの技術を 組み合わせ、新たな付加価値を創造する新事業の今後の成長には大きな期待がよせられて います。以上を踏まえ、総務省は、上記の技術基盤の融合によって可能となる新事業の将来 像と、その促進方策、その中での行政の役割について検討することを目的とし、ICT新事業創 出推進会議を開催します。 2 本会議の検討内容 (1)新技術で支えられる新事業の具体像(2)新事業創出に向けた課題(3)新事業の促進方策 3 構成員(50音順) 岩浪剛太 (インフォシティ)、江田麻季子(インテル)、木谷強 (NTTデータ)、久保田啓一 (NHK)、越塚登(東大)、篠原弘道(NTT)、島田啓一郎(ソニー)、清水隆明(NEC)、関 祥行(フ ジTV)、髙橋誠(KDDI)、谷川史郎 (野村総合研究所)、千葉勇(三菱総合研究所)、富田二三 彦(情報通信研究機構)、野村敦子(日本総合研究所)、林俊樹 (ゲオホールディングス)、 藤原洋(インターネット総合研究所)、松本正幸(日本ケーブルテレビ連盟)、三友仁志(早大)、 宮部義幸(パナソニック) 、椋田 哲史(日本経団連)、村井純(慶大)、森川博之 (東大)、 安本 洋一(ブックウォーカー)

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階層から見たインターネットビジネス

通信キャリア

ISP(Internet Service Provider)

iDC(Internet Data Center)

Web系サービス(ポータル、検索エンジン、ネット金融、仮想商店街等)

Web系コンテンツ/商品(映像、書籍、楽曲、電子商取引等)

下位層

上位層

インターネットビジネスの主戦場は上位層へ!

インターネットビジネスは情報通信産業から

他の産業分野へ急速に拡散する!

(46)

46

情報発信源の変化とネットビジネスの進化

①記述言語:

HTML

②情報発信:

Webサーバ

③情報受信:

Webブラウザ

④送受信プロトコル:

HTTP

request

response

(Internet Explorer, Firefox,etc.) (IIS, Apache,etc.)

情報発信源によるネットビジネスの進化

1世代ポータル型

〔サービス事業者〕

2世代SNS型

〔利用者【ヒト】〕

3世代 IoT型

〔機器【モノ】〕

?

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モノの接続が人間を超えた!

ポータル

→SNS→IoT

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●ビッグデータとは?

許容される時間内にデータを処理するために一般的に使用される

ソフトウェアツールの能力を超えたサイズのデータ集合体

Big Dataとは?

ビッグデータの起源

2001年2月6日

METAグループ(現ガートナー)のアナリスト、ダグ・レイニーが、

「データ成長の課題とチャンスは

3次元、すなわち、

ボリューム(

volume、データ量)、

速度(

velocity、入出力データ速度)、

バラエティ(

variety、データタイプとデータ源の範囲)である」

と定義。

(50)

50

(51)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 51

(52)

52 ●2012年に定義を更新: 「ビッグデータは、高ボリューム、高速度、高バラエティの情報資産のいずれか (あるいは全て)であり、新しい形の処理を必要とし、意思決定の高度化、見識の 発見、プロセスの最適化に寄与する」 ●新しいV、正確さ(veracity)がVillanova Universityにより追加。 ●ビッグデータとビジネス・インテリジェンスの相違 ⇒ビッグデータ=低密度データに誘導統計を使用 巨大なボリュームにより(回帰性等の)法則を推論 ⇒ビジネスインテリジェンス=高密度データに要約統計*を使用 物事の計測や傾向を捉える。 *標本の分布の特徴を代表的に表す統計学上の値で、記述統計量、基本統計量、 代表値ともいう。

3V」モデルをビッグデータモデルとして現在も使用

⇒AIの機械学習モデルとリンクする!

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 53

人工知能とは?

●人工知能(

AI:artificial intelligence)

人工的にコンピュータ上などで人間と同様の知能を実現させよう

という試み、或いはそのための一連の基礎技術。

●人工知能研究の2つの流れ

1】 従来型AI:

2】 計算知能:CI (Computational Intelligence)

IEEE(米電気電子技術者協会〔学会〕) の中に

Computational Intelligence Societyが2004年創設

(Neural Network Society から改称)

IEEEの中でも最も成長が著しい学会部門によるテーマ

○ニューラルネットワーク ○ファジィシステム

○進化的計算

: 遺伝的アルゴリズム、遺伝的プログラミング

○群知能

: 粒子群最適化

(54)

54

人工知能研究の歴史(その1)

●人工知能 (AI) の歴史は、古代神話などから始まる。 ⇒名匠が人工物に知性または意識を与える。 ⇒「神を人の手で作り上げたいという古代人の希望」 ●17世紀初 仏哲学・数学者 ルネ・デカルト ⇒動物の身体がただの複雑な機械であると提唱した(機械論) ●1642年 仏哲学者 ブレーズ・パスカル ⇒最初の機械式計算機を開発 ●1822年 英 チャールズ・バベッジ ⇒プログラム可能な機械式計算機の開発 (階差機関 〔difference engine〕:有限差分法で 乗除算なしに関数計算) ●1901年 英 バートランド・ラッセル ⇒『数学原理』: 形式論理に革命 ⇒パラドックスの発見 (正しそうに見える前提と妥当に見える推論から 受け入れがたい結論が得られる)

(55)

Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 55 ●1943年 米医学者ウォーレン・マカロックと米数学者ウォルター・ピッツ ⇒「神経活動に内在するアイデアの論理計算」を発表(ニューラルネットワーク) ●1950年 英数学者 アラン・チューリングが「チューリングテスト」を導入 ⇒人間の判定者が、一人の(別の)人間と一機の機械に対して通常の言語で の会話を行い、このとき人間も機械も人間らしく見えるように対応する。 これらの参加者はそれぞれ隔離されている。 判定者は、機械の言葉を音声に変換する能力に左右されることなく、その 知性を判定するために、会話はたとえばキーボードとディスプレイのみで、 文字のみでの交信に制限。判定者が、機械と人間との確実な区別ができ なかった場合、この機械はテストに合格。 ●現代AI: プログラム可能なデジタルコンピュータの発明で加速 ●1956年 ダートマス大学のキャンパスで開催された会議 (AI学問として確立)⇒米ジョン・マッカーシー(LISP言語開発) 「人工知能」という用語を提起。 ●1964-66年 独系米ジョセフ・ワイゼンバウムは ELIZA(イライザ) を開発 ⇒来談者中心療法を行うおしゃべりソフト(自然言語処理プログラム)

人工知能研究の歴史(その2)

⇒第

1次AIブーム

(56)

56 ●AI研究者の多くは人間と同程度に知的なマシンが近い将来出現すると予測 ⇒数百万ドルの資金を与えられたが、実現せず。 ●1973年 英ジェームス・ライトヒル(流体力学、研究予算委員会の長)の批判 ⇒アメリカおよびイギリス政府人工知能関連の研究への出資を停止。 ・・・「AIの冬」と「AIの夏」が繰り返される・・・ ●1969-83 米計算機科学者 ジョエル・モーゼス(MIT学長等) ⇒ Macsyma(マクシマ)プログラムで多項式、微分方程式、積分等の解法推論 ●1972年 仏計算機科学者 アラン・カルメラウアー : Prolog言語を開発 ●1970年代~80年代 エドワード・ファイゲンバウム(スタンフォード大学) ⇒エキスパートシステム(人間の専門家〔エキスパート〕の意思決定能力をエミュレートする) でAI研究で初めて成功 ●1982-92年 日本の通産省の発案により570億円でAI研究『第5世代コンピュータ』 ●1997年 チェス専用コンピュータ・ディープ・ブルー ⇒ガルリ・カスパロフ(世界チャンピオン)に勝利

人工知能研究の歴史(その3)

⇒第

3次AIブーム

⇒第

2次AIブーム

(57)

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3次AIブームとは?

●ディープ・ラーニング(deep learning、深層学習)に始まる コンピューターによる機械学習〔人間がもつ学習能力と同じく、機械も経験から 学習 し、将来予測や意思決定を行う〕で、従来に比べて深い階層をもつニューラルネット ワーク〔人間の脳神経系を抽象化し、情報の分散処理システムとしてとらえたモデ ル〕を駆使し、より正確で効率的な判断を実現させる技術や手法 ⇒音声認識と自然言語処理を組み合わせた音声アシスタントや、 画像認識分野などに適用 ●2006年にジェフリー・ヒントン(トロント大学、グーグル) スタックドオートエンコーダ(ニューラルネットワーク使用時の 次元圧縮アルゴリズム)など多層にネットワークを積み重ねても 精度を損なわない手法を提唱 ●2012年には物体の認識率を競うILSVRCにおいてヒントン率トロント大学のチーム がディープラーニングにより従来の手法(エラー率26%)に比べてエラー率17%実現 ●同年Googleがyoutube画像のディープラーニングを16,000のCPUコアで3日間計算 し猫を認識できるようになったと発表、物体認識の従来手法より飛躍的な進歩を もたらした!

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6.

IoT革命の本質

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スマート農業

ロボット技術、ICTを活用して、超省力・高品質 生産を実現する新たな農業 1 超省力・大規模生産を実現 GPS自動走行システム等の導入による 農業機械の夜間走行・複数走行・ 自動走行等で、作業能力の限界を打破 3 きつい作業、危険な作業から解放 4 誰もが取り組みやすい農業を実現 2 作物の能力を最大限に発揮 5 消費者・実需者に安心と信頼を提供 クラウドシステムにより、生産の詳しい 情報を実需者や消費者にダイレクトに つなげ、安心と信頼を届ける センシング技術や過去のデータに基づく きめ細やかな栽培により(精密農業)、 作物のポテンシャルを最大限に引き出し 多収・高品質を実現 収穫物の積み下ろしなどの重労働を アシストスーツで軽労化するほか、 除草ロボットなどにより作業を自動化 農業機械のアシスト装置により経験の浅い オペレーターでも高精度の作業が可能となる ほか、ノウハウをデータ化することで若者等が 農業に続々とトライ

IoTによって変わる農業

(出典:スマートプラットフォーム・フォーラム)

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W3C

(World Wide Wed Condotium)

Agriculture CGが発足

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Copyright 2016(C) Hiroshi Fujiwara 61 Shん 基幹中核病院 中核病院 長期療養病院 診療所 訪問看護 訪問介護等 老健施設 居住系サービス 病病連携 電子カルテ 診診連携 電子化は遅れ 個々の電子カルテは 整備されているが、 横の連携はまだ 地域包括支援 センター ICTで 結ぶ在宅現場

IoTによって変わる医療

(出典:スマートプラットフォーム・フォーラム)

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GEの売上比率: 機器よりもサービス企業へ!

受注残高

2015年Q3 : 19.9兆円

機器 vs サービス(産業部門):

26% vs 74%

Margin: 2012年43B$⇒2013年45B$⇒46B$ 32%へ!

サービス分野

460億ドルへ!

GEのサービス事業モデルの進化

1995~2000年 : 依頼ベースの対応(パーツ販売と修理)

2000~2015年 : 包括メンテナンス契約

(リスク共有、トータルコスト低減)

2015年~ : 顧客のアウトプットの最大化(顧客資産の最適化)

・機器販売からビジネスパートナーへ

・データ分析を活用した意思決定支援

・予期せぬダウンタイムをゼロへ

IoTによって変わる製造業

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IoTによって変わる金融業

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IoTによって変わる金融業

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IoT/ビッグデータ/ AIの新産業基盤となる5GとITS

出典:総務省電波政策2020懇談会 ①第1次産業/第2次産業/第3次産業のスマート化 ⇒IoT/ビッグデータ/AIによる「スマート産業化」 ②5G/ITSとこれを補完する衛星通信網/WiFi/近距離無線によるIoTネットワーク構築

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ご清聴ありがとうございました!

IoT/スマートプラットフォームと新ビジネスモデルへの道』(仮称)【案】 ⇒ブロードバンドアソシエーション/スマートプラットフォーム・フォーラム発行 (出版:インプレス) 山下徹 ・ 村井純 監修 、 藤原洋編

参照

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