平成21年4月
目
次
Ⅰ.加工・業務用果実を取り巻く状況 1.果実需要の変化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.果実の生産動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 3.果実の流通動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 4.果実の輸入動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 5.果実の消費動向・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 Ⅱ.加工・業務用果実の生産・流通の取組に向けて 1.果樹産地が加工・業務用果実の生産に取り組むメリット等・・・・・・・・・ 6 (参考)「りんご(紅玉)」の取組事例(ジュース向け)・・・・・・・・・・ 7 (参考)岐阜県東美濃地域における超特選栗の契約栽培への取組・・・・・・・ 8 2.食品加工製造業者から国産果実の生産・流通への意見・・・・・・・・・・・ 9 3.中間事業者の役割と効果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 (参考)中間事業者を介した契約の締結・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 4.加工・業務用に対応するための新たな視点・・・・・・・・・・・・・・・・12 5.今後の果実の加工・業務用生産・流通の方向性・・・・・・・・・・・・・・13 6.加工・業務用果樹産地の産地育成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 7.新商品・新商材の開発・販売 ①地域の果実加工品・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 ②新しい果実加工の動き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 ③新商品・新商材の開発・販売・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 Ⅲ.加工・業務用果実の生産・流通体制の整備に向けた今後の施策 1.国産原材料供給力強化対策の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18 2.事業の対象となる協議会の要件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19 3.地区推進事業と整備事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 4.地区推進事業と整備事業の特徴・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・21 5.関連措置:果実契約取引等推進事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22○果実及び果実加工品の総需要量は、直近5年間は830~900万トンで推移。
○近年の生活スタイルの変化(女性の社会進出、単身世帯の増加等)により食の簡便化・多様化が進展
しており、果実についても加工品の需要は増加傾向にある。
○果実の生産・流通・消費施策を検討する上で、加工・業務用需要への対応は重要な課題と位置づけ。
○果実及び果実加工品の総需要量は、直近5年間は830~900万トンで推移。
○近年の生活スタイルの変化(女性の社会進出、単身世帯の増加等)により食の簡便化・多様化が進展
しており、果実についても加工品の需要は増加傾向にある。
○果実の生産・流通・消費施策を検討する上で、加工・業務用需要への対応は重要な課題と位置づけ。
資料:農林水産省「食料需給表」より生産流通振興課で推計 ○生鮮・加工別果実の需要量の推移 ○生鮮・加工別果実の需要比率の推移1.果実需要の変化
1.果実需要の変化
1 28 35 48 19 20 20 23 21 21 11 7 3 18 16 7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 平成 19年 平成 元年 昭和 40年 生鮮食品 加工食品 その他加工品 調理食品 外食 ○食料消費の用途別支出割合 資料:総務省「家計調査」Ⅰ
Ⅰ
.加工・業務用果実を取り巻く状況
.加工・業務用果実を取り巻く状況
○果実を毎日食べない理由 5.7 1 8 .7 1 7 .9 2 .7 1 3 .0 2 4 .4 6 .1 1 1 .5 3.8 2 2 .6 2 1 .4 1 .8 1 1 .3 2 0 .8 6 .1 1 2 .2 5.6 1 8 .6 1 6 .1 2 .0 1 3 .5 2 2 .8 4 .2 1 7 .2 3.1 1 2 .0 1 7 .5 3 .1 1 0 .0 3 3 .3 3 .8 1 7 .2 6.0 1 0 .4 1 5 .9 6 .6 8 .8 2 8 .6 4 .9 1 8 .7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 あまり好きでないから 値段が高いから 食べるのに手間がかかる 太るから 日持ちしない 他に食べるものがある その他 無回答 資料:食育普及啓発協議会「『くだもの』の消費に関するアンケート調査」 H元 5 9 14 15 16 17 18 19 生鮮比率 75% 67% 63% 59% 59% 56% 56% 55% 55% 加工比率 25% 33% 37% 41% 41% 44% 44% 45% 45% 資料:農林水産省「食料需給表」より生産流通振興課で推計○果樹の産出額は農業総産出額の約8%にあたる約7,000億円であり、園地整備の遅れや高齢化の
進展により、栽培面積及び生産量は近年、減少傾向。
○果樹生産は、収穫等機械化が困難な作業や剪定など高度な技術が必要な作業が多く、労働集約的。
しかし、近年、品目・品種の組み合わせによる労力分散や、わい化栽培の導入等省力化に努める
事例も見られる。
○果樹の産出額は農業総産出額の約8%にあたる約7,000億円であり、園地整備の遅れや高齢化の
進展により、栽培面積及び生産量は近年、減少傾向。
○果樹生産は、収穫等機械化が困難な作業や剪定など高度な技術が必要な作業が多く、労働集約的。
しかし、近年、品目・品種の組み合わせによる労力分散や、わい化栽培の導入等省力化に努める
事例も見られる。
○年齢別果樹農業経営者の割合(平成17年) 資料:農林水産省「2005年農林業センサス」(組み替え) 0.1% 1.9% 11.1% 25.5% 27.8% 15.7% 17.7% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 29歳以下 30~39 40~49 50~59 60~69 70~74 75歳以上 26 27 27 27 28 29 31 35 39 490 575 424 385 389 367 346 370 323 0 10 20 30 40 50 60 S60 H2 H7 H12 H14 H15 H16 H17 H18 (万ha) 0 100 200 300 400 500 600 700 (万㌧) 栽培面積 生産量 ○果樹の栽培面積及び生産量の推移2.果実の生産動向
2.果実の生産動向
資料:農林水産省「耕地及び作付面積統計」、「食糧需給表」 2 0 100 200 300 400 500 ぶどう もも 日本なし りんご みかん かき 整枝・剪定 中耕・除草 受粉・摘果 薬剤散布 収穫・調製 その他 出荷労働 (時間/10a) ○主要果樹の作業別労働時間(10a当たり) 資料:農林水産省「農業経営統計調査(野菜・果樹品目別統計)」 注:平成7年~平成15年までの平均労働時間を示す。 ○ 収穫期の異なる品目・品種の組合せによる労力分散(かんきつ栽培の例)3.果実の流通動向
3.果実の流通動向
○果実は、産地から卸売市場、小売店を経由して消費者へ供給される流れが主流だが、卸売市場を
経由する割合は年々減少しており、製造・小売業者への直接出荷等の流通チャネルが多様化。
○果実は、産地から卸売市場、小売店を経由して消費者へ供給される流れが主流だが、卸売市場を
経由する割合は年々減少しており、製造・小売業者への直接出荷等の流通チャネルが多様化。
3 ○果実の流通経路 7年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 74 71 69 70 70 66 65 うち果実 63 58 54 56 54 49 49 生食用果実 95 82 80 79 77 73 74 年 度 青 果 ○果実の卸売市場経由率 (単位:%) 資料:農林水産省総合食料局調べ 注:生食用果実は、生産流通振興課で推計 卸売市場 73.7% その他の卸売業 9.1% 食品製造業 8.6% 食品小売業 8.5% 外食産業 0.1% ○国産生鮮果実の産地からの出荷先の割合(H17年) 資料:平成18年食品流通構造改善調査(青果物調査) 注:卸売市場とは、卸売市場内の卸売業者及び仲卸業者をいう。 その他の卸売業とは、食材卸問屋、場外問屋及び食品問屋等の 市場外で食品を卸売する事業所をいう。 市場流通 市場外流通 輸入品流通 注) は、生産出荷団体を通らない流通も一部存在。 凡 例 生 産 者 輸 入 商 社 生 産 出 荷 団 体 卸 売 市 場 その他卸売業 ・全農青果センター ・問屋 食 品 製 造 業 外 食 産 業 小 売 業 ・ 小売店 ・ スーパー等 消 費 者 産直・宅配・ネット販売等 加 工 品 資料:生産流通振興課調べ○果汁の国別輸入割合 資料:財務省「貿易統計」,農林水産省「食料需給表」 中国 27% ブラジル 25% アメリカ 8% イスラエル 6% アルゼンチン 5% その他の国 29% 0% 50% 100% 0 100 200 300 400 500 600 H元 5 9 14 15 16 17 18 19 加工 348 生鮮 168 輸入 516 (万トン) 自給率 (右目盛り) 自給率 (41%) ○缶・びん詰の国別輸入割合 資料:財務省「貿易統計」,缶詰協会「缶詰時報」 中国 57% タイ 17% 南アフリカ 6% インドネシア 4% アメリカ 2% その他の国 14% ○果実の品目別輸入量(生果量換算) 資料:財務省「貿易統計」,農林水産省「食料需給表」 オレンジ 26% りんご 26% ぶどう 14% グレープフルーツ 9% その他 (果汁・缶詰等) 25% バナナ 57% グレープフルーツ 13% パイン 10% オレンジ 5% その他 15%
○果実の輸入量は、果汁等の加工品を中心に増加傾向で推移。
○主な加工品の輸入元は、果汁はブラジル及び中国、缶・びん詰は中国がそれぞれ過半を占める。
○果実の輸入量は、果汁等の加工品を中心に増加傾向で推移。
○主な加工品の輸入元は、果汁はブラジル及び中国、缶・びん詰は中国がそれぞれ過半を占める。
資料:農林水産省「食料需給表」より生産流振興課で推計 ○果実・果実加工品の輸入量及び自給率の推移 (生果量換算) 平成19年 果実加工品 348万トン 平成19年 生鮮果実 168万トン4.果実の輸入動向
4.果実の輸入動向
4 平成19年 果汁輸入量 34万トン 平成19年 缶・びん詰 輸入量 32万トン資料:総務省「家計調査年報」 12.7 54.8 12.0 12.3 15.0 13.4 37.6 55.6 0 50 100 150 H19年 S50年 g 77.3 バナナ
○果実の1人1日あたりの購入数量は30年で6割に減少。特に20~40歳代で少ない。品目別では、みか
んの購入数量が30年で4分の1となっており、他の品目と比較しても著しく減少。
○20歳代では果実加工品を選択する傾向が強い。
○すべての世代で約6割が果汁(ジュース)を購入している。また、ゼリー、ヨーグルト等のコンビニで販売して
いる加工品を購入する比率が高い。
○果実の1人1日あたりの購入数量は30年で6割に減少。特に20~40歳代で少ない。品目別では、みか
んの購入数量が30年で4分の1となっており、他の品目と比較しても著しく減少。
○20歳代では果実加工品を選択する傾向が強い。
○すべての世代で約6割が果汁(ジュース)を購入している。また、ゼリー、ヨーグルト等のコンビニで販売して
いる加工品を購入する比率が高い。
73.5 12.1 12.8 1.6 79.7 9.5 10 0.8 56.2 24.7 17.9 1.2 70.1 15.3 13.8 0.9 73.3 11.2 15 0.6 85.5 4.8 8.31.3 93.3 1.53.51.7 0% 20% 40% 60% 80% 100% 男性 女性 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60歳以上 性・年齢別にみた生鮮品/加工品の選択状況 生鮮くだもの くだもの加工品 どちらも同じくらい 不明 資料:食育啓発協議会「『くだもの』の消費に関するアンケート調査」 53 22 11 12 24 14115 56 21 11 19 32 1117 63 24 11 20 34 904 70 22 9 19 31 906 69 15 8 24 34 615 0 50 100 150 200 60歳以上 50~59歳 40~49歳 30~39歳 20~29歳 くだもの加工品の購入状況(複数回答) 果汁(ジュース) くだもの缶詰 カットフルーツ フルーツゼリー フルーツヨーグルト ドライフルーツ その他 ほとんど購入しない 資料:食育啓発協議会「『くだもの』の消費に関するアンケート調査」5.果実の消費動向
5.果実の消費動向
5 みかん りんご その他の果実 136.1 ○果実1人1日あたりの購入数量 ○世代別果実摂取量の比較(平成18年) 注:「果実摂取量」とは、摂取した生鮮果実、果実缶詰、ジャム、果汁類の 重量の合計。 % 94.8 92.5 106.3 65.8 61.9 81.6 116.1 155.9 144.4 107.5 0 50 100 150 200 1~6歳 7~14歳 15~19歳 20~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳~ 平均 g 資料:厚生労働省「国民健康・栄養調査」○最近の果樹産地では、生果消費量の減少や高齢化による労力不足により、卸売市場を経由した一般的な
委託販売では、再生産を可能とする販売成果を安定的に上げることに苦慮。
○一方、実需においては高級品、限定品向けを中心に国産果実原料の需要が高まっており、一部の産地で
は、食品加工製造業等と契約を結び、安定した価格と収益の実現に努める動きが出つつある。
○課題
◆実需者ニーズに対応した加工・業務用果実の生産体制の整備が必要
・
加工・業務用果実に対する生産者の理解の醸成
・
ニーズに対応した新商品・新商材の情報の把握
・
加工・業務用に適した果実の多収・省力型栽培技術の確立
等
1.果樹産地が加工・業務用果実の生産に取り組むメリット等
1.果樹産地が加工・業務用果実の生産に取り組むメリット等
販売数量、販売価格が予め
決まっていることから収入
が予測可能
作業の機械化や一斉収穫に
よる労働時間の削減
外観等の規格の簡素化により
着色管理等の作業の軽減
農業経営の安定
コストダウンが可能
規模拡大が可能
○産地が加工・業務用需要に取り組むメリット
Ⅱ
Ⅱ
.加工・業務用果実の生産・流通の取組に向けて
.加工・業務用果実の生産・流通の取組に向けて
6○ 生食用とは異なる省力化生産技術を導入して、加工用のりんご(紅玉)の生産・契約取引を実施している。 ○ 機械化・園地整備等により単収向上、労働時間の短縮、経営規模の拡大を実現している。
【A農業生産法人】
【収量アップに向けた取組】 ・栽植密度を低くし(慣行栽培の約1/2)、その分枝葉を伸長させ て樹勢を強め、生産を安定 ・弱摘果により玉数を確保(慣行栽培の約4倍)し、収量を増加 【省力化の取組】 ・着色管理の省略、薬剤による摘果等の省力化 ・作業の機械化(SS、昇降台運搬車等)とそれに適した園地整備 ・手取り収穫ではなく、機械で木を揺すって一斉収穫契約取引
【ジュース製造業者】
【ジュースの品質向上に向けた取組】 ・苗木購入の助成やニーズ等の情報提供により生産量 の少ない紅玉を安定的に確保 ・一斉収穫したりんご(紅玉)を即日搾汁することで原 料ロス・保管コストを削減 ・紅玉果汁の特性(低pH)により、ジュースの低温殺菌 (80℃)が可能になり、品質が向上 ・長年に渡る取引の継続 ・通常の加工用りんご(ふじ) より高価格での契約取引【生産者のメリット】
①玉数増加・出荷規格の簡素化による収量向上。 単収:4,000㎏/10a (慣行:2,190㎏/10a) ②機械化、着色管理省略等の作業の軽減により規 模拡大が可能。 年間労働時間:38時間/10a (慣行:267時間/10a) ③隔年結果が無く、販売価格が予め決まっているた め、経営が安定。生産性の向上
(慣行栽培と比較して)
①単収が約2倍
②労働時間が約7分の1
③経営規模の拡大が可能
7「りんご(紅玉)」の取組事例(ジュース向け)
(参考)
市場価格より有利な単価(定額制)で契約 (JAを窓口として部会の栗を加工業者と契約取引) 加工業者のメリット ・基準を高位統一し、新鮮で品質の高い原料を入手 (原料ロス率の低下、選別の時間及び人件費の節約) ・栗を出荷している農家も栗きんとんを宣伝 (産地一体的に、栗+栗きんとんを振興) 原料入手を他産地から地元へ切替え、 栗きんとんに合う高品質な果実を高単価で買取 東美濃栗振興協議会(160戸) 超特選栗部会(74戸) 基準に該当する者が部会員となり、 「超特選栗」として加工業者へ契約出荷 ①低樹高・超低樹高栽培の実行、②ぎふクリ ーン農業(たい肥を活用し、化学肥料・化学合成 農薬の使用量を慣行より3割減)登録、③指定園 地・品種、④収穫・出荷時期の徹底 超特選栗・契約出荷 地元の栗生産が衰えることに対して危機感
加工業者の取組
地元産の栗を新鮮なうちに加工する ことで上質な栗きんとんの製造が可能 生産者のメリット ・契約出荷による安定した所得の確保 ・生産意欲の向上 超特選栗を使用した上質の 栗きんとんを製造・販売 ○ 平成10年より生産部会を結成し、地元の加工業者とくりの契約栽培を実施している。 ○ 「超低樹高栽培」の実施を始めとする厳格な栽培・出荷基準の設定・遵守により高品質の「超特選栗」を 安定的に出荷している。 ○ 加工業者は、名産品の栗きんとんを「超特選栗」を原料として製造するほか、観光・地域おこしと組み合 わせて産地のPRを行っている。 「超低樹高栽培」により 高品質なくりを栽培 超特選栗の安定した取組状況(出荷面積、出荷量) H14:41ha,82㌧ H20:43ha,98㌧岐阜県東美濃地域における超特選栗の契約栽培への取組
(参考)
その年に結果 した枝等をカット (冬期剪定) 若い母枝を生長させ、 翌年結果させる低樹高・超低樹高栽培
これを繰り返して樹勢を維持し、 大粒のくりを安定生産する ・剪定により樹高を抑えるため、低コストでのわい化と省力的な栽培が可能 ・樹体を小さくし樹勢を維持することで、経済樹齢の延長と高品質果実の多収化を実現 ・結果母枝数を制限し、毎年更新することで連年安定的に高品質果実を生産。 樹高を抑えるため、 主幹をカット 生産力が落ちたら、 主枝をカット 成木前期 (7~14年生) 成木後期 (15年生~) 幼木~若木 (~6年生) ①整枝法 ②剪定法(結果母枝の更新) 8○
食品加工製造業者から、「国産果実の利用拡大のために必要な事項」について意見を聴取したところ、
①国産果実の安定供給、②消費者ニーズに対応した新商品・新商材の開発が、必要とされている。
○
食品加工製造業者から、「国産果実の利用拡大のために必要な事項」について意見を聴取したところ、
①国産果実の安定供給、②消費者ニーズに対応した新商品・新商材の開発が、必要とされている。
国産果実の利用拡大に向けた食品加工製造業者からの意見
2.食品加工製造業者から国産果実の生産・流通への意見
2.食品加工製造業者から国産果実の生産・流通への意見
1 国産果実の安定供給 ・「加工品はすそもの対策」の意識からの脱却がまず必要。契約栽培の履行や重傷果等の確 実な排除などを生産者側に求めたい。 ・海外の産地に対抗して、生産者はJ-GAP、トレーサビリティに取り組む必要がある。 ・加工用は生食用と特性や栽培体系が異なるため、加工・業務用に適した多収・低コスト・省 力型栽培技術の確立、加工専用園地の集団化・団地化等が必要。 ・国産果実は量が少なく集荷が大変で、また、原料仕入はジャストインタイムが重要であるた め、流通・一次加工業者を介して調達しており、彼らが原料調達リスクを被ることがある。 ・コスト軽減、原料供給調整の面から、カット等の果実加工機械の開発や一次加工処理施設、 貯蔵施設等の整備が必要。×
2 消費者ニーズに対応した新商品・新商材の開発 ・POS管理による「売れない商品は即撤退」という原則から、商品開発のサイクルが短くなっ ているため、これに対応した新商品・新商材の提案が必要になっている。 ・国産原料は、毎年一定の時期に一定量を確保できるなら限定的な商品として販売が可能。 産地・品種・高級感等の付加価値により原料高はある程度吸収できる。 ・産地と食品製造業者等の情報を集積し、新たな商品開発に向けた企画・提案をできる者が 必要。 ・学校給食では地産地消や安全・安心の観点から国産(地場産)の果実を使った加工品の要 望が多い。また、学校給食は食べる側が入れ替わっていくため、既存の商品でも安定した需 要がある。 ・GDP、GMPに基づく加工・流通・小売段階でのトレーサビリティの構築や海外水準以上の異 物混入チェック等の品質管理体制の整備が必要。 ・生産者、流通・一次加工業者、最終メーカーが情報交換や意識を共有するための「場」を設 ける必要がある。 9○中間事業者機能によりもたらされる効果(例)
・定時・定量・定品質・定価格での安定した原材料の供給確保
・供給連鎖(サプライチェーン)全体で無駄が省かれることによるコストダウン
・責任ある流通の実現による安全・安心の確保
・一次加工などによるニーズに対応した形態での原材料の供給
・情報の集積による新商品開発のための企画力の発揮
等
○
中間事業者 中間事業者とは、自らリスクを負って国産農産物等を確保(所有=自ら生産又は購入)し、食品製造業者等が求 める形態・荷姿等で安定的に供給する機能を有し、自らが産地を育成・確保する者・部門をいう。 例えば、中間事業者が、複数の産地から原材料を購入し、周年で安定的な調達や在庫を確保するとともに、複 数の食品製造業者等に供給することにより、食品製造業者等の原材料供給リスクの軽減と産地の負担を軽減す るなどの機能が期待される。○
中間事業者 中間事業者とは、自らリスクを負って国産農産物等を確保(所有=自ら生産又は購入)し、食品製造業者等が求 める形態・荷姿等で安定的に供給する機能を有し、自らが産地を育成・確保する者・部門をいう。 例えば、中間事業者が、複数の産地から原材料を購入し、周年で安定的な調達や在庫を確保するとともに、複 数の食品製造業者等に供給することにより、食品製造業者等の原材料供給リスクの軽減と産地の負担を軽減す るなどの機能が期待される。3.中間事業者の役割と効果
3.中間事業者の役割と効果
10○果実加工品については、産地の流通・加工業者(中間事業者)が契約栽培等を通じて原料果実を安定
的に調達する役割を担っている。
○果実加工品については、産地の流通・加工業者(中間事業者)が契約栽培等を通じて原料果実を安定
的に調達する役割を担っている。
1
産地の流通業者が原料果実の調達を行っている事例
産地 中間事業者 りんご産地流通業者 ・必要数量の確保 ・貯蔵による品質保持 と定時定量供給 最終実需者 カットりんごメーカー 原料りんごの 安定供給 求める品種・数量 ・品質・価格等を 提示 りんご産地 ・りんごの生産コスト縮 減に向けた取組 ・品質(糖度)の確保 りんご出荷 カットりんごに求 められる品質・価 格等の情報提供 ・カットりんごを製造 ・小売業者、ホテル等 に販売 鮮度保持技術により、褐 変を防止し、2 週間品質を 保つカットりんご(参考)中間事業者を介した契約の締結
(参考)中間事業者を介した契約の締結
2
産地の加工業者が原料果実の調達と加工を行っている事例
産地 ぶどう産地 JA選果場 契約 生産者 原料ぶどう供給 納入規格の提示 契約栽培 中間事業者 地方搾汁業者 ・原料ぶどうを調達 ・ぶどう果汁を製造 最終実需者 大手菓子メーカー ・地域の特長をアピー ルした商品を企画・ 製造 ・地域限定商品として 土産物店等で販売 ぶどう果汁納品 仕様書提供 一次加工 原料調達 入手できる地域が限られ るため、話題性が高い 11生産者 質のいい物 すそもの 加工・業務 用 家計消費用 A産地 B産地 C産地 ば ら ば ら に 出 荷 競争 競争 A産地 B産地 C産地 リレ ー 出 荷 連携 連携
消費者
部品
メーカー
自動車
メーカー
ニーズ 把握 仕様 出荷 販売消費者
産地
食品
メーカー
ニーズ 把握 出荷 販売付加価値の増加
加工・業務用=「すそもの」ではありません
産地間連携で量と品質の安定化
○
価値の連鎖の構築 消費者ニーズの把握から産地における原材料の生産までが一つにつながり、産地から最終商品までの価値の 積上げができるような供給連鎖(サプライチェーン)を構築することが必要。○
価値の連鎖の構築 消費者ニーズの把握から産地における原材料の生産までが一つにつながり、産地から最終商品までの価値の 積上げができるような供給連鎖(サプライチェーン)を構築することが必要。4.加工・業務用に対応するための新たな視点
4.加工・業務用に対応するための新たな視点
○
産地の意識変革 ・加工・業務用は「すそもの対策」という生産者の意識を払拭することが必要。 ・「産地間競争」から「産地間連携」への意識改革が必要。○
産地の意識変革 ・加工・業務用は「すそもの対策」という生産者の意識を払拭することが必要。 ・「産地間競争」から「産地間連携」への意識改革が必要。×
125.今後の果実の加工・業務用生産・流通の方向性
5.今後の果実の加工・業務用生産・流通の方向性
①国産果実の安定供給
②新商品・新商材の開発
○国産果実の加工・業務用需要への対応を図るためには、産地と食品加工製造業者をつなぐ流通経路
の確保が必要。そのためには、国産果実の流通・一次加工を担う中間事業者を強化するべき。
○また、中間事業者や食品加工製造業者が積極的に産地の育成・確保に取り組むべき。
○産地育成とリンクして、消費者ニーズに合った、かつ生産者の生産意欲にかなう原料価格で製造できる
新商品・新商材の開発を行うべき。
○国産果実の加工・業務用需要への対応を図るためには、産地と食品加工製造業者をつなぐ流通経路
の確保が必要。そのためには、国産果実の流通・一次加工を担う中間事業者を強化するべき。
○また、中間事業者や食品加工製造業者が積極的に産地の育成・確保に取り組むべき。
○産地育成とリンクして、消費者ニーズに合った、かつ生産者の生産意欲にかなう原料価格で製造できる
新商品・新商材の開発を行うべき。
13○産地の意識改革(=「すそもの対策からの脱却」)に対応した生産流通体制の整備を図ることが必要。
○加工・業務用果実の経営が成り立つよう、多収・省力型栽培技術の確立、実需者ニーズに対応した品質
(糖度等)・荷姿等での供給を可能とする集出荷施設等の整備を推進するべき。
○産地と連携する中間事業者等についても、コスト軽減や原料供給調整等の観点から必要な加工ライン・
貯蔵施設等の開発・整備、産地の供給と実需者ニーズをマッチングさせた新商品の開発等が必要。
○産地の意識改革(=「すそもの対策からの脱却」)に対応した生産流通体制の整備を図ることが必要。
○加工・業務用果実の経営が成り立つよう、多収・省力型栽培技術の確立、実需者ニーズに対応した品質
(糖度等)・荷姿等での供給を可能とする集出荷施設等の整備を推進するべき。
○産地と連携する中間事業者等についても、コスト軽減や原料供給調整等の観点から必要な加工ライン・
貯蔵施設等の開発・整備、産地の供給と実需者ニーズをマッチングさせた新商品の開発等が必要。
産地育成・流通貯蔵 産地育成・流通貯蔵 新商品・新商材開発新商品・新商材開発 中 中 間間事事業業者者 ○集積した産地・実 需者の情報に基づく 新商品・新商材の企 画・提案 ○マーケティングに基づ く産地の指導・育成 ○CA貯蔵、一次加工 等による長期間の原 料保存・供給調整 小売・量販店等 食品製造業等 〈保冷車・チルド車〉 〈保冷車・チルド車〉 ○ユーザーニーズに 対応した、一次加工 原料の開発・供給 HACCP方式 ・重大な危害の発生防止 のために管理すべき必 須の工程を重要管理点 (CCP)に決定 ・CCPのモニタリングによ り問題がある場合、改善 措置を速やかに実施 ・CCP以外の工程は一般 衛生管理で管理 加工食品の安全性を確保するための HACCP方式による衛生管理の導入 安定供給・新商品開発 安定供給・新商品開発 安定供給・新商品開発 りんごの加工・業務用需要向け 栽培の例 定植 施肥 防除 収穫 出荷 品種・台 木の選択 大苗利用による 早期成園化 SSの利用による 防除作業の効率化 集出荷 加工 加工用品種、 わい性台木の 導入 光センサー選果 システムの導入 省力栽培体系 省力栽培体系 省力栽培体系 HACCP対応加工メーカー 原材料 熱処理 箱詰 出荷 充填 調合 包装 冷却 衛生的加工施設 衛生的加工施設 衛生的加工施設 着色管理 玉回し、葉摘み等を行わず無袋 で栽培 高所作業台車に よる収穫 基盤整備 機械作業性の良い園地の整備6.加工・業務用果樹産地の産地育成
6.加工・業務用果樹産地の産地育成
産 産 地地 14○各地で特産の果実を使った加工品が製造、販売されている。
○各地で特産の果実を使った加工品が製造、販売されている。
・山梨県 南アルプス特産品企業組合 (おうとう、うめ等) 「新鮮」「安心」「品質の良い」農産物・加工品を消費者に「安く」提供することで消費者との交流を図り、 地元産のおうとう、うめ等の果実を使ったジャムを現在11種類製造、販売している。 (資料:全国地産地消推進フォーラム2007 地産地消優良活動表彰 報告書 (財)日本特産農産物協会)①
①地域の果実加工品
地域の果実加工品
・鳥取県 手づくり梨工房 (日本なし) 特産の日本なしの下位品を使ったシャーベット「さじ梨シャーベット」を登録商標を取得して地域ブランド 化し、駅、空港等の土産物コーナーやインターネット通販により幅広い販売を展開。また、商工会や自治 体と連携して県外イベントへも出店。 (資料:全国地産地消推進フォーラム2007 地産地消優良活動表彰 報告書 (財)日本特産農産物協会) ・広島県 JA呉 (いちじく) 収穫したてのいちじくを冷凍保存し、いちじくを丸ごと一個入れたゼリーを通年で手づくりしている。品種 は味が濃く香りが強い「蓬莱柿(ほうらいし)」を使用。地元の公共施設で販売しているほか、通販も展開。 (資料:平成19年4月13日付 日本農業新聞「一村逸品運動」) ・熊本県 JAあしきた (デコポン) 特産のデコポンを使い、甘味を最大限に生かした「デコポンぽん酢」を製造。JA管内のAコープや県内 のスーパーで販売。 (資料:平成19年3月29日付 日本農業新聞「一村逸品運動」) ・広島県 松永果樹園芸組合柿部会 (かき) 柿の新たな需要を作り出すため、平成18年から「手づくり柿じゃむ」を製造、販売。柿は繊維が多く、 一度煮込んだ果実を裏ごしし、再度煮込んでジャムを製造する。 (資料:平成19年2月18日付 日本農業新聞「一村逸品運動」)○代表的な地域の果実加工品の事例
157.新商品・新商材の開発・販売
7.新商品・新商材の開発・販売
○食の簡便化、多様化に伴い、以下のような加工・業務用に対応した動きが見られる。
・褐変防止等の新技術の開発により、品質の劣化しやすい品目もカット販売を可能にする。 ・酵素を利用した果皮の除去技術等品質を損なわない省力加工技術を開発する。 ・加工業者と契約し、栽培方法を工夫して良質の果実を安定的に供給する。○食の簡便化、多様化に伴い、以下のような加工・業務用に対応した動きが見られる。
・褐変防止等の新技術の開発により、品質の劣化しやすい品目もカット販売を可能にする。 ・酵素を利用した果皮の除去技術等品質を損なわない省力加工技術を開発する。 ・加工業者と契約し、栽培方法を工夫して良質の果実を安定的に供給する。○青森県
(有)ディアーナ
(りんご)
容器内に充填した不活性ガス及びカテキン、ポリフェノールを利用した混合液等によ
り果肉の褐変を防止し、2週間品質を保つ、カットりんごを開発。
(資料:平成17年11月10日付 東奥日報)②
②新しい果実加工の動き
新しい果実加工の動き
16○和歌山県
和歌山県工業技術センター
(かき)
熱水処理及びペクチン質分解酵素処理を行うことで、刃物を使わずにかきの果皮を除
去する技術を開発。今後は装置化、他の品目への応用等、果実加工の省力化につなが
る技術として期待される。なお、本技術は和歌山県が特許を取得している。
(資料:和歌山県工業技術センター資料)○岐阜県
超特選栗部会
(くり)
地元の栗きんとん製造業者と単価契約し、樹高を4m程度に抑え果実のなる枝を毎年
替えることで樹勢を持続し、良質な果実を生産する「超低樹高栽培法」により大粒のくりを
安定的に供給。
(資料:平成18年9月23日付 日本農業新聞)○最近は産地が特産の果実を自ら加工し、付加価値を付けた上で、大手食品企業との契約取引やイン
ターネット上での口コミにより需要を拡大した事例がある。
○最近は産地が特産の果実を自ら加工し、付加価値を付けた上で、大手食品企業との契約取引やイン
ターネット上での口コミにより需要を拡大した事例がある。
③
③新商品・新商材の開発・販売
新商品・新商材の開発・販売
①ゆずを使用した新商品「ゆずドリンク」の例(和歌山県古座川町)
②香酸かんきつの新商材「じゃばら」の例(和歌山県北山村)
171.国産原材料供給力強化対策の概要
5,564百万円(新規)
(1)全国団体推進事業 (84百万円) 中間事業者の育成・確保による国産原材料の安定供給体制の整備に向け、NPO法人や民間団体が実施する人材育成 研修や加工・業務用取引基準、用途別規格や安全性確保に向けたガイドラインの作成等の取組の支援を行う。 【民間団体】 【補助率 定額】 (2)地区推進事業 (923百万円) 中間事業者を核とする生産者、食品製造業者等の安定的な取引関係に基づく、需要に対応した国産原材料の安定供給 体制を構築するための取組や、関係者が連携して行う加工・業務用原材料の国産品への転換、特色ある商品の開 発・販売促進活動等の付加価値創出に向けた取組等の支援を行う。 【民間事業者、生産者、食品製造業者等から構成される協議会】 【補助率 定額】平成21年度概算額
(4)食品製造業者等原料農産物調達円滑化事業 (507百万円) ①食品製造業者等が農家等をサポートする取組の支援を行う。 【民間事業者等】 【補助率 1/2以内】 ②食品製造業者等が輸入から国産に原材料を転換する場合に新たに必要となる機械・施設整備の支援を行う。 【民間事業者等】 【補助率 1/3以内】 注:実施期間は、(1)~(4)のいずれも平成21~23年度。 (3)整備事業 (4,050百万円) 地区推進事業の取組に必要となる機械の導入、施設の整備等の支援を行う。 【民間事業者、農業者の組織する団体、食品製造業者等】 【補助率 1/2以内】Ⅲ
Ⅲ
.加工・業務用果実の生産・流通体制の整備に向けた今後の施策
.加工・業務用果実の生産・流通体制の整備に向けた今後の施策
○加工・業務用需要における国産原材料のシェア向上に向けて、食品製造業者等の多様なニーズに応える安
定的な供給連鎖(サプライチェーン)構築のための取組を国の直接採択方式で支援を行う。国産原材料の安
定供給に向けた産地と食品製造業者等をつなぐ中間事業者の育成・強化や加工・業務用向けの計画生産の
促進等、生産・流通体制の変革を目指す取組が対象となる。
○加工・業務用需要における国産原材料のシェア向上に向けて、食品製造業者等の多様なニーズに応える安
定的な供給連鎖(サプライチェーン)構築のための取組を国の直接採択方式で支援を行う。国産原材料の安
定供給に向けた産地と食品製造業者等をつなぐ中間事業者の育成・強化や加工・業務用向けの計画生産の
促進等、生産・流通体制の変革を目指す取組が対象となる。
182.事業の対象となる協議会の要件
○協議会の構成例
生産者 中間事業者 食品製造業者等 ①すべて別人格 (中間事業者の例:仲卸業者、商社、 新規の起業) ②生産者と中間事業者が同一人格 (生産者兼中間事業者の例:農業生産法人) 生産者(中間事業者機能を持つ) 食品製造業者等 ③中間事業者と食品製造業者等が同一人格 (食品製造業者等兼中間事業者の例:食品 加工・製造業者等) 生産者 食品製造業者等(中間事業者機能を持つ)【中間事業者の定義】
中間事業者とは、①自らリスクを負って国産農産物を所有(自ら生産又は生産者から購入)し、
②食品製造業者等が求める形態・荷姿等で安定的に供給する機能を有し、③自らが産地を育成・
確保する者・部門をいいます。
※ ②又は③の場合であって、協議会を構成する生産者の数と食品製造業者等の数の合計が3に満たない場合(図 中の2者以外に、協議会の構成員となる生産者又は食品製造業者等がいない場合)は、目標年度までに、新たに他 の生産者又は食品製造業者を加える計画とすること[次頁参照]○
地区推進事業の実施主体となる「協議会」とは、生産者、中間事業者、食品事業者等の3者が連携し
た組織です。3者が別人格である場合を基本としますが、生産者、食品製造業者等が中間事業者機能を
兼ね備えている場合も対象となります。
○
整備事業については、協議会の構成員である生産者、中間事業者又は食品製造業者等が事業実施
主体となります。
19生産者(中間事業者) 食品製造業者等 生産者 食品製造業者等(中間事業者)
協議会構成例②、③の場合の要件
現
状
成果目標年度
生産者(中間事業者) 食品製造業者等 食品製造業者等 生産者(中間事業者) 食品製造業者等 生産者 A B を追加し、A又はBとなる計画とする を追加し、A又はBとなる計画とする 生産者 食品製造業者等(中間事業者) 生産者 食品製造業者等(中間事業者) 生産者 A B 食品製造業者等 ※ なお、図の は個々に別人格を示しているが、将来の組織合併・統合等により人格が1となる場合を妨げるものではない。3.地区推進事業と整備事業
<産地・生産者>
<中間事業者>
<食品製造業者等>
例
例
・加工・業務用品種の現地適応 性試験の実施 ・GAPやトレーサビリティ導入 等による品質管理・安全管理 体制の確立 ・リース等方式による園地、施 設等の再編 等 ・産地と食品製造業者等との連携 体制の構築 ・残留農薬分析やトレーサビリティ の導入等による品質管理・安全 管理体制の確立 ・選果ライン、保冷コンテナ等の リース導入による品質管理体制 の構築 等 ・加工適性試験の実施 ・HACCPやトレーサビリティ導入 による品質管理・安全管理体制 の確立 等 ・加工・業務用のための大規模 省力機械化体系の導入 ・品質保持・管理のための低温 貯蔵施設や多機能選果ライン 等の整備 ・品質規格を満たす飼養管理施 設 等<産地・生産者>
・光センサー選果による糖度分析 に対応した集荷施設の整備 ・衛生的なパッキングラインの整備 ・フルライン温度帯に対応した集出 荷貯蔵施設の整備 等<中間事業者>
・完全コールドチェーン化のための 保冷施設の整備 ・HACCPに対応した加工ラインの 整備 ・特色ある農産物の付加価値化へ の加工ラインの整備 等<食品製造業者等>
○
地区推進事業 産地・生産者、中間事業者、食品製造業者等が構成する協議会が実施する取組活動を定額助成で支援。○
地区推進事業 産地・生産者、中間事業者、食品製造業者等が構成する協議会が実施する取組活動を定額助成で支援。○整備
事業 地区推進事業を進める上で必要となる機械・施設の整備に対し、1/2以内で支援。○整備
事業 地区推進事業を進める上で必要となる機械・施設の整備に対し、1/2以内で支援。 20①
産地-中間事業者-食品等製造業者等関係者の連携を前提として、中間事業者としての
機能を有する者や食品等製造業者等の民間事業者であっても、全国的なモデル性の高い
取組や先進的な施設の導入には補助事業による支援を受けることが可能。
②
中間事業者や食品等製造業者の主体性・独創性が一層発揮されるよう、交付金ではなく、
国による直接採択方式により取組を支援。これにより、県域を越える連携についても柔軟な
支援が可能。
③
(協議中)中間事業者や食品製造業者等が集出荷施設や加工処理施設を整備する場合、
流通コストや品質の維持・管理の観点から、立地に係る選択の幅が広がりを持たせるため、
農振農用地区域以外の区域においても整備が可能。
4.地区推進事業と整備事業の特徴
④
取組を3年間実施することを前提にソフト助成(定額)を受けることが可能。ハード助成はソ
フト助成と一体的に行われる。
21(1)果実原価提示型販売・取引手法導入事業 (360百万円) (趣旨) 果実の契約取引において、生産原価を踏まえた価格形成を行い、生産者の手取りを確保できる、原価提示型販売・取 引手法を確立するため、生産・流通等のコスト要因や価格反映に関する調査分析、意欲的な産地及び実需者が取 り組む原価提示型販売・取引手法の実証及び実需者・消費者への理解醸成活動への支援を行う。 (事業内容) ① 生産・集出荷経費や流通経費等コスト要因及び価格反映の調査・分析、報告書の作成・配布 ② 店頭での青果物販売における原価提示型販売・取引手法の実証及び理解醸成活動 等 【生産者団体等】 【補助率 定額】 注:実施期間は(1)(2)のいずれも平成21年度の1年間である。